JPH06171110A - 画像出力装置、画像出力方法および該方法により記録された記録物 - Google Patents

画像出力装置、画像出力方法および該方法により記録された記録物

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JPH06171110A
JPH06171110A JP32442392A JP32442392A JPH06171110A JP H06171110 A JPH06171110 A JP H06171110A JP 32442392 A JP32442392 A JP 32442392A JP 32442392 A JP32442392 A JP 32442392A JP H06171110 A JPH06171110 A JP H06171110A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の記録ヘッドを記録媒体に対し所定方向
に走査することにより記録を行う装置にあって、記録の
スループットを向上する。 【構成】 搭載しているヘッドの個数ないし範囲に応じ
て、印刷領域,空吐出領域,ワイピング領域等での走査
範囲(L1,L2)を切換えるようにし、それら領域で
の処理が効率よく行われるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データの供給を受
けて記録媒体上にカラー画像を出力する画像出力装置お
よび方法に関し、特に記録媒体に対して所定方向に記録
ヘッドを走査しつつ画像出力を行う所謂シリアルスキャ
ンタイプの画像出力装置および方法に関するものであ
る。
【0002】
【背景技術】一般に、この種の画像出力装置では、減法
混色系の三原色であるシアン(C),マゼンタ(M)お
よびイエロー(Y)の3色、または黒を鮮明に再現する
ためこれらにブラック(BK)を加えた4色の記録剤
(カラートナーやカラーインク等)を用いて記録を行う
場合が多い。
【0003】また、画像出力装置では、これらC,M,
Y,BK以外の色(金属色やコバルトブルーなど、以下
特色と称する)の記録剤の使用が望まれることもある。
これは、C,M,Y,BKでは色表現できない色を出力
画像に必要とされる場合(特に捺染やポスター等のグラ
ビア印刷の分野ではデザイナが作成したデザインを忠実
に再現することが強く要望されるのでそのような場合が
多い)や、インクやトナー等の発色材料の使用量を低減
させる場合等に行われうる。
【0004】一方、記録濃度の向上や記録階調数の拡大
が望まれる場合も多くなってきている。
【0005】また、画像によっては記録色のすべては必
要とされない場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、画像出力
装置の普及やこれを利用する分野の広がりにつれて、画
像出力装置に対する要求も多様化してきており、これら
に細かく対応でき、かつスループットの低下も生じない
画像出力装置を提供することが強く要望される。例え
ば、記録濃度向上のために同一記録面を複数回にわたっ
て記録ヘッドを走査させるようなものでは、記録速度の
低下を免れ得ないからである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる問題点
に鑑みてなされたもので、複数の記録ヘッドを記録媒体
に対し所定方向に走査することにより画像形成を行う画
像出力装置において、画像形成に際して用いられる記録
ヘッドに応じて前記走査の範囲を切換える手段を具えた
ことを特徴とする。
【0008】また、本発明では、複数の記録ヘッドを記
録媒体に対し所定方向に走査することにより画像形成を
行う画像出力方法において、画像形成に際して用いられ
る記録ヘッドに応じて前記走査の範囲を切換える工程を
具えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、搭載しているヘッドの個数な
いし範囲に応じて、印刷領域,空吐出領域,ワイピング
領域等での走査範囲すなわちスタートポジションおよび
ストップポジションを切換えるようにしたことにより、
それら領域での処理を効率よく行ってスループットを向
上することができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。
【0011】なお、以下では本発明を捺染装置に適用し
た場合について例示するが、本発明は印刷装置その他種
々の形態を採ることができるのは勿論である。
【0012】図1は本実施例の捺染装置としてのインク
ジェットプリンタの構成例を、図2はその要部の拡大斜
視図を示す。本例の捺染装置(プリンタ)は、大きく分
けて捺染用の前処理を施されたロール上の布を送り出す
