JPH06171329A - チャック構造、タイヤ滑り止め装置用締結部材アダプター及びタイヤ滑り止め装置 - Google Patents

チャック構造、タイヤ滑り止め装置用締結部材アダプター及びタイヤ滑り止め装置

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JPH06171329A
JPH06171329A JP4324145A JP32414592A JPH06171329A JP H06171329 A JPH06171329 A JP H06171329A JP 4324145 A JP4324145 A JP 4324145A JP 32414592 A JP32414592 A JP 32414592A JP H06171329 A JPH06171329 A JP H06171329A
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outer cylinder
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Kunihiro Tanaka
邦裕 田中
Kazuo Tsuchiya
和男 土屋
Noboru Sekine
関根  登
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数回の繰り返し使用に耐え、確実に被固定
物を把持するこのできるチャック構造を提供することが
目的である。 【構成】 アダプター110の外筒112の凹部118
内に弾性変形可能な内筒114を配設し、凹部118に
はテーパー部118Aを設ける。内筒114はテーパー
部118Aに対応する位置に硬球140を埋設し、硬球
140の一部を内筒114の内壁及び外壁から突出させ
る。内筒114内へホイールナット87を挿入し、締付
ねじ124を締め付け、内筒114を外筒112の開口
側へ移動すると、硬球140がテーパー部118Aに案
内され内筒114が縮径すると共に硬球140がホイー
ルナット87の外周面に食い込む。これによりアダプタ
ー110が確実にホイールナット87へ取り付けられ
る。締付ねじ124を緩めると、内筒114が弾性によ
って元の径まで拡径し、硬球140もホイールナット8
7から離間する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナット、ボルト頭部、
軸状部材等を把持するためのチャック構造、ディスクホ
イールをハブに取り付けるための締結部材にタイヤ滑り
止め装置を取り付けるタイヤ滑り止め装置用締結部材ア
ダプター及びタイヤ滑り止め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤ滑り止め装置としてスパイダータ
イプのタイヤ滑り止め装置が提案されている。
【0003】このタイヤ滑り止め装置は、予め車両のデ
ィスクホイールへ取り付けておくベースプレートと、こ
のベースプレートへ着脱可能に取り付けられる本体アー
ムから構成されており、積雪路等を走行する際にベース
プレートへ本体アームを取り付けるようになっている。
【0004】このベースプレートは、予めディスクホイ
ールへ取り付けられているホイールナットを取り外し、
軸方向に長い専用のホイールナットに交換する。そし
て、ベースプレートのボルト孔にボルトを挿通して、専
用のホイールナットの雌ねじ部に螺合してベースプレー
トを専用のホイールナットへ取り付けるようになってい
る。
【0005】ところが、自動車のホイールナットやホイ
ールボルトの形状や寸法が、メーカーによって異なるた
め、種々の自動車に対応するためには、複数種類の専用
ホイールナットを予め用意しなければならず、在庫管理
が煩雑となると共に、他社の自動車には取り付け不可能
となっている。
【0006】上記不具合を解消するものとして、自動車
に予め設けられているホイールナットを専用のホイール
ナットに交換することなくタイヤ滑り止め装置を取り付
けられるように、予め設けられているホイールナットと
タイヤ滑り止め装置とを連結するアダプター(特公平4
−6561号公報)が提案されている。
【0007】このアダプターは内筒及び外筒を有し、内
筒と外筒とを相対回転させると内筒が縮径し、ホイール
ナットの頭部外周面に内筒の内周面が押圧されて、摩擦
力によってホイールナットに取り付けられる。そして、
このアダプターにタイヤ滑り止め装置のベースプレート
を取り付けるようになっている。
【0008】ところが、この内筒は縮径した際に塑性変
形を起こす場合があり、1回使用すると、次に使用する
際に、内筒は前回よりも変形できる量が減少するために
外筒をさらに締め込まなければならず、複数回使用する
と、初期の把持力が得られなくなり、繰り返し使用が出
来ないという不具合がある。また、ホイールナットの側
面の面積はスパナの係合する程度の面積しかなく、ホイ
ールナットを把持するための摩擦力を出すにも限界があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、複数回の繰り返し使用に耐え、確実に被固定物を
把持するこのできるチャック構造、タイヤ滑り止め装置
用締結部材アダプター及びタイヤ滑り止め装置を提供す
ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のチャック
