JPH06163540A - 薄膜の表面処理方法 - Google Patents

薄膜の表面処理方法

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Publication number
JPH06163540A
JPH06163540A JP31164192A JP31164192A JPH06163540A JP H06163540 A JPH06163540 A JP H06163540A JP 31164192 A JP31164192 A JP 31164192A JP 31164192 A JP31164192 A JP 31164192A JP H06163540 A JPH06163540 A JP H06163540A
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JP
Japan
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film
conductor layer
layer
resist film
resist
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Application number
JP31164192A
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English (en)
Inventor
Mitsumasa Mori
光正 森
Yasuo Kawashima
康夫 河嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高価な平坦化樹脂を使用せずに、安価な塗布
材料を使用しても膜表面の平坦性を向上できるようにす
ることを目的とする。 【構成】 突部13のある第1導体層12が形成された
ラミック基板11上に、突部13の上部が露出するよ
うにレジスト膜14を塗布形成し、このレジスト膜14
をマスクとして突部13をエッチング除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多層配線基板あるい
は半導体集積回路において、導体層,絶縁層表面の平坦
性を向上させるための薄膜の表面処理方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】同一の基板上に金属などからなる配線層
を絶縁膜を介して複数層積み上げて形成していく場合、
下層に形成されている配線による段差が、その上に絶縁
膜を介して次の配線を形成する段階で、段差のある部分
と無い部分とに均一な配線を形成することを非情に困難
にしている。従って、このような場合、絶縁膜を形成す
るときにその絶縁膜を平坦に形成する必要がある。
【0003】この、下層に配線層などの段差を有する場
合でも、形成する膜の表面を平坦にする方法にエッチバ
ック法がある。図6は、SEMIテクノロジーシンポジ
ウム90講演予行集(Semiconducutor
Equipment and Materials I
nternational編集)の275ページに示さ
れた従来の薄膜処理方法(いわゆるエッチバック法)を
説明するための断面図であり、図において61は基板、
62は基板61上に形成された配線、63は配線62上
に形成された絶縁膜、64は絶縁膜63上に形成された
平坦化樹脂からなるエッチバック層である。
【0004】次にこの表面処理方法(エッチバック法)
について説明する。2つの配線層間を電気的に絶縁する
ために化学気相成長法で形成された絶縁膜63の表面に
は、下層の配線62の上に対応する部分に凸部が存在す
る。この上に、図6(a)に示すように、平坦化樹脂を
スピンコート法で塗布してエッチバック層64を形成す
る。エッチバック層64の表面は、材料の平坦化樹脂の
特性上、絶縁膜63の表面凹凸を吸収した平坦な状態と
なる。この後、エッチバック層64と絶縁膜63とが同
じ速度でエッチングされる条件で、エッチバック層64
の表面からエッチングを行う。この時、エッチバック層
64表面の平坦性が維持されたままエッチングされるの
で、図6(b)に示すように、エッチバック層64が完
全にエッチングされた段階において、配線62上に平坦
化された絶縁膜63’が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は以上のようのな
されていたので、膜の表面を高度に平坦化できるもの
の、材質の異なる膜を同じ速度でエッチングしなければ
ならなかった。すなわち、従来例におけるエッチバック
層64は基本的には有機物からなる高分子化合物であ
り、絶縁膜63は酸化シリコンなどの無機物である。こ
のように異なる材質の物質を、同じ速度でエッチングし
ようとする場合、多くの場合は、単純に化学反応のみを
用いるウエットエッチングでは成し得ることは不可能で
あり、複数の反応系を利用できるドライエッチングを利
用し、複数の反応ガスを使用しなければならない。
【0006】また、ドライエッチングを利用する場合で
