JPH06167321A - リード測定方法および装置並びにそれが使用されたリード検査装置 - Google Patents

リード測定方法および装置並びにそれが使用されたリード検査装置

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JPH06167321A
JPH06167321A JP4345532A JP34553292A JPH06167321A JP H06167321 A JPH06167321 A JP H06167321A JP 4345532 A JP4345532 A JP 4345532A JP 34553292 A JP34553292 A JP 34553292A JP H06167321 A JPH06167321 A JP H06167321A
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optical system
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JP4345532A
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English (en)
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Yukio Tani
由貴夫 谷
Takanori Ishiguro
敬規 石黒
Hideto Fujiwara
秀人 富士原
Yutaka Koda
豊 子田
Osamu Obata
修 小畑
Kazuhiro Togoshi
和弘 樋越
Fumio Matsumoto
二美雄 松本
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 あらゆる種類のICのパッケージのリード群
についての位置関係を自動的に検査する。 【構成】 検査対象物であるQFP・IC1と撮像系5
0との光学的な間に、パッケージ2の一辺のリード3群
全体が映し出される反射光学系40が介設され、撮像系
がこの映し出されたリード群全体についての虚像を長手
方向に分割撮影して行くように構成されている。画像処
理装置60がこの撮像系50からの各画像信号を順次処
理してリードの位置関係を測定する。画像処理装置に接
続された判定装置61は測定されたリードの位置関係に
基づいてそれの良否を判定する。 【効果】 分割数の増加で大形のパッケージに対応でき
る。撮像系の一視野の倍率を最小パッケージに対応させ
ておくことで、リードの多ピン化やファインピッチ化等
に対処できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リード測定および検査
技術、特に、表面実装形のパッケージを備えている電子
装置におけるリード群の位置を測定および検査する技術
に関し、例えば、表面実装形のパッケージを備えている
半導体集積回路装置(以下、ICということがある。)
におけるリードの外観についての良不良を検査するのに
利用して有効なものに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、ICの小形化、薄形化、軽量化が
一段と進み、また、高密度実装の要求に対応して、表面
実装形パッケージを備えているIC(以下、表面実装形
ICと略すことがある。)が急速な普及を遂げている。
そして、表面実装形ICはチップ部品の装着とあいまっ
て、基板装着への自動化を促進している。
【0003】ところが、チップ部品の自動装着装置とい
えども装着適正率100%は望むべくもなく、基板1枚
当たりの部品点数が多くなるにつれて累積装着不良率も
増大し、基板1枚を単位として評価した場合、1桁から
2桁のパーセントの不良を数えるに至っている。このよ
うな不良基板を製造過程で速やかに発見し排除するた
め、装着状態の自動検査装置の開発が要望されている。
【0004】なお、チップ部品装着検査技術を述べてあ
る例としては、株式会社工業調査会発行「電子材料19
87年11月号」昭和62年11月10日発行P63〜
P69、がある。
【0005】一方、表面実装形ICの供給側において
は、プリント配線基板への実装後における装着不良の発
生を未然に防止するため、製品出荷前にリードの外観検
査を実行している。
【0006】ところが、表面実装形ICのリードの検査
項目には測定基準が規定されておらず、また、ICパッ
ケージの各側面におけるリード群列内のリード相互につ
いての位置関係だけでは、実装時の状態を一義的に規定
するのが困難であるため、表面実装形ICのリードの外
観検査は人的作業によって実行されているのが現状であ
る。
【0007】表面実装形ICのリードの外観検査を人的
作業に頼っていたのでは、生産性の向上に限界があるば
かりでなく、検査の信頼性等にも限界がある。したがっ
て、表面実装形ICのリードの外観検査を自動的に実行
することができるリード検査装置の開発が必要である。
【0008】このリード検査装置の開発に要求される解
決すべき課題としては、表面実装形ICの実装時の状態
を想定して、その状態におけるリード相互の位置関係を
測定し、リード群全体との関係において各リードの外観
についての良否を判定すること、が挙げられる。
【0009】なお、このようなリード外観検査装置を述
べてある例としては、特開平3−185848号公報、
特開平3−195042号公報、特開平3−16553
6号公報、がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、表面実装形
ICの分野においては、多品種少量生産の傾向が顕著に
なって来ている。換言すれば、表面実装形ICの分野に
おいては、パッケージ外形およびその寸法の多種多様化
や、リードの多ピン化、ファインピッチ化等が益々進展
して来ている。
【0011】そして、表面実装形ICにおけるパッケー
ジ外形および寸法等の多種多様化の観点からは、リード
外観検査装置に対して、各種外形の小形パッケージから
大形パッケージまであらゆる種類のパッケージについて
のリードの外観検査を実現することができる汎用性が必
然的に要求されることになる。
【0012】また、リードの多ピン化やファインピッチ
化等に伴って、表面実装形ICのリード群の位置関係に
高い精度が要求されることになるため、この表面実装形
ICを検査対象物とするリード外観検査装置の分野にお
いても、検査精度の向上が必然的に要求されることにな
る。
【0013】たとえ、汎用性や検査精度の向上が実現さ
れたとしても、装置のタクトタイムや稼働効率が低下し
たのでは、リード外観検査装置の品質や性能がその分低
下したことになるため、汎用性や検査精度の向上を実現
した上で、装置タクトタイムや稼働効率を向上すること
が要求されることになる。
【0014】本発明の第1の目的は、各種外形の小形パ
ッケージから大形パッケージまであらゆる種類のパッケ
ージにおけるリード群の位置関係を高精度かつ効率良く
自動的に測定することができるリード測定技術を提供す
ることにある。
【0015】本発明の第2の目的は、この測定結果に基
づいてリード検査を自動的に実施することができるリー
ド検査技術を提供することにある。
【0016】本発明の第3の目的は、汎用性や検査精度
の向上を実現した上で、装置タクトタイムや稼働効率を
向上することができるリード測定および検査技術を提供
することにある。
【0017】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0019】すなわち、パッケージに複数本のリードが
突設されている半導体装置におけるそのリード群の位置
関係が検査されるリード検査装置であって、半導体装置
のリード群が撮像装置によって撮影され、この撮影によ
る画像信号が画像処理装置によって処理されることによ
り、リード群の位置関係が検査されるリード検査装置に
おいて、前記半導体装置と前記撮像装置との光学的な間
に、前記パッケージの一辺におけるリード群全体が同時
に映し出される反射光学系が介設されており、前記撮像
装置がこの反射光学系に映し出されたリード群全体につ
いての虚像の長手方向に順次送られるように構成されて
いるとともに、この送り作動に伴って、この反射光学系
に映し出されたリード群全体についての虚像を長手方向
に分割して順次撮影して行くように構成されており、前
記画像処理装置がこの撮像装置から順次送られて来る各
画像信号を順次処理して行くことにより、前記半導体装
置のリード群全体についてのリードの位置関係の測定を
実行するように構成されており、さらに、この画像処理
装置に判定装置が接続されており、この判定装置は画像
処理装置によって測定されたリード全体についてのリー
ドの位置関係に基づいてリード群の位置関係についての
良否を判定するように構成されていることを特徴とす
る。
【0020】
【作用】前記した手段によれば、撮像装置が反射光学系
に映し出されたリード群全体についての虚像の長手方向
