JPH06173150A - フェルトの製造方法 - Google Patents
フェルトの製造方法Info
- Publication number
- JPH06173150A JPH06173150A JP3163706A JP16370691A JPH06173150A JP H06173150 A JPH06173150 A JP H06173150A JP 3163706 A JP3163706 A JP 3163706A JP 16370691 A JP16370691 A JP 16370691A JP H06173150 A JPH06173150 A JP H06173150A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic
- fleece
- resin
- felt
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】フェルトにおいて、合成繊維と合成樹脂バイン
ダーとの混合性を改良することを目的とする。 【構成】そのためには合成繊維に液体を混合し、合成繊
維表面を該液体によって濡らすことにより、合成樹脂バ
インダーを粘着させる。 【効果】したがって本発明では木綿を混合しなくても、
繊維と合成樹脂バインダーとが均一に混合される。
ダーとの混合性を改良することを目的とする。 【構成】そのためには合成繊維に液体を混合し、合成繊
維表面を該液体によって濡らすことにより、合成樹脂バ
インダーを粘着させる。 【効果】したがって本発明では木綿を混合しなくても、
繊維と合成樹脂バインダーとが均一に混合される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば自動車の成形カー
ペットの裏打材として用いられるフェルトの製造方法に
関するものである。
ペットの裏打材として用いられるフェルトの製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のフェルトには繊維製品スクラッ
プを反毛機にかけ再生繊維とし、該再生繊維を原料とし
てこれに粉末状フェノール樹脂を添加し絡合機によって
絡合し、加熱するとともに成形することにより製造され
る。
プを反毛機にかけ再生繊維とし、該再生繊維を原料とし
てこれに粉末状フェノール樹脂を添加し絡合機によって
絡合し、加熱するとともに成形することにより製造され
る。
【0003】従来は該再生繊維が合成繊維のみからなる
場合は粉末状フェノール樹脂と合成繊維との均一な混合
が困難であり、そのために木綿を40%以上合成繊維に
混合したものが使用されていた。
場合は粉末状フェノール樹脂と合成繊維との均一な混合
が困難であり、そのために木綿を40%以上合成繊維に
混合したものが使用されていた。
【0004】合成繊維が粉末状フェノール樹脂との混合
性に劣るのは繊維表面が滑らかで、粉末状フェノール樹
脂が付着しにくいためであると思われる。一方木綿は繊
維表面が粗でケバがあり粉末状フェノール樹脂が付着し
易い。
性に劣るのは繊維表面が滑らかで、粉末状フェノール樹
脂が付着しにくいためであると思われる。一方木綿は繊
維表面が粗でケバがあり粉末状フェノール樹脂が付着し
易い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
方法は、合成繊維に天然繊維である木綿が混合されるの
で、原料供給面で年毎にばらつきがあったり、不足した
りすると云う大きな問題がある。
方法は、合成繊維に天然繊維である木綿が混合されるの
で、原料供給面で年毎にばらつきがあったり、不足した
りすると云う大きな問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、合成繊維に合成樹脂バイ
ンダーを混合するとともに液体を混合してフリースと
し、該フリースを加熱成形するフェルトの製造方法を提
供するものである。
を解決するための手段として、合成繊維に合成樹脂バイ
ンダーを混合するとともに液体を混合してフリースと
し、該フリースを加熱成形するフェルトの製造方法を提
供するものである。
【0007】本発明において、原料として用いられる合
成繊維としては、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊
維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、レーヨン等があ
り、望ましくはこれら合成繊維は繊維製品スクラップを
反毛機にかけて得られる再生繊維が使用される。また自
動車の成形カーペットにはポリエチレンシートが裏打ち
されているので、該成形カーペットのスクラップから得
られた再生繊維にはポリエチレン小片が混合されてお
り、フェルト製造の際には該ポリエチレンがバインダー
の一部として機能するので望ましい原料である。
成繊維としては、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊
維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、レーヨン等があ
り、望ましくはこれら合成繊維は繊維製品スクラップを
反毛機にかけて得られる再生繊維が使用される。また自
動車の成形カーペットにはポリエチレンシートが裏打ち
