JPH06165213A - スチルビデオ装置 - Google Patents

スチルビデオ装置

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Publication number
JPH06165213A
JPH06165213A JP4335320A JP33532092A JPH06165213A JP H06165213 A JPH06165213 A JP H06165213A JP 4335320 A JP4335320 A JP 4335320A JP 33532092 A JP33532092 A JP 33532092A JP H06165213 A JPH06165213 A JP H06165213A
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JP
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signal
color difference
memory
difference signal
recording
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Application number
JP4335320A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Yamamoto
康裕 山元
Koichi Sato
公一 佐藤
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明のスチルビデオ装置の記録系は、磁気
ディスクドライブ機構2、システム制御回路10、メモ
リー制御回路12、A/D変換器15〜18、メモリー
19〜22、D/A変換器23〜25等と、同期信号発
生回路27、クロック発生回路28および加算器29〜
31を含む同期信号付加手段26とを有している。入力
された輝度信号(Y)、色差信号(Pr)および色差信
号(Pb)には、それぞれ同期信号付加手段26により
水平および垂直同期信号(S)が付加され、それぞれの
信号は異なるトラックに記録される。 【効果】 周波数帯域、特に色差信号の周波数帯域の許
容範囲が拡大し、しかも色差信号トラックのみを従来の
再生装置で読み出して再生したとしても乱れのない良好
な静止画像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像信号を記録しまた
は再生するスチルビデオ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像、音声またはその他の情報を
記録および/または再生する記録再生装置が種々開発さ
れ、普及に至っている。このうち、スチルビデオカメラ
は、撮影画像をこの画像に関する諸情報とともに磁気デ
ィスクに記録し、必要に応じて撮影した画像を静止画像
として再生することができる装置である。
【0003】このスチルビデオカメラは、被写体像を固
体撮像素子で光電変換して輝度信号および色差信号を
得、これらの信号をFM変調し、輝度信号のみに同期信
号を付加した後、合成して多重の画像信号とし、この画
像信号を回転する磁気ディスクのトラックに記録する方
式を採用している。さらに、フィールド記録/フレーム
記録の別、トラック番号、撮影年月日等に関するIDデ
ータ信号をDPSK(Differential Phase Sift Keyin
g)変調し、周波数多重方式によって上記画像信号に重
ねて磁気ディスクに記録している。
【0004】磁気ディスクに記録された画像信号を再生
する際には、FM復調された輝度信号および色差信号
を、それぞれ、輝度信号から抽出された垂直および水平
同期信号に基づいて生成されるサンプリングパルスに従
って、デジタルデータとして一旦メモリーに蓄え、この
データを所定の基準クロックに従って読み出し、アナロ
グ信号に変換した後、出力回路を経てビデオ出力端子に
出力される。
【0005】しかし、輝度信号と、線順次化された色差
信号とを同一のトラックに重ねて記録する従来の記録方
式の場合、輝度信号の周波数帯域と、色差信号の周波数
帯域とを重複させることができないため、記録される輝
度信号の周波数帯域および色差信号の周波数帯域は、そ
れぞれ狭い範囲に制限されてしまう。
【0006】また、輝度信号の周波数帯域に対し、色差
信号の周波数帯域は極端に狭いため(例えば、輝度信号
の周波数帯域は、4.5MHzまたは6.5MHzに対
し、色差信号の周波数帯域は、1MHz程度)、輝度信
号(Y)と、色差信号(RーY)と、色差信号(Bー
Y)との周波数帯域の比が、4:2:2程度であるHD
TV方式による画像信号(例えばハイビジョン信号)等
を記録する場合には、入力時の周波数帯域の比を保持す
ることができない。
【0007】ところで、特開昭64ー37193号公報
には、輝度信号(Y)と、色差信号(RーY)と、色差
信号(BーY)とを、それぞれ異なるトラックに記録す
るように構成されたスチルビデオ装置が開示されてい
る。このような構成のスチルビデオ装置では、記録する
輝度信号および色差信号のそれぞれの周波数帯域を広く
とることが可能である。
【0008】しかし、従来の記録方式では、輝度信号の
みに同期信号を付加し、色差信号には同期信号を付加し
ていないため、前記公報に示されるように輝度信号
(Y)と、色差信号(RーY)と、色差信号(BーY)
とを、それぞれ異なるトラックに記録してしまうと、従
来の再生装置で色差信号トラックのみを読み出して再生
する場合に画像が乱れてしまう。特に、従来の再生装置
では、1トラックに1画面(1フィールド)を記録する
のが原則であり、このような装置で再生すると、色差信
号の記録されている1つのトラックのみを再生すること
がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、記録
する輝度信号および色差信号のそれぞれの周波数帯域を
広くとることが可能であり、しかも色差信号トラックの
みを従来の再生装置で読み出して再生しても乱れのない
良好な静止画像が得られるスチルビデオ装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(4)の本発明により達成される。