給布部Bと、送られてきた布を精密に行送りしてインク
ジェットヘッドでプリントを行う本体部と、プリントさ
れた布を乾燥させ巻取る巻取り部Cとからなる。そし
て、本体部Aはさらにプラテンを含む布の精密送り部A
−1とプリントユニットA−2とからなる。
【0013】前処理されたロール状の布3は給布部の方
に送り出され、本体部Aにステップ送りされる。
【0014】ステップ送りをされてきた布3は、第1の
プリント部11において、プラテン12によって記録面
が平坦に規制され表側からインクジェットヘッド13に
よってプリントされる。1行のプリントが終るごとに、
所定量ステップ送りされ、次いで加熱プレート14によ
る加熱と、温風ダクト15によって給/排される、表面
からの温風によって乾燥される。続いて第2のプリント
部11′において、第1のプリント部と同様な方法で重
ねプリントがなされる。
【0015】プリントを終った布は加熱プレートとヒー
タ(もしくは温風)よりなる後乾燥部16で再度乾燥さ
れガイドロール17に導かれて巻取りロール18に巻取
られる。そして、巻取られた布は本装置から取り外さ
れ、バッチ処理で発色,洗浄,乾燥されて製品となる。
【0016】図2において、記録媒体である布3は図中
上方向にステップ送りされるようになっている。図中下
方の第1プリント部11にはY,M,C,BKや、特色
S1〜S4用のインクジェットヘッドを搭載できる、す
なわち合計8個のインクジェットヘッドを搭載できる第
1のキャリッジ24がある(図においてはY,M,C,
BKおよびS1〜S4のヘッドを搭載している)。本例
におけるインクジェットヘッド(記録ヘッド)は、イン
クを吐出するために利用されるエネルギとして、インク
に膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する素子を有す
るものを用いてあり、また400DPI(ドット/イン
チ)の密度で256個の吐出口を配列したものを用いて
いる。
【0017】第1のプリント部の下流側には背面から加
熱する加熱プレート14と、表側から乾燥させる温風ダ
クト15とからなる乾燥部25が設けられている。加熱
プレート14の熱伝達面は、中空になっている内側に通
してある高温高圧の蒸気によって、背面から強力に加熱
する。加熱プレート面の内側は集熱のためのフィン1
4′が設けられていて熱を効率的に布3の背面に集中で
きるようにしてある。布3と反対側は断熱材26でカバ
ーしてあり、放熱による損失を防いでいる。
【0018】表側では下流側の供給ダクト27から乾燥
温風を吹き付けることによって、乾燥しつつある布に、
より湿度の低い空気を当てて効果を高めるようにしてい
る。そして布の搬送方向とは逆に流れて充分に水分を含
んだ空気は、上流側の吸引ダクト28から、吹き付けの
量よりもはるかに多量の吸引をすることによって、蒸発
水分が漏れて周囲の機械装置に結露しないようにしてあ
る。温風の供給源は図5の奥側にあり、吸引は手前側か
ら行うようになっていて、布に対向している吹き出し口
29と吸引口30との圧力差が長手方向全域にわたって
均一になるようにしてある。空気の吹き付け/吸引部は
背面の加熱プレートの中心に対して下流側にオフセット
されており、充分に加熱された所に空気が当るようにし
てある。これらによって第1のプリント部11が布が受
容した、薄め液も含むインク中の多量の水分を強力に乾
燥させる。
【0019】その下流(上方)には第2のプリント部1
1′があり、第1のキャリッジと同様の構成の第2キャ
リッジ24′で第2のプリント部を形成している。な
お、第1のキャリッジ24と第2のキャリッジ24′と
は予め一体、もしくは適宜の連結部材を介して一体とし
たものとし、これを駆動する駆動源,伝動機構等を共通
化してもよい。
【0020】次に、本装置の制御系の構成を説明する。
図3および図4は実施例のインクジェットプリンタの構
成およびその操作部の構成例を示しており、図5〜図7
は図3のコントロールボード102の内部構成の一例を
データの流れに沿って概念的に示したものである。
【0021】ホストコンピュータHからインターフェー
ス(ここではGPIB)を介し、コントロールボード1
02に印刷用画像データを送るほか、デザイナが選択し
た色を良好に再現するためのY,M,Cあるいは特色の
混合比率を定めるカラーパレットデータ等を送る。これ
については本出願人の出願になる特願平4−20397
3号等に開示されたものを用いることができる。
【0022】画像データを送る装置は特に限定されず、
かつ、転送形態としてはネットワークによる転送、マグ
ネットテープ等を介するオフラインでも良い。コントロ
ールボード102は、CPU102A,各種プログラム
を格納したROM102B,各種レジスタ領域や作業用
領域を有するRAM102Cおよび図5〜図7その他で
