JPH06172073A - 小型家庭用生ゴミ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、一般家庭から排出される毎日の
「生ごみ」をベランダに配置できるポリバケツ類似の小
容量の容器に数年間にわたって投入することができ、投
入された生ゴミを迅速に分解せしめて無機質化する。 【構成】上部開口の有底容器内部を醗酵槽とし、その底
部に複数の醗酵性微生物を混入した多孔有機性充填材を
配置せしめ、醗酵槽内部に投棄された生ゴミと多孔有機
性充填材とを攪拌すると同時に内部を加熱し得るように
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、一般家庭から排出さ
れる毎日の「生ごみ」をベランダに配置できるポリバケ
ツ類似の小容量の容器に数年間にわたって投入すること
ができ、投入された生ゴミを極めて迅速に分解せしめて
無機質化し、これほぼ消失せしめることの出来る小型家
庭用生ゴミ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ポリバケツ類似の小容量の上部に
開閉自在の蓋板を有し且つ下部を開口した容器の下部を
約３０ｃｍ程度を土中に埋め込み、容器内部に一般家庭
から排出される生ゴミを醗酵→腐敗させこれを堆肥化さ
せるような堆肥製造容器が提供されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の小型家庭用生ゴ
ミ処理装置にあっては、土壌菌によって生ゴミを醗酵→
腐敗しようとするものであるが、土壌菌が生ゴミを分解
するより前に腐敗が進行し、悪臭を放ち、うじ虫の発生
及びハエ等が発生し、一般家庭環境を悪化させ、実際上
は約数カ月で小型家庭用生ゴミ処理容器自体がゴミ化し
て廃棄されているのが現実である。この発明は、生ゴミ
を迅速に分解醗酵せしめ、生ゴミを短期間（ほぼ４８時
間内）の中にほぼ消失する程度に極小容積化することに
より、毎日家庭で排出される生ゴミを継続的に投棄して
も容器内の生ゴミは蓄積されることなく、ほぼ定量化し
たまま増量せず、ほぼ２年間１００ｌの醗酵槽に生ゴミ
を継続投棄することができると共に２年経過後には醗酵
槽内には良質の肥料を取り出すことが出来る小型家庭用
生ゴミ処理装置を提供することをその目的としている。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】上記の目的を達成する
ために、上部開口の有底容器の内部を醗酵槽とすると共
に、前記醗酵槽の底部に複数の醗酵性微生物を混入した
多孔有機性充填材を配置すると共に、前記醗酵槽の中央
部縦方向にモーターによって回転する回転軸を設け、該
回転軸の外周にスパイラル状攪拌羽根を備え、前記醗酵
槽内部を適宜に加熱し得るような熱源を醗酵槽の外部に
設けると共に生ゴミ投入筒を前記醗酵槽内に通じるよう
に設けてあるものである。また、保温手段として回転筒
軸内部より温風を送ることにより醗酵槽を加熱すべく、
上部開口の有底容器の内周に間隙部を保有するように多
孔性筒を配置して多孔性筒内部を醗酵槽とすると共に、
前記間隙部に複数の醗酵性微生物を混入した多孔有機性
充填材を充填すると共に、前記醗酵槽の底部に複数の醗
酵性微生物を混入した多孔有機性充填材を配置すると共
に、前記醗酵槽の中央部縦方向にモターによって任意に
回転する回転筒軸を設け、該回転筒軸の外周にスパイラ
ル状攪拌羽根を備えると共に回転筒軸の端部にフアンヒ
ーターを装着し、フアンヒーター作動による温風を前記
回転筒軸に適数箇所に穿設された排出口より供給するよ
うになし前記容器の内周に間隙部の上部及び多孔性筒を
覆う極細網状の蓋板を被覆せしめ、生ゴミ投入筒を前記
醗酵槽内に通じるように設けてある。更に、上部開口の
有底容器の内周に間隙部を保有するように多孔性筒を配
置して多孔性筒内部を醗酵槽とすると共に、前記間隙部
に複数の醗酵性微生物を混入した多孔有機性充填材を充
填すると共に、前記醗酵槽の底部に複数の醗酵性微生物
を混入した多孔有機性充填材を配置すると共に、前記醗
酵槽の中央部縦方向にモーターによって任意に回転する
回転軸を設け、該回転軸の外周にスパイラル状攪拌羽根
を備えると共に回転筒軸の端部にフアンヒーターを装着
し、フアンヒーター作動による温風を前記回転筒軸に適
数箇所に穿設された排出口より供給するようになし前記
容器の内周に間隙部の上部及び多孔性筒を覆う極細網状
の蓋板を被覆せしめ、生ゴミ投入筒を前記醗酵槽内に通
じるように設け、前記蓋板上に草花又は野菜を植えるた
めの培養土を敷き詰めるようにしてある。又、上部開口
の熱伝導性の有底容器の内部を醗酵槽とすると共に、前
記醗酵槽の底部に複数の醗酵性微生物を混入した多孔有
機性充填材を配置すると共に、前記醗酵槽の中央部縦方
向にモーターによって任意に回転する回転軸を設け、該
回転軸の外周にスパイラル状攪拌羽根を備え、前記有底
容器の外周部に電熱ヒーターを設け醗酵槽内部を適宜に
加熱し得るようになし、更に醗酵槽の上部開口部にプラ
ンターを装着せしめると共にこのプランターを貫通して
生ゴミ投入筒を前記醗酵槽内に通じるようにした。更に
又、複数の醗酵性微生物は、糖分を分解して炭酸ガスと
水とし、アミラーゼを生成する細菌類と、蛋白質を分解
して、アンモンニア、水、炭酸ガスとし、プロチド酵素
群を分泌する細菌類と、脂肪を分解して炭酸ガスと水に
するリパーゼ（脂肪分解酵素）分泌する細菌類及びヘミ
セルローズ、セルローズを分解し炭酸ガスと水にする放
射菌及び糸状菌類のような各種の微生物からなってい
る。

