JPH06171091A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH06171091A
JPH06171091A JP33180392A JP33180392A JPH06171091A JP H06171091 A JPH06171091 A JP H06171091A JP 33180392 A JP33180392 A JP 33180392A JP 33180392 A JP33180392 A JP 33180392A JP H06171091 A JPH06171091 A JP H06171091A
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和也 岩田
Yasushi Koike
寧 小池
Seiji Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シフト印字によって崩れたフォントを視覚的
に良い状態に補正し、また縦の細線に生じる濃度低下を
防ぐ。 【構成】 シフト印字によってシフトされない行、つま
り先のタイミングで記録する行であって、その前の位置
にドットが記録される位置に、補正ドットを加えて記録
する。 【効果】 シフト印字により目立つ段差がaで示す補正
ドットにより滑らかになり、またbで示す補正ドットに
より縦線が強調され、濃度低下の問題が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録ヘ
ッド及び事務機器一般に用いられるプリンタ、複写機、
ファクシミリ、インクジェット記録装置等に適用可能な
記録ヘッド、又はインクタンク一体型の記録ヘッドの駆
動方法、最適には、装置本体に対して着脱可能な記録ヘ
ッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録ヘッド、装置
において、膜沸騰を利用した熱エネルギー記録方式は、
圧電素子を利用したものに比べて格別であり、他の光エ
ネルギー等の熱エネルギー記録に比較しても優れたもの
として実用化されている。
【0003】記録ヘッドは所定の形態を取ることで、所
定範囲の駆動周波数を持ち、これの範囲内の駆動条件を
与えると、問題なく記録が行われることも知らされてい
る。
【0004】記録ヘッドは、所定の応答特性を満足する
ものであるが、その特性を越えて記録を行わなければな
らないことがある。また、安定しているはずの記録ヘッ
ドの特性が何らかの影響を受けて、部分的な記録特性が
劣化してしまう場合が見られた。図2及び図3は、従来
の記録方法における問題点を説明するためのものであ
る。図中、矢印は記録ヘッドと記録紙との相対的移動方
向で、本図では、記録ヘッドの吐出口を32個縦方向に
備えたものとし、32×32で形成する文字の区画を示
している。図2で示した6は、記録線が2液滴程度(最
小記録単位に相当する)で形成されている部分を示して
いる。この部分6は、通常文字形成には問題がないが、
他の部分に比較すると、わずかに印字濃度が薄くなった
り、ぼやけた画像になる部分である。
【0005】これに対して、ワードプロセッサなどに用
いられている回転印字では、図3の様に、上記矢印で示
す相対的移動方向に関して2液滴程度で形成する部分が
大量に増加していることが分かる。図3で見られた問題
は、2液滴程度(最小記録単位)で形成した記録部分の
すべてではないが、同様の記録ヘッドであっても23番
目ないし32番目の吐出口に相当する濃度低下部分17
が相対的に多く発生し、この部分17に問題がないもの
でもまれに1番目ないし4番目の吐出口に相当する部分
16に濃度低下がわずかに見られることがあった。
【0006】また、文字区画の境界領域に2液滴程度
(最小記録単位)が集中すると、隣の文字形成区画に微
小液滴をもたらして、全体の画質を低下させてしまう場
合も見られた。特に稀な例では、比較的高速で、高密度
の文字形成を行うと、濃度低下部分がしだいに増加する
ものがあり、初期の一般的な画質からは無視できうる部
分が引き金となって、大きな問題を生みだすこともあっ
た。
【0007】上記問題は、特に高い吐出周波数で駆動さ
れる場合や、高温環境下での使用、連続吐出によるヘッ
ドチップの昇温によって液滴の吐出量が増加した場合に
多く見られる。
【0008】また、記録ヘッドの構成としてインクタン
クとヘッド部分を一体にし、装置に着脱自在で、交換可
能な構成を採用したものでは、インクタンク内の吸収体
としてのスポンジの吸引圧力に逆らい、毛細管現象によ
る自然の力に頼って行われるものであったので、スポン
ジの吸引圧力変化によって上記問題が極めて不確定的に
発生するという難しい問題も見られた。インク残量が減
少し負圧が増加する場合、そしてほぼ同一に複数のノズ
ルを駆動する場合等に、液滴を吐出した後に行われる再
インク供給(以下、リフィルという)が、所望の吐出周
波数よりも遅れてしまうことがある。これに対して、ス
ポンジの吸引圧力の影響をなくす様にスポンジの吸引圧
を下げることも考えられるが、インクタンクからのイン
ク漏れを起こしやすくするため実用的ではない。リフィ
ルが吐出周波数より遅れてしまうと、ノズル内にインク
が十分に充填されていない内に吐出ヒータが通電される
ために、画像形成に所望される大きさの液滴が形成され
ず、複数の液滴に分割されたり、あるいはミスト状に吐
出されたりする。
【0009】かかる問題を解決する手段として特願平3
−66754号公報を本出願人が提案している(以下、
シフト印字という)。該提案によれば、記録ヘッドのノ
ズルを1ドットおきに2分割し、吐出タイミングをずら
すことにより、従来の垂直水平格子状のパターンによる
印刷を斜め格子状のパターンとし、吐出の際に吐出口と
は反対側に働く力を、吐出周波数を上げる上で最も問題
となるインクのリフィルに要する時間を短くすることに
利用したことで、安定した良好な画像を得ることができ
る。図4は、図2に示す記録画像をシフト印字によって
記録したもので、ドット位置を示す拡大図と、目視状態
を示す図である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図5は通常の記録を行
うためのドットマトリクスを示す図、図6はシフト印字
による記録のためのドットマトリクスを示す図である。
図5(a)は通常の記録のドットマトリクスが1/36
0インチ間隔の格子を基本としていることを示す。図5
(b)は(a)で示す位置全面に記録を行い、インクが
紙面上で直径約100μm程度のドットを形成した場合
のドットの重なり具合を示している。図6(a)はシフ
ト印字による記録のドットマトリクスであり、図5
(a)に示した1/360インチ間隔の基本格子を垂直
方向に考えて、1ドットおきに基本の間隔の1/2であ
る1/720インチだけ水平方向にずらし、斜め格子状
としたことを示す。図6(b)は、図5同様に図6
(a)で示す位置全面に記録を行った場合のドットの重
なり具合を示す。
【0011】図4に示したシフト印字による画像では、
垂直方向を考えて上から奇数番目のドットを半ピッチだ
け右にシフトしていることを表わしている。このように
記録を行うことでヘッドからの吐出状態は良好になる。
しかしながら、視覚的には決して良い状態にあるとは言
い難く、拡大してみれば、本来のデザインの意図する輪
郭が崩れてしまっており不都合である。また、特に縦の
細線については、シフトすることで面積の増加の割合が
大きいために、単位面積あたりのドット数が減少するこ
とになり、全体として濃度の低下を招いてしまう。