に順次送られるように構成されているとともに、この送
り作動に伴って、この反射光学系に映し出されたリード
群全体についての虚像を長手方向に分割して順次撮影し
て行くように構成されているため、分割数を増加するこ
とによって大形のパッケージについて全て対応すること
ができる。
【0021】他方、撮像装置によって撮影される視野の
倍率等の能力を最小パッケージにおけるリード群の大き
さやリードピッチに対応させておくことによって、測定
精度の低下は回避することができる。したがって、リー
ドの多ピン化やファインピッチ化等にも対処することが
できる。
【0022】さらに、撮像装置の分割撮影によって画像
処理装置に順次送信されて来る画像信号は、画像処理装
置において並行処理することができるため、装置のタク
トタイムや稼働効率を高めることができる。
【0023】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるリード検査装
置を示す斜視図、図2はその平面図、図3はその正面
図、図4はその側面断面図である。図5〜図11はその
作用を説明するための各説明図である。
【0024】本実施例において、本発明に係るリード測
定方法が実施されるリード検査装置は、表面実装形パッ
ケージを備えているIC全般についてのリード外観検査
を実施し得るように構成されている。ただし、説明を理
解し易くするため、以下、表面実装形パッケージを備え
ているICの一例であるクワッド・フラット・パッケー
ジを備えているIC(以下、QFP・ICという。)1
におけるリード群の外観検査を実施する場合について代
表的に説明する。
【0025】なお、QFP・IC1は四角形の略平盤形
状に成形された樹脂封止パッケージ(以下、単に、パッ
ケージという。)2を備えており、そのパッケージ2の
4側面からアウタリード(以下、単に、リードとい
う。)3が複数本宛、周方向に一列に並べられて直角に
それぞれ突設されているとともに、各リード3がパッケ
ージ2の下面の方向に所謂ガル・ウイング形状にそれぞ
れ屈曲成形されている。そして、各リード3の下端面は
一平面に含まれるように揃えられることにより、実装基
板に半田付けされる実装面4を実質的に構成するように
なっている。
【0026】したがって、実装時を想定した状態におい
てQFP・IC1はそのリード群の位置関係に関して次
の代表的な項目について検査されることになる。 (1) 相隣り合うリードの周方向の間隔(ピッチ)。 (2) リード群の周方向への平行曲がり。 (3) 基準面(実装面)に対するリード先端の高さ
(リード先端のランドからの浮き。)。 (4) リードの付け根の高さ位置(実装時における配
線基板と樹脂封止パッケージとの間隔の目安とす
る。)。なお、検査可能な検査項目としては次の項目が
ある。 (5) タイバ寄り。 (6) ダム切り残し。 (7) レジン付着。 (8) リード先端部ねじれ。 (9) めっき無し。 (10) めっきはがれ、はみ出し。 (11) めっきクズ付着。 (12) 異物付着。
【0027】本実施例において、このリード検査装置1
0は長方形の略板形状に形成された機台11を備えてお
り、この機台11は半導体装置の製造工場の床面等に水
平に据え付けられるように構成されている。
【0028】機台11の略中央部には略四角形の筒形状
に形成された支柱12が垂直方向上向きに突設されてい
る。支柱12の上端部には検査治具13が着脱自在に装
着されている。例えば、検査治具13はステンレス鋼等
の導電性を有する材料が用いられて形成されており、焼
き入れ焼き戻し処理が施されることによって耐摩耗性が
向上されている。
【0029】検査治具13は検査対象物である表面実装
形ICの規格に対応して複数種類用意されており、検査
治具13の支柱12に対する品種交換作業はワンタッチ
操作によって実行し得るように構成されている。以下、
説明を理解し易くするため、検査治具13は表面実装形
ICの一例であるQFP・IC1に使用される場合につ
いて説明する。
【0030】図1等に図示されているQFP・IC1用
の検査治具13は、QFP・IC1のリード3の全長と
略等しい四角形の略直方体形状に形成されている。例え
ば、QFP・IC1のリード先端間の寸法をL、検査治
具13の外径をL1 とした場合、L1 =L+0.1m
m、程度に設定されている。この検査治具13の上面に
は、検査対象物であるQFP・IC1を実装状態を想定
した状態で保持するための基準面14が、その上面を精
密に平坦に加工されることにより実質的に形成されてい
る。すなわち、検査対象物であるQFP・IC1が検査
治具13に装着された状態において、基準面14にはQ
FP・IC1のリード3の実装面4が当接された状態に
なる。
【0031】この検査治具13の基準面14上には四角
形の枠形状に形成されたガイド15が同心的に配され
て、垂直方向上向きに突設されている。ガイド15の内
径はQFP・IC1のパッケージ2の外径と略等しい四
角形の枠形状に形成されている。すなわち、ガイド15
の内径は、検査治具13に検査対象物であるQFP・I
C1が装着されて、そのパッケージ2がガイド15内に
嵌入された状態になることにより、パッケージ2を位置
決めし得るように構成されている。
【0032】また、このガイド15の高さは、検査対象
物であるQFP・IC1におけるリード3の実装面4か
ら水平基端部5の下端面までの高さよりも低くなるよう
に設定されている。すなわち、ガイド15の高さは、検
査治具13に検査対象物であるQFP・IC1が装着さ
れて、そのパッケージ2がガイド15の内径によって位
置決めされた状態において、リード3に干渉しないよう
に設定されており、これによって、基準面14のリード
3の実装面4との当接が確保されるようになっている。
【0033】また、ガイド15は、後述する撮像装置に
よるリード群の撮影に際して、QFP・IC1のパッケ
ージ2における他の辺に並んだリード3群が写り込むの
を防止する遮蔽壁の役目を果たすようになっている。
【0034】ガイド15の外周面には黒色面16が黒色
系の艶消し塗装の処理が施されることによって形成され
ている。後述する撮像装置によるリード群の撮影に際し
て、この黒色面16によってリード3のめっき色との間
に濃淡差が構成されることになるため、リード3の画像
を明瞭に認識することが可能になる。
【0035】検査治具13の外周面には、光学系の倍率
の確認、測定および調整等を実施するためのキャリブレ
ーションマークとしてのリードピッチ方向のキャリブレ
ーション溝(以下、第1キャリブレーション溝とい
う。)17およびリード平坦度方向のキャリブレーショ
ン溝(以下、第2キャリブレーション溝という。)18
がそれぞれ刻設されている。そして、各キャリブレーシ
ョン溝17および18は溝内の色が、黒色に着色されて
いる。検査治具13の外面は精密に研磨されることによ
って銀色になっているため、各キャリブレーション溝1
7および18は、溝内の黒色と検査治具13との濃淡差
によって、検査治具13の外面と確実に識別し得るよう
になっている。
【0036】第1キャリブレーション溝17は3本が一
群となって、検査治具13の各コーナー部にそれぞれ配
置されている。3本の第1キャリブレーション溝17
は、検査治具13の各コーナー部外周面における上端縁
辺である基準面14に接するエッジに、その基準面14
と直角に延在するように、かつ、等しいピッチをもって
互いに平行に整列されてそれぞれ刻設されている。そし
て、隣合う第1キャリブレーション溝17と17とのピ
ッチ幅Pは、例えば、1.0〜2.0mm程度の予め測
定された正確な寸法に設定されている。そして、この第
1キャリブレーション溝17のピッチPの寸法は後記す
る判定装置によって測定され表示される。
【0037】また、第2キャリブレーション溝18は3
本が一群となって、検査治具13の各側壁にそれぞれ配
置されている。3本の第2キャリブレーション溝18
は、検査治具13の各側壁の外面における上端縁辺であ
る基準面14に接するエッジ付近に、その基準面14と
正確に平行に延在するように、かつ、等しいピッチをも
って互いに平行に整列されてそれぞれ刻設されている。
そして、隣合う第2キャリブレーション溝18と18と
のピッチ幅は、例えば、1.0〜2.0mm程度の予め
測定された寸法に設定されている。
【0038】支柱12には被検査物受け渡し装置20が
設備されている。この受け渡し装置20は吸着ノズル2
1を備えており、吸着ノズル21は四角形筒形状の支柱
12における筒中空部内に同心的に配されて上下動自在
に挿通されている。吸着ノズル21は上下動装置として
のエアシリンダ装置22によって上下駆動されるように
構成されている。
【0039】また、吸着ノズル21には負圧供給路23
が流体的に接続されており、負圧供給路23は真空ポン
プ等の負圧供給装置(図示せず)に流体的に接続されて
いる。したがって、吸着ノズル21はその上端開口にお
いてQFP・IC1のパッケージ2を真空吸着保持し得