【０００５】

【作用】家庭から排出される生ゴミを残飯投入筒から投
入すると、その直後から一日数回醗酵槽内部を３０分間
攪拌羽根を回転させることによる内部の強制攪拌によっ
て醗酵性微生物を含んだ多孔有機性充填材と生ゴミとを
最大限に接触させると同時に内部に約３０°Ｃに制御し
て内部に投棄した生ゴミの分解及び醗酵に最適の温度環
境を作ることによって醗酵槽の底部の醗酵性微生物が分
解醗酵の活動が極めて活発となる。醗酵槽内の温度は、
醗酵性微生物の適温約２０〜３０°Ｃとしてあるので、
醗酵開始速度は極めて迅速に行われる。醗酵槽内に生ゴ
ミを投入した後約３時間後には、糸状菌、放射菌等が生
ゴミの全面を覆い醗酵が活発に行われていることが観察
される。約４８時間後には投棄した生ゴミはほとんど消
失する。さらに、多孔性筒の上部に極細状の蓋板を配置
し、この蓋板の上に培養土を敷きここに草花、野菜を植
えるようにすれば醗酵、分解熱及び適当な蒸気による水
分が上記培養土に供給されることになるので植物の成育
が促進される。

【０００６】

【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
１〜図３において、上部を開口１したの有底の容器２の
内周に約５ｃｍの厚みの間隙部３を保有するように金網
のような多孔性筒４を配置してある。多孔性筒４は上部
及び下部を開口してあると共にこの多孔性筒４の高さは
前記容器２の高さより約２３ｃｍ程度低くしてある。容
器２の内周と多孔性筒４との間隙部３には生ゴミのよう
な各種の有機性廃棄物を分解する後述の複数の醗酵性微
生物（菌体）を木粉（オガコ）５とオカラ６を等量づつ
を混合してなる多孔有機性充填材７を充填し、多孔有機
性充填材７の含水率を２０％に調整し、複数の醗酵性微
生物（菌体）の生存環境を整えてある。更に前記多孔性
筒４の底部に前記と同様の複数の醗酵性微生物（菌体）
を約２０ｃｍの厚みとなるように敷きつめてある。

【０００７】醗酵性微生物（菌体）は次のような菌体を
適宜に配合したものである。 （１）糖分を分解して炭酸ガスと水とし、アミラーゼを
生成する細菌類 （２）蛋白質を分解して、アンモンニア、水、炭酸ガス
とし、プロチド酵素群を分泌する細菌類 （３）脂肪を分解して炭酸ガスと水にするリパーゼ（脂
肪分解酵素）を分泌する細菌類 （４）ヘミセルローズ、セルローズを分解し炭酸ガスと
水にする放射菌及び糸状菌類 以上の各種菌類からなる複合性の醗酵性微生物（菌体）
は良好な環境に置かれたとき、一般家庭から排出される
いかなる生ゴミはほぼ４８時間でほぼ完全に分解するこ
とが出来る。完全分解した後の容量は当初の生ゴミ容量
の約１／５００である。完全に分解醗酵した後は無機質
化する。

