JPH06172726A - ゴム系粘着剤組成物及び粘着テープ - Google Patents
ゴム系粘着剤組成物及び粘着テープInfo
- Publication number
- JPH06172726A JPH06172726A JP4323951A JP32395192A JPH06172726A JP H06172726 A JPH06172726 A JP H06172726A JP 4323951 A JP4323951 A JP 4323951A JP 32395192 A JP32395192 A JP 32395192A JP H06172726 A JPH06172726 A JP H06172726A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- pressure
- weight
- sensitive adhesive
- tape
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- Pending
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低温でのタック、初期粘着力にすぐれ、剥離
性にもすぐれ、生産性がよく、安価に製造できるゴム系
粘着剤組成物及び粘着テープを提供する。 【構成】 粘着テープは、イソプレンゴム６０重量部、
天然ゴム４０重量部、テルペン樹脂５０重量部、フタル
酸ジオクチル２５重量部、老化防止剤２重量部とからな
る粘着剤組成物が、トルエンとｎ−ヘキサンとが等量に
混合されてなる溶媒に溶解され、和紙の一面に塗布乾燥
されてなる。
性にもすぐれ、生産性がよく、安価に製造できるゴム系
粘着剤組成物及び粘着テープを提供する。 【構成】 粘着テープは、イソプレンゴム６０重量部、
天然ゴム４０重量部、テルペン樹脂５０重量部、フタル
酸ジオクチル２５重量部、老化防止剤２重量部とからな
る粘着剤組成物が、トルエンとｎ−ヘキサンとが等量に
混合されてなる溶媒に溶解され、和紙の一面に塗布乾燥
されてなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は特に表面保護テープに適
したゴム系粘着剤及びそれを使用した粘着テープに関す
る。
したゴム系粘着剤及びそれを使用した粘着テープに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】合板、アルミニウム板、合成樹脂製板等
の表面が傷ついたり汚れたりするのを防止するために、
表面保護テープが用いられている。従来、このような表
面保護テープは天然ゴムを主成分とする組成物が有機溶
媒に溶解され、これが基材フイルムの一面に塗布、乾燥
されたものが多用されている。これは、天然ゴム及び有
機溶媒が安価であること、粘着剤の製造、基材フイルム
への塗工作業が容易であること、タックと粘着力とのバ
ランスをとり易いという長所があるためである。
の表面が傷ついたり汚れたりするのを防止するために、
表面保護テープが用いられている。従来、このような表
面保護テープは天然ゴムを主成分とする組成物が有機溶
媒に溶解され、これが基材フイルムの一面に塗布、乾燥
されたものが多用されている。これは、天然ゴム及び有
機溶媒が安価であること、粘着剤の製造、基材フイルム
への塗工作業が容易であること、タックと粘着力とのバ
ランスをとり易いという長所があるためである。
【０００３】また、天然ゴム系粘着剤は被着体である器
物の極性により接着力が大きく異なり、極性の低い器物
に対する接着力が非常に弱いという点を改良したものと
して、共役ジエン中にイソプレンを３０重量％以上含む
イソプレン系重合体の水性分散液を基材に塗布、乾燥し
てなる表面保護材が知られている（特公昭６０−１６４
７９号公報）。
物の極性により接着力が大きく異なり、極性の低い器物
に対する接着力が非常に弱いという点を改良したものと
して、共役ジエン中にイソプレンを３０重量％以上含む
イソプレン系重合体の水性分散液を基材に塗布、乾燥し
てなる表面保護材が知られている（特公昭６０−１６４
７９号公報）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の発明
によると、イソプレン系重合体を乳化剤などの存在下で
水中に乳化するか、モノマー成分を乳化剤の存在下にラ
ジカル重合開始剤により乳化重合させるなど、重合条件
や生産性の管理等が課題となり、コストも上がるという
問題がある。天然ゴム系粘着剤は、一般にタックと粘着
力とのバランスを保つために粘着付与樹脂の量が多くな
されており、このため特に低温において粘着付与樹脂が
硬化し易く、低温でのタックが低く初期接着力が悪いと
いう問題がある。また、被着体から剥離し難くなり、粘
着テープそのものが切れることがある。
によると、イソプレン系重合体を乳化剤などの存在下で
水中に乳化するか、モノマー成分を乳化剤の存在下にラ
ジカル重合開始剤により乳化重合させるなど、重合条件
や生産性の管理等が課題となり、コストも上がるという
問題がある。天然ゴム系粘着剤は、一般にタックと粘着
力とのバランスを保つために粘着付与樹脂の量が多くな
されており、このため特に低温において粘着付与樹脂が
硬化し易く、低温でのタックが低く初期接着力が悪いと
