JPH0617154A - 廃触媒等の回収装置 - Google Patents

廃触媒等の回収装置

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JPH0617154A
JPH0617154A JP34923491A JP34923491A JPH0617154A JP H0617154 A JPH0617154 A JP H0617154A JP 34923491 A JP34923491 A JP 34923491A JP 34923491 A JP34923491 A JP 34923491A JP H0617154 A JPH0617154 A JP H0617154A
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rotary cylinder
heating
gas
waste catalyst
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JP34923491A
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JP3395003B2 (ja
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Yukio Makiyama
行夫 牧山
Tsukushi Yamamoto
筑紫 山本
Junji Asai
純二 浅井
Takeo Mizoguchi
丈夫 溝口
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TAIYO KOUKOU KK
Takasago Industry Co Ltd
Original Assignee
TAIYO KOUKOU KK
Takasago Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油等の可燃性物質を含んだ廃触媒から有価金
属等を回収すると共に、その回収によって生じる排ガス
を燃料等として有効利用することのできる回収装置を提
供する。 【構成】 加熱手段を有する加熱室の内部に回転筒を設
け、該回転筒の一方の端部に設けた原料投入口から投入
した廃触媒を含む原料を、中間部の加熱部分で加熱しつ
つ、他方の端部に設けた取り出し口側へ移動させ、該取
り出し口から加熱後の触媒成分を取り出すようにした回
転炉式回収装置において、前記加熱部で発生するガスを
原料とは別に取り出すことのできる排ガス管を設けると
共に、該排ガス管によって排気されるガスを冷却してこ
れに含まれる水分、油分等を凝縮分離する冷却塔を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石油精製工場からの廃
触媒等、油等の可燃性物質を含む産業廃棄物の回収装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、石油精製工場からの廃触媒は、
回収に際して油等の可燃性物質や、水分を分離除去する
ため、ロ−タリ−キルン等の加熱装置で加熱処理され
る。この加熱によって生ずる排ガスは、原料とは別に取
り出して大気中に排出していた。
【0003】しかしながら、上記排ガス中には油等の可
燃性物質が含まれているので、そのまま大気中へ放出す
るのは不経済であると共に、公害防止上も好ましいこと
ではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、油等
の可燃性物質を含んだ廃触媒から有価金属等を回収する
と共に、その回収によって生じる排ガスを燃料等として
有効利用することのできる回収装置を提供することを課
題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかる廃触媒等の回収装置は、加熱手段を有する
加熱室の内部に回転筒を設け、該回転筒の一方の端部に
設けた原料投入口から投入した廃触媒を含む原料を、中
間部の加熱部分で加熱しつつ、他方の端部に設けた取り
出し口側へ移動させ、加熱後の触媒成分を該取り出し口
から取り出すようにした回転炉式回収装置において、前
記加熱部で発生するガスを原料とは別に取り出すことの
できる排ガス管を設けると共に、該排ガス管によって排
気されるガスを冷却してこれに含まれる水分、油分等を
凝縮分離する冷却塔を設けたことを特徴としている。
【0006】
【作用】加熱筒の投入口から投入された原料は、加熱筒
の内部を徐々に移動しつつその中間部に位置する加熱部
で所定の温度に加熱される。この加熱により、油分、水
分等が気化し、排ガス管を通して外部に排出される。こ
の排ガスは、冷却筒で凝縮されたのち、油分と水分が分
離され、得られた油分は燃料等として有効に使用され
る。一方、油、水分等が分離された触媒成分である有価
金属等は、取り出し口から取り出され回収される。
【0007】
【実施例】以下、図面に表された実施例について説明す
る。図1は本発明の1実施例を表すもので、この回収装
置1は、加熱室2の内側に円筒状の回転筒3を設けた回
転炉を備えてなる。回転筒3の外周部には、リング5,
5が設けられ、該回転筒3は、このリングによってロ−
ラ7,7上に回転自在に支持されている。なお、回転筒
の外周部には図示を省略したギヤリングが設けられてお
り、これにモ−タの回転動力を伝達する駆動ピニオンが
噛合して、回転筒3を緩やかに回転させるようになって
いる。加熱室2にはバ−ナ−、電熱ヒ−タ等の加熱手段
が設けられており、回転筒3内の原料を所定温度まで間
接的に加熱するようになっている。
【0008】回転筒3の一方の端部には、投入口8が設
けられ、この部分に原料供給装置10が設置されてい
る。原料供給装置10は、ホッパ12と一体の筒13
と、該筒の内部に設けられたスクリュウ式の送り装置1
4を備える。回転筒3の反対側の端部には、取り出し口
15が設けられており、この部分に取り出し用のホッパ
17が設けられている。また、回転筒3の中間部には、
該筒の内部を仕切る隔壁19が設けられており、該隔壁
によって回転筒3の内部が加熱ゾ−ン3aと冷却ゾ−ン
3bに区分されている。回転筒3は、前記投入口8側が
高く、取り出し口15側が低くなるように若干傾斜して
