JPH06164031A - 光ジャイロ装置 - Google Patents
光ジャイロ装置Info
- Publication number
- JPH06164031A JPH06164031A JP33239092A JP33239092A JPH06164031A JP H06164031 A JPH06164031 A JP H06164031A JP 33239092 A JP33239092 A JP 33239092A JP 33239092 A JP33239092 A JP 33239092A JP H06164031 A JPH06164031 A JP H06164031A
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- light
- optical
- resonance loop
- resonance
- laser
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 受動型リング共振方式の光ジャイロ装置にお
いて、レーザ光の増幅利得を高めて、検出出力のC/N
比を向上させる。 【構成】 レーザ光源25からのレーザ光は、共振ルー
プ18に右回り光と左回り光として与えられ、右回り光
の動作点が共振点に一致するように固定され、左回り光
の角周波数成分を検出することにより回転方向と回転角
速度が検出される。共振ループ18内に光増幅器21が
設けられていることにより、共振ループ18内をレーザ
光がn回周回することにより、n乗の増幅利得が得られ
る。
いて、レーザ光の増幅利得を高めて、検出出力のC/N
比を向上させる。 【構成】 レーザ光源25からのレーザ光は、共振ルー
プ18に右回り光と左回り光として与えられ、右回り光
の動作点が共振点に一致するように固定され、左回り光
の角周波数成分を検出することにより回転方向と回転角
速度が検出される。共振ループ18内に光増幅器21が
設けられていることにより、共振ループ18内をレーザ
光がn回周回することにより、n乗の増幅利得が得られ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば方位センサあ
るいは姿勢制御などに用いられる光ジャイロ装置であっ
て、特に共振ループを使用した受動型リング共振方式の
光ジャイロ装置に関する。
るいは姿勢制御などに用いられる光ジャイロ装置であっ
て、特に共振ループを使用した受動型リング共振方式の
光ジャイロ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の受動型リング共振方式のジャイロ
装置の一部を図5に示す。この光ジャイロ装置は、光フ
ァイバ1aがリング状に形成された共振ループ1と、こ
の共振ループ1にレーザ光を送りまた共振ループ1から
の戻り光を導く送受光用のファイバ路2とを有してい
る。上記共振ループ1の一部には、共振ループ1内を通
過するレーザ光の動作点を共振点に固定するための位相
変調器3が設けられている。この位相変調器3は、例え
ば共振ループ1を形成する光ファイバ1aの一部が円筒
状の圧電素子3aに巻回されるなどにより構成されてい
る。
装置の一部を図5に示す。この光ジャイロ装置は、光フ
ァイバ1aがリング状に形成された共振ループ1と、こ
の共振ループ1にレーザ光を送りまた共振ループ1から
の戻り光を導く送受光用のファイバ路2とを有してい
る。上記共振ループ1の一部には、共振ループ1内を通
過するレーザ光の動作点を共振点に固定するための位相
変調器3が設けられている。この位相変調器3は、例え
ば共振ループ1を形成する光ファイバ1aの一部が円筒
状の圧電素子3aに巻回されるなどにより構成されてい
る。
【0003】前記ファイバ路2は、レーザ光源4と光学
的に接続された光ファイバ4aと、この光ファイバ4a
により送られるレーザ光を分岐するカプラ5と、分岐さ
れたそれぞれのレーザ光が送り出されるループ状に構成
された送受光用の光ファイバ6とを有している。この光
ファイバ6と共振ループ1とがカプラ9により接続され
ており、前記カプラ5によって分岐されたレーザ光が、
共振ループ1に対して右回り光と左回り光として入力さ
れる。
的に接続された光ファイバ4aと、この光ファイバ4a
により送られるレーザ光を分岐するカプラ5と、分岐さ
れたそれぞれのレーザ光が送り出されるループ状に構成
された送受光用の光ファイバ6とを有している。この光
ファイバ6と共振ループ1とがカプラ9により接続され
ており、前記カプラ5によって分岐されたレーザ光が、
共振ループ1に対して右回り光と左回り光として入力さ
れる。
【0004】前記光ファイバ6にはカプラ7,7により
受光用光ファイバ6a,6aが接続されており、それぞ
れの端部にフォトダイオードなどの受光器8a,8bが
