JPH0616666A - 双環状アミン誘導体 - Google Patents

双環状アミン誘導体

Info

Publication number
JPH0616666A
JPH0616666A JP4198983A JP19898392A JPH0616666A JP H0616666 A JPH0616666 A JP H0616666A JP 4198983 A JP4198983 A JP 4198983A JP 19898392 A JP19898392 A JP 19898392A JP H0616666 A JPH0616666 A JP H0616666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
azabicyclo
group
formula
compound
amino
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4198983A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Ito
安夫 伊藤
Hideo Kato
日出男 加藤
Shingo Yasuda
信吾 安田
Nobuhiko Iwasaki
信彦 岩崎
Hiroyuki Nishino
博幸 西野
Makoto Takeshita
真 竹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Abbott Japan Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokuriku Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Hokuriku Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP4198983A priority Critical patent/JPH0616666A/ja
Publication of JPH0616666A publication Critical patent/JPH0616666A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】次の一般式 【化1】 (式中、Aは水素原子又はアミノ保護基を、Rは低級ア
ルキル基を、Xは低級アルキル基で置換されていても良
いC1 〜C7 のアルキレン鎖を、mは1又は2の整数を
表す。)で示される双環状アミン誘導体及びその塩に関
するものである。 【効果】これら化合物は医薬品の合成中間体として極め
て有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬品の合成中間体とし
て有用である新規な双環状アミン誘導体及びその塩に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭56−164187号には、神経
弛緩剤として有用なノルトロパン誘導体の中間体とし
て、β−アミノ−3−ノルトロパン誘導体が開示されて
いるが、本発明化合物の様に側鎖にエステル基を有する
双環状アミン誘導体は、これまでに全く知られていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】次の一般式(I)
【化2】 (式中、Aは水素原子又はアミノ保護基を、Rは低級ア
ルキル基を、Xは低級アルキル基で置換されていても良
いC1 〜C7 のアルキレン鎖を、mは1又は2の整数を
表す。)で示される双環状アミン誘導体及びその塩から
合成できる次の一般式(II)
【化3】 (式中、X及びmは前述と同意義を表し、R1 は水素原
子又は低級アルカノイル基を、R2 は水素原子又はハロ
ゲン原子を、R3 は低級アルコキシ基を、R4 は水素原
子又は低級アルキル基を表す。)で示されるベンズアミ
ド誘導体については、本出願人の出願に係わる特願平4
−56547号に消化器系疾患治療剤としての有用性が
記載されている。
【0004】本発明は、前記一般式(II)で示されるベン
ズアミド誘導体の合成中間体として有用な新規な双環状
アミン誘導体を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究した結果、前記一般式(I)で示
される双環状アミン誘導体が、前記一般式(II)で示され
るベンズアミド誘導体の合成中間体として有用であるこ
とを見いだし、本発明を完成させた。
【0006】本発明の前記一般式(I)中、Rで示され
る低級アルキル基及びXで示されるアルキレン基に置換
していても良い低級アルキル基としては、例えば、メチ
ル基,エチル基,n-プロピル基,イソプロピル基,n-ブ
チル基,イソブチル基,sec-ブチル基,tert- ブチル基
等が挙げられ、Aで示されるアミノ保護基としては、ア
ミノ基の保護基として一般的に用いられるウレタン型保
護基あるいはアシル型保護基等が挙げられる。ウレタン
型保護基としては、例えば、ベンジルオキシカルボニル
基、p-メトキシベンジルオキシカルボニル基,p-クロロ
ベンジルオキシカルボニル基等の置換ベンジルオキシカ
ルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基,(1,