されているので、該成形カーペットのスクラップから得
られた再生繊維にはポリエチレン小片が混合されてお
り、フェルト製造の際には該ポリエチレンがバインダー
の一部として機能するので望ましい原料である。
【0008】本発明において用いられる合成樹脂バイン
ダーとしては、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹
脂、レゾルシン樹脂等の熱硬化性合成樹脂が主体であ
り、更に所望なれば熱硬化性合成樹脂にポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性合成樹脂
が添加されてもよい。上記合成樹脂バインダーは通常粉
末状、フレーク状または繊維状等の小片状で用いられ、
通常20〜40重量%程度繊維に添加される。
ダーとしては、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹
脂、レゾルシン樹脂等の熱硬化性合成樹脂が主体であ
り、更に所望なれば熱硬化性合成樹脂にポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性合成樹脂
が添加されてもよい。上記合成樹脂バインダーは通常粉
末状、フレーク状または繊維状等の小片状で用いられ、
通常20〜40重量%程度繊維に添加される。
【0009】本発明においては上記合成繊維に液体を混
合する。本発明において用いられる液体としては、水、
植物油、鉱物油、エチレングリコール、グリセリン等の
低揮発性で引火性の低いものが望ましい。上記液体は上
記合成繊維に15〜35重量%程度添加される。
合する。本発明において用いられる液体としては、水、
植物油、鉱物油、エチレングリコール、グリセリン等の
低揮発性で引火性の低いものが望ましい。上記液体は上
記合成繊維に15〜35重量%程度添加される。
【0010】本発明においては上記合成繊維に上記液体
を混合する時点は合成樹脂バインダーを混合する前また
は合成樹脂バインダーを混合すると同時とすることが望
ましい。
を混合する時点は合成樹脂バインダーを混合する前また
は合成樹脂バインダーを混合すると同時とすることが望
ましい。
【0011】上記合成繊維と合成樹脂バインダーとの混
合は通常絡合機により行われ、このような絡合により上
記合成繊維と合成樹脂バインダーと共に絡合してフリー
スとなり、該フリースを加熱成形してフェルトが製造さ
れる。
合は通常絡合機により行われ、このような絡合により上
記合成繊維と合成樹脂バインダーと共に絡合してフリー
スとなり、該フリースを加熱成形してフェルトが製造さ
れる。
【0012】上記フリースの加熱は合成樹脂バインダー
としてフェノール樹脂を用いた場合には通常200±2
0℃、2分程度とされる。成形は通常フリース上下両面
を上記温度に加熱された加熱鉄板によって押圧すること
により行われるが、フリースを上記温度に加熱した上で
フリース両面を加熱されていない鉄板によって押圧して
もよい。
としてフェノール樹脂を用いた場合には通常200±2
0℃、2分程度とされる。成形は通常フリース上下両面
を上記温度に加熱された加熱鉄板によって押圧すること
により行われるが、フリースを上記温度に加熱した上で
フリース両面を加熱されていない鉄板によって押圧して
もよい。
【0013】このようにして本発明のフェルトが製造さ
れるが、本発明のフェルトは自動車の成形カーペットの
裏打材等として用いられる。
れるが、本発明のフェルトは自動車の成形カーペットの
裏打材等として用いられる。
【0014】
【作用】本発明では合成繊維に液体を混合するから、該
液体により該合成繊維表面が濡らされる。この状態で合
成樹脂バインダーが添加されると、該合成樹脂バインダ
ーは該合成繊維表面に該液体を介して粘着する。したが
って合成繊維表面が滑らかであっても合成樹脂バインダ
ーの付着性は良くなる。
液体により該合成繊維表面が濡らされる。この状態で合
成樹脂バインダーが添加されると、該合成樹脂バインダ
ーは該合成繊維表面に該液体を介して粘着する。したが
って合成繊維表面が滑らかであっても合成樹脂バインダ
ーの付着性は良くなる。
【0015】
【実施例】ポリエチレンシートを裏打ちしたポリプロピ
レン繊維製自動車用成形カーペットのスクラップを反毛
機にかけてポリエチレン混合再生繊維とする。上記再生
繊維70重量部に通常のポリエステル再生繊維30重量
部を混合し、更に上記混合繊維に水20重量%を混合し
た後、粉末状フェノール樹脂30重量%を混合して、絡
合機により絡合しフリースを製造する。該フリースは2
00℃の加熱炉内で加熱されるとともに上下両面を鉄板
で押圧され所定の厚みを有するシート状のフェルトとな
る。
レン繊維製自動車用成形カーペットのスクラップを反毛
機にかけてポリエチレン混合再生繊維とする。上記再生
繊維70重量部に通常のポリエステル再生繊維30重量
部を混合し、更に上記混合繊維に水20重量%を混合し
た後、粉末状フェノール樹脂30重量%を混合して、絡
合機により絡合しフリースを製造する。該フリースは2
00℃の加熱炉内で加熱されるとともに上下両面を鉄板
で押圧され所定の厚みを有するシート状のフェルトとな
る。
【0016】このようにして得られたフェルトは例えば
ポリエチレンシートを裏打ちした自動車の成形カーペッ