【0012】また、記録ヘッドは、所定の応答特性を満
足するものであるが、その特性を越えて記録を行わなけ
ればならない場合や、安定しているはずの記録ヘッドの
特性が何らかの影響を受けて、記録特性が劣化してしま
う場合がみられた。図7に記録特性が劣化した記録ヘッ
ドによって、前記シフト印刷に従って水平方向2ドッ
ト、垂直方向32ドットの縦線を記録した例を示した。
本例の場合、記録ヘッドの特性が劣化した結果、水平方
向のインク滴の着弾位置が乱れている事を示している。
記録特性が正常な場合の記録結果を図8に示している。
また図9及び図10に前記シフト印刷を実施しない通常
の印刷方法による記録結果を示した。図9は、図7にお
ける記録ヘッドの特性の劣化と同一の劣化を示した場合
であり、図10は図8と同様正常な記録特性の場合を示
している。
【0013】図7に示した如く特性の劣化している記録
ヘッドによって、例えば複数行にまたがる縦方向の罫線
を記録した場合を図11に示した。更に通常の印刷方法
により縦方向の罫線を記録した場合を図12に示した。
図11、図12において罫線のつなぎ部分では、用紙送
り精度のバラツキ等によって行間が開かないように記録
パターンの最下部と最上部とが例えば3ドット重なり合
うように構成されている。
【0014】シフト印字において、図7のように特性の
劣化したヘッドにおいて複数行にまたがった記録パター
ンの記録結果を図12に示す。図11に示す通常の印字
方法による記録結果に比べ、行間のつなぎ部分において
境界部分の段差が強調される事があった。
【0015】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、シフト印字によって起こる
画質の劣化を、補正を加えることにより印字品位の向上
を図ることにある。
【0016】また、本発明の他の目的は、シフト印字に
おいて、所望される記録パターンが複数行にまたがって
構成される場合に生じるつなぎ部の段差が強調されると
いう問題を解決することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、インクを吐出する多数の吐出口と、該多数
の吐出口にインクを供給する共通液室と、前記多数の吐
出口夫々に対応し、印加される記録データに応じて前記
多数の吐出口からインクを吐出させる多数の吐出手段と
を有する記録ヘッドと、一行分の画像を記録させるべく
前記記録ヘッドを記録媒体と相対的に走査する走査手段
と、を有するインクジェット記録装置において、前記多
数の吐出口のうち、隣接しない複数の吐出口を選択して
成る第1の複数の吐出口に対応する前記吐出手段を略同
時に駆動可能とし、前記第1の複数の吐出口に隣接し、
隣接しない複数の吐出口から成る第2の複数の吐出口に
対応する前記吐出手段を、前記第1の複数の吐出口に対
応する前記吐出手段と同時ではなく駆動期間内に所定間
隔を介して駆動可能とする駆動手段と、前記記録データ
に対し、規則的なドット位置へ補正を行う補正手段を有
することを特徴とする。
【0018】また、本発明は、インクを吐出する多数の
吐出口と、該多数の吐出口にインクを供給する共通液室
と、前記多数の吐出口夫々に対応し、印加される記録デ
ータに応じて前記多数の吐出口からインクを吐出させる
多数の吐出手段とを有する記録ヘッドと、一行分の画像
を記録させるべく前記記録ヘッドを記録媒体と相対的に
走査する走査手段と、を有するインクジェット記録装置
において、前記多数の吐出口を略同時に駆動する第1駆
動モードと、前記多数の吐出口のうち、隣接しない複数
の吐出口を選択して成る第1の複数の吐出口に対応する
前記吐出手段を略同時に駆動可能とし、前記第1の複数
の吐出口に隣接し、互いに隣接しない複数の吐出口から
成る第2の複数の吐出口に対応する前記吐出手段を、前
記第1の複数の吐出口に対応する前記吐出手段と同時で
はなく駆動期間内に所定間隔を介して駆動可能とする第
2駆動モードと、記録パターンが記録を行わない領域と
接する前記記録パターンの境界部においては前記第1駆
動モードにより記録を行い、前記記録パターンの境界部
を除く他の内部領域は前記第2駆動モードにより記録を
行うよう駆動モードを選択する駆動モード選択手段とを
有することを特徴とする。
【0019】また、本発明は、前記記録パターンが複数
行にわたるパターンであるか判別する判別手段を有し、
該判別手段により、前記記録パターンが複数行にわたる
パターンであるとき、前記駆動モード選択手段により記
録を行い、前記記録パターンが前記走査手段による1回
の走査で記録されるパターンであるとき、前記第2駆動
モードにより記録を行うことを特徴とする。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。
【0021】(実施例1)図13乃至図15は、本発明
が実施もしくは適用される好適なインクジェットユニッ
トIJU、インクジェットヘッドIJH、インクタンク
IT、インクジェットカートリッジIJC、インクジェ
ット記録装置本体IJRA、キャリッジHCの夫々及び
夫々の関係を説明するための説明図である。以下これら
の図面を用いて各部構成の説明を行う。
【0022】本例でのインクジェットカートリッジIJ
Cは、図14の斜視図でわかるように、インクの収納割
合が大きくなっているもので、インクタンクITの前方
面よりもわずかにインクジェットユニットIJUの先端
部が突出した形状である。このインクジェットカートリ
ッジIJCは、インクジェット記録装置本体IJRAに
載置されているキャリッジHC(図15)の後述する位
置決め手段及び電気的接点とによって固定支持されると
共に、該キャリッジHCに対して着脱可能なディスポー
ザブルタイプである。本例図13乃至図15には、本発
明の成立段階において成された数々の新規な技術が適用
された構成となっているので、これらの構成を簡単に説
明しながら全体を説明することにする。
【0023】1)インクジェットユニットIJU構成説
明 インクジェットユニットIJUは、電気信号に応じて膜
沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギー
を生成する電気熱変換体を用いて記録を行うバブルジェ
ット方式のユニットである。
【0024】図13において、100はSi基板上に複
数の列状に配された電気熱変換体(吐出ヒータ)と、こ
れに電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技術によ
り形成されて成るヒータボードである。200はヒータ
ボード100に対する配線基板であり、ヒータボード1
00の配線に対応する配線(例えばワイヤボンディング
により接続される)と、この配線の端部に位置し本体装
置からの電気信号を受けるパッド201とを有してい
る。
【0025】1300は複数のインク流路を夫々区分す
るための隔壁や各インク流路へインクを与えるためにイ
ンクを収納するための共通液室等を設けた溝付天板で、
インクタンクITから供給されるインクを受けて上述の
共通液室へ導入するインク受け口1500と、各インク
流路に対応した吐出口を複数有するオリフィスプレート
400を一体成型したものである。これらの一体成型材
料としてはポリサルフォンが好ましいが、他の成型用樹
脂材料でも良い。
【0026】300は配線基板200の裏面を平面で支
持する例えば金属製の支持体で、インクジェットユニッ
トの底板となる。500は押えばねであり、M字形状で
そのM字の中央で共通液室を軽圧で押圧すると共に前だ
れ部501で液路の一部、好ましくは吐出口近傍の領域
を線圧で集中押圧する。ヒータボード100および天板