るように構成されている。
【0040】さらに、検査治具13には吸着ノズル挿通
孔27が四角形筒形状の支柱12と同心的に配されて垂
直方向に開設されており、この挿通孔27には支柱12
の筒中空部に上下動自在に挿通された吸着ノズル21が
ボールスプライン24を介して挿通されている。すなわ
ち、検査治具13の挿通孔27にはボールスプライン2
4が軸心合わせされて嵌入され、ボルト25によって締
結されており、このボールスプライン24のインナーレ
ース(図示せず)には吸着ノズル21が、回り止めされ
た状態で上下動自在に挿通されている。
【0041】そして、検査治具13は支柱12に着脱自
在に装着されるように構成されているとともに、吸着ノ
ズル21はカプラ26を介してエアシリンダ装置22お
よび負圧供給路23に着脱自在に装着されるように構成
されている。すなわち、検査治具13、吸着ノズル21
およびボールスプライン24のユニットは支柱12、エ
アシリンダ装置22および負圧供給路23に対して着脱
自在に連結されるようになっている。このユニットが検
査対象物である表面実装形ICの品種毎にそれぞれ準備
されることにより、あらゆる品種に対応することができ
るとともに、検査治具13の交換作業がワンタッチ操作
にて実行することができる。
【0042】機台11の上には焦点合わせ装置30が設
備されており、この焦点合わせ装置30は後記する撮像
装置を前記検査治具13上に装着されたQFP・IC1
に対して相対的に移動させることにより撮像装置の焦点
を合わせるように構成されている。すなわち、焦点合わ
せ装置30はガイドレール31を備えており、このガイ
ドレール31は機台11上における一方の長辺の端部側
(以下、後端部側とする。)に、長辺と平行方向(以
下、左右方向とする。)に延在するように水平に敷設さ
れている。
【0043】また、機台11上の前側端部には左右送り
ねじ軸32がガイドレール31と平行に配されて回転自
在に支承されている。左右送りねじ軸32にはその左右
の両端部に互いに逆向きの左ねじ部および右ねじ部がそ
れぞれ刻設されている。左右送りねじ軸32は回転駆動
装置としてのロータリーシリンダ装置33によって、例
えば、5度の制御範囲内で正逆方向に回転駆動されるよ
うに構成されている。
【0044】さらに、機台11上には左側左右方向移動
台34Aおよび右側左右方向移動台34Bが左右に配設
されており、左側左右方向移動台34Aおよび右側左右
方向移動台34Bはガイドレール31および左右送りね
じ軸32に左右方向に進退自在にそれぞれ跨設されてい
る。左側左右方向移動台34Aは左右送りねじ軸32の
左ねじ部に進退自在に螺合されており、左右送りねじ軸
32の正逆回転に伴って左右方向に進退するように構成
されている。また、右側左右方向移動台34Bは左右送
りねじ軸32の右ねじ部に進退自在に螺合されており、
左右送りねじ軸32の正逆回転に伴って左右方向に進退
するように構成されている。
【0045】そして、左側左右方向移動台34Aおよび
右側左右方向移動台34Bの上に後記する反射光学系お
よび撮像装置がそれぞれ設備されており、この左側左右
方向移動台34Aおよび右側左右方向移動台34Bが左
右送りねじ軸32の正逆回転に伴って左右方向にそれぞ
れ進退移動されることにより、各撮像装置の焦点距離が
変更調整されてその焦点合わせが実行されるようになっ
ている。
【0046】左側左右方向移動台34Aおよび右側左右
方向移動台34Bの上には、左側反射光学系装置40A
および右側反射光学系装置40Bがそれぞれ設備されて
いる。左側反射光学系装置40Aおよび右側反射光学系
装置40Bは同一構造に構成されて、左右対称形状に配
置されているので、理解し易くするために、まず、左側
反射光学系装置40Aについて説明し、続いて、右側反
射光学系装置40Bについて説明する。
【0047】左側反射光学系装置40Aは左側鏡筒42
Aを支持するための左側支持枠41Aを備えており、左
側支持枠41Aは左側左右方向移動台34Aに垂直方向
上向きに据え付けられている。左側鏡筒42Aは両端面
がそれぞれ閉塞された四角形の筒形状に形成されてお
り、その筒心方向が検査治具13の基準面14と平行に
なるように前後方向が長い横向きの水平に配されて左側
支持枠41Aの上端に据え付けられて支持されている。
【0048】左側鏡筒42Aの検査治具13と対向する
筒壁には絞り孔43Aが鏡筒内外を連通するように開設
されている。この絞り孔43Aは前後方向に細長く形成
されており、検査治具13の基準面14に対向されて水
平に敷設されている。絞り孔43Aは検査治具13に載
置されたQFP・IC1からの光を充分に絞って、後記
する撮像装置に導くように構成されている。
【0049】左側鏡筒42Aの下側筒壁にはガイド孔4
4Aが鏡筒内外を挿通するように開設されている。この
ガイド孔44Aは前後方向に細長く形成されており、左
側鏡筒42Aの筒長さの略全長にわたって開設されてい
る。また、このガイド孔44Aの幅は、後記する撮像装
置の支持筒が摺動自在に挿通し得る寸法に形成されてい
る。
【0050】左側鏡筒42Aの筒内には、反射光学系と
してのプリズム45Aが筒心と平行に配されて架設され
ている。このプリズム45Aは左側鏡筒42Aの略全長
にわたって架設されており、左側鏡筒42A内に絞り孔
43Aから入射した光を垂直方向下向きに反射するよう
に構成されている。そして、このプリズム45Aによっ
て反射された光が後記する撮像装置に取り込まれるよう
になっている。
【0051】左側鏡筒42Aの筒外には上側照明装置4
6Aおよび下側照明装置47Aが、上下位置において筒
心と平行に配されてそれぞれ架設されている。例えば、
上下の照明装置46Aおよび47Aは直管蛍光灯等が使
用されて構成されており、検査治具13の基準面14お
よびこれに装着されたQFP・IC1を前後方向に均等
に照明し得るように構成されている。
【0052】他方、右側反射光学系装置40Bは右側鏡
筒42Bを支持するための右側支持枠41Bを備えてお
り、右側支持枠41Bは右側左右方向移動台34Bに垂
直方向上向きに据え付けられている。右側鏡筒42Bは
両端面がそれぞれ閉塞された四角形の筒形状に形成され
ており、その筒心方向が検査治具13の基準面14と平
行になるように前後方向が長い横向きの水平に配されて
右側支持枠41Bの上端に据え付けられて支持されてい
る。
【0053】右側鏡筒42Bの検査治具13と対向する
筒壁には絞り孔43Bが鏡筒内外を連通するように開設
されている。この絞り孔43Bは前後方向に細長く形成
されており、検査治具13の基準面14に対向されて水
平に敷設されている。絞り孔43Bは検査治具13に載
置されたQFP・IC1からの光を充分に絞って、後記
する撮像装置に導くように構成されている。
【0054】右側鏡筒42Bの下側筒壁にはガイド孔4
4Bが鏡筒内外を挿通するように開設されている。この
ガイド孔44Bは前後方向に細長く形成されており、右
側鏡筒42Bの筒長さの略全長にわたって開設されてい
る。また、このガイド孔44Bの幅は、後記する撮像装
置の支持筒が摺動自在に挿通し得る寸法に形成されてい
る。
【0055】右側鏡筒42Bの筒内には、反射光学系と
してのプリズム45Bが筒心と平行に配されて架設され
ている。このプリズム45Bは右側鏡筒42Bの略全長
にわたって架設されており、右側鏡筒42B内に絞り孔
43Bから入射した光を垂直方向下向きに反射するよう
に構成されている。そして、このプリズム45Bによっ
て反射された光が後記する撮像装置に取り込まれるよう
になっている。
【0056】右側鏡筒42Bの筒外には上側照明装置4
6Bおよび下側照明装置47Bが、上下位置において筒
心と平行に配されてそれぞれ架設されている。例えば、
上下の照明装置46Bおよび47Bは直管蛍光灯等が使
用されて構成されており、検査治具13の基準面14お
よびこれに装着されたQFP・IC1を前後方向に均等
に照明し得るように構成されている。
【0057】また、左側左右方向移動台34Aおよび右
側左右方向移動台34Bの上には、左側撮像系50Aお
よび右側撮像系50Bがそれぞれ設備されている。左側
撮像系50Aおよび右側撮像系50Bは同一構造に構成
されて、左右対称形状に配置されているので、理解し易
くするために、まず、左側撮像系50Aについて説明
し、続いて、右側最像系50Bについて説明する。
【0058】左側撮像系50Aはガイドレール51Aを
備えており、ガイドレール51Aは左側左右方向移動台
34A上の左端部側に前後方向に延在するように水平に
敷設されている。左側左右方向移動台34Aのガイドレ
ール51Aの右隣には送りねじ軸52Aがガイドレール
51Aと平行に配されて回転自在に支承されている。こ
の送りねじ軸52Aは電動サーボモーター等の回転駆動
装置53Aによって正逆方向に回転駆動されるように構
成されている。
【0059】左側左右方向移動台34Aには左側前後方
向移動台54Aが配設されており、左側前後方向移動台
54Aはガイドレール51Aおよび送りねじ軸52Aに
