JPH0616347A - リニアエレベーターの速度制御装置 - Google Patents

リニアエレベーターの速度制御装置

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JPH0616347A
JPH0616347A JP4172830A JP17283092A JPH0616347A JP H0616347 A JPH0616347 A JP H0616347A JP 4172830 A JP4172830 A JP 4172830A JP 17283092 A JP17283092 A JP 17283092A JP H0616347 A JPH0616347 A JP H0616347A
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JP
Japan
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speed
output
value
detector
speed detector
Prior art date
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Pending
Application number
JP4172830A
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English (en)
Inventor
Kenichi Momose
賢一 百瀬
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 速度検出器のローラーがガイドレールの継目
等で跳ねあがったときの突発的な出力変動に起因する急
激な推力変化による乗りかごのショックを防止する。 【構成】 微分回路31により速度指令値を微分した出
力を速度指令値に減算して速度検出器の予測値を生成
し、該予測値と速度検出器の出力を比較して許容幅設定
回路32に設定された所定の許容値を超えたときに前記
速度検出器出力を速度演算に用いずに、前記速度予測値
を速度検出器出力とみなし速度演算に用いるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、リニアエレベーター
の速度制御装置に関するものであり、特にガイドレール
に接して転動して速度を検出する回転型の速度検出器に
対する誤動作対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のリニアエレベーターの速度制御装
置の構成を図4、図5及び図6を参照しながら説明す
る。図4、図5及び図6は、例えば、特開平1ー271
381号公報に示されたリニアエレベーターを示す図で
ある。但し、本例では速度検出器が取り付けられていな
いので上記速度検出器が付属している場合について説明
する。
【0003】図4において、1は乗りかご、2は釣合お
もりで、3は乗りかご1と釣合おもり2を連結している
ワイヤーロープである。4a,4bはワイヤーロープ3
を通し、乗りかご1と釣合おもり2を吊下げる滑車、5
は滑車4を固定している建物の天井梁である。
【0004】また、6は昇降路の全長に渡って配置され
ている釣合おもり2のガイドレールで、7はガイドレー
ル6に挟まれてボルト等で固定されている二次導体で、
8は釣合おもり2に装着された速度検出器であり、9は
釣合おもり2に装着されているリニアモータに電力を供
給するための動力ケーブルである。
【0005】さらに、図5は、図4のA−A断面を示す
図であり、図4と同一部分は同一符号を表す。図5にお
いて、2a〜2fは釣合おもり2に装着されているリニ
アモータである。8aはガイドレール6の表面で転動す
るローラー、8bはローラー8aと回転軸で連結されて
いる速度検出器の本体、8cは本体8bの出力線で動力
ケーブル9の芯線と接続されている。
【0006】また、図6は、リニアエレベーターの制御
システムの概略構成を示した図である。図6において、
11はリニアエレベーター2a〜2fに電力を供給する
インバータ装置であって、11aは三相交流を直流に変
換するダイオードコンバータ、11bは直流を交流に変
換するインバータである。また、12はエレベーターの
速度を制御する速度制御装置であって、12aは速度指
令と速度検出器8bの出力とを比較して所定の速度に制
御する速度制御部、12bは速度制御部12aの出力と
インバータ11bの出力電流とを比較して所定のインバ
ータ電流となるようインバータ11bを制御するPWM
回路である。
【0007】次に動作について説明する。図6におい
て、速度指令が速度制御部12aに入力されると速度検
出器8bの出力と比較演算がなされ、その結果としてP
WM回路12bに電流指令が与えられる。するとインバ
ータ11bが動作し、動力ケーブル9を通してリニアモ
ータの一次コイル2a〜2fに電流が流れる。それによ
り一次コイル2a〜2fと二次導体7との間に昇降方向
の電磁力が発生し、一次コイル2a〜2fが装着されて
いる釣合おもり2が昇降する。
【0008】釣合おもり2が昇降することにより、ワイ
ヤーロープ3により連結されている乗りかご1も昇降す
ることになる。また、釣合おもり2が昇降することによ
り、釣合おもり2に装着されガイドレール6の表面に圧
着されているローラー8aが転動し、回転軸により連結
されている速度検出器8bが回転して釣合おもり2の移
動速度に比例した出力がでる。
【0009】速度検出器8bの出力にはアナログ電圧と
パルスの2種類があるが釣合おもり2の移動速度に比例
した出力がでることについては同じである。速度検出器
8bの出力は、電力ケーブル9を通って速度制御部12
aに入力され、速度指令と比較演算されその演算結果に
よりPWM回路12bへの出力が変化する。こうして釣
合おもり2の速度、即ち乗りかご1の速度が速度指令ど
おりに制御される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のリニアエレベー
ターの速度制御装置は上記のように構成されているの
で、もしローラー8aとガイドレール6との接触力が不
足しローラー8aが浮き上がるようなことになるとロー
ラー8aに直結されている速度検出器8bの回転が急激
に変動し、最悪の場合には停止する事態も考えられる。
速度検出器8bの出力はローラー8aの回転数に比例す
るので回転数変動は即、出力値の変動となり、それが誤
った速度検出値となって速度制御部12aに入力される
ことにより、速度制御部12aの演算結果を大幅に狂わ
す結果となる。これによりインバータ11bの出力電流
が振られ、リニアモータの発生推力(電磁力)も変動し
て不快なショックを乗りかご1に発生させるという問題
点があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、速度検出器のローラーが跳ねて
も乗りかごに不快なショックが生じないようにできるリ
ニアエレベーターの速度制御装置を得ることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるリニア
エレベーターのローラーの跳ねあがりによるショック防
止策は、微分手段により速度指令を微分してその変化率
を把握し、その値を微分演算時点での速度検出器出力に
加減算することによって同時刻での速度検出器の正規出
力を予測する。そして、その予測値に対し許容幅設定手
段により一定の許容幅を設定してその許容幅を超える速
度検出器の出力変動が生じたときに、該検出器の出力を
そのまま釣合おもりの移動速度として用いずに前記した
速度検出器の正規出力の予測値を用いて速度演算する。
また、速度検出器の出力が許容幅に復帰した時に該検出
器の出力を釣合おもりの移動速度として速度演算に再び
用いるようにしたものである。
【0013】
【作用】この発明における速度指令の微分演算の結果
は、該演算時点における速度検出器出力に加減算されて
同時刻における速度検出器出力の予測値を算出する。そ
して、該予測値と速度検出器の出力に所定以上の乖離が
生じた時に該予測値は速度検出器の出力の代わりに速度
演算に用いられる。
【0014】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1の構成を図1につ
いて説明する。図1は、この発明の実施例1を示す回路
図である。図1において、31は速度指令値の微分出力
を得るための微分回路で、該出力を速度指令値から差し
引いたものが実速度予測値となる。32は速度検出器出
力の変動幅の許容値を設定する許容幅設定回路、33a
は許容幅設定回路32の出力と前記実速度予測値とを加
算した値と速度検出器出力とを比較するコンパレータ、
33bは同様に許容幅設定回路32の出力と前記実速度
予測値とを減算した値と速度検出器出力とを比較するコ
ンパレータである。
【0015】また、34はコンパレータ33aとコンパ
レータ33bの出力の論理和をとるノアゲート、35は
ノアゲート34の出力の論理により切り替わる切り替え
スイッチであり、図の例では該出力がHの時は“H”側
に、Lの時は“L”側に倒れる。切り替えスイッチ35
により選択された駆動体の移動速度と、速度指令値とは
減算され次のPWM回路(速度制御演算部)へと送られ
る。なお、制御システムの他の構成は上述した従来例と
同様である。
【0016】次に、実施例1の動作を図1及び図2を用
いて説明する。図2は、この発明の実施例1の各部の信
号レベルを示す図である。速度指令値と実速度(駆動体
の速度)とはシステムの定数で決まる所定の遅れ時間が
ある。速度指令値が一定の変化率で増減するとき該遅れ
時間も一定となり、よってある時刻tにおける速度指令
値と実速度の差(図中の△V)も一定となる。
【0017】そこで、微分回路31により速度指令値の
変化率を検出し、この値をエレベーターの加速時に速度
指令値から減算し、減速中は逆に加算して実速度の予測
値を生成する。通常は、この予測値と実速度とはほぼ一
致する筈である。さらに、実速度の通常時の変動を許容
するために許容幅設定回路32に許容値を設定し、その
出力と前記実速度予測値とを加える。許容幅は、+側と
−側があるので両者を得るために加算と減算の二つの処
理を行う(図1及び図2に示すLV1,LV2を参
照)。
【0018】こうして処理された信号は、コンパレータ
33a,33bに入力される。該コンパレータ33a、
33bのもう一方の入力には速度検出器出力(実速度)
が加えられ各々比較される。速度検出器出力が変動許容
値内にある時はコンパレータ33a,33bいずれの出
力もHであり、よってノアゲート34の出力はLであ
る。これに従い切り替えスイッチ35は“L”側、即ち
速度検出器出力をそのまま選択する。
【0019】一方、速度検出器8のローラー8aがガイ
ドレール6の継目等で跳ねあがり、該出力がLV1より
大きいか、LV2より小さくなるとコンパレータ33
a、又は33bの出力はHとなり、ノアゲート34の出
力はHとなって切り替えスイッチ35は“H”側に切り
替わる。すなわち、実速度予測値が選択されることにな
る。
【0020】切り替えスイッチ35により選択された速
度信号は、速度指令値と減算され速度偏差量となって次
のPWM回路12b(速度制御演算部)へと送られる。
従って、ガイドレール6の継目等での跳ねあがりに起因
するような短時間の速度変動であるならば、実速度予測
値を駆動体の正規の移動速度の代替信号として用いても
システム上問題は生じず、乗りかご1に発生する不快な
ショックを防止することが出来る。
【0021】実施例2.図3は、この発明の実施例2の
構成を示した図である。図中、実施例1を示す図1と同
一部分は同一符号を記す。41は図1の構成に追加した
代替演算時間制限回路で、41aはノアゲート34の出
力の立ち下がりで起動するタイマーで該出力はタイマー
カウント中のみLとなる。41bはノアゲート34の出
力とタイマー41aの出力との論理積をとるアンドゲー
トである。
【0022】図1に示す代替演算は、あくまで予測値を
用いた演算であるので長時間に及ぶとシステムの動作に
影響を及ぼす恐れが大きい。そこで、図3に示すように
ノアゲート34の出力にタイマー41aとアンドゲート
41bからなる代替演算時間制限回路41を付加する。
この実施例2ではノアゲート34の出力がHとなってい
る時間がタイマー設定時間を超えた時、アンドゲート4
1b出力はHとなり非常停止回路に停止信号が発せられ
る。この機能は速度検出器8が故障したような場合の安
全対策として有効である。
【0023】この発明の実施例2は、前述したように、
速度検出器8の出力の代わりに実速度予測値を用いて速
度制御を行う時間を制限し、上記時間が所定の値を超え
たときにはローラー8aの跳ね上がりによるものではな
く速度検出器8の故障と判定し、エレベーターを速やか
に停止させるようにしたもので、乗客の安全を確保する
ことができるという効果を奏する。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば速度指
令値から速度検出器の正規の出力を予測し、該出力が変
動許容値を超えたときに予測した速度信号を速度検出器
出力の代替信号として速度制御演算に用いるようにした
ので、速度検出器のローラーの跳ねあがりのような突発
的な速度信号の変動に対し急激なリニアモータの推力変
化を抑えることができ、ひいてはエレベーターの乗りか
ごに発生する不快なショックを防止することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の構成を示す図である。
【図2】この発明の実施例1の各部の信号レベルを示す
図である。
【図3】この発明の実施例2の構成を示す図である。
【図4】この発明及び従来のリニアエレベーターを示し
た図である。
【図5】図4のA−A断面を表した図である。
【図6】この発明及び従来のリニアエレベーターの速度
制御装置を含む制御システムの概略を示す図である。
【符号の説明】
1 乗りかご 2 釣合おもり 2a〜2f リニアモータ 3 ワイヤーロープ 6 ガイドレール 7 二次導体 8a ローラー 8b 速度検出器本体 8c 出力ケーブル 9 動力ケーブル 11 インバータ装置 11a ダイオードコンバータ 11b インバータ 12 速度制御装置 12a 速度制御部 12b PWM回路 31 微分回路 32 許容幅設定回路 33a、33b コンパレータ 34 ノアゲート 35 切り替えスイッチ 41 代替演算時間制限回路 41a タイマー 41b アンドゲート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベーターの乗りかご又は釣合おもり
    の一方にリニアモータの一次コイルを配置して駆動体と
    し、昇降路の全長に渡って前記一次コイルと対向するよ
    うに配置した二次導体又は電機子コイルとの間で生ずる
    電磁力を用いて前記乗りかごを昇降させるようにし、前
    記駆動体のガイドレールに接触して転動するローラーを
    介して回転する前記駆動体に取り付けられた速度検出器
    を用いて速度制御を行うリニアエレベーターの速度制御
    装置において、速度指令値を微分して速度変化を検出す
    る微分手段と、この微分手段の出力に基づいて同時刻に
    おける前記駆動体の実速度の予測をする予測手段と、前
    記実速度予測値と前記速度検出器が検出した実速度とを
    比較する比較手段と、前記速度検出器の出力変動の許容
    幅を設定する許容幅設定手段と、前記比較手段の出力が
    前記許容幅内に収まっている間は前記速度検出器の出力
    を速度制御用に使用するように切り替え、前記出力が前
    記許容幅を超えたときには前記速度検出器の出力の代わ
    りに前記実速度予測値を速度制御用に使用するように切
    り替える切替手段とを備えたことを特徴とするリニアエ
    レベーターの速度制御装置。
JP4172830A 1992-06-30 1992-06-30 リニアエレベーターの速度制御装置 Pending JPH0616347A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108429232A (zh) * 2018-05-14 2018-08-21 兖州煤业股份有限公司 主井提升机保护电路

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108429232A (zh) * 2018-05-14 2018-08-21 兖州煤业股份有限公司 主井提升机保护电路

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