JPH0616675A - 新規セフェム化合物およびその塩 - Google Patents

新規セフェム化合物およびその塩

Info

Publication number
JPH0616675A
JPH0616675A JP31558191A JP31558191A JPH0616675A JP H0616675 A JPH0616675 A JP H0616675A JP 31558191 A JP31558191 A JP 31558191A JP 31558191 A JP31558191 A JP 31558191A JP H0616675 A JPH0616675 A JP H0616675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
cephem
salt
compound
vinyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31558191A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Sakane
和夫 坂根
Nobusachi Yasuda
修祥 安田
Hiroshi Sasaki
弘 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP31558191A priority Critical patent/JPH0616675A/ja
Publication of JPH0616675A publication Critical patent/JPH0616675A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cephalosporin Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式: [式中、Rはアミノ基または保護されたアミノ基、R
は低級アルキル基、低級アルケニル基または低級アル
キルチオ低級アルキル基、Rは水素または低級アルケ
ニル基、R(式中、Rは水素または低級アルキル基、Rは低級
アルキル基、低級アルコキシ基またはシクロ低級アルコ
キシ基)等]で示されるセフェム化合物およびその塩。 【効果】この化合物は強い抗菌作用を発揮してグラム陽
性菌およびグラム陰性菌を含む広汎な病原菌の発育を阻
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は新規セフェム化合物お
よび医薬として許容されるその塩に関する。さらに詳細
にはこの発明は、抗菌作用を有する新規セフェム化合物
および医薬として許容されるその塩に関する。すなわち
この発明の目的は、多くの病原菌に対して有効な新規セ
フェム化合物および医薬として許容されるその塩を提供
することである。
【0002】
【発明の構成】目的とするセフェム化合物は新規であ
り、下記一般式で示すことができる。式: [式中、Rはアミノ基または保護されたアミノ基、R
は低級アルキル基、低級アルケニル基または低級アル
キルチオ低級アルキル基、Rは水素または低級アルケ
ニル基、R(式中、Rは水素または低級アルキル基、Rは低級
アルキル基、低級アルコキシ基またはシクロ低級アルコ
キシ基)、または (式中、Rは低級アルキル基)、 但し、(i)Rがメチル基かつRが水素の場合、R
はシクロ低級アルコキシ基である。 (ii)Rがメチル基かつRが低級アルケニル基の
場合、Rは低級アルキル基ではない。 (iii)Rがエチル基かつRが低級アルケニル基
の場合、Rは第三級ブチル基ではない。]
【0003】この発明の新規セフェム化合物は下記反応
式で説明される製造法により製造することができる。製造法 (式中、R、R、RおよびRはそれぞれ前と同
じ意味、Xは適当な脱離基を意味する)。目的化合物
(I)の好適な医薬として許容される塩は、慣用の無毒
性の塩すなわち各種塩基との塩ならびに酸付加塩を挙げ
ることができる。より具体的には、アルカリ金属塩(例
えば、ナトリウム塩、カリウム塩,セシウム塩等)、ア
ルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム塩、マグネシウ
ム塩等)、アンモニウム塩のような無機塩基との塩、有
機アミン塩(例えば、トリエチルアミン塩、ピリジン
塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、トリエタノール
アミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N′−ジベ
ンジルエチレンジアミン塩等)のような有機塩基との
塩、無機酸付加塩(例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸
塩、リン酸塩等)、有機カルボン酸付加塩または有機ス
ルホン酸付加塩(例えば、ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオ
ロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸
塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩
等)、塩基性アミノ酸または酸性アミノ酸との塩(例え
ば、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸等)等
が挙げられる。
【0004】この明細書の以上および以下の記載におい
て、この発明の範囲内に包含される種々の定義の適切な
例と説明とを以下詳細に説明する。「低級アルキル基」
とは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、第三級ブチル、ペンチル、ネオペンチ
ル、ヘキシルのような直鎖状もしくは分岐鎖状の炭素数
1ないし6のアルカンの残基を意味し、その好ましい例
としてはC−Cアルキル基が挙げられる。「保護さ
れたアミノ基」の好適な「アミノ保護基」としては、例
えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、