【0011】(1) 複数の記録トラックを有する磁気
記録媒体に1つの画面に対応する輝度信号、第1の色差
信号および第2の色差信号を含む画像信号を記録する記
録系を有するスチルビデオ装置であって、前記記録系
は、前記輝度信号、第1の色差信号および第2の色差信
号のそれぞれに同期信号を付加する同期信号付加手段を
有し、前記輝度信号、第1の色差信号および第2の色差
信号をそれぞれ異なる記録トラックに記録するように構
成したことを特徴とするスチルビデオ装置。
【0012】(2) 前記輝度信号を記録する記録トラ
ック数と、前記第1の色差信号を記録する記録トラック
数と、前記第2の色差信号を記録する記録トラック数と
の比が、2:1:1である上記(1)に記載のスチルビ
デオ装置。
【0013】(3) 前記同期信号付加手段は、前記輝
度信号、第1の色差信号および第2の色差信号のそれぞ
れに同一周波数の同期信号を付加する上記(1)または
(2)に記載のスチルビデオ装置。
【0014】(4) 上記(1)ないし(3)のいずれ
かに記載の記録系により磁気記録媒体に記録された画像
信号を再生する再生系を有するスチルビデオ装置であっ
て、前記再生系は、前記輝度信号、第1の色差信号およ
び第2の色差信号をそれぞれ記録トラック毎に個別に読
み出した後、それぞれの信号を合成して再生するように
構成されていることを特徴とするスチルビデオ装置。
【0015】
【実施例】以下、本発明のスチルビデオ装置の好適な構
成例を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明のスチルビデオ装置の記録
系の構成例を示すブロック図である。同図に示すよう
に、スチルビデオ装置1は、後述スチルビデオ装置の諸
機能を制御するシステム制御回路10を有している。こ
のシステム制御回路10は、通常、マイクロコンピュー
タで構成されている。
【0017】スチルビデオ装置1には、磁気ディスクド
ライブ機構2が設置されている。この磁気ディスクドラ
イブ機構2は、高速で回転し得るスピンドルモータ5を
有し、このスピンドルモータ5の回転は、スピンドルモ
ータ5に電力を供給して駆動するモータ駆動回路4と、
この回路4の作動を制御するシステム制御回路10とに
より制御される。
【0018】磁気ディスクドライブ機構2には、撮影す
る画像、音声、画像に関する諸データ等を記録する記録
媒体として、磁気ディスク3が例えばケースに収納され
た状態で装填される。磁気ディスク3は、円形のシート
材の表面に磁性層が形成されたもので、複数(通常52
本)の円環状のトラックが同心的に形成される。また、
磁気ディスク3の中心は、スピンドルモータ5の回転軸
に嵌合するような構造とされ、記録および再生時におい
ては、磁気ディスク3は、スピンドルモータ5によって
一定の速度(NTSC方式の場合3600rpm 、PA
L、SECAM方式の場合3000rpm )で回転され
る。
【0019】スピンドルモータ5からは、スピンドルモ
ータ5の回転数に対応した所定数のFGパルスが出力さ
れ、スピンドルモータ5の回転軸にセットされた磁気デ
ィスク3の中心付近からは、磁気ディスク1回転毎に1
つのPGパルスが出力される。システム制御回路10
は、これらのパルス信号に基づいてスピンドルモータ5
の回転を制御し、記録および再生時に磁気ディスク3を
一定の速度で回転させる。
【0020】また、磁気ディスクドライブ機構2には、
磁気ヘッド6が設置されている。この磁気ヘッド6は、
図示しないステッピングモータによって、磁気ディスク
3の半径方向に連続的または断続的(間欠的)に移動す
るようになっている。すなわち、記録時および再生時等
には、ステッピングモータを駆動して、磁気ヘッド6を
磁気ディスク3の所定のトラック上に移動するととも
に、磁気ヘッド6をトラック上の適正位置に置き、最大
の入、出力が得られるように磁気ヘッド6の位置を微調
整するオートトラッキングを行う。
【0021】このような磁気ヘッド6の移動量、移動速
度および移動タイミングは、トラッキング駆動回路7に
より制御される。なお、このトラッキング駆動回路7の
作動は、システム制御回路10により制御される。
【0022】システム制御回路10には、操作部8が接
続されている。操作部8には、例えば、フィールド記録
/フレーム記録の一方を選択する記録モード選択スイッ
チ、磁気ヘッド6を磁気ディスク3の所定のトラック上
に移動させるヘッド送りスイッチ、画像信号を磁気ディ
スク3上に記録するためのRecスイッチ(いずれも図
示せず)、記録処理方式に関するノーマル/高精細度画
像の選択スイッチ等(いずれも図示せず)が必要に応じ
設置されている。また、記録系および再生系の双方を有
するスチルビデオ装置の場合、操作部8には、記録/再
生のいずれかを選択するスイッチ(図示せず)も設置さ
れている。
【0023】また、システム制御回路10には、表示部
9が接続されている。この表示部9には、例えば、前記
記録モード、ノーマル/高精細度の別、トラック番号、
トラックの記録有無、撮影年月日等の情報、磁気ディス
ク3の装填の有無、電源に関する情報、ストロボの発光
に関する情報、現在の時間等のうちの必要な情報が、例
えば液晶や発光素子により表示される。また、記録系お
よび再生系の双方を有するスチルビデオ装置の場合、表
示部9には、記録/再生の別も表示される。
【0024】スチルビデオ装置がスチルビデオカメラの
場合、図示しない撮像部を有する。この撮像部は、図示
しないレンズ系、絞り、ミラー、光学フィルター、シャ
ッタおよび固体撮像素子(CCD)等で構成され、シャ
ッタの開放時、被写体の画像がレンズ系等を経てCCD
上に結像する。なお、CCDとしては、黒白画像用、カ
ラー画像用のいずれでもよいが、本実施例では、カラー
画像について説明する。
【0025】CCDにおいては、結像した画像を光電変
換し、色信号(R、G、B)を出力する。これらの色信
号は、図示しないアンプにより増幅され、さらに、図示
しないプロセス/マトリクス回路により、HDTV方式
に準じた高精細な画像信号を構成する輝度信号(Y)と
2つの色差信号(R−Y、B−Y)とに分離される。ま
た、輝度信号には、図示しない同期信号発生回路により
高精細画像対応の水平同期信号(SH )が付加され、輝
度信号(Y+SH )として出力される。なお、スチルビ