光学的に接続されている。共振ループ1内の右回り光お
よび左回り光は、それぞれ光ファイバ6へ戻り、さらに
受光用光ファイバ6a,6aを経てそれぞれの受光器8
a,8bにより受光される。
受光用光ファイバ6a,6aが接続されており、それぞ
れの端部にフォトダイオードなどの受光器8a,8bが
光学的に接続されている。共振ループ1内の右回り光お
よび左回り光は、それぞれ光ファイバ6へ戻り、さらに
受光用光ファイバ6a,6aを経てそれぞれの受光器8
a,8bにより受光される。
【0005】この受動型リング共振方式の光ジャイロ装
置では、共振ループ1における左回り光が受光器8aに
より受光され、この左回り光を基準として位相変調器3
により動作点が共振点と一致するように制御される。ま
た共振ループ1の右回り光は受光器8bにより受光され
る。この光ジャイロ装置が回転すると、右回り光にサニ
ャック効果により共振点と動作点とのずれが生じて、角
周波数成分が現れ、この角周波数成分により、回転角速
度と回転方向が求められる。
置では、共振ループ1における左回り光が受光器8aに
より受光され、この左回り光を基準として位相変調器3
により動作点が共振点と一致するように制御される。ま
た共振ループ1の右回り光は受光器8bにより受光され
る。この光ジャイロ装置が回転すると、右回り光にサニ
ャック効果により共振点と動作点とのずれが生じて、角
周波数成分が現れ、この角周波数成分により、回転角速
度と回転方向が求められる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す従来の光ジ
ャイロ装置では、それぞれの受光器8a,8bにより検
出された受光信号をそれぞれ増幅器11a,11bによ
り電気的に増幅している。しかしながら、共振ループ1
およびファイバ路2での光の損失が大きい場合には、増
幅器11a,11bによって受光出力を増幅しても充分
なC/N比を満足できない場合がある。
ャイロ装置では、それぞれの受光器8a,8bにより検
出された受光信号をそれぞれ増幅器11a,11bによ
り電気的に増幅している。しかしながら、共振ループ1
およびファイバ路2での光の損失が大きい場合には、増
幅器11a,11bによって受光出力を増幅しても充分
なC/N比を満足できない場合がある。
【0007】特に今後光ジャイロ装置を小型化しようと
する場合には、例えば前記ファイバ路2を薄膜光導波路
により構成することが考えられるが、この薄膜光導波路
を使用した場合には、光の損失がさらに大きくなり、前
記増幅器11a,11bを使用した受光器8a,8bと
なるフォトダイオードのショットノイズの影響が大きく
なって、充分なC/N比が得られなくなる。したがって
レーザ光源4として、高出力の特殊なものを使用しなく
てはならなくなる。
する場合には、例えば前記ファイバ路2を薄膜光導波路
により構成することが考えられるが、この薄膜光導波路
を使用した場合には、光の損失がさらに大きくなり、前
記増幅器11a,11bを使用した受光器8a,8bと
なるフォトダイオードのショットノイズの影響が大きく
なって、充分なC/N比が得られなくなる。したがって
レーザ光源4として、高出力の特殊なものを使用しなく
てはならなくなる。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、共振ループ内を通過する光の強度を高利得にて増
幅できるようにしてC/N比を向上させ、共振ループに
対する送受光経路を例えば薄膜光導波路のように光損失
の大きい素子を使用できるようにした光ジャイロ装置を
提供することを目的としている。
あり、共振ループ内を通過する光の強度を高利得にて増
幅できるようにしてC/N比を向上させ、共振ループに
対する送受光経路を例えば薄膜光導波路のように光損失
の大きい素子を使用できるようにした光ジャイロ装置を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による光ジャイロ
装置は、リング状の光ファイバからなる共振ループと、
レーザ光源と、このレーザ光源から発せられたレーザ光
を前記共振ループに対して右回り光および左回り光とし
て供給する送光経路と、前記共振ループを回ったそれぞ
れのレーザ光を導く戻り光経路と、この戻り光経路にて
戻ったそれぞれのレーザ光を受光する受光部とが設けら
れており、前記共振ループ中に光増幅器が介装されてい
ることを特徴とするものである。
装置は、リング状の光ファイバからなる共振ループと、
レーザ光源と、このレーザ光源から発せられたレーザ光
を前記共振ループに対して右回り光および左回り光とし
て供給する送光経路と、前記共振ループを回ったそれぞ
れのレーザ光を導く戻り光経路と、この戻り光経路にて
戻ったそれぞれのレーザ光を受光する受光部とが設けら
