JPH0616081A - フロアカーペットのバッキング樹脂組成物 - Google Patents
フロアカーペットのバッキング樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH0616081A JPH0616081A JP19652392A JP19652392A JPH0616081A JP H0616081 A JPH0616081 A JP H0616081A JP 19652392 A JP19652392 A JP 19652392A JP 19652392 A JP19652392 A JP 19652392A JP H0616081 A JPH0616081 A JP H0616081A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- density polyethylene
- linear low
- polyethylene resin
- resin
- low density
- Prior art date
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- Pending
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- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 剛性と成形性のバランスにすぐれたカーペッ
トバッキング樹脂組成物を提供する。 【構成】 密度が0.935g/cm3 以上の線状低密
度ポリエチレン樹脂ないし高密度ポリエチレン樹脂に対
し、炭素数が8のアルファーオレフィンを導入してなる
側鎖を有する線状低密度ポリエチレン樹脂を、重量で9
5:5〜70:30の割合で混合した。
トバッキング樹脂組成物を提供する。 【構成】 密度が0.935g/cm3 以上の線状低密
度ポリエチレン樹脂ないし高密度ポリエチレン樹脂に対
し、炭素数が8のアルファーオレフィンを導入してなる
側鎖を有する線状低密度ポリエチレン樹脂を、重量で9
5:5〜70:30の割合で混合した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用フロアカーペッ
トに裏打ちするのに好適なバッキング樹脂組成物に関す
る
トに裏打ちするのに好適なバッキング樹脂組成物に関す
る
【0002】
【従来の技術】装飾等を目的として自動車のフロアパネ
ル上には各種のフロアカーペットを敷設している。この
うち,基布にパイルをタフティングしてなるタフテッド
カーペットの裏面には,熱可塑性樹脂のバッキング材を
裏打ちしている。
ル上には各種のフロアカーペットを敷設している。この
うち,基布にパイルをタフティングしてなるタフテッド
カーペットの裏面には,熱可塑性樹脂のバッキング材を
裏打ちしている。
【0003】タフテッドカーペットにバッキング材を裏
打ちする目的は,基布にタフティングしたパイルの抜け
を防止すること,加熱賦形性を付与すること,およびカ
ーペットに一定の剛性を付与すること等にある。
打ちする目的は,基布にタフティングしたパイルの抜け
を防止すること,加熱賦形性を付与すること,およびカ
ーペットに一定の剛性を付与すること等にある。
【0004】上記の目的を達成するバッキング材として
は熱可塑性樹脂を用いることが好ましく、最も多く用い
られているのは低密度ポリエチレン樹脂である。
は熱可塑性樹脂を用いることが好ましく、最も多く用い
られているのは低密度ポリエチレン樹脂である。
【0005】低密度ポリエチレン樹脂は長い側鎖を数多
く持った鎖状分子や分岐構造を持った鎖状分子が集まっ
た分子構造を持ち,軟らかく、伸びやすく、成形性が良
いため、シート押出機によってカーペットの裏面に好適
に裏打ちすることができる。
く持った鎖状分子や分岐構造を持った鎖状分子が集まっ
た分子構造を持ち,軟らかく、伸びやすく、成形性が良
いため、シート押出機によってカーペットの裏面に好適
に裏打ちすることができる。
【0006】しかしながら、昨今,自動車用フロアカー
ペットに対する要求品質が高まり,敷設後の波うちを防
止し、質感を高めるため、従来以上の高い剛性を付与す
ることが必要となってきているが、低密度ポリエチレン
樹脂では、軟らかすぎ必要な剛性が得られないという問
題がある。
ペットに対する要求品質が高まり,敷設後の波うちを防
止し、質感を高めるため、従来以上の高い剛性を付与す
ることが必要となってきているが、低密度ポリエチレン
樹脂では、軟らかすぎ必要な剛性が得られないという問
題がある。
【0007】このため,バッキング材の単位面積あたり
裏打ち量を増加させることも有効であるが,この場合カ
ーペット全体の重量が増加し,好ましくない。
裏打ち量を増加させることも有効であるが,この場合カ
ーペット全体の重量が増加し,好ましくない。
【0008】また,バッキング材の材質を高(中)密度
ポリエチレンや線状低密度ポリエチレン樹脂などの、低
密度ポリエチレン樹脂と比較して密度の高い樹脂で代替