【０００８】多孔性筒４の頂部において蓋板８を配置す
るようにしてある。蓋板８はその中央部、即ち多孔性筒
４の上方開口部に相当する部分には複数個の空気孔９を
上向きに形成してある。外周部は平板１０としてある。
多孔性筒４の内部は生ゴミ醗酵槽１１を形成する。な
お、２５は雨水取出口である。生ゴミ醗酵槽１１内部に
通じる生ゴミ投入筒１２を設けてあり且つ、生ゴミ投入
筒の口部１３は容器外部に筒蓋１４によって開閉可能に
設けてある。図１においては、生ゴミ投入筒１２は斜向
に配置して、生ゴミの投棄時に生ゴミが生ゴミ醗酵槽１
１に広範囲に散るように配慮してあるが、生ゴミ投入筒
１２を中央部に配置してもよい。

【０００９】通常の場合、蓋板８の上部には腐葉土など
の培養土１５を２０ｃｍ程度の厚みに敷き、その上で各
種の草花或いは野菜等の植物１６を植えられるようにし
てある。なお、蓋板８の中央部の網目は培養土の粒子よ
りも細かくしてあるので、培養土が生ゴミ醗酵槽１１の
内部に落ちることはない。更に、ブランターとして使用
した場合、外気の寒さから保護するために育成植物を保
護するために、容器２の周縁に支持された傘状の透明フ
ードを設けることもある。

【００１０】生ゴミ醗酵槽１１の中央部に直立するよう
に回転筒軸２０を設けると共にこの回転筒軸２０にスパ
イラル状攪拌羽根２１を装着し、且つ一定間隔毎に温風
排出口２２を設けてある。回転筒軸２０はその内側に固
定保持筒２３の外側を水平回転可能にしてある。固定保
持筒２３には更に縦列に一又は複数条の溝孔２４が設け
らており、固定保持筒２１の下方に設けてあるフアンヒ
ーター２５により約３０°Ｃ温風を固定保持筒２３に送
風すると、溝孔２４を経て温風排出口２２より生ゴミ醗
酵槽１１内に温風を供給することになる。使用に際して
は、モーター２７を作動して攪拌用スパイラル状攪拌羽
根２１及びフアンヒーター２５等の作動を同時的に行
う。実験の結果では一日に数回、一回の作動時間は約３
０分とするのが望ましい。なお、２６はヒーターであ
る。家庭から排出される生ゴミを生ゴミ投入筒から投入
すると、その直後から一日数回醗酵槽内部を３０分間攪
拌用スパイラル状攪拌羽根２１を回転させることによる
内部の強制攪拌によって醗酵性微生物を含んだ多孔有機
性充填材と生ゴミとを最大限に接触させると同時に内部
に約３０°Ｃの温風をフアンヒーター２５から供給する
ことによって微生物の分解活動を活発化させるような最
適の環境を作ることが出来る。

【００１１】生ゴミ醗酵槽１１内の強制攪拌及び温風の
供給によって、容器内周間隙部３の醗酵性微生物及び生
ゴミ醗酵槽１１の底部の醗酵性微生物が分解醗酵の活動
が極めて活発となる醗酵槽内に生ゴミを投入した後約３
時間後には、糸状菌、放射菌等が生ゴミの全面を覆い醗
酵が活発に行われていることが観察される。約４８時間
後には投棄した生ゴミはほとんど消失する。

【００１２】醗酵の最適条件として、含水率２０％、最
適温度２０〜３０°Ｃと通気性とが必要である。本発明
の装置には、水分調整用として約２０ｃｍの醗酵性微生
物（菌体）を混入させた多孔有機性充填材７と、更に醗
酵槽の周囲に醗酵性微生物（菌体）を混入させた多孔有
機性充填材７を配置してある。しかも、醗酵性微生物
（菌体）が分解繁殖活動をする際に発する醗酵熱によっ
て生ゴミ内に含まれる水分は水蒸気として上部の培養土
１５に吸収される。その結果、冬期高層ビルのベランダ
に本発明の装置を置いた場合であっても、寒気は醗酵槽
の周囲に醗酵性微生物（菌体）を混入させた多孔有機性
充填材７で防寒されているので醗酵槽内の温度は醗酵性
微生物（菌体）が分解繁殖活動をしている限り、その醗
酵熱より生ゴミ醗酵槽内を最適温度２０〜３０°Ｃを維
持する。なお、冬期必要があれば、生ゴミ醗酵槽内温度
を２０〜３０°Ｃに維持するために適宜にフアンヒータ
ーを作動させることが出来る。

