JPH06173053A - 水素製造装置 - Google Patents

水素製造装置

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JPH06173053A
JPH06173053A JP4327046A JP32704692A JPH06173053A JP H06173053 A JPH06173053 A JP H06173053A JP 4327046 A JP4327046 A JP 4327046A JP 32704692 A JP32704692 A JP 32704692A JP H06173053 A JPH06173053 A JP H06173053A
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JP
Japan
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solid electrolyte
manifold
container
electrolyte cell
hydrogen
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Withdrawn
Application number
JP4327046A
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English (en)
Inventor
Akihito Otani
章仁 大谷
Mitsuyoshi Ito
光義 伊東
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Publication of JPH06173053A publication Critical patent/JPH06173053A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水素製造装置に係り、水素生成効率、スペー
ス効率、熱膨張に対する装置の健全性、保守性等の向
上、および、大容量化への対応の容易化を図る。 【構成】 容器内に、上下のマニホールド間に挟持され
る固体電解質セルスタックと、その上下方向に電位差を
発生させる電極板とを設けてなり、固体電解質セルスタ
ックが、空気流路を有するカソードと、水蒸気流路を有
するアノードとにより電解質板を挟持してなる固体電解
質セルをセパレータを介して積層してなり、カソード、
アノード、電解質板およびセパレータに、空気流路およ
びマニホールドを連通する空気通路と、水蒸気流路およ
びマニホールドを連通する水蒸気通路とが設けられてお
り、過熱水蒸気中の酸素イオンを電解質板を通して空気
流路に移動させ、水蒸気中に水素を残留・生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水素製造装置に係り、
特に、固体電解質板を使用した水素製造装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、水素ガスを生成する水素製造装置
として、二重管状に形成した内筒と外筒との間の筒状空
間に触媒を充填して反応流路を形成し、該反応流路に高
圧状態のメタンガスと水蒸気との混合気体を送り込ん
で、該混合気体の反応流路における挿通の間に外部から
バーナ等によって過熱することにより、触媒による反応
を活発化させて、水素ガスH2を生成する構成のものが
知られている。
【0003】一方、燃料電池の分野では、固体電解質板
を利用して空気Aと水素ガスH2とをその両面に挿通さ
せることにより、該固体電解質板を移動する酸素イオン
ーーを利用して、コンパクトな構造で大電力を取り出す
ことができる装置の開発に向けて検討が進められてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような触媒を利
用した水素製造装置であると、化石燃料を用いなければ
ならず、また、その構造上の制限から、伝熱面積を大き
くとることができないという欠点があり、また、高密度
配置にも適さないことから、所望の伝熱性能を得るため
に、水素製造装置自体の寸法を大きくせざるを得ず、省
スペースの要求を満たすことができないという問題があ
った。また、触媒の反応による水素ガスH2の生成は、
