JPH06170500A - 非鉄系金属用双ドラム式連続鋳造装置 - Google Patents

非鉄系金属用双ドラム式連続鋳造装置

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JPH06170500A
JPH06170500A JP31996392A JP31996392A JPH06170500A JP H06170500 A JPH06170500 A JP H06170500A JP 31996392 A JP31996392 A JP 31996392A JP 31996392 A JP31996392 A JP 31996392A JP H06170500 A JPH06170500 A JP H06170500A
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JP
Japan
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magnetic field
continuous casting
molten
nonferrous
casting apparatus
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31996392A
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English (en)
Inventor
Tatsufumi Aoi
辰史 青井
Mitsuo Kato
光雄 加藤
Noriyuki Kawada
則幸 川田
Keiichi Yamamoto
恵一 山本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非鉄系金属を一定厚さに凝固・成形できる非
鉄系金属用双ドラム式連続鋳造装置を提供する。 【構成】 複数の励磁コイル21が所定間隔で配設され
てなる一対の冷却ドラム15,15と該ドラムの端面に
摺接するサイド堰とからなる溶融溜め14を有する鋳型
と、溶融アルミ12を供給するノズル13を設けたタン
ディッシュ11とからなり、冷却ドラムと一体化して配
設した励磁コイルによって、溶融溜め中の溶融アルミの
液表面と冷却ドラムとが接する領域に交流磁場を作用さ
せ、この交流磁場により溶融アルミに誘導される電流
と、交流磁場との相互作用力であるローレンツ力が、反
発力として働き冷却ドラムの回転による導電性流体の粘
性による巻き込みを抑制し、酸化膜の巻き込みも抑制す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばアルミ合金等の非
鉄系金属の双ドラム式連続鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】第図3に従来技術のアルミ合金を連続的
に鋳造する装置の要部概略を示す。同図に示すように、
このアルミ合金用鋳造装置においては、タンディッシュ
11中の溶融アルミ12をノズル13を介して溶融溜め
14に供給し、一対の冷却ドラム15,15を回転させ
ることにより、溶融アルミ12を冷却凝固させつつ成形
し、板状アルミ16を得ている。尚、図中符号17は溶
融溜め14内の溶融アルミ12の表面で冷却された酸化
アルミ膜を図示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、溶融溜め14内の溶融アルミ12の表層に発
生した酸化アルミ膜17が、冷却ドラム15,15の回
転によって、巻き込まれることから、溶融アルミ12の
凝固開始位置が変動し、その結果、最終生成物である板
状アルミ16の表面に縞状の模様が表面欠陥として残存
するという問題がある。
【0004】本発明は上記問題に鑑み、酸化膜の巻き込
みを低減させ、溶融した非鉄系金属を一定厚さに凝固・
成形することができる非鉄系金属用双ドラム式連続鋳造
装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明に係る非鉄系金属用双ドラム式連続鋳造装置の構成
は、互いに逆方向に回転する一対の冷却ドラムと、該冷
却ドラムの端面に摺接するサイド とからなる鋳型を備
えた双ドラム式連続鋳造装置において、上記冷却ドラム
の円周表面内側に複数の励磁コイルを配設したことを特
徴とする。
【0006】
【作用】前記構成において、冷却ドラムと一体化して配
設した励磁コイルによって、溶融溜め中の非鉄系金属流
体(例えば溶融アルミ)の液表面と冷却ドラムとが接す
る領域に交流磁場を作用させる。この発生した交流磁場
により非鉄系金属流体に誘導される電流と、交流磁場と
の相互作用力であるローレンツ力は、反発力として働く
ので冷却ドラムの回転による導電性流体の粘性による巻
き込みが抑制され、その表層である酸化膜の巻き込みも
抑制される。
【0007】さらに、冷却ドラムの回転に伴い非鉄系金
属流体と接する冷却ドラム表面近傍に移動磁場が印加さ
れる。この磁場により非鉄系金属流体は磁場の移動方向
と同方向にローレンツ力が働くので、溶融金属の対流の
攪拌が促進され、溶融金属内の温度分布が均一化する。
このため、温度で決定される非鉄系金属流体の凝固開始
位置を一定に保つことができ、非鉄系金属を一定厚さに
凝固・成形できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明に係る非鉄系金属用双ドラ
ム式連続鋳造装置の概略図である。尚、本実施例では、
非鉄系金属としてアルミニウムを例にして説明する。
【0010】同図に示すように、本装置は互いに逆方向
に回転する一対の冷却ドラム15,15と該冷却ドラム
の端面に摺接するサイド堰(図示せず)とからなる溶融