【００１３】家庭用生ゴミが生ゴミ醗酵槽１１内で完全
醗酵して無機質化した後これを定性分析した結果、以下
の通りであった。 窒素全量（Ｎ） ２．２１％ リン酸全量（Ｐ） ０．９８％ 加里全量（Ｋ） ０．３５％ なお、生ゴミ醗酵槽１１の内部と連通する取出口２８を
設け、生ゴミ醗酵槽１１の多孔有機性充填材７の交換を
随時に行い得るようにしてある。

【００１４】図４〜図５において、上部開口の熱伝導性
の有底容器３１の内部を醗酵槽３２とすると共に、前記
醗酵槽の底部には複数の醗酵性微生物を混入した多孔有
機性充填材３３を配置してある。多孔有機性充填材３３
は前記図１〜図２に関連して述べた多孔有機性充填材７
と同じである。前記醗酵槽３２の中央部縦方向にモータ
ー４０によって任意に回転する回転軸３４を設け、該回
転軸３４の外周にスパイラル状攪拌羽根３５を装着して
ある。前記有底容器の外周壁に電熱ヒーター３６を捲回
し、該電熱ヒーター３６のオンオフによって、醗酵槽内
部の温度を制御し得るようにしてある。電熱ヒーター３
６の外側には断熱材よりなる保温層４４を設けてある。
有底容器３１の上部開口部３７にプランター容器３８を
嵌合し得るようにしてある。従って、プランター容器３
８の口径は有底容器３１の上部開口部３７の口径より大
きくしてある。プランター容器３８には生ゴミ投入筒３
９を設けてある。生ゴミ投入筒３９の内部は醗酵槽３２
の内部と通じている。なお、プランター容器３８内には
培養土４１を入れ、各種の植物４２を栽培することが出
来る。なお、４３は醗酵槽３２の醗酵熱によって蒸発す
る水分をプランター容器３８内に導入させるための通気
孔である。

【００１５】

【発明の効果】この発明は上述のように構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。請求項１の小型家庭
用生ゴミ処理装置では、上部開口の有底容器の内部を醗
酵槽とすると共に、前記醗酵槽の底部に複数の醗酵性微
生物を混入した多孔有機性充填材を配置すると共に、前
記醗酵槽の中央部縦方向にモーターによって任意に回転
する回転軸を設け、該回転軸の外周にスパイラル状攪拌
羽根を備え且つ醗酵槽内部を加熱する熱源を作動させ
て、前記醗酵槽内部を適宜に加熱し得るような熱源を醗
酵槽の外部に設けると共に生ゴミ投入筒を前記醗酵槽内
に通じるように設けるようにしてあるので、一般家庭か
ら排出される生ゴミはベランダ等に設置できる程に小型
化でき、生ゴミ投入後は生ゴミ醗酵槽内の攪拌と温度上
昇を同時的に作動させるようにしてあるので、醗酵性微
生物の活動を自在にコントロールでき、家庭内に発生す
る生ゴミを迅速に処理することができる。

【００１６】請求項２の小型家庭用生ゴミ処理装置で
は、上部開口の有底容器の内周に間隙部を保有するよう
に多孔性筒を配置して多孔性筒内部を醗酵槽とすると共
に、前記間隙部に複数の醗酵性微生物を混入した多孔有
機性充填材を充填すると共に、前記醗酵槽の底部に複数
の醗酵性微生物を混入した多孔有機性充填材を配置する
と共に、前記醗酵槽の中央部縦方向にモーターによって
任意に回転する回転筒軸を設け、該回転筒軸の外周にス
パイラル状攪拌羽根を備えると共に回転筒軸の端部にフ
アンヒーターを装着し、フアンヒーター作動による温風
を前記回転筒軸に適数箇所に穿設された排出口より供給
するようになし、前記容器の内周に間隙部の上部及び多
孔性筒を覆う極細網状の蓋板を被覆せしめ、生ゴミ投入
筒を前記醗酵槽内に通じるように設けてあるので、一般
家庭から排出される生ゴミはベランダ等に設置できる程
に小型化してあり、しかも、生ゴミ投入後は生ゴミ醗酵
槽内の攪拌と温風を同時的に作動させるようにしてある
ので、醗酵性微生物による生ゴミの分解はその外周囲及
び醗酵槽内部から同時的に極めて迅速に行われ、従って
生ゴミも腐敗することなく従ってウジ虫等の発生もな
く、しかも悪臭も全く発生しない。比較的小容積の本発
明の容器内に一年〜数年間にわたって継続投入できるの
で、特に高層ビルに住むマンション居住者には非常に便
利である。