も、エッチング速度の比はエッチングを速く行おうとす
ればするほど大きく広がっていくので、多くの場合エッ
チング速度が極めて小さい条件を選択しなければならな
いという問題があった。このため、生産性が低いという
問題があった。また、スピンコート法により塗布するだ
けで、下層の凹凸を吸収し、塗布表面が平になる平坦化
樹脂は、非常に高価な材料であり、これを使用する従来
の方法では材料コストが増大するという問題があった。
【0007】この発明は、上記のような問題を解決する
ためになされたもので、高価な平坦化樹脂を使用せず
に、安価な塗布材料を使用しても膜表面の平坦性を向上
できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の薄膜の表面処
理方法は、基板上に第1の薄膜を形成する第1の工程
と、第1の薄膜とは異なる材料の第2の薄膜を、第1の
薄膜表面の凸部以外に形成する第2の工程と、第1の薄
膜の凸部のエッチング速度が第2の薄膜のエッチング速
度より早い条件で、第1の薄膜の凸部をエッチングする
第3の工程とを有することを特徴とする。また、第2の
薄膜を除去する第4の工程を含むことを特徴とする。
【0009】
【作用】部分的に突起部などの凹凸を有する膜表面の、
その突起部だけがエッチングされ、膜表面から突起部な
どの凹凸を取り除くことができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1は、この発明の1実施例である薄膜の表
面処理方法を示すための多層基板の断面図であり、同図
において、11はセラッミック基板、12は銅からなる
第1導体層、13は第1導体層12を形成するときにそ
の表面に析出などの異常により生じる凸部、14は粘度
60cpsのノボラック系のレジストからなるレジスト
膜、15はポリイミド樹脂からなる絶縁膜、16は第2
導体層である。レジスト膜14を形成するためのレジス
トは、塗布面に段差,突起がある場合、その凸部上への
塗布膜厚が、平坦部,凹部への塗布膜厚の90%以下に
なる特性を有していれば良い。
【0011】次に、この多層基板の製造方法を説明す
る。まず、セラッミック基板11の表面にスパッタ法に
より厚さ0.1μmの銅膜を形成し、更にこの銅膜を下
地として電気銅めっきにより厚さ5μmの第1導電層1
2を形成する。ここで、電気銅めっき時に、めっき表面
に銅が異常析出することがあり、この異常析出が発生す
ると、高さ5μm程度の凸部13が第1導電体層12の
表面に生じる。
【0012】その後、図1(a)に示すように、粘度6
0cpsのノボラック系レジストをセラッミック基板1
1を4000rpmで30秒間回転することによるスピ
ンコート法で第1導体層12の表面に塗布し、その後1
20℃で30分間加熱乾燥して膜厚1μmのレジスト膜
14を形成する。このとき凸部13の先端部は、図1
(a)に示すように、レジスト膜14により被覆されず
露出する。
【0013】このように、凸部13の先端がレジスト膜
に被覆されずに露出している状態で、この基板を10%
硝酸水溶液中に15分間浸漬する。これにより、レジス
ト膜14に被覆されている第1銅電層12の平坦な部分
は硝酸にエッチングされず、先端が露出している凸部1
3は硝酸にエッチングされて、図1(b)に示すように
その大部分が取り除かれる。その後、レジスト膜14を
剥離し、図1(c)に示すように、第1導体層12の表
面にスピンコートにより厚さ3μmの絶縁層15を形成
し、絶縁層15の表面に無電界めっきにより厚さ0.0
7μmの銅膜を形成して引き続きこの銅膜を下地として
電気銅めっきにより厚さ5μmの第2導体層16を形成
する。
【0014】このポリイミド樹脂からなる絶縁層15を
介して第1導体層12と第2導体層16が形成された多
層基板について、第1導体層12と第2導体層16の導
通状態を測定したところ短絡は生じていなかった。一
方、凸部をエッチングせずに形成した多層基板では第1
導体層と第2導体層間で短絡が生じていた。これらの結
果より、レジスト膜14をマスクとするエッチングによ
り、凸部13のだけがエッチングされ、第1導体層12
の表面の平坦性が向上したことが確認できる。
【0015】実施例2.図2はこの発明の第2の実施例
を説明するための多層基板の断面図であり、同図におい
て、21はセラッミック基板、22は銅からなる第1導
体層、23は第1導体層表面に付着した粒径1μm程度
の小さい金属銅粒子、24は第1導体層表面に付着した
粒径5μm程度の大きい金属銅粒子、25,26はレジ
スト膜、27はポリイミド樹脂からなる絶縁層、28は
銅からなる第2導体層である。レジスト膜25,26を
形成するためのレジストは、実施例1と同様に、塗布面
に段差,突起がある場合、その凸部上への塗布膜厚が、
平坦部,凹部への塗布膜厚の90%以下になる特性を有
していれば良い。
【0016】次に、この多層基板の製造方法を説明す
る。まず、セラッミック基板21の表面にスパッタ法に
より厚さ0.2μmの銅膜を第1導体層22として形成
する。このとき、銅を成膜するスパッタ装置のチャンバ