構造は、被固定物の外周側に配設され半径方向に弾性変
形可能な内筒と、前記内筒の外側に配設される外筒と、
前記外筒と前記内筒とを連結し、前記外筒と内筒とを軸
方向へ相対移動させる軸方向移動手段と、前記外筒の内
周面に形成されるテーパー部と、前記内筒に周方向へ所
定間隔で複数個設けられ、前記内筒の内周面及び前記内
筒の外周面から所定寸法突出し、前記内筒が前記外筒の
軸方向大径内径側から小径内径側へ移動した際に前記テ
ーパー部に接触して案内され半径方向内側に移動して前
記被固定物の外周面に食い込む押圧部材と、を有するこ
とを特徴としている。
【0011】請求項2記載のタイヤ滑り止め装置用締結
部材アダプターは、ディスクホイールをハブに取り付け
るための締結部材にタイヤ滑り止め装置を連結するタイ
ヤ滑り止め装置用締結部材アダプターであって、ディス
クホイールをハブに取り付けるための締結部材の外周側
に配設され半径方向に弾性変形可能な内筒と、前記内筒
の外側に配設される外筒と、前記外筒と前記内筒とを連
結し、前記外筒と内筒とを軸方向へ相対移動させる軸方
向移動手段と、前記外筒の内周面に形成されるテーパー
部と、前記内筒に周方向へ所定間隔で複数個設けられ、
前記内筒の内周面及び外周面から所定寸法突出し、前記
内筒が前記外筒の軸方向大径内径側から小径内径側へ移
動した際に前記テーパー部に接触して案内され半径方向
内側に移動して前記締結部材の外周面に食い込む押圧部
材と、タイヤ滑り止め装置を取り付ける取付部と、を備
えたことを特徴としている。
【0012】また、請求項3記載のタイヤ滑り止め装置
は、前記請求項2記載のタイヤ滑り止め装置用締結部材
アダプターを有することを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載のチャック構造によれば、軸方向
移動手段によって内筒を外筒の軸方向大径内径側から小
径内径側へ移動すると、押圧部材がテーパー部に接触し
て案内され、半径方向内側に移動して被固定物の外周面
に食い込む。これによって、内筒及び外筒は、被固定物
へ確実に取り付けられる。
【0014】一方、軸方向移動手段によって内筒を外筒
の軸方向小径内径側から大径内径側へ移動すると、弾性
を有する内筒が元の径に戻り、押圧部材が被固定物の外
周面から離間し、内筒及び外筒は被固定物から取り外す
ことができる。
【0015】請求項2記載のタイヤ滑り止め装置用締結
部材アダプターによれば、軸方向移動手段によって内筒
を外筒の軸方向大径内径側から小径内径側へ移動する
と、押圧部材がテーパー部に接触して案内され、内筒と
共に半径方向内側に移動してディスクホイールをハブに
取り付けるための締結部材、例えば、ホイールナットの
外周面に食い込む。これによって、内筒及び外筒は、被
固定物へ確実に取り付けられ、取付部へ取り付けられる
タイヤ滑り止め装置は、締結部材へ確実に連結される。
【0016】請求項3記載のタイヤ滑り止め装置は、請
求項2記載のタイヤ滑り止め装置用締結部材アダプター
を有しているので、既存のホイールナットへタイヤ滑り
止め装置を確実に取り付けることができる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例を図1乃至図15にしたが
って説明する。
【0018】図1には、本発明が適用されたタイヤ滑り
止め装置10が示されている。図1に示すように、タイ
ヤ滑り止め装置10の構成部材の一つである第1の部材
としてのベースプレート11は予めディスクホイール1
02に取り付けておくようになっている。なお、ベース
プレート11の取り付け方法に付いては後述する。
【0019】このベースプレート11には第2の部材と
してのロック本体12が取り付けられて、前記ベースプ
レート11とロック本体12とでアーム本体14を挟持
支持するようになっている。前記ベースプレート11、
ロック本体12の材料の具体例としては、例えば熱可塑
性エラストマー、ポリエチレン、ナイロン、熱可塑性ポ
リウレタン等の熱可塑性プラスチックや、FRP(繊維
強化プラスチック)、熱硬化性ポリウレタン等の熱硬化
性プラスチックがある。
【0020】図2に示すように、前記ロック本体12に
は、円盤状のディスク部18の軸心部にロック部20が
設けられている。図3に示すように、ディスク部18の
軸芯部には透孔22が軸方向へ貫通形成されている。ま
た、ディスク部18のタイヤ側(図3の右側)の他端面
18Aは平面状に形成されており、反対側(図3の左
側)の一端面18Bは軸芯部に近づくほど次第に前記一
端面18Aと離間するように形成されている。
【0021】図1に示すように、ディスク部18の一端
面18B側には、透孔22の半径方向外側に凹部24が
周方向回りに等間隔で4個設けられており、さらに凹部
24の半径方向外側には、透孔22と同軸的に底面26
Aが平面状とされた環状凹部26が形成されている。
【0022】この環状凹部26には把持体30が配設さ
れている。この把持体30には図示しない装飾体等を収
納する凹部30Aが形成されている。図3に示すよう
に、この把持体30のディスク部18側にはロック突起
部40が一体的に設けられており、このロック突起部4
0は透孔22を貫通して一部が他端面18A側に突出し
ている。他端面18A側に突出したロック突起部40の
外周には、ロック突起部40の半径方向に延設された扇
形状部46Bを4個備えた抜き出し阻止手段としてのフ