前後方向に進退自在に跨設されている。左側前後方向移
動台54Aは送りねじ軸52Aのねじ部に進退自在に螺
合されており、送りねじ軸52Aの正逆回転に伴って前
後方向に進退するように構成されている。
【0060】左側前後方向移動台54Aには撮像装置支
持筒56Aが垂直方向上向きに配されて、取付ブラケッ
ト55Aを介して据え付けられている。この支持筒56
Aの上端部は左側左右方向移動台34Aに設備された左
側鏡筒43Aのガイド孔44Aに下方から挿入されて、
前後方向に摺動自在に案内されるようになっている。
【0061】この支持筒56A内の上端部にはズームレ
ンズ装置57Aが設備されており、このズームレンズ装
置のズーム調整つまみ58Aは支持筒56Aの外部から
操作し得るように露出されている。そして、このズーム
調整つまみ58Aの回転操作によってズームレンズ装置
57Aの倍率が調整し得るようになっている。
【0062】支持筒56A内の下端には撮像装置として
のテレビ・カメラ59Aが垂直方向上向きに据え付けら
れており、テレビ・カメラ59Aはズームレンズ装置5
7A、プリズム45A、絞り孔43Aを通して検査治具
13およびQFP・IC1を撮影するように構成されて
いる。
【0063】テレビ・カメラ59Aには画像処理装置6
0Aが接続されており、この画像処理装置60Aに撮影
した画像信号を送信するようになっている。この画像処
理装置60Aは送信されて来た画像信号を処理すること
により、リード3群の位置関係を認識するように構成さ
れている。
【0064】また、画像処理装置60Aには判定装置6
1Aが接続されており、この判定装置61Aに認識した
リード3群の位置関係を送信するようになっている。こ
の判定装置61Aは送信されて来たリード3群の位置関
係と、予め、設定されている設定値とを比較することに
より、リード3群の位置関係の良否を判定するように構
成されている。
【0065】他方、右側撮像系50Bはガイドレール5
1Bを備えており、このガイドレール51Bは右側左右
方向移動台34B上の右端部側に前後方向に延在するよ
うに水平に敷設されている。右側左右方向移動台34B
のガイドレール51Bの左隣には送りねじ軸52Bがガ
イドレール51Bと平行に配されて回転自在に支承され
ている。この送りねじ軸52Bは電動サーボモーター等
の回転駆動装置53Bによって正逆方向に回転駆動され
るように構成されている。
【0066】右側左右方向移動台34Bには右側前後方
向移動台54Bが配設されており、右側前後方向移動台
54Bはガイドレール51Bおよび送りねじ軸52Bに
前後方向に進退自在に跨設されている。右側前後方向移
動台54Bは送りねじ軸52Bのねじ部に進退自在に螺
合されており、送りねじ軸52Bの正逆回転に伴って前
後方向に進退するように構成されている。
【0067】右側前後方向移動台54Bには撮像装置支
持筒56Bが垂直方向上向きに配されて、取付ブラケッ
ト55Bを介して据え付けられている。この支持筒56
Bの上端部は右側左右方向移動台34Bに設備された右
側鏡筒43Bのガイド孔44Bに下方から挿入されて、
前後方向に摺動自在に案内されるようになっている。
【0068】この支持筒56B内の上端部にはズームレ
ンズ装置57Bが設備されており、このズームレンズ装
置のズーム調整つまみ58Bは支持筒56Bの外部から
操作し得るように露出されている。そして、このズーム
調整つまみ58Bの回転操作によってズームレンズ装置
57Bの倍率が調整し得るようになっている。
【0069】支持筒56B内の下端には撮像装置として
のテレビ・カメラ59Bが垂直方向上向きに据え付けら
れており、テレビ・カメラ59Bはズームレンズ装置5
7B、プリズム45B、絞り孔43Bを通して検査治具
13およびQFP・IC1を撮影するように構成されて
いる。
【0070】テレビ・カメラ59Bには画像処理装置6
0Bが接続されており、この画像処理装置60Bに撮影
した画像信号を送信するようになっている。この画像処
理装置60Bは送信されて来た画像信号を処理すること
により、リード3群の位置関係を認識するように構成さ
れている。
【0071】また、画像処理装置60Bには判定装置6
1Bが接続されており、この判定装置61Bに認識した
リード3群の位置関係を送信するようになっている。こ
の判定装置61Bは送信されて来たリード3群の位置関
係と、予め、設定されている設定値とを比較することに
より、リード3群の位置関係の良否を判定するように構
成されている。
【0072】なお、受け渡し装置、焦点合わせ装置、反
射光学系および撮像系等は、後述するハンドラ(図示せ
ず)等とともに、このリード検査装置を統括するコント
ローラ(図示せず)によって全体的に制御されるように
構成されている。この統括コントローラはマイクロコン
ピュータまたはパーソナルコンピュータ等が用いられて
構築されている。
【0073】次に、前記構成に係る表面実装形ICのリ
ード検査装置10の作用を説明することにより、本発明
の一実施例である表面実装形ICのリード測定方法およ
び検査方法を説明する。
【0074】予め、検査対象物である半導体装置に対応
した検査治具13が支柱12の上端部にワンタッチ操作
にて装着される。ここでは、図1等に示されているQF
P・IC1のパッケージ2に対応した略四角形の検査治
具13が支柱12の上端部に装着されることになる。
【0075】検査治具13が支柱12に装着されると、
反射光学系40Aおよび40B、撮像系50Aおよび5
0Bの倍率等がキャリブレーションされる。このキャリ
ブレーション作業は、検査治具13に刻設されている第
1キャリブレーション溝17群および第2キャリブレー
ション溝18群が使用されることによって、実行される
ことになる。このキャリブレーション作業に際して、各
照明装置によって検査治具13が照明される。
【0076】すなわち、後述するリード3群に対する測
定方法と同様にして、第1キャリブレーション溝17群
の画像がテレビ・カメラ59Aおよび59Bによって撮
影され、その画像信号に基づいて、隣合う第1キャリブ
レーション溝17と17とのピッチPの値が測定される
(図6参照)。そして、この測定された実際のピッチ寸
法と予め登録されている基準のピッチ寸法とが、判定装
置61Aおよび61Bによって比較され、一致している
場合には「良」の判定が出される。
【0077】続いて、第2キャリブレーション溝18群
の画像がテレビ・カメラ59Aおよび59Bによって撮
影され、その画像信号に基づいて、第2キャリブレーシ
ョン18の水平度および隣合う第2キャリブレーション
溝18と18との平行度が測定される(図5および図6
参照)。そして、実際に測定された第2キャリブレーシ
ョン溝18が水平で、かつ、平行である場合には、判定
装置61Aおよび61Bによって「良」の判定が出され
る。
【0078】さらに、検査対象になる表面実装形ICの
品種毎、および、各品種に対応して準備された検査治具
13毎に対応して第1キャリブレーション溝17群と第
2キャリブレーション18群との基準値が組み合わされ
ることにより、それら品種が識別し得るようになってい
る場合には、判定装置61Aおよび61Bによって第1
キャリブレーション溝17群と第2キャリブレーション
18群との測定値が、予め登録されている組み合わせと
照合され、これから検査すべき品種が確認されるととも
に、その品種に対応した検査治具13が支柱12にセッ
トされたか否かが確認される。
【0079】なお、品種各等を表示するためには、図5
および図6に示されているように、数字や文字等から成
るキャリブレーションマーク19を付設してもよい。
【0080】その後、検査対象物であるQFP・IC1
は検査治具13に、そのパッケージ2がガイド15の枠
内に嵌入されるように装着される(図5参照)。QFP
・IC1は検査治具13に装着されると、パッケージ2
がガイド15によって位置決めされた状態になるととも
に、リード3群の実装面4が検査治具13の基準面14
に当接された状態になる。そして、このQFP・IC1
の検査治具13における装着状態は、このQFP・IC
1が実装基板に実際に実装された状態と均等な状態であ
る。
【0081】このQFP・IC1の検査治具13への装
着作業に際して、QFP・IC1は真空吸着ヘッド(図
示せず)によって真空吸着保持された状態で、ハンドラ
(図示せず)によって検査治具13の真上に搬送され、
ガイド15に整合される。QFP・IC1が真上に位置
されると、吸着ノズル21が上昇され、QFP・IC1
のパッケージ2の下面が真空吸着保持される。QFP・
IC1を真空吸着保持すると、吸着ノズル21は下降さ
れ、QFP・IC1がガイド15の枠内に嵌入されるこ
とになる。
【0082】このように、吸着ノズル21がパッケージ
2の下面を支持するようにしてQFP・IC1の受け渡
し作業が実行されるため、QFP・IC1の検査治具1
3への装着作業に際して、リード3群が損傷されるのは
防止されることになる。