内壁面に付着している銅粒子が落下し、第1導体層22
の表面に小さい金属銅粒子23と大きい金属銅粒子24
が付着する。その後、粘度60cpsのノボラック系レ
ジストをセラッミック基板21を1500rpmで回転
することにより塗布し、120℃で30分間加熱乾燥
し、図2(a)に示すように、第1導体層22の表面に
膜厚2μmのレジスト膜25を形成する。
【0017】このとき、小さい金属銅粒子23はレジス
ト膜25の膜厚2μmよりも小さいのでレジスト膜25
により完全に被覆される。しかし、大きい銅粒子24
は、レジスト25の膜厚よりも大きいので、その先端部
がレジスト膜25により被覆されず露出する。そして、
このセラッミック基板21を10%硝酸水溶液中に12
分間浸漬し、図2(b)に示すように、銅粒子24の先
端部の高さが1μm程度になるまでエッチングする。
【0018】次いで、レジスト膜25を剥離し、今度は
粘度15cpsのノボラック系レジストをセラッミック
基板21を4000rpmで回転することにより塗布
し、110度で30分間加熱乾燥し、図2(c)に示す
ように、膜厚0.3μmのレジスト膜26を形成して小
さい金属銅粒子23と大きい金属銅粒子24との先端部
を露出させる。
【0019】そして、このセラッミック基板21を再度
10%硝酸水溶液中に3分間浸漬し、レジスト膜26に
覆われていない小さい金属銅粒子23と大きい金属銅粒
子24とをエッチングして除去した(図2(d))。そ
の後、レジスト26を剥離し、第1導体層22の表面に
スピンコートにより厚さ3μmの絶縁層27を形成し、
更に、絶縁層27の表面にスパッタ法により厚さ0.2
μmの銅膜を第2導体層28として形成して、図2
(e)に示すような、多層基板を形成する。
【0020】この多層基板について第1導体層22と第
2導体層28の導通状態を測定したところ短絡は生じて
おらず、小さい金属銅粒子23と大きい金属銅粒子24
がエッチングされたことにより、第1導体層22が充分
に平坦化されたことが確認できた。
【0021】実施例3.図3はこの発明の第3の実施例
を説明するための多層基板の断面図であり、同図におい
て、31はセラッミック基板、32は銅からなる第1導
体層、33は第1導体層32の表面に付着した粒径1μ
mの小さい金属銅粒子、34は粒径5μmの大きい金属
銅粒子、35,36はレジスト膜、37は窒化シリコン
からなる誘電層、38は銅からなる第2導体層である。
レジスト膜35,36を形成するためのレジストは、実
施例1,2と同様の特性を有していれば良い。
【0022】次に、この多層基板の製造方法を説明す
る。まず、実施例2と同様にして、表面に小さい金属銅
粒子33と大きい金属銅粒子34が付着した厚さ0.2
μmの第1導体層32をセラッミック基板31上に形成
する。その後、粘度15cpsのノボラック系レジスト
をセラッミック基板31を4000rpmで回転するこ
とにより塗布し、これを110℃で30分間加熱乾燥
し、第1導体層32の表面に膜厚0.3μmのレジスト
膜35を形成する。
【0023】このとき、図3(a)に示すように、実施
例2とは異なり、小さい金属銅粒子33も大きい金属銅
粒子34もレジスト膜35の膜厚よりも粒径が大きいの
で、その先端部はレジスト膜35により被覆されない。
この基板を10%硝酸水溶液中に3分間浸漬し、図3
(b)に示すように、このエッチングにより小さい金属
銅粒子33を0.2μm程度に、大きい金属銅粒子34
の高さを4μm程度にまでエッチングする。
【0024】その後、レジスト膜35を剥離し、今度は
粘度60cpsのノボラック系レジストをセラッミック
基板31を1500rpmで回転することにより塗布
し、これを120℃で30分間加熱乾燥し、膜厚2μm
のレジスト膜36を形成する。これにより、図3(c)
に示すように、小さい金属銅粒子33はレジスト膜36
により完全に被覆され、大きい金属銅粒子34の先端部
は露出する。そして、このセラッミック基板31を再度
10%硝酸水溶液中に12分間浸漬しすることにより、
大きい金属銅粒子34のみをエッチングする。
【0025】このエッチングにより、図3(d)に示す
ように、大きい金属銅粒子34も小さい金属銅粒子33
と同様に、ほとんど除去される。この後、レジスト膜3
6を剥離し、第1導体層32の表面に窒化シリコンを化
学気相成長法により厚さ0.5μmの誘電層37を形成
し、その上にスパッタにより厚さ.2μmの銅膜を第2
導体層38として形成し、図3(e)に示すように、多
層基板を製造する。
【0026】この多層基板について第1導体層32と第
2導体層38間の静電容量を測定したところ、20nF
/cm2 の値が得られた。これにより、小さい金属銅粒
子33,大きい金属銅粒子34がエッチングされ、第1
導体層32の表面が充分に平坦化され、第1導体層32
と第2導体層38との間に正常にコンデンサが形成され
ていることが確認されたことになる。
【0027】実施例4.図4はこの発明の第4の実施例
を説明するための多層基板の断面図であり、同図におい
て、41はシリコン基板、42は銅からなる第1配線