れており、前記共振ループ中に光増幅器が介装されてい
ることを特徴とするものである。
【0010】また、好ましくは、前記光増幅器を、共振
ループ内を通過する光を励起用レーザにて増幅するファ
イバ型増幅器とし、且つこの光増幅器の両端に、励起光
を除くフィルタを設けたものである。
ループ内を通過する光を励起用レーザにて増幅するファ
イバ型増幅器とし、且つこの光増幅器の両端に、励起光
を除くフィルタを設けたものである。
【0011】
【作用】上記手段では、レーザ光源から発せられたレー
ザ光は、送受光経路を経て、共振ループに左回り光と右
回り光として与えられる。この共振ループ中に光増幅器
が設けられているため、この共振ループ内を共振して周
回するレーザ光が、周回回数に応じた分だけ乗数的に増
幅される。この増幅された光が受光部により受光され、
高いC/N比にて回転角速度と回転方向が検出される。
ザ光は、送受光経路を経て、共振ループに左回り光と右
回り光として与えられる。この共振ループ中に光増幅器
が設けられているため、この共振ループ内を共振して周
回するレーザ光が、周回回数に応じた分だけ乗数的に増
幅される。この増幅された光が受光部により受光され、
高いC/N比にて回転角速度と回転方向が検出される。
【0012】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、一実施例としての光ジャイロ装置の回路構
成を示すブロック図、図2は、回転検出出力の特性を示
す線図である。なお、図2は、共振ループの左回り光が
検出され且つロックインアンプを経た出力の角周波数成
分を示している。図1に示す光ジャイロ装置は、詳細を
後述する光ファイバ共振器35と、この光ファイバ共振
器35内の共振ループ18の右回り光の検出出力が入力
されるロックインアンプ13と、共振ループ18の左回
り光の検出出力が入力されるロックインアンプ12と、
共振ループ18内を回る光の動作点を共振点と一致する
ように共振ループ長を制御する位相変調器20と、この
位相変調器20を制御するための位相コントローラ1
4、発振器15、加算器16、及び増幅アンプ17とが
設けられている。
る。図1は、一実施例としての光ジャイロ装置の回路構
成を示すブロック図、図2は、回転検出出力の特性を示
す線図である。なお、図2は、共振ループの左回り光が
検出され且つロックインアンプを経た出力の角周波数成
分を示している。図1に示す光ジャイロ装置は、詳細を
後述する光ファイバ共振器35と、この光ファイバ共振
器35内の共振ループ18の右回り光の検出出力が入力
されるロックインアンプ13と、共振ループ18の左回
り光の検出出力が入力されるロックインアンプ12と、
共振ループ18内を回る光の動作点を共振点と一致する
ように共振ループ長を制御する位相変調器20と、この
位相変調器20を制御するための位相コントローラ1
4、発振器15、加算器16、及び増幅アンプ17とが
設けられている。
【0013】上記光ファイバ共振器35内は、光ファイ
バ18aをリング状に形成した共振ループ18と、この
共振ループ18に対する送受光経路となる薄膜光導波路
19とを備えている。また、前記位相変調器20は、共
振ループ18を構成する光ファイバ18aの一部が円筒
状の圧電素子20aに巻回させて構成されている。さら
に共振ループ18内に光増幅器21と、その前後に設け
られたバンドパスフィルタ22,23が設けられてい
る。図1に示す上記光増幅器21は、本実施例ではいわ
ゆるErドープのファイバ型のものを使用しており、励
起光源24から所定波長の励起用レーザ光が与えられ
て、共振ループ18内を通過するレーザ光が励起されて
増幅される。また前記バンドパスフィルタ22,23は
ファイバ型あるいはバルク型のアイソレータであり、こ
れにより自然放出光や上記励起光源24からの励起光の
成分が除去される。
バ18aをリング状に形成した共振ループ18と、この
共振ループ18に対する送受光経路となる薄膜光導波路
19とを備えている。また、前記位相変調器20は、共
振ループ18を構成する光ファイバ18aの一部が円筒
状の圧電素子20aに巻回させて構成されている。さら
に共振ループ18内に光増幅器21と、その前後に設け
られたバンドパスフィルタ22,23が設けられてい
る。図1に示す上記光増幅器21は、本実施例ではいわ
ゆるErドープのファイバ型のものを使用しており、励
起光源24から所定波長の励起用レーザ光が与えられ
て、共振ループ18内を通過するレーザ光が励起されて
増幅される。また前記バンドパスフィルタ22,23は
ファイバ型あるいはバルク型のアイソレータであり、こ
れにより自然放出光や上記励起光源24からの励起光の
成分が除去される。
【0014】上記薄膜光導波路19は、基板19aの端
