JPH0616299U - つぎ口 - Google Patents

つぎ口

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JPH0616299U
JPH0616299U JP5931392U JP5931392U JPH0616299U JP H0616299 U JPH0616299 U JP H0616299U JP 5931392 U JP5931392 U JP 5931392U JP 5931392 U JP5931392 U JP 5931392U JP H0616299 U JPH0616299 U JP H0616299U
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JP
Japan
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spout
tip
wall
angle
liquid
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Application number
JP5931392U
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English (en)
Inventor
宣司 阿久津
Original Assignee
宣司 阿久津
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 つぎ口先端外壁に液がまわらず、また、つぎ
口先端に液滴がたまって落ちないようにつぎ口を改良
し、安全、清潔で便利なつぎ口を提供する。 【構成】 つぎ口先端内壁下底の先端部分の中心線の角
度が、容器を正常においた場合に対して、水平もしくは
外側下方に10°以内から、内側下方に20°以内の角
度の範囲になるように設け、つぎ口先端内壁下部が20
°〜60°の角度を有するV字型に形成されている。ま
た、上記構成において、つぎ口先端内壁下部が40°以
上の角度を有するV字型で、かつ、つぎ口先端内壁下底
の肉厚が1.5mm以上であって、V字型谷部に幅0.5
〜3mm、深さ0.5mm〜5mm、つぎ口先端から長さ10
mm以上の直線の溝が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、やかん、きゅうす、ビーカー、ポット、ひしゃく等のつぎ口に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
容器のつぎ口は、容器の形状、収容する液の理化学性等に適合するよう、さま ざまなものとなっている。元来つぎ口は、容器中の液をトラブルなく、スムース に流出させる目的で設けられているものであるが、従来のつぎ口から液の流出状 況を詳細に観察すると、つぎはじめ、つぎ途中、つぎ終りに、つぎ口先端外壁に 液がまわり込み、また、つぎ終りに、つぎ口先端に1〜2滴の液がたまり、これ が容器外壁につたわり、容器外壁を汚し、さらに容器外に落ち、床やテーブル等 を汚す等の欠点があり、不便である。
【0003】 特に化学薬品など危険を伴う液をあつかう場合には、これらのトラブルを避け るため、つぎ口にガラス棒等をあてて操作する方法を行ったり、また、きゅうす に見られるような撥水性のポリ管をつぎ口先端に装着して、トラブルを緩和する 方法などがとられている。しかし、これらはいずれも、つぎ口自体のトラブルを 完全に解消するにはいたっていない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、つぎ口先端外壁に流出液がまわらず、また、つぎ口先端に液滴がた まって落ちないように、つぎ口を改良し、安全、清潔で便利なつぎ口を提供する ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案者は、上記課題を解決するため研究した結果、液体の表面張力、毛細管 現象をたくみに作用させあうように、つぎ口の形状、構造などを改良することに よって、目的が達成されることを見出し、本考案を完成するにいたった。
【0006】 すなわち、本考案は、つぎ口先端内壁下底の先端部分の中心線の角度が、容器 を正常においた場合に対して、水平もしくは外側下方に10°以内から、内側下 方に20°以内の角度の範囲になるように設け、つぎ口先端内壁下部が20°〜 60°の角度を有するV字型であることを特徴とするつぎ口である。