層、43は酸化シリコンからなる第1絶縁層、44は銅
からなる第2配線層、45は酸化シリコンからなる第2
絶縁層、46は第2絶縁層45の表面の小さい凸部、4
7は第2絶縁層45の表面の大きい凸部、48はレジス
ト膜である。レジスト膜48を形成するためのレジスト
は、実施例1,2,3と同様の特性を有する。
【0028】次に、この多層基板の製造方法を説明す
る。まず、シリコン基板41の表面にスパッタ法により
銅膜を形成し、これをフォトリソグラフィにより形成し
たパターンをマスクとしてエッチングすることにより膜
厚0.5μmの第1配線層42を形成する。次いで、第
1配線層42が形成されたシリコン基板41上に、化学
気相成長法により酸化シリコンを成膜し、膜厚1μmの
第1絶縁層43を形成する。次に、第1絶縁層43上
に、第1配線層42と同様に第2配線層を形成する。こ
のとき、第1配線層42の一部の配線の上に第2配線層
の配線が重なるように形成される。
【0029】次いで、第1絶縁層43と同様に第2絶縁
層を、第2配線層上に形成する。このとき、図4(a)
に示すように、第2絶縁層45の、その上に第2配線層
44の配線が形成されていない第1配線層の部分の上
に、段差0.5μm程度の大きい凸部46が形成され
る。また、第2絶縁層45の、第1配線層42の配線上
に第2配線層44の配線が重なるようにして形成された
部分の上に、段差1μmの大きい凸部47が形成され
る。
【0030】次に、粘度30cpsのノボラック系レジ
ストをシリコン基板41を3000rpmで回転するこ
とにより塗布し、これを110℃で30分加熱乾燥し、
上記の状態の第2絶縁層45の上に、膜厚0.7μmの
レジスト膜48を形成する。レジスト膜48は膜厚0.
7μmなので、段差0.5μmの小さい凸部46は、図
4(a)に示すように、このレジスト膜48に被覆され
るが、段差1μmの大きい凸部47はその先端がレジス
ト膜47より露出してしまう。
【0031】次にこの基板を5%弗酸水溶液に10分浸
漬し、図4(b)に示すように、大きい凸部47をその
段差が約0.5μmになるまでエッチングする。このと
き、小さい凸部46は、レジスト膜48に覆われている
ので、弗酸に侵されることなくエッチングされず、結果
として大きい凸部47と小さい凸部46はその段差が
0.5μmと同一になる。その後、図4(c)に示すよ
うに、酸素ガスを使用したプラズマエッチングにより、
小さい凸部46が露出するまでレジスト膜48をエッチ
ングする。このとき、反応ガスとして酸素を用いている
ので、有機物でない酸化シリコンからなる大きい凸部4
7は、エッチングされない。
【0032】引き続き、このシリコン基板41を5%弗
酸水溶液に10分浸漬し、図4(d)に示すように、小
さい凸部46と大きい凸部47とを約0.5μmエッチ
ングする。そして、最後にプラズマエッチングによりレ
ジスト48を完全に除去する。以上のことにより、その
下に配線が通過していることにより発生する、絶縁層の
段差は0.1μm以下となり、その表面が十分に平坦化
されていることを確認できた。
【0033】実施例5.図5は、この発明の第5の実施
例を説明するための多層基板の断面図であり、同図にお
いて、51はセラッミック基板、52は銅からなる第1
導体層、53は第1導体層表面に生じた凸部、54は樹
脂濃度15重量%のポリイミド前駆体ワニスからなる第
1絶縁層、55はやはりポリイミド前駆体ワニスからな
る第2絶縁層、56は銅からなる第2導体層である。
【0034】次に、この多層基板の製造方法を説明す
る。まず、実施例1と同様にして、セラッミック基板5
1の表面に膜厚5μmの第1導電体層52を形成する。
このとき、やはり実施例1と同様に高さ5μm程度の凸
部53が第1半導体層52表面に形成される。次いで、
この第1導体層52の表面に、ポリイミド前駆体ワニス
を、30秒間3000回転させることによるスピンコー
ト法により塗布し、この後90℃で30分,200℃で
30分,350℃で60分加熱してポリイミド前駆体ワ
ニスを熱硬化させ、膜厚0.5μmの第1絶縁層を形成
する。このとき、図5(a)に示すように、凸部53の
先端部は第1絶縁層54により被覆されず露出する。こ
の第1絶縁層が、他の実施例におけるレジスト膜に相当
する。
【0035】次に、このセラッミック基板51を10%
硝酸水溶液中に15分間浸漬し、凸部53をエッチング
する。このエッチングにより凸部53はエッチングさ
れ、図5(b)に示すように、第1導体層52は、ほと
んど凸部がなくなった平坦な表面となる。次いで、図5
(c)に示すように、第1絶縁層54の表面にポリイミ
ド前駆体ワニスを1000rpmのスピンコートにより
塗布し、前記の第1絶縁層54の形成と同様に熱硬化さ
せ、膜厚2μmの第2絶縁層55を形成する。
【0036】この後、実施例1と同様にして、第2絶縁
層55の表面に膜厚5μmの第2導体層56を形成し、
多層基板を形成する。この多層基板について第1導体層
52の第2導体層56の導通状態を測定したところ短絡
は生じておらず、凸部53のエッチングにより第1導体