デオ装置が撮像部を有しないものである場合、これらの
信号は、外部入力端子から入力される。
【0026】図1に示すように、輝度信号(Y+SH
からは、高精細画像用の同期信号分離回路13により水
平および垂直同期信号(SH )が分離、抽出され、シス
テム制御回路10およびメモリー制御回路12にそれぞ
れ入力される。また、分離した水平および垂直同期信号
(SH )は、クロック生成回路14に入力され、このク
ロック生成回路14ではメモリーへの書き込みの基準と
なるメモリー書込クロック信号が生成される。生成され
たメモリー書込クロック信号はメモリー制御回路12に
入力される。
【0027】なお、メモリー制御回路12は、輝度信号
(Y+SH )をA/D変換する際には、同期信号分離回
路13から入力される高精細画像用の同期信号(SH
のタイミングに基づいてA/D変換動作を制御して、同
期信号部分のA/D変換を行なわず、Y1メモリー19
およびY2メモリー20には、高精細画像用の同期信号
(SH )が除去された状態、すなわち輝度信号成分
(Y)のみが格納されるように構成されている。
【0028】また、この実施例において、入力信号が特
にハイビジョン方式である場合、輝度信号(Y)、色差
信号(R−Y)および色差信号(B−Y)のそれぞれに
高精細画像用の同期信号(SH )が付加されているが、
このような場合には、Y1メモリー19およびY2メモ
リー20の場合と同様に、Prメモリー21およびPb
メモリー22には、それぞれ色差信号成分(R−Y)、
(B−Y)のみが格納される構成とする。
【0029】水平および垂直同期信号(SH )が分離さ
れ、輝度信号(Y)は、A/D変換器15、16により
交互にデジタル信号に変換され、Y1メモリー19およ
びY2メモリー20に書き込みクロックのタイミングに
基づいて交互に一旦蓄えられる。
【0030】第1の色差信号としての色差信号(R−
Y)(以下、色差信号(Pr)という)は、A/D変換
器17によりデジタル信号に変換され、Prメモリー2
1に一旦蓄えられる。また、第2の色差信号としての色
差信号(B−Y)(以下、色差信号(Pb)という)
は、A/D変換器18によりデジタル信号に変換され、
Pbメモリー22に一旦蓄えられる。
【0031】メモリー制御回路12は、同期信号分離回
路13からの水平および垂直同期信号(SH )に基づい
て、メモリーへの書き込みのタイミングをとりつつ下記
の制御を行なう。
【0032】メモリー制御回路12は、クロック生成回
路14からのメモリー書込クロック信号に基づいて、A
/D変換器15とA/D変換器16とを交互に作動させ
るとともに、メモリー制御回路12に内蔵する書き込み
用アドレスカウンター(図示せず)を作動させて、Y1
メモリー19およびY2メモリー20に交互に、それぞ
れのメモリーの所定のアドレスにデジタルデータを書き
込んでいく。
【0033】また、メモリー制御回路12は、メモリー
書込クロック信号に基づいて、A/D変換器17、18
を作動させるとともに、メモリー制御回路12に内蔵す
る書き込み用アドレスカウンター(図示せず)を作動さ
せて、Prメモリー21およびPbメモリー22のそれ
ぞれの所定のアドレスにデジタルデータを書き込んでい
く。
【0034】クロック発生回路28からは、メモリーか
らの読み出しの基準となるメモリー読出クロック信号が
発生し、このメモリー読出クロック信号は、メモリー制
御回路12および通常のテレビジョン方式、例えばNT
SC方式に準じた標準的な同期信号を生成する同期信号
発生回路27のそれぞれに入力される。同期信号発生回
路27からは通常のテレビジョン方式、例えばNTSC
方式に準じた標準的な水平および垂直同期信号(S)が
発生し、これらの標準同期信号(S)はシステム制御回
路10およびメモリー制御回路12にそれぞれ入力され
る。
【0035】メモリー制御回路12は、同期信号発生回
路27からの水平および垂直同期信号(S)に基づい
て、メモリーから読み出す信号が格納されているアドレ
スを順次指定し、メモリーからの読み出しのタイミング
をとりつつ下記の制御を行なう。
【0036】メモリー制御回路12は、クロック発生回
路28からのメモリー読出クロック信号に基づき、メモ
リー制御回路12に内蔵する読み出し用アドレスカウン
ター(図示せず)を作動させて、Y1メモリー19およ
びY2メモリー20から交互に、それぞれのメモリーの
所定のアドレスからデジタルデータを読み出すととも
に、スイッチ11をY1メモリー19側の端子113
と、Y2メモリー20側の端子115とに交互に切り換
える。そして、D/A変換器23を作動させて、Y1メ
モリー19およびY2メモリー20から交互に読み出さ
れた輝度信号(Y)のデジタル信号をアナログ信号に変
換する。
【0037】また、メモリー制御回路12は、後述する
ように輝度信号(Y+S)の記録が完了した後、クロッ
ク発生回路28からのメモリー読出クロック信号に基づ
き、メモリー制御回路12に内蔵する読み出し用アドレ
スカウンター(図示せず)を作動させて、Prメモリー
21の所定のアドレスからデジタルデータを読み出すと
ともに、D/A変換器24を作動させて、読み出された
色差信号(Pr)のデジタル信号をアナログ信号に変換
する。
【0038】また、メモリー制御回路12は、後述する
ように色差信号(Pr+S)の記録が完了した後、クロ
ック発生回路28からのメモリー読出クロック信号に基
づき、メモリー制御回路12に内蔵する読み出し用アド
レスカウンター(図示せず)を作動させて、Pbメモリ
ー22の所定のアドレスからデジタルデータを読み出す
とともに、D/A変換器25を作動させて、読み出され
た色差信号(Pb)のデジタル信号をアナログ信号に変
換する。
【0039】なお、A/D変換器15〜18のサンプリ
ング周波数およびメモリー19〜22への書き込み周波
数は、メモリー19〜22からの読み出し周波数および
D/A変換器24、25のサンプリング周波数の2倍と
されている。
【0040】記録系において、メモリーからの読み出し
周波数を書き込み周波数より低くすることで時間軸伸長
し、画像信号の周波数帯域を磁気ディスク3への記録が
可能な周波数帯域に合わせているが、輝度信号について
は1トラックに記録しきれないため、画面分割して2ト
ラックに分けて記録するように構成されている。
