JPH0616649Y2 - 穴付ボルト用棒スパナ - Google Patents

穴付ボルト用棒スパナ

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JPH0616649Y2
JPH0616649Y2 JP1987046243U JP4624387U JPH0616649Y2 JP H0616649 Y2 JPH0616649 Y2 JP H0616649Y2 JP 1987046243 U JP1987046243 U JP 1987046243U JP 4624387 U JP4624387 U JP 4624387U JP H0616649 Y2 JPH0616649 Y2 JP H0616649Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は穴付ボルトの締緩に用いられる棒スパナに関す
る。
(従来の技術) この種の六角穴付ボルト用六角棒スパナとしては、例え
ば第10図に示すように、六角穴付ボルト用六角棒スパナ
(A)に於いて、該六角棒スパナ(A)の内部にその中心を持
つ六個の曲側面部(a)と、該曲側面部(a)に連設する前記
六角棒スパナ(A)の外部にその中心を持つ六個の逆曲側
面部(b)と、該逆曲側面部(b)に連設する前記六角棒スパ
ナ本体(B)の六個の側面部とによってその主要部を形成
した、いわゆるボールポイント型と称される六角棒スパ
ナが既に知られている。このボールポイント型六角棒ス
パナは六角穴付ボルト(D)の縦軸(C1)に対して第11図の
ように、その縦軸(C2)を傾斜させた状態で使用する事を
可能にし、六角穴付ボルト(D)との間に障害物が有る時
などにおいて該ボルトの締緩に有利な形状を有してい
る。
また、穴付ボルト用棒スパナの主要部に採用可能な技術
として、実公昭60-1989号公報に記載のものが提案され
ている。この先行技術は、第13図に示すように平側面部
(e)の軸方向の両側に曲側面部(f)と傾斜側面部(g)を設
けて嵌合部(H)となし、該嵌合部(H)の前記傾斜側面部
(g)の最小径部(i)を中心として軸方向に前記嵌合部(H)
と対称に形成された嵌合部(図示せず)を前記最小径部
に連設した構成を特徴としている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、前記従来の技術において、前者即ち、第10図お
よび第11図に示したボールポイント型と称される六角棒
スパナ(A)では、第10図に示すように、六角穴付ボルト
(D)の縦軸(C1)に対して、六角棒スパナ(A)の縦軸(C2)を
合致させて使用する場合は勿論、第11図に示すように、
六角穴付ボルト(A)の軸線(C1)に対して、六角棒スパナ
(A)の縦軸(C2)を傾斜角α1の範囲で傾斜させて使用す
る場合に、六角穴付ボルトとのボルト穴壁面との接触面
積がきわめて小さい。そのために、繰返して使用してい
ると、ボルト穴壁面(d)との接触部分が比較的短期間で
摩耗劣化し、大きいトルクで六角穴付ボルトを締緩する
ことができなくなるばかりか、経時的に六角棒スパナ
(A)に空回り現象が生じて、六角穴付ボルト(D)を全く締
緩し得なくなり、事実上工具寿命がきわめて短命である
問題点を有する。
また、後者、即ち、実公昭60-1989号公報に記載の技術
を主要部に採用した、第13図に示す六角棒スパナ(H)で
は、六角穴付ボルト(D)に対して、約30°の傾斜角度で
対応し得るように主要部の寸法を設定して使用すると、
六角穴付ボルト(D)のボルト穴壁面(d)に接する6個の側
面部のうち傾斜側面部(g)に於いて接する面積は、従来
のボールポイント型六角棒スパナに比べてさほど大きく
ならない。
その事は、六角穴付ボルトに対して約30°という比較的
大きな傾斜角度を得る様に各寸法の設定を行っているに
もかかわらず、平側面部から最小径部に至る側面が一種
類のみの傾斜側面部となっている事に起因している。
又、仮に六角穴付ボルト(D)に対して約15°の比較的小
さな傾斜角α2を得る様に主要部の各寸法の設定を修正
した場合には、第13図に示す如く、ボルト穴壁面(d)に
接する6個の側面部のうち端面側の曲側面部(f)と最小
