JPH0617010Y2 - 可変容量形圧縮機の圧力調整弁 - Google Patents

可変容量形圧縮機の圧力調整弁

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JPH0617010Y2
JPH0617010Y2 JP10393089U JP10393089U JPH0617010Y2 JP H0617010 Y2 JPH0617010 Y2 JP H0617010Y2 JP 10393089 U JP10393089 U JP 10393089U JP 10393089 U JP10393089 U JP 10393089U JP H0617010 Y2 JPH0617010 Y2 JP H0617010Y2
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友博 上塚
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株式会社不二工機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は例えばカークーラー等の圧縮機の冷媒吐出量を
制御する可変容量形圧縮機の圧力調整弁に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来、前記のような圧力調整弁は、例えば特開昭62−
294781号公報に示されているが、この可変容量形
圧縮機の圧力調整弁は吸入圧力を感知し、圧縮機内部の
圧力を制御して、容量を可変し、もって一定の蒸発器圧
力を維持するようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記従来の圧力調整弁は、第3図に示すようなもので、
圧縮機吸入圧力に応じて伸縮する第1ベローズ1と、該
第1ベローズ1に取付けられた弁体2と、圧縮機吐出圧
力に応じて伸縮する第2ベローズ7と、該第2ベローズ
7に取付けられた可動体8とを有し、前記弁体2が圧縮
機のクランク室3と吸入圧室4とを連通する連通路5の
弁座6より離れた場合および第1ベローズ1を押圧する
第2ベローズ7の可動体8が離れた場合に、第1ベロー
ズ1は弁作動方向(矢印9で示す方向)に対し異なる力
成分が加わることによる制御不安定及び応答性が悪くな
る原因となる。
また組立においては、ベローズが2個設けられているた
め、接合時の気密性確保の管理点が多いこと、各ベロー
ズ室間の区画壁10を固定するケースカシメ部11にお
いて寸法の管理や同心度の精度をよくすることによる多
数の困難が伴ない、組立工数がかかる欠点がある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は前記の課題を解決するために案出されたもの
で、弁体34が開弁状態でも弁作動方向に傾斜しない構
造で、圧力応動部材をベローズ2個使うものに対し、ダ
イアフラム1個と作動棒35にすることにより、接合時
における気密性確保の管理点及び加工工程における管理
点を少なくし、工作性も良くまた精度も向上し得ると共
に、応答性及び制御性を良くしたものである。
すなわち、本考案の圧力調整弁は、圧縮機21のクラン
ク室22及び吸入圧室25に連通路Cを介して連通する
弁室Aと前記連通路Cの吸入圧側通孔44に連通孔45
を介して連通するダイアフラム室Bとを有する弁本体2
8と、圧縮機21の吐出圧室26に連通する前記弁室A
と同心的な中心貫通孔39を有し前記弁本体28の一端
開口部にシール止着される作動棒ガイド37と、前記弁
本体28のダイアフラム室Bに組込まれた圧力応動形の
ダイアフラム29及び該ダイアフラムを弁室方向に付勢
する第1ばね31と、前記ダイアフラム29に当接し且
つ前記弁室Aのガイド面28aに摺接して弁室開口端の
弁座28bに接離すべく開閉作動される摺動弁体34
と、この摺動弁体の端面部に当接し前記作動棒ガイド3
7の中心貫通孔39に弁体作動方向へ移動できるよう摺
嵌された作動棒35及び該作動棒を弁体方向に付勢する
ばね力調整可能な第2ばね36とを具備する構成とし
た。
〔作用〕
前記構成の圧力調整弁において、圧縮機吸入圧室25側
の設定圧力をばね力調整可能な第2ばね36により設定
し、圧縮機21がある条件下で吸入圧縮を繰り返してい
る場合、弁体34は弁座28bよりある一定の開度を保
つよう制御する。
また、圧縮機吐出圧力Pdの変動により吸入圧室25側