【0041】また、A/D変換器15のサンプリングク
ロックおよびY1メモリー19への書き込みクロック
と、A/D変換器16のサンプリングクロックおよびY
2メモリー20への書き込みクロックとは、その波形が
互いに反転した関係(位相が180度ずれていて、一方
が「H」のとき、他方が「L」)にあり、それぞれのメ
モリー19、20には、輝度信号が1画素毎に交互に格
納されるように構成されている。
【0042】また、スイッチ11の切り換えは、Y1メ
モリー19およびY2メモリー20からの読み出しクロ
ックと同じクロック信号により行なわれ、例えば、クロ
ックが「H」のとき115側、クロックが「L」のとき
113側に切り換えられ、Y1メモリー19およびY2
メモリー20から輝度信号が交互に読み出される。
【0043】このようなメモリー制御回路12におい
て、メモリーの書込制御と読出制御とのモード切り換え
は、システム制御回路10からのモード切換指令信号に
より制御される。
【0044】また、前記のとおり、同期信号分離回路1
3および同期信号発生回路27からのそれぞれの水平お
よび垂直同期信号(S)は、システム制御回路10へも
入力され、これに基づいてスピンドルモータ5の回転位
相制御を行ったり、その他各種動作のタイミング信号と
して利用される。
【0045】同期信号発生回路27には、加算器29、
30、31がそれぞれ接続しており、D/A変換器23
には加算器29、D/A変換器24には加算器30、D
/A変換器25には加算器31がそれぞれ接続してい
る。
【0046】前記の同期信号発生回路27は、水平同期
信号および垂直同期信号を、例えば、NTSC方式の規
格に準じて順次出力する回路(製品として市販されてい
る回路)であり、具体的にその構成は図示しないが、P
Gパルスに基づいてリセットされ、1画面を形成するた
めに必要な同期信号を順次出力するように構成されてい
る。また、スチルビデオでは、通常、PGパルスが来て
から7H以内に信号を記録する規格となっているので、
PGパルスの出力が基準となって同期信号が出力される
ように構成されている。
【0047】ここで、同期信号の出力シーケンスを簡単
に説明すると、リセット動作後、等価パルス、垂直同期
パルス、等価パルスが順次出力され、この後、水平同期
パルスが所定間隔毎に262回繰り返し出力され、最後
の水平同期パルスからH/2経過後、次のフィールドへ
移るための垂直帰線消去期間に入り、再び同様に等価パ
ルス出力から繰り返される。
【0048】言い換えれば、この同期信号発生回路27
からの出力信号は、画像信号成分のないテレビジョン信
号に相当し、本実施例では後述するように、この画像信
号成分がない部分に、各メモリー19〜22から読み出
された画像信号、すなわち輝度信号(Y)、色差信号
(Pr)および色差信号(Pb)をそれぞれ挿入(加算
器により加算)して、記録する画像信号を形成してい
る。
【0049】従って、後述するスイッチ33の端子33
3、335に現われる色差信号は、それぞれ例えばNT
SC方式の輝度信号と同一形式のものであるので、これ
らの内のいずれか1つのみを再生しても、画像として認
識できる。なお、NTSC方式は、白黒テレビとカラー
テレビとの互換性を考慮した方式であり、白黒用の信号
(輝度信号)が基準となっており、これに色差信号成分
を付加している形式であるので、再生された信号が同期
信号を有する輝度信号と同じ形式であれば、1画面の画
像として認識できる。
【0050】このように本発明では、輝度信号(Y)、
色差信号(Pr)および色差信号(Pb)のそれぞれに
ついて、同様に前記の動作を行なっている。以上のよう
にして得られた輝度信号(Y)、色差信号(Pr)およ
び色差信号(Pb)には、それぞれ、同期信号発生回路
27、クロック発生回路28および加算器29、30、
31を有する同期信号付加手段26によって、同一の垂
直同期信号および水平同期信号(S)が付加される。
【0051】従って、後述するように、輝度信号
(Y)、色差信号(Pr)および色差信号(Pb)を、
それぞれ異なる記録トラックに記録し、輝度信号
(Y)、色差信号(Pr)および色差信号(Pb)のい
ずれか1つのみを読み出して再生しても乱れのない良好
な画像が得られる。
【0052】加算器29、30、31には、それぞれス
イッチ33が接続しており、システム制御回路10は、
記録時に、このスイッチ33を端子331、333、3
35に順次切り換えて、輝度信号(Y+S)、色差信号
(Pr+S)および色差信号(Pb+S)を、それぞれ
磁気ヘッド6により磁気ディスク3の異なる記録トラッ
ク(以下トラックという)に記録する。
【0053】スイッチ33の切り換え制御は、システム
制御回路10により行なわれるが、システム制御回路1
0は、読み出し動作時に、メモリー制御回路12からの
読み出しアドレス情報に基づいて、読み出されている信
号の種類(Y前半、Y後半、Pr,Pb)を把握してお
り、これに基づいてスイッチ33の切り換えを制御す
る。
【0054】また、システム制御回路10による信号の
種類の把握は、各トラックに画像信号を記録する際に付
加されるIDデータ内におけるトラックの種類判別情報
の設定にも利用される。
【0055】この実施例では、まず、スイッチ33にお
いて端子331と端子337とを接続し、Y1メモリー
19およびY2メモリー20のそれぞれから交互に読み
出される輝度信号の前半部に相当する輝度信号(Y+
S)を画像信号記録処理回路35によりFM変調する。
【0056】また、システム制御回路10からは、記録
する画像信号の種類に関する輝度信号(Y+S)/色差
信号(Pr+S)/色差信号(Pb+S)の別、フィー
ルド記録/フレーム記録の別、ノーマル記録/高精細記
録の別、トラック番号、撮影年月日等の画像情報に関す
るIDデータ信号が出力され、ID記録処理回路34
は、前記同期信号発生回路27からの水平同期信号
(S)に基づいて生成されるキャリア(搬送波)を前記
IDデータ信号に基づいてDPSK変調する。
【0057】FM変調された輝度信号(Y+S)および
DPSK信号は、加算器32により合成され、この画像
信号は、システム制御回路10により制御される記録ア
ンプ36にて増幅され、磁気ヘッド6により、回転して
いる磁気ディスク3の所定のトラックに記録される。
【0058】次いで、スイッチ33において端子331
と端子337とを接続した状態で、磁気ヘッド6を隣接
する内周側のトラックに移動し、Y1メモリー19およ
びY2メモリー20のそれぞれから交互に読み出される
輝度信号の後半部に相当する輝度信号(Y+S)を画像
信号記録処理回路35によりFM変調する。FM変調さ
れた輝度信号(Y+S)およびDPSK信号は、前記と
同様に、加算器32により合成されて、磁気ディスク3
の所定のトラックに記録される。
【0059】次いで、スイッチ33において端子333
と端子337とを接続し、磁気ヘッド6を隣接する内周
側のトラックに移動して、前記と同様に画像信号記録処
理回路35によりFM変調された色差信号(Pr+S)
およびDPSK信号を、磁気ディスク3の所定のトラッ
クに記録する。
【0060】次いで、スイッチ33において端子335
と端子337とを接続し、磁気ヘッド6を隣接する内周
側のトラックに移動して、前記と同様に画像信号記録処
理回路35によりFM変調された色差信号(Pb+S)
およびDPSK信号を、磁気ディスク3の所定のトラッ
クに記録する。
【0061】このように本発明では、輝度信号(Y+
S)、色差信号(Pr+S)および色差信号(Pb+
S)を、それぞれ磁気ディスク3の異なるトラックに記
録するため、記録される輝度信号および色差信号のそれ
ぞれの記録周波数を広帯域化することができ、しかも輝
度信号と色差信号との周波数帯域比を任意に設定でき
る。また、色差信号を線順次記録する場合に比べて、記
録系および後述する再生系のそれぞれの諸回路を簡素化
できる。
【0062】次に、この実施例において、磁気ディスク
3の所定のトラックに記録された画像信号と、その画像
信号に対応する撮影画面上の画素との関係について説明
する。図3は、撮影画面上の画素G11〜G22n と、この
画素G11〜G22n に対応する輝度信号Y11〜Y22n 、色
差信号Pr11〜Pr22n-1 および色差信号Pb11〜Pb
22n-1 との関係を示す模式図であり、図4は、磁気ディ
スク3のトラックA〜Dと、このトラックA〜Dのそれ
ぞれに記録されている輝度信号Y11〜Y22n 、色差信号
Pr11〜Pr22n-1 および色差信号Pb11〜Pb22n-1
との関係を示す模式図である。
【0063】図3に示されるように、1画面分のm行×
2n列の画素のうち代表的に2行×2n列の画素を考え
たとき、この実施例では、輝度信号に関しては画素G11
〜G22n のうちのすべての画素G11〜G22n に対応する
輝度信号Y11〜Y22n を抽出し、色差信号に関しては画
素G11〜G22n のうちの奇数列の画素G11〜G22n-1
対応する色差信号Pr11〜Pr22n-1 および色差信号P
11〜Pb22n-1 を抽出する。
【0064】この場合前述したように、スイッチ11が
交互に切り換えられるので、Y1メモリー19には、Y
11、Y13、・・・、Y21、Y23、・・・、Ym 2n-1がそ
れぞれメモリーされ、Y2メモリー20には、Y12、Y
14、・・・、Y22、Y24、・・・、Ym 2nがそれぞれメ
モリーされる(m、nは共に自然数)。なお、色差信号
Prおよび色差信号Pbの抽出は、前記奇数列の画素か
らの他、偶数列の画素から行なってもよい。
【0065】図4に示されるように、抽出された1画面
分の輝度信号のうち、図3中の中心線70から左側の画
素に対応する輝度信号はトラックAに記録され、中心線
70から右側の画素に対応する輝度信号はトラックBに
記録される。
【0066】このように、分割画面毎に異なるトラック
に記録することによって、再生時に歪のない画像を得る
ことができる。また、抽出された1画面分の色差信号P
rおよび色差信号Pbは、それぞれトラックCおよびト
ラックDに記録される。
【0067】このように本実施例では、1つの画面に対
応する画像信号について、輝度信号(Y+S)を記録す
るトラック数と、色差信号(Pr+S)を記録するトラ
ック数と、色差信号(Pb+S)を記録するトラック数
との比を、2:1:1とする。
【0068】また、この実施例では、トラックA〜Dは
磁気ディスク3上に、ディスクの外周側から内周側にこ
の順序で隣接して形成されるため、記録スペースを効率
良く利用できる。
【0069】このように、本実施例の記録系によって高
精細度画像の画像信号が記録された磁気ディスクを、従
来の再生装置(通常のテレビジョン方式に準じた画像信
号の再生機能しかもたない再生装置)により再生した場
合、いずれのトラックを再生しても、再生信号中には、
必ず垂直・水平同期信号が含まれているので、再生して
いるトラックの画像を確実に視認することが可能とな
る。
【0070】図2は、本発明のスチルビデオ装置の再生
系の構成例を示すブロック図である。なお、同図に示す
スチルビデオ装置1において、磁気ディスク3、モータ
駆動回路4、スピンドルモータ5、磁気ヘッド6および
トラッキング駆動回路7で構成される磁気ディスクドラ
イブ機構2、操作部8、表示部9およびシステム制御回
路10については、前記図1に示す記録系のものと同様
または兼用である。
【0071】回転する磁気ディスク3に対し、磁気ヘッ
ド6を1つの静止画像に対応した画像信号が記録された
所定のトラックに順次位置させて、それぞれのトラック
から順次画像信号を読み取る。この場合、本実施例で
は、1つの静止画像に対応する4つのトラックに記録さ
れた画像信号のうち、まず磁気ディスク3の最外周のト
ラックに記録された輝度信号(全輝度信号の前半部)の
読み取りおよびメモリーへの書き込みを行ない、次い
で、このトラックに隣接する内周側のトラックに記録さ
れた輝度信号(全輝度信号の後半部)の読み取りおよび
メモリーへの書き込みを行ない、以下同様に、残りの2
つのトラックに記録された色差信号についても読み取り
およびメモリーへの書き込みを順次行なっていく。
【0072】磁気ヘッド6により読み出されたそれぞれ
の画像信号は、まず再生アンプ37により増幅され、そ
のうち、輝度信号(Y+S)、色差信号(Pr+S)お
よび色差信号(Pb+S)は、それぞれ図示しないハイ
パスフィルタを通過して画像信号再生処理回路38に入
力され、FM復調される。また、DPSK信号は、図示
しないバンドパスフィルタを通過してID再生処理回路
39に入力され、DPSK復調されてIDデータが再生