径部(i)側の傾斜側面部(g)とでは、接触面積に大きな差
が出来る事になる。このようなボルト穴壁面(d)に接す
る部分の面積の6個の側面間でのアンバランスは、使用
に際しては結局、最も接触面積の小さい側面部即ち、端
面側の曲側面部(f)の耐摩耗性によって六角棒スパナの
締緩トルクの大きさと工具寿命とが規制される事にな
る。従って、この技術を棒スパナの主要部に採用したと
しても前述のボールポイント型六角棒スパナと同様の問
題点が生じる事になる。
本考案は、このような従来技術の問題点を解決するため
になされたもので、略正N角形の穴付ボルトの中心軸に
対して要望に応じた特定の角度まで傾斜させて使用する
事が可能な棒スパナに於いて、前記穴付ボルトのボルト
穴壁面に対する接触面積を大きくして耐摩耗性の向上を
実現し、大きいトルクで穴付ボルトを締緩することが出
来る、穴付ボルト用棒スパナを提供する事を目的とする
ものである。
(問題点を解決するための手段) 上述した問題点を解決するため本考案は、穴付ボルトの
ボルト穴に嵌合する主要部の横断面がほぼ正N角形であ
る棒スパナにおいて、該棒スパナの縦軸に平行なN個の
平行側面部と、該平行側面部の高さの中央を通って前記
縦軸に直交する横軸がほぼ対称中心となる様に前記平行
側面部から前記縦軸方向に段階的に縮径連設される夫々
上下一対のN個の第1テーパ側面部及び第2テーパ側面
部を有し、かつ、一方の第2テーパ側面部から本体部の
N個の側面に向けて拡径連設される側面部と、他方の第
2テーパ側面部から前記縦軸に向けて集中する端面を備
え、平行側面部,上下一対の第1テーパ側面部の高さの
両端がそれぞれ同一円周上にあり、かつ、その高さはボ
ルト穴における棒スパナの傾斜を妨げない最大の値に設
定すると共に、前記一方の第2テーパ側面部の高さを少
なくとも前記他方の第2テーパ側面部の高さを有するよ
うに構成したものである。
(作用) 本考案においては、穴付ボルトのボルト穴に棒スパナの
主要部を嵌合した場合、ボルト穴の軸線に対して棒スパ
ナの軸線を合致させて使用するとN個の平行側面部がボ
ルト穴の壁面に対して接触し、前記ボルト穴の軸線に対
して棒スパナの軸線を小さな傾斜角で傾斜させて使用す
ると、棒スパナの端面側の第1テーパ側面部と本体側の
第1テーパ側面部とがボルト穴の壁面に接触し、また、
ボルト穴の軸線に対して棒スパナの軸線を棒スパナの最
大傾斜角で傾斜させて使用すると、棒スパナの端面側の
第2テーパ側面部と本体部側の第2テーパ側面部とがボ
ルト穴の壁面に接触する。
(実施例) 以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
尚、各図面を通して同一部分には同符号を付す事にす
る。
第1図および第2図において、棒スパナ(10)は、本体部
(10A)と、この本体部(10A)の先端に連設される主要部(1
0B)とからなり、その横断面形状は六角形に形成されて
いる。
主要部(10B)は棒スパナ(10)の縦軸(Y−Y)に対して
平行である6個の平行側面部(5)(5)・・と、該平行側面部
(5)(5)・・の高さの中央(P)を通り、且前記棒スパナ(10)
の縦軸(Y−Y)と直交する横軸(X−X)を中心とし
てほぼ対称となる様に、前記平行側面部(5)(5)・・にそれ
ぞれ連設し、前記棒スパナ(10)の縦軸(Y−Y)方向に
段階的に向かう1対の第1テーパ側面部(1a)(1a)・・(1b)
(1b)・・及び1対の第2テーパ側面部(2a)(2a)・・(2b)(2b)
・・と、一方の第2テーパ側面部(2b)(2b)・・にそれぞれ連
設し、前記本体部(10A)の6個の側面(6)(6)・・に向けて
拡径連設される第3テーパ側面部(3)(3)・・と、他方の第
2テーパ側面部(2a)(2a)・・に連設し、縦軸(Y−Y)に
向けて集中する端面(4)を備えている。
この棒スパナ(10)における主要部(10B)の各側面部の高
さ及び縦軸(Y−Y)との角度関係は相互に関連しあっ
ている。同時に、この棒スパナ(10)は第3図及び第4図
に示され六角穴付ボルト(11)に嵌合し、且該ボルト縦軸
(Z−Z)に対して後述する所定の傾斜角度まで傾斜可
