JPH0616674B2 - 餡の練上げ方法 - Google Patents

餡の練上げ方法

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JPH0616674B2
JPH0616674B2 JP60189893A JP18989385A JPH0616674B2 JP H0616674 B2 JPH0616674 B2 JP H0616674B2 JP 60189893 A JP60189893 A JP 60189893A JP 18989385 A JP18989385 A JP 18989385A JP H0616674 B2 JPH0616674 B2 JP H0616674B2
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bean
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heating
kettle
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徳二 梶原
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Kajiwara Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、餡を加熱撹拌して練上げる方法に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来、火取り餡、練切り餡、黄味餡と呼ばれるような硬
練りの餡を練上げるのに、蒸気によって加熱される釜
に、水と砂糖と生餡とを入れ、これらを撹拌機によって
撹拌、混合しつつ加熱することが行われている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述した硬練りの餡を練上げる場合、加熱撹拌の初期は
餡が流動状態であるため、撹拌機の撹拌羽根の回転と、
原料の対流とによって撹拌混合が良好に行われるが、被
撹拌物である餡が硬くなるに従って、その流動、対流が
なくなり、硬い餡がほとんどほぐれることなく、塊状の
まま釜の内面を滑って撹拌羽根と共回りしてしまい、餡
が局部的に加熱されて焦げたり変質したりするという問
題点がある。そして、釜の内面は、滑らかであれば焦げ
つきが少なく衛生的ではあるが、硬練りの餡の場合には
前述した共回りが生じ易い。また、特公昭52−168
25号公報に示された撹拌機の撹拌羽根の回転に速度差
をつけると、ある程度は硬い餡の前述した共回りを防止
できるが、これだけでは不十分な場合も多い。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたもので、硬
練りの餡を練上げる場合、撹拌される餡が硬くなった時
に、この餡と撹拌羽根との共回りが生じて餡の撹拌混合
ができなくなるのを防止し、均質で良好な餡を効率よく
得ることができる餡の練上げ方法を提供することを目的
としている。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明による餡の練上げ方法は、蒸気によって加熱さ
れる釜に餡を入れ、この餡を加熱しつつ、撹拌機で撹拌
するに当り、前記餡が硬くなった時に、蒸気の供給を短
時間停止して釜の温度を低下させ、蒸気の供給を停止し
た時間の2〜3倍程度の時間蒸気を供給して釜の温度を
上昇させて所定温度に保つ間欠加熱を繰返すことを特徴
としている。
〔作用〕
蒸気によって加熱される釜に餡を入れ、この餡を加熱し
つつ、撹拌機で撹拌するに当り、餡が硬くなるとこの餡
が撹拌機の撹拌羽根と共に釜の内面を滑って移動する共
回りを生じ撹拌ができなくなるのは、釜と餡との間に薄
い蒸気層ができるためであるが、この時に例えば0.5
〜1分間の短時間蒸気の供給を停止し、釜の加熱を止め
ると、釜は放熱によって温度が低下することで、蒸気層
がなくなって餡が釜の内面に密着する。したがって、こ
の餡と釜との密着状態では、釜の内面が滑らかであって
も撹拌羽根の回転によって、餡を撹拌混合することがで
きる。しかし、釜の温度が低下すると餡の温度も下降す
るので、蒸気の停止時間の2〜3倍程度すなわち1〜3
分間蒸気を供給し、釜および餡を所定の温度範囲に保
つ。このようにすると、再び釜の餡との間に薄い蒸気層
ができるが、蒸気の供給を短時間停止することで、釜と