加熱状態の変動等によって一定せず、生成効率を向上す
ることが困難であった。燃料電池にあっては、水素ガス
2から電力を得るものであり、水素製造装置とは可逆
的な関係にあるので、これを基にして、電力を供給する
ことにより水素ガスH2を得る構成の水素製造装置の開
発が望まれている。
【0005】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであって、水素生成効率、スペース効率、熱膨張に
対する装置の健全性、保守性等を向上し、かつ、大容量
化への対応を容易にした水素製造装置を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、次の6つの手段を提案している。第1の
手段は、容器内に、平行間隔を空けて上下に配される複
数のマニホールドと、該マニホールドの間に挟持状態に
配される固体電解質セルスタックと、該固体電解質セル
スタックと前記マニホールドとの間に配され固体電解質
セルスタックの上下方向に電位差を発生させる電極板と
を設けてなり、前記固体電解質セルスタックは、過熱空
気を流通させる空気流路を有する板状のカソードと、過
熱水蒸気を流通させる水蒸気流路を有する板状のアノー
ドとにより電解質板を挟持してなる固体電解質セルをセ
パレータを介して積層状態に配設してなり、前記カソー
ド、アノード、電解質板およびセパレータには、各固体
電解質セルの空気流路を連通させ上下のマニホールド間
に過熱空気を流通させる空気通路と、各固体電解質セル
の水蒸気流路を連通させ上下のマニホールド間に過熱水
蒸気を流通させる水蒸気通路とが設けられている水素製
造装置を提案している。第2の手段は、マニホールドの
間に、複数の固体電解質セルスタックを並列に配設して
なる水素製造装置を提案している。第3の手段は、各マ
ニホールドが容器の内面との間に間隔を空けて配される
とともに、容器底面と下側に配されるマニホールドとの
間に、マニホールドを摺動自在に保持する摺動支持手段
が配設されている水素製造装置を提案している。第4の
手段は、容器天井面と上側に配されるマニホールドとの
間に、該マニホールドを下方に付勢して各固体電解質セ
ルおよび固体電解質セルとマニホールドとを摺動可能か
つ密接状態に保持する付勢手段が配設されている水素製
造装置を提案している。第5の手段は、容器が、上側の
マニホールドの下方位置にて上下に分割可能に形成され
るとともに、上側の容器内面に、該容器が分離されたと
きに上側のマニホールドに当接して該マニホールドを上
側の容器に一体的に支持させる支持突起が配設されてい
る水素製造装置を提案している。第6の手段は、容器内
に難燃性ガスを封入してなる水素製造装置を提案してい
る。
【0007】
【作用】第1の手段に係る水素製造装置によれば、容器
内のマニホールドに導入した過熱空気を空気通路を通し
て各固体電解質セルの空気流路に流通させる一方、他の
マニホールドに導入した過熱水蒸気を水蒸気通路を通し
て各固体電解質セルの水蒸気流路に流通させるととも
に、電極板に通電して固体電解質セルスタックの上下方
向に電位差を生じさせることによって、過熱水蒸気が電
気分解されて酸素イオンのみが空気流路に移動させられ
ることになり、その結果、水蒸気中に残留するようにし
て水素が製造されることになる。第2の手段に係る水素
製造装置によれば、複数の固体電解質セルスタックを並
列に配設してなる構成としたので、該固体電解質セルス
タックの並列数を増加させることにより、容易に水素製
造量を増大させることが可能となる。第3の手段に係る
水素製造装置によれば、過熱空気および過熱水蒸気がマ
ニホールドに導入されて、マニホールドに熱膨張が発生
した場合に、該マニホールドは、容器の底面との間に配
される摺動支持手段によって支持されているので、容器
の内面との間の間隔寸法を変化させて容易に変位させら
れることになる。第4の手段に係る水素製造装置によれ
ば、上側のマニホールドが付勢手段によって上方から付
勢されるので、積層された各固体電解質セル同士、およ
び、固体電解質セルとマニホールドとが摺動可能かつ密
接状態に配され、これらの間から過熱空気や過熱水蒸気
が容器内に洩れることが防止されることになる。第5の
手段に係る水素製造装置によれば、該水素製造装置内部
の保守作業を、容器を上下に分割することにより容易に
実施することが可能となる。上側の容器を上方に移動さ