能であり、更に、使用時にボルト穴(12)の壁面に接する
部分の面積が最大限大きくなる様に形成されるために、
その形状及び各寸法の厳密な設定が要求される。一方J
ISには第4図に示す六角穴付ボルト(11)のボルト穴(1
2)の相対する壁面間の寸法、即ち穴径(B)の範囲と、第
3図に示すボルト穴(12)の深さ(C)の最小値が決められ
ている。今、前記棒スパナ10)の主要部(10B)の形状及び
各寸法と、第2図に示す該棒スパナ(10)の相対する側面
間の寸法、即ち、対辺寸法(A)と、上述のボルト側の寸
法(B)(C)と、所定の最大傾斜角度との関係を第5
図に基づいて示すと以下の通りである。
平行側面部(5)の高さは、耐摩耗性の観点から出来るだ
け大きいことが望ましい。しかし、平行側面部(5)は所
定の最大傾斜角度αに至るまでに該平行側面部(5)の高
さの両端(Qa)(Qb)がボルト穴(12)の壁面に当たってその
傾斜を妨げない事が要求されるために、自ずからその高
さは制約を受ける。該平行側面部(5)の高さはその制約
の範囲内で最大の値、即ち の式によって示される値に形成されている。
また、第1テーパ側面部(1a)(1b)の高さも、耐摩耗性の
観点からは出来るだけ大きい方が良い。しかし、前記平
行側面部(5)と同様に、その高さは所定の最大傾斜角度
αに至るまでに、その高さの両端がボルト穴(12)壁面に
当たってその傾斜を妨げない事が要求されるために、自
らその上限が制約される。
したがって、第1テーパ側面部(1a)(1b)の高さはその制
約の範囲内で最大の値、即ち、 の式によって示される値に形成されている。この時、β
とはβ=前記棒スパナの所定の最大傾斜角度α−γと定
義される角度であり、γとは前記棒スパナの縦軸(Y−
Y)と平行側面部(5)の高さの中央(P)を通って前記棒ス
パナの縦軸(Y−Y)に直交する横軸(X−X)との交
点(0)と、前記平行側面部(5)の高さ一方の端(Qb)とによ
って構成される角度である。
また、上記の如く、第1テーパ側面部(1a)(1b)の高さが
前記式によって示される値に形成されることから、前記
棒スパナの縦軸(Y−Y)に対する第1テーパ側面部(1
a)(1b)の角度も自ら決まることは自明である。
第2テーパ側面部(2a)(2b)は前記棒スパナ(10)の縦軸
(Y−Y)に対して該棒スパナの所定の最大傾斜角度α
の角度関係を有する様に形成する。この最大傾斜角度α
は前記第1テーパ側面部(1a)(1b)が前記縦軸(Y−Y)
方向に向かう角度より若干大きい事、即ち連設する第1
テーパ側面部(1a)(1b)と第2テーパ側面部(2a)(2b)は段
階的に前記棒スパナ(10)の縦軸(Y−Y)方向に向かう
様に形成されている。
また、端面(12)側の他方の第2テーパ側面部(2a)の高さ
は対応する六角穴付ボルト(11)のボルト穴(12)の深さ
(C)によって決定される最大値に形成されている。
即ち、六角穴付ボルト(11)に対して略所定の最大傾斜角
αまで前記棒スパナ(10)を傾斜させた時に、ボルト穴(1
2)の壁面に接している端面(4)側の他方の第2テーパ側
面部(2a)の高さが、ボルト穴(12)の深さ(C)によって決
定される最大値に形成されているのである。
また、一方の第2テーパ側面部(2b)は、その高さ範囲に
おいて、前記所定の最大傾斜角αで棒スパナ(10)を傾斜
させた時に、ボルト穴(10)の壁面に接している面の高さ
は他方の第2テーパ側面部(2a)の高さとほぼ等しくなる
様に形成されている。該本体部(10A)側の一方の第2テ
ーパ側面部(2b)の高さ全体は、前記第3テーパ側面部
(3)との連設部(S)に於ける相対する側面間の距離、即ち
最小径部の対辺寸法の選択によって決定され、通常は一
方の第2テーパ側面部(2b)は他方の第2テーパ側面部(2
a)より高い(長い)ものである。
端面(4)側の他方の第2テーパ側面部(2a)と端面(4)との
連設部(T)に於いては、ボルト穴(12)への差込みの容易
さを考慮して若干面取する事も可能である。
端面(4)は本実施例では若干のテーパ面としたが、平面
であっても、曲面であっても良い。第3テーパ側面部
(3)は前記棒スパナ(10)の外部にその中心を有する曲面
であっても良い。