示す各部からなり装置全体の制御を行う。103はオペ
レータがプリンタPに対して所要の指示を与えるための
操作部およびオペレータに対してのメッセージ等を表示
するための表示器を有する操作・表示部である。104
はプリント対象である布等の記録媒体を搬送するための
モータ等からなる布搬送機である。105は図9に示し
た各種モータ(末尾に“M”を付してある)や各種ソレ
ノイド(“SOL”で示す)を駆動するためのドライバ
ユニット入出力部である。107は各ヘッドに駆動信号
を供給するとともに、各ヘッドに係る情報(装着の有無
やそのヘッドの提示する色等の情報)を受容してコント
ロールボード102に供給するための中継ボードであ
る。当該情報はホストコンピュータHに転送されて用い
る色のカラーパレットデータの転送を要求するのに供さ
れるほか、キャリッジ24,24′へのヘッドの搭載範
囲の認識ないしは走査範囲の設定等に用いられる。ま
た、111はキャリッジ24,24′を走査させるため
のモータ等の駆動部である。
【0023】さて、ホストコンピュータHから印刷する
画像データの情報を受けると、その画像データはGPI
Bインターフェース501,フレームメモリコントロー
ラ504を介し画像メモリ505に蓄積される(図5参
照)。実施例の画像メモリは124Mbyteの容量を
有し、A1サイズを8ビットのパレットデータ構成した
ものである。つまり、1画素につき8ビットが割り当て
られている。503はメモリ転送の高速化のためのDM
Aコントローラである。ホストコンピュータHからの転
送が終了したら、所定の処理後、印刷を開始できる。
【0024】説明が前後するが、実施例の印刷装置に接
続されるホストコンピュータは、画像データをラスタイ
メージとして転送してくる。各記録ヘッドは縦方向に複
数のインク吐出ノズルが並んでいるので、画像データの
並びを記録ヘッドに合致するよう変換しなければならな
い。このデータ変換をラスタ@BJ変換コントローラ5
06で行う。そして、このラスタ@BJ変換コントロー
ラ506で変換されたデータは、画像データを変倍する
ための次の拡大コントローラ507の拡大機能を通しパ
レット変換コントローラ508に供給される。なお、拡
大コントローラ507までのデータはホストコンピュー
タから送られてきたデータであり、この実施例では8ビ
ットのパレット信号である。そして、このパレットデー
タ(8ビット)は各記録ヘッドに対する処理部(以下に
説明する)に共通に渡され、処理される。
【0025】なお、図5〜図7では、イエロー,マゼン
タ,シアン,ブラックの他に特色S1〜S4を記録する
ヘッドが備えられているものとして説明する。
【0026】さて、パレット変換コントローラ508は
ホストコンピュータHから入力されてきたパレットデー
タおよび対応する色の変換テーブルを変換テーブルメモ
リ509に供給する。
【0027】8ビットのパレットの場合、その再現可能
な色種は0〜255までの256通りであり、適宜のテ
ーブルが各色毎に対応するテーブルメモリ509に展開
される。
【0028】8ビットのパレットの場合、その再現可能
な色種は0〜255までの256通りであり、例えば、 0が入力された場合 薄い灰色の印刷 1が入力された場合 特色1のベタ印刷 2が入力された場合 特色2のベタ印刷 3が入力された場合 シアンとマゼンタの混色でブ
ルー系の色の印刷 4が入力された場合 シアンのベタ印刷 5が入力された場合 マゼンタとイエローの混色で
レッド系の色の印刷 254が入力された場合 イエローのベタ印刷 255が入力された場合 何も印刷しない という処理を行う。
【0029】具体的な回路構成としては、パレット変換
テーブルメモリ509は、パレットデータに対するアド
レス位置に変換データを書き込んでおくことでその機能
を果す。つまり、実際にパレットデータがアドレスとし
て供給される場合には読出しモードでメモリをアクセス
する。なお、パレット変換コントローラ508は、パレ
ット変換テーブルメモリ509の管理や、コントロール
ボード102とパレット変換テーブルメモリ509との
インターフェースを行う。また、特色に関して、次段の
HSコントローラ510およびHS変換テーブルメモリ
511からなるHS系との間に、特色混入量を設定する
回路(出力を0〜1倍する回路)を介挿し、その設定量
を可変とすることもできる。
【0030】HS変換コントローラ510およびHS変
換テーブルメモリ511は、適宜の濃度むら補正部を含
むヘッド特性測定機108により測定したデータに基づ
いて、各ヘッドの各吐出口に対応する印刷濃度のバラツ
キの補正を行う。たとえば、濃度の薄い(吐出量の少な
い)吐出口に対して濃いめにデータ変換し、濃度の濃い
(吐出量の多い)吐出口に対しては薄めにデータ変換
し、中くらいの吐出口に対してはそのまま流すという処
