JPH06160463A - ストレスコーン電気試験装置 - Google Patents

ストレスコーン電気試験装置

Info

Publication number
JPH06160463A
JPH06160463A JP30890392A JP30890392A JPH06160463A JP H06160463 A JPH06160463 A JP H06160463A JP 30890392 A JP30890392 A JP 30890392A JP 30890392 A JP30890392 A JP 30890392A JP H06160463 A JPH06160463 A JP H06160463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stress cone
electric field
insulator
field distribution
stress
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30890392A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Kuwaki
亮仙 桑木
Junichi Shinagawa
潤一 品川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
Priority to JP30890392A priority Critical patent/JPH06160463A/ja
Publication of JPH06160463A publication Critical patent/JPH06160463A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cable Accessories (AREA)
  • Testing Relating To Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気試験装置として十分な機械的な強度を持
ち、更にストレスコーンに対し実際の使用状態における
電界分布に近い電界分布を与える。 【構成】 軸部に設けた高圧側電極5の外周にエポキシ
樹脂等から成る絶縁層15を被覆すると共に、ストレス
コーン1に接する部分をケーブル絶縁体と同様の低誘電
率絶縁体16により構成する。これによって、試験段階
においてもストレスコーン1に実際の使用状態に近い電
界分布を与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気ケーブルの端末に
おいて、その絶縁補強のために使用されるストレスコー
ンの試験を行うストレスコーン電気試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ストレスコーンは、高電圧ケーブルの端
末や接続部において電気的ストレスの緩和のために使用
される。このストレスコーンは、通常EPