JPH0616908Y2 - センサ取付け用テープ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、光センサ等のセンサを験体の一部例えば指
先等に固定するのに用いるセンサ取付け用テープに関す
る。

〔従来の技術〕

例えば、肝機能の検査を目的として選択的に肝臓のみで
摂取、排泄される特定色素を血液中に注入し、その色素
の血漿消失率と停滞率とを光センサを用いて測定する場
合、第４図に示すように、光センサの発光素子Ａと受光
素子Ｂを指先Ｆ等に対向して取付ける必要がある。

この要求に対して、従来は、素子を指先の定点に添わせ
ておいて外側から市販の粘着テープ等を巻付けたり、粘
着テープを用いてベースフイルム上に予め素子を所定間
隔で固定して、ベースフイルムごと所定の個所に貼付け
ると云った方法が採られている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記のうち、前者の方法は、テープによる固定力が生じ
るまでの間対の素子を支えておく必要があって装着作業
性に優れない。

また、後者の方法は、ベースフイルムに対する素子の位
置決め基準がないため、素子の取付位置に狂いが生じて
装着状態下で対の素子が正確に対向しなかったり、素子
の付けかえによって粘着テープの粘着力が失われたりす
る不具合があった。

この考案は、これ等の問題点を無くしたセンサ取付け用
テープを提供しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案のセンサ取付け用テープは、基材の一面に粘着
層とこれを保護する離型紙とを設け、さらに、上記離型
紙には、基材に対するセンサ取付け領域を他の領域から
区画するミシン目又は切り目と区画領域の各々に個別に
連設されるタブとを設けてなる。なお、センサ取付け領
域は、一端が基材の端部にあり、他端が基材上にあるよ
うに幅方向中央部に長手方向に沿って形成される。

また、離型紙のセンサ取付領域に設けるタブは同領域の
一端に連ならせる。上記他の領域の離型紙に設けるタブ
の設置個所は特に限定されない。

〔作用〕

離型紙のセンサ取付け領域を他の領域からミシン目等で
画しておくと、この領域部のみを先に剥がすことがで
き、この剥離によってセンサ素子の取付け域のみの粘着
層が露出するため、他の領域へのずれ込みが無くなり、
基材に対する素子の取付けが容易かつ正確になる。ま
た、センサ装着時に指等に付着させる他の領域は離型紙
に保護されているので粘着力の低下等も生じない。さら
に、他の領域の離型紙もタブを有するので験体への貼着
時に楽に剥がすことができる。

〔実施例〕

第１図乃至第３図にこの考案の実施例を示す。図の１
は、テープ基材、２はその一面に形成した粘着層、３は
離型紙である。

上記離型紙３には、センサ取付領域を画するミシン目４
又はこれに代わる全カットもしくはハーフカットの切り
目と、この区画領域に連なるタブ５と、区画外の領域部
の適宜個所に連なるタブ６とが設けられる。また、必要
に応じて験体の装着位置を示す絵（図は指を験体として
いるので指の絵）７やセンサ取付け領域を表示する文字
８等が表面に印刷される。さらに、中央の両側に存在す
る切欠き９も、使用時に、第４図のように２つ折りする
基材の余剰部が指先部で互いに付着すると、指先が締め
つけられてうつ血することが考えられるので、余剰部を
無くす目的で必要に応じて設けられる。

第３図は、ミシン目等に画される領域の離型紙を剥がし
た状態を示し、この状態下で素子Ａ、Ｂが粘着層２上に
位置決めして付着せしめられる。その後、残された離型
紙を剥ぎ取れば、第４図の状態にセンサを取付けること
が可能になる。

〔効果〕

以上述べたように、この考案によれば、離型紙のセンサ
取付け領域を先に剥ぎ取ってセンサ素子を指先等の大き
さに応じた所定の位置に正確かつ容易に固定することが
できる。

また、指先等に貼付けるまでは、他の領域の粘着層が残
存している離型紙に保護されるので、粘着力の低下等の
問題も解決されると云う効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係るテープの一例を示す平面図、
第２図はその側面図、第３図は離型紙の一部を剥ぎ取っ
た状態の平面図、第４図は使用の一例を示す側面図であ
る。 １……基材、２……粘着層、３……離型紙、４……ミシ
ン目、５、６……タブ、９……切欠き。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】基材の一面に粘着層とこれを保護する離型
   紙とを設け、さらに、上記離型紙には、一端が基材の端
   部にあり、他端が基材上にあるように幅方向中央部に長
   手方向に沿って形成される基材に対するセンサ取付け領
   域を他の領域から区画するミシン目又は切り目と区画領
   域の各々に個別に連設されるタブとを設け、上記センサ
   取付け領域の粘着層上に２個が一対のセンサ素子を長手
   方向に間隔をあけて貼着し、このセンサ素子が験体を間
   にして対向するように基材を２つ折りにして験体に貼り
   着けるようにしてあるセンサ取付け用テープ。