餡との間にできた薄い蒸気層を速かになくすことがで
き、このような蒸気の停止と供給とを間欠的に繰返すこ
とにより、撹拌羽根と餡との共回りが生じないようにし
て、釜内の餡を十分に撹拌混合でき、均質で安定した餡
を効率よく練上げることができる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例につき図面を参照して説明す
る。
第1図から第4図はこの発明の一実施例に用いる装置を
示す。
第1図,第2図において、1は加熱釜であり、加熱釜1
は銅製の釜本体2の下部周囲をステンレス製のジャケッ
ト3で覆い、ジャケット3の上端部が釜本体2外周面に
固着されている。加熱釜1は脚4に前方への傾倒可能に
枢支されている。ジャケット3と釜本体2の間に形成さ
れた蒸気室5に図示しない蒸気源に連通した蒸気管6が
電磁弁7を介して接続され、電磁弁7はタイマー29に
よって開閉制御されるようになっている。なお、電磁弁
7はできるだけジャケット3に近接させて配置すること
が好ましい。また蒸気室5には弁8を有するドレン管9
も接続されている。
餡を撹拌するための不等速撹拌機は、第1図,第3図,
第4図に示すように、脚4側に支柱10を介して取付け
られたリヤカバー11内に電動機12と減速機13とが
設置され、電動機12の動力が減速機13で減速され、
後述する動力伝達系14によって撹拌羽根15を有する
遊星軸16に伝達されるように構成されている。動力伝
達系14は、次のように構成されている。すなわち、減
速機13の出力軸13aに嵌着されたチェーンスプロケ
ット17に無端チェーン18が掛けられ、このチェーン
18が不等速回転機構19の駆動側軸20に嵌着された
チェーンスプロケット21に噛合されている。駆動側軸
20はリヤカバー11に固定されて無端チェーン18を
覆う本体ケース22内に回転自在に支持されている。駆
動側軸20には駆動側楕円形歯車23が嵌着され、この
歯車23と噛合う従動側楕円形歯車24が太陽軸25の
上端部に嵌着されている。太陽軸25は本体ケース22
の先端部に回動自在に支持され、太陽軸25の下端部に
嵌着された太陽歯車26が前記遊星軸16の上端部に嵌
着された遊星歯車27に噛合されている。遊星軸16
は、太陽軸25に固定された回動部材28に回転自在に
支持され、斜め上方から前記釜本体2内に差込まれ遊星
軸16の下端部には釜本体2の内面に摺接する撹拌羽根
15が取付けられている。
次に、以上のような装置を用いて硬練りの餡を練上げる
方法につき説明する。
釜本体2内に水と砂糖を入れ、白生餡を投入し、蒸気管
6からジャケット3内の蒸気室5に蒸気を供給して加熱
しつつ、電動機12を駆動させる。電動機12を駆動さ
せると、減速機13で減速されて、動力がチェーンスプ
ロケット17,無端チェーン18,チェーンスプロケッ
ト21の経路で不等速回転機構19の駆動側軸20に伝
達される。不等速回転機構19では駆動側軸20から駆
動側,従動側楕円形歯車23,24の噛合によって従動
側軸である太陽軸25に動力が伝達される。この場合、
第5図に示すピッチサークルで互いに同じ形状と同じ歯
数の駆動側,従動側楕円形歯車23,24が噛合されて
いるので、第6図に示すように、駆動側楕円形歯車23
がほぼ等速で1回転する間に従動側楕円形歯車24は2
回速度が変化する。このため、太陽軸25は1回転中に
2回速度が変化すると共に、太陽軸25から太陽歯車2
6と遊星歯車27の噛合によって動力が伝達される遊星
軸16も速度が変化する。したがって、遊星軸16に取
付けられた撹拌羽根15は、不等速回転による公転およ
び自転をしつつ、釜本体2内の餡と砂糖と水とを撹拌混
合する。
前述したように、撹拌羽根15が不等速の公転および自
転をすることで、釜本体2内の餡が流動性のある柔らか
い状態では、乱流を生じて効率よく各部均一に撹拌する
ことができる。また、釜本体2内の餡は粘性が高く硬い
状態になると、第7図に示すように、撹拌羽根15の回
転が低速から高速に移る際に餡30を急速に押込むため
に、餡の間にV字形の隙間31が生じ、次に撹拌羽根1
5を超えて餡が落下し、さらに隙間31の左右の餡30
が巻込まれるので、餡が釜本体2の回りを撹拌羽根15
と一体的に移動する共回り現象を生ずることを防止でき
る。そして、餡が硬くなった時に、タイマー29の動作
によって、電磁弁7を0.5〜1分間閉じた後1分間〜
3分間を開くことを繰返し、蒸気のジャケット3内への