いる。前記加熱室2は、回転筒3の加熱ゾ−ン3aのみ
を加熱し、冷却ゾ−ンは加熱しないようになっている。
【0009】回転筒の外周部には螺旋状の原料通路20
が設けられている。原料通路20は、始端部21が加熱
ゾ−ン3aに開口し、終端部22が冷却ゾ−ン3bに開
口している。そして、前記始端部3aから終端部3bま
で回転筒の外側を通って隔壁19の位置を迂回してい
る。螺旋状の原料通路20の捻れ方向は、回転筒3の回
転によって内部の原料が加熱ゾ−ンから冷却ゾ−ン側へ
送られる方向である。原料通路20の断面積は、運転中
に原料供給装置から供給される原料によって充填され、
ガスの流通が遮断されるような大きさとなっている。
【0010】一方、回転筒3には、加熱ゾ−ン3aから
隔壁19を貫通して前記取り出し口15の外側に達する
排気パイプ25が回転筒3の軸芯部に設けられている。
この排気パイプ25の外側の端部には冷却塔30が接続
される。
【0011】冷却塔30は、下端部付近に前記排気パイ
プ25が接続された中空筒状に形成され、上端部にはガ
ス排出口31が設けられている。冷却塔30の中間部
は、内部に多数の冷却パイプを並列に設けた冷却部32
となっている。そして、水入口33から供給した冷却水
がこれらパイプ群を流通した後、水出口34から流出す
るようになっている。
【0012】この回収装置1の使用に際しては、回転筒
3を回転駆動装置によってゆっくりと回転させつつ、ホ
ッパ12に保持されている粒状の原料をスクリュウ式の
送り装置14によって適量、すなわち前記排気パイプ2
5の加熱ゾ−ン側の開口部25aに入り込まず、かつ螺
旋状の原料通路20を充填するに十分な量ずつ回転筒3
内に供給する。この原料は、回転筒の回転とともに該回
転筒の傾斜に従って徐々に隔壁側へ送られるが、この間
に加熱室2の加熱手段によって所定の温度、たとえば3
00〜400℃に加熱され、原料中に含まれる油分や水
分等がガス化する。
【0013】加熱室を隔壁側へ移動した原料は、該隔壁
によって進路を妨げられ、始端部21から原料通路20
内に入って炉体3の外周部を迂回し、終端部22から冷
却ゾ−ン3b内に移される。そして、この冷却ゾ−ンを
移動しつつ冷却され、取り出し口15から取り出され
る。一方、原料から気化したガスは、原料通路20が原
料によって充満されているため、芯部に設けた排気パイ
プ25を通って回転筒の外部に排出され、冷却塔に導入
される。
【0014】冷却塔に導入されたガスは、該塔内を上昇
してガス排出口31から排出されるが、この間に冷却部
32の水冷パイプ群によって冷却され、排ガス中に含ま
れる油、水等の液体成分が凝縮し、ドレンとなって底部
の液出口36から流出する。流出した液体は、タンク3
7に貯められるが、油と水は比重が異なるため、上下2
層に別れて貯められる。そして、油Oは取り出し口38
から、水Wは取り出し口39からそれぞれ別々に取り出
される。このようにして分離された油は、燃料等として
有効に利用される。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかる回収装置は、有価金属と油分を含む廃触媒等の
産業廃棄物から能率よく有価金属を回収することができ
ると共に、分離された油分を回収して、有効に利用する
ことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を表す正面断面図である。
【図2】回転炉の説明図である。
【図3】その回転筒の断面図である。
【符号の説明】
1 回収装置 2 加熱室 3 回転筒 3a 加熱ゾ−ン 3b 冷却ゾ−ン 19 隔壁 20 原料通路 25 排気パイプ 30 冷却塔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 純二 兵庫県赤穂市中広字東沖1603−1 太陽鉱 工株式会社赤穂工場内 (72)発明者 溝口 丈夫 岐阜県土岐市駄知町2321番地の2 高砂工 業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段を有する加熱室の内部に回転筒
    を設け、該回転筒の一方の端部に設けた原料投入口から
    投入した廃触媒を含む原料を、中間部の加熱部分で加熱
    しつつ、他方の端部に設けた取り出し口側へ移動させ、
    該取り出し口から加熱後の触媒成分を取り出すようにし
    た回転炉式回収装置において、前記加熱部で発生するガ
    スを原料とは別に取り出すことのできる排ガス管を設け
    ると共に、該排ガス管によって排気されるガスを冷却し
    てこれに含まれる水分、油分等を凝縮分離する冷却塔を
    設けたことを特徴とする廃触媒等の回収装置。
JP34923491A 1991-12-05 1991-12-05 廃触媒等の回収装置 Expired - Lifetime JP3395003B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010038400A1 (ja) 2008-09-30 2010-04-08 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 触媒分離システム
KR20220006745A (ko) * 2020-07-09 2022-01-18 주식회사 탑이엔에스 배출관을 포함하는 탈질 폐촉매의 유가금속 회수장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010038400A1 (ja) 2008-09-30 2010-04-08 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 触媒分離システム
US9139779B2 (en) 2008-09-30 2015-09-22 Japan Oil, Gas And Metals National Corporation Catalyst separation system
KR20220006745A (ko) * 2020-07-09 2022-01-18 주식회사 탑이엔에스 배출관을 포함하는 탈질 폐촉매의 유가금속 회수장치

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