今、具体例としてJIS規格のM12の六角穴付ボルト(1
1)(B寸法は10.04mm〜10.13mm,C寸法は6mm以上)に
対応し、最大傾斜角度α=約30°の時の、本考案に係る
六角棒スパナ(10)(対辺寸法A=10.0mmとする)の主要
部の各寸法を示せば、平行側面部(5)の高さは約0.9mm,
第1テーパ側面部(1a)(1b)の高さは約1.9mm,端面(4)側
の他方の第2テーパ側面部(2a)の高さは約2mm,前記棒
スパナ(10)の本体部(10A)側の一方の第2テーパ側面部
(2b)の高さは約2.5mmである。
尚、上述の如く、第1テーパ側面部(1a)(1b)及び第2テ
ーパ側面部(2a)(2b)の高さ及び前記棒スパナ(10)の縦軸
(Y−Y)との角度関係は要望される最大傾斜角度αに
よっても変わり得る事から、例えばα=15°等の比較的
小さい値の最大傾斜度を要望する場合には、連設する第
1テーパ側面部(1a)(1b)と第2テーパ側面部(2a)(2b)の
前記棒スパナ(10)の縦軸(Y−Y)との角度関係はほぼ
等しくなる(第9図参照)。
つぎに、使用状態について説明する。
第6図は棒スパナ(10)の縦軸(Y−Y)を六角穴付ボル
ト(11)の縦軸(Z−Z)に対して合致して差し込んだ状
態を示し、この場合棒スパナ(10)を回動させることで、
六角穴付ボルト(11)のボルト穴(12)の壁面に対して、棒
スパナ(10)における主要部(10B)の6個の平行側面部(5)
(5)・・が接触することになる。また、第7図に示すよう
に、上記縦軸(Y−Y)を縦軸(Z−Z)に対して最大
傾斜角度α1(約25。)に傾斜させて差し込んだ場合
は、棒スパナ(10)を回動させることで、3個の他方の第
2テーパ側面部(2a)と3個の一方の第2テーパ側面部(2
b)がそれぞれボルト穴(12)の壁面に接触することにな
る。そして、第8図に示すように、上記縦軸(Y−Y)
を縦軸(Z−Z)に対してα2(約15°)傾斜させて差
し込んだ場合は、棒スパナ(10)を回動させることで、3
個の第1テーパ側面部(1a)と3個の第1テーパ側面部(1
b)がそれぞれボルト穴(12)の壁面に接触する。即ち、六
角穴付ボルト(11)の縦軸(Z−Z)に対して棒スパナ(1
0)の縦軸(Y−Y)を合致させても、所定の最大傾斜角
で傾斜させても、或いは、この最大傾斜角より小さい傾
斜角で傾斜させても、主要部(10B)を形成する平行側面
部(5),第1テーパ側面部(1a)(1b)または第2テーパ側
面部(2a)(2b)がボルト穴(12)の壁面に対して、従来のス
パナと比較して接触面積が大きくなる。したがって、大
きいトルクで六角穴付ボルト(11)を締緩することができ
るとともに、棒スパナ(10)の主要部(10B)の摩耗劣化を
防止できる。
このように、本考案においては、六角穴付ボルト(11)の
ボルト穴(12)の壁面に対する接触面積を大きく確保でき
るので、ボルト穴(12)の壁面に接する部分の摩耗劣化を
有効に防止できる。したがって、ボルト穴(12)の壁面の
摩耗劣化に起因する締緩トルクの低下が起らないため、
強固な締緩が可能になる。このことは、従来のこの種の
棒スパナがボルト穴壁面に接する部分の著しい摩耗劣化
により、締緩トルクが大幅に低下し、その結果、不本意
ながら仮締用として使用に供されているのに比べて、本
考案では本締用として十分使用し得るものである。した
がって、第10図に示すように、棒スパナ(10)の本体部(1
0A)に締付用ハンドル(6)を設けることで、仮締め,本締
めにかかわらず、広範囲の締緩作業に対して使用するこ
とができる。
また、上記実施例では六角穴付ボルト(11)用の棒スパナ
(10)で説明しているが、本考案は上記実施例にのみ限定
されるものではなく、三角以上の正多角形穴を有する穴
付ボルト(11)に対応して、主要部(10B)の横断面を三角
以上の正多角形状に形成することができる。
(考案の効果) 本考案は、以上説明した如く、棒スパナの縦軸に平行な
N個の平行側面部と、該平行側面部の高さの中央を通っ
て前記縦軸に直交する横軸がほぼ対称中心となる様に前
記平行側面部から前記縦軸方向に段階的に縮径連設され
る夫々上下一対のN個の第1テーパ側面部及び第2テー