1300を押えばねの足部が支持体300の穴3121
を通って支持体300の裏面側に係合することでこれら
を挟み込んだ状態で両者を係合させることにより、押え
ばね500とその前だれ部501の集中付勢力によって
ヒータボード100と天板1300とを圧着固定する。
又支持体300は、インクタンクITの2つの位置決め
凸起1012及び位置決め且つ熱融着保持用凸起180
0、1801(図示せず)に係合する位置決め用穴31
2、1900、2000を有する他、装置本体IJRA
のキャリッジHCに対する位置決め用の突起2500、
2600を裏面側に有している。加えて支持体300は
インクタンクからのインク供給を可能とするインク供給
管2200(後述)を貫通可能にする穴320をも有し
ている。支持体300に対する配線基板200の取付
は、接着剤等で貼着して行われる。尚、支持体300の
凹部2400、2400は、それぞれ位置決め用突起2
500、2600の近傍(裏面側)に設けられている。
蓋部材800は、インクジェットカートリッジIJCの
外壁を形成すると共に、インクタンクとでインクジェッ
トユニットIJUを収納する空間部を形成している。
又、インク供給部材600は、前述したインク供給管2
200に連続するインク導管1600を供給管2200
側が固定の片持ちばりとして形成し、インク導管の固定
側とインク供給管2200との毛管現象を確保するため
の封止ピン602が挿入されている。尚、601はイン
クタンクITと供給管2200との結合シールを行うパ
ッキン、700は供給管のタンク側端部に設けられたフ
ィルターである。
【0027】2)インクタンクIT構成説明 インクタンクは、カートリッジ本体1000とインク吸
収体900とインク吸収体900をカートリッジ本体1
000の上記ユニットIJU取付面とは反対側の側面か
ら挿入した後、これを封止する蓋部材1100とで構成
されている。
【0028】900はインクを含浸させるための吸収体
であり、カートリッジ本体1000内に配置される。1
200は上記各部100〜600からなるユニットIJ
Uに対してインクを供給するための供給口であると共に
当該ユニットをカートリッジ本体1000の部分101
0に配置する前の工程で供給口1200よりインクを注
入することにより吸収体900のインク含浸を行うため
の注入口でもある。
【0029】この本例では、インクを供給可能な部分
は、大気連通口とこの供給口とになるが、インク吸収体
からのインク供給性を良好に行うための本体1000内
リブ2300と蓋部材1100の部分リブ2302、2
301とによって形成されたタンク内空気存在領域を、
大気連通口1401側から連続させてインク供給口12
00から最も遠い角部域にわたって形成している構成を
とっているので、相対的に良好かつ均一な吸収体へのイ
ンク供給は、この供給口1200側から行われることが
重要である。この方法は実用上極めて有効である。この
リブ2300は、インクタンクの本体1000の後方面
において、キャリッジ移動方向に平行なリブを4本有
し、吸収体が後方面に密着することを防止している。
又、部分リブ2302、2301は、同様にリブ230
0に対して対応する延長上にある蓋部材1100の内面
に設けられているが、リブ2300とは異なり分割され
た状態となっていて空気の存在空間を前者より増加させ
ている。尚、部分リブ2302、2301は蓋部材11
00の全面積の半分以下の面に分散された形となってい
る。これらのリブによって、インク吸収体のタンク供給
口1200から最も遠い角部の領域のインクを、より安
定させつつも確実に供給口1200側へ毛管力で導くこ
とができた。1401はカートリッジ内部を大気に連通
するために蓋部材に設けた大気連通口である。1400
は大気連通口1401の内方に配置される撥液材であ
り、これにより大気連通口1400からのインク漏洩が
防止される。
【0030】前述したインクタンクITのインク収容空
間は長方体形状であり、その長辺を側面にもつ場合であ
るので、上述したリブの配置構成は特に有効であるが、
キャリッジの移動方向に長辺を持つ場合又は立方体の場
合は、蓋部材1100の全体にリブを設けるようにする
ことでインク吸収体900からのインク供給を安定化で
きる。限られた空間内にインクを出来るだけ収納するた
めには直方体形状が適しているが、この収納されたイン
クを無駄なく記録に使用するためには、上述したよう
に、角部の領域に対して近接する2面領域に上記作用を
行えるリブを設けることが重要である。更に本実施例に
おけるインクタンクITの内面リブは、直方体形状のイ
ンク吸収体の厚み方向に対してほぼ均一な分布で配置さ
れている。この構成は、吸収体全体のインク消費に対し
て、大気圧分布を均一化しつつインク残量をほとんど無
ならしめることが出来るため重要な構成である。更に、
このリブの配置上の技術思想を詳述すれば、直方体の4
角形上面においてインクタンクのインク供給口1200
を投影した位置を中心として、長辺を半径とする円弧を
描いたときに、その円弧よりも外側に位置する吸収体に
対して、大気圧状態が早期に与えられるようにその円弧
よりも外側の面に上記リブを配設することが重要とな
る。この場合、タンクの大気連通口は、このリブ配設領
域に大気を導入できる位置であれば、本例に限られるこ
とではない。
【0031】加えて、本実施例では、インクジェットカ
ートリッジIJCのヘッドに対する後方面を平面化し
て、装置に組み込まれたときの必要スペースを最小化な
らしめるとともに、インクの収容量を最大化している構
成をとっているために、装置の小型化を達成できるだけ
ではなく、カートリッジの交換頻度を減少できる優れた
構成をとっている。そして、インクジェットユニットI
JUを一体化するための空間の後方部を利用して、そこ
に、大気連通口1401用の突出部分を形成し、この突
出部分の内部を空洞化して、ここに前述した吸収体90
0厚み全体に対する大気圧供給空間1402を形成して
ある。このように構成することで、従来には見られない
優れたカートリッジを提供できた。尚、この大気圧供給
空間1402は、従来よりもはるかに大きい空間であ
り、上記大気連通口1401が上方に位置しているの
で、何らかの異常で、インクが吸収体から離脱しても、
この大気圧供給空間1402は、そのインクを一時的に
保持でき、確実に吸収体に回収せしめることができるの
で無駄のない優れたカートリッジを提供できる。
【0032】インクタンクITは、ユニットIJUを装
着された後に蓋800で覆うことで、ユニットIJUを
下方開口を除いて包囲する形状となるが、インクジェッ
トカートリッジIJCとしては、キャリッジHCに載置
するための下方開口はキャリッジHCと近接するため、
実質的な4方包囲空間を形成してしまう。従って、この
包囲空間内にあるヘッドIJHからの発熱はこの空間内
の保温空間として有効となるものの長期連続使用として
は、わずかな昇温となる。このため本例では、支持体の
自然放熱を助けるためにカートリッジIJCの上方面
に、この空間よりは小さい幅のスリット1700を設け
て、昇温を防止しつつもユニットIJU全体の温度分布
の均一化を環境に左右されないようにすることができ
た。
【0033】インクジェットカートリッジIJCとして
組み立てられると、インクはカートリッジ内部より供給
口1200、支持体300に設けた穴320および供給
タンク600の中裏面側に設けた導入口を介して供給タ
ンク600内に供給され、その内部を通った後、導出口
より適宜の供給管および天板1300のインク導入口1
500を介して共通液室内へと流入する。以上における