溜め14を有する鋳型と、溶融溜め14の上方に配さ
れ、ノズル13を介して溶融アルミ12を供給するタン
ディッシュ11とを具備するものである。そして、上記
冷却ドラム(直径1200mm, 長さ1200mm)15の
円周表面内側近傍(5mm以内)には、複数の励磁コイル
21が所定間隔(約20mm)で配設されている。図中、
符号22は交流電源を図示する。
【0011】上記構成において、溶融・精錬した溶融ア
ルミ12を、タンディッシュ11内に受け、例えばセラ
ミックス製のノズル13を通して冷却ドラム15,15
間の溶融溜め14に供給する。この溶融溜め14中の溶
融アルミ12は、冷却ドラム15の表面において凝固・
シェルを形成し、冷却ドラム15の回転速度に応じて下
方に板形状のアルミ鋳片(板状アルミ)16として引き
出される。
【0012】この際、図2に示すように、溶融溜め14
中の溶融アルミ12の表層面には、雰囲気ガスと反応し
て生成された酸化アルミ膜17が存在するが、励磁コイ
ル21に周波数f(1/s)の交流電源(但し、周波数
fは下記「数1」に示す)22から起磁力NI=500
0(AT)程度(I:コイル電流(A),N:巻取
(回))の電流を供給することにより、磁場(実線で示
す)23を発生させる。
【0013】
【数1】f(1/s)>fd(1/s)=v/dp fdは冷却ドラムの回転による移動周期であり、fはこ
のfdよりも充分に大きな周波数であることが好まし
い。ここで、dp:コイルピッチ(m),v:板の引き
出し速度(m/s)である。
【0014】この磁場23は冷却ドラム近傍で約150
ガウスであり、溶融アルミ12に流れる誘導電流24と
の相互作用力(見かけの動加速度で約1G)25を冷却
ドラム15の表面から離れる方向に作用させて、溶融ア
ルミ12が凝固し始める凝固開始点26から酸化アルミ
膜17を引き離すよう(酸化アルミ膜17の冷却コイル
15側への移動を防止)にしている。この結果、酸化ア
ルミ膜17の冷却ドラム15による巻き込みが抑えら
れ、凝固開始位置が一定に保たれる。
【0015】また、冷却ドラム15の回転に伴い、印加
される移動磁場23により溶融溜め14の溶融アルミ1
2には、冷却ドラム15回転方向と同方向のローレンツ
力27が生じるので、対流・攪拌が促進され、その結
果、溶融アルミ12内の温度分布が均一化される。よっ
て、更に板厚・組成の安定した板状アルミ16を得るこ
とができる。
【0016】尚、本実施例においてはアルミ連鋳につい
て説明したが、本発明はこれに限定されず、その他銅合
金等の一般の非鉄系金属の連鋳にも適用できることはい
うまでもない。
【0017】
【発明の効果】以上、実施例と共に述べたように、冷却
ドラムの表面近傍に励磁コイルを配設して交流磁場を作
用させるので、磁場と誘導電流との相互作用力によって
溶融流体の表面層の酸化膜の冷却ドラム側への移動を防
止し、その結果酸化膜の巻き込みが減少し、安定した凝
固・形成・加工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る非鉄系金属用双ドラム式連続鋳
造装置の概略図である。
【図2】その要部拡大図である。
【図3】従来技術に係る連鋳装置の概略図である。
【符号の説明】
11 タンディッシュ 12 溶融アルミ 13 ノズル 14 溶融溜め 15 冷却ドラム 16 板状アルミ 17 酸化アルミ膜 21 励磁コイル 22 交流電源 23 磁場 24 誘導電流 25 相互作用力 26 凝固開始点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 恵一 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに逆方向に回転する一対の冷却ドラ
    ムと、該冷却ドラムの端面に摺接するサイド堰とからな
    る鋳型を備えた双ドラム式連続鋳造装置において、上記
    冷却ドラムの円周表面内側に複数の励磁コイルを配設し
    たことを特徴とする非鉄系金属用双ドラム式連続鋳造装
    置。
JP31996392A 1992-11-30 1992-11-30 非鉄系金属用双ドラム式連続鋳造装置 Withdrawn JPH06170500A (ja)

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JP31996392A JPH06170500A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 非鉄系金属用双ドラム式連続鋳造装置

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JPH06170500A true JPH06170500A (ja) 1994-06-21

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ID=18116209

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110280730A (zh) * 2019-07-25 2019-09-27 河南科技大学 一种铸轧机、铸轧辊、铸轧辊套及连续铸轧方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110280730A (zh) * 2019-07-25 2019-09-27 河南科技大学 一种铸轧机、铸轧辊、铸轧辊套及连续铸轧方法
CN110280730B (zh) * 2019-07-25 2022-03-04 河南科技大学 一种铸轧机、铸轧辊、铸轧辊套及连续铸轧方法

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