せると、該容器を通じて外部に連通するマニホールド
が、該容器に対して相対的に変位させられようとする
が、容器の内面に設けられた支持突起がマニホールドに
当接するので、容器の移動とともに、一体的に分離する
ことが可能となる。第6の手段に係る水素製造装置によ
れば、容器内に難燃性ガスが封入されているので、万
一、水素ガスが水蒸気流路から漏洩した場合であって
も、難燃性雰囲気内に保持されることになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係る水素製造装置の一実施例
について、図1ないし図4を参照して説明する。
【0009】本実施例の水素製造装置1は、図1に示す
ように、上下に分割可能な箱状の容器2内に、該容器2
の上側、下側それぞれに外部と連通状態に取り付けられ
るマニホールド3・4と、該上下のマニホールド3・4
の間に配される固体電解質セルスタック5と、該固体電
解質セルスタック5の上下に配される電極板6とを設け
て構成されている。
【0010】前記容器2には、上下の容器2a・2bの
それぞれの内面に、例えば、グラスウール等の断熱材よ
りなる断熱層2cが被覆状態に形成されているととも
に、下側の容器2bの底面には、下側のマニホールド4
を摺動自在に支持するセラミックス製のコロ7(摺動支
持手段)が複数配設され、また、上側の容器2aの天井
面には、上側のマニホールド3を下方に向けて付勢する
セラミックス製のコロ付スプリング8(付勢手段)が複
数配設されている。
【0011】前記マニホールド3・4は、一端が容器2
を貫通して外部に配される空気供給源、水蒸気供給源、
空気回収部、水素回収部(図示略)に接続され、他端が
閉塞状態とされる四角筒状の部材であって、図2に示す
ように、下側の容器2bの底面に4個、上側の容器2a
の天井付近に4個それぞれ並列状態に配設されている。
下側に配されるマニホールド4のうち内側2個は過熱空
気A供給用のマニホールド4aであり、外側2個は過熱
水蒸気V供給用のマニホールド4bであって、それぞれ
の下面には、前記コロ7が複数配されているので、それ
ぞれが容器2bに対して摺動自在に支持されている。ま
た、上側に配されるマニホールド3のうち内側2個は水
素H2を含んだ水蒸気V回収用のマニホールド3aであ
り、外側2個は酸素O2を含んだ空気A回収用のマニホ
ールド3bであって、それぞれの上面には、前記コロ付
スプリング8が複数配されている。そして、これらのマ
ニホールド3・4は、容器2a・2bの各内面と接触し
ないように離間した状態に配置されている。
【0012】これらのマニホールド3・4にあって、下
側のマニホールド4には上面に、上側のマニホールド3
には下面に、それぞれ2箇所ずつ貫通孔9が形成されて
いる。該貫通孔9は、それぞれ下側のマニホールド4に
外部から導入される過熱空気Aおよび過熱水蒸気Vを前
記固体電解質セルスタック5に供給あるいは、固体電解
質セルスタック5から上側のマニホールド3に回収する
ための通路である。
【0013】また、上側のマニホールド3の閉塞端下方
位置には、容器2が分離されて、上側の容器2aが上方
に移動させられたときに、マニホールド3の下面を支持
して、該マニホールド3を上側の容器2aと一体的に移
動させるための支持突起10が配設されている。これら
の支持突起10は、容器2a・2bが組み合わせられた
ときには、前記固体電解質セルスタック5によって上方
に持上げられるマニホールド3の下面から離間して、該
マニホールド3の熱膨張による自由な変位を許容するよ
うになっている。
【0014】前記固体電解質セルスタック5は、板状の
セパレータ11を介して複数積層される固体電解質セル
12からなる。該固体電解質セル12は、図3に示すよ
うに、片面(後述する電解質板に面しない面)に凹凸に
よる空気流路13aを形成した平板状のカソード13
と、該カソード13と同じく水蒸気流路14aを形成し
た平板状のアノード14とにより、例えば、イットリア
安定化ジルコニア等の固体電解質よりなる電解質板15
の両面を挟み込んで形成されている。
【0015】前記空気流路13aと水蒸気流路14aと
は、電解質板15を挟持したときに対向する位置に配置
されるように形成されている。また、空気流路13a
は、カソード13の対角位置2箇所に、板厚方向に貫通
するように明けられた空気通路16に連通し、水蒸気流
路14aは、前記空気通路16に連通しないアノード1
