JPH06163820A - モノリシックfet増幅器の製造方法 - Google Patents

モノリシックfet増幅器の製造方法

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JPH06163820A
JPH06163820A JP30912692A JP30912692A JPH06163820A JP H06163820 A JPH06163820 A JP H06163820A JP 30912692 A JP30912692 A JP 30912692A JP 30912692 A JP30912692 A JP 30912692A JP H06163820 A JPH06163820 A JP H06163820A
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capacitor
fet
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mask
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Kazukiyo Tsunenobu
和清 常信
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力整合回路を有するマイクロ波モノリシッ
クFET増幅器の製造方法に関し,製造誤差に基づく特
性変化を小さくすることを目的とする。 【構成】 櫛形電極のコンデンサ51を含む入力整合回
路を有するモノリシックFET増幅器の製造方法におい
て,基板1上に形成された半導体層2上に,コンデンサ
51の櫛歯状電極間距離を画定する金属マスク4を,ゲ
ート電極5の形成と同時に同一加工工程を用いて形成す
る工程と,半導体層2上に金属マスク4の上面を表出し
埋込むマスク層10を堆積する工程と,金属マスク4を
エッチングして除去し,底面に半導体層2を表出する開
口10aをマスク層10に開設する工程と,マスク層1
0を用いる選択エッチングにより,半導体層2を貫通す
る溝12を形成する工程と,半導体層2上に溝12を埋
め込む絶縁層13の堆積工程とを有し,溝12の両側に
対向する該半導体層2を櫛形電極として構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,マイクロ波集積回路の
低雑音増幅器として用いられる入力整合回路を有するモ
ノリシックFET(電界効果トランジスタ。以下FET
という。)増幅器の製造方法に関する。
【0002】近年,急速に普及した衛星放送,衛星通
信,及び移動体通信等のマイクロ波通信システムでは,
アンテナ及び受信器の小型化の要請が強いため低レベル
の信号を小型の装置で受信しなければならない。このた
め,これらのシステムには,入出力整合回路をもつ低雑
音のFET増幅器をモノリシックに集積したマイクロ波
モノリシック集積回路(MMIC)が使用されている。
【0003】しかし,マイクロ波増幅器は微細な素子か
ら形成されており,素子製作上の僅かな誤差による増幅
器特性のばらつきが大きく,所定の特性の増幅器を安定
して製造することは容易ではない。
【0004】このため,製造誤差による特性変化が少な
いモノリシックFET増幅器の製造方法が求められてい
る。
【0005】
【従来の技術】マイクロ波用低雑音モノリシックFET
増幅器は,能動素子たるFETと,受動素子たるコンデ
ンサ及びインダクタからなる入出力整合回路を有して構
成される。
【0006】図5はモノリシックFET増幅器回路図で
あり,FETと入出力整合回路の結線を表している。入
力整合回路は,図5を参照して,直列に接続されたコン
デンサ51とインダクタ52とからなり,入力端58と
FET54のゲートとの間に挿入される。ここでゲート
と入力整合回路との間に直列に挿入されたゲート抵抗5
3は,FET54の実効的なゲート抵抗である。
【0007】モノリシックFET増幅器の入力整合回路
に用いられるコンデンサ51は,絶縁膜を金属膜で挟む
MIM(金属/絶縁膜/金属)構造,又は,2つの櫛形
電極を櫛歯が交互に嵌挿するように対向させたインター
デジット構造により構成されている。また,インダクタ
52は渦巻き状配線により構成される。
【0008】他方,FET54のゲートには,高周波特
性を向上するため櫛形電極がもちいられる。しかし,F
ETの特性はゲート長に強く依存するため,ゲート電極
製作時の僅かな寸法誤差がFET増幅器の特性,例えば
特定周波数帯域内の増幅度及び入出力インピーダンスに
大きな影響を与える。
【0009】かかるマイクロ波増幅用のFETのゲート
電極は櫛歯状でありかつ電極長は狭いため,例えば0.