インク連通用の接続部には、例えばシリコンゴムやブチ
ルゴム等のパッキンが配設され、これによって封止が行
われてインク供給路が確保される。
【0034】3)装置本体の概略説明 図15は本発明が適用されるインクジェット記録装置I
JRAの概観図で、駆動モータ5013の正逆回転に連
動して駆動力伝達ギア5011、5009を介して回転
するリードスクリュー5005の螺旋溝5004に対し
て係合するキャリッジHCはピン(不図示)を有し、矢
印a、b方向に往復移動される。5002は紙押え板で
あり、キャリッジ移動方向にわたって紙をプラテン50
00に対して押圧する。5007、5008はフォトカ
プラでキャリッジのレバー5006のこの域での存在を
確認してモータ5013の回転方向切換等を行うための
ホームポジション検知手段である。5016は記録ヘッ
ドの前面をキャップするキャップ部材5022を支持す
る部材で、5015はこのキャップ内を吸引する吸引手
段でキャップ内開口5023を介して記録ヘッドの吸引
回復を行う。5017はクリーニングブレードで、50
19はこのブレードを前後方向に移動可能にする部材で
あり、本体支持板5018にこれらは支持されている。
ブレードは、この形態でなく周知のクリーニングブレー
ドが本例に適用できることはいうまでもない。又、50
21は吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キャ
リッジと係合するカム5020の移動に伴って移動し、
駆動モータからの駆動力がクラッチ切換等の公知の伝達
手段で移動制御される。
【0035】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側領域にきた
ときにリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれ
ば、本例には何れも適用できる。上述における各構成は
単独でも複合的に見ても優れた発明であり、本発明にと
って好ましい構成例を示している。
【0036】上述した図13乃至図15に対して、技術
的に関係する本発明について詳述するため、以下、図を
用いながら説明する。
【0037】図16はインクタンクとヘッド部分を一体
にした、使い捨て方式のインクカートリッジヘッドの構
成を模式的に表わしたものである。1はノズル部で64
本ある。2は共通液室で、それぞれのノズルに供給され
るべきインクを一時的に蓄えておくところである。3は
チップタンクと呼ばれインクタンク部と共通液室2をつ
なぐ管である。4はインクタンク内のスポンジでありイ
ンクが漏れださぬように保持している。5はチップタン
ク内に気泡が侵入するのを防止するフィルターである。
【0038】図17は通常の記録のためのヒータの加熱
タイミングを表わす図である。図5に示すように、通常
の記録では1/360インチ間隔の垂直水平格子の交点
に記録される。そのためインクの吐出はキャリッジを1
/360インチ移動するごとに64のオリフィスよりイ
ンクを吐出することになるが、64ドットを同時に吐出
するためには前記64の発熱素子100aに同時に通電
することになり、大きな電流が流れるため、強力な電源
が必要になるばかりか、記録ヘッドへの信号線も64本
必要となる。そのため、図17に示すように64のオリ
フィスを上部より連続する8ドットずつ8ブロックに分
割し、各ブロック間には時間差を付けて同時に8ドット
までしか吐出しないように制御して記録を行っている。
【0039】上記のように、複数のブロックに分割して
駆動した場合、各ブロック間で微妙に印字タイミングが
異なる。そのため、各ブロックごとに微小距離だけ印字
位置が印字方向にずれることになる。そこで、各ノズル
から吐出したインク滴を印字方向にずれることなく記録
するために、図18に示すように記録ヘッドのノズル列
が傾斜して搭載されている。
【0040】また、印字速度は64cpsであり、吐出
周波数は3072Hz、即ち48ドット×64cpsな
ので、連続吐出時のあるドットのヒート間隔は約326
μ秒、即ち1/3072Hzである。連続吐出を行う際
には、吐出後に行われるリフィルはこの326μ秒の駆
動期間内に完了する必要がある。
【0041】次に、シフト印字のためのヒータの加熱タ
イミングを図19に示す。最大電流を低く抑えるために
8本づつ8回に分けて通電しているのは従来と同じであ
る。しかしノズルのa〜hの8ブロックのわけかたを図
の様に変えa、c、e、gとb、d、f、hをまとめて
(このように吐出部を配置した記録ヘッドであっても良
い)交互に加熱する様にし、図6に示したような1ノズ
ルおきに1/720インチずらしたドットマトリクスを
印刷できるようにしている。a、c、e、gを順に7μ
秒ずつ、間に8μ秒の通電しない時間をいれて行い52
μ秒でこのグループの加熱を完了する。次に通電しない
時間をはさみb、d、f、hのグループも同様に加熱す
る。この時の印字速度はたとえば約83.3cpsまで
も高められている。吐出周波数は4000Hz、即ち4
8ドット×83.3cpsなので、連続吐出時のドット
のヒート間隔は250μ秒、即ち1/4000Hzとな
る。連続吐出行う際には、吐出後に行われるリフィルは
この250μ秒の内に完了する必要がある。
【0042】シフト印字において連続吐出を考える時、
隣のノズルとの吐出タイミングは125μ秒ずれてい
る。図20に連続吐出を行う際のノズルでのインク動静
を示す。図20中、ノズル20a、20cは、ヒータが
加熱されて気泡B1、B2が膨張しており、その隣りの
ノズル20bはリフィルの過程にある。矢印が示す様
に、ノズル20a、20cでは気泡の膨張で吐出口付近
のインクにエネルギーを与えるとともに、共通液室側に
対しても圧力を与える。その圧力は共通液室を介して伝
わり、リフィルの過程に入っているノズル20bのリフ
ィルを助ける方向へ働く。その効果で、リフィルに要す
る時間を短縮でき、通常の記録のヒート間隔326μ秒
を、シフト印字においては250μ秒として連続吐出を
行ってもリフィルは間に合い、良好な吐出が可能とな
る。
【0043】図1は、本発明一実施例の補正を表現した
「正」のフォントのドット構成図である。図4に示した
シフト印字による「正」のフォントに、斜線で示すドッ
トを加え補正している。補正によって加えるドットの位
置は、「シフト印字によって、シフトされない行、つま
り先のタイミングで記録する行であって、その前の位置
にドットが記録され、そこにドットが記録されない位
置」という規則に基づいた場所である。
【0044】図21は本発明一実施例記録装置のブロッ
ク制御図、図22は本発明一実施例記録装置の記録デー
タパターンのブロック説明図である。シリアルプリンタ
を考えた場合、たとえばデータ1は1行分のデータを含
んでいる。したがって、たとえば印字幅246.9mm
(B4縦幅)を360dpiで印字するときには24
6.9/25.4×360=3500列分のデータを持
っている。また、図23は前記特許提案の記録方法(シ
フト印刷)を従来のヘッド構成で行うときのヒーターの
加熱のタイミングを表わす図である。
【0045】図21、図22において、制御部100の
転送した図22のデータ1(3500列分)をプリンタ
制御部80が受け取ると、いったん、記録データをRA
M802に格納する。
【0046】まず、先程格納した記録データ一列分で6
4ビットある内の、aブロック分の記録データを8ビッ
ト取り出す。そして、前回印字を行った列のaブロック
分の記録データを取り出し、前記aブロックの記録デー
タとOR集合を取る。さらにROM801より16進法