【００１７】請求項３の小型家庭用生ゴミ処理装置で
は、上部開口の有底容器の内周に間隙部を保有するよう
に多孔性筒を配置して多孔性筒内部を醗酵槽とすると共
に、前記間隙部に複数の醗酵性微生物を混入した多孔有
機性充填材を充填すると共に、前記醗酵槽の底部に複数
の醗酵性微生物を混入した多孔有機性充填材を配置する
と共に、前記醗酵槽の中央部縦方向にモーターによって
任意に回転する回転筒軸を設け、該回転筒軸の外周にス
パイラル状攪拌羽根を備えると共に回転筒軸の端部にフ
アンヒーターを装着し、フアンヒーター作動による温風
を前記回転筒軸に適数箇所に穿設された排出口より供給
するようになし、前記容器の内周に間隙部の上部及び多
孔性筒を覆う極細網状の蓋板を被覆せしめ、生ゴミ投入
筒を前記醗酵槽内に通じるように設け、前記蓋板上に草
花又は野菜を植えるための培養土を敷き詰めるようにし
てあるので、外観的にはプランターとして美麗であると
共に草花、野菜等の栽培に最適な温度と水分の供給をも
同時に供給することができるから、ベランダ等の装飾品
として使用することができる。

【００１８】請求項４の小型家庭用生ゴミ処理装置で
は、上部開口の熱伝導性の有底容器の内部を醗酵槽とす
ると共に、前記醗酵槽の底部に複数の醗酵性微生物を混
入した多孔有機性充填材を配置すると共に、前記醗酵槽
の中央部縦方向にモーターによって任意に回転する回転
軸を設け、該回転軸の外周にスパイラル状攪拌羽根を備
え、前記有底容器の外周部に電熱ヒーターを設け醗酵槽
内部を適宜に加熱し得るようになし、更に醗酵槽の上部
開口部にこのプランターを装着せしめると共にプランタ
ーを貫通して生ゴミ投入筒を前記醗酵槽内に通じるよう
にしてあるので、全体の容量を小型にも大型にも適用で
きる。また比較的短時間で醗酵槽内部を微生物の活動に
適する温度にまで高めることが出来る。

【００１９】請求項５の小型家庭用生ゴミ処理装置で
は、複数の醗酵性微生物は、糖分を分解して炭酸ガスと
水とし、アミラーゼ生成する細菌類と、蛋白質を分解し
て、アンモンニア、水、炭酸ガスとし、プロチド酵素郡
を分泌する細菌類と、脂肪を分解して炭酸ガスと水にす
るリパーゼ（脂肪分解酵素）分泌する細菌類及びヘミセ
ルローズ、セルローズを分解し炭酸ガスと水にする放射
菌及び糸状菌類とから構成してあるので、一般家庭から
排出されるいかなる生ゴミに対しても対応することが出
来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】熱源として温風を供給した本発明の縦断面図

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】固定保持筒と回転筒軸の拡大図

【図４】熱源として電熱ヒーターを醗酵槽の外側に設け
た本発明の縦断面図

【図５】図３のＢ−Ｂ線断面図である。

【符号の説明】

１．． 開口 ２．． 有底の容器 ３．． 間隙部 ４．． 多孔性筒 ５．． 木片（オガコ） ６．． オカラ ７．． 多孔有機性充填材 ８．． 蓋板 ９．． 空気孔 １０．．平板 １１．．生ゴミ醗酵槽 １２．．生ゴミ投入筒 １３．．生ゴミ投入筒の口部 １４．．筒蓋 １５．．培養土 １６．．植物 ２０．．回転筒軸 ２１．．スパイラル状攪拌羽根 ２２．．排出口 ２３．．固定保持筒 ２４．．溝孔 ２５．．フアンヒーター ２６．．ヒーター ２７．．モーター ２８．．取出口 ２９．．雨水取出口 ３１．．熱伝導性の有底容器 ３２．．醗酵槽 ３３．．多孔有機性充填材 ３４．．回転軸 ３５．．スパイラル状攪拌羽根 ３６．．電熱ヒーター ３７．．上部開口部 ３８．．プランター容器 ３９．．生ゴミ投入筒 ４０．．モーター ４１．．培養土 ４２．．植物 ４３．．通気孔 ４４．．保温層