【0083】一方、これから検査すべきQFP・IC1
の品種名等が、リード検査装置を統括的に制御するコン
トローラに入力されると、コントローラは左右の焦点合
わせ装置30Aおよび30Bを制御することにより、こ
れから検査すべきQFP・IC1のパッケージ2の大き
さに対応した焦点合わせ作業を次のように実行する。こ
こで、左右の焦点合わせ装置30Aおよび30Bは同一
構造に構成されているので、説明の便宜上、左側焦点合
わせ装置30Aについて代表的に説明する。
【0084】コントローラは入力された品種名等からこ
れから検査すべきQFP・IC1のパッケージ2の大き
さに対応した焦点距離を割り出し、その焦点距離に対応
して、焦点合わせ装置30Aの回転駆動装置33Aを制
御する。
【0085】コントローラに制御されて回転駆動装置3
3Aが回転されると、左右送りねじ軸32Aが所定の方
向に回転駆動される。この左右送りねじ軸32Aの回転
によって、この左右送りねじ軸32Aに進退自在に螺合
されている左側左右方向移動台34Aが左方向または右
方向に所定量だけ移動される。
【0086】この左側左右方向移動台34Aの移動によ
って、この左側左右方向移動台34Aの上に設備された
反射光学系40Aおよび撮像系50Aが一体移動するた
め、反射光学系40Aと検査治具13との間の距離が変
更調整される。その結果、撮像系50Aと検査治具13
との距離が変更調整されることになるため、この撮像系
50Aの検査治具13およびこれにセットされるQFP
・IC1との焦点距離が変更調整されて焦点合わせが確
保された状態になる。
【0087】また、焦点合わせ作業による左側左右方向
移動台34Aの左右方向の移動に伴って、この左側左右
方向移動台34Aに設備された上側照明装置46Aおよ
び下側照明装置47Aも一体移動されるため、検査治具
13これにセットされるQFP・IC1はこれら上側照
明装置46Aおよび下側照明装置47Aによって、品種
に対応した良好な照度で、かつ、均一に照明される状態
になる。
【0088】以上のようにして、焦点合わせおよび適正
な照明が確保され、また、検査治具13にQFP・IC
1がセットされると、反射光学系40Aおよび40Bに
検査治具13およびQFP・IC1のパッケージ2の左
右の側面がそれぞれ映し出される。ここで、左右の反射
光学系40Aおよび40Bは同一構造に構成されている
ので、説明の便宜上、左側反射光学系40Aについて代
表的に説明する。
【0089】すなわち、上側照明装置46Aおよび下側
照明装置47Aの照明光は検査治具13およびQFP・
IC1のリード3群において反射し、支持枠41Aの上
端に支持された鏡筒42A内に、この鏡筒42Aの検査
治具13との対向面に開設された絞り孔43Aから入射
する。このとき、絞り孔43Aにおいて、入射光が充分
絞られるため、入射光の光度は相対的に充分高められ
る。
【0090】鏡筒42A内に入射した光はプリズム45
Aで反射して、プリズム45Aに検査治具13およびQ
FP・IC1のリード3群の虚像を映し出す。このと
き、絞り孔43Aおよびプリズム45Aが検査治具13
の全長をカバーするように形成されているため、この虚
像は検査治具13の全長に対応することになる。なお、
絞り孔43Aとプリズム45Aは上下方向については、
充分に余裕を確保し得るように形成されている。
【0091】一方、これから検査すべきQFP・IC1
の品種名等がコントローラに入力されると、コントロー
ラは左右の撮像系50Aおよび50Bを制御することに
より、これから検査すべきQFP・IC1のパッケージ
2の大きさに対応した分割撮影作業およびこれに続くリ
ード測定作業並びにリード検査作業を次のように実行す
る。ここで、左右の撮像系50Aおよび50Bは同一構
造に構成されているので、説明の便宜上、左側撮像系5
0Aについて代表的に説明する。
【0092】コントローラは入力された品種名等からこ
れから検査すべきQFP・IC1のパッケージ2の大き
さに対応した分割数および分割境界位置を割り出し、そ
の境界位置に対応して、撮像系50Aの回転駆動装置5
3Aを制御する。
【0093】コントローラに制御されて撮像系50Aの
回転駆動装置53Aが回転されると、送りねじ軸52A
が所定の方向に回転駆動される。この送りねじ軸52A
の回転によって、この送りねじ軸52Aに進退自在に螺
合されている左側前後方向移動台54Aがガイドレール
51Aに沿って前方向または後方向に所定量だけ移動さ
れる。
【0094】この左側前後方向移動台54Aの移動によ
って、左側前後方向移動台54Aにブラケット55Aを
介して支持された撮像系50Aの支持筒56Aが一体移
動するため、支持筒56Aに設備されたズームレンズ装
置57Aおよびテレビ・カメラ59Aがコントローラに
よって指定された位置、例えば、第1視野撮影位置まで
移動する。この際、反射光学系40Aは左側左右方向移
動台34Aの上に固定的に架設されているので、移動し
ない。支持筒56Aは反射光学系40Aの鏡筒42Aに
開設されたガイド孔44Aに沿って反射光学系40Aに
対して移動することになる。
【0095】この第1視野撮影位置において、テレビ・
カメラ59Aはコントローラの指令によって第1視野の
撮影作業を実施する(図7および図8参照)。このと
き、反射光学系40Aのプリズム45Aには検査治具1
3およびQFP・IC1のパッケージ2の虚像が全長に
わたって映し出されているため、テレビ・カメラ59A
はその虚像のうち第1視野に含まれた領域を分割撮影す
ることになる。そして、この第1視野の撮影作業によっ
て撮影された画像信号に基づいて、後述するように、リ
ード測定作業および検査作業が実行される。
【0096】なお、倍率の調整はズーム調整つまみ58
Aが操作されることにより、実行される。
【0097】第1視野撮影位置での撮影が終了すると、
再び、コントローラに制御されて撮像系50Aの回転駆
動装置53Aが回転され、前述と同様の作動によって、
支持筒56Aに設備されたズームレンズ装置58Aおよ
びテレビ・カメラ59Aがコントローラによって次に指
定された位置、例えば、第2視野撮影位置まで移動する
(図7および図8参照)。
【0098】この第2視野撮影位置において、テレビ・
カメラ59Aはコントローラの指令によって第2視野の
撮影作業を実施する。この第2視野の撮影作業において
は、第1視野に続く検査治具13およびQFP・IC1
のパッケージ2の虚像が撮影されることになるが、分割
撮影による撮影し残し領域が生ずるのを防止するため
に、第1視野および第2視野が小範囲について重複して
設定される。
【0099】第2視野撮影位置での撮影が終了すると、
再び、コントローラに制御されて撮像系50Aの回転駆
動装置53Aが回転され、前述と同様の作動によって、
支持筒56Aに設備されたズームレンズ装置58Aおよ
びテレビ・カメラ59Aがコントローラによって次に指
定された位置、例えば、第3視野撮影位置まで移動する
(図7および図8参照)。
【0100】この第3視野撮影位置において、テレビ・
カメラ59Aはコントローラの指令によって第3視野の
撮影作業を実施する。この第3視野の撮影作業において
も、第2視野に続く検査治具13およびQFP・IC1
のパッケージ2の虚像が撮影されることになるが、分割
撮影による撮影し残し領域が生ずるのを防止するため
に、第2視野および第3視野が小範囲について重複して
設定される。
【0101】所定数回の分割撮影が終了し、検査治具1
3およびQFP・IC1のパッケージ2の虚像の全長に
ついての撮影が完了すると、コントローラに制御されて
撮像系50Aの回転駆動装置53Aが前記と逆の方向に
回転され、送りねじ軸52Aが前記と逆の方向に回転駆
動される。この送りねじ軸52Aの回転によって、この
送りねじ軸52Aに進退自在に螺合されている左側前後
方向移動台54Aがガイドレール51Aに沿って前記と
逆の方向に所定量だけ移動され、この左側前後方向移動
台54Aの移動によって、撮像系50Aの支持筒56A
に設備されたズームレンズ装置58Aおよびテレビ・カ
メラ59Aがコントローラによって指定された位置、例
えば、第1視野撮影位置まで復帰移動される。この復帰
移動によって、撮像系50Aは次の分割撮影作業に対し
て待機することができる。
【0102】次に、リード測定作業およびそれに続くリ
ード検査作業について、第1視野の画像信号を代表にし
て簡単に説明する。
【0103】テレビ・カメラ59Aの第1視野に対する
画像信号は、画像処理装置60Aに送信される(図7参
照)。画像処理装置60Aにおいて所定の信号処理が実
行される。また、所望に応じて、当該第1視野における
検査治具13およびリード3群の画像がモニタ62にモ
ニタリングされる(図8参照)。
【0104】そして、画像処理装置60Aにおいて、ま
ず、隣合うリード3、3間のピッチPに関する寸法、P
1 、P2 ・・・Pnが、図9に示されているような処理
により求められる。
【0105】すなわち、図9(a)に示されているよう
に、カメラ59Aからの画像信号のうち、リード3につ