【0007】 また、本考案は、上記構成において、つぎ口先端内壁下部が40°以上の角度 を有するV字型で、かつ、つぎ口先端内壁下底の肉厚が1.5mm以上であって、 V字型谷部に幅0.5〜3mm、深さ0.5〜5mm、つぎ口先端から長さ10mm以 上の直線の溝が設けられていることを特徴とするつぎ口である。
【0008】 つぎに、本考案の構造と作用について、図面をもとに説明する。図1、図2に おいて、つぎ口先端内壁下底の先端部分の中心線2は、容器を正常においた場合 に対して、水平もしくは外側下方に10°以内から、内側下方に20°以内の角 度の範囲になるように設けてあることにより、例え容器の液が満量であっても、 液の容量に左右されずに、液の流出角度が、つぎ口先端外壁面に対して、殆ど9 0°以内の鋭角にならないので、流出液がつぎ口先端外壁に引きつけられ難くな る。このため液のつぎ始めから、つぎ終りにいたるまで、つぎ口外壁への液のま わり込み現象は殆ど発生しない。
【0009】 これに対して図1、図2において、つぎ口先端内壁下底の先端部分の中心線2 が外側下方へ10°以上傾斜している場合は、特に容器を急に立てながらつぎ方 を中止したときに、つぎ口先端外壁への液のまわり込みがおこりやすく、また、 つぎ終りのときには、液がつぎ口先端部にたまり、容器内へもどり難くなる。ま た、図1、図2において、つぎ口先端内壁下底の先端部分の中心線2が内側下方 に20°以上傾斜している場合は、液の流出角度が90°以内の鋭角になり、つ ぎ口先端外壁に液が引きつけられるため、液のまわり込みや液滴がこぼれる原因 となる。それゆえ、図1、図2におけるつぎ口先端内壁下底の先端部分の中心線 2は、水平もしくは外側下方に10°以内から、内側下方に20°以内の角度の 範囲であることが効果的である。
【0010】 図1、図3において、つぎ口先端下部左側内壁3とつぎ口先端下部右側内壁4 が、図3のようにV字型で20°〜60°の角度であると、つぎ口先端下部の液 の流出状態がV字型横断面を呈する結果、つぎ口先端外壁への引きつけ力が弱め られる。また、つぎ終りのときは、一条の細い流れとなるので、液の表面張力で 球状の液滴となりやすく、液の容器内へのもどりのきれをよくする。
【0011】 図3において、つぎ口先端下部左側内壁3とつぎ口先端下部右側内壁4のV字 型の角度が20°以下であると、双方壁面が近接して、液の流れが妨げられる。 反対に図3のつぎ口先端下部左側内壁3とつぎ口先端下部右側内壁4のV字型の 角度が60°以上であると、V字型の効果は減殺される。したがって、図1、図 3のつぎ口先端下部左側内壁3とつぎ口先端下部右側内壁4はV字型で、角度は 20°〜60°の範囲が適当である。
【0012】 図3において、つぎ口先端下部左側内壁3とつぎ口先端下部右側内壁4のV字 型の角度が40°以上であると、つぎ終りのときの液のもどりのきれが悪く、ま た、図2において、つぎ口先端内壁下底の先端部分の中心線2の下部肉厚が厚い 場合は、つぎ終りのとき、1〜2滴の液滴がつぎ口先端部1にたまり、液滴落下 の原因となる。そこで、本考案においては、これを解決するため、図1、図2、 図3において、つぎ口先端部1から溝5を、つぎ口先端下部左側内壁3とつぎ口 先端下部右側内壁4の構成するV字型谷部に、幅0.5〜3mm、深さ0.5〜5 mm、つぎ口先端部1から長さ10mm以上設けることによって、この溝5が1種の 毛細管構造を形成する。
【0013】 このためつぎ終りのとき、つぎ口先端部1にまさにたまろうとする液滴に、溝 5による毛細管現象がはたらき、液滴は瞬時に吸引され、つぎ口先端部1の液滴 は消失し、液滴はつぎ口外にこぼれ落ちないのである。溝5の幅、深さ、長さは 、少なくも1〜3滴の液滴を完全に吸引するのに必要な空隙容積が必要条件とな るので、上記の寸法が適当となる。 なお、溝5は、つぎ口先端部1にたまる液滴を吸引するから、つぎ口先端部1 に開孔し、直線に設けることが効果的である。また、溝5の構造は、切さく、成 形方法によるものなど、いずれでもさしつかえない。
