JPH06163520A - 半導体装置のシリコン酸化膜の製造法 - Google Patents
半導体装置のシリコン酸化膜の製造法Info
- Publication number
- JPH06163520A JPH06163520A JP35188292A JP35188292A JPH06163520A JP H06163520 A JPH06163520 A JP H06163520A JP 35188292 A JP35188292 A JP 35188292A JP 35188292 A JP35188292 A JP 35188292A JP H06163520 A JPH06163520 A JP H06163520A
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- JP
- Japan
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- semiconductor device
- silicon oxide
- oxide film
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 新規な液体原料を用いてSiO2膜をCVD
法で形成する半導体装置のシリコン酸化膜の製造法を提
供しようとするものである。 【構成】 新規な液体原料として化学式R2SiR2’
であるシラン化合物を用いる。ここでシラン化合物のR
基およびR’基は水素基、メチル基、メトキシ基、エト
キシ基、イソプロポキシ基、ターシャリーブトキシ基の
いずれかであり、かつ、R基とR’基は異なる基であ
る。 【効果】 段差被覆性、平坦化性に極めて優れた半導体
装置のシリコン酸化膜を製造できる。
法で形成する半導体装置のシリコン酸化膜の製造法を提
供しようとするものである。 【構成】 新規な液体原料として化学式R2SiR2’
であるシラン化合物を用いる。ここでシラン化合物のR
基およびR’基は水素基、メチル基、メトキシ基、エト
キシ基、イソプロポキシ基、ターシャリーブトキシ基の
いずれかであり、かつ、R基とR’基は異なる基であ
る。 【効果】 段差被覆性、平坦化性に極めて優れた半導体
装置のシリコン酸化膜を製造できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な液体原料を用い
てSiO2膜をCVD法で形成する半導体装置のシリコ
ン酸化膜の製造法に関するものである。
てSiO2膜をCVD法で形成する半導体装置のシリコ
ン酸化膜の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から半導体装置用のSiO2膜のC
VD成膜材料としては、SiH4気体原料が用いられて
きた。しかし、半導体装置の高集積化にともない基板表
面の凹凸ますます激しくなり、このSiH4気体原料を
用いるCVDプロセスでは基板上の段差や凹凸を平坦化
できないこと、狭い電極間やゲートのトレンチにボイド
を形成し著しく膜特性を悪化させること、SiH4は自
己発火性で極めて危険な原料であること等の欠点があっ
た。
VD成膜材料としては、SiH4気体原料が用いられて
きた。しかし、半導体装置の高集積化にともない基板表
面の凹凸ますます激しくなり、このSiH4気体原料を
用いるCVDプロセスでは基板上の段差や凹凸を平坦化
できないこと、狭い電極間やゲートのトレンチにボイド
を形成し著しく膜特性を悪化させること、SiH4は自
己発火性で極めて危険な原料であること等の欠点があっ
た。
【0003】以上のような欠点を克服するために、最
近、SiH4に代って液体原料であるテトラエトキシシ
ランSi(OC2H5)4を用いるCVD法が実用化さ
れ、盛んになっている。
近、SiH4に代って液体原料であるテトラエトキシシ
ランSi(OC2H5)4を用いるCVD法が実用化さ
れ、盛んになっている。
【0004】このテトラエトキシシランを用いるCVD
法で成長させた膜は段差被覆性、平坦化性に優れてお
り、かつ、テトラエトキシシランは自己発火性もなく、
半導体装置の製造工程上極めて安全な原料である。
法で成長させた膜は段差被覆性、平坦化性に優れてお
り、かつ、テトラエトキシシランは自己発火性もなく、
半導体装置の製造工程上極めて安全な原料である。
【0005】しかし、半導体装置の集積度が更に高くな
ると、基板表面の凹凸は更に激しくなり、テトラエトキ
シシランを用いるCVD法では段差被覆性、平坦化性が
必ずしも十分ではなくなり、そのためテトラエトキシシ
ランより優れた液体原料が求められるようになった。
ると、基板表面の凹凸は更に激しくなり、テトラエトキ
シシランを用いるCVD法では段差被覆性、平坦化性が
必ずしも十分ではなくなり、そのためテトラエトキシシ
ランより優れた液体原料が求められるようになった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、新規な液体
原料を用いて、テトラエトキシシランより更に段差被覆
性、平坦化性に優れた半導体装置のシリコン酸化膜の製
造法を提供しようとするものである。
原料を用いて、テトラエトキシシランより更に段差被覆
性、平坦化性に優れた半導体装置のシリコン酸化膜の製
造法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、テトラエ
トキシシランがOC2H5の4個の同じ基をもつことに
着目し、この基を他の種々な基に置き換えた場合につい
て鋭意研究した。その結果、2個のある同じ基と2個の
他の同じ基がSi原子に結合したシラン化合物が段差被
覆性、平坦化性に極めて優れていることを発見した。
トキシシランがOC2H5の4個の同じ基をもつことに
着目し、この基を他の種々な基に置き換えた場合につい
て鋭意研究した。その結果、2個のある同じ基と2個の
他の同じ基がSi原子に結合したシラン化合物が段差被
覆性、平坦化性に極めて優れていることを発見した。
【0008】本発明は、半導体装置用のシリコン酸化膜
を液体原料を用いてCVD法で形成する場合、該液体原
料に化学式R2SiR2’であるシラン化合物を用いる
ものである。
を液体原料を用いてCVD法で形成する場合、該液体原
料に化学式R2SiR2’であるシラン化合物を用いる
ものである。
【0009】ここで化学式R2SiR2’であるシラン
化合物のR基およびR’基は水素基(−H)、メチル基
(−CH3)、メトシキ基(−OCH3)、エトキシ基