ランジ部46が配設されている(図5参照)。図3及び
図5に示すように、フランジ部46の軸芯部には軸芯孔
46Aが設けられており、この軸芯孔46Aにロック突
起部40が貫通している。ロック突起部40の先端には
半径方向外側に向けて爪部40Bが形成されており、フ
ランジ部46に設けられた軸芯孔46A周縁と係合し
て、フランジ部46がロック突起部40から抜け出ない
ようにされている。このようにして、ディスク部18と
把持体30とは、実質的に一体となってロック本体12
を構成している。
【0023】また、ロック突起部40には、軸方向に孔
41が形成されており、内部には板状の縮径防止金具4
3が配設されている。筒状部40Aの外周には、付勢手
段としての圧縮コイルばね44が巻装されており、この
圧縮コイルばね44は一端が透孔22の一端面18B側
に形成された縮径部22Aに当接され、他端が縮径防止
金具43の爪部43Aを介してフランジ部46に当接さ
れている。この圧縮コイルばね44はフランジ部46を
ディスク部18の他端面18Aから離間する方向(矢印
C方向とは反対方向)へ付勢しており、これによって把
持体30の一部はディスク部18の一端面18B側へ押
圧されている。
【0024】図2及び図3に示すようにディスク部18
の他端面18A側には略円柱状の突起部48が一体的に
設けられている。
【0025】図2に示すように、この突起部48には、
前記フランジ部46の扇形状部46Bが収納される溝部
54がフランジ部46に対応して半径方向に4個形成さ
れている。さらに、突起部48の外周には、溝部54の
一方の立上面54Aから突起部48の円周方向の一方向
(図2矢印B方向)に沿って延びる係合手段を構成する
係止溝55が形成されている。
【0026】図4(A)に示すように、この係止溝55
のディスク部18側とは反対側の壁面は傾斜面55Aと
されており、係止溝55の軸方向(図4(A)矢印C方
向及び矢印C方向とは反対方向側)の幅は入口側(立上
面54A側)が奥側よりも広く形成されている。
【0027】第5図に示すように、把持体30のベース
プレート11側(図5矢印C方向とは反対方向側)に
は、前記ディスク部18の凹部24に対応して筒状部4
0Aの外側に爪部としての係止爪85が周方向回りに等
間隔で4個突設されており、これらの係止爪85は図4
(A)に示すように、ディスク部18の凹部24内に収
容されている。これらの係止爪85には、係止溝55の
入口側とは反対側に傾斜面90が設けられている。
【0028】図1及び図4(A)に示すように、ディス
ク部18の一端面18Bには、凹部24開口部近傍にそ
れぞれ傾斜ブロック88が突設されている。図4(A)
に示すように、この傾斜ブロック88は、前記係止爪8
5の傾斜面90に対向する側に配設され、凹部24側に
は傾斜面88Aが設けられている。
【0029】なお、傾斜面90の傾斜ブロック88側の
端部90Aの軸方向位置は、前記傾斜ブロック88の傾
斜面88Aの軸方向中間部に対応した位置に設定されて
いる。また、前記係止爪85の軸方向高さは、図4
(C)に示すように、フランジ部46がディスク部18
に移動して当接した際に凹部24から抜け出ない寸法に
設定されている。
【0030】また、前記フランジ部46の軸方向位置
は、前述の圧縮コイルばね44によって、通常は図4
(A)に示すように、係止溝55の入口に対向した位置
に保持されている。
【0031】図1に示すように、アーム本体14は円板
状のサポートリング56、このサポートリング56から
半径方向へ延出するアーム58及びアーム58に取り付
けられる連結帯としての連結バンド70から構成されて
いる。
【0032】前記アーム58は、タイヤ周方向等間隔で
5本設けられており、これらアーム58は熱可塑性ウレ
タン等によって一体形成されている。
【0033】サポートリング56は支持片56A間が略
三角形の板材で一体的に結ばれた形状となっており、外
径が前記ディスク部18の外径よりかなり大径に形成さ
れている。また、サポートリング56の中央のタイヤ側
とは反対側(図1矢印C方向側)には円形凹部73が形
成されており、この円形凹部73中央に前記ディスク部
18の突起部48を貫通する透孔60が形成されてい
る。なお、透孔60の直径は前記突起部48の直径より
かなり大径に形成されている。したがって、突起部48
を透孔60に挿入すると突起部48の外周面と透孔60
の内周面との間には大きな隙間L(図3参照)が形成さ
れる。このため、サポートリング56はタイヤ半径方向
(図3上下方向)へ一定量移動可能となり、アーム本体
14は、タイヤ100に取り付けた後に、タイヤ半径方
向に一定範囲移動可能となる。
【0034】図6に示すように、サポートリング56の
支持片56Aのタイヤ側(図6矢印C方向とは反対方向
側)には、円柱状のボス76が設けられており、これら
のボス76にはボルト孔74が形成されている。また、
支持片56Aのボス76よりも先端側には、タイヤ周方
向両側に一対の突起78が突出成形されている。
【0035】図1に示すように、アーム58は、基端部
58Aから中間部58Bにかけて次第に幅が細く形成さ
れており、先端部58Cはほぼ一定の幅に形成されてい
る。図6に示すように、アーム58の基端部58Aに
は、中間部58B側とは反対側にボルト孔80が形成さ
れており、アーム58は、このボルト孔80と前記ボス
76のボルト孔74とを挿通するボルト82にナット8