される。このIDデータは、システム制御回路10に入
力される。
【0073】FM復調された輝度信号(Y+S)、色差
信号(Pr+S)および色差信号(Pb+S)のそれぞ
れからは、同期信号分離回路40により水平および垂直
同期信号(S)が分離、抽出され、システム制御回路1
0、クロック生成回路41およびメモリー制御回路42
のそれぞれに入力される。システム制御回路10へ入力
された水平同期信号(S)は、例えばIDデータの読み
込み等に使用される。また、クロック生成回路41では
メモリーへの書き込みの基準となるメモリー書込クロッ
ク信号が生成され、生成されたメモリー書込クロック信
号はメモリー制御回路42に入力される。
【0074】なお、メモリー制御回路42は、画像信号
再生処理回路38からの出力信号をA/D変換する際に
は、同期信号分離回路40から入力される同期信号
(S)のタイミングに基づいてA/D変換動作を制御し
て、同期信号部分のA/D変換を行なわず、各メモリー
47〜50には、同期信号(S)が除去された状態、す
なわち輝度信号成分(Y)、色差信号(Pr)および色
差信号(Pb)のみが格納されるように構成されてい
る。
【0075】FM復調された輝度信号(Y)は、A/D
変換器43、44により交互にデジタル信号に変換さ
れ、Y1メモリー47およびY2メモリー48に交互に
一旦蓄えられる。
【0076】FM復調された色差信号(Pr)は、A/
D変換器45によりデジタル信号に変換され、Prメモ
リー49に一旦蓄えられる。また、FM復調された色差
信号(Pb)は、A/D変換器46によりデジタル信号
に変換され、Pbメモリー50に一旦蓄えられる。
【0077】システム制御回路10は、磁気ヘッド6に
より読み出された画像信号が、輝度信号(Y)、色差信
号(Pr)および色差信号(Pb)のいずれであるか、
読み出された画像信号が輝度信号(Y)の場合、前半部
および後半部のいずれであるか等をIDデータから判別
し、これに基づいてメモリー制御回路42の作動を制御
する。
【0078】メモリー制御回路42は、同期信号分離回
路40からの水平および垂直同期信号(S)に基づい
て、メモリーへの書き込みのタイミングをとりつつ下記
の制御を行なう。
【0079】読み出された画像信号が輝度信号(Y)の
場合、メモリー制御回路42は、クロック生成回路41
からのメモリー書込クロック信号に基づいて、A/D変
換器43とA/D変換器44とを交互に作動させるとと
もに、メモリー制御回路42に内蔵する書き込み用アド
レスカウンター(図示せず)を作動させて、Y1メモリ
ー47およびY2メモリー48に交互に、それぞれのメ
モリーの所定のアドレスにデジタルデータを書き込んで
いく。
【0080】また、読み出された画像信号が色差信号
(Pr)の場合、メモリー制御回路42は、メモリー書
込クロック信号に基づいて、A/D変換器45を作動さ
せるとともに、メモリー制御回路42に内蔵する書き込
み用アドレスカウンター(図示せず)を作動させて、P
rメモリー49の所定のアドレスにデジタルデータを書
き込んでいく。
【0081】また、読み出された画像信号が色差信号
(Pb)の場合、メモリー制御回路42は、メモリー書
込クロック信号に基づいて、A/D変換器46を作動さ
せるとともに、メモリー制御回路42に内蔵する書き込
み用アドレスカウンター(図示せず)を作動させて、P
bメモリー50の所定のアドレスにデジタルデータを書
き込んでいく。
【0082】クロック発生回路57からは、メモリーか
らの読み出しの基準となるメモリー読出クロック信号が
発生し、このメモリー読出クロック信号は、メモリー制
御回路42および高精細画像用の同期信号発生回路56
のそれぞれに入力される。同期信号発生回路56からは
高精細画像用の水平および垂直同期信号(SH )が発生
し、この水平および垂直同期信号(SH )はシステム制
御回路10およびメモリー制御回路42にそれぞれ入力
される。
【0083】メモリー制御回路42は、同期信号発生回
路56からの水平および垂直同期信号(SH )に基づい
て、メモリーから読み出す信号が格納されているアドレ
スを順次指定し、メモリーからの読み出しのタイミング
をとりつつ下記の制御を行なう。
【0084】メモリー制御回路42は、クロック発生回
路57からのメモリー読出クロック信号に基づき、メモ
リー制御回路42に内蔵する読み出し用アドレスカウン
ター(図示せず)を作動させて、Y1メモリー47およ
びY2メモリー48から交互に、それぞれのメモリーの
所定のアドレスからデジタルデータを読み出すととも
に、スイッチ51をY1メモリー47側の端子513
と、Y2メモリー48側の端子515とに交互に切り換
える。そして、D/A変換器52を作動させて、Y1メ
モリー47およびY2メモリー48から交互に読み出さ
れた輝度信号(Y)のデジタル信号をアナログ信号に変
換する。
【0085】また、メモリー制御回路42は、クロック
発生回路57からのメモリー読出クロック信号に基づ
き、メモリー制御回路42に内蔵する読み出し用アドレ
スカウンター(図示せず)を作動させて、Prメモリー
49およびPbメモリー50のそれぞれの所定のアドレ
スからデジタルデータを読み出すとともに、D/A変換
器53およびD/A変換器54のそれぞれを作動させ
て、読み出された色差信号(Pr)のデジタル信号およ
び色差信号(Pb)のデジタル信号のそれぞれをアナロ
グ信号に変換する。
【0086】なお、A/D変換器43〜46のサンプリ
ング周波数およびメモリー47〜50への書き込み周波
数は、メモリー47〜50からの読み出し周波数および
D/A変換器53、54のサンプリング周波数の1/2
とされている。再生系において、メモリーからの読み出
し周波数を書き込み周波数より高くすることで時間軸圧
縮し、もとの状態で再生される。
【0087】また、A/D変換器43のサンプリングク
ロックおよびY1メモリー47への書き込みクロック
と、A/D変換器44のサンプリングクロックおよびY
2メモリー48への書き込みクロックとは、その波形が
互いに反転した関係(位相が180度ずれていて、一方
が「H」のとき、他方が「L」)にあり、それぞれのメ
モリー47、48には、輝度信号が1画素毎に交互に格
納されるように構成されている。
【0088】また、スイッチ51の切り換えは、Y1メ