理を行う。この処理については後述する。
【0031】次のγ変換コントローラ512およびγ変
換テーブルメモリ513は色毎に、全体の濃度を濃くし
たり薄くしたりするためのテーブル変換である。例え
ば、何もしない場合には、リニアなテーブルで、 0入力には0出力 100入力には100出力 210入力には210出力 255出力には255出力 ということである。
【0032】次段の2値化コントローラ514は、疑似
階調機能を持つものであり、8ビットの階調データを入
力し、2値化された1ビットの疑似階調データを出力す
るものである。多値データを2値データに変換するもの
には、ディザマトリクスによるもの、誤差拡散法等があ
るが、実施例でもこれらを採用するものとし、その詳述
は割愛するが、いずれにせよ、単位面積あたりのドット
の数で階調表現するものであればよい。
【0033】ここで2値化されたデータはつなぎメモリ
515に格納されたのち、各記録ヘッド駆動用として使
用される。そして、各つなぎメモリから出力された2値
データは、C,M,Y,BK,S1〜S4として出力さ
れる。各色の2値化信号は同様な処理が実施されるの
で、ここでは2値データCに注目して図7を用いて説明
する。なお、同図は記録色シアンに対する構成であっ
て、各色毎に同様の構成を有するものである。なお、図
7は図5,図6に示すつなぎメモリ515よりも後段の
回路構成を示すブロック図である。
【0034】2値化された信号Cはシーケンシャルマル
チスキャンジェネレータ(以下SMSジェネレータ)5
22に向けて出力されるが、パターンジェネレータ51
7,518により装置単体のテスト印刷を実施する場合
もあるので、当該データは、セレクタ519に供給され
る。勿論、この切り換えはコントロールボード102の
CPUによって制御されており、操作者が操作部103
(図3参照)に対して所定の操作を行った場合には、テ
スト印字をすべく2値パターンコントローラ517から
のデータを選択する。従って、通常は、2値コントロー
ラ514(つなぎメモリ516)からのデータを選択す
るようになっている。520はセレクタ520とSMS
ジェネレータ522との間に介挿したロゴ入力部であ
り、捺染の場合布の端部にメーカ,デザイナのブランド
等のロゴマークを入れることが多いので、これに対応し
たものである。その構成は例えばロゴデータを格納する
メモリや、プリント位置等を管理するコントローラ等か
らなるものとすることができる。
【0035】なお、SMSジェネレータ522は、ノズ
ル毎の吐出量変化による画像の濃度ムラを防止するもの
である。マルチスキャンは例えば特願平4−79858
号として提案されている。マルチスキャンを行って、す
なわち1画素に対して複数の吐出口からインク吐出を行
うようにして画質を優先するか、あるいはそのようなマ
ルチスキャンを行わずに高速性を優先するかは、適宜の
入力手段、例えば操作表示部103やホストコンピュー
タHで指定することができる。
【0036】つなぎメモリ524は、ヘッドの物理的な
位置、すなわち図2における上下プリント部間の位置
や、各ヘッド間の位置の補正をするバッファメモリであ
り、画像データを一旦ここに入力し、ヘッドの物理的な
位置に応じたタイミングで出力する。従って、このつな
ぎメモリ524は各記録色毎にその容量は異なる。
【0037】以上のようなデータ処理を実施した後、ヘ
ッド中継ボード107を介しヘッドにデータが送られ
る。
【0038】以上の構成のもと、本実施例の主要部を図
8〜図11を用いて説明する。
【0039】図8は、図1,図2に示したヘッドに対し
吐出状態を良好にするための処理を行ういわゆる回復手
段を模式的に示したものである。キャッピング部材51
は、ヘッドの吐出面の乾燥防止等の機能をもち、非記録
中やスタンバイ中にはここでヘッドの吐出面をキャッピ
ングすることにより覆うものである。また、ヘッドの吐
出口内方の増粘したインク吐出する先が空吐出箱53で
あり、キャリッジ24または24′はシャフト55に沿
って移動しながらS4ヘッドから次々にCヘッドまで空
吐出箱にインクを吐出していく。ワイピング部材57
は、ヘッドの吐出面に付着した異物を除去するための弾
性部材または多孔質部材であり、キャリッジ24または
24′の移動の過程でS4ヘッドから次々にCヘッドま
でそれぞれの吐出面に係合し、払拭を行ってゆく。
【0040】捺染の場合、印刷の基本色であるシアン,
マゼンタ,イエロー,ブラックの4原色の他に、これら
の混色で表現しにくい色を特色という形で追加する。例
えば、鮮やかなコバルトブルーとか、金色,銀色等であ
る。どの色を特色として追加するかはデザイン原画が要
求するところによるので、印刷柄によりその都度特色が
変わるといえる。しかし、装置としては、最大使用する
特色が4色あればほぼ全てのデザインに対応できると考