いう問題がある。また、被着体から剥離し難くなり、粘
着テープそのものが切れることがある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点を解消し、低温での初期粘着力にすぐれ、剥離性にも
すぐれ、生産性がよく、安価に製造できるゴム系粘着剤
組成物及び粘着テープを提供することを目的とする。本
発明のゴム系粘着剤組成物は、イソプレンゴム１０〜１
００重量部、その他のゴム成分０．１〜９０重量部、粘
着付与樹脂と軟化剤とその他の成分とが２０〜１５０重
量部とからなるものである。
点を解消し、低温での初期粘着力にすぐれ、剥離性にも
すぐれ、生産性がよく、安価に製造できるゴム系粘着剤
組成物及び粘着テープを提供することを目的とする。本
発明のゴム系粘着剤組成物は、イソプレンゴム１０〜１
００重量部、その他のゴム成分０．１〜９０重量部、粘
着付与樹脂と軟化剤とその他の成分とが２０〜１５０重
量部とからなるものである。
【０００６】又、本発明の粘着テープは、上記ゴム系粘
着剤組成物が基材の一面に設けられたものである。
着剤組成物が基材の一面に設けられたものである。
【０００７】以下に本発明の詳細を説明する。本発明で
はイソプレンゴムを主成分とし、これに他のゴム成分を
添加することにより、粘着付与樹脂の添加量を従来の天
然ゴム系配合と比べて削減することが可能となる。他の
ゴム成分としては、天然ゴム、ＳＢＲ、ポリクロロプレ
ン、あるいはポリイソブチレン、ポリブテン、イソプレ
ンなどの液状ゴム等が挙げられる。このゴム成分の添加
量は上記合成ゴム１０〜１００重量部に対して０．１〜
９０重量部の範囲である。０．１重量部よりも少ない
と、凝集力が低下し、９０重量部を超えると凝集力は上
がるが、低温における初期接着性が悪くなるので粘着付
与樹脂の量を削減することができない。従って、他のゴ
ム成分の添加量は上記の範囲となされる。
はイソプレンゴムを主成分とし、これに他のゴム成分を
添加することにより、粘着付与樹脂の添加量を従来の天
然ゴム系配合と比べて削減することが可能となる。他の
ゴム成分としては、天然ゴム、ＳＢＲ、ポリクロロプレ
ン、あるいはポリイソブチレン、ポリブテン、イソプレ
ンなどの液状ゴム等が挙げられる。このゴム成分の添加
量は上記合成ゴム１０〜１００重量部に対して０．１〜
９０重量部の範囲である。０．１重量部よりも少ない
と、凝集力が低下し、９０重量部を超えると凝集力は上
がるが、低温における初期接着性が悪くなるので粘着付
与樹脂の量を削減することができない。従って、他のゴ
ム成分の添加量は上記の範囲となされる。
【０００８】粘着付与樹脂としては一般に用いられてい
るもの、即ち、ロジン、変成ロジン、ロジンエステル等
のロジン系樹脂、クマロン・インデン樹脂、テルペン樹
脂、スチレン系樹脂、石油系樹脂等が挙げられる。軟化
剤としては、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、
パラフィンオイル、芳香族炭化水素、トール油等が挙げ
られる。又、この他に必要に応じて老化防止剤、顔料等
の添加剤を加えてもよい。
るもの、即ち、ロジン、変成ロジン、ロジンエステル等
のロジン系樹脂、クマロン・インデン樹脂、テルペン樹
脂、スチレン系樹脂、石油系樹脂等が挙げられる。軟化
剤としては、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、
パラフィンオイル、芳香族炭化水素、トール油等が挙げ
られる。又、この他に必要に応じて老化防止剤、顔料等
の添加剤を加えてもよい。
【０００９】粘着付与樹脂、軟化剤、その他の成分は合
成ゴム１０〜１００重量部に対して２０〜１５０重量部
の範囲で添加される。このうち粘着付与樹脂は２０〜６
５重量部、軟化剤は１．０〜３０重量部の範囲であるこ
とが望ましい。
成ゴム１０〜１００重量部に対して２０〜１５０重量部
の範囲で添加される。このうち粘着付与樹脂は２０〜６
５重量部、軟化剤は１．０〜３０重量部の範囲であるこ
とが望ましい。
【００１０】本発明ゴム系粘着剤組成物は、有機溶媒に
溶解された溶液として基材に塗布、乾燥される。有機溶
媒としては、トルエン、ｎ−ヘキサン、メチルエチルケ
トン等一般に使用されているものが単用もしくは混合し
て使用される。該溶媒の使用量は塗布装置、塗布量、基
材の種類等により適当な粘度を選択すべきであって、例
えば固形分が２５％の溶液とする場合は上記配合に対し
てほゞ３００〜７５０重量部である。
溶解された溶液として基材に塗布、乾燥される。有機溶
媒としては、トルエン、ｎ−ヘキサン、メチルエチルケ
トン等一般に使用されているものが単用もしくは混合し
て使用される。該溶媒の使用量は塗布装置、塗布量、基
材の種類等により適当な粘度を選択すべきであって、例
えば固形分が２５％の溶液とする場合は上記配合に対し
てほゞ３００〜７５０重量部である。
【００１１】又、上記溶液の塗布量は、乾燥後に３０〜
１００μm となるように塗布するのが実用上好ましい。
塗布方法は従来用いられている各種のロールコーター、
マイヤーバーコーター、エアナイフコーター等により基
材に直接塗布する方法、又、表面を離型処理してなる離
型紙に塗布、乾燥後に基材へ転写する転写法が採用され
る。
１００μm となるように塗布するのが実用上好ましい。
塗布方法は従来用いられている各種のロールコーター、