いての画像信号において、特定の水平走査線信号SXが
抽出される。。
【0106】次いで、図9(b)に示されているよう
に、この水平走査線信号SXについて明るさレベル信号
の形成処理が実行される。この際、検査治具13のガイ
ド15の外周面には黒色面16が形成されているため、
リード3のめっき色と、その背景になるガイド15の黒
色面16とが濃淡差が高くなっているため、明るさレベ
ル信号の形成処理が正確に実行されることになる
【0107】続いて、明暗変化点の検出処理が実行さ
れ、図9(c)に示されているように、明暗変化点信号
(c)が作成される。そして、各リード3の中心に対応
する中心位置X1 、X2 ・・・Xnが明暗変化点間の中
心位置を求めることにより、それぞれ測定される。この
各リード3の中心位置X1 、X2 ・・・Xnの距離が各
リード3と3との間のピッチP1 、P2 ・・・Pnにな
る。
【0108】なお、このリード3の中心位置の測定に際
して、まず、リード3の左右のエッジ位置が信号処理に
より求められる。すなわち、図9(b)に示されている
各リード3の明るさレベル信号B1 、B2 、B3 ・・・
について微分処理が実施されて明暗変化点信号(c)が
作成される。
【0109】以上のようにして、各リード3間のピッチ
1 、P2 ・・・Pn が測定された後、判定装置61A
においては、画像処理装置60Aからのピッチに関する
実測定値P1 、P2 ・・・Pnと、設定部(図示せず)
から送信されて来る設定値Poとの差を逐時求め、その
差の大きさが許容値の範囲に入っているか否かを逐時照
合することにより、各リード3間のピッチP1 、P2
・・Pnが適正か否かをそれぞれ判定する。
【0110】すなわち、Pn−Po、の差値が許容値の
範囲以内である時には「良」と、Pn−Po、の差値が
許容値の範囲外である時には「不良」と判定される。こ
こで、設定値Poおよび許容値は、検査対象物であるQ
FP・IC1の規格寸法に基づき設定部に予め設定され
ている。
【0111】その判定結果は必要に応じて外部機器に出
力される。このとき、不良の箇所のリード、およびその
誤差値を特定して指示することが望ましい。なぜなら
ば、不良が同一箇所で繰り返し出力される場合等におい
て、不良発生原因の発見作業を迅速化させることができ
る。
【0112】ところで、図10(a)に示されているよ
うに、リード3が全て一方向に平行に曲がっている場合
には、前記ピッチの測定に基づく良不良の判定検査方法
によっては不良と判定することができない。すなわち、
このような場合には、前記ピッチの測定に基づく検査方
法では、検査不能である。
【0113】そこで、本実施例においては、図10に示
されているように、リード3群に対して上下の水平走査
線信号SXuとSXdとに基づいて、次の信号処理が実
施される。
【0114】上側の水平走査線信号SXuに基づいて、
図10(b)に示されている明るさレベル信号が形成さ
れる。また、上側走査線から距離ΔYだけ離れた下側の
水平走査線信号SXdに基づいて、図10(c)に示さ
れている明るさレベル信号が形成される。
【0115】続いて、詳細な説明は省略するが、図9に
ついて説明した処理により、図10(b)に示されてい
る信号に基づいて各リード3の上半分における中心位置
Xu1 、Xu2 ・・・Xunが測定される。また、図1
0(c)に示されている信号に基づいて、各リード3の
下半分における中心位置Xd1 、Xd2 ・・・Xdnが
測定される。
【0116】次いで、各リード3の上半分における中心
位置Xu1 、Xu2 ・・・Xunと、下半分における中
心位置Xd1 、Xd2 ・・・Xdnとの差の平均値Qが
次式により求められる。 Q=〔(Xu1 −Xd1 )+(Xu2 −Xd2 )・・・
+(Xun−Xdn)〕/N・・・(1)
【0117】さらに、この平均値にQより、リード3群
の平行曲がりの傾斜角度θのtanが次式(2)により
求められる。 tanθ=Q/ΔY・・・(2)
【0118】次いで、判定装置61Aにおいては、この
ようにして求められた傾斜角度に関するtanθの値
と、設定部から送信されて来る設定値tanθ0 との差
を求め、その差の大きさが許容値に範囲に入っているか
否かを照合することにより、リード3群に平行曲がりが
あるか否かを判定する。
【0119】次に、リード3の平坦度についての判定
を、図11を参照にして説明する。
【0120】今、(a)に示されている第1リード3B
の垂直方向走査線信号Zbの明るさレベル信号は、
(b)に示されている通りになり、隣の第2リード3D
の垂直方向走査線信号Zdの明るさレベル信号は、
(d)に示されている通りになったものとする。これに
対して、リード3がない背景および基準面14によって
構成される領域の明るさレベル信号は、常に、(c)に
示されている通りになる。
【0121】そこで、第1リード3Bについての(b)
の信号から(c)の基準信号が減算されると、(e)に
示されている信号が得られる。また、第2リード3Dに
ついての(d)の信号から(c)の基準信号が減算され
ると、(f)に示されている信号が得られる。これによ
り、リード3の基準面15への接触の有無にかかわら
ず、リード3の先端面についての明るさレベル信号が得
られる。
【0122】次いで、第1リード3Bについての明るさ
レベル信号(e)が微分されることにより、(g)に示
されている微分絶対値信号が作成される。そして、基準
面14の信号成分が存在した位置から微分信号が検出し
始められ、最初に検出された微分信号がリード3先端の
基準面14側のエッジY1 として認定される。また、第
2リード3Dについての明るさレベル信号(f)が微分
されることにより、(i)に示されている微分絶対値信
号が作成される。そして、基準面14の信号成分が存在
した位置から微分信号が検出し始められ、最初に検出さ
れた微分信号が浮いたリード3先端の基準面14側のエ
ッジY2 として認定される。
【0123】基準面14の位置は、信号(c)が微分さ
れることにより、微分絶対値信号(h)が作成され、背
景側または基準面14側のいずれか安定したレベル側か
ら検出し始められて特定される。
【0124】このようにして、基準面14の位置Y
0 と、各リード3の下側エッジの位置Y1 、Y2 ・・・
n とが求められた後、下側エッジの位置Y1 、Y2
・・Ynから基準面14の位置Y0 の差、すなわち、Y
n −Y0 、が求められると、リード3の基準面14から
浮いた量hが算出される。
【0125】そこで、判定装置61Aにおいては、この
ようにしてそれぞれ実測された間隔寸法h1 、h2 ・・
・hnと、設定部から呼び出して来る予め設定された基
準間隔との差が逐時求められ、その差値が同様に呼び出
して来る予め設定された許容値の範囲に入っているか否
が逐時照合されることにより、各リード3が実装面から
浮き上がってしまわないか否が判定される。
【0126】次に、リード3の付け根の高さ位置につい
ての測定を、図12を参照にして説明する。
【0127】(a)に示されているように、リード3の
上側垂直走査線信号SZuおよび下側垂直走査線信号S
Zdがそれぞれ設定され、両信号SZuおよびSZdに
基づいて明るさレベル信号がそれぞれ作成される。
【0128】そして、上側垂直走査線信号SZuに基づ
いて作成される明るさレベル信号は、(b)の通りにな
り、また、下側垂直走査線信号SZdに基づいて作成さ
れる明るさレベル信号は、(d)の通りになる。さら
に、リード3が無い背景および基準面14を通る垂直走
査線信号SZcに基づいて作成される明るさレベル信号
は、(c)の通りになる。
【0129】そこで、これらの信号(b)、(c)、
(d)が用いられて、図11について説明した処理に準
じた信号処理が実施されることにより、基準面14の位
置cn、リード先端の下側エッジ位置dn、および、リ
ードの付け根位置bnがそれぞれ求められる。
【0130】そして、各リード3の平坦度は、隣接した
リード間の基準面14の位置cnと、リード先端の下側
エッジ位置dnとの差、すなわち、(dn−cn)、に
より算出される。また、リード高さは、リード付け根位
置bnと基準面14の位置cnとの差、すなわち、(b
n−cn)、により算出される。
【0131】このようにして得られた平坦度およびリー
ドの付け根高さの良不良について、判定装置61Aにお
いて判定が実施されるのは、前述の各場合と同様であ
る。
【0132】以上の分割撮影作業、リード測定作業およ
びリード検査作業が完了すると、QFP・IC1が検査
治具13からリセットされ、次のQFP・IC1が検査
治具13にセットされる。以降、前記作動が繰り返され
ることにより、外観検査がそれぞれ実行される。この場
合、撮像作業とその後の画像処理とは並行処理すること
ができる。
【0133】前記実施例においては、QFP・IC1の
パッケージ2における一方の対辺についてのリード測定
および検査について説明されているが、他方の対辺につ
いては、一方の対辺についての検査終了後、同一の装置