パ側面部を有し、かつ、一方の第2テーパ側面部から本
体部のN個の側面に向けて拡径連設される側面部と、他
方の第2テーパ側面部から前記縦軸に向けて集中する端
面を備え、平行側面部,上下一対の第1テーパ側面部の
高さの両端がそれぞれ同一円周上にあり、かつ、その高
さはボルト穴における棒スパナの傾斜を妨げない最大の
値に設定すると共に、前記一方の第2テーパ側面部の高
さを少なくとも前記他方の第2テーパ側面部の高さを有
するように構成したことから、棒スパナの使用時に、棒
スパナの傾斜如何を問わず、六角穴付ボルトのボルト穴
の壁面に対する接触面積を最大限大きくなるように形成
することができる。
したがって、棒スパナの主要部及びボルト穴の壁面に接
する部分の摩耗劣化を有効に防止できると共に、棒スパ
ナの主要部及びボルト穴の壁面の摩耗劣化に起因する締
緩トルクの低下が起らないため、強固な締緩が可能にな
る。このことは、従来のこの種の棒スパナがボルト穴壁
面に接する部分の著しい摩耗劣化により、締緩トルクが
大幅に低下し、その結果、不本意ながら仮締用として使
用に供されているのに比べて、本考案では本締用として
十分使用し得るもので、仮締め,本締めにかかわらず、
広範囲の締緩作業に対して使用することができる。
また、工具の延命化を実現できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の正面図、第2図は第1図の
底面図、第3図は本考案の一実施例として示される六角
棒スパナに対応する六角穴付ボルトの一部縦断正面図、
第4図は第3図の六角穴付ボルトに六角棒スパナを差込
んで回転させた時の該棒スパナの主要部とボルト穴壁面
とが接している状態を示す横断平面図、第5図はスパナ
主要部とボルト穴との関連を示す説明図、第6図はスパ
ナの縦軸とボルトの縦軸が合致した差込み状態の説明
図、第7図はスパナの縦軸をボルトの縦軸に大きく傾斜
させて差込んだ状態の説明図、第8図は同小さく傾斜さ
せて差込んだ状態の説明図、第9図は一実施例の使用状
態説明図、第10図は使用例の説明図、第11図は従来例の
使用状態説明図、第12図は同傾斜時の説明図、第13図は
他の従来例の使用状態説明図である。 (1a)(1b)……上下一対の第1テーパ側面部 (2a)……他方の第2テーパ側面部 (2b)……一方の第2テーパ側面部 (3)……側面部、(4)……端面、(5)……平行側面部 (10)……棒スパナ、(10A)……本体部 (10B)……主要部、(11)……穴付ボルト (12)……ボルト穴、(P)……側面部の高さの中央 (X-X)……棒スパナの横軸 (Y-Y)……棒スパナの縦軸 A……棒スパナの対辺寸法 B……ボルト穴の対辺寸法 α……棒スパナの所定の最大傾斜角度 β……棒スパナの所定の最大傾斜角度−γ γ……棒スパナの縦軸と横軸との交点と前記縦軸に平行
な側面部の高さ一方の端とによって構成される角度

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】穴付ボルトのボルト穴に嵌合する主要部の
    横断面がほぼ正N角形である棒スパナにおいて、該棒ス
    パナの縦軸に平行なN個の平行側面部と、該平行側面部
    の高さの中央を通って前記縦軸に直交する横軸がほぼ対
    称中心となる様に前記平行側面部から前記縦軸方向に段
    階的に縮径連設される夫々上下一対のN個の第1テーパ
    側面部及び第2テーパ側面部を有し、かつ、一方の第2
    テーパ側面部から本体部のN個の側面に向けて拡径連設
    される側面部と、他方の第2テーパ側面部から前記縦軸
    に向けて集中する端面を備え、平行側面部,上下一対の
    第1テーパ側面部の高さの両端がそれぞれ同一円周上に
    あり、かつ、その高さはボルト穴における棒スパナの傾
    斜を妨げない最大の値に設定すると共に、前記一方の第
    2テーパ側面部の高さを少なくとも前記他方の第2テー
    パ側面部の高さを有するように構成したことを特徴とす
    る穴付ボルト用棒スパナ。
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