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上部開口の有底容器の内部を醗酵槽とする
   と共に、前記醗酵槽の底部に複数の醗酵性微生物を混入
   した多孔有機性充填材を配置すると共に、前記醗酵槽の
   中央部縦方向にモーターによって任意に回転する回転軸
   を設け、該回転軸の外周にスパイラル状攪拌羽根を備
   え、前記醗酵槽内部を加熱し得るような熱源を醗酵槽の
   外部に設けると共に生ゴミ投入筒を前記醗酵槽内に通じ
   るように設けたことを特徴とする小型家庭用生ゴミ処理
   装置。
2. 【請求項２】上部開口の有底容器の内周に間隙部を保有
   するように多孔性筒を配置して多孔性筒内部を醗酵槽と
   すると共に、前記間隙部に複数の醗酵性微生物を混入し
   た多孔有機性充填材を充填すると共に、前記醗酵槽の底
   部に複数の醗酵性微生物を混入した多孔有機性充填材を
   配置すると共に、前記醗酵槽の中央部縦方向にモーター
   によって任意に回転する回転筒軸を設け、該回転筒軸の
   外周にスパイラル状攪拌羽根を備えると共に回転筒軸の
   端部にフアンヒーターを装着し、フアンヒーター作動に
   よる温風を前記回転筒軸に適数箇所に穿設された排出口
   より供給するようになし、前記容器の内周に間隙部の上
   部及び多孔性筒を覆う極細網状の蓋板を被覆せしめ、生
   ゴミ投入筒を前記醗酵槽内に通じるように設けたことを
   特徴とする小型家庭用生ゴミ処理装置。
3. 【請求項３】上部開口の有底容器の内周に間隙部を保有
   するように多孔性筒を配置して多孔性筒内部を醗酵槽と
   すると共に、前記間隙部に複数の醗酵性微生物を混入し
   た多孔有機性充填材を充填すると共に、前記醗酵槽の底
   部に複数の醗酵性微生物を混入した多孔有機性充填材を
   配置すると共に、前記醗酵槽の中央部縦方向にモーター
   によって任意に回転する回転筒軸を設け、該回転筒軸の
   外周にスパイラル状攪拌羽根を備えると共に回転筒軸の
   端部にフアンヒーターを装着し、フアンヒーター作動に
   よる温風を前記回転筒軸に適数箇所に穿設された排出口
   より供給するようになし、前記容器の内周に間隙部の上
   部及び多孔性筒を覆う極細網状の蓋板を被覆せしめ、生
   ゴミ投入筒を前記醗酵槽内に通じるように設け、前記蓋
   板上に草花又は野菜を植えるための培養土を敷き詰める
   ようにしたことを特徴とする小型家庭用生ゴミ処理装
   置。
4. 【請求項４】上部開口の熱伝導性の有底容器の内部を醗
   酵槽とすると共に、前記醗酵槽の底部に複数の醗酵性微
   生物を混入した多孔有機性充填材を配置すると共に、前
   記醗酵槽の中央部縦方向にモーターによって任意に回転
   する回転軸を設け、該回転軸の外周にスパイラル状攪拌
   羽根を備え、前記有底容器の外周部に電熱ヒーターを設
   け醗酵槽内部を適宜に加熱し得るようになし、更に醗酵
   槽の上部開口部にプランターを装着せしめると共にこの
   プランターを貫通して生ゴミ投入筒を前記醗酵槽内に通
   じるようにしたことを特徴とする小型家庭用生ゴミ処理
   装置。
5. 【請求項５】複数の醗酵性微生物は、糖分を分解して炭
   酸ガスと水とし、アミラーゼを生成する細菌類と、蛋白
   質を分解して、アンモンニア、水、炭酸ガスとし、プロ
   チド酵素群を分泌する細菌類と、脂肪を分解して炭酸ガ
   スと水にするリパーゼ（脂肪分解酵素）分泌する細菌類
   及びヘミセルローズ、セルローズを分解し炭酸ガスと水
   にする放射菌及び糸状菌類とからなる前記請求項１、請
   求項２、請求項３、及び請求項４の小型家庭用生ゴミ処
   理装置。