JPH0616555Y2 - 微生物培養用試験管 - Google Patents

微生物培養用試験管

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JPH0616555Y2
JPH0616555Y2 JP7565188U JP7565188U JPH0616555Y2 JP H0616555 Y2 JPH0616555 Y2 JP H0616555Y2 JP 7565188 U JP7565188 U JP 7565188U JP 7565188 U JP7565188 U JP 7565188U JP H0616555 Y2 JPH0616555 Y2 JP H0616555Y2
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JP
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cap
test tube
tube
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pipe body
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JP7565188U
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JPH01178400U (ja
Inventor
常雄 金子
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株式会社日研生物医学研究所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、主として細菌類の培養に使用される微生物
培養用試験管に関する。
〔従来の技術〕
試験管を使用し、細菌等を培養する培地を作るには、一
般に、市販の乾燥培地を所定量の精製水に溶解し、それ
を試験管中に分注した後に、例えば加圧滅菌器(オート
クレーブ)中で加圧・加熱滅菌する。そして、調製され
た培地の保存中或いは輸送中に、培地に雑菌が入った
り、培地の含有水分が蒸発したりしないようにするた
め、試験管の開口した上端部にキャップを嵌め込んで試
験管を密封しておく。
実験現場において、上記のように調製した培地に細菌等
を接種するときは、第4図に示すように、左手に培地が
収容された試験管1を持ち、右手に白金耳(又は白金
線)2を持って、まず手近に置かれたブンゼンバーナの
火炎により白金耳2の先端を焼いて白金耳2を滅菌した
後、白金耳2の先端に被検査材料を付着させる。次に、
白金耳2を持ったまま、右手の小指と掌との間にキャッ
プ3を挾み込み、キャップ3を試験管1の上端開口部か
ら抜き取る。そして、試験管1の口をブンゼンバーナー
の炎に近付けてかるく焼いた後、白金耳2の先端分を試
験管1内に差し入れ、培地面に白金耳2の先端を接触さ
せて菌を塗抹する。塗抹が終わったならば、ブンゼンバ
ーナーの炎で白金耳2の先端を焼き、試験管1の口をも
う一度かるく焼いてから、キャップ3を試験管1の上端
開口部に嵌め込む。そして、殺菌を植えた培地は、それ
を孵卵器の中に収納して、殺菌の培養を行なわれる。
ところで、殺菌等の培養に際して使用される試験管とし
ては、従来、ねじ式のキャップを装着したものが一般に
知られている。すなわち、試験管の上端部外周面に雄ね
じを形成するとともに、キャップの内周面に雌ねじを形
成し、かつキャップの頭頂部内面にゴム部材を取り付
け、キャップを回転させて試験管の上端開口部に螺合さ
せ、試験管の上端面をゴム部材に圧接させることにより
試験管を密封するようにしたものが知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、菌の接種操作は、上記したように左手に
試験管を、右手に白金耳をそれぞれ持った状態で行なわ
れるため、従来のねじ式のキャップを装着した試験管に
おいては、キャップを着脱するのに白金耳を持った右手
でキャップを回動させる必要があり、着脱操作に困難さ
を伴う。また、白金耳の先端には細菌が付着している
が、キャップの着脱操作時に誤って菌が人体の一部に付
着するといった事故を起こる可能性もある。
また、細菌のなかには、発育に酸素を必要とする好気性
菌、酸素があってもまた酸素の存在量が少なくても発育
を維持できる通性嫌気性菌、酸素があると発育が阻害さ
れ、酸素が無い状態でのみ増殖できる偏性嫌気性菌など
各種のものがある。このため、細菌の培養に当たって
は、目的とする細菌の酸素需要度に応じた環境に培地を
置く必要がある。すなわち、好気性菌の培養に当たって
は、試験管内部と外気との通気を十分に確保し、一方、
偏性嫌気性菌については、試験管内部と外気とを完全に
遮断した状態にする必要がある。また、培養の時間経過
に従って、培地に好気的条件下に置いたり嫌気的条件下
に置いたりして、細菌を培養する環境を変化させる必要
がある場合もある。
ところが、上記した従来の試験管は、その内部を密閉す
る場合にはそれほど問題がないが、試験管内部への通気
を確保する必要がある場合には、キャップの締付けを緩
めた状態にしておく必要があり、その場合にはキャップ
が試験管の上端開口部から容易に抜け落ちてしまうとい
った問題がある。また、培養の時間経過に従って、試験