えて、本例では特色ヘッドを搭載するスペースを4エリ
ア確保している。
【0041】図9では、印刷の基本色に加えて特色用の
ヘッド4個搭載した場合(i)の空吐出箱に対する吐出
動作に関して要求されるキャリッジ移動範囲と特色ヘッ
ドを1つのみ搭載した場合(ii)のキャリッジの移動
範囲とを示す説明図である。この図から明らかなよう
に、搭載しているヘッドの数ないしは搭載範囲を認識し
てキャリッジの移動距離を切換えることが印刷速度を向
上する上で好ましいこと、すなわち8個を搭載した場合
に要する移動距離L1が、5個搭載の場合はL2で済む
ことがわかる。
【0042】これは、空吐出動作に限らず、ワイピング
動作,記録動作にも適用できるのは言うまでもない。
【0043】なお、図9中の(ii)の場合には、画像
処理系では図6のパレット変換テーブル509,HS変
換テーブル511,γ変換テーブル513について、S
2〜S4テーブルに“00”をセットし、出力が生じな
いようにすればよい。
【0044】図10は、図9の(i)と同様C,M,
Y,Kおよび特色S1〜S4のヘッドを搭載した場合
(i)と、特色を使わずシアンヘッドを2個搭載した場
合(ii)との説明図である。水着やスキーウエア等の
ための捺染では、大変濃い印刷が要求されることがあ
る。このような場合は、同一印刷面を複数回スキャンし
て重ね印刷を行い、濃度の向上を図ることも考えられる
が、これでは印刷速度の低下は免れない。そこで本例で
は、キャリッジ上の特色のヘッド搭載エリアを使い、濃
く印刷したい色に対応したヘッドを複数個搭載してい
る。
【0045】この場合、図5〜図7に示した画像処理系
では以下のように対応するようにすればよい。すなわ
ち、図6のパレット変換テーブル508について、C変
換テーブルはそのままとし、M変換テーブルをC変換テ
ーブルに、Y変換テーブルをM変換テーブルに、K変換
テーブルをY変換テーブルに、S1変換テーブルをK変
換テーブルにそれぞれ置換えるとともに、S2からS4
変換テーブルは、“00”をセットして出力が生じない
ようにすればよい。また次段以降のHS変換テーブル,
γ変換テーブルについてもそれぞれ同様に置換えを行え
ばよい。
【0046】以上の処理を施すことにより、図6の2値
出力516は、C,C,M,Y,Kとなる。ここで、シ
アンだけが2倍の濃度になりもう少し濃度を下げたいと
いう場合は、シアンのγ変換テーブルの傾きを少し所望
の濃度低下が得られるだけ小とすればよい。
【0047】このように特色エリアに濃度アップを図り
たいヘッドを配置することによって、その色の濃度向上
を図ることができる。また、このような場合も、使って
いるヘッドの個数や範囲を認識することにより、空吐
出,ワイピング,印刷時のキャリッジ移動量を最小の値
として印刷速度ないしは生産性の向上を図ることができ
る。
【0048】図11はキャリッジに搭載しているヘッド
に応じて変換テーブルの内容および走査範囲を設定する
ための処理手順の一例を示す。
【0049】まず、ステップS1では、キャリッジに搭
載しているヘッドについての認識、すなわちその色や個
数ないしは搭載範囲の認識を行う。例えば、搭載してい
るヘッドの個数ないしは範囲を認識する手段としては、
図3の中継ボードとヘッドとの間の信号線から、ヘッド
のあるライン間のインピーダンスを測定してCPU10
2Aが判断するものや、キャリッジ上のヘッド装着位置
に配設したスイッチのオン/オフにより判断を行うもの
とすることができる。また、プリンタの記録ヘッドが自
己の情報を提示する手段(パターンカッテイング)を有
し、プリンタ本体側でその手段より当該情報を認識でき
るようにした、本出願人の提案になる特開平2−187
343号等に開示された発明を利用することもできる。
当該情報を提示する手段としては、EPROMやDIP
スイッチ等を用いたものでもよい。本例に適用するに
は、当該情報をその記録ヘッドが用いるインク色とすれ
ばよく、プリンタでその情報を読取ることにより、色の
他、個数ないし範囲を認識することができる。さらに、
操作者が操作表示部103等を用いてそれら情報を入力
するようにしてもよい。
【0050】このような認識結果に基づいて、コントロ
ールボード102ではホストコンピュータHに所要の通
知を行い、これに応じて送信されてくる変換用データを
変換テーブル509,511,513に展開する処理を
行い(ステップS3)、さらにヘッドの搭載個数ないし
範囲に応じて、図9,図10について説明したように空
吐出,ワイピング,印刷領域での走査範囲を設定する処
理を行う(ステップS5)。
【0051】なお、本発明はキャリッジ上で記録ヘッド
のすべてもしくは一部が着脱可能なものであっても、ま
たはすべてが容易な着脱を前提としない固定的なもので