1−ジメチルエトキシ)カルボニル基等のアルキルオキ
シカルボニル基、メチルスルホニルエチルオキシカルボ
ニル基、(2,2,2−トリクロロエトキシ)カルボニ
ル基、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル基
等が挙げられ、アシル型保護基としては、例えば、アセ
チル基,トリフルオロアセチル基,ベンゾイル基,ホル
ミル基,フタロイル基等が挙げられる。
【0007】本発明の前記一般式(I)で示される化合
物の塩としては、例えば、塩酸,臭化水素酸,ヨウ化水
素酸,硫酸,硝酸,燐酸等の鉱酸塩、あるいは、酢酸,
マレイン酸,フマル酸,クエン酸,シュウ酸,コハク
酸,酒石酸,リンゴ酸,マンデル酸,メタンスルホン
酸,p-トルエンスルホン酸,10- カンファースルホン酸
等の有機酸塩等が挙げられる。
【0008】本発明の前記一般式(I)で示される化合
物のうち、不斉炭素原子を有する化合物には、それぞれ
光学異性体が存在しうるが、本発明にはこれら光学異性
体及びその混合物も包含される。
【0009】さらに、本発明の前記一般式(I)で示さ
れる化合物には異なる立体配座が存在する。例えば、A
−NH−基が結合するピペリジン環は、椅子型,舟型又
は中間型の配置をとる。又、A−NH−基部分にも2個
の異なる立体配置が存在する。即ち、ピペリジン環の炭
素部分を平面として描くと、ピペリジン環上の窒素原子
は平面の上側に、−(CH2 m −架橋は平面の下側に
描くことができるが、一方は、A−NH−基が、−(C
2 m −架橋と同じく平面の下側に位置する場合で、
α−配置をもつ。この立体配置はエンド配置であり、ト
ロピン等の立体配置に対応する。もう一方は、A−NH
−基が、ピペリジン環上の窒素原子と同じく平面の上側
に位置する場合で、β−配置をもつ。この立体配置はエ
キソ配置であり、プソイドトロピン等の立体配置に対応
する。以下、エンド/エキソの命名法を用いる。
【0010】本発明の特に好ましい化合物としては、以
下の様な化合物が挙げられるが、本発明はこれらの例に
限定されることはない。 (1)エキソ−〔3−〔(1,1−ジメチルエトキシ)
カルボニルアミノ〕−8−アザビシクロ〔3.2.1〕
オクト−8−イル〕酢酸エチル (2)エキソ−4−〔3−〔(1,1−ジメチルエトキ
シ)カルボニルアミノ〕−8−アザビシクロ〔3.2.
1〕オクト−8−イル〕酪酸エチル (3)エンド−〔3−〔(1,1−ジメチルエトキシ)
カルボニルアミノ〕−8−アザビシクロ〔3.2.1〕
オクト−8−イル〕酢酸エチル (4)エンド−4−〔3−〔(1,1−ジメチルエトキ
シ)カルボニルアミノ〕−8−アザビシクロ〔3.2.
1〕オクト−8−イル〕酪酸エチル (5)エキソ−〔3−〔(1,1−ジメチルエトキシ)
カルボニルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.3.1〕
ノン−9−イル〕酢酸エチル (6)エキソ−4−〔3−〔(1,1−ジメチルエトキ
シ)カルボニルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.3.
1〕ノン−9−イル〕酪酸エチル (7)エンド−〔3−〔(1,1−ジメチルエトキシ)
カルボニルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.3.1〕
ノン−9−イル〕酢酸エチル (8)エンド−3−〔3−〔(1,1−ジメチルエトキ
シ)カルボニルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.3.
1〕ノン−9−イル〕プロピオン酸エチル (9)エンド−4−〔3−〔(1,1−ジメチルエトキ
シ)カルボニルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.3.
1〕ノン−9−イル〕酪酸エチル (10)エンド−5−〔3−〔(1,1−ジメチルエト
キシ)カルボニルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.
3.1〕ノン−9−イル〕吉草酸エチル (11)エンド−6−〔3−〔(1,1−ジメチルエト
キシ)カルボニルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.
3.1〕ノン−9−イル〕ヘキサン酸メチル (12)エンド−7−〔3−〔(1,1−ジメチルエト
キシ)カルボニルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.
3.1〕ノン−9−イル〕ヘプタン酸メチル (13)エンド−8−〔3−〔(1,1−ジメチルエト
キシ)カルボニルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.
3.1〕ノン−9−イル〕オクタン酸メチル (14)エンド−(3−トリフルオロアセトアミド−9
−アザビシクロ〔3.3.1〕ノン−9−イル)酢酸エ
チル (15)エンド−4−(3−トリフルオロアセトアミド
−9−アザビシクロ〔3.3.1〕ノン−9−イル)酪
酸エチル (16)エンド−〔3−〔(2,2,2−トリクロロエ
トキシ)カルボニルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.