の55(0、1、0、1、0、1、0、1)を引き出
し、先程OR集合を取った結果とANDをとり、その結
果をインターフェース部803を通してヘッドドライバ
1Aに転送し、記録ヘッド1のaブロックに印刷させ
る。以降、bからhまでのブロックについても同様の処
理を行い、各ブロックをヒート時間7μsec、ヒート
間隔8μsecで記録し、シフトしない列の印刷を完了
する。
【0047】次に、ROM801よりAA(1、0、
1、0、1、0、1、0)のデータを引き出し、aブロ
ック分の記録データとANDを取って、先程のaブロッ
クの印刷より163μsec遅らせたタイミングで、記
録ヘッド1のaブロックに印刷させる。以降bからhま
でのブロックについても同様の処理を行い、ヒート時間
7μsec、ヒート間隔8μsecで記録し、シフトを
行う列の印刷を完了する。
【0048】以上の制御プロセスを3500列に渡って
326μsecサイクルで繰り返し行うことで、図1に
あるような、上から奇数番目のドットをシフトし、本発
明一実施例の補正ドットを加えたシフト印刷のB4幅一
行分を実現できる。
【0049】以上のような構成によって、シフト印字を
行った結果、目立つ段差が図1中のaで示される補正ド
ットによって滑らかさを取り戻している。さらに、前述
の濃度低下に対して、図1中のbで示される補正ドット
によって縦線が強調され、改善されている。
【0050】(実施例2)次に、実施例1で示した補正
の他の例を説明する。
【0051】図24は、実施例1で示した補正の他の例
を表現した「正」のフォントのドット構成図である。図
4に示したシフト印字による「正」のフォントに、斜線
で示すドットを加え補正している。補正によって加える
ドットの位置は、「シフト印字によって、シフトされな
い行、つまり後のタイミングで記録する行であって、そ
の次の位置にドットが記録され、かつ、そこにドットが
記録されない位置」という規則に基づいた場所である。
【0052】本実施例に用いる装置構成は実施例1で示
した構成と同様であり、本実施例の補正について、実施
例1で示した図21、図22、図23を用いて説明す
る。
【0053】図21は記録装置のブロック制御図、図2
2は記録記録データパターンのブロック説明図、図23
はシフト印刷を従来のヘッド構成で行うときのヒーター
の加熱のタイミングを表わす図である。
【0054】図21、図22において、制御部100の
転送した図22のデータ1(3500列分)をプリンタ
制御部80が受け取ると、いったん、記録データをRA
M802に格納する。
【0055】ROM801より16進法の55(0、
1、0、1、0、1、0、1)のデータを引き出し、先
程格納した記録データの一列分で64ビットあるうちよ
り、aブロック分の記録データとAND集合を取って、
記録ヘッド1のaブロックに印刷させる。以降、bから
hブロックについても同様の処理を行い、間隔を8μs
ecおいて、ヒート時間7μsecで記録を行い、シフ
トする列の印刷を完了する。
【0056】次に、先程格納した記録データの一列分で
64ビットあるうちより、まずaブロック分の記録デー
タを8ビットずつ取りだす。そして、今印刷しようとす
る列の後列のaブロック分の記録データを取り出し前記
記録データとOR集合を取る。さらに、ROM801よ
り16進法でAA(1、0、1、0、1、0、1、0)
を引き出し、先程ORを取った結果とANDをとり、そ
の結果をインターフェース部803を通しヘッドドライ
バ1Aに転送し、先程のaブロックの印刷より163μ
sec遅らせたタイミングで、記録ヘッド1のaブロッ
クに印刷させる。以降bからhブロックについても同様
の処理を行い、間隔を8μsecおいて、ヒート時間7
μsecで記録を行い、シフトしない列の印刷を完了す
る。
【0057】以上の制御プロセスを3500列に渡って
326μsecサイクルで繰り返し行うことで、図24
にあるような、上から奇数番目のドットをシフトし、本
発明の本実施例の補正ドットを加えたシフト印刷のB4
幅一行分を実現できる。
【0058】以上のような構成により、実施例1で説明
した補正と同様に、シフト印字を行った結果、目立つ段
差が図24中のaで示される補正ドットによって滑らか
になる。また、前述の濃度低下に対して、図24中のb
で示される補正ドットによって縦線が強調され、改善さ
れている。
【0059】(実施例3)次に、実施例1、2で示した
補正の他の例について説明する。
【0060】図25は本実施例の補正を表現した「正」
のフォントのドット構成図である。図4の上から奇数番
目のドットをシフトした「正」のフォントに、斜線のド
ットを加えて補正している。補正によって加えるドット
の位置は、「その前の列にドットが記録され、かつ、そ
こにドットが記録されない位置」という規則に基づいた
場所である。
【0061】本実施例に用いる装置構成は実施例1で示
した構成と同様であり、省略する。次に、本実施例の補
正について、実施例1で示した図21、図22、図23
を用いて説明する。
【0062】図21は記録装置のブロック制御図、図2
2は記録データパターンのブロック説明図、図23はシ
フト印刷を従来のヘッド構成で行うときのヒータの加熱
タイミングを表わす図である。
【0063】図21、図22において、制御部100の
転送した図22のデータ1(3500列分)をプリンタ
制御部80が受け取ると、いったん、記録データをRA
M802に格納する。まず、先程格納した記録データの
一列分で64ビットあるうちより、まずaブロック分の
記録データを8ビットずつ取りだす。そして、今印刷し
ようとする列の前列のaブロック分の記録データを取り
出し前記記録データとOR集合を取る。さらに、ROM
801より16進法で55(0、1、0、1、0、1、
0、1)を引き出し、先程ORを取った結果とANDを
とり、その結果をインターフェース部803を通しヘッ
ドドライバ1Aに転送し、記録ヘッド1のaブロックに
印刷させる。以降、bからhブロックについても同様の
処理を行い、間隔を8μsecおいて、ヒート時間7μ
secでシフトしない列の印刷を完了する。
【0064】次に、シフトする列である。再び、先程格
納した記録データの一列分で64ビットあるうちより、
aブロック分の記録データを8ビットずつ取りだす。そ
して、今印刷しようとする列の前列のaブロック分の記
録データを取り出し前記記録データとORを取る。さら
に、ROM801より16進法でAA(1、0、1、
0、1、0、1、0)を引き出し、ORを取った結果と
ANDをとり、その結果をシフトしないaブロックの印
刷より163μsec遅らせたタイミングで、記録ヘッ
ド1のaブロックに印刷させる。以降、bからhブロッ
クについても同様の処理を行い、間隔を8μsecおい
て、ヒート時間7μsecでシフトする列の印刷を完了
する。
【0065】以上の制御プロセスを3500列に渡って
326μsecサイクルで繰り返し行うことで、図25
にあるような、上から奇数番目のドットをシフトし、本
発明の他の実施例の補正ドットを加えたシフト印刷のB
4幅一行分を実現できる。
【0066】以上のような構成により、特に前述の濃度
低下に対して、斜線で示される補正ドットによって縦線
が強調されることで改善されている。
【0067】また、本実施例の補正では、図25に示す
ように文字の右側に補正のドットを加えているが、それ
だけではなく、補正のためのドットを「その次の列にド
ットが記録され、かつ、そこにドットがない位置」とい
う規則に基づいた場所に加えることも本発明の範疇にあ
る。
【0068】(実施例4)次に、前述の実施例で示した