モリー47およびY2メモリー48からの読み出しクロ
ックと同じクロック信号により行なわれ、例えば、クロ
ックが「H」のとき515側、クロックが「L」のとき
513側に切り換えられ、Y1メモリー47およびY2
メモリー48から輝度信号が交互に読み出される。
【0089】このようなメモリー制御回路42におい
て、メモリーの書込制御と読出制御とのモード切り換え
は、システム制御回路10からのモード切換指令信号に
より制御される。
【0090】また、前記のとおり、同期信号分離回路4
0および同期信号発生回路56からのそれぞれの水平お
よび垂直同期信号(SH )は、システム制御回路10へ
も入力され、これに基づいてスピンドルモータ5の回転
位相制御を行ったり、その他各種動作のタイミング信号
として利用される。
【0091】同期信号発生回路56には、加算器58が
接続されており、D/A変換器52には加算器58が接
続されている。以上のようにして得られた輝度信号
(Y)には、同期信号発生回路56、クロック発生回路
57および加算器58を有する同期信号付加手段55に
よって、高精細画像用の垂直同期信号および水平同期信
号(SH )が付加される。
【0092】また、この実施例において、再生系にハイ
ビジョン方式対応のモニターを接続して再生画像を観察
する場合(再生信号をハイビジョン方式に準じた信号と
する場合、または、ハイビジョン方式の画像信号を構成
する各成分の信号が何らかの処理を施されて複数のトラ
ックに記録されている場合)には、同期信号発生回路5
6からの高精細画像用の同期信号(SH )を、D/A変
換された輝度信号(Y)、色差信号(Pr)および色差
信号(Pb)のそれぞれに付加する加算器を設ける構成
とすればよい。
【0093】このようにして得られた輝度信号(Y+S
H )、色差信号(Pr)および色差信号(Pb)は、そ
れぞれ図示しない出力回路を経てビデオ信号として出力
され、接続されたディスプレイに静止画像が再生され
る。
【0094】前記再生アンプ37の出力側には、図示し
ないエンベロープ検波回路が接続され、このエンベロー
プ検波回路により、例えば磁気ヘッド6により読み出さ
れた再生信号のエンベロープ(包絡線)を検出し、これ
に応じたエンベロープ検波信号をシステム制御回路10
に出力する。システム制御回路10では、このエンベロ
ープ検波信号の出力が最大となるように、トラッキング
駆動回路7を制御して磁気ヘッド6のオートトラッキン
グを行う。
【0095】このようなスピンドルモータ5の回転位相
制御や磁気ヘッド6のオートトラッキングを行うことに
より、良好な静止画像が得られる。なお、前記実施例で
は、フィールド記録の場合について説明したが、本発明
は、フレーム記録、すなわち1画面分の画像信号を2つ
のフィールドに分けて記録することが可能な装置に適用
することもできる。
【0096】また、例えばHDTV方式に対応した高精
細度の画像信号(例えばハイビジョン信号)等を記録す
る場合、記録系において、メモリー読出クロック信号の
周波数をメモリー書込クロック信号の周波数に比して低
く設定する(例えば1/2の周波数や1/4の周波
数)。このような場合には、画像信号は、メモリーへの
書き込み速度より遅い速度で読み出されるため、時間軸
伸長されて記録される。
【0097】また、画像信号を時間軸伸長して記録し、
これを再生する場合、再生系において、メモリー読出ク
ロック信号の周波数をメモリー書込クロック信号の周波
数に比して高く設定する(例えば2倍の周波数や4倍の
周波数)。このような場合には、画像信号は、メモリー
への書き込み速度より速い速度で読み出されるため、時
間軸圧縮されて、もとの状態(撮影時や入力時の状態)
で再生される。
【0098】また、本発明では、例えばHDTV方式に
対応した高精細度の画像信号(例えばハイビジョン信
号)等を記録する場合、帯域を拡大するために、輝度信
号(Y+S)、色差信号(Pr+S)および色差信号
(Pb+S)のそれぞれを複数のトラックに分けて記録
する。この場合、輝度信号(Y+S)、色差信号(Pr
+S)および色差信号(Pb+S)のそれぞれについ
て、画面を複数に分割(例えば縦横に4分割)し、さら
に時間軸伸長して、各分割画面をそれぞれ1または2以
上のトラックに記録すること等が可能である。画面を複
数に分割して記録する場合、時間軸伸長を行なうので、
高精細度画像の帯域を広く確保することができる。
【0099】また、前記実施例では、1つの画面に対応
する画像信号について、輝度信号(Y+S)が記録され
るトラック数と、色差信号(Pr+S)が記録されるト
ラック数と、色差信号(Pb+S)が記録されるトラッ
ク数との比は、2:1:1とされているが、これに限定
されず、この他の比、例えば1:1:1、3:1:1、
4:1:1等としてもよい。
【0100】また、前記実施例では、記録系および再生
系のそれぞれにおいて、輝度信号(Y)、色差信号(P
r)および色差信号(Pb)のそれぞれに、同一の垂直
同期信号と同一の水平同期信号とを付加しているが、付
加される垂直同期信号および水平同期信号は、それぞれ
同一周波数かつ同じタイミングの信号であれば、波形等
は異なっていてもよい。
【0101】また、前記実施例では、画像信号の書き込
みおよび読み出し用の磁気ヘッドは1つであるが、画像
信号の書き込みおよび読み出し用の磁気ヘッドは複数設
けられていてもよい。このような場合、各磁気ヘッド
は、例えば、輝度信号(Y+S)、色差信号(Pr+
S)および色差信号(Pb+S)のそれぞれの信号専用
の磁気ヘッドや、1つの画面に対応する画像信号につい
ての各トラック専用の磁気ヘッド等として設けられる。
【0102】また、前記実施例では、画面上の全画素か
ら輝度信号(Y)を抽出し、全画素のうち偶数列または
奇数列の画素から色差信号(Pr、Pb)を抽出してい
るが、これに限定されるものではなく、この他、例え
ば、奇数行の画素、偶数行の画素、3の倍数の列の画
素、3の倍数の行の画素等から色差信号(Pr、Pb)
を抽出してもよく、あるいは不規則に色差信号(Pr、
Pb)を抽出してもよい。また、1つの画素から色差信
号(Pr)および色差信号(Pb)を抽出しているが、
1つの画素から一方の色差信号のみを抽出してもよく、
あるいは両方の色差信号を抽出した画素と一方の色差信
号を抽出した画素とが混在するように色差信号を抽出し