の設定圧力を変化させる作用を持ち、エバポレータ負荷
が低下し且つ吐出圧力Pdが低下した場合、吐出圧力P
dを受ける作動棒35の弁体34を押し開ける力が小さ
くなることで、圧力応動部材(ダイアフラム29)に対
向する第1ばね31の力が大きくなり、ダイアフラム2
9が弁体方向に作動し、弁体34が弁座28bに接近す
る方向、すなわち閉弁方向に動くことにより、クランク
室22内の圧力Pwが上昇し、ピストン前後の吐出圧力
Pd及び吸入圧力Psの総和とクランク室内圧力Pwの
バランスがくずれ、圧縮機斜板23の傾きが小さくな
り、ピストンストロークが小さくなって圧縮機21の吐
出容量を減少させる。その結果、吸入圧力Psが上昇
し、エバポレータの凍結を防止する。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図に従い具体的に説明す
る。
図中21は可変容量形の圧縮機で、クランク室22、斜
板23、ピストン24、吸入圧室25、吐出圧室26を
有し、前記斜板23の回転によりピストン24が往復動
し、吐出圧室26から吐出された冷媒が図示しないコン
デンサ、膨脹弁、エバポレータに供給されて所定の冷房
を行ない、吸入圧室25に戻るように構成されている。
27は前記圧縮機21の適宜位置に内蔵される本考案の
圧力調整弁で、この弁本体28はバネケース30と本体
ケース40を包含し、前記圧縮機21のクランク室22
及び吸入圧室25に連通路C(弁本体28の通孔43,
44と本体カバー40の開口部42を含む連通路)を介
して連通する円孔状の弁室Aと、前記連通路Cの吸入圧
側通孔44に連通孔45を介して連通するダイアフラム
室Bとを有し、このダイアフラム室Bには圧力応動形の
ダイアフラム29が組込まれている。
前記バネケース30は本体開口部に固着されたキャップ
状のケースであって、その内部にはダイアフラム29に
当接する可動蓋33と、この可動蓋33をバネ受け32
を介してダイアフラム29に圧接させ該ダイアフラム2
9を弁室Aの方向に付勢する第1ばね31(圧縮スプリ
ング)が組込まれ、その内部空間は真空にしてある。
前記弁室Aには前記ダイアフラム29に当接し且つ弁室
ガイド面28aに摺接して弁室開口端の弁座28bに接
離すべく開閉作動される摺動弁体34が組込まれてい
る。
37は弁本体28の一端開口部に螺合止着される作動棒
ガイドで、圧縮機21の吐出圧室26に連通する前記弁
室Aと同心的な中心貫通孔39及びバネ組込み孔39a
を有し、この中心貫通孔39には前記弁体34の端面部
に当接する作動棒35が弁体作動方向へ移動できるよう
摺嵌され、前記バネ組込み孔39aには前記作動棒35
を弁体方向に付勢する第2ばね36(圧縮スプリング)
と、この第2ばね36のばね力を調整する調整ネジ38
が組込まれている。
この調整ネジ38は吐出圧導入孔38aを有し、作動棒
ガイド37の雌ねじ部に第1図の如く螺挿されている。
なお、図中41は本体ケース40のシール用Oリング、
41aは作動棒ガイド37のシール用Oリングで、前記
本体ケース40はクランク室圧力Pwと吸入圧力Psと
を区画する。
前記のように構成された本考案の圧力調整弁は吸入圧室
25の設定圧力を調整ネジ38の調整により設定し、圧
縮機21の所定位置に取付けて使用する。
而して、エバポレータ負荷が低下し且つ吐出圧力Pdが
所定値以下になった場合、吐出圧力Pdが作動棒35を
押す力が減少することで、ダイアフラム29に対向する
第1ばね31の力の方がダイアフラム29及び弁体34
に働く合力より大きくなり、ダイアフラム29が弁体方
向に作動し、弁体34が弁座28bに接近する方向、す
なわち閉弁方向に動くことにより、クランク室22内の
圧力Pwが上昇し、ピストン24前後の吐出圧力Pd及
び吸入圧力Psの総和とクランク室圧力Pwのバランス
がくずれ圧縮機斜板23の傾き角度が小さくなり、ピス
トンストロークが小さくなって圧縮機21の吐出容量を
減少させる。その結果吸入量が減少し、吸入圧力Psが
上昇して、エバポレータの凍結を防止する。
また、エバポレータ負荷が上昇し且つ吐出圧力Pdが所
定値以上になった場合、吐出圧力Pdが作動棒35を押
す力が増大することで、ダイアフラム29に対向する第
1ばね31の力の方がダイアフラム29及び弁体34に
働く合力より小さくなり、ダイアフラム29が開弁方向
に作動し、弁体34が弁座28bより離れる方向、すな
わち開弁方向に動くことにより、クランク室圧力Pwが
低下し、ピストン24前後の吐出圧力Pd及び吸入圧力