で90度回転させて置き換えて続けて前記作動を繰り返
して実行してもよいし、他の装置に移送して実行しても
よい。
【0134】以上説明した前記実施例によれば、次の効
果が得られる。 (1) 撮像系が反射光学系に映し出されたリード群全
体についての虚像の長手方向に順次送られるように構成
されているとともに、この送り作動に伴って、この反射
光学系に映し出されたリード群全体についての虚像を長
手方向に分割して順次撮影して行くように構成されてい
るため、分割数を増加することによって大形のパッケー
ジについて全て対応することができる。したがって、リ
ード測定装置およびリード検査装置の汎用性をきわめて
高めることができる。
【0135】(2) 他方、撮像系によって撮影される
視野の倍率等の能力を最小パッケージにおけるリード群
の大きさやリードピッチに対応させておくことによっ
て、測定精度の低下は回避することができる。換言すれ
ば、撮像系の倍率を最小パッケージにおけるリード群の
大きさやリードピッチに対応させておくことによって、
測定精度をきわめて高く設定することができる。その結
果、リードの多ピン化やファインピッチ化等にも対処す
ることができる。
【0136】(3) さらに、撮像系による分割撮影に
よって画像処理装置に順次送信されて来る画像信号は、
画像処理装置において並行処理することができるため、
装置のタクトタイムや稼働効率を高めることができる。
【0137】(4) 反射光学系と撮像系とを分離する
ことにより、撮像系を移動させるための移動装置の重量
を軽量化することができるため、リード検査装置全体を
小形軽量化することができるばかりでなく、撮像系の分
割撮影に際して、移動を高速に実行することができ、装
置インデックスタイムをより一層向上させることがで
き、生産性を高めることができる。
【0138】(5) 反射光学系は表面実装形ICの側
面側のリード辺全視野(水平方向と垂直方向)が映し出
せるように構成されているため、段取り作業が全く無く
全品種に対応可能となる。これにより、表面実装形IC
の厚さが違うものについては、検査治具の基準面の高さ
を各品種で変えることにより、製品のハンドリングにお
ける搬送面高さを固定とすることができ、ハンドリング
機構部の搬送面高さを各品種によって変える必要が無く
なる。
【0139】(6) 反射光学系および撮像系の検査治
具に対する間隔を変更調整することによって、焦点を合
わせる焦点合わせ装置が設備されているため、検査対象
物のパッケージの大きさの変更に迅速に対応することが
できる。
【0140】(7) また、焦点合わせ装置に照明装置
が搭載されているため、検査するリード群と検査の基準
面になる検査治具側面部とを常に適正に照明することが
でき、良好な照度が得られ、安定した測定および検査を
実施することができる。
【0141】(8) 検査治具は支柱に着脱自在に装着
されるように構成されているとともに、検査対象物であ
る半導体装置の品種に対応して各規格品を準備すること
ができるため、汎用性を確保することができる。
【0142】(9) 検査治具にキャリブレーションマ
ークを刻設することにより、予め、反射光学系および撮
像系の倍率や歪み等を自動的に確認することができるた
め、キャリブレーション作業の効率を高めることができ
るとともに、リード測定作業およびリード検査作業を精
度並びに効率を高めることができ、その結果、リード検
査装置の品質および信頼性を高めることができる。
【0143】(10) 表面実装形ICを基準面上に載
置して、そのリード群を撮像装置によって撮像するとと
もに、その画像信号を処理することにより、表面実装形
ICの各リードの位置関係をそれの実装時を想定した状
態で、実装前に実装時状態における各リード相互の位置
関係を自動的に測定することができるため、人的作業に
頼ることになく、リードの測定作業を自動的に実行する
ことができる。
【0144】(11) 表面実装形ICの各リードの位
置関係についての測定結果に基づき、リードの周方向の
曲がりおよびピッチの適否、上下方向の変形についての
外観検査を実行することにより、リードの外観検査を自
動化することができるため、当該検査対象物である表面
実装形ICの品質および信頼性を高めることができ、こ
の検査を経た表面実装形ICに対する自動実装時の装着
適正率を高めることができる。
【0145】(12) 半導体装置についての自動実装
時の装着適正率を高めることにより、半導体装置の表面
実装形化を促進することができるため、高密度実装の要
求に応ずる製品を提供することができる。
【0146】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが本発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。
【0147】例えば、反射光学系およひ撮像系は一対を
1組設けるに限らず、一対を2組直角に設けてもよい
し、一対のうち片方を省略してもよい。
【0148】反射光学系としては、プリズムを使用する
に限らず、反射鏡等を使用してもよい。
【0149】検査治具に付設されるキャリブレーション
マークは、省略してもよい。
【0150】また、検査物受け渡し装置、検査治具、焦
点合わせ装置、反射光学系および撮像系の具体的構成は
前記実施例に示された構成を使用するに限らず、検査対
象物の形状、構造、大きさ等のような具体的条件に対応
して適宜選定することが望ましい。
【0151】前記実施例においては、リード測定装置が
リード検査装置に組み込まれ、リード検査方法に使用さ
れる場合につき説明したが、本発明に係るリード測定装
置は、例えば、ICの製造工程において、リードのピッ
チ、リードの径方向への曲がり量、およびリード先端の
浮き上がり量を測定する場合等々にも使用することがで
き、その用途に限定はない。
【0152】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるQFP
・ICのリード測定技術およびリード検査技術について
説明したが、それに限定されるものではなく、SOP・
IC等のガルウイングリード・パッケージを備えている
表面実装形IC、Jリード・パッケージ、Iリード・パ
ッケージ、ノンリード・パッケージを備えている表面実
装形ICについてのリード測定技術およびリード検査技
術全般に適用することができる。
【0153】また、必要があればデュアル・インライン
・パッケージIC等の挿入形リード・パッケージを備え
ているICや、トランジスタ、光デバイス等についての
リード測定技術および検査技術にも適用することができ
る。
【0154】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0155】撮像系が反射光学系に映し出されたリード
群全体についての虚像の長手方向に順次送られるように
構成されているとともに、この送り作動に伴って、この
反射光学系に映し出されたリード群全体についての虚像
を長手方向に分割して順次撮影して行くように構成され
ているため、分割数を増加することによって大形のパッ
ケージに全て対応することができる。したがって、リー
ド測定装置およびリード検査装置の汎用性をきわめて高
めることができる。
【0156】他方、撮像系によって撮影される視野の倍
率等の能力を最小パッケージにおけるリード群の大きさ
やリードピッチに対応させておくことによって、測定精
度の低下は回避することができる。換言すれば、撮像系
の倍率を最小パッケージにおけるリード群の大きさやリ
ードピッチに対応させておくことによって、測定精度を
きわめて高く設定することができる。その結果、リード
の多ピン化やファインピッチ化等にも対処することがで
きる。
【0157】さらに、撮像系による分割撮影によって画
像処理装置に順次送信されて来る画像信号は、画像処理
装置において並行処理することができるため、装置のタ
クトタイムや稼働効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるリード検査装置を示す
斜視図である。
【図2】その平面図である。
【図3】その正面図である。
【図4】その側面断面図である。
【図5】検査治具の詳細を示す図であり、(a)は側面
図、(b)は側面断面図である。
【図6】検査治具の詳細を示す図であり、(a)は分解
斜視図、(b)は拡大した部分斜視図である。
【図7】分割撮影を説明するための模式図である。
【図8】分割撮影を説明するための視野図である。
【図9】ピッチを測定する作用を説明するための各説明
図である。
【図10】リード群の平行曲がりを測定するその作用を
説明するための各説明図である。
【図11】リードの浮きを測定する作用を説明するため
の各説明図である。
【図12】リードの平坦度および付け根の高さを測定す
る作用を説明するための各説明図である。
【符号の説明】
1…QFP・IC(半導体装置、検査対象物)、2…パ
ッケージ、3…リード、4…実装面、5…水平基端部、