供給を間欠的にする加熱を繰返し行うと、第8図に示す
ように、釜本体2と餡30との間に生じていた薄い蒸気
層32が、加熱停止中に釜本体2の放熱による温度低下
でなくなり、餡が釜本体2内面に密着するので、餡の共
回りを防止できる。なお、この場合に、釜本体2は銅製
で熱伝導がよいので、ステンレス製のものに比べ、短時
間で釜本体2の温度が下がり、餡の練り時間を長くしな
いために有効である。
この発明による餡の練上げ方法の具体例について説明す
る。
前述の装置の36用加熱釜と、前述の1回転で2回不
等速運動が行われる回転速度22r.p.mの不等速撹拌機
を用い、青木製餡工場(浦和市)製の白生餡20kg、上
白糖12kg、水10を原料として黄味餡を練上げた。
予め水に上白糖を加えて沸騰溶解させたものに白生餡を
2回に分けて釜本体内に投入し、最初は、加熱蒸気を
1.5kg/cm2として不等速撹拌機を駆動させた。5分
間経過した時、白生餡が完全に溶けた。この時、原料は
流動的な状態であり、撹拌によって飛ぶので、加熱蒸気
を1.0kg/cm2とした。10分間経過した時には、撹
拌羽根が液面下にあり、その不等回転による効果はまだ
目立たなかった。15分間経過し、原料が非流動的にな
りかなり硬くなると、撹拌羽根が高速になる時に原料で
ある餡がV字形に切れ、次の動きで餡が巻込まれる第7
図に示す状態となった。ここで、蒸気の蒸気室への供給
を間欠的にした。蒸気の供給を停止すると、餡が釜本体
の内面に密着し、共回りせずに餡を撹拌できた。
25分間経過すると、糖度54%、練上げ重量31.9
kgの黄味餡が通常の方法によるものに比べ、やや硬く練
り上げられた。練り上げた黄味餡は、各部均質に練上が
り、焦げつきは生じなかった。前述のように、蒸気の供
給を止めると0.5分間程度で、釜本体へ餡が密着する
ようになり、第7図に示すV字形の隙間が目立たなくな
り、餡は全体が練込まれるような動きとなって、高い撹
拌効果が得られる。なお、蒸気の供給停止は0.5〜1
分間程度とし、蒸気による加熱は停止時間の2〜3倍す
なわち1〜3分間程度にすることが好ましい。そして、
餡は共回りを起こすことなく、十分に練上げられ、全体
的に均質な撹拌や均一な加熱ができた。
なお、この発明は、硬練りの餡の製造に用いられる。ま
た、この発明において、撹拌羽根の不等回転、銅製の釜
本体は必ずしも使用しなくてもよいが、撹拌羽根を不等
速回転させ、また銅製の釜本体を用いると、より一層好
ましい撹拌混合ができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明は、餡が硬くなった時
に、蒸気の停止と供給とを繰返す間欠加熱を行い、蒸気
の停止を短時間にし、蒸気の供給はその停止時間の2〜
3倍の時間にすることで、釜と餡との間に薄い蒸気層が
できても、この蒸気層を速やかになくし、撹拌羽根と餡
との共回りがほとんど生じないようにして、均質で安定
した硬い餡を効率よく練上げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による餡の練上げ方法を行う装置を示
す概略正面図、第2図は加熱釜の加熱機構の説明図、第
3図は不等速撹拌機を示す部分縦断面図、第4図は同一
部を切欠いた平面図、第5図は非円形歯車の説明図、第
6図は同回転角と変位の関係を示す図、第7図は作用説
明用の平面図、第8図は作用説明用の部分縦断面図であ
る。 1……加熱釜、2……釜本体、3……ジャケット、5…
…蒸気室、6……蒸気管、7……電磁弁、15……撹拌
羽根、29……タイマー、30……餡、31……隙間、
32……蒸気層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸気によって加熱される釜に餡を入れ、こ
    の餡を加熱しつつ、撹拌機で撹拌するに当り、前記餡が
    硬くなった時に、蒸気の供給を短時間停止して釜の温度
    を低下させ、蒸気の供給を停止した時間の2〜3倍程度
    の時間蒸気を供給して釜の温度を上昇させて所定温度に
    保つ間欠加熱を繰返すことを特徴とする餡の練上げ方
    法。
JP60189893A 1985-08-30 1985-08-30 餡の練上げ方法 Expired - Lifetime JPH0616674B2 (ja)

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