層52の表面の平坦性が向上したことを確認できた。
【0037】なお、上記実施例では、多層配線基板を形
成するための基板として、セラッミック、シリコンの場
合について説明したが、これに限るものではなく、基板
として有用な他の無機,有機の材料、あるいはそれらの
複合材料であっても良い。また、生じる凸部の材質につ
いても、銅,酸化シリコンに限らず、乾式あるいは湿式
のエッチングが可能な他の無機物あるいは有機物であっ
ても良い。更に、凸部の高さについては、上記実施例で
は5μm程度以下の場合について説明したが、これを越
える高さの凸部もエッチングは可能であり、凸部はいか
なる高さであっても良い。
【0038】また、エッチングレジストの形成について
も、上記実施例では有機膜をスピンコートする場合につ
いて説明したが、凸部を有する基板上において、10%
以上の平坦化能(すなわち、凸部表面での膜厚が平坦部
での膜厚の90%以下になる)を示して形成可能であれ
ば、その材質及び形成法を特に限定するものではなく、
例えば無機膜の乾式プロセスによる形成であっても良
い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、高価な平坦化樹脂を使用せずに、また、時間を掛け
る必要がない条件で、凹凸や突起部の無い平坦な表面を
もつ膜を形成できる。従って、材料コストを低減するこ
とが可能となり、加えて、生産性を向上させることが可
能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例である薄膜の表面処理方法
を説明するための多層基板の製造途中の断面図である。
【図2】この発明の第2の実施例を説明するための多層
基板の製造途中の断面図である。
【図3】この発明の第3の実施例を説明するための多層
基板の製造途中の断面図である。
【図4】この発明の第4の実施例を説明するための多層
基板の製造途中の断面図である。
【図5】この発明の第5の実施例を説明するための多層
基板の製造途中の断面図である。
【図6】従来の多層基板の製造方法を説明するための多
層基板の製造途中の断面図である。
【符号の説明】
11 セラッミック基板 12 第1導体層 13 凸部 14 レジスト膜 15 絶縁層 16 第2導体層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】同一の基板上に金属などからなる配線層
を絶縁膜を介して複数層積み上げて形成していく場合、
下層に形成されている配線による段差が、その上に絶縁
膜を介して次の配線を形成する段階で、段差のある部分
と無い部分とに均一な配線を形成することを非に困難
にしている。従って、このような場合、絶縁膜を形成す
るときにその絶縁膜を平坦に形成する必要がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】この、下層に配線層などの段差を有する場
合でも、形成する膜の表面を平坦にする方法にエッチバ
ック法がある。図6は、SEMIテクノロジーシンポジ
ウム90講演予稿集(Semiconducutor
Equipment and Materials I
nternational編集)の275ページに示さ
れた従来の薄膜処理方法(いわゆるエッチバック法)を
説明するための断面図であり、図において61は基板、
62は基板61上に形成された配線、63は配線62上
に形成された絶縁膜、64は絶縁膜63上に形成された
平坦化樹脂からなるエッチバック層である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は以上のよう
されていたので、膜の表面を高度に平坦化できるもの
の、材質の異なる膜を同じ速度でエッチングしなければ
ならなかった。すなわち、従来例におけるエッチバック
層64は基本的には有機物からなる高分子化合物であ
り、絶縁膜63は酸化シリコンなどの無機物である。こ
のように異なる材質の物質を、同じ速度でエッチングし
ようとする場合、多くの場合は、単純に化学反応のみを
用いるウエットエッチングでは成し得ることは不可能で
あり、複数の反応系を利用できるドライエッチングを利
用し、複数の反応ガスを使用しなければならない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】また、ドライエッチングを利用する場合で
も、エッチング速度の比はエッチングを速く行おうとす
ればするほど大きく広がっていくので、多くの場合エッ
チング速度が極めて小さくなる条件を選択しなければな
らないという問題があった。このため、生産性が低いと
いう問題があった。また、スピンコート法により塗布す
るだけで、下層の凹凸を吸収し、塗布表面が平になる平
坦化樹脂は、非常に高価な材料であり、これを使用する
従来の方法では材料コストが増大するという問題があっ
た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の薄膜の表面処
理方法は、基板上に第1の薄膜を形成する第1の工程
と、第1の薄膜とは異なる材料の第2の薄膜を、第1の