補正以外の他の方法について説明する。
【0069】本実施例で用いる装置構成は実施例1で示
した構成と同様であり、省略する。
【0070】図26は本発明一実施例の補正を表現した
「正」のフォントのドット構成図である。本実施例の主
な概要は、正規のドットを記録する第1ヒート条件と、
補助ドットを記録する第2ヒート条件を備え、シフト印
刷でできる凸凹部に正規のドットより小さなドットを、
正規ドットの駆動最小間隔より短い間隔で第2ヒート条
件により追加して記録することで、シフト印刷時のドッ
トシフトに起因する境界線の凸凹をなくし、インクジェ
ット記録装置のリフィルの問題を解決した、高速でかつ
通常印刷に劣らない高画質な印刷を可能とするものであ
る。
【0071】以下、図面を用いて本実施例を詳細に説明
する。
【0072】図27はシフト印刷の記録画像を説明する
図である。図27に示すシフト印刷では、文字構成のた
めのドットマトリクスを、垂直方向を考えて1ドットお
きに水平方向に基本の間隔の1/2の1/720インチ
ずらしており、このため縦線で構成される部分について
は1ドットおきの凸凹になってしまう。シフト印刷でシ
フトされるドットは、本実施例の場合、上から奇数番目
のドットである。すなわち、図27のcに示す部分のよ
うに画像の境界線が白から黒のときは奇数番目のドット
が凹、dに示す部分のように黒から白のときは偶数番目
のドットが凹となる。この凹部に対し、正規のドットよ
り小さなドット(以下、補助ドットという)を記録する
ことにより、凹部がドットで埋められるフォント構成と
なる。
【0073】この凹部に対し、例えば補助ドットの大き
さを正規ドットの約1/2とし、吐出タイミングを0に
示すような部分に対してはシフトしない行と同じタイミ
ングで、dに示す部分に対してはシフトを行うタイミン
グで吐出を行うことにより、画像の境界の凸凹は目立た
なくなり、高画質な画像が得られる。
【0074】ところで、日本国出願公開平2−2146
64は、本発明の補助ドットを吐出するための技術の一
つを開示している。
【0075】開示されたシステムでは、吐出パルスの前
にノズル内のインクを予め加熱する。この予加熱によ
り、吐出パルスによって生成される気泡がインクを吐出
するまでの間に、ノズル内のより多くのインクが気化温
度まで高められ、より多くのインクを気化することによ
って、より大きいインク滴が吐出される。しかし、吐出
されるインク滴が大きくなる関係上、リフィルに要する
時間も従来より長くなってしまうことも示されている。
逆にこのシステムでは、予備加熱温度がより低い場合吐
出するインク滴の容量も少なくなり、小さなインク滴が
吐出されることを示している。インク滴が小さくなるこ
とでリフィルに要する時間も短くなり、吐出周波数の向
上も容易に想像できる。
【0076】リフィルに要する時間が短縮されることに
より、補助ドットと補助ドットに隣接する正規ドットの
間隔が短くてもリフィルが間に合い、インクの吐出不良
を招くことなく記録が行われる。
【0077】本発明は、上述したように、シフト印刷特
有の画像境界線にできる線の凸凹という問題に対し、正
規ドットより小さなドットを正規ドットの駆動最少間隔
より短い間隔で追加することにより視覚的な凸凹をなく
し、通常の印刷に劣らない高画質な印刷を可能とするも
のである。
【0078】本実施例では、補助ドットを正規ドットの
駆動間隔の1/2の間隔で駆動させて説明をしたが、本
発明はこれに限定されるものではなく、補助ドットの駆
動間隔は正規ドットの駆動間隔より短いものであれば特
に限定されるものではない。例えば、図28に示される
ように画像の右側の補助ドットを正規ドットの駆動間隔
の3/4、即ち3/1440inch間隔で駆動させる
と、ドット間の凸凹は一層目立たなくなる。
【0079】また、本実施例では、補助ドットを正規ド
ットの1/2の大きさとして説明をしたが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、補助ドットの大きさは正
規ドットの大きさより小さいものであれば特に限定され
るものではない。
【0080】画像の境界線を滑らかにするためには、シ
フト印刷に起因する凸部を基準にし該凸部に沿った直線
にドットの最外郭を一致させるとよい。
【0081】例えば、図29では正規ドットの大きさ
(直径)を約100μm、補助ドットの大きさをその1
/2の50μm、シフト印刷自体のシフト量を1/72
0inchとしている。このとき画像境界線のドットの
最外郭を一致させるには、補助ドットの駆動間隔は 1/720inch+50μm−25μm≒60.3μ
mとなる。
【0082】逆に、図30のようにシフト印刷自体のシ
フト量を1/720inch、補助ドットの駆動間隔を
3/1440inch、正規ドットの大きさを約100
μmとすると、画像境界線のドットの最外郭を一致させ
るための補助ドットの大きさは、 1/720inch+50μm−3/1440inch
≒32.36μmとなり、直径では約64.7μmにな
る。
【0083】これにより、補助ドットの大きさとシフト
タイミングは、正規ドットの大きさと駆動間隔に左右さ
れることがわかる。
【0084】(実施例5)次に、本発明の実施例につい
て説明する。
【0085】本実施例で用いる装置構成は実施例1で示
した構成と同様であり、省略する。
【0086】本実施例の主な概要は、通常印刷を行う第
1駆動モードと、シフト印刷を行う第2駆動モードを選
択可能に設け、記録パターンの境界部は第1駆動モード
により記録を行い、境界内部の記録時には第2駆動モー
ドにより記録を行うことにより、画像境界部の凸凹をな
くし、更には複数行にまたがる記録パターンの記録にお
いて段差を強調することなく良好な記録結果が得られる
ようにするものである。
【0087】以下、図を参照しながら説明する。
【0088】図31は、本発明による記録結果を模式的
に示した図である。図31中斜線で示す部分はシフト印
刷により記録される部分であり、図中の記録パターン
が、境界部を通常印刷で記録され、境界内部をシフト印
刷により記録されている事を示している。
【0089】図32は、図31に示した縦線を、垂直方
向に3ドットの重ね領域を有し、2行にまたがって記録
した場合のドットの重なり状態を示している。
【0090】図に示される様に、シフト印字による画像
境界部の凸凹をなくし、更には、記録ヘッドの特性が劣
化した場合に顕著に見られる行間のつなぎ部分において
もシフト印字に比べ目立たなくなる。
【0091】次に図33を用いて本実施例にかかる記録
方法について説明する。本実施例で用いる装置構成は、
実施例1で用いたものと同様であり、先に述べたシフト
印刷と通常印刷とが選択可能に構成されている。本例の
場合例えば、送信されてくる記録データが複数行にまた
がった記録パターンであるか、1行のみで構成される記
録パターンであるかを選択手段としている。複数行にま
たがる記録パターンとしては、縦倍文字、縦罫線、複数
行にまたがるアウトライン文字、そして14ポイント以
上の拡大文字等が代表的に挙げられる。
【0092】図33において前述の如く記録データが送
信されてくると記録のため予備吐出等の所定の準備動作
を実施し記録動作に移行する。送信されてきた記録デー
タが複数行にまたがっている記録パターンを示している
場合、S3において記録装置内の図示しないCPU等に
よってS4に示す如く記録パターンの境界部においては
第1の駆動モードである通常印刷により駆動され、境界
内部においては第2の駆動モードであるシフト印刷によ
って駆動され所望記録パターンが形成される。