4が取付られることによってサポートリング56へ回転
可能に支持されている。なお、図1に示すアーム58
は、基端部58Aの幅方向両側部が突起78に当接して
回転が阻止されている。アーム58の基端部58Aと先
端部58Cとの間の中間部58Bはタイヤ方向へ屈曲さ
れ先端部58Cがタイヤ100の路面当接面100Aへ
位置するようになっている。
【0036】前記先端部58Cのタイヤ当接面側には、
2本のリング状の連結バンド70がタイヤ幅方向に一定
間隔を置いて配設されている。この連結バンド70の内
径寸法はタイヤ100の外径寸法よりも大に設定されて
いる。これら連結バンド70は前記アーム58よりも柔
らかい熱可塑性ウレタン等から形成されている。
【0037】前記連結バンド70とアーム58の先端部
58Cとの交差部は熱、高周波等によって融着されてお
り、さらにスパイクピン72が貫通固着されている。
【0038】また、アーム58の先端部58Cには、連
結バンド70と連結バンド70との間に、タイヤ当接面
側及び路面当接面側に円柱状の突起91が夫々背中合わ
せに複数個設けられている。一方、アーム58間の連結
バンド70には夫々X字形状の脱落防止ブロック64が
2個づつ配設されており、この脱落防止ブロック64の
直線部には、タイヤ当接面側及び路面当接面側に円柱状
の突起94が夫々背中合わせに複数個設けられている。
【0039】図2に示すように、前記ベースプレート1
1は、タイヤ100のディスクホイール102(図2で
は図示せず)を固定するホイールナット87へ後述する
アダプター110を介して取り付けられている。
【0040】ベースプレート11の中央部には、軸方向
に透孔86が形成されており、この透孔86の内周面か
らは前記突起部48に設けられた係止溝55に挿入され
る係合手段を構成する突起としての係合片66が半径方
向内側に向けて4個突出形成されている。図4(A)に
示すように、係合片66のタイヤ側(図4(A)矢印C
方向とは反対方向側)には傾斜面66Aが設けられてお
り、この係合片66の軸方向の幅は、前記係止溝55の
入口に対向する側が反対側よりも狭くされており、前記
フランジ部46の扇形状部46Bが係止溝55の入口に
対応している状態(図4(A)に示す状態)では、傾斜
面66Aの係止溝55側の端部66Bの軸方向位置は、
係止溝55の傾斜面55Aの立上面54A側の端部55
Bよりもディスク部18側に位置している。したがっ
て、係合片66が係止溝55へ進入する方向(図4
(A)矢印D方向)へ前記把持体30を回転させると、
係合片66の傾斜面66Aと係止溝55の傾斜面55A
とが当接して係合片66がフランジ部46をディスク部
18側に移動する共に係合片66が係止溝55内へ移動
する。
【0041】図2に示すように、ベースプレート11に
は長円状のボルト貫通孔89が半径方向に向かって複数
形成されている。ベースプレート11のタイヤ側とは反
対側(図2矢印C方向とは反対方向側)には、円形のフ
ランジ部93が一体形成されている。図3に示すよう
に、このフランジ部93の外径は前記ディスク部18の
外径と略同一寸法とされており、ディスク部18と共に
サポートリング56を左右から挾持するようになってい
る。
【0042】図9に示すように、アダプター110は、
大きく別けて外筒112、内筒114及び締付ねじ部1
16(取付部、軸方向移動手段)から構成されている。
【0043】外筒112は、炭素鋼、ステンレス鋼等の
金属から形成された円柱状とされ、軸方向一方側(矢印
C方向とは反対方向側)には、軸直角断面が円形の凹部
118が外筒112の軸心と同軸的に形成されている。
この凹部118は、開口側の所定範囲に、開口側へ行く
にしたがって径が縮径されるテーパー部118Aを有し
ている。
【0044】また、外筒112には、軸心部を貫通する
ねじ孔120が形成されている。一方、締付ねじ部11
6は、ディスク122と締付ねじ124とから構成され
ており、図10(A)に示すように、締付ねじ124が
ねじ孔120に螺合し、ディスク122が外筒112の
凹部118の底部118B近傍へ同軸的に配設されてい
る。
【0045】このディスク122は炭素鋼、ステンレス
鋼等の金属から形成された円板状とされ、外径が凹部1
18の内径よりも小径とされている。ディスク122の
軸心部分には、小径孔126が形成されており、小径孔
126には、凹部118の開口側の角部に面取り128
が形成されている。
【0046】締付ねじ124は、市販品の六角穴付き止
めねじ等を使用することができ、先端部にはねじ部の谷
径よりも小径とされた小径部124Aが形成され、さら
に先端部の軸心部には、小穴124Bが形成されてい
る。この小径部124Aはディスク122の小径孔12
6に面取り128側とは反対側から挿入されており、先
端部が内側から外側へ拡径されて、締付ねじ124とデ
ィスク122との分離を防止している。なお、締付ねじ
124とディスク122とは、相対回転自在となってい
る。
【0047】また、ディスク122の外周には、凹部1
18の底部118B側に小径部122Aが形成されてい
る。
【0048】内筒114は、合成樹脂(例えば、ジュラ
コン、ナイロン等)等の弾性変形可能な材料で成型され
ており、凹部118内に配設されている。
【0049】図9及び図11に示すように、内筒114
は、中空円筒状とされ、本実施例では、凹部118の開