3.1〕ノン−9−イル)酢酸エチル (17)エンド−4−〔3−〔(2,2,2−トリクロ
ロエトキシ)カルボニルアミノ〕−9−アザビシクロ
〔3.3.1〕ノン−9−イル)酪酸エチル (18)エキソ−(3−アミノ−8−アザビシクロ
〔3.2.1〕オクト−8−イル)酢酸エチル (19)エキソ−4−(3−アミノ−8−アザビシクロ
〔3.2.1〕オクト−8−イル)酪酸エチル (20)エンド−(3−アミノ−8−アザビシクロ
〔3.2.1〕オクト−8−イル)酢酸エチル (21)エキソ−4−(3−アミノ−8−アザビシクロ
〔3.2.1〕オクト−8−イル)酪酸エチル (22)エキソ−(3−アミノ−9−アザビシクロ
〔3.3.1〕ノン−9−イル)酢酸エチル (23)エキソ−4−(3−アミノ−9−アザビシクロ
〔3.3.1〕ノン−9−イル)酪酸エチル (24)エンド−(3−アミノ−9−アザビシクロ
〔3.3.1〕ノン−9−イル)酢酸エチル (25)エンド−3−(3−アミノ−9−アザビシクロ
〔3.3.1〕ノン−9−イル)プロピオン酸エチル (26)エンド−4−(3−アミノ−9−アザビシクロ
〔3.3.1〕ノン−9−イル)酪酸エチル (27)エンド−5−(3−アミノ−9−アザビシクロ
〔3.3.1〕ノン−9−イル)吉草酸エチル (28)エンド−6−(3−アミノ−9−アザビシクロ
〔3.3.1〕ノン−9−イル)ヘキサン酸メチル (29)エンド−7−(3−アミノ−9−アザビシクロ
〔3.3.1〕ノン−9−イル)ヘプタン酸メチル (30)エンド−8−(3−アミノ−9−アザビシクロ
〔3.3.1〕ノン−9−イル)オクタン酸メチル
【0011】本発明の前記一般式(I)で示される新規
な双環状アミン誘導体は、以下の方法により製造するこ
とができる。
【0012】本発明に係る化合物の製造方法の第一の様
式によれば、前記一般式(I)中、Aがアミノ保護基で
ある化合物は、次の一般式(III)
【化4】 (式中、mは前述と同意義を表し、A’はアミノ保護基
を表す。)で示される化合物と次の一般式(IV) Y−X−CO2 R あるいは CH2 =CHCO2 R (IV) (式中、X及びRは前述と同意義を表し、Yはハロゲン
原子を表す。)で示される化合物とを、無溶媒あるいは
有機溶媒中、脱ハロゲン化水素剤としての塩基の存在下
あるいは非存在下で反応させることにより製造すること
ができる。
【0013】本製造方法において使用される有機溶媒と
しては、例えば、メタノール,エタノール,n-プロパノ
ール,イソプロパノール,n-ブタノール等のアルコール
系溶媒、ベンゼン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化
水素系溶媒、テトラヒドロフラン,1,4−ジオキサ
ン,アセトニトリル,N,N−ジメチルホルムアミド,
N−メチル−2−ピロリドン,ジメチルスルホキシド等
の非プロトン性極性溶媒、ジクロロメタン,クロロホル
ム,1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系
溶媒等が挙げられ、使用される塩基としては、前記一般
式(III) 中、A’で示されるアミノ保護基が切断されな
い限りいかなるものでも良く、例えば、炭酸ナトリウ
ム,炭酸カリウム,炭酸水素ナトリウム,炭酸水素カリ
ウム,炭酸カルシウム等が挙げられる。又、反応は氷冷
下から溶媒の還流温度までの範囲で行われる。
【0014】尚、本製造方法において出発原料となった
前記一般式(III) で示される化合物は、一部を除き公知
化合物であり、ザ・ジャーナル・オブ・メディシナル・
ケミストリー(The Journal of Medicinal Chemistry),
第34巻,第656頁,1991年等に記載の方法によ
り、以下の図(化5)の様にして製造することができ
る。詳細は参考例に記載した。
【化5】 (式中、A’及びmは前述と同意義を表す。)
【0015】本発明に係る化合物の製造方法の第二の様
式によれば、前記一般式(I)中、Aが水素原子である
化合物は、次の一般式(V)
【化6】 (式中、A’,X,R及びmは前述と同意義を表す。)
で示される化合物を脱保護することにより製造すること
ができる。
【0016】本脱保護反応は、アミノ保護基を脱保護す
る際一般的に用いられている方法により行うことができ
るが、例えば、 (1)一般式(V)中、A’が(1,1−ジメチルエト
キシ)カルボニル基の場合は、有機溶媒中、酸を反応さ
せることにより行うことができる。本法において使用さ
れる酸としては、一般式(V)で示される化合物のエス