部にレーザ光源としてのレーザダイオード25が設けら
れ、基板19aの表面には、レーザダイオード25から
のレーザ光を導き且つ右回り光と左回り光とに分岐する
送光用の導波路19bが形成されている。また基板19
aの表面には、前記送光用の導波路19bから分岐する
受光用の導波路19dと19eが形成されており、基板
19aの端部には、それぞれの導波路19dと19eか
らの戻り光を受光するフォトダイオード26と27が設
けられている。
部にレーザ光源としてのレーザダイオード25が設けら
れ、基板19aの表面には、レーザダイオード25から
のレーザ光を導き且つ右回り光と左回り光とに分岐する
送光用の導波路19bが形成されている。また基板19
aの表面には、前記送光用の導波路19bから分岐する
受光用の導波路19dと19eが形成されており、基板
19aの端部には、それぞれの導波路19dと19eか
らの戻り光を受光するフォトダイオード26と27が設
けられている。
【0015】なお、図1に示す薄膜光導波路19では、
送光用の導波路19bと受光用の導波路19dとがJ部
にて分岐経路として一体に接続されているが、このJ部
に導波路19bおよび導波路19d,19eをカップリ
ングするカプラを設けてもよい。また図1の実施例で
は、レーザダイオード25およびフォトダイオード2
6,27が接着剤やレーザ溶着などにより基板19aに
固定され、これらに導波路19bと19d,19eが直
接に端面接続されているが、レーザダイオード25やフ
ォトダイオード26、27と各導波路19b,19d,
19eをレンズなどの光学素子を介して光学的に接続さ
せてもよい。また薄膜光導波路19上の導波路の端面に
はK,K部にて接続用の光ファイバ28が接続されてお
り、この光ファイバ28と共振ループ18の光ファイバ
18aとがカプラ29を介して接続されている。
送光用の導波路19bと受光用の導波路19dとがJ部
にて分岐経路として一体に接続されているが、このJ部
に導波路19bおよび導波路19d,19eをカップリ
ングするカプラを設けてもよい。また図1の実施例で
は、レーザダイオード25およびフォトダイオード2
6,27が接着剤やレーザ溶着などにより基板19aに
固定され、これらに導波路19bと19d,19eが直
接に端面接続されているが、レーザダイオード25やフ
ォトダイオード26、27と各導波路19b,19d,
19eをレンズなどの光学素子を介して光学的に接続さ
せてもよい。また薄膜光導波路19上の導波路の端面に
はK,K部にて接続用の光ファイバ28が接続されてお
り、この光ファイバ28と共振ループ18の光ファイバ
18aとがカプラ29を介して接続されている。
【0016】次に、上記光ジャイロ装置の動作について
説明する。レーザダイオード25から発せられたレーザ
光は、送光用の導波路19bにより分岐され、接続用の
光ファイバ28を経て共振ループ18を構成する光ファ
イバ18a内に右回り光と左回り光として与えられる。
共振ループ18の右回り光は、接続用の光ファイバ28
から受光用の導波路19dを経てフォトダイオード27
に受光される。この受光出力はロックインアンプ13に
与えられる。ロックインアンプ13では、発振器15か
らの参照周波数が与えられ、且つロックインアンプ13
からの出力が位相コントローラ14を経て、発振器15
の発振周波数をのせて位相変調器20に与えられ、ルー
プ長が調整されることにより、共振ループ18内の右回
り光の動作点が共振ループ18の共振点と一致するよう
に固定される。
説明する。レーザダイオード25から発せられたレーザ
光は、送光用の導波路19bにより分岐され、接続用の
光ファイバ28を経て共振ループ18を構成する光ファ
イバ18a内に右回り光と左回り光として与えられる。
共振ループ18の右回り光は、接続用の光ファイバ28
から受光用の導波路19dを経てフォトダイオード27
に受光される。この受光出力はロックインアンプ13に
与えられる。ロックインアンプ13では、発振器15か
らの参照周波数が与えられ、且つロックインアンプ13
からの出力が位相コントローラ14を経て、発振器15
の発振周波数をのせて位相変調器20に与えられ、ルー
プ長が調整されることにより、共振ループ18内の右回
り光の動作点が共振ループ18の共振点と一致するよう
に固定される。
【0017】光ジャイロ装置が空間に対して回転する
と、共振ループ18の左回り光の動作点が、サニャック
効果により共振点から外れる。この左回り光は、受光用
の導波路19eを経て受光器26により受光され、その
受光出力がロックインアンプ12に与えられるが、この
ロックインアンプでは、受光器26からの受光出力と発
振器15からの参照周波数と同期検波され、前記動作点
と共振点とのずれ分に対応する角周波数成分が検出され
る。この角周波数の位相のずれ方向から回転方向が求め