口側に軸直角断面が正六角形の穴130が形成されてい
る。図10(A)に示すように、穴130の深さ寸法D
は、自動車のハブボルト83のディスクホイール102
表面からの突出寸法Hよりも十分長くされている。
【0050】図9及び図11に示すように、内筒114
には、穴130の底部側に穴130の平行部分の幅W1
よりも小さい内径d1を有した円穴132が形成されて
おり、さらに円穴132の穴130側とは反対側には、
円穴132よりも大径とされた円穴134が形成されて
いる。また、円穴134の円穴132側とは反対側に
は、円孔134よりも小径とされた円穴136が形成さ
れている。
【0051】図10(A)に示すように、これらの円穴
134及び円穴136に、前述したディスク122が相
対回転可能に嵌め込まれている。
【0052】図11及び図12に示すように、内筒11
4には、六角の穴130の角部にそれぞれ軸方向に延び
るスリット138が形成されている。これらのスリット
138は、穴130の開口側から反対側へ向かって延び
るスリット138と、開口側とは反対側から開口側へ向
かって延びるスリット138とが交互に形成されてお
り、これによって内筒114は半径方向へ弾性的に拡縮
し易くされている。
【0053】なお、ホイールナット87を穴130に挿
入した際に、がた付きが出ないように、六角形の穴13
0の平行部分の寸法W1は、ホイールナット87の平行
部分の幅よりも若干(本実施例では、コンマ数ミリ程
度)小さく設定されている。
【0054】内筒114には、六角の穴130の各内壁
平面部分に対応して押圧部材としての硬球140が埋設
されている。この硬球140は、一部分が内筒114の
外周壁面及び六角の穴130の内周壁面から所定寸法
(本実施例では、コンマ数ミリ程度)突出している。
【0055】なお、この硬球140は、ホイールナット
87及び外筒112の材質よりも高硬度であることが好
ましく、焼き入れされた鋼球、例えば、ボールベアリン
グに使用されるスチールボール等を用いることができ
る。この硬球140は、内筒114の成型時にインサー
トされており内筒114に対して固定されていてもよ
く、回転自在とされていてもよい。
【0056】なお、図10(A)に示すように、内筒1
14は、外径d2が外筒112のテーパー部118Aの
小径側の内径dminよりも若干小径とされており、凹部
118に対して出入り自在となっている。
【0057】ここで、本実施例のアダプター110の、
ホイールナット87への取り付け前の状態は以下のよう
にされている。
【0058】図10(A)に示すように、ディスク12
2が凹部118の底部118Bに当接した状態では、硬
球140がテーパー部118Aにかかる直前の位置とさ
れている。
【0059】また、ホイールナット87を穴130に挿
入して内筒114が若干拡径した際にテーパー部118
Aに対向する内筒114の外周側の角部が外筒112の
テーパー部118Aに当接しないように、図12に示す
ように、テーパー部118Aに対向する内筒114の角
部には面取り114Aが設けられている。
【0060】次に、本実施例に係るタイヤ滑り止め装置
10の装着手順について説明する。先ず、最初に、自動
車のディスクホイール102の各ホイールナット87に
アダプター110を取り付ける。この際、アダプター1
10は予めディスク122を外筒118の凹部118B
に当接する位置に移動させ、内筒114が縮径していな
い状態としておく。この状態でアダプター110をホイ
ールナット87へ被せて外筒112の先端がディスクホ
イール102に当接するまで押し込む(図10(A)参
照)。
【0061】次に、外筒112を押さえながら、締付ね
じ124を図示しないレンチを使用して締め付ける。こ
の際、締付ねじ124とディスク122と、また、ディ
スク122と内筒114とが相対回転して、内筒114
はディスクホイール102側へ移動する。
【0062】内筒114がホイールナット87側へ移動
すると、硬球140がテーパー部118Aを摺動(硬球
140が内筒114に対して回転自在に支持されている
場合には回転して)案内され、内筒114が弾性変形し
て縮径すると共に、硬球140がホイールナット87の
外周面に食い込む。
【0063】本実施例のアダプター110は、ホイール
ナット87と硬球140、硬球140と外筒112とが
点接触とされているため、比較的小さなトルクで締付ね
じ124を回転させて取り付けることができる。しか
も、硬球140がホイールナット87の側面に食い込む
ので、面当たりで接触する従来タイプのアダプターに比
較して、軸方向の耐引抜き性に優れる。特に、長さの短
いホイールナットに取り付ける場合には、従来タイプの
アダプターでは、接触面積が少ないために把持力が低下
するが、本実施例のアダプター110では、硬球140
の食い込む面積さえ有ればよく、ホイールナット87の
長さに関係なく確実にホイールナット87へ取り付けら
れる。
【0064】さらに、本実施例のアダプター110は、
硬球140がホイールナット87の側面に食い込むこと
によって支持され、内筒114が塑性変形を起こすこと
がないため、多数回の使用に耐え、内筒をホイールナッ
トへ直接当接させて支持する従来タイプのアダプターに
比較して耐久性に優れる。
【0065】また、本実施例のアダプター110では、
ホイールナット87を内筒114内へ挿入する際の方向
が、テーパー部118Aの拡径する方向であるので、仮