4の対角位置2箇所に、板厚方向に貫通するように明け
られた水蒸気通路17に連通して形成されている。さら
に、カソード13には、その上下に配されるアノード1
4間に過熱水蒸気Vを流通させる水蒸気通路17が設け
られ、他方、アノード14には、その上下に配されるカ
ソード13間に過熱空気Aを流通させる空気通路16が
設けられている。また、前記セパレータ11および電解
質板15には、固体電解質セルスタック5が形成された
ときに、前記水蒸気通路17および空気通路16に一致
する水蒸気通路17および空気通路16が形成されてい
る。
【0016】このように構成された固体電解質セルスタ
ック5は、容器2内の上下に配されるマニホールド3・
4の間に配置されるのであるが、前述したように、4個
並列されたマニホールド3・4の並列方向に2個、長手
方向に2個の計4個が配置される。すなわち、過熱水蒸
気V供給用のマニホールド4bと、これに隣接する過熱
空気A供給用のマニホールド4aとに跨がって1個の固
体電解質セルスタック5が配置される。そして、該固体
電解質セルスタック5を積層方向に貫通する1組の空気
通路16と水蒸気通路17とは下側のマニホールド4の
貫通孔9にそれぞれ一致するように配され、かつ、上側
のマニホールド3の下面によって閉塞されるとともに、
他の1組の空気通路16と水蒸気通路17とは下側のマ
ニホールド4の上面によって閉塞され、かつ、上側のマ
ニホールド3の貫通孔9に一致するように配置されてい
る。
【0017】これにより、下側のマニホールド4に外部
の空気供給源から導入される過熱空気Aが、図4に示す
ように、貫通孔9および上側の空気通路16を通して各
固体電解質セル12の空気流路13aに供給され、他側
の空気通路16に合流されて上側のマニホールド3の貫
通孔9からマニホールド3内に回収された後に、外部の
空気回収部に回収されるようになっている。また、同様
にして、下側のマニホールド4に導入された過熱水蒸気
Vは、貫通孔9、水蒸気通路17、水蒸気流路14a、
水蒸気通路17、貫通孔9を経て、上側のマニホールド
3に回収された後、外部の水素回収部に回収されるよう
になっている。
【0018】前記電極板6は、マニホールド3・4の並
列方向に配置された2個の固体電解質セルスタック5に
対して1組、計2組が配置され、それぞれの一端が下側
の容器2bを貫通して外部の電源(図示略)に接続され
ている。
【0019】また、組み合わせられた容器2の内部は、
例えばアルゴンガス等の不活性ガス(難燃性ガス)が充
填されている。
【0020】このように構成された水素製造装置1を使
用して、水素ガスを製造するには、過熱状態(約100
0℃)の空気Aおよび水蒸気Vをそれぞれ、下側のマニ
ホールド4a・4bに導入する。すると該過熱空気Aお
よび過熱水蒸気Vは、固体電解質セルスタック5の空気
流路13aおよび水蒸気流路14aを流通する。この際
に、電極板6間に電位差を発生させる(上側がプラス)
と、アノード14の水蒸気流路14aを流通させられる
過熱水蒸気Vが電気分解されて、酸素イオンOーーが生成
され、該酸素イオンOーーが電解質板15を通してカソー
ド13の空気流路13aに到達し、該空気流路13a内
で酸素O2となるという反応が生じる。その結果、水蒸
気中には水素H2が残留され、上側のマニホールド3a
・3bには、水素H2を多量に含んだ水蒸気V、およ
び、酸素O2を多量に含んだ空気Aが回収されることに
なる。そして、水素H2を多量に含んだ水蒸気Vを乾燥
させることにより、水素ガスH2を回収することができ
ることになる。
【0021】上述した本実施例の水素製造装置1によれ
ば、過熱空気Aおよび過熱水蒸気Vを導入する前後にお
いて、水素製造装置1の各部に、熱膨張による寸法変化
が発生するが、下側のマニホールド4がコロ7によって
支持され、かつ、容器2bの内面から離間状態に配され
ているので、寸法変化が制限されることがなく、従っ
て、寸法変化による過大な応力の発生が防止されるとい
う効果がある。さらに、上側のマニホールド3はコロ付
スプリング8によって下方に付勢されているので、上下
方向の寸法変化があっても、マニホールド3と固体電解
質セルスタック5、固体電解質セル12同士が摺動可能
かつ密接状態に保持されることになり、これらの間から
の空気A、水蒸気Vの漏洩が防止されるという効果があ
るとともに、万一漏洩した場合であっても、容器2内に