薄膜表面の凸部以外に形成する第2の工程と、第1の薄
膜の凸部のエッチング速度が第2の薄膜のエッチング速
度よりい条件で、第1の薄膜の凸部をエッチングする
第3の工程とを有することを特徴とする。また、第2の
薄膜を除去する第4の工程を含むことを特徴とする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1は、この発明の1実施例である薄膜の表
面処理方法を示すための多層基板の断面図であり、同図
において、11はセラミック基板、12は銅からなる第
1導体層、13は第1導体層12を形成するときにその
表面に析出などの異常により生じる凸部、14は粘度6
0cpsのノボラック系のレジストからなるレジスト
膜、15はポリイミド樹脂からなる絶縁膜、16は第2
導体層である。レジスト膜14を形成するためのレジス
トは、塗布面に段差,突起がある場合、その凸部上への
塗布膜厚が、平坦部,凹部への塗布膜厚の90%以下に
なる特性を有していれば良い。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】次に、この多層基板の製造方法を説明す
る。まず、セラミック基板11の表面にスパッタ法によ
り厚さ0.1μmの銅膜を形成し、更にこの銅膜を下地
として電気銅めっきにより厚さ5μmの第1導層12
を形成する。ここで、電気銅めっき時に、めっき表面に
銅が異常析出することがあり、この異常析出が発生する
と、高さ5μm程度の凸部13が第1導体層12の表面
に生じる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】その後、図1(a)に示すように、粘度6
0cpsのノボラック系レジストをセラミック基板11
を4000rpmで30秒間回転することによるスピン
コート法で第1導体層12の表面に塗布し、その後12
0℃で30分間加熱乾燥して膜厚1μmのレジスト膜1
4を形成する。このとき凸部13の先端部は、図1
(a)に示すように、レジスト膜14により被覆されず
露出する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】このように、凸部13の先端がレジスト膜
に被覆されずに露出している状態で、この基板を10%
硝酸水溶液中に15分間浸漬する。これにより、レジス
ト膜14に被覆されている第1導体層12の平坦な部分
は硝酸にエッチングされず、先端が露出している凸部1
3は硝酸にエッチングされて、図1(b)に示すように
その大部分が取り除かれる。その後、レジスト膜14を
剥離し、図1(c)に示すように、第1導体層12の表
面にスピンコートにより厚さ3μmの絶縁層15を形成
し、絶縁層15の表面に無電めっきにより厚さ0.0
7μmの銅膜を形成して引き続きこの銅膜を下地として
電気銅めっきにより厚さ5μmの第2導体層16を形成
する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】このポリイミド樹脂からなる絶縁層15を
介して第1導体層12と第2導体層16が形成された多
層基板について、第1導体層12と第2導体層16の導
通状態を測定したところ短絡は生じていなかった。一
方、凸部をエッチングせずに形成した多層基板では第1
導体層と第2導体層間で短絡が生じていた。これらの結
果より、レジスト膜14をマスクとするエッチングによ
り、凸部13だけがエッチングされ、第1導体層12の
表面の平坦性が向上したことが確認できる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】実施例2.図2はこの発明の第2の実施例
を説明するための多層基板の断面図であり、同図におい
て、21はセラミック基板、22は銅からなる第1導体
層、23は第1導体層表面に付着した粒径1μm程度の
小さい金属銅粒子、24は第1導体層表面に付着した粒
径5μm程度の大きい金属銅粒子、25,26はレジス
ト膜、27はポリイミド樹脂からなる絶縁層、28は銅
からなる第2導体層である。レジスト膜25,26を形
成するためのレジストは、実施例1と同様に、塗布面に
段差,突起がある場合、その凸部上への塗布膜厚が、平
坦部,凹部への塗布膜厚の90%以下になる特性を有し
ていれば良い。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】次に、この多層基板の製造方法を説明す
る。まず、セラミック基板21の表面にスパッタ法によ
り厚さ0.2μmの銅膜を第1導体層22として形成す
る。このとき、銅を成膜するスパッタ装置のチャンバ内
壁面に付着している銅粒子が落下し、第1導体層22の
表面に小さい金属銅粒子23と大きい金属銅粒子24が
付着する。その後、粘度60cpsのノボラック系レジ
ストをセラミック基板21を1500rpmで回転する
ことにより塗布し、120℃で30分間加熱乾燥し、図
2(a)に示すように、第1導体層22の表面に膜厚2