にホイールナット87への取り付けの際に、ディスク1
22が外筒118の凹部118Bから多少離間した状態
にあり、硬球140がテーパー部118Aに接触した状
態であったとしても(内筒114が縮径している場合は
除く)、ホイールナット87を内筒114内へ挿入する
ときには、内筒114とディスク122との間の隙間、
ディスク122と締付ねじ124との間の隙間、又は締
付ねじ124と外筒112との間の隙間により、内筒1
14がこれらの隙間の寸法分だけ凹部118B側へ動く
ことができるため、内筒114は若干は拡径して、不要
な抵抗を受けるとなく挿入することができる。
【0066】アダプター110をホイールナット87へ
取り付けた後には、ベースプレート11をディスクホイ
ール102に取り付ける。
【0067】図2に示すように、ベースプレート11を
フランジ部93がタイヤ方向とは反対側(矢印C方向
側)に向け、図13に示すように、ベースプレート11
のボルト貫通孔89にアダプター110の締付ねじ12
4を挿入し、ナット150を締付ねじ124へ締め付け
る。なお、このナット150は一般に市販されている袋
ナットを使用することができる。
【0068】図7(A)に示すように、次に、作業者は
アーム本体14を把持して、アーム58とアーム58と
の間をタイヤ100の路面当接面100Aに対応させ、
まず路面101と反対方向に位置しているアーム体14
の部分をタイヤ100の上部に被せる。この場合に、タ
イヤ100と路面101との間に位置する連結バンド7
0はタイヤ100と路面101とによってタイヤ100
の路面当接面100Aに位置することはできないが、連
結バンド70の柔軟性が大きいので、タイヤ100の側
面の外方に配置される。
【0069】そして、ロック本体12(又は把持体3
0)を把持して、図4(A)に示すように、ベースプレ
ート11の係合片66にロック本体12の突起部48の
溝部54を対応させ、係合片66が係止溝55へ入る方
向(図4(A)矢印D方向)に把持体30(又はロック
本体12)を回転させる。図4(B)に示すように、係
合片66の傾斜面66Aと係止溝55の傾斜面55Aが
当接し、フランジ部46がディスク部18側に移動して
圧縮コイルばね44が圧縮されると共にベースプレート
11の係合片66が突起部48の係止溝55内に挿入さ
れる。
【0070】ここで、係合片66は係止溝55の傾斜面
55Aに沿って移動するため、把持体30を回転させる
力に比べて軸方向へ移動する力を大きくすることができ
る。したがって、小さい力で把持体30を回転させるこ
とによって、圧縮コイルばね44の付勢力に抗してフラ
ンジ部46を移動させることができ、これによって係合
片66を係止溝55内へ容易に挿入することができる。
【0071】図4(C)に示すように、突起部48が係
止溝55内に完全に挿入されると、フランジ部46は圧
縮コイルばね44の付勢力によってもとの位置(図4
(C)想像線で示す位置)に戻って係止溝55の入口部
に対向する。これによって、フランジ部46の扇形状部
46Bは係止溝55内に保持されて、ベースプレート1
1とロック本体12とが係合して一体化される。このよ
うに、本実施例のタイヤ滑り止め装置10はロック本体
12(又は把持体30)を回転させるのみで、ベースプ
レート11とロック本体12とを確実に一体化すること
ができる。そしてタイヤ100を約半回転させると、図
7(B)に示されるように、アーム本体14はタイヤ1
00に取り付けられる。
【0072】次に、タイヤ滑り止め装置10の取り外し
に付いて説明する。タイヤ滑り止め装置10をタイヤ1
00から取り外す場合には、図8(A)に示すように、
先ず、把持部30を係合片66が係止溝55から抜け出
る方向(図8(A)の矢印B方向)に回転させる。これ
によって、係止爪85が傾斜ブロック88の傾斜面88
Aを傾斜ブロック88の頂部側へ向かって移動され、把
持体30がディスク部18から離間方向に移動し、圧縮
コイルばね44が圧縮される。これに伴って、フランジ
部46がディスク部18側に移動し、係止溝55の入口
部にフランジ部46が対向しなくなると、図8(B)に
実線で示すようにベースプレート11の係合片66が係
止溝55から抜け出される。
【0073】作業者が把持部30から手を放すと、圧縮
コイルばね44の付勢力により、係止爪85が傾斜ブロ
ック88の傾斜面88Aを凹部24方向へ向かって移動
され、フランジ部46は図8(B)に2点鎖線で示すよ
うに、係止溝55の入口部に対応した位置に自動的に復
帰する。これにより、ベースプレート16とロック本体
12との係合が解除され、アーム本体14をタイヤ10
0から取り外すことができる。
【0074】このように、本実施例のタイヤ滑り止め装
置10は、把持部30から手を放すと必ずフランジ部4
6が係止溝55の入口部へ対応した位置に自動的に復帰
し、ベースプレート11の係合片66が係止溝55に挿
入された際には、係止溝55から不用意に抜け出される
ことがない。
【0075】また、ホイールナット87からアダプター
110を取り外す場合には、締付ねじ124をレンチ
(図示せず)によって緩める。これによって内筒114
が凹部118の底部118B側へ移動し、縮径された内
筒114が弾性力によって元の径まで復元し、硬球14
0がホイールナット87から離間する。その後、アダプ
ター110をホイールナット87から引き抜く。