テル基が加水分解されない限りいかなるものでも良く、
例えば、塩化水素,硫酸,トリフルオロ酢酸,トリフル
オロメタンスルホン酸等が挙げられ、使用される有機溶
媒としては、例えば、メタノール,エタノール,n-プロ
パノール,イソプロパノール,テトラヒドロフラン,ア
セトン,酢酸エチル,ジクロロエタン,クロロホルム,
1,2−ジクロロエタン等が挙げられる。又、反応は氷
冷下から溶媒の還流温度までの範囲で行われる。
【0017】(2)一般式(V)中、A’がトリフルオ
ロアセチル基の場合は、有機溶媒又は含水有機溶媒中、
アルカリを反応させるか又は、アルコール中、金属アル
コキシドを反応させることにより行うことができる。ア
ルカリ加水分解の場合、使用されるアルカリとしては、
一般式(V)で示される化合物のエステル基が加水分解
されない限りいかなるものでも良く、好ましくは、炭酸
水素ナトリウム,炭酸ナトリウム,炭酸水素カリウム,
炭酸カリウム等の弱アルカリであり、使用される有機溶
媒としては、例えば、、水,メタノール,エタノール,
n-プロパノール,イソプロパノール,アセトン,テトラ
ヒドロフラン等が挙げられる。金属アルコキシドを用い
る場合、使用される金属アルコキシドとアルコールの組
合せとしては、例えば、ナトリウムメトキシド−メタノ
ール,ナトリウムエトキシド−エタノール,ナトリウム
n-プロポキシド−n-プロパノール等が挙げられ、CO2
Rで示されるエステルを形成しているアルコールに対応
させて用いることが好ましい。又、反応は氷冷下から溶
媒の還流温度までの範囲で行われる。
【0018】(3)一般式(V)中、A’が(2,2,
2−トリクロロエトキシ)カルボニル基の場合は、有機
溶媒又は含水有機溶媒中、適当な遷移金属を反応させる
ことにより行うことができる。本法において使用される
遷移金属としては、例えば、亜鉛,カドミウム等が挙げ
られ、使用される有機溶媒としては、例えば、酢酸,含
水酢酸,含水テトラヒドロフラン等が挙げられ、又、反
応は氷冷下から溶媒の還流温度までの範囲で行われる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を参考例及び実施例によって説
明するが、本発明はこれらの例の特定の細部に限定され
るものではない。
【0020】参考例1 エンド−9−ベンジル−3−〔(1,1−ジメチルエト
キシ)カルボニルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.
3.1〕ノナン エンド−3−アミノ−9−ベンジル−9−アザビシクロ
〔3.3.1〕ノナン4.50gの1,4−ジオキサン
22.5ml懸濁液に、室温攪拌下、1N−水酸化ナトリ
ウム水溶液19.5ml及び二炭酸ジ−tert- ブチル4.
48gの1,4−ジオキサン2.3ml溶液を順次滴下し
た。室温で30分間攪拌した後、反応液を水中に注い
だ。析出結晶を濾取し、水洗して、無色結晶5.91g
を得た。メタノールから再結晶して、融点172〜17
3℃の無色針状晶を得た。 元素分析値 C20302 2 理論値 C, 72.69; H, 9.15; N, 8.48 実験値 C, 72.53; H, 9.24; N, 8.42
【0021】参考例2 エンド−N−(9−ベンジル−9−アザビシクロ〔3.
3.1〕ノン−3−イル)トリフルオロアセトアミド エンド−3−アミノ−9−ベンジル−9−アザビシクロ
〔3.3.1〕ノナン4.50gのジクロロメタン45
ml懸濁液に、氷冷攪拌下、無水トリフルオロ酢酸4.1
mlを滴下した。室温で30分間攪拌した後、炭酸水素ナ
トリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄した。有機層
を脱水した後、減圧濃縮して淡褐色結晶4.40gを得
た。イソプロピルエーテルから再結晶して、融点132
〜133.5℃の無色結晶を得た。 元素分析値 C17213 2 O 理論値 C, 62.56; H, 6.49; N, 8.58 実験値 C, 62.59; H, 6.47; N, 8.40
【0022】参考例3 エンド−3−〔(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニ
ルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.3.1〕ノナン エンド−9−ベンジル−3−〔(1,1−ジメチルエト
キシ)カルボニルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.