μmのレジスト膜25を形成する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】このとき、小さい金属銅粒子23はレジス
ト膜25の膜厚2μmよりも小さいのでレジスト膜25
により完全に被覆される。しかし、大きい銅粒子24
は、レジスト25の膜厚よりも大きいので、その先端部
がレジスト膜25により被覆されず露出する。そして、
このセラミック基板21を10%硝酸水溶液中に12分
間浸漬し、図2(b)に示すように、銅粒子24の先端
部の高さが1μm程度になるまでエッチングする。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】次いで、レジスト膜25を剥離し、今度は
粘度15cpsのノボラック系レジストをセラミック基
板21を4000rpmで回転することにより塗布し、
110度で30分間加熱乾燥し、図2(c)に示すよう
に、膜厚0.3μmのレジスト膜26を形成して小さい
金属銅粒子23と大きい金属銅粒子24との先端部を露
出させる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】そして、このセラミック基板21を再度1
0%硝酸水溶液中に3分間浸漬し、レジスト膜26に覆
われていない小さい金属銅粒子23と大きい金属銅粒子
24とをエッチングして除去した(図2(d))。その
後、レジスト26を剥離し、第1導体層22の表面にス
ピンコートにより厚さ3μmの絶縁層27を形成し、更
に、絶縁層27の表面にスパッタ法により厚さ0.2μ
mの銅膜を第2導体層28として形成して、図2(e)
に示すような、多層基板を形成する。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】実施例3.図3はこの発明の第3の実施例
を説明するための多層基板の断面図であり、同図におい
て、31はセラミック基板、32は銅からなる第1導体
層、33は第1導体層32の表面に付着した粒径1μm
の小さい金属銅粒子、34は粒径5μmの大きい金属銅
粒子、35,36はレジスト膜、37は窒化シリコンか
らなる誘電層、38は銅からなる第2導体層である。レ
ジスト膜35,36を形成するためのレジストは、実施
例1,2と同様の特性を有していれば良い。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】次に、この多層基板の製造方法を説明す
る。まず、実施例2と同様にして、表面に小さい金属銅
粒子33と大きい金属銅粒子34が付着した厚さ0.2
μmの第1導体層32をセラミック基板31上に形成す
る。その後、粘度15cpsのノボラック系レジストを
ラミック基板31を4000rpmで回転することに
より塗布し、これを110℃で30分間加熱乾燥し、第
1導体層32の表面に膜厚0.3μmのレジスト膜35
を形成する。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】その後、レジスト膜35を剥離し、今度は
粘度60cpsのノボラック系レジストをセラミック基
板31を1500rpmで回転することにより塗布し、
これを120℃で30分間加熱乾燥し、膜厚2μmのレ
ジスト膜36を形成する。これにより、図3(c)に示
すように、小さい金属銅粒子33はレジスト膜36によ
り完全に被覆され、大きい金属銅粒子34の先端部は露
出する。そして、このセラミック基板31を再度10%
硝酸水溶液中に12分間浸漬することにより、大きい金
属銅粒子34のみをエッチングする。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】このエッチングにより、図3(d)に示す
ように、大きい金属銅粒子34も小さい金属銅粒子33
と同様に、ほとんど除去される。この後、レジスト膜3
6を剥離し、第1導体層32の表面に窒化シリコンを化
学気相成長法により厚さ0.5μmの誘電層37を形成
し、その上にスパッタにより厚さ.2μmの銅膜を第
2導体層38として形成し、図3(e)に示すように、
多層基板を製造する。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】次いで、第1絶縁層43と同様に第2絶縁
層を、第2配線層上に形成する。このとき、図4(a)
に示すように、第2絶縁層45の、その上に第2配線層
44の配線が形成されていない第1配線層の部分の上
に、段差0.5μm程度の小さい凸部46が形成され
る。また、第2絶縁層45の、第1配線層42の配線上
に第2配線層44の配線が重なるようにして形成された
部分の上に、段差1μmの大きい凸部47が形成され
る。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】実施例5.図5は、この発明の第5の実施
例を説明するための多層基板の断面図であり、同図にお
いて、51はセラミック基板、52は銅からなる第1導
体層、53は第1導体層表面に生じた凸部、54は樹脂
濃度15重量%のポリイミド前駆体ワニスの熱硬化膜
らなる第1絶縁層、55はやはりポリイミド前駆体ワニ