【0093】また送信されてきたデータが1行で構成さ
れる記録パターンである場合には、S5のように第2の
駆動モードであるシフト印刷により記録が実施される。
この場合、図6に示したような斜め格子状のドットマト
リックスに従って記録パターンの形成が行われる。第2
の駆動モードに従って得られた記録結果の一例を図4に
示した。
【0094】図34に、図31及び図32の記録結果を
得るための印字タイミングの一例を示す。
【0095】図33中のステップS3において複数行に
またがった記録パターンによってS4が選択されると、
図34に示した印字タイミングに従って記録ヘッドが駆
動されi部は図31における垂直方向1列目の記録を実
施しj部は、垂直方向2列目の記録を実施し、更にk部
は、垂直方向3列目の記録を実施している。尚この場
合、a〜hに割りつけられている番号64〜1は、図3
1でのドットマトリックスの番号と特に一致しておらず
又図31は、図34に於けるa〜hまでの64本全ては
使用していない。
【0096】上記説明によって境界部では通常印刷、境
界内部ではシフト印刷によって記録が行われた場合の記
録結果が図1であり、図において斜線で示したドットが
境界内部であってシフト印刷が行われている事を示して
いる。こうして得られた記録パターンが垂直方向3ドッ
トの重なりを持って2行にまたがって記録された場合を
図32に示した。図において黒く塗り潰したドットが重
なり部分で、シフト印刷が実施されたドットである。
【0097】こうする事によって図32の如く記録結果
が得られる事によって複数行にまたがった記録パターン
であっても通常印刷によって複数行の記録を行う場合と
ツナギ部での境界部において同等に凸凹のない良好な記
録を行う事ができ、更に図7、図9のように記録特性の
劣化した場合であっても境界部においては、通常印字の
場合と同じであるため複数行にまたがって記録を行って
も図11の様に行間のツナギ部において段差が協調する
ことなく記録を行う事が出来る。
【0098】本発明は、上述した本実施例に限定される
ことなく広い範囲に展開することができる。
【0099】これまで説明してきた、実施例において
は、所望される記録パターンが複数行にまたがっている
場合のみ、境界部と境界内部において記録方法を選択し
て実施したが、複数行にまたがらない記録パターンであ
っても本発明を適用できる事は、言うまでもない。図3
5に複数行にまたがらない通常文字に適用した例を示し
た。図35において黒く塗り潰したドットは、図36に
示すシフト印刷結果においてシフトされていたドットを
示しており、境界部を本図の様にシフトさせない事によ
って凸凹のない印字結果となっている。
【0100】図35、図36に示す記録結果の例におい
ては、インク滴が紙面上で約120μm程度のドットを
形成した場合のドットの重なり具合を示している。図3
5から理解できるように、シフト印刷と通常印刷の記録
ドットが隣接する境界付近においても各インク滴はほぼ
均一に重なり合い、本発明が印字品質を低下させるもの
ではないことがわかる。
【0101】また、本実施例では、複数行にまたがる縦
罫線等の記録に際して、行間のつなぎ部分の重ね領域を
3ドットとしたが、重ね領域は特に限定されるものでは
なく、1ドットであっても、5ドットであってもかまわ
ない。または、連続する2行を重ねることなく行間をつ
ないでもよい。
【0102】本例の説明として、特に縦罫線について説
明したが、写真調の画像や、イラスト、拡大文字、等複
数行にまたがった記録パターンに対して有効である。更
には、記録ヘッドの1走査で記録可能な大きさの記録パ
ターンであっても該記録パターンを分割し2回走査する
事によって得る場合等にも有効である。
【0103】さらに、印字手段はインクジェットタイプ
のものに限らず、サーマルヘッド等他の一般的な記録ヘ
ッドであっても適用できる。
【0104】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用する方式の記録ヘッド、記録
装置において、優れた効果をもたらすものである。
【0105】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には液体(インク)が保持さ
れているシートや液路に対応して配置されている電気熱
変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速
な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加す
ることによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的に
この駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の気泡を
形成出来るので有効である。この気泡の成長、収縮によ
り吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少
なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形
状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成で
き、より好ましい。このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第4463359号明細書、同第4345
262号明細書に記載されているようなものが適してい
る。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国
特許第4313124号明細書に記載されている条件を
採用すると、更に優れた記録を行うことができる。
【0106】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる構成を開
示する特開昭59年第138461号公報に基づいた構
成としても本発明は有効である。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はシフト印
字によって起こる画質の劣化を、画質の劣化を引き起こ
すドット位置に補正のためのドットを加えて記録を行
う。そのことにより、シフト印字の印字品位を向上さ
せ、また、記録パターンが複数行にまたがる構成の場
合、つなぎ部の段差が強調されるという問題を解決する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の補正ドットを加えたドット構
成図である。
【図2】通常印刷による記録画像を説明する図である。
【図3】通常印刷での問題点を説明する回転記録画像の
図である。
【図4】シフト印刷による記録画像を説明する図であ
る。
【図5】通常印刷のドットマトリクスを説明する図であ
る。
【図6】シフト印刷のドットマトリクスを説明する図で
ある。
【図7】水平方向のインク着弾精度が劣化した記録ヘッ
ドによるシフト印刷結果の説明図である。
【図8】正常な記録ヘッドによるシフト印刷結果の説明
図である。
【図9】水平方向のインク着弾精度が劣化した記録ヘッ
ドによる通常印刷結果の説明図である。
【図10】正常な記録ヘッドによる通常印刷結果の説明
図である。
【図11】水平方向のインク着弾精度が劣化した記録ヘ
ッドによりシフト印刷にて複数行にまたがって記録を実
施した場合の記録結果の説明図である。
【図12】水平方向のインク着弾精度が劣化した記録ヘ
ッドにより、通常印刷にて複数行にまたがって記録を実
施した場合の記録結果の説明図である。