【0076】本実施例のアダプター110の内筒114
は、弾性変形するのみで、塑性変形、即ち永久変形(い
わゆる、へたり)は起こさないので、アダプター110
の取り付け、取り外しを同一条件で何回でも行うことが
できる。
【0077】また、本実施例のアダプター110は、既
存のホイールナット87を取り外して専用のホイールナ
ットに交換する等の煩雑な作業をする必要がなく、既存
のホイールナット87に何ら手を加えることなくそのま
ま利用することができる。
【0078】さらに、従来の面接触で把持するタイプの
アダプターよりも大きな把持力を発揮することができる
ため、耐振動性、耐衝撃性に優れる。
【0079】なお、図14(A)に示すように、ホイー
ルナット87が袋ナット等の場合には、ホイールナット
87の頂部がディスク122(締付ねじ124)へ当接
するまでアダプター110を押し込み、その状態で締付
ねじ124を締め込む。これによって、アダプター11
0は図14(B)に示すようにホイールナット87へ取
り付けられる。
【0080】また、ディスクホイール102の形状や、
タイヤ形状により、ベースプレート11とホイールナッ
ト87との間の寸法を長くとる必要がある場合には、図
15に示すように、リング状のスペーサー152を外筒
112とベースプレート11との間に配設し、軸心部に
雌ねじ154を形成したボルト156を締付ねじ124
に取り付けるようにしてもよく、図16に示すように、
締付ねじ124を太くして、六角穴124Cの開口側に
雌ねじ部124Dを形成し、この雌ねじ部124Dに六
角穴付き止めねじ158を螺合し、スペーサー152を
外筒112とベースプレート11との間に配設し、ナッ
ト150を六角穴付き止めねじ158に取り付けるよう
にしてもよく、図17に示すように六角穴付き止めねじ
158と軸心部に雌ねじ152Aを形成したスペーサー
152とを複数個連結してもよい。
【0081】なお、内筒114と締付ねじ124とは、
相対回転できる構造であれば、前記各実施例の構造に限
らない。本実施例では、締付ねじ124とディスク12
2が相対回転でき、さらにディスク122と内筒114
とが相対回転できる構造となっているが、締付ねじ12
4とディスク122又はディスク122と内筒114の
何れか一方が相対回転できるようになっていればよい。
【0082】また、前記実施例では、内筒114の穴1
30の断面形状を六角形としたが、本発明はこれに限ら
ず、穴130の断面形状は円形であってもよく、六角形
以外の多角形であってもよい。この穴130の断面形状
は、取り付け相手の形状に対応して種々の変更が可能で
ある。
【0083】なお、本実施例の外筒112のテーパー部
118Aは、開口側へ行くにしたがって径を縮径した
が、本発明はこれに限らず、図18(A)に示すよう
に、テーパー部118Aは開口側へ行くにしたがって径
を拡径する構成としてもよい。この実施例の場合、アダ
プター110はホイールナット87への取り付け前に予
めディスク122を外筒118の凹部118の底部11
8Bから所定寸法離間させ、硬球140をテーパー部1
18Aの小径側へ位置させ、かつ、硬球140をテーパ
ー部118Aから若干離間させた状態とする。
【0084】この状態のアダプター110を図18
(A)に示すように、ホイールナット87へ被せ、内筒
114の先端がディスクホイール102へ当接するまで
押し込み、締付ねじ124を押さえながら外筒118を
時計回り方向へ回転させる。
【0085】これによって、図18(B)に示すよう
に、外筒112がディスクホイール102側へ移動し、
硬球140がテーパー部118Aに摺動(または、回
転)案内され、内筒114が弾性変形して縮径すると共
に、硬球140がホイールナット87の外周面に食い込
み、前記実施例と同様にアダプター110がホイールナ
ット87に取り付けられる。
【0086】この実施例の場合、外筒118はスパナ等
で回転させ易いように外形を六角形状等の平行部分を有
する形状とすることが好ましい。
【0087】なお、本実施例では外筒112が一部品で
形成されているが、図19に示すように、筒部160
と、円板162との2部品に別けてもよい。この例の場
合には、筒部160の端部に薄肉部164を設け、円板
162の外周に環状溝166を設け、円板162を筒部
160の薄肉部164の内側へ嵌め込んだ後に薄肉部1
64をかしめ加工する。この例では、内筒114の外径
を外筒112のテーパー部118Aの小径部分の直径よ
りも大きくすることができ、こうすることによって、内
筒114が外筒112から抜け出ることが無くなる。
【0088】なお、本発明のチャク構造は、自動車のホ
イールナットに取り付けるアダプターに適用するのみな
らず、棒状部材の把持固定手段として用いてもよく、さ
らに、軸方向寸法を長くして軸状部材の延長用部材とし
て用いてもよく、動力伝達用のカップリングとして用い
てもよい。
【0089】
【発明の効果】請求項1記載のチャック構造は上記構成
としたので、内筒及び外筒を被固定物へ確実に取り付け
ることができ、複数回の使用にも耐えるという優れた効
果を有する。
【0090】請求項2記載のタイヤ滑り止め装置用締結
部材アダプターは上記構成としたので、タイヤ滑り止め
装置を締結部材、例えばホイールナットへ確実に取り付
けでき、複数回の使用にも耐えるという優れた効果を有
する。
【0091】また、請求項3記載のタイヤ滑り止め装置