(−OC2H5)、イソプロポキシ基(−OCH(CH
3)2)、ターシャリーブトキシ基(−OC(CH3)
3)のいずれかであり、かつ、R基とR’基は異なる基
である。
化合物のR基およびR’基は水素基(−H)、メチル基
(−CH3)、メトシキ基(−OCH3)、エトキシ基
(−OC2H5)、イソプロポキシ基(−OCH(CH
3)2)、ターシャリーブトキシ基(−OC(CH3)
3)のいずれかであり、かつ、R基とR’基は異なる基
である。
【0010】また、R基とR’基は化学的性質としてよ
り反応性の高い基とより反応性の低い基を組み合わせた
シラン化合物であることが好ましい。そこでこれらの基
の反応のし易さについて検討した結果は次の通りであっ
た。水蒸気CVD法の場合、 H>OCH3>OC2H5〜CH3>OCH(CH3)
2>OC(CH3)3 熱分解CVD法の場合、 H〜OC(CH3)3>OCH(CH3)2>OC2H
5〜CH3)OCH3
り反応性の高い基とより反応性の低い基を組み合わせた
シラン化合物であることが好ましい。そこでこれらの基
の反応のし易さについて検討した結果は次の通りであっ
た。水蒸気CVD法の場合、 H>OCH3>OC2H5〜CH3>OCH(CH3)
2>OC(CH3)3 熱分解CVD法の場合、 H〜OC(CH3)3>OCH(CH3)2>OC2H
5〜CH3)OCH3
【0011】上記で用いた記号〜は、反応のし易さはほ
ぼ同等であるが、その大小については正確には不明であ
ることを表す。また、オゾンCVD法やプラズマCVD
法の場合には、成膜条件によって上記の反応のし易さは
微妙に変化することがわかった。
ぼ同等であるが、その大小については正確には不明であ
ることを表す。また、オゾンCVD法やプラズマCVD
法の場合には、成膜条件によって上記の反応のし易さは
微妙に変化することがわかった。
【0012】化学式R2SiR2’であるシラン化合物
が段差被覆性、平坦化性に極めて優れている理由は、例
えば、R基がR’基より反応し難いと仮定した場合、よ
り反応し易いR’基は反応系から離脱し、反応し難いR
基が反応系に残って次の化学式に示すような直鎖状の分
子に重合するからと考えられる。
が段差被覆性、平坦化性に極めて優れている理由は、例
えば、R基がR’基より反応し難いと仮定した場合、よ
り反応し易いR’基は反応系から離脱し、反応し難いR
基が反応系に残って次の化学式に示すような直鎖状の分
子に重合するからと考えられる。
【0013】
【化1】
【0014】このような直鎖状の中間生成物は基板上で
の流動性が大きく、このため段差被覆性、平坦化性が極
めて優れたシリコン酸化皮膜となる。
の流動性が大きく、このため段差被覆性、平坦化性が極
めて優れたシリコン酸化皮膜となる。
【0015】
【実施例】プラズマCVD装置内にA1パターンSi基
板を設置し、その基板を300℃に加熱した。25℃で
Si(OCH3)2(OC2H5)2を1000cc/
minのHeキャリアガスでバブリングした混合ガス
と、オゾン10%を含む酸素1000cc/minのガ
スとをプラズマCVD装置内に導入し、プラズマにより
SiO2膜を基板上に成膜した。
板を設置し、その基板を300℃に加熱した。25℃で
Si(OCH3)2(OC2H5)2を1000cc/
minのHeキャリアガスでバブリングした混合ガス
と、オゾン10%を含む酸素1000cc/minのガ
スとをプラズマCVD装置内に導入し、プラズマにより
SiO2膜を基板上に成膜した。
【0016】この膜とテトラエトキシシランを用いたプ
ラズマオゾンCVD膜とを硬度計を用いて膜の硬度を比
較した結果、本発明になる膜の方が硬度が大きく、か
つ、極めて段差被覆性、平坦化性に優れていることがわ
かった。
ラズマオゾンCVD膜とを硬度計を用いて膜の硬度を比
較した結果、本発明になる膜の方が硬度が大きく、か
つ、極めて段差被覆性、平坦化性に優れていることがわ
かった。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、段差被覆性、平坦化性
に極めて優れた半導体装置のシリコン酸化膜を製造でき
る特徴がある。
に極めて優れた半導体装置のシリコン酸化膜を製造でき
る特徴がある。
Claims (2)
- 【請求項1】 半導体装置用のシリコン酸化膜を液体原
料を用いてCVD法で形成する場合、該液体原料に化学
式R2SiR22’であるシラン化合物を用いることを
特徴とする半導体装置のシリコン酸化膜の製造法。 - 【請求項2】 化学式R2SiR2’であるシラン化合
物のR基およびR’基が水素基、メチル基、メトキシ
基、エトキシ基、イソプロポキシ基、ターシャリーブト
キシ基のいずれかであり、かつ、R基とR’基は異なる
基であることを特徴とする請求項1の半導体装置のシリ
コン酸化膜の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35188292A JPH06163520A (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 半導体装置のシリコン酸化膜の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35188292A JPH06163520A (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 半導体装置のシリコン酸化膜の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06163520A true JPH06163520A (ja) | 1994-06-10 |
Family
ID=18420259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35188292A Pending JPH06163520A (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | 半導体装置のシリコン酸化膜の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06163520A (ja) |
-
1992
- 1992-11-19 JP JP35188292A patent/JPH06163520A/ja active Pending
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