5μm以下のものも多いから,寸法誤差を減少し増幅器
の特性変動を小さくすることは至難である。このため,
特性の揃ったMMICを製造することは難しく,製造歩
留りの低下によるコスト上昇を招いていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように,従来
のモノリシックFET増幅器の製造方法では,FETの
ゲート電極の僅かな寸法誤差によりFET増幅器の特性
が変動するため,安定して特性の揃ったMMICを製造
することができないという問題があった。
【0011】本発明は,入力整合回路を構成するインタ
ーデジット型コンデンサの電極間隔を画定するパターン
を,FETのゲート電極と同時に形成することにより,
ゲート電極長の製作誤差に起因するFET特性の変動
を,入力整合回路のコンデンサ容量の変化で相殺するこ
とで,製作時の寸法誤差に基づく特性変化が小さいモノ
リシックFET増幅器の製造方法を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の実施例断
面工程図であり,モノリシックFET増幅器の入力整合
回路のコンデンサ,及びFETの断面を表している。
【0013】上記課題を解決するために,図1を参照し
て,本発明の構成は,基板1上に形成され交互に互いの
櫛歯が嵌挿するように対向させた一対の櫛形電極を有す
るコンデンサ51を含む入力整合回路と,該基板1上に
形成された該入力整合回路に接続するFET(電界効果
トランジスタ)54とを有するモノリシックFET増幅
器の製造方法において,該基板1上に形成された半導体
層2上に,該コンデンサ51の櫛歯状電極間距離を画定
する平行線状の金属マスク4を,該FET54のゲート
電極5の形成と同時に同一加工工程を用いて形成する工
程と,次いで,該半導体層2上に該金属マスク4の上面
が表出するように耐エッチング性のあるマスク層10を
堆積する工程と,次いで,表出する該金属マスク4を選
択的にエッチングして除去し,底面に該半導体層2を表
出する開口10aを該マスク層10に開設する工程と,
次いで,該マスク層10をマスクとする選択的エッチン
グにより,該半導体層2を貫通する平行線状の溝12を
形成する工程と,次いで,該半導体層2上に該溝12を
埋め込む絶縁層13を堆積する工程とを有し,該溝12
の両側に対向する該半導体層2を櫛形電極とする該コン
デンサ51を形成することを特徴として構成する。
【0014】
【作用】インターデジット形のコンデンサは,基板上に
設けられた導体層,本発明では半導体層を平行な複数の
スリット状の溝により平行線状に分離し,その分離され
た線状の半導体層を一つおきに接続して電極とすること
により,平行な電極が溝の両側に交互に簾状に配置され
た櫛状電極を形成することで製作される。
【0015】本発明の構成では,図1を参照して,入力
整合回路に用いられるコンデンサ51を製作するにあた
り,電極となるべき半導体層2上にFET54のゲート
電極を形成するのと同一の加工工程により,半導体層2
を分離する溝12を画定する金属マスク4を形成する。
【0016】この金属マスク4は,ゲート電極5と同時
に,同一の加工工程により,例えば導電体膜のパターン
を同時にリフトオフする工程により形成されるため,製
作の際に生ずるゲート電極5の寸法誤差と同一傾向の寸
法誤差を生ずる。
【0017】特に,金属マスク4の材料,又は幅をゲー
ト電極5と同一材料,設計寸法とすることで,金属マス
ク4の幅を実際に製造されるゲート電極5長と実質的に
同一幅となるように製作することができる。さらに,ゲ
ート形成のためのリセスをも含めて加工工程を共用する
ことにより,金属マスク4幅とゲート電極5長とをより
一致させることができる。
【0018】次いで,本発明の構成では,図1(c)
(d)を参照して,金属マスク4の上部を露出し金属マ
スク4の下部を埋めるマスク層10を堆積し,金属マス
ク4を選択エッチングにより除去し,金属マスク4が転
写されて形成された貫通する開口10aをマスク層10
に設ける。
【0019】次いで,図1(e)を参照して,このマス
ク層10をマスクとして用い半導体層2を選択的にエッ
チングして半導体層2を分離する溝12を形成する。さ
らに,溝12により分離された平行線状の半導体層2を
一つ置きに接続することで櫛形電極が形成される。