難燃性ガスが充填されているので、水素ガスH2を難燃
性の雰囲気内に閉じ込めることができる。また、前記コ
ロ付スプリング8は、固体電解質セルスタック5を制振
する機能をも有している。
【0022】本実施例の水素製造装置1は、板状に形成
される固体電解質セル12を積層状態に配して構成して
いるので、空気流路13a、水蒸気流路14aを高密度
に配することができ、従来の触媒方式と比較して、小型
化が可能であり、水素ガスH2の生成効率を大幅に向上
させることができる。また、固体電解質セル12の積層
数を増加させることにより、また、並列に配される固体
電解質セルスタック5の並列数を増加させることによ
り、容易に大容量化を図ることができるという利点があ
る。
【0023】さらに、上下方向に分離可能な容器2を採
用したので、該容器2を分離するだけで内部の固体電解
質セル12を露出させることができ、その保守・点検を
容易に実施することができる。
【0024】なお、本発明の水素発生装置1にあって
は、以下の技術を採用することができる。 固体電解質セル12の積層数を任意に設定するこ
と。 電解質板15をイットリア安定化ジルコニアよりな
ることとしたが、これに代えて、カルシア安定化ジルコ
ニア等、任意の電解質板を使用すること。 固体電解質セルスタック5の並列数を任意に設定す
ること。 マニホールド4を支持する摺動支持手段7としてコ
ロを使用したが、これに代えて、ローラ、滑り軸受等任
意の摺動支持手段を採用すること。 付勢手段8として、セラミックス製のコロ付スプリ
ングを使用したが、これに代えて、他の任意の付勢手段
を採用すること。 容器2内に充填する難燃性ガスをアルゴンガスとし
たが、これに代えて、任意の難燃性ガスを使用するこ
と。 難燃性ガスを封入することとしたが、これに代え
て、難燃性ガスを流通させること。 容器2内の水素ガス濃度を検知して、濃度が高くな
った場合には、水素製造装置1の稼働を停止させる検知
手段を配設すること。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の第1の手
段に係る水素製造装置は、容器内に、上下のマニホール
ド間に挟持される固体電解質セルスタックと、その上下
方向に電位差を発生させる電極板とを設けてなり、固体
電解質セルスタックが、空気流路を有するカソードと、
水蒸気流路を有するアノードとにより電解質板を挟持し
てなる固体電解質セルをセパレータを介して積層してな
り、カソード、アノード、電解質板およびセパレータ
に、空気流路およびマニホールドを連通する空気通路
と、水蒸気流路およびマニホールドを連通する水蒸気通
路とが設けられているので、以下の効果を奏する。 固体電解質セルによる電気分解法を採用することに
より、触媒による方法と比較して、水素生成効率を大幅
に向上することができる。 固体電解質セルを積層することにより、空気流路お
よび水蒸気流路を高密度配置することが可能となり、水
素製造装置の小型化を図ることができる。 本発明の第2の手段に係る水素製造装置は、マニホール
ド間に、複数の固体電解質セルスタックを並列に配設し
てなる構成としたので、第1の手段の効果に加えて、並
列数を変更することにより、水素製造容量を変化させた
水素製造装置を容易に構成することができるという効果
を奏する。本発明の第3の手段に係る水素製造装置は、
各マニホールドが容器の内面から離間状態に配され、か
つ、容器底面と下側マニホールドとの間に、摺動支持手
段が配設されているので、第1、第2の手段による効果
に加えて、熱膨張による寸法変化によっても、製造装置
各部に過大な応力が発生することが回避され、装置自体
の健全性を保持することができる。本発明の第4の手段
に係る水素製造装置は、容器天井面とマニホールドとの
間に、マニホールドを下方に付勢する付勢手段が配設さ
れているので、第1ないし第3の手段による効果に加え
て、以下の効果を奏する。 熱膨張による水素製造装置各部の寸法変化が発生し
ても、マニホールドと固体電解質セルスタック、固体電
解質セル同士を密接状態に保持することが可能となり、
空気、水素等の漏洩を防止することができる。 固体電解質セルスタックが押圧されるので装置の稼
働による振動を抑制することができる。 本発明の第5の手段に係る水素製造装置は、容器が上下
に分割可能に形成され、上側の容器内面に、分割時に、
マニホールドを上側の容器に一体的に支持させる支持突