は上記構成としたので、既存の締結部材、例えばホイー
ルナットへタイヤ滑り止め装置を確実に取り付けできる
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されたタイヤ滑り止め装置の全体
構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すタイヤ滑り止め装置のロック本体と
ベースプレートをタイヤ側から見た斜視図である。
【図3】ロック本体をベースプレートに固定した状態を
示す断面図である。
【図4】(A)は突起部が係止溝に入る前の状態を示す
側面図であり、(B)は突起部が係止溝に入る途中の状
態を示す側面図であり、(C)は突起部が係止溝に挿入
された状態を示す側面図である。
【図5】把持体を示す分解斜視図である。
【図6】アームとサポートリングとの取り付け状態を示
す分解斜視図である。
【図7】(A)はアーム本体をタイヤに被せた状態を示
す説明図であり、(B)はアーム本体がタイヤに取りつ
いた状態を示す説明図である。
【図8】(A)は把持体を少し回転させた状態を示す側
面図であり、(B)は突起部が係止溝から抜け出た状態
を示す側面図である。
【図9】アダプターの一部を断面にした分解斜視図であ
る。
【図10】(A)は内筒が縮径される前の状態を示すア
ダプターの軸線に沿った断面図であり、(B)は硬球が
ホイールナットに食い込んだ状態を示すアダプターの断
面図である。
【図11】内筒を六角穴側からみた図である。
【図12】内筒の斜視図である。
【図13】アダプターにベースプレートを取り付ける状
態を示す一部断面図である。
【図14】(A)は袋ナットへアダプターを取り付ける
前の状態を示す一部断面図であり、(B)は、袋ナット
へアダプターを取り付けた状態を示す一部断面図であ
る。
【図15】アダプターとベースプレートとの間にスペー
サーを配設した状態を示す一部断面図である。
【図16】アダプターの他の実施例に係り、アダプター
とベースプレートとの間にスペーサーを配設した状態を
示す一部断面図である。
【図17】図16に示すアダプターへ複数のスペーサー
と六角穴付き止めねじを連結してベースプレートを取り
付けた状態を示す一部断面図である。
【図18】(A)は他の実施例のアダプターをホイール
ナットへ被せた状態を示す断面図であり、(B)は外筒
を締め込んで硬球をホイールナットへ食い込ませて取り
付け状態としたアダプターを示す断面図である。
【図19】外筒の他の実施例を示す一部を断面にした斜
視図である。
【符号の説明】
10 タイヤ滑り止め装置 87 ホイールナット(被固定物) 102 ディスクホイール 110 アダプター(タイヤ滑り止め装置用締結部材
アダプター) 112 外筒 114 内筒 118A テーパー部 120 ねじ孔(軸方向移動手段) 124 締付ねじ(取付部、軸方向移動手段) 140 硬球(押圧部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 邦裕 東京都中央区京橋1−1−1 ブリヂスト ンフローテック株式会社内 (72)発明者 土屋 和男 神奈川県横浜市泉区新橋町61−8 (72)発明者 関根 登 神奈川県横浜市旭区東希望が丘133−1

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被固定物の外周側に配設され半径方向に
    弾性変形可能な内筒と、 前記内筒の外側に配設される外筒と、 前記外筒と前記内筒とを連結し、前記外筒と内筒とを軸
    方向へ相対移動させる軸方向移動手段と、 前記外筒の内周面に形成されるテーパー部と、 前記内筒に周方向へ所定間隔で複数個設けられ、前記内
    筒の内周面及び外周面から所定寸法突出し、前記内筒が
    前記外筒の軸方向大径内径側から小径内径側へ移動した
    際に前記テーパー部に接触して案内され半径方向内側に
    移動して前記被固定物の外周面に食い込む押圧部材と、 を有することを特徴とするチャック構造。
  2. 【請求項2】 ディスクホイールをハブに取り付けるた
    めの締結部材にタイヤ滑り止め装置を連結するタイヤ滑
    り止め装置用締結部材アダプターであって、 ディスクホイールをハブに取り付けるための締結部材の
    外周側に配設され半径方向に弾性変形可能な内筒と、 前記内筒の外側に配設される外筒と、 前記外筒と前記内筒とを連結し、前記外筒と内筒とを軸
    方向へ相対移動させる軸方向移動手段と、 前記外筒の内周面に形成されるテーパー部と、 前記内筒に周方向へ所定間隔で複数個設けられ、前記内
    筒の内周面及び外周面から所定寸法突出し、前記内筒が
    前記外筒の軸方向大径内径側から小径内径側へ移動した
    際に前記テーパー部に接触して案内され半径方向内側に
    移動して前記締結部材の外周面に食い込む押圧部材と、 タイヤ滑り止め装置を取り付ける取付部と、 を備えたことを特徴とするタイヤ滑り止め装置用締結部
    材アダプター。
  3. 【請求項3】 前記請求項2記載のタイヤ滑り止め装置
    用締結部材アダプターを有することを特徴とするタイヤ
    滑り止め装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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