あってもよい。着脱可能である場合においてヘッドの個
数の情報のみで走査範囲を設定可能とするためには、キ
ャリッジ上のヘッド装着部分に空きを生じさせることの
ないように並置するようにすればよい。また、ヘッドの
すべてが固定的である場合または装着されているヘッド
の一部のみを印刷に用いる場合には、使用するヘッドの
情報を入力し、またはホストコンピュータHにおいて原
画の色の分析を行って使用するヘッドの情報を認識し、
これに応じて走査範囲の設定等を行うようにすることも
できる。
【0052】(その他)なお、本発明は、インクジェッ
ト方式に限らず種々の記録方式を採ることができるが、
インクジェット記録方式を採用する場合には、その中で
も、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギと
して熱エネルギを発生する手段(例えば電気熱変換体や
レーザ光等)を備え、前記熱エネルギによりインクの状
態変化を生起させる方式の記録ヘッド、記録装置におい
て優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれ
ば記録の高密度化,高精細化が達成できるからである。
【0053】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0054】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0055】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0056】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0057】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0058】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0059】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0060】さらに加えて、本発明の形態としては、コ
ンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用い
られるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらに
は送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るも
の等であってもよい。
【0061】次に、インクジェット捺染用布帛として
は、(1)インクを十分な濃度に発色させ得ること、
(2)インクの染着率が高いこと、(3)インクが布帛
上で速やかに乾燥すること、(4)布帛上での不規則な
インクの滲みの発生が少ないこと、(5)装置内での搬
送性に優れていること、等の性能が要求される。これら
の要求性能を満足させるために、本発明において、必要
に応じて布帛に対し、あらかじめ前処理を施しておくこ
とができる。例えば、特開昭62−53492号公報に
おいてはインク受容層を有する布帛類が開示され、ま
た、特公平3−46589号公報においては還元防止剤
やアルカリ性物質を含有させた布帛の提案がなされてい
る。このような前処理の例としては、布帛に、アルカリ
性物質、水溶性高分子、合成高分子、水溶性金属塩、尿
素およびチオ尿素から選ばれる物質を含有させる処理を
挙げることができる。
【0062】アルカリ性物質としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化アルカリ金属、
モノ,ジ,トリエタノールアミン等のアミン類、炭酸ナ
トリウム,炭酸カリウム,重炭酸ナトリウム等の炭酸も
しくは重炭酸アルカリ金属塩等が挙げられる。さらに酢
酸カルシウム、酢酸バリウム等の有機酸金属塩やアンモ
ニアおよびアンモニア化合物等がある。また、スチーミ
ングおよび乾熱下でアルカリ物質となるトリクロロ酢酸
ナトリウム等も用い得る。特に好ましいアルカリ性物質
としては、反応性染料の染色に用いられる炭酸ナトリウ
ムおよび重炭酸ナトリウムがある。
【0063】水溶性高分子としては、トウモロコシ,小
麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース,メ
チルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース等のセル
ロース系物質、アルギン酸ナトリウム,アラビアゴム,
ローカスイトビーンガム,トラガントガム,グアガム,
タマリンド種子等の多糖類、ゼラチン,カゼイン等の蛋
白質物質、タンニン系物質,リグニン系物質等の天然水
溶性高分子が挙げられる。