すると剛性が向上することはわかっていたが、これらは
成形性におとり、カーペットの加熱賦形後に製品が収縮
した際、バッキング材に割れを生じ,使用することがで
きなかった。
ポリエチレンや線状低密度ポリエチレン樹脂などの、低
密度ポリエチレン樹脂と比較して密度の高い樹脂で代替
すると剛性が向上することはわかっていたが、これらは
成形性におとり、カーペットの加熱賦形後に製品が収縮
した際、バッキング材に割れを生じ,使用することがで
きなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決するフロアカーペットのバッキング樹脂組成物を提供
する。
決するフロアカーペットのバッキング樹脂組成物を提供
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では課題を解決す
るため種々検討した結果、密度が0.935g/cm3
以上の線状低密度ポリエチレンないし高密度ポリエチレ
ン樹脂と、炭素数が8のアルファーオレフィンを導入し
てなる側鎖を有する線状低密度ポリエチレン樹脂を重量
比で、95:5〜70:30の範囲で混合することによ
り,前記課題を解決し,バランスのとれたバッキング樹
脂が得られることを発見した。
るため種々検討した結果、密度が0.935g/cm3
以上の線状低密度ポリエチレンないし高密度ポリエチレ
ン樹脂と、炭素数が8のアルファーオレフィンを導入し
てなる側鎖を有する線状低密度ポリエチレン樹脂を重量
比で、95:5〜70:30の範囲で混合することによ
り,前記課題を解決し,バランスのとれたバッキング樹
脂が得られることを発見した。
【0011】通常、低密度ポリエチレン樹脂は、高圧重
合法によって得られ、長鎖分岐の多い分子構造をとる。
一方線状低密度ポリエチレン樹脂は、中低圧重合法によ
って得られ、直鎖状の分子構造をもっている。このた
め、機械的強度、特に耐ストレスクラッキング性が著し
く向上し、また導入するアルファーオレフィンの種類に
よって、物性が種々変化することが知られている。本発
明では、炭素数が8のアルファーオレフィンを導入して
なる側鎖を有する線状低密度ポリエチレン樹脂を、密度
が0.935g/cm3 以上の線状低密度ポリエチレン
ないし高密度ポリエチレン樹脂に、請求範囲に記載の重
量比で混合することにより、剛性と成形性のバランスが
とれたバッキング組成物が得られる。
合法によって得られ、長鎖分岐の多い分子構造をとる。
一方線状低密度ポリエチレン樹脂は、中低圧重合法によ
って得られ、直鎖状の分子構造をもっている。このた
め、機械的強度、特に耐ストレスクラッキング性が著し
く向上し、また導入するアルファーオレフィンの種類に
よって、物性が種々変化することが知られている。本発
明では、炭素数が8のアルファーオレフィンを導入して
なる側鎖を有する線状低密度ポリエチレン樹脂を、密度
が0.935g/cm3 以上の線状低密度ポリエチレン
ないし高密度ポリエチレン樹脂に、請求範囲に記載の重
量比で混合することにより、剛性と成形性のバランスが
とれたバッキング組成物が得られる。
【0012】ナイロン繊維を基布にタフティングして得
られたタフテッドカーペットの裏面に,シート押出機に
よってTダイから押出された以下のバッキング樹脂を単
位面積あたり重量600g/m2 で裏打ちした。 (実施例1)直鎖状ポリエチレンに炭素数が4のアルフ
ァーオレフィンを導入してなる密度が0.939g/c
m3 の線状低密度ポリエチレン樹脂90重量部に、直鎖
状ポリエチレンに炭素数8のアルファーオレフィンを導
入した側鎖をもつ線状低密度ポリエチレン樹脂10重量
部を混合した樹脂 (比較例1)高圧重合法により得られた一般的な低密度
ポリエチレン樹脂 (比較例2)中低圧重合法により得られた一般的な高密
度ポリエチレン樹脂 (比較例3)中低圧重合法により得られた線状低密度ポ
リエチレン樹脂、ただし導入したアルファーオレフィン
の炭素数が4である。
られたタフテッドカーペットの裏面に,シート押出機に
よってTダイから押出された以下のバッキング樹脂を単
位面積あたり重量600g/m2 で裏打ちした。 (実施例1)直鎖状ポリエチレンに炭素数が4のアルフ
ァーオレフィンを導入してなる密度が0.939g/c
m3 の線状低密度ポリエチレン樹脂90重量部に、直鎖
状ポリエチレンに炭素数8のアルファーオレフィンを導
入した側鎖をもつ線状低密度ポリエチレン樹脂10重量
部を混合した樹脂 (比較例1)高圧重合法により得られた一般的な低密度
ポリエチレン樹脂 (比較例2)中低圧重合法により得られた一般的な高密
度ポリエチレン樹脂 (比較例3)中低圧重合法により得られた線状低密度ポ
リエチレン樹脂、ただし導入したアルファーオレフィン
の炭素数が4である。
【0013】(評価方法1)実施例、比較例の各カーペ
ットから、巾20ミリ、長さ80ミリの短冊状の試験片
を切りだし、ループ形押し込み試験に供して、剛性を比
較した。ループ形押し込み試験は、図1のように、試験
片を巾20ミリ、ループ長さ60ミリにして支持し、く