ヘキサノイル等の低級アルカノイル基、例えばクロロア
セチル、ブロモアセチル、ジクロロアセチル、トリフル
オロアセチル等のモノ(もしくはジもしくはトリ)ハロ
(低級)アルカノイル基、例えばメトキシカルボニル、
エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、第三級ブ
トキシカルボニル、第三級ペンチルオキシカルボニル、
ヘキシルオキシカルボニル等の低級アルコキシカルボニ
ル基、例えばアリルオキシカルボニル等の低級アルケニ
ルオキシカルボニル基、カルバモイル基、例えばベンゾ
イル、トルオイル、ナフトイル等のアロイル基、例えば
フェニルアセチル、フェニルプロピオニル等のアル(低
級)アルカノイル基、例えばフェノキシカルボニル、ナ
フチルオキシカルボニル等のアリールオキシカルボニル
基、例えばフェノキシアセチル、フェノキシプロピオニ
ル等のアリールオキシ(低級)アルカノイル基、例えば
フェニルグリオキシロイル、ナフチルグリオキシロイル
等のアリールグリオキシロイル基、例えばベンジルオキ
シカルボニル、フェネチルオキシカルボニル、p−ニト
ロベンジルオキシカルボニル等の、適当な置換基を有し
てもよいアル(低級)アルコキシカルボニル基、等のア
シル基、例えばベンジリデン、ヒドロキシベンジリデン
等の置換されたまたは非置換アル(低級)アルキリデン
基、例えばベンジル、フェネチル、ベンズヒドリル、ト
リチル等のモノ(またはジまたはトリ)フェニル(低
級)アルキル基のようなアル(低級)アルキル基等が挙
げられ、それらの中でより好ましい例としては、C
アルコキシカルボニル基、C−Cアルケニルオ
キシカルボニル基、ニトロ基を有していてもよいアル
(C −C4)アルコキシカルボニル基があげられ、最
も好ましい例としてはメトキシカルボニル基、アリルオ
キシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基が挙げ
られる。
【0005】好適な「低級アルキルチオ低級アルキル
基」の好適な「低級アルキル」部分としては、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第三級ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル等が挙げられる。適当な「脱離
基」としては、ハロゲン等が挙げられる。好適な「ハロ
ゲン」としては、塩素、臭素、フッ素および沃素が挙げ
られる。好適な「低級アルケニル基」としては、ビニル
基、アリル基、1−プロペニル基、1(または2または
3)−ブテニル基、1(または2または3または4)−
ペンテニル基、1(または2または3または4または
5)−ヘキセニル基等が挙げられる。好適な「低級アル
コキシ基」としては、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ、第三級ブトキシ、ペン
チルオキシ、ヘキシルオキシなどのような直鎖または分
岐鎖アルコキシ基が挙げられる。好適な「シクロ低級ア
ルコキシ基」としては、シクロプロピルオキシ基、シク
ロブチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘ
キシルオキシ基等が挙げられる。
【0006】この発明の,目的化合物(I)の製造法を
以下詳細に説明する。製造法 化合物(I)またはその塩は、化合物(II)もしくは
カルボキシ基におけるその反応性誘導体またはその塩
を、化合物(III)と反応させることにより製造する
ことができる。化合物(II)のカルボキシ基における
好適な反応性誘導体としては、例えば酸塩化物、酸臭化
物等の酸ハロゲン化物等のようなカルボキシ基のエステ
ル化に適用され得る常用のものが挙げられる。化合物
(II)の好適な塩は化合物(I)について例示したも
のを参照すればよく、例えば、ナトリウム塩、カリウム
塩,セシウム塩等のアルカリ金属塩、例えば、カルシウ
ム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩のような
金属塩、アンモニウム塩等;有機塩、その例として、例
えば、トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピリ
ジン塩、プロカイン塩、ピコリン塩、ジエタノールアミ
ン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシルアミ
ン塩、N,N′−ジベンジルエチレンジアミン塩、N−
メチルグルカミン塩、トリス(ヒドロキシメチルアミ
ノ)メタン塩、フェニルエチルベンジルアミン塩、ジベ
ンジルエチレンジアミン塩、1,8−ジアザビシクロ
[5.4.0]ウンデカ−7−エン等の有機アミン塩
等;および例えば、アルギニン、リジン等の塩基性アミ
ノ酸との塩等が挙げられる。この発明は通常、例えばリ
チウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、例え
ばカルシウム等のアルカリ土類金属、例えば水素化ナト
リウム等のアルカリ金属水素化物、例えば水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、例え
ば水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、例
えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭
酸塩、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等
のアルカリ金属炭酸水素塩、例えばナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、カリウム第三級ブトキシド
等のアルカリ金属アルコキシド、例えば酢酸ナトリウム
等のアルカリ金属アルカン酸塩、例えばトリエチルアミ
ン等のトリアルキルアミン、例えばピリジン、ルチジ
ン、ピコリン等のピリジン類、キノリン、1,8−ジア
ザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン等のよう
な無機塩基および有機塩基の存在下に行われる。反応は
通常、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、クロロ
ホルム、四塩化炭素、塩化メチレン、塩化エチレン、テ
トラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシドのような慣用の溶媒中またはこれらの混合物
中で行われるが、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であれ
ばその他いかなる有機溶媒中でも反応を行うことができ
る。反応温度は特に限定されないが、通常は冷却下ない
し加温下に反応が行われる。上記製造法によって得られ
る化合物は、抽出、沈殿、分別結晶、再結晶、クロマト
グラフィーといった常法により、分離、または精製され
る。このようにして得られる化合物(I)は定法にした
がって医薬として許容されるその塩に変化させることが
できる。
【0007】この発明の目的化合物(I)および医薬と
して許容されるその塩は新規化合物であり、強い抗菌作
用を発揮してグラム陽性菌およびグラム陰性菌を含む広
汎な病原菌の生育を阻止し、さらにまた経口投与によっ
て高吸収性および高排出性を示す。したがってこれら
は、とりわけ経口投与用の抗菌薬として有用である。治
療または予防のためには、この発明の目的化合物(I)
は、経口投与、非経口投与および外用投与に適した有機
もしくは無機固体状もしくは液状のような医薬として許
容される担体とともに前記化合物を有効成分として含有
する慣用の医薬製剤の形で使用される。医薬製剤は錠
剤、糖衣錠、軟膏、カプセルまたは坐剤のような固体状
であってもよく、また溶液、懸濁液またはエマルジョン
のような液状であってもよい。必要に応じて上記製剤中
に助剤、安定剤、湿潤剤、もしくは乳化剤、緩衝液およ
びその他、乳糖、フマル酸、クエン酸、酒石酸、ステア
リン酸、マレイン酸、コハク酸、リンゴ酸、ステアリン
酸マグネシウム、白土、ショ糖、コーンスターチ、タル
ク、ゼラチン、寒天、ペクチン、落花生油、オリーブ
油、カカオ脂、エチレングリコールなどのような慣用添
加剤が含まれていてもよい。化合物(I)の投与量は、
患者の年齢、条件、疾患の種類、使用する化合物(I)
の種類などによって変化するが、この発明による化合物
は平均1回投与量約10mg、50mg、100mg、
250mg、500mgおよび1000mgの投与で病
原菌感染症治療に有効である。一般的には1日あたり1
mg/個体と約6000mg/個体との間の量またはそ
れ以上の量を患者に投与すればよい。
【0008】以下、製造例および実施例に従ってこの発
明をさらに詳細に説明する。製造例1−(1) N,N−ジメチルホルムアミド(3.95ml)および
オキシ塩化燐(4.72ml)のテトラヒドロフラン
(70ml)中から調整したビルスマイヤー試薬に、2
−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イル)−2−
プロポキシイミノ酢酸(12.0g)を0℃で加え、混
合物を0〜5℃で1時間攪拌する。7−アミノ−3−ビ
ニル−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチル
エステル塩酸塩(18.2g)とN−(トリメチルシリ
ル)アセトアミド(33.4g)の酢酸エチル(150
ml)溶液に活性酸溶液を−30℃で加え、混合物を−
30〜−10℃で30分間攪拌する。混合物を冷水、酢
酸エチルおよびテトラヒドロフランの混合物中に注ぎ、
炭酸水素ナトリウム飽和水溶液でpH7に調整する。分
取した有機層を水および食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去する。残渣を酢酸エ
チルで粉砕して、7−[2−(2−ホルミルアミノチア
ゾール−4−イル)−2−(プロポキシイミノ)アセト
アミド]−3−ビニル−3−セフェム−4−カルボン酸
ジフェニルメチルエステル(シン異性体)(18.8
g)を得る。
【0009】製造例1−(1)と同様にして下記の製造
例1−(2)〜製造例1−(4)の化合物を得る。製造例1−(2) 7−[2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(イソプロポキシイミノ)アセトアミド]−
3−ビニル−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニル
メチルエステル(シン異性体) 製造例1−(3) 7−[2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(イソブトキシイミノ)アセトアミド]−3
−ビニル−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメ
チルエステル(シン異性体) 製造例1−(4) 7−[2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(メチルチオメチルオキシイミノ)アセトア
ミド]−3−ビニル−3−セフェム−4−カルボン酸ジ
フェニルメチルエステル(シン異性体)
【0010】製造例2−(1) 7−[2−(2−ホルミルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(プロポキシイミノ)アセトアミド]−3−
ビニル−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチ
ルエステル(シン異性体)(18.5g)のメタノール
(118ml)およびテトラヒドロフラン(55ml)
の混合物溶液に、濃塩酸(6.10ml)を25℃で滴
下する。混合物を33℃に加温し、30〜35℃で1.
5時間攪拌する。混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液中
に注ぐ。得られた沈殿を濾取し、水で洗浄し、減圧下で
乾燥し、7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2−(プロポキシイミノ)アセトアミド]−3−
ビニル−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチ
ルエステル(シン異性体)(16.9g)を得る。 製造例2−(1)と同様にして下記の製造例2−(2)
〜2−(4)の化合物を得る。製造例2−(2) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(イソプロポキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル
−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエス
テル(シン異性体) 製造例2−(3) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(イソブトキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−
3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステ
ル(シン異性体)
【0011】製造例2−(4) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(メチルチオメチルオキシイミノ)アセトアミド]−3
−ビニル−3−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメ
チルエステル(シン異性体) 製造例3−(1) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(プロポキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−3
−セフェム−4−カルボン酸ジフェニルメチルエステル
(シン異性体)(16.7g)の塩化メチレン(51m
l)およびアニソール(17ml)の混合物溶液に、ト
リフルオロ酢酸(34ml)を5℃で加え、混合物を2
〜5℃で1時間攪拌する。混合物をジイソプロピルエー
テル(500ml)中に注ぐ。得られた沈殿を濾取し、
ジイソプロピルエーテルで洗浄し、乾燥する。混合物を
炭酸水素ナトリウム飽和水溶液でpH7に調整し、冷
水、酢酸エチルおよびテトラヒドロフランの混合物に溶
解する。分取した水層の有機溶媒を減圧下に留去する。
水溶液を6N塩酸でpH3.8に調整し、得られた沈殿
を瀘取し、水で洗浄し、乾燥して、7−[2−(2−ア
ミノチアゾール−4−イル)−2−(プロポキシイミ
ノ)アセトアミド]−3−ビニル−3−セフェム−4−
カルボン酸(シン異性体)(5.43g)を得る。 製造例3−(1)と同様にして下記の製造例3−(2)
〜3−(4)の化合物を得る。
【0012】製造例3−(2) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(イソプロポキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル
−3−セフェム−4−カルボン酸(シン異性体 製造例3−(3) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(イソブトキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−
3−セフェム−4−カルボン酸(シン異性体) 製造例3−(4) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(メチルチオメチルオキシイミノ)アセトアミド]−3
−ビニル−3−セフェム−4−カルボン酸(シン異性
体)
【0013】実施例1−(1) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(アリルオキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−
3−セフェム−4−カルボン酸(シン異性体)(500
mg)のN,N−ジメチルアセトアミド(5ml)溶液
に炭酸カリウム(84mg)を加え、得られた混合物を
室温で30分間攪拌し、透明な液を得る。その溶液にピ
バル酸ヨードメチル(320mg)を氷冷下で加え、混
合物を氷冷下で40分間攪拌する。混合物を氷水中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出する。抽出液を水(3回)および
飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
下で濃縮し、ジイソプロピルエーテルで粉砕して、7−
[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−(ア
リルオキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−3−
セフェム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメチルエス
テル(シン異性体)を得る。 実施例1−(1)と同様にして下記の実施例1−(2)
〜1−(19)の化合物を得る。実施例1−(2) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(エトキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−3−
セフェム−4−カルボン酸1−メチルカルボニルオキシ
エチルエステル(シン異性体) H,bs),9.60(1H,d,J=8Hz)
【0014】実施例1−(3) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(エトキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−3−