Psの総和とクランク室圧力Pwのバランスがくずれ圧
縮機斜板23の傾き角度が大きくなり、ピストンストロ
ークが大きくなって圧縮機21の吐出容量を増大させ
る。その結果、吸入量が増加し、吸入圧力Psが低下す
る。
更に、エバポレータ負荷が中間で且つ吐出圧力Pdが所
定値の場合、吐出圧力Pdが作動棒35を押す力は所定
のままなので、ダイアフラム29に対向する第1ばね3
1の力は所定のままで、ダイアフラム29が作動する吸
入室側の設定圧力も変わらず、弁体34が所定の位置に
あることにより、クランク室圧力Pwは所定の値にあ
り、圧縮機斜板23の傾き角度も所定の位置になること
で圧縮機21の吐出容量は所定となり、中間の制御をす
る。
このように本考案によれば、吐出圧力Pdの増減により
吸入圧力Psをこれに見合うように第2図の如く増減し
得る。
また、本考案によれば弁体34はダイアフラム29と作
動棒35で両端が押さえられ、弁室ガイド面28aに摺
接して弁室開口端の弁座28bに接離すべく開閉作動さ
れるので、弁体34が開弁状態でも弁作動方向に傾斜せ
ず、応答性及び制御性が良好になる。
更に、従来のようにベローズを2個用いていたものに対
し、ダイアフラム1個と作動棒を組み合せたことによ
り、接合時における気密性確保の管理点及び加工工程に
おける管理点を少なくし、工作性も良く、また精度も向
上し得るものである。
〔考案の効果〕
本考案の圧力調整弁は、実用新案登録請求の範囲に記載
の構成を要旨とするものであるから、可変容量形圧縮機
の制御を安定に行うことができ、工作性も良くまた精度
も向上し得ると共に、応答性及び制御性が良好になる等
の優れた実用上の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の圧力調整弁と可変容量形圧縮機の関係
を示す縦断面図、第2図は圧縮機の吐出圧力と吸入圧力
との特性曲線図、第3図は従来の圧力調整弁と可変容量
形圧縮機の関係を示す縦断面図である。 21…圧縮機、22…クランク室、Pw…クランク室圧
力、23…圧縮機の斜板、24…ピストン、25…吸入
圧室、Ps…吸入圧力、26…吐出圧室、Pd…吐出圧
力、27…本考案の圧力調整弁、28…弁本体、A…弁
室、28a…弁室ガイド面、28b…弁座、B…ダイア
フラム室、29…ダイアフラム、31…第1ばね、34
…弁体、35…作動棒、36…第2ばね、37…作動棒
ガイド、38…調整ネジ、39…作動棒ガイドの中心貫
通孔、40…本体ケース、C…連通路、42…本体カバ
ーの開口部、43,44…弁本体の通孔、45…弁本体
の連通孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(21)のクランク室(22)及び
    吸入圧室(25)に連通路(C)を介して連通する弁室
    (A)と前記連通路(C)の吸入圧側通孔(44)に連
    通孔(45)を介して連通するダイアフラム室(B)と
    を有する弁本体(28)と、圧縮機(21)の吐出圧室
    (26)に連通する前記弁室(A)と同心的な中心貫通
    孔(39)を有し前記弁本体(28)の一端開口部にシ
    ール止着される作動棒ガイド(37)と、前記弁本体
    (28)のダイアフラム室(B)に組込まれた圧力応動
    形のダイアフラム(29)及び該ダイアフラムを弁室
    (A)方向に付勢する第1ばね(31)と、前記ダイア
    フラム(29)に当接し且つ前記弁室(A)のガイド面
    (28a)に摺接して弁室開口端の弁座(28b)に接
    離すべく開閉作動される摺動弁体(34)と、この摺動
    弁体(34)の端面部に当接し前記作動棒ガイド(3
    7)の中心貫通孔(39)に弁体作動方向へ移動できる
    よう摺嵌された作動棒(35)及び該作動棒を弁体方向
    に付勢するばね力調整可能な第2ばね(36)とを具備
    してなる可変容量形圧縮機の圧力調整弁。
JP10393089U 1989-09-06 1989-09-06 可変容量形圧縮機の圧力調整弁 Expired - Lifetime JPH0617010Y2 (ja)

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JPH0343586U (ja) 1991-04-24

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