管の内外を通気状態に置いたり、通気を遮断したりする
必要がある場合には、試験管の上端部にキャップを締め
付けたり緩めたりする必要があるが、その手間が面倒で
あり、特に試験管の本数が多くなると、その操作は非常
に煩わしいものとなる。
さらに、ねじ式のキャップを使用した試験管は、その上
端部外周面に雄ねじを形成するために、上端部分の管壁
の厚みを厚くする必要があり、上端の開口面積がその分
だけ小さくなる。このため、菌の接種操作に際して、白
金耳の先端に付着させた細菌が試験管の口に付いたりし
ないように白金耳の先端部を試験管内に挿入するのに、
非常に注意を要することとなり、またその操作に時間が
余計にかかることにもなる。
この考案は、従来の試験管における上記諸問題点を解消
するためになされたものであり、菌の接種操作に際し、
白金耳を持った右手によって極めて容易にキャップを試
験管の上端開口部に着脱することができ、また、キャッ
プを試験管の上端開口部に確実に係着させた状態におい
て試験管内部への通気を確保することができ、さらに、
試験管の内外を通気状態に置いたり通気を遮断したりす
る操作もワンタッチで行なうことができ、しかも、試験
管の上端の開口面積も大きくされた微生物培養用試験管
を提供することを技術的課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上端が開口した有底筒状をなし、内底部に
培地が収容される管本体の上端付近の外周面に、互いに
間隔を介し、それぞれ管本体の上端縁と平行な上下2本
の環状溝を凹設するとともに、その管本体の上端部に外
嵌されるキャップの頭頂部内面に、そのキャップを前記
管本体の上端部に深く差し込んだ際にその管本体の上端
部内周面に密嵌し、キャップを管本体の上端分に浅く差
し込んだ際にその管本体の上端縁部から離脱する内栓を
垂設し、かつキャップの内周面に、管本体の前記各環状
溝にそれぞれ係合する係止部を、キャップを管本体の上
端部に深く差し込んだ状態において下方側の環状溝と係
合し、キャップを管本体の上端部に浅く差し込んだ状態
において上方側の環状溝と係合する1個所に凸設して微
生物培養用試験管を構成したことを要旨とする。
〔作用〕
上記構成の試験管においては、キャップを管本体の上端
部に対し深く差し込むと、キャップの内周面に凸設され
た係止部が、管本体の上端付近の外周面に凹設された2
本の環状溝のうちの下方側に係合して、キャップは確実
に管本体の上端部に固定される。それとともに、キャッ
プの頭頂部内面に垂設された内栓が管本体の上端部内周
面に密嵌して、管本体内部と外気との通気が完全に遮断
される。一方、キャップを管本体の上端部から、前記上
下2本の環状溝間の距離相当分だけ上方へずらすと、キ
ャップ内周面の前記係止部が、管本体の上方側の環状溝
に係合して、キャップはやはり確実に管本体の上端部に
固定される。この状態においては、管本体外周面とキャ
ップ内周面との隙間及び管本体上端とキャップ頭頂部内
面間の空間を介し、管本体内部と外気との通気が確保さ
れる。
また、菌の接種操作に際し、管本体の上端部からキャッ
プを取り外すときは、白金耳を持った右手の小指と掌と
の間にキャップを挾み込んでそれを引き抜くだけでよ
く、また管本体の上端部へキャップを取り付けるとき
は、右手の小指と掌との間にキャップを挾み込んだ状態
でそれを管本体上端部に押し込めばよい。このように、
極めて容易にキャップを管本体に着脱することができ
る。しかも、管本体の管壁の厚みは全体を一様に成形し
ておけばよく、従って管本体上端の開口面積は大きくと
ることができる。
〔実施例〕
以下、この考案の好適な実施例について図面を参照しな
がら説明する。
第1図は、この考案の1実施例を示す微生物培養用試験
管の縦断面図である。この試験管は、上端が開口した有
底筒状の管本体10と、この管本体10の上端部に外嵌され
るキャップ12とから構成されている。管本体10は、管壁
が一様の厚みの透明ガラスで出来ていて、管本体10の上
端の開口面積は比較的大きく形成されている。この管本
体10の内底部には、培地14(第1図は寒天斜面の例を示
す)が収容されている。また、管本体10の上端付近の外
周面には、上下2本の環状溝16、18が凹設されている。
これらの環状溝16、18は、互いに間隔を介し、それぞれ
管本体10の上端縁と平行に形成されている。
キャップ12には、その頭頂部20の内面に内栓22が一体に
垂設されている。この内栓22は、キャップ12を管本体10
の上端部に深く差し込んだ状態で、管本体10の上端部内
周面に密嵌するような形状、大きさに形成されている。
また、キャップ12の内周面には、管本体10の上記各環状
溝16、18にそれぞれ係合する1本の環状突起24が凸設さ
れている。この環状突起24は、キャップ12を管本体10の
上端部に深く差し込んだ状態において下方側の環状溝18
と係合する位置に形設されている。また、第3図にキャ
ップ12′を底面方向から見た図を示すように、係止部を
無端状の環状突起とする代わりに、それを断続的に形成
して4本の線状突起24′としてもよいし、また1列に並
んだいぼ状突起としてもよい。第3図中、22′が内栓で
ある。このキャップ12、12′は、軟質のプラスチックで
一体成型される。
第2−1図に、管本体10の上端部にキャップ12を最も奥
まで差し込んだ状態を示す。この状態においては、キャ
ップ12の内周面に凸設された環状突起24が、管本体10の