セフェム−4−カルボン酸1−イソプロポキシカルボニ
ルオキシエチルエステル(シン異性体) 実施例1−(4) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(エトキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−3−
セフェム−4−カルボン酸1−エトキシカルボニルオキ
シエチルエステル(シン異性体) 実施例1−(5) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(エトキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−3−
セフェム−4−カルボン酸1−シクロヘキシルオキシカ
ルボニルオキシエチルエステル(シン異性体)
【0015】実施例1−(6) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(エトキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−3−
セフェム−4−カルボン酸(5−メチル−2−オキソ−
1,3−ジオキソール−4−イル)メチルエステル(シ
ン異性体) 実施例1−(7) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(アリルオキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−
3−セフェム−4−カルボン酸1−メチルカルボニルオ
キシエチルエステル(シン異性体) 実施例1−(8) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(アリルオキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−
3−セフェム−4−カルボン酸1−イソプロポキシカル
ボニルオキシエチルエステル(シン異性体)
【0016】実施例1−(9) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(アリルオキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−
3−セフェム−4−カルボン酸1−エトキシカルボニル
オキシエチルエステル(シン異性体) 実施例1−(10) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(アリルオキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−
3−セフェム−4−カルボン酸1−シクロヘキシルオキ
シカルボニルオキシエチルエステル(シン異性体) 実施例1−(11) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(アリルオキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−
3−セフェム−4−カルボン酸(5−メチル−2−オキ
ソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチルエステル
(シン異性体)
【0017】実施例1−(12) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(プロポキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−3
−セフェム−4−カルボン酸1−メチルカルボニルオキ
シエチルエステル(シン異性体) 実施例1−(13) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(プロポキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−3
−セフェム−4−カルボン酸1−エトキシカルボニルオ
キシエチルエステル(シン異性体) 実施例1−(14) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(イソプロポキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル
−3−セフェム−4−カルボン酸第三級ブチルカルボニ
ルオキシメチルエステル(シン異性体)
【0018】実施例1−(15) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(イソブトキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−
3−セフェム−4−カルボン酸第三級ブチルカルボニル
オキシメチルエステル(シン異性体) 実施例1−(16) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(メチルチオメチルオキシイミノ)アセトアミド]−3
−ビニル−3−セフェム−4−カルボン酸第三級ブチル
カルボニルオキシメチルエステル(シン異性体) 実施例1−(17) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(プロポキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−3
−セフェム−4−カルボン酸第三級ブチルカルボニルオ
キシメチルエステル(シン異性体) 実施例1−(18) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(アリルオキシイミノ)アセトアミド]−3−セフェム
−4−カルボン酸第三級ブチルカルボニルオキシメチル
エステル(シン異性体)
【0019】実施例1−(19) 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(プロポキシイミノ)アセトアミド]−3−セフェム−
4−カルボン酸第三級ブチルカルボニルオキシメチルエ
ステル(シン異性体)