られ、出力強度の変化量から回転角速度が求められる。
と、共振ループ18の左回り光の動作点が、サニャック
効果により共振点から外れる。この左回り光は、受光用
の導波路19eを経て受光器26により受光され、その
受光出力がロックインアンプ12に与えられるが、この
ロックインアンプでは、受光器26からの受光出力と発
振器15からの参照周波数と同期検波され、前記動作点
と共振点とのずれ分に対応する角周波数成分が検出され
る。この角周波数の位相のずれ方向から回転方向が求め
られ、出力強度の変化量から回転角速度が求められる。
【0018】ここで、共振ループ18内を回る光は、光
増幅器21おいて、励起光源24から励起用のレーザ光
が与えられて光増幅される。また励起用のレーザ光の波
長成分や外光の成分はバンドパスフィルタ22,23に
よって除去される。ここで、上記光増幅器21による光
の増幅率をNとし、また共振ループ内で共振状態となっ
たレーザ光の循環回数をnとすると、レーザ光が共振ル
ープ18内をn回循環し、フォトダイオード26と27
とで受光されるとき、光の強度はNのn乗倍の出力に増
幅されることになる。
増幅器21おいて、励起光源24から励起用のレーザ光
が与えられて光増幅される。また励起用のレーザ光の波
長成分や外光の成分はバンドパスフィルタ22,23に
よって除去される。ここで、上記光増幅器21による光
の増幅率をNとし、また共振ループ内で共振状態となっ
たレーザ光の循環回数をnとすると、レーザ光が共振ル
ープ18内をn回循環し、フォトダイオード26と27
とで受光されるとき、光の強度はNのn乗倍の出力に増
幅されることになる。
【0019】よって共振ループ18の左回り光が受光器
26にて受光あれ、ロックインアンプ12により角周波
数成分が検出されたとき、その振幅は図2にてAで示し
たようにNのn乗倍に増幅される。上記光増幅器21が
設けられていない場合の角周波数成分の検出強度をBと
すると、前記光増幅器21を用いることにより角周波数
成分の振幅は非常に大きく検出でき、角速度検出のため
のC/N比が向上される。光増幅器21としてNrドー
プのファイバ型増幅器を使用した場合、1.55μm帯
のレーザダイオードを使用してほぼ10dBの利得を得
ることができる。このように光の増幅利得が高くなるた
め、薄膜光導波路19のように光損失の高い送受光用の
経路を用いたものであってもC/N比の高い検出ができ
る。また薄膜光導波路19を使用できるので、光ジャイ
ロ装置全体を小型化できる。
26にて受光あれ、ロックインアンプ12により角周波
数成分が検出されたとき、その振幅は図2にてAで示し
たようにNのn乗倍に増幅される。上記光増幅器21が
設けられていない場合の角周波数成分の検出強度をBと
すると、前記光増幅器21を用いることにより角周波数
成分の振幅は非常に大きく検出でき、角速度検出のため
のC/N比が向上される。光増幅器21としてNrドー
プのファイバ型増幅器を使用した場合、1.55μm帯
のレーザダイオードを使用してほぼ10dBの利得を得
ることができる。このように光の増幅利得が高くなるた
め、薄膜光導波路19のように光損失の高い送受光用の
経路を用いたものであってもC/N比の高い検出ができ
る。また薄膜光導波路19を使用できるので、光ジャイ
ロ装置全体を小型化できる。
【0020】次に、図3を参照して本発明の他の実施例
について説明する。この実施例において図1などで示し
たのと同等のものについては、同一の符号を付してその
説明を省略する。同図に示す光ジャイロ装置は、光ファ
イバ共振器が全て光ファイバにて構成されている。すな
わち図3に示す光ジャイロ装置の光ファイバ共振器30
は、光ファイバ18aをリング状に形成した共振ループ
18と、共振ループ18に対しレーザ光を送受光する送
受光経路として光ファイバを組み合わせたファイバ路3
1とを有している。
について説明する。この実施例において図1などで示し
たのと同等のものについては、同一の符号を付してその
説明を省略する。同図に示す光ジャイロ装置は、光ファ
イバ共振器が全て光ファイバにて構成されている。すな
わち図3に示す光ジャイロ装置の光ファイバ共振器30
は、光ファイバ18aをリング状に形成した共振ループ
18と、共振ループ18に対しレーザ光を送受光する送
受光経路として光ファイバを組み合わせたファイバ路3
1とを有している。
【0021】上記共振ループ18の一部には、位相変調
器20と、光増幅器32と、バンドパスフィルタ22,
23とが設けられている。上記光増幅器21には、光フ
ァイバ18bを介して、レーザダイオード、LEDある
いはアルゴンレーザ等からなる励起光源33が接続され
ている。ファイバ路30は、レーザ光源25が一端に光
学的に接続された光ファイバ25aと、この光ファイバ