トの裏面に積層され、該カーペットに剛性および断熱防
音性を与える。
ポリエチレンシートを裏打ちした自動車の成形カーペッ
トの裏面に積層され、該カーペットに剛性および断熱防
音性を与える。
【0017】
【発明の効果】したがって本発明では供給面で問題があ
る木綿等を混合しなくても、合成繊維を合成樹脂バイン
ダーとが均一に混合されるので均質なフェルトを得るこ
とが出来る。
る木綿等を混合しなくても、合成繊維を合成樹脂バイン
ダーとが均一に混合されるので均質なフェルトを得るこ
とが出来る。
Claims (1)
- 【請求項1】合成繊維に合成樹脂バインダーを混合する
とともに液体を混合してフリースとし、該フリースを加
熱成形することを特徴とするフェルトの製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3163706A JPH06173150A (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | フェルトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3163706A JPH06173150A (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | フェルトの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06173150A true JPH06173150A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=15779085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3163706A Pending JPH06173150A (ja) | 1991-06-07 | 1991-06-07 | フェルトの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06173150A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0882558A1 (en) * | 1997-06-06 | 1998-12-09 | Kureha Chemical Industry Co., Ltd. | Carbon fiber ball and process for manufacturing the same |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60185823A (ja) * | 1984-03-02 | 1985-09-21 | Hayashi Terenpu Kk | カ−ペツト屑の再生処理方法 |
JPS61108760A (ja) * | 1984-10-30 | 1986-05-27 | 日本特殊塗料株式会社 | レジンフエルトの製造方法 |
JPS636666A (ja) * | 1986-06-27 | 1988-01-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | 医用画像検索装置 |
JPS63120150A (ja) * | 1986-11-04 | 1988-05-24 | 旭有機材工業株式会社 | 粉塵の少ない乾式レジンフエルトの製造方法 |
-
1991
- 1991-06-07 JP JP3163706A patent/JPH06173150A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60185823A (ja) * | 1984-03-02 | 1985-09-21 | Hayashi Terenpu Kk | カ−ペツト屑の再生処理方法 |
JPS61108760A (ja) * | 1984-10-30 | 1986-05-27 | 日本特殊塗料株式会社 | レジンフエルトの製造方法 |
JPS636666A (ja) * | 1986-06-27 | 1988-01-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | 医用画像検索装置 |
JPS63120150A (ja) * | 1986-11-04 | 1988-05-24 | 旭有機材工業株式会社 | 粉塵の少ない乾式レジンフエルトの製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0882558A1 (en) * | 1997-06-06 | 1998-12-09 | Kureha Chemical Industry Co., Ltd. | Carbon fiber ball and process for manufacturing the same |
US6194071B1 (en) | 1997-06-06 | 2001-02-27 | Kureha Chemical Industries Co., Ltd. | Carbon fiber ball and a process for manufacturing the same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19950214 |