の熱硬化膜からなる第2絶縁層、56は銅からなる第
2導体層である。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】次に、この多層基板の製造方法を説明す
る。まず、実施例1と同様にして、セラミック基板51
の表面に膜厚5μmの第1導体層52を形成する。この
とき、やはり実施例1と同様に高さ5μm程度の凸部5
3が第1導体層52表面に形成される。次いで、この第
1導体層52の表面に、ポリイミド前駆体ワニスを、セ
ラミック基板51を30秒間3000rpmで回転させ
ることによるスピンコート法により塗布し、この後90
℃で30分,200℃で30分,350℃で60分加熱
してポリイミド前駆体ワニスを熱硬化させ、膜厚0.5
μmの第1絶縁層を形成する。このとき、図5(a)に
示すように、凸部53の先端部は第1絶縁層54により
被覆されず露出する。この第1絶縁層が、他の実施例に
おけるレジスト膜に相当する。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】次に、このセラミック基板51を10%硝
酸水溶液中に15分間浸漬し、凸部53をエッチングす
る。このエッチングにより凸部53はエッチングされ、
図5(b)に示すように、第1導体層52は、ほとんど
凸部がなくなった平坦な表面となる。次いで、図5
(c)に示すように、第1絶縁層54の表面にポリイミ
ド前駆体ワニスを1000rpmのスピンコートにより
塗布し、前記の第1絶縁層54の形成と同様に熱硬化さ
せ、膜厚2μmの第2絶縁層55を形成する。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】この後、実施例1と同様にして、第2絶縁
層55の表面に膜厚5μmの第2導体層56を形成し、
多層基板を形成する。この多層基板について第1導体層
52第2導体層56の導通状態を測定したところ短絡
は生じておらず、凸部53のエッチングにより第1導体
層52の表面の平坦性が向上したことを確認できた。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】なお、上記実施例では、多層配線基板を形
成するための基板として、セラミック、シリコンの場合
について説明したが、これに限るものではなく、基板と
して有用な他の無機,有機の材料、あるいはそれらの複
合材料であっても良い。また、生じる凸部の材質につい
ても、銅,酸化シリコンに限らず、乾式あるいは湿式の
エッチングが可能な他の無機物あるいは有機物であって
も良い。更に、凸部の高さについては、上記実施例では
5μm程度以下の場合について説明したが、これを越え
る高さの凸部もエッチングは可能であり、凸部はいかな
る高さであっても良い。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 11 セラミック基板 12 第1導体層 13 凸部 14 レジスト膜 15 絶縁層 16 第2導体層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に第1の薄膜を形成する第1の工
    程と、 前記第1の薄膜とは異なる材料の第2の薄膜を、前記第
    1の薄膜表面の凸部以外に形成する第2の工程と、 前記第1の薄膜の凸部のエッチング速度が前記第2の薄
    膜のエッチング速度より早い条件で、前記第1の薄膜の
    凸部をエッチングする第3の工程とを有することを特徴
    とする薄膜の表面処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の薄膜の表面処理方法にお
    いて、 前記第2の薄膜を除去する第4の工程を含むことを特徴
    とする薄膜の表面処理方法。
JP31164192A 1992-11-20 1992-11-20 薄膜の表面処理方法 Pending JPH06163540A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070284680A1 (en) * 2006-04-20 2007-12-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method for manufacturing semiconductor device and semiconductor device using the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070284680A1 (en) * 2006-04-20 2007-12-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method for manufacturing semiconductor device and semiconductor device using the same

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