25aに分岐用のカプラ34を介して接続されたループ
状の光ファイバ31aと、この光ファイバ31aの一部
にカプラー36,36を介して接続された受光用の光フ
ァイバ37,37が設けられている。前記光ファイバ3
1aと、共振ループ18の光ファイバ18aはカプラ3
8により接続されている。また前記受光用の光ファイバ
37,37にフォトダイオード26,27が光学的に接
続されている。
器20と、光増幅器32と、バンドパスフィルタ22,
23とが設けられている。上記光増幅器21には、光フ
ァイバ18bを介して、レーザダイオード、LEDある
いはアルゴンレーザ等からなる励起光源33が接続され
ている。ファイバ路30は、レーザ光源25が一端に光
学的に接続された光ファイバ25aと、この光ファイバ
25aに分岐用のカプラ34を介して接続されたループ
状の光ファイバ31aと、この光ファイバ31aの一部
にカプラー36,36を介して接続された受光用の光フ
ァイバ37,37が設けられている。前記光ファイバ3
1aと、共振ループ18の光ファイバ18aはカプラ3
8により接続されている。また前記受光用の光ファイバ
37,37にフォトダイオード26,27が光学的に接
続されている。
【0022】この実施例ではレーザダイオード25から
発せられるレーザ光がカプラ34により分岐され、光フ
ァイバ31aを介して共振ループ18に左回り光と右回
り光が与えられる。また共振ループ18からの戻り光
は、受光用の光ファイバ37,37を介してフォトダイ
オード26,27に受光される。ロックインアンプ1
2,13や位相コントローラ14などの動作は、図1に
示す実施例と同じである。
発せられるレーザ光がカプラ34により分岐され、光フ
ァイバ31aを介して共振ループ18に左回り光と右回
り光が与えられる。また共振ループ18からの戻り光
は、受光用の光ファイバ37,37を介してフォトダイ
オード26,27に受光される。ロックインアンプ1
2,13や位相コントローラ14などの動作は、図1に
示す実施例と同じである。
【0023】ここで、図1に示す光増幅器21および図
3に示す光増幅器32として、図4に示すような導波型
のものが使用可能である。上記光増幅器32は、YAG
基板32a上にNdドープしたYGG薄膜32bが蒸着
あるいはスパッタリング等により形成されたものであ
る。この光増幅器32の励起方法としては同図に示すよ
うに信号光と同方向から励起光を入射させることで行
う。この光増幅器32を使用した場合、レーザ光源25
から照射されるレーザ光の波長として1.064μmの
ものを使用し、励起光の波長を0.804μmとしたと
きに、ほぼ0.5dBの増幅利得を得ることができる。
3に示す光増幅器32として、図4に示すような導波型
のものが使用可能である。上記光増幅器32は、YAG
基板32a上にNdドープしたYGG薄膜32bが蒸着
あるいはスパッタリング等により形成されたものであ
る。この光増幅器32の励起方法としては同図に示すよ
うに信号光と同方向から励起光を入射させることで行
う。この光増幅器32を使用した場合、レーザ光源25
から照射されるレーザ光の波長として1.064μmの
ものを使用し、励起光の波長を0.804μmとしたと
きに、ほぼ0.5dBの増幅利得を得ることができる。
【0024】なお、上記各実施例では、共振ループ18
に位相変調器20が設けられ、図1における共振ループ
18の右回り光または図3における共振ループ18の左
回り光の受光出力が位相コントローラ14に与えられ
て、位相変調器20が制御され、前記右回り光または左
回り光の動作点が共振点と一致するようになっている。
しかしながら本発明では、図1における右回り光または
図3における左回り光を周波数コントローラに与え、こ
れに基づいてレーザ光源25が発振周波数にて変調さ
れ、これにより前記右回り光または左回り光の動作点が
共振点に一致するように制御されるものであってもよ
い。
に位相変調器20が設けられ、図1における共振ループ
18の右回り光または図3における共振ループ18の左
回り光の受光出力が位相コントローラ14に与えられ
て、位相変調器20が制御され、前記右回り光または左
回り光の動作点が共振点と一致するようになっている。
しかしながら本発明では、図1における右回り光または
図3における左回り光を周波数コントローラに与え、こ
れに基づいてレーザ光源25が発振周波数にて変調さ
れ、これにより前記右回り光または左回り光の動作点が
共振点に一致するように制御されるものであってもよ
い。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明では、共振ループ内
に光増幅器が設けられているため、共振ループ内の光の
周回数に応じて実質的な増幅利得が乗数的に高められ
る。よってC/N比の高い回転検出が可能となる。また