【0064】また、合成高分子としては、例えば、ポリ
ビニルアルコール系化合物,ポリエチレンオキサイド系
化合物,アクリル酸系水溶性高分子,無水マレイン酸系
水溶性高分子等が挙げられる。これらの中でも多糖類系
高分子やセルロース系高分子が好ましい。
【0065】水溶性金属塩としては、例えば、アルカリ
金属、アルカリ土類金属のハロゲン化物のように、典型
的なイオン結晶を作るものであって、pH4〜10であ
る化合物が挙げられる。かかる化合物の代表的な例とし
ては、例えば、アルカリ金属では、NaCl,Na2
4 ,KClおよびCH3 COONa等が挙げられ、ま
た、アルカリ土類金属としては、CaCl2 およびMg
Cl2 等が挙げられる。中でもNa,KおよびCaの塩
類が好ましい。
【0066】前処理において上記物質等を布帛に含有さ
せる方法は、特に制限されないが、通常行われる浸漬
法、パッド法、コーティング法、スプレー法などを挙げ
ることができる。
【0067】さらに、インクジェット捺染用布帛に付与
される捺染インクは、布帛上に付与した状態では単に付
着しているに過ぎないので、引き続き繊維への染料の反
応定着工程(染着工程)を施すのが好ましい。このよう
な反応定着工程は、従来公知の方法でよく、例えば、ス
チーミング法、HTスチーミング法、サーモフィックス
法、あらかじめアルカリ処理した布帛を用いない場合
は、アルカリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチ
ーム法、アルカリショック法、アルカリコールドフィッ
クス法等が挙げられる。
【0068】さらに未反応の染料の除去および前処理に
用いた物質の除去は、上記反応定着工程の後に従来公知
の方法に準じ、洗浄により行うことができる。なお、こ
の洗浄の際に従来のフィックス処理を併用することが好
ましい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
搭載しているヘッドの個数ないし範囲に応じて、印刷領
域,空吐出領域,ワイピング領域等での走査範囲すなわ
ちスタートポジションおよびストップポジションを切換
えるようにしたことにより、それら領域での処理を効率
よく行ってスループットを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用されるプリンタの機械的構成の概
略を示す側断面図である。
【図2】その記録ヘッド周辺の構成例を示す斜視図であ
る。
【図3】図1に示すプリンタの電気的な概略構成を示す
ブロック図である。
【図4】同じくブロック図である。
【図5】図3におけるコントロールボードの内部構成の
一部をデータの流れを中心として示すブロック図であ
る。
【図6】同じくブロック図である。
【図7】同じくブロック図である。
【図8】図1に示したヘッドに対する回復手段を模式的
に示した説明図である。
【図9】キャリッジ上に、印刷の基本色に加えて、特色
用のヘッドをすべて搭載した場合と特色用のヘッドを1
つのみ搭載した場合とのキャリッジの移動範囲を説明す
るための説明図である。
【図10】キャリッジ上に、印刷の基本色に加えて、特
色用のヘッドをすべて搭載した場合と特色を用いずにさ
らに1つの基本色用のヘッドを搭載した場合との説明図
である。
【図11】搭載ヘッドに応じた各種設定処理手順の一例
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
H ホストコンピュータ 3 記録媒体(布) 24,24′ キャリッジ 51 キャッピング部材 53 空吐出箱 57 ワイピング部材 102 コントロールボード 102A CPU 102B ROM 102C RAM 104 布送り機 108 ヘッド特性測定機 501 GPIBインターフェース 504 フレームメモリ(FM)コントローラ 505 画像メモリ 509 パレット変換テーブルメモリ 511 HS変換テーブルメモリ 513 γ変換テーブルメモリ 515 つなぎメモリ 717 むら補正RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/54 19/18 G 9212−2C 29/00 8306−2C B41J 3/04 102 Z 9113−2C 29/00 H (72)発明者 遠藤 浩志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高木 英一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録ヘッドを記録媒体に対し所定
    方向に走査することにより画像形成を行う画像出力装置
    において、 画像形成に際して用いられる記録ヘッドに応じて前記走
    査の範囲を切換える手段を具えたことを特徴とする画像