マイヤーバーコーター、エアナイフコーター等により基
材に直接塗布する方法、又、表面を離型処理してなる離
型紙に塗布、乾燥後に基材へ転写する転写法が採用され
る。
【００１２】
【作用】本発明のゴム系粘着剤組成物は、合成ゴムを主
成分とし、これに他のゴム成分を添加されてなるので、
低温においてタックがすぐれ、これを用いた粘着テープ
は初期接着力にすぐれる一方、剥離性がよいので使用後
に剥離し易い。
成分とし、これに他のゴム成分を添加されてなるので、
低温においてタックがすぐれ、これを用いた粘着テープ
は初期接着力にすぐれる一方、剥離性がよいので使用後
に剥離し易い。
【００１３】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。表１の実施
例１〜２、比較例に示す配合のゴム系粘着剤組成物の溶
媒溶液を和紙（坪量３１ｇ／ｍ2 ，比重０．５３）の一
面にロールコーターを用いて塗布、１２０℃で乾燥して
得た粘着テープの物性を測定し、その結果を表１に示
す。１８０°剥離力、タック、展開力はいずれもＪＩＳ
Ｚ ０２３７に基づいて測定した。
例１〜２、比較例に示す配合のゴム系粘着剤組成物の溶
媒溶液を和紙（坪量３１ｇ／ｍ2 ，比重０．５３）の一
面にロールコーターを用いて塗布、１２０℃で乾燥して
得た粘着テープの物性を測定し、その結果を表１に示
す。１８０°剥離力、タック、展開力はいずれもＪＩＳ
Ｚ ０２３７に基づいて測定した。
【００１４】
【表１】
【００１５】表１から明らかなように、実施例１及び２
の粘着テープは粘着力が比較例のものよりも低く、被着
体から剥離し易いこと、展開力が低くて使い易いこと、
更に０℃におけるタック値が比較例のものよりも高いの
で、低温での初期接着力にすぐれていることが判る。
の粘着テープは粘着力が比較例のものよりも低く、被着
体から剥離し易いこと、展開力が低くて使い易いこと、
更に０℃におけるタック値が比較例のものよりも高いの
で、低温での初期接着力にすぐれていることが判る。
【００１６】
【発明の効果】本発明のゴム系粘着剤組成物は以上の構
成となされているので、低温においてタックがすぐれ、
剥離性がよい。また、これを用いた粘着テープは初期接
着力にすぐれる一方、剥離性がよく使用後に剥離し易
い。且つ、安価に製造できる。
成となされているので、低温においてタックがすぐれ、
剥離性がよい。また、これを用いた粘着テープは初期接
着力にすぐれる一方、剥離性がよく使用後に剥離し易
い。且つ、安価に製造できる。
Claims (2)
- 【請求項１】 イソプレンゴム１０〜１００重量部、そ
の他のゴム成分０．１〜９０重量部、粘着付与樹脂と軟
化剤とその他の成分とが２０〜１５０重量部とからなる
ゴム系粘着剤組成物。 - 【請求項２】 イソプレンゴム１０〜１００重量部、そ
の他のゴム成分０．１〜９０重量部、粘着付与樹脂と軟
化剤とその他の成分とが２０〜１５０重量部とからなる
ゴム系粘着剤組成物が基材の片面に設けられてなる粘着
テープ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4323951A JPH06172726A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | ゴム系粘着剤組成物及び粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4323951A JPH06172726A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | ゴム系粘着剤組成物及び粘着テープ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06172726A true JPH06172726A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18160454
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4323951A Pending JPH06172726A (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | ゴム系粘着剤組成物及び粘着テープ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06172726A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021014593A (ja) * | 2020-11-06 | 2021-02-12 | 株式会社サンエー化研 | 表面保護フィルム |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP4323951A patent/JPH06172726A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021014593A (ja) * | 2020-11-06 | 2021-02-12 | 株式会社サンエー化研 | 表面保護フィルム |
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