【0014】 以上説明したように、つぎ口先端内壁下底の先端部分の中心線2の角度が、容 器を正常においた場合に対して、水平もしくは外側下方に10°以内から、内側 下方に20°以内の角度の範囲になるように設ける効果、つぎ口先端内壁下部が 20°〜60°の角度を有するV字型である効果、およびつぎ口先端内壁下部の V字型の角度が40°以上である場合、およびつぎ口先端内壁下底の肉厚が1. 5mm以上である場合に、V字型谷部に、幅0.5〜3mm、深さ0.5〜5mm、つ ぎ口先端から長さ10mm以上の直線の溝があることの効果により、つぎ口外壁へ の液のまわり込みを防ぎ、つぎ終りのときの液の容器へのもどりのきれをよくし 、つぎ口先端部の液滴の付着、たまりを防ぐなど相乗複合効果が発揮されるので 、極端に比重、表面張力の小さい液体や高粘度の液体を除き、本考案のつぎ口は 、つぎ口から外壁への液のまわり込みや液滴の落下を完全に防止できるのである 。なお、つぎ口先端部を撥水性の材料とすることによって、本考案の実施効果を 一層明確にすることができる。
【0015】
【実施例】
実施例1 図4はやかんのつぎ口についての実施例を示す。やかんを正常においた場合に 対して、図2に示すように、つぎ口先端内壁下底の先端部分の中心線2が水平に なるように設け、図3に示すように、つぎ口先端内壁下部を35°のV字型にす る。また、図1、図2、図3に示すように、V字型谷部に幅1mm、深さ1.5mm 、つぎ口先端部1から長さ15mmの溝5を設けたつぎ口を作製する。
【0016】 実施例2 図5はビーカーのつぎ口についての実施例を示す。ビーカーを正常においた場 合に対して、図2に示すようにつぎ口先端内壁下底の先端部分の中心線2が、内 側下方に10°の角度になるように設け、図3に示すように、つぎ口先端内壁下 部を50°のV字型にする。また、図1、図2、図3に示すように、V字型谷部 に幅1.5mm、深さ1.5mm、つぎ口先端部1から長さ15mmの溝5を設けたつ ぎ口を作製する。
【0017】
【考案の効果】
実施例1により作製したやかんを用い、それぞれ水、熱湯、牛乳、醤油、清酒 を入れて、つぎ口からつぎ出した場合、つぎ口外壁に一切液がまわることがなく 、また、一滴の液滴もつぎ口先端にたまらず、つぎ口から落下しないことを確認 した。つぎに、実施例2により作製したビーカーを用い、それぞれ水、熱湯、醤 油、ソース、酢、清酒、飽和尿素液、硫酸、苛性ソーダ液を入れて、つぎ口から つぎ出した場合、つぎ口外壁に一切液がまわることがなく、また、一滴の液滴も つぎ口先端にたまらずに、まったくつぎ口から液が落下しないことを確認した。 以上のように、本考案の効果は明瞭で、従来のつぎ口の欠陥を改良した本考案 の実施により、極めて安全、清潔で便利なつぎ口を社会に提供することができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のつぎ口先端平面拡大図である。
【図2】図1のA−A矢視断面拡大模式図である。
【図3】本考案のつぎ口先端部の正面拡大図である。
【図4】実施例1に示すやかんの側面図である。
【図5】実施例2に示すビーカーの正面図である。
【符号の説明】
1・・・つぎ口先端部 2・・・つぎ口先端内壁下部の先端部分の中心線 3・・・つぎ口先端下部左側内壁 4・・・つぎ口先端下部右側内壁 5・・・溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 つぎ口先端内壁下底の先端部分の中心線
    の角度が、容器を正常においた場合に対して、水平もし
    くは外側下方に10°以内から、内側下方に20°以内
    の角度の範囲になるように設け、つぎ口先端内壁下部が
    20°〜60°の角度を有するV字型であることを特徴
    とするつぎ口。
  2. 【請求項2】 つぎ口先端内壁下底の先端部分の中心線
    の角度が、容器を正常においた場合に対して、水平もし
    くは外側下方に10°以内から、内側下方に20°以内
    の角度の範囲になるように設け、つぎ口先端内壁下部が
    40°以上の角度を有するV字型で、かつ、つぎ口先端
    内壁下底の肉厚が1.5mm以上であって、V字型谷部に
    幅0.5〜3mm、深さ0.5〜5mm、つぎ口先端から長
    さ10mm以上の直線の溝が設けられていることを特徴と
    するつぎ口。
JP5931392U 1992-08-03 1992-08-03 つぎ口 Pending JPH0616299U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08290059A (ja) * 1995-04-21 1996-11-05 Ceratec:Kk 燃焼器具用白金触媒部材

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