3.1〕ノナン13.0gのメタノール130ml懸濁液
に、パールマン触媒(20%水酸化パラジウム−炭素)
1.30gを加え、50℃,10気圧の条件で3時間加
水素分解を行った。触媒を除去し、濾液を減圧濃縮し
て、無色結晶9.40gを得た。酢酸エチルから再結晶
して、融点143.5〜144.5℃の無色プリズム晶
を得た。 元素分析値 C13242 2 理論値 C, 64.97; H, 10.06; N, 11.66 実験値 C, 64.75; H, 10.13; N, 11.62
【0023】参考例3の方法に準拠して、参考例4の化
合物を得た。
【0024】参考例4 エンド−N−(9−アザビシクロ〔3.3.1〕ノン−
3−イル)トリフルオロアセトアミド 性状 無色プリズム晶 (iso-PrOH) 融点 130〜131.5℃ 元素分析値 C10153 2 O・1/4H2 O 理論値 C, 49.89; H, 6.49; N, 11.64 実験値 C, 50.06; H, 6.48; N, 11.91
【0025】実施例1 エンド−4−〔3−〔(1,1−ジメチルエトキシ)カ
ルボニルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.3.1〕ノ
ン−9−イル〕酪酸エチル エンド−3−〔(1,1−ジメチルエトキシ)カルボニ
ルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.3.1〕ノナン
9.00g,4−ブロモ酪酸エチル8.10g,炭酸カ
リウム5.70g及びエタノール90mlの混合物を5時
間加熱還流した。不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮し
た。残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
脱水した後、減圧濃縮して無色結晶を得た。アセトンか
ら再結晶して、融点81.5〜82℃の無色プリズム晶
を得た。 元素分析値 C19342 4 理論値 C, 64.38; H, 9.67; N, 7.90 実験値 C, 64.45; H, 9.65; N, 7.81
【0026】実施例2 エンド−(3−トリフルオロアセトアミド−9−アザビ
シクロ〔3.3.1〕ノン−9−イル)酢酸エチル エンド−N−(9−アザビシクロ〔3.3.1〕ノン−
3−イル)トリフルオロアセトアミド10.0g,ヨウ
化カリウム0.70g,炭酸水素カリウム4.70g及
びジクロロメタン100mlの混合物に、室温攪拌下、ブ
ロモ酢酸エチル4.9mlを加えた。室温で1日間攪拌し
た後、不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をn-
ヘキサンで結晶化して、淡黄色結晶8.90gを得た。
イソプロパノールから再結晶して、融点103〜10
4.5℃の無色鱗片状晶を得た。 元素分析値 C14213 2 3 理論値 C, 52.17; H, 6.57; N, 8.69 実験値 C, 51.94; H, 6.53; N, 8.71
【0027】実施例3 エンド−4−(3−アミノ−9−アザビシクロ〔3.
3.1〕ノン−9−イル)酪酸エチル エンド−4−〔3−〔(1,1−ジメチルエトキシ)カ
ルボニルアミノ〕−9−アザビシクロ〔3.3.1〕ノ
ン−9−イル〕酪酸エチル10.2gのエタノール20
ml溶液に、室温攪拌下、40%−塩化水素/エタノール
溶液20mlを加え、50℃で30分間加熱攪拌した。不
溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をジクロロメ
タン30mlに溶解し、室温攪拌下、液性がアルカリ性に
なるまでアンモニアガスを通じた。不溶物を濾去した
後、濾液を減圧濃縮して、無色液体6.90gを得た。 IRスペクトル ν (liq) cm-1 : 1734 NMRスペクトル δ (CDCl3) ppm : 0.96-1.04(2H,
m),1.07-1.15(2H,m),1.26(3H,t,J=7Hz),1.40-1.51(1H,
m),1.65-2.00(5H,m),2.18-2.29(2H,m),2.33(2H,t,J=7H
z),2.62(2H,t,J=7Hz),2.99-3.12(2H,m),3.14-3.22(1H,
m),4.12(2H,q,J=7Hz) MSスペクトル m/z : 254 (M + )
【0028】参考例5 エンド−4−〔3−(4−アミノ−5−クロロ−2−メ
トキシベンズアミド)−9−アザビシクロ〔3.3.
1〕ノン−9−イル〕酪酸エチル 4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ安息香酸6.0
0gの無水テトラヒドロフラン60ml懸濁液に、氷冷攪
拌下、トリエチルアミン4.15mlの無水テトラヒドロ
フラン6ml溶液を滴下した。室温で30分間攪拌した
後、反応混合物に、氷冷攪拌下、クロロ炭酸エチル2.
70mlの無水テトラヒドロフラン6ml溶液を滴下した。
氷冷下2時間攪拌した後、エンド−4−(3−アミノ−
9−アザビシクロ〔3.3.1〕ノン−9−イル)酪酸
エチル6.90gの無水テトラヒドロフラン12ml溶液
を滴下した。室温で2時間攪拌した後、不溶物を除去
し、濾液を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、
1%−炭酸カリウム水溶液で洗浄,脱水した後、減圧濃
縮した。残渣を酢酸エチル−イソプロピルエーテルの混
液で結晶化して、淡黄色結晶7.87gを得た。エタノ
ールから再結晶して、融点136.5〜138℃の淡黄
色プリズム晶を得た。 元素分析値 C2232ClN3 4 理論値 C, 60.33; H, 7.36; N, 9.59 実験値 C, 60.27; H, 7.41; N, 9.52
【0029】
【発明の効果】この様にして製造される前記一般式
(I)で示される新規な双環状アミン誘導体及びその塩
は、消化器系疾患治療剤として有用な前記一般式(II)で
示されるベンズアミド誘導体の合成中間体として極めて
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹下 真 福井県勝山市立川町1丁目3−14

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式 【化1】 (式中、Aは水素原子又はアミノ保護基を、Rは低級ア
    ルキル基を、Xは低級アルキル基で置換されていても良
    いC1 〜C7 のアルキレン鎖を、mは1又は2の整数を
    表す。)で示される双環状アミン誘導体及びその塩。
JP4198983A 1992-07-03 1992-07-03 双環状アミン誘導体 Pending JPH0616666A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4198983A JPH0616666A (ja) 1992-07-03 1992-07-03 双環状アミン誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4198983A JPH0616666A (ja) 1992-07-03 1992-07-03 双環状アミン誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0616666A true JPH0616666A (ja) 1994-01-25

Family

ID=16400166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4198983A Pending JPH0616666A (ja) 1992-07-03 1992-07-03 双環状アミン誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0616666A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9012488B2 (en) Crystalline polymorphic forms of an antidiabetic compound
IE914387A1 (en) Serotonin antagonists
KR102384529B1 (ko) 4-알콕시-3-(아실 또는 알킬)옥시피콜린아미드의 제조 방법
US8247559B2 (en) Process for preparing an intermediate to mu opioid receptor antagonists
US5017708A (en) Azabicycloalkanes
US4895943A (en) Preparation of 1,4-diazabicyclo(3.2.2)nonane
NO328154B1 (no) Teknisk syntesemetode for fremstilling av Tropenol samt anvendelse av slike forbindelser for fremstilling av terapeutisk virksomme forbindelser
EP0018546B1 (en) Process for the production of phenylglycyl chloride hydrochlorides
JPH0616666A (ja) 双環状アミン誘導体
AU614440B2 (en) Solvates of beta-lactam antibiotic
CA2559917A1 (en) Compounds as ccri antagonists
US4816580A (en) Improved method for preparing penicillanic acid derivatives
JP2000095780A (ja) カーバメート体類結晶の製造方法
KR100350507B1 (ko) 시사프라이드 및 그 중간체의 제조방법
KR970005303B1 (ko) 신규한 3-아자비시클로[3.1.1]헵탄 유도체 및 그의 제조방법
IL99535A (en) Preparation of S)] - 21 (-3- Mercapto-methyl- 1- Oxopropyl [- L- Proline and intermediate material obtained
US5026845A (en) 1,4-diazabicyclo[3.2.2.]nonane and intermediates for the preparation thereof
US20070149607A1 (en) Method for producing pyrrolidine derivative
WO2011018796A1 (en) An improved process for the synthesis of alkyl/aralkyl (2s)-2-(tert-butoxycarbonyl)-amino-2-[-8-azabicyclo[3.2.1]oct-3-yl]-exo-acetate and analogs thereof: key intermediates for the preparation of dppiv inhibitors
MX2008010555A (es) Proceso para preparar intermediarios de compuestos agonistas de receptor de 5-ht4.
JP2005531601A (ja) トロペノールの工業的製法
JPH05255245A (ja) 2,3−ジヒドロインドール−3,3−ジカルボン酸及び2,3−ジヒドロインドール−3−カルボン酸誘導体
GB2266090A (en) A novel synthesis of substituted benzlactams