【0020】かかる工程で形成されるコンデンサ51の
容量は溝12の幅により略決定される。本発明の方法に
よると,溝12の幅はマスク層10の開口10aと同じ
幅に形成される。即ち溝12の幅は,FET54のゲー
ト電極5と同時に形成される金属マスク4の幅と同じに
なる。このため,溝12の幅はゲート電極5の製作時に
生ずる寸法誤差と同じ大きさの寸法誤差を有するのであ
る。
【0021】従って,コンデンサ51は,FET4のゲ
ート電極5長が大きく製作されたときは溝12幅が広く
なる結果,小さな容量のコンデンサとして製作され,逆
に,ゲート長が狭いときは,大きな容量のコンデンサと
して製作される。
【0022】本発明はかかる事実を利用するもので,F
ETのゲート容量と負の相関を有する上記のコンデンサ
を入力整合回路に用いることにより,FETの特性変化
を入力整合回路のインピーダンスの変化で相殺して入出
力整合回路を含む増幅器全体の特性を加工精度に依らず
に一定にするのである。
【0023】この目的を達成する入力整合回路は,例え
ば本発明に係るコンデンサとインダクタの直列回路を入
力端とゲート間に挿入した回路があり,図5に示す増幅
器に適用することができる。
【0024】この増幅器のFETのゲート電極長が広い
ときゲート容量は増加する。他方コンデンサ51の容量
が減少する結果,所要の周波数帯域に於ける増幅器の利
得,及び入力インピーダンスの変化が抑制される。従っ
て,本発明を適用して製造したモノリシックFET増幅
器は,加工誤差に基づく特性変化が小さい。
【0025】さらに,本発明は,コンデンサを用い,そ
の容量がゲート容量と負の相関を有するとき増幅器特性
の変化を抑制する効果を奏する他の入力回路を含むモノ
リシックFET増幅器の製造に適用することができる。
【0026】なお,FETにはいわゆるHEMTが含ま
れていてもよい。
【0027】
【実施例】本発明を実施例を参照して説明する。本実施
例は,図5に示す回路のモノリシックFET増幅器の製
造である。
【0028】入力整合回路は,図5を参照して,直列接
続されたコンデンサ51とインダクタ52からなり,F
ET54のゲートと入力端間に挿入される。また,出力
整合回路はインダクタ55,コンデンサ57から構成さ
れる。
【0029】ドレイン電圧は,バイパスコンデンサ62
が設けられた電源64からインダクタ55を通してドレ
インに供給され,ゲートバイアス電圧は,バイパスコン
デンサ63及び抵抗64と並列接続するバイアス電源6
3からマイクロ波を阻止するチョークコイル61をとお
してゲートに印加される。
【0030】図2は本発明の実施例平面図であり,入力
整合回路及びFETの配線パターンを表している。図2
を参照して,入力整合回路を構成するコンデンサ51及
びインダクタ52と,FET54とは一列に配設され
る。入力端58は,インターデジット形コンデンサ51
の一方の電極配線6aに接続される。他方の電極配線6
bは,基板上に形成された渦巻き状配線から構成される
インダクタ52に接続され,さらにインダクタ52を通
りFET54のゲート電極5に接続される。
【0031】このFETは,櫛形ゲート電極5,櫛形ド
レイン電極7,及び図示されていない上層配線により接
続される櫛形ソース電極7を有し,絶縁性半導体基板1
上に絶縁分離されて設けられた半導体からなる活性層3
に形成される。
【0032】図3は本発明の実施例一部拡大図であり,
コンデンサ51の構造を表している。図3(a)は平面
図,図3(b)はAB断面図である。なお,図3(a)
は絶縁層13を除去した図を表している。
【0033】コンデンサ51は,図3を参照して,絶縁
性基板1上に設けられ,平行な溝12により分離された
導電性半導体層2上にオーミック接続する櫛形の電極配
線6a,6bを設けて構成される。この半導体層2の周
囲は絶縁帯により絶縁分離され,電極間は誘電体である
絶縁層13が埋め込まれた溝12により絶縁される。な
お,半導体層2はリセスにより溝12の部分がリセス領
域12として凹に形成されるが,これは後述するように
FETの製造工程に合わせて製作したためであり,コン
デンサ51の機能自体には影響しない。
【0034】以下,上記構造を有するコンデンサ51の
製作工程を説明する。先ず,図1(a)を参照して,絶
縁性GaAsからなる基板1上にエピタキシャル成長し
たn型GaAs層に酸素イオンを注入して絶縁分離帯9