【図13】本発明に係るインクジェットカートリッジの
一例の分解斜視図である。
【図14】本発明に係るインクジェットカートリッジの
概略斜視図である。
【図15】本発明に係るインクジェット記録装置を示す
概略斜視図である。
【図16】インクジェット記録カートリッジの部分説明
図である。
【図17】通常記録の印字タイミングの説明図である。
【図18】本発明の記録ヘッドの走査方向に対する傾き
と画像の説明図である。
【図19】シフト印字のためのヒーター加熱タイミング
を表わす図である。
【図20】本発明に係るインクジェット記録ヘッドの吐
出口付近を説明する図である。
【図21】本発明一実施例インクジェット記録装置のブ
ロック制御図である。
【図22】本発明一実施例記録装置のデータパターンの
ブロック説明図である。
【図23】シフト印字のためのヒータ加熱タイミングの
別の例を表わす図である。
【図24】本発明一実施例の補正ドットを加えた図であ
る。
【図25】本発明他の実施例の補正ドットを加えた図で
ある。
【図26】本発明記録画像を説明する図である。
【図27】シフト印刷の記録画像を説明する図である。
【図28】本発明の他の実施例を説明する図である。
【図29】本発明他の実施例のドットマトリクスを説明
する図である。
【図30】本発明他の実施例のドットマトリクスを説明
する図である。
【図31】本発明一実施例の印刷結果を示す模式図であ
る。
【図32】図31に示した記録パターンを2行にわたり
記録した場合の図である。
【図33】本発明一実施例にかかる記録手順を説明する
フローチャートである。
【図34】本発明一実施例の印字タイミングを示す図で
ある。
【図35】第2駆動モードであるシフト印刷によって得
られた通常文字を説明する図である。
【図36】本発明を通常文字にも適用した場合の記録結
果を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/485 9211−2C B41J 3/10 101 E 9211−2C 101 J 8703−2C 3/12 G

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する多数の吐出口と、該多
    数の吐出口にインクを供給する共通液室と、前記多数の
    吐出口夫々に対応し、印加される記録データに応じて前
    記多数の吐出口からインクを吐出させる多数の吐出手段
    とを有する記録ヘッドと、一行分の画像を記録させるべ
    く前記記録ヘッドを記録媒体と相対的に走査する走査手
    段と、を有するインクジェット記録装置において、 前記多数の吐出口のうち、隣接しない複数の吐出口を選
    択して成る第1の複数の吐出口に対応する前記吐出手段
    を略同時に駆動可能とし、前記第1の複数の吐出口に隣
    接し、隣接しない複数の吐出口から成る第2の複数の吐
    出口に対応する前記吐出手段を、前記第1の複数の吐出
    口に対応する前記吐出手段と同時ではなく駆動期間内に
    所定間隔を介して駆動可能とする駆動手段と、 前記記録データに対し、規則的なドット位置へ補正を行
    う補正手段を有することを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記第1の複数の吐出
    に対応する前記吐出手段により記録され、記録パターン
    に対して前記記録ヘッドの走査方向に隣接するドット位
    置にドットを加えることを特徴とする請求項1に記載の
    インクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記第2の複数の吐出
    口に対応する前記吐出手段により記録され、記録パター
    ンに対して前記記録ヘッドの走査方向と反対の方向に隣
    接するドット位置にドットを加えることを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は、記録パターンに対し
    て、前記第1の複数の吐出口に対応する前記吐出手段に
    おいては、前記記録ヘッドの走査方向に隣接するドット
    位置に、前記第2の複数の吐出口に対応する前記吐出手
    段においては、前記記録ヘッドの走査方向と反対の方向
    に隣接するドット位置にドットを加えることを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記補正手段は、記録パターンに対し
    て、前記記録ヘッドの走査方向、または走査方向と反対
    の方向のいずれか一方に隣接するドット位置にドットを
    加えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  6. 【請求項6】 インクを吐出する多数の吐出口と、該多
    数の吐出口にインクを供給する共通液室と、前記多数の
    吐出口夫々に対応し、印加される記録データに応じて前
    記多数の吐出口からインクを吐出させる多数の吐出手段
    とを有する記録ヘッドと、一行分の画像を記録させるべ
    く前記記録ヘッドを記録媒体的と相対的に走査する走査
    手段と、を有するインクジェット記録装置において、 前記多数の吐出口を略同時に駆動する第1駆動モード
    と、 前記多数の吐出口のうち、隣接しない複数の吐出口を選
    択して成る第1の複数の吐出口に対応する前記吐出手段
    を略同時に駆動可能とし、前記第1の複数の吐出口に隣
    接し、互いに隣接しない複数の吐出口から成る第2の複
    数の吐出口に対応する前記吐出手段を、前記第1の複数
    の吐出口に対応する前記吐出手段と同時ではなく駆動期
    間内に所定間隔を介して駆動可能とする第2駆動モード
    と、 記録パターンが、記録を行わない領域と接する前記記録
    パターンの境界部においては前記第1駆動モードにより
    記録を行い、前記記録パターンの境界部を除く他の内部
    領域は前記第2駆動モードにより記録を行うように選択
    する駆動モード選択手段と、を有することを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録パターンが複数行にわたるパタ
    ーンであるか判別する判別手段を有し、 該判別手段により、前記記録パターンが複数行にわたる
    パターンであるとき、前記駆動モード選択手段により記
    録を行い、前記記録パターンが前記走査手段による1回
    の走査で記録されるパターンであるとき、前記第2駆動
    モードにより記録を行うことを特徴とする請求項6に記
    載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記吐出手段は、インクに熱による状態
    変化を生起させ該状態変化に基づいてインクを対応する
    前記吐出口から吐出させて飛翔的液滴を形成することを
    特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録装置。
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US5982998A (en) * 1995-02-15 1999-11-09 Canon Kabushiki Kaisha Dot-data shifting of image data for use in printing
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