例えば薄膜光導波路のように光損失の大きなものを使用
しても、充分な検出精度を得ることができ、装置の小型
化を実現できるようになる。
に光増幅器が設けられているため、共振ループ内の光の
周回数に応じて実質的な増幅利得が乗数的に高められ
る。よってC/N比の高い回転検出が可能となる。また
例えば薄膜光導波路のように光損失の大きなものを使用
しても、充分な検出精度を得ることができ、装置の小型
化を実現できるようになる。
【図1】本発明の一実施例としての光ジャイロ装置の回
路構成を示すブロック図。
路構成を示すブロック図。
【図2】ロックインアンプの出力にて得られる角周波数
成分の出力特性を示す線図。
成分の出力特性を示す線図。
【図3】本発明の他の実施例としての光ジャイロ装置の
回路構成を示すブロック図。
回路構成を示すブロック図。
【図4】光増幅器の構造の一例を示す斜視図。
【図5】従来の受動型リング共振方式のジャイロ装置に
用いられる光ファイバ共振器の構成の一例を示す回路
図。
用いられる光ファイバ共振器の構成の一例を示す回路
図。
12,13 ロックインアンプ 14 位相コントローラ 15 発振器 16 加算器 17 アンプ 18 共振ループ 19 薄膜光導波路 20 位相変調器 21,32 光増幅器 22,23 光フィルタ 24,33 励起光源 25 レーザ光源
Claims (2)
- 【請求項1】 リング状の光ファイバからなる共振ルー
プと、レーザ光源と、このレーザ光源から発せられたレ
ーザ光を前記共振ループに対して右回り光および左回り
光として供給する送光経路と、前記共振ループを回った
それぞれのレーザ光を導く戻り光経路と、この戻り光経
路にて戻ったそれぞれのレーザ光を受光する受光部とが
設けられており、前記共振ループ中に光増幅器が介装さ
れていることを特徴とする光ジャイロ装置。 - 【請求項2】 光増幅器は、共振ループ内を通過する光
を励起用レーザにて増幅するファイバ型増幅器であり、
且つこの光増幅器の両端に、励起光を除くフィルタが設
けられている請求項1記載の光ジャイロ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33239092A JPH06164031A (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | 光ジャイロ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33239092A JPH06164031A (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | 光ジャイロ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06164031A true JPH06164031A (ja) | 1994-06-10 |
Family
ID=18254438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33239092A Withdrawn JPH06164031A (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | 光ジャイロ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06164031A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007212247A (ja) * | 2006-02-08 | 2007-08-23 | Tamagawa Seiki Co Ltd | 光ファイバ型リングレーザジャイロ |
JP2010054220A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Minebea Co Ltd | 光ファイバジャイロ |
-
1992
- 1992-11-18 JP JP33239092A patent/JPH06164031A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007212247A (ja) * | 2006-02-08 | 2007-08-23 | Tamagawa Seiki Co Ltd | 光ファイバ型リングレーザジャイロ |
JP2010054220A (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-11 | Minebea Co Ltd | 光ファイバジャイロ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000201 |