を形成し,FET54及びコンデンサ51が形成される
べき領域にそれぞれ,絶縁分離帯9により絶縁分離され
たエピタキシャルn型GaAs層からなる活性層3及び
半導体層2を形成する。
【0035】次いで,活性層3にソース及びドレイン領
域7a,8aを形成し,さらにソース電極7,ドレイン
電極8,及びリソスされた領域にゲート電極5を形成し
てFET54を製作する。かかる,FET54の製作
は,MMICの製造に通常使用されている方法によりす
ることができる。
【0036】例えば,オーミック電極であるソース電極
7及びドレイン電極はAuGe/Au薄膜をパターニン
グして形成することができ,ゲート電極5はWSi又は
Al薄膜のパターニングにより形成することができる。
【0037】本実施例では,コンデンサ51の電極間距
離を定める溝12幅を画定する金属マスク4を,上記F
ET54の電極5,7,8形成の際に,同一の工程によ
り同時に形成する。
【0038】即ち,ゲート電極5形成に先立ちリセスを
形成する際に,半導体層2上に同様にリセスを形成す
る。次いで,ゲート電極を形成する際に,半導体層2上
にゲート電極材料を同時に蒸着及びリフトオフしてパタ
ーニングし,金属マスク4を形成する。このようにして
形成された金属マスク4は,ゲート電極5形状と実質的
に同じ断面形状に形成される。
【0039】なお,コンデンサ51の電極となるべき半
導体層2領域上には,ソース電極7及びドレイン電極8
の形成の際に,半導体層2とオーミック接合する電極配
線6a,6bを櫛型に形成することができる。尤も,格
別に設けても差支えない。
【0040】次いで,図1(b)を参照して,基板1上
全面にマスク層10を堆積した後,エッチバックして金
属マスクの上面を表出する。なお,オーミック接合する
電極はゲート電極よりも十分薄く形成されており,通常
このエッチバックにより表出することはない。このマス
ク層10は,レジスト又はSiO2 の如く,金属マスク
のエッチングに対して耐性を有し,かつ容易にエッチバ
ックされる材料が好ましい。
【0041】次いで,図1(c)を参照して,FET5
4が形成されるべき領域を覆うレジストを設け,ゲート
電極5を被覆する。次いで,図1(d)を参照して,金
属マスク4をエッチングして除去し,マスク層10に金
属マスク4のパターンが転写された開口10aを開設す
る。かかるエッチングは,例えば等方性エッチング又は
反応性イオンエッチングによりすることができる。
【0042】次いで,図1(e)を参照して,マスク層
10をエッチング用マスクとして開口10a底面に表出
する半導体層2をエッチングして除去し,半導体層2を
分離する溝12を形成する。かかるエッチングは,寸法
精度の高いエッチング,例えば異方性イオンエッチング
によりなされることが好ましい。なお,溝12は基板1
中に達するものでも差支えなく,深さが精密に制御され
る必要はない。
【0043】次いで,レジスト11及びマスク層10を
除去し,基板1上に溝12を埋め込む絶縁層13を堆積
する。かかる絶縁膜13は,熱膨張率が基板1と略等し
く,かつ誘電率の高い材料が好ましく,例えばシリコ
ン,酸素,及び窒素の化合物(SiON)を減圧CVD
法で堆積して用いることができる。
【0044】上記工程を経て製造された櫛型コンデンサ
51の実質的な電極間距離に相当する半導体層2間のギ
ャップは,溝12によってゲート電極5と同じ幅に形成
される。従って,コンデンサ51容量は略ゲート電極5
幅に反比例する。
【0045】図4は,本発明の実施例効果説明図であ
り,モノリシックFET増幅器の特性を表している。図
4中,イはゲート電極長が0.15μmのFETが形成
された場合の特性をを表している。また,図中,ロはゲ
ート電極長が0.3μmのFETが形成された場合の本
発明に係る増幅器の特性を,ハはゲート電極長が0.3
μmのFETが形成された場合の従来の方法で製造され
た増幅器の特性を表している。
【0046】かかる増幅器は,図4(a)及び(b)の
イの特性を参照して,例えば周波数帯域が11〜13GH
z において10dbの利得を有し, かつ11.5〜12.
5GHz において−10db以下の入力反射損失を有するよ
うに設計される。その回路定数はゲート幅0.15μm
のFETを使用する場合,図5を参照して,例えば,コ
ンデンサ51容量は0.04pF,インダクタ52は2.