【0020】実施例2 7−[2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(アリルオキシイミノ)アセトアミド]−3−ビニル−
3−セフェム−4−カルボン酸第三級ブチルカルボニル
オキシメチルエステル(シン異性体)(474mg)を
4N塩酸で処理して、7−[2−(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)−2−(アリルオキシイミノ)アセトア
ミド]−3−ビニル−3−セフェム−4−カルボン酸第
三級ブチルカルボニルオキシメチルエステル塩酸塩(シ
ン異性体)(441mg)を得る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: [式中、Rはアミノ基または保護されたアミノ基、R
    は低級アルキル基、低級アルケニル基または低級アル
    キルチオ低級アルキル基、Rは水素または低級アルケ
    ニル基、R(式中、Rは水素または低級アルキル基、Rは低級
    アルキル基、低級アルコキシ基またはシクロ低級アルコ
    キシ基)、または (式中、Rは低級アルキル基)、 但し、(i)Rがメチル基かつRが水素の場合、R
    はシクロ低級アルコキシ基である。(ii)Rがメ
    チル基かつRが低級アルケニル基の場合、Rは低級
    アルキル基ではない。 (iii)Rがエチル基かつRが低級アルケニル基
    の場合、Rは第三級ブチル基ではない。]で示される
    新規セフェム化合物およびその塩。
JP31558191A 1991-09-21 1991-09-21 新規セフェム化合物およびその塩 Pending JPH0616675A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31558191A JPH0616675A (ja) 1991-09-21 1991-09-21 新規セフェム化合物およびその塩

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31558191A JPH0616675A (ja) 1991-09-21 1991-09-21 新規セフェム化合物およびその塩

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0616675A true JPH0616675A (ja) 1994-01-25

Family

ID=18067076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31558191A Pending JPH0616675A (ja) 1991-09-21 1991-09-21 新規セフェム化合物およびその塩

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0616675A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06279452A (ja) 新規セフェム化合物
SK278845B6 (sk) D-2-aminoacyl-3-(z)-propenylcefalosporínové derivá
JPS63152370A (ja) 新規カルボン酸
US4379787A (en) Oximino-substituted cephalosporin compounds
US5202315A (en) Cephalosporin compounds
US4406898A (en) Oxazole and oxadiazole cephalosporins
US4866055A (en) Cephalosporin derivatives and their crystalline derivatives
EP0105459B1 (en) Syn-isomer of 7-substituted-3-vinyl-3-cephem compounds, processes for production thereof and pharmaceutical compositions containing them
US4971962A (en) Cephalosporin compounds
US5571804A (en) Cephalosporin antibiotics
EP0543819A1 (en) Cephalosporin compounds and processes for preparation thereof
JPH0616675A (ja) 新規セフェム化合物およびその塩
JPH027316B2 (ja)
EP0188781B1 (en) 1-oxa-1-dethia-cephalosporin compounds and antibacterial agent comprising the same
NO862910L (no) Fremgangsmaate for fremstilling av 3,7-disubstituerte-3-cefemforbindelser.
KR0154901B1 (ko) 신규 세팔로스포린계 항생제(v)
JPH05222058A (ja) 新規セフェム化合物およびその塩
JP3140525B2 (ja) 新規なセファロスポリン誘導体およびその塩
JP2595679B2 (ja) 新規セフェム化合物およびその製造法
JPS62226986A (ja) 新規セフアロスポリン誘導体
JPH0426692A (ja) 新規セフェム化合物
JP3141040B2 (ja) 新規なセファロスポリン誘導体およびその塩
US20070099890A1 (en) Novel cephalosporin derivatives, its pharmaceutically acceptable salts and manufacturing process thereof
JPS58135894A (ja) 7―置換ブチルアミド―3―ビニルセファロスポラン酸誘導体
JPH0867684A (ja) 新規セフェム化合物、その製造法及び抗菌剤