10…リード検査装置、11…機台、12…支柱、13
…検査治具、14…基準面、15…ガイド、16…黒色
面、17…リードピッチ方向のキャリブレーション溝
(第1キャリブレーション溝)、18…リード平坦度方
向のキャリブレーション溝(第2キャリブレーション
溝)、19…キャリブレーションマーク、20…被検査
物受け渡し装置、21…吸着ノズル、22…エアシリン
ダ装置、23…負圧供給路、24…ボールスプライン、
25…ボルト、26…カプラ、27…吸着ノズル挿通
孔、30…焦点合わせ装置、31…ガイドレール、32
…左右送りねじ軸、33…ロータリシリンダ装置、34
A…左側左右方向移動台、34B…右側左右方向移動
台、40A…左側反射光学系装置、41A…左側支持
枠、42A…左側鏡筒、43A…絞り孔、44A…ガイ
ド孔、45A…プリズム(反射光学系)、46A…上側
照明装置、47A…下側照明装置、40B…右側反射光
学系装置、41B…左側支持枠、42B…左側鏡筒、4
3B…絞り孔、44B…ガイド孔、45B…プリズム
(反射光学系)、46B…上側照明装置、47B…下側
照明装置、50A…左側撮像系、51A…ガイドレー
ル、52A…送りねじ軸、53A…回転駆動装置、54
A…左側前後方向移動台、55A…取付ブラケット、5
6A…支持筒、57A…ズームレンズ装置、58A…ズ
ーム調整つまみ、59A…テレビ・カメラ、60A…画
像処理装置、61A…判定装置、50B…左側撮像系、
51B…ガイドレール、52B…送りねじ軸、53B…
回転駆動装置、54B…左側前後方向移動台、55B…
取付ブラケット、56B…支持筒、57B…ズームレン
ズ装置、58B…ズーム調整つまみ、59B…テレビ・
カメラ、60B…画像処理装置、61B…判定装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富士原 秀人 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 子田 豊 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 小畑 修 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 樋越 和弘 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 松本 二美雄 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッケージに複数本のリードが突設され
    ている半導体装置におけるそのリード群の位置関係が測
    定されるリード測定方法であって、半導体装置のリード
    群が撮像装置によって撮影され、この撮影による画像信
    号に基づいてリード群の位置関係が測定されるリード測
    定方法において、 前記パッケージの一辺におけるリード群全体が反射光学
    系に同時に映し出され、前記撮像装置がこの反射光学系
    に映し出されたリード群全体についての虚像の長手方向
    に順次送られることにより、この反射光学系に映し出さ
    れたリード群全体についての虚像が長手方向に分割され
    て撮像装置によって順次撮影されて行き、この撮像装置
    による分割撮影された撮像の画像信号のそれぞれによっ
    て、前記半導体装置のリード群全体についての位置関係
    の測定が実行されることを特徴とするリード測定方法。
  2. 【請求項2】 パッケージに複数本のリードが突設され
    ている半導体装置におけるそのリード群の位置関係が測
    定されるリード測定装置であって、半導体装置のリード
    群が撮像装置によって撮影され、この撮影による画像信
    号が画像処理装置によって処理されることにより、リー
    ド群の位置関係が測定されるリード測定装置において、 前記半導体装置と前記撮像装置との光学的な間に、前記
    パッケージの一辺におけるリード群全体が同時に映し出
    される反射光学系が介設されており、 前記撮像装置がこの反射光学系に映し出されたリード群
    全体についての虚像の長手方向に順次送られるように構
    成されているとともに、この送り作動に伴って、この反
    射光学系に映し出されたリード群全体についての虚像を
    長手方向に分割して順次撮影して行くように構成されて
    おり、 前記画像処理装置がこの撮像装置から順次送られて来る
    各画像信号を順次処理して行くことにより、前記半導体
    装置のリード群全体についての位置関係の測定を実行す
    るようにされていることを特徴とするリード測定装置。
  3. 【請求項3】 前記反射光学系が、前記半導体装置のリ
    ード群が整列した方向と直角方向に進退するように構成
    されている移動台に支持されていることを特徴とする請
    求項2に記載のリード測定装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像装置が、反射光学系が支持され
    た前記移動台に前記半導体装置のリード群が整列した方
    向と平行方向に前記送り作動するように構成されている
    移動台に設備されていることを特徴とする請求項3に記
    載のリード測定装置。
  5. 【請求項5】 表面実装形パッケージに複数本のリード
    が突設されている半導体装置におけるそのリード群の位
    置関係が測定されるリード測定装置であって、半導体装
    置が治具にリード群の実装面が治具の基準面に当接され
    た状態で装着され、治具に装着された半導体装置のリー
    ド群が基準面を含めて撮像装置によって撮影され、この
    撮影による画像信号が画像処理装置によって処理される
    ことにより、リード群の位置関係が測定されるリード測
    定装置において、 前記治具にキャリブレーション用のマークが表示されて
    おり、このマークが前記撮像装置によって撮影されると
    ともに、前記画像処理装置によって処理されることによ
    り、撮像装置や光学系の倍率や精度が確認かつ修正され
    ることを特徴とするリード測定装置。
  6. 【請求項6】 パッケージに複数本のリードが突設され
    ている半導体装置におけるそのリード群の位置関係が検
    査されるリード検査装置であって、半導体装置のリード
    群が撮像装置によって撮影され、この撮影による画像信
    号が画像処理装置によって処理されることにより、リー
    ド群の位置関係が検査されるリード検査装置において、 前記半導体装置と前記撮像装置との光学的な間に、前記
    パッケージの一辺におけるリード群全体が同時に映し出
    される反射光学系が介設されており、 前記撮像装置がこの反射光学系に映し出されたリード群
    全体についての虚像の長手方向に順次送られるように構
    成されているとともに、この送り作動に伴って、この反
    射光学系に映し出されたリード群全体についての虚像を
    長手方向に分割して順次撮影して行くように構成されて
    おり、 前記画像処理装置がこの撮像装置から順次送られて来る
    各画像信号を順次処理して行くことにより、前記半導体
    装置のリード群全体についてのリードの位置関係の測定
    を実行するように構成されており、 さらに、この画像処理装置に判定装置が接続されてお
    り、この判定装置は画像処理装置によって測定されたリ
    ード全体についてのリードの位置関係に基づいてリード
    群の位置関係についての良否を判定するように構成され
    ていることを特徴とするリード検査装置。
JP4345532A 1992-11-30 1992-11-30 リード測定方法および装置並びにそれが使用されたリード検査装置 Pending JPH06167321A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014219301A (ja) * 2013-05-09 2014-11-20 株式会社島津製作所 外観検査装置及び外観検査方法
US9410898B2 (en) 2012-09-14 2016-08-09 Keyence Corporation Appearance inspection device, appearance inspection method, and program

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9410898B2 (en) 2012-09-14 2016-08-09 Keyence Corporation Appearance inspection device, appearance inspection method, and program
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