    出力装置。
  2. 【請求項2】 複数の記録ヘッドを搭載可能で、前記走
    査を行わせるためのキャリッジを具え、前記切換え手段
    は、前記キャリッジに搭載されている記録ヘッドの個数
    もしくは前記キャリッジ上での配列範囲に応じて前記切
    換えを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像出力
    装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドは、前記記録剤としてイ
    ンクを用い、該インクを吐出するインクジェット記録ヘ
    ッドであることを特徴とする請求項1または2に記載の
    画像出力装置。
  4. 【請求項4】 前記インクジェット記録ヘッドは、イン
    クを吐出するために利用されるエネルギとしてインクに
    膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する素子を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像出力装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドが移動する過程で前記記
    録ヘッドに対向し、前記インクの吐出状態を良好に保つ
    ための回復処理に供される回復手段を具備し、前記切換
    え手段は前記回復手段に対する走査範囲を切換え可能で
    あることを特徴とする請求項3または4に記載の画像出
    力装置。
  6. 【請求項6】 記録媒体として布を用いることを特徴と
    する請求項1ないし5のいずれかに記載の画像出力装
    置。
  7. 【請求項7】 複数の記録ヘッドを記録媒体に対し所定
    方向に走査することにより画像形成を行う画像出力方法
    において、 画像形成に際して用いられる記録ヘッドに応じて前記走
    査の範囲を切換える工程を具えたことを特徴とする画像
    出力方法。
  8. 【請求項8】 複数の記録ヘッドを搭載可能で、前記走
    査を行わせるためのキャリッジを具え、前記切換え工程
    で、前記キャリッジに搭載されている記録ヘッドの個数
    もしくは前記キャリッジ上での配列範囲に応じて前記切
    換えを行うことを特徴とする請求項7に記載の画像出力
    方法。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、前記記録剤としてイ
    ンクを用い、該インクを吐出するインクジェット記録ヘ
    ッドであることを特徴とする請求項7または8に記載の
    画像出力方法。
  10. 【請求項10】 前記インクジェット記録ヘッドは、イ
    ンクを吐出するために利用されるエネルギとしてインク
    に膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生する素子を有す
    ることを特徴とする請求項9に記載の画像出力方法。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドが移動する過程で前記
    記録ヘッドに対向し、前記インクの吐出状態を良好に保
    つための回復処理に供される回復手段を具備し、前記切
    換え工程で前記回復手段に対する走査範囲を切換え可能
    であることを特徴とする請求項9または10に記載の画
    像出力方法。
  12. 【請求項12】 記録媒体として布を用いることを特徴
    とする請求項7ないし11のいずれかに記載の画像出力
    方法。
  13. 【請求項13】 前記記録媒体へインクを付与して記録
    を行った後にインクを前記記録媒体に定着させる工程を
    さらに具えたことを特徴とする請求項9ないし12のい
    ずれかに記載の画像出力方法。
  14. 【請求項14】 前記インクを定着させる工程の後に、
    記録を行った記録媒体を洗浄処理する工程をさらに具え
    たことを特徴とする請求項13に記載の画像出力方法。
  15. 【請求項15】 前記記録ヘッドからのインクの吐出に
    よる記録前に前記記録媒体に前処理剤を含有させる前処
    理工程をさらに具えたことを特徴とする請求項9ないし
    14のいずれかに記載の画像出力方法。
  16. 【請求項16】 請求項7ないし15のいずれかに記載
    の画像出力方法により記録された記録物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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