てもよい。
【0103】また、前記実施例では、画面の左半分の輝
度信号と、画面の右半分の輝度信号とをそれぞれ異なる
トラックに記録するように構成されているが、読み出し
クロックと書き込みクロックの周波数が同じである場合
に限って、再生系において、画像信号のメモリーへの書
き込みや、メモリーからの読み出しの際のアドレス指定
等で調整するように構成すれば、前記のように分割した
画面毎に異なるトラックに記録しなくてもよい。
【0104】また、前記実施例では、1つの画面に対応
する画像信号について、輝度信号(Y+S)を記録する
トラックと、色差信号(Pr+S)を記録するトラック
と、色差信号(Pb+S)を記録するトラックとを磁気
ディスク3の外周側からこの順序で隣接させているが、
前記の各トラックの順序には限定されず、また、各トラ
ックのそれぞれを互いに分離させてもよい。
【0105】また、前記実施例では、1つの画面に対応
する画像信号について、磁気ディスク3の外周側から順
に磁気ディスク3への書き込みおよび読み出しをそれぞ
れ行なっているが、前記書き込みおよび読み出しは、そ
れぞれいずれのトラックから行なってもよい。
【0106】本発明のスチルビデオ装置は、前述したよ
うな記録系、再生系のいずれか一方または双方を有する
ものであればよい。以上、本発明のスチルビデオ装置
を、図示の構成例について説明したが、本発明はこれに
限定されるものではない。
【0107】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のスチルビデ
オ装置によれば、輝度信号(Y)、色差信号(Pr)お
よび色差信号(Pb)のそれぞれの周波数帯域、特に色
差信号(Pr)および色差信号(Pb)のそれぞれの周
波数帯域の許容範囲が広がり、しかも、それぞれの信号
間の周波数帯域の比を所望の値に設定できる。
【0108】このため、広帯域の輝度信号や色差信号、
特に広帯域の色差信号を有する画像信号を記録でき、し
かも、例えば輝度信号(Y)と、色差信号(Pr)と、
色差信号(Pb)との周波数帯域の比が、4:2:2程
度であるHDTV方式による画像信号等を、入力時の帯
域比を保持した状態で記録できる。
【0109】また、輝度信号(Y)、色差信号(Pr)
および色差信号(Pb)のそれぞれに同期信号を付加し
て記録するため、これらのうちの1つ(例えば、色差信
号PrまたはPb)のトラックのみを従来の再生装置で
読み出して再生したとしても、乱れのない良好な静止画
像が得られる。また、色差信号(Pr、Pb)を線順次
記録する場合に比べて回路を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスチルビデオ装置の記録系の構成例を
示すブロック図である。
【図2】本発明のスチルビデオ装置の再生系の構成例を
示すブロック図である。
【図3】撮影画面上の画素と、この画素に対応する輝度
信号(Y)、色差信号(Pr)および色差信号(Pb)
との関係を示す模式図である。
【図4】磁気ディスク上のトラックと、このトラックに
記録されている輝度信号(Y)、色差信号(Pr)およ
び色差信号(Pb)との関係を示す模式図である。
【符号の説明】
1 スチルビデオ装置 2 磁気ディスクドライブ機構 3 磁気ディスク 4 モータ駆動回路 5 スピンドルモータ 6 磁気ヘッド 7 トラッキング駆動回路 8 操作部 9 表示部 10 システム制御回路 11 スイッチ 113、115 端子 12 メモリー制御回路 13 高精細画像用の同期信号分離回路 14 クロック生成回路 15〜18 A/D変換器 19 Y1メモリー 20 Y2メモリー 21 Prメモリー 22 Pbメモリー 23〜25 D/A変換器 26 同期信号付加手段 27 同期信号発生回路 28 クロック発生回路 29〜32 加算器 33 スイッチ 331〜337 端子 34 ID記録回路 35 画像信号記録処理回路 36 記録アンプ 37 再生アンプ 38 画像信号再生処理回路 39 ID再生処理回路 40 同期信号分離回路 41 クロック生成回路 42 メモリー制御回路 43〜46 A/D変換器 47 Y1メモリー 48 Y2メモリー 49 Prメモリー 50 Pbメモリー 51 スイッチ 513、515 端子 52〜54 D/A変換器 55 同期信号付加手段 56 高精細画像用の同期信号発生回路 57 クロック発生回路 58 加算器 70 中心線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録トラックを有する磁気記録媒
    体に1つの画面に対応する輝度信号、第1の色差信号お
    よび第2の色差信号を含む画像信号を記録する記録系を
    有するスチルビデオ装置であって、 前記記録系は、前記輝度信号、第1の色差信号および第
    2の色差信号のそれぞれに同期信号を付加する同期信号
    付加手段を有し、 前記輝度信号、第1の色差信号および第2の色差信号を
    それぞれ異なる記録トラックに記録するように構成した
    ことを特徴とするスチルビデオ装置。
  2. 【請求項2】 前記輝度信号を記録する記録トラック数
    と、前記第1の色差信号を記録する記録トラック数と、
    前記第2の色差信号を記録する記録トラック数との比
    が、2:1:1である請求項1に記載のスチルビデオ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記同期信号付加手段は、前記輝度信
    号、第1の色差信号および第2の色差信号のそれぞれに
    同一周波数の同期信号を付加する請求項1または2に記
    載のスチルビデオ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の記
    録系により磁気記録媒体に記録された画像信号を再生す
    る再生系を有するスチルビデオ装置であって、 前記再生系は、前記輝度信号、第1の色差信号および第
    2の色差信号をそれぞれ記録トラック毎に個別に読み出
    した後、それぞれの信号を合成して再生するように構成
    されていることを特徴とするスチルビデオ装置。
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