起が配設されているので、第1ないし第4の手段による
効果に加えて、容器を上下に分割して、上側の容器を上
方に移動させるだけで、内部の固体電解質セルスタック
を露出状態として、その保守・点検を容易に実施し得る
状態とすることができるという効果を奏する。本発明の
第6の手段に係る水素製造装置は、容器内に難燃性ガス
を封入してなる構成とされているので、上記効果に加え
て、固体電解質セルスタックから、万一、水素が漏洩し
た場合であっても、難燃性の雰囲気内に封じ込めること
ができ、安全性を向上することができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る水素製造装置を示す縦
断面図である。
【図2】図1の水素製造装置を示す正断面図である。
【図3】図1の水素製造装置の固体電解質セルの構成を
示す斜視図である。
【図4】図1の水素製造装置内部の構造を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
A 過熱空気 V 過熱水蒸気 1 水素製造装置 2 容器 2a 上側容器 3・4 マニホールド 5 固体電解質セルスタック 6 電極板 7 コロ(摺動支持手段) 8 コロ付スプリング(付勢手段) 10 支持突起 11 セパレータ 12 固体電解質セル 13 カソード 13a 空気流路 14 アノード 14a 水蒸気流路 15 電解質板 16 空気通路 17 水蒸気通路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器内に、平行間隔を空けて上下に配さ
    れる複数のマニホールドと、該マニホールドの間に挟持
    状態に配される固体電解質セルスタックと、該固体電解
    質セルスタックと前記マニホールドとの間に配され固体
    電解質セルスタックの上下方向に電位差を発生させる電
    極板とを設けてなり、前記固体電解質セルスタックは、
    過熱空気を流通させる空気流路を有する板状のカソード
    と、過熱水蒸気を流通させる水蒸気流路を有する板状の
    アノードとにより電解質板を挟持してなる固体電解質セ
    ルをセパレータを介して積層状態に配設してなり、前記
    カソード、アノード、電解質板およびセパレータには、
    各固体電解質セルの空気流路を連通させ上下のマニホー
    ルド間に過熱空気を流通させる空気通路と、各固体電解
    質セルの水蒸気流路を連通させ上下のマニホールド間に
    過熱水蒸気を流通させる水蒸気通路とが設けられている
    ことを特徴とする水素製造装置。
  2. 【請求項2】 マニホールドの間に、複数の固体電解質
    セルスタックを並列に配設してなることを特徴とする請
    求項1記載の水素製造装置。
  3. 【請求項3】 各マニホールドが容器の内面との間に間
    隔を空けて配されるとともに、容器底面と下側に配され
    るマニホールドとの間に、マニホールドを摺動自在に保
    持する摺動支持手段が配設されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の水素製造装置。
  4. 【請求項4】 容器天井面と上側に配されるマニホール
    ドとの間に、該マニホールドを下方に付勢して各固体電
    解質セルおよび固体電解質セルとマニホールドとを摺動
    可能かつ密接状態に保持する付勢手段が配設されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに
    記載の水素製造装置。
  5. 【請求項5】 容器が、上側のマニホールドの下方位置
    にて上下に分割可能に形成されるとともに、上側の容器
    内面に、該容器が分離されたときに上側のマニホールド
    に当接して該マニホールドを上側の容器に一体的に支持
    させる支持突起が配設されていることを特徴とする請求
    項1ないし請求項4のいずれかに記載の水素製造装置。
  6. 【請求項6】 容器内に難燃性ガスを封入してなること
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載
    の水素製造装置。
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