外周面に凹設された2本の環状溝16、18のうちの下方側
の環状溝18に係合することにより、キャップ12は確実に
管本体10の上端部に固定される。そして、この状態にお
いて、キャップ12の内栓が管本体10の上端部内周面に密
嵌することにより、管本体10の内部と外気との通気が完
全に遮断され、培地14は嫌気的条件下に置かれることに
なる。
第2−1図に示した状態から、第2−2図に示すよう
に、キャップ12を上下2本の環状溝16、18間の距離相当
分だけ上方へずらすと、キャップ12の内周面の環状突起
24は、管本体10の上方側の環状溝16に係合する。これに
より、キャップ12は確実に管本体10の上端部に固定され
る。そして、この状態においては、管本体10外周面とキ
ャップ12内周面との隙間26及び管本体10上端とキャップ
12の頭頂部20内面間の空間28を通して、管本体10内部と
外気との通気が行なわれ、培地14は好気的条件下に置か
れることになる。
また、菌の接種操作に際しては、第4図に示したよう
に、白金耳2を持った右手の小指と掌との間にキャップ
を挾み込んでそれを直線的に引き抜くことにより、管本
体10の上端部からキャップ12を取り外す。また、管本体
10の上端部へキャップ12を取り付けるときは、右手の小
指と掌との間にキャップ12を挾み込んだ状態でそれを管
本体10の上端部に直線的に押し込めばよい。
〔考案の効果〕
この考案は以上説明したように構成されかつ作用するの
で、この考案に係る試験管を使用して微生物の培養を行
なうときは、菌の接種操作に際し、試験管上端開口部へ
のキャップの着脱操作が極めて容易となり、またその際
に、白金耳の先端に付着させた細菌が誤って人体の一部
に付着するといった事故が起こる心配も無くなる。ま
た、細菌の培養に当たって、目的とする細菌の酸素需要
度に応じた環境をワンタッチで簡単につくることがで
き、そのための操作の煩わしさが解消され、またその際
に、キャップが試験管上端部から抜け落ちるといったこ
とも決してない。さらに、試験管の口が比較的広いた
め、菌の接種操作を比較的容易にかつ迅速に行なうこと
ができる。しかも、この試験管は、管本体の外周面に環
状溝を凹設しただけであり、管外周面に突出部分が無い
ので、多数本の試験管を接触状態で並べた際に、上端開
口部側が扇形に広がったりすることがないため、細菌の
培養に際して省スペース化を図ることができる。また、
製作工程で多数の試験管を機械的に移送する場合などに
おいては、試験管を1列に整列させて搬送することがで
き、ライン化に際して有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の1実施例を示す微生物培養用試験
管の縦断面図、第2−1図及び第2−2図は、管本体へ
のキャップの装着状態を説明するための部分拡大縦断面
図、第3図は、キャップの別の実施例を示す底面図、第
4図は、菌の接種操作の様子を示した図である。 10…管本体、12、12′…キャップ、 14…培地、16、18…環状溝、 20…キャップの頭頂部、22、22′…内栓、 24…環状突起、24′…線状突起。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上端が開口した有底筒状をなし、内底部に
    培地が収容される管本体と、この管本体の上端部に外嵌
    されるキャップとからなる微生物培養用試験管におい
    て、前記管本体の上端付近の外周面に、互いに間隔を介
    し、それぞれ管本体の上端縁と平行な上下2本の環状溝
    を凹設するとともに、前記キャップの頭頂部内面に、そ
    のキャップを前記管本体の上端部に深く差し込んだ際に
    その管本体の上端部内周面に密嵌し、キャップを管本体
    の上端部に浅く差し込んだ際にその管本体の上端縁部か
    ら離脱する内栓を垂設し、かつキャップの内周面に、管
    本体の前記各環状溝にそれぞれ係合する係止部を、キャ
    ップを管本体の上端部に深く差し込んだ状態において下
    方側の環状溝と係合し、キャップを管本体の上端部に浅
    く差し込んだ状態において上方側の環状溝と係合する1
    個所に凸設したことを特徴とする微生物培養用試験管。
JP7565188U 1988-06-07 1988-06-07 微生物培養用試験管 Expired - Lifetime JPH0616555Y2 (ja)

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JPH01178400U JPH01178400U (ja) 1989-12-20
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WO2007071287A1 (en) * 2005-12-22 2007-06-28 Pentacore International Holding Bv Laboratory cultutre flask with snap-on cap
JP2013031399A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Hao Project:Kk 培養容器用キャップ

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