5nH,等価ゲート抵抗53は3Ω,実効ゲート容量は
0.06pF,インダクタ55,56はそれぞれ0.95
nH及び0.3nH,コンデンサ57容量は0.14pFであ
る。なお,FET54の他の特性は,相互コンダクタン
スは0.03S,ゲート・ソース間の内部抵抗は12
Ω,ドレイン・ソース間抵抗は236Ω,ドレイン・ソ
ース間容量は0.037pF,ソース抵抗は4.4Ω,位
相遅延は1p秒であり,図4はこれらの定数から計算さ
れた値である。
【0047】図4(a)を参照して,設計値0.15μ
mのゲート幅が0.3μm幅に加工された場合,従来の
方法ではハで示す如く高周波帯域の利得が低下する。こ
れに対して本実施例に係る増幅器は設計値と余り変わら
ず, ロで示す如く, 11〜12GHz の範囲で10db以上
の利得を有する。
【0048】また,同じくゲート長が0.3nmに加工さ
れた場合,図4(b)を参照して,従来の方法によると
きは,ハに示す如く高周波側で大きな反射損失を生ずる
ものが,本実施例では11〜13GHz の範囲で,設計値
0.15μmのゲート幅を形成した場合と殆ど同等の低
い反射損失を得ている。
【0049】なお,ゲート長が0.15μmから0.3
μmに変化するとき,真性のゲート容量は0.03pFか
ら0.06pFに増加し,寄生容量を含めて実効ゲート容
量は0.06pFから0.09pFに増加する。一方,コン
デンサ51容量は設計値の0.04pFから0.02pFに
減少する。
【0050】なお,FET54の他の特性の変化は,モ
ノリシックFET増幅器の特性に大きな変動を生じさせ
ない。図4の結果は,ゲート幅の誤差に伴うFET54
の特性変化が,コンデンサ51の容量変化で相殺された
事実を明確にしている。
【0051】なお,本実施例では,コンデンサ51の金
属マスクの寸法を同じにしたが,ゲート長と異なる幅と
することで寸法誤差に対する容量変化の割合を変えるこ
ともできる。かかる方法では,回路設計上の自由度が増
加するという効果がある。
【0052】また,金属マスクとゲート材料を異なるも
のとすることもできる。このとき,互いに選択エッチン
グができるものを用いることにより,金属マスクのエッ
チングの際にゲート電極を被覆するレジストの形成工程
を省略することができる。
【0053】
【発明の効果】上述したように,本発明によれば,FE
Tのゲート電極長の加工誤差に応じて容量が異なるコン
デンサを形成することができるから,FET特性の変動
を入力整合回路の特性変化により相殺することができ,
製作時の寸法誤差に基づく特性変化が小さいモノリシッ
クFET増幅器の製造方法を提供することができるの
で,マイクロ波通信装置の性能向上に寄与するところが
大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例断面工程図
【図2】 本発明の実施例平面図
【図3】 本発明の実施例一部拡大図
【図4】 本発明の実施例効果説明図
【図5】 モノリシックFET増幅器回路図
【符号の説明】
1 基板 2 半導体層 3 活性層 4 金属マスク 5 ゲート電極 6a,6b 電極配線 7 ソース電極 7a ソース領域 8 ドレイン電極 8a ドレイン領域 9 絶縁分離帯 10 マスク層 10a 開口 11 レジスト 12 溝 13 絶縁層 14 リソス領域 51,57 コンデンサ 52,55,56 インダクタ 53 ゲート抵抗 54 FET 58 入力端 59 出力端 61 チョークコイル 62 バイパスコンデンサ 63 バイアス電源 64 電源 65 抵抗

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1)上に形成され交互に互いの櫛
    歯が嵌挿するように対向させた一対の櫛形電極を有する
    コンデンサ(51)を含む入力整合回路と,該基板
    (1)上に形成された該入力整合回路に接続するFET
    (電界効果トランジスタ)(54)とを有するモノリシ
    ックFET増幅器の製造方法において,該基板(1)上
    に形成された半導体層(2)上に,該コンデンサ(5
    1)の櫛歯状電極間距離を画定する平行線状の金属マス
    ク(4)を,該FET(54)のゲート電極(5)の形
    成と同時に同一加工工程を用いて形成する工程と,次い
    で,該半導体層(2)上に該金属マスク(4)の上面が
    表出するように耐エッチング性のあるマスク層(10)
    を堆積する工程と,次いで,表出する該金属マスク
    (4)を選択的にエッチングして除去し,底面に該半導
    体層(2)を表出する開口(10a)を該マスク層(1
    0)に開設する工程と,次いで,該マスク層(10)を
    マスクとする選択的エッチングにより,該半導体層
    (2)を貫通する平行線状の溝(12)を形成する工程
    と,次いで,該半導体層(2)上に該溝(12)を埋め
    込む絶縁層(13)を堆積する工程とを有し,該溝(1
    2)の両側に対向する該半導体層(2)を櫛形電極とす
    る該コンデンサ(51)を形成することを特徴とするモ
    ノリシックFET増幅器の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017504185A (ja) * 2013-11-27 2017-02-02 ザイリンクス インコーポレイテッドXilinx Incorporated 高品質係数の誘導性および容量性回路構造

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JP2017504185A (ja) * 2013-11-27 2017-02-02 ザイリンクス インコーポレイテッドXilinx Incorporated 高品質係数の誘導性および容量性回路構造

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