さび状の圧子を押し込んだ際の最大荷重として記録し
た。 (評価方法2)成形性の評価は、実際に通常のカーペッ
トの成形をおこなって評価した。カーペット原反を裏面
(バッキング材)側から加熱してバッキング材に可塑性
を付与した後、上下型間に配して押圧冷却することで賦
形し、異常の有無を調べた。
ットから、巾20ミリ、長さ80ミリの短冊状の試験片
を切りだし、ループ形押し込み試験に供して、剛性を比
較した。ループ形押し込み試験は、図1のように、試験
片を巾20ミリ、ループ長さ60ミリにして支持し、く
さび状の圧子を押し込んだ際の最大荷重として記録し
た。 (評価方法2)成形性の評価は、実際に通常のカーペッ
トの成形をおこなって評価した。カーペット原反を裏面
(バッキング材)側から加熱してバッキング材に可塑性
を付与した後、上下型間に配して押圧冷却することで賦
形し、異常の有無を調べた。
【0014】(評価結果)前記評価方法による評価結果
を表1に示した。表1より、本考案の効果を確認でき
た。
を表1に示した。表1より、本考案の効果を確認でき
た。
【表1】
【図1】カーペットの剛性評価状態を示す
10 フロアカーペット 11 パイル 12 基布 13 バッキング材 20 圧子
Claims (1)
- 【請求項1】 :の混合比が重量で95:5〜7
0:30の範囲にあるフロアカーペットのバッキング樹
脂組成物 密度が0.935g/cm3 以上の線状低密度ポリ
エチレンないし高密度ポリエチレン樹脂 炭素数が8のアルファーオレフィンを導入してなる
側鎖を有する線状低密度ポリエチレン樹脂
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19652392A JPH0616081A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | フロアカーペットのバッキング樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19652392A JPH0616081A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | フロアカーペットのバッキング樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0616081A true JPH0616081A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=16359160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19652392A Pending JPH0616081A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | フロアカーペットのバッキング樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616081A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0976869A1 (fr) * | 1998-07-28 | 2000-02-02 | Textiles Et Plastiques Chomarat | Revêtement de sol notamment pour automobiles et procédé pour son obtention |
JP2012066505A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 床材用化粧シート、及びそれを用いた床材 |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP19652392A patent/JPH0616081A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0976869A1 (fr) * | 1998-07-28 | 2000-02-02 | Textiles Et Plastiques Chomarat | Revêtement de sol notamment pour automobiles et procédé pour son obtention |
FR2781822A1 (fr) * | 1998-07-28 | 2000-02-04 | Textiles Plastiques Chomarat | Revetement de sol notamment pour automobiles et procede pour son obtention |
JP2012066505A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 床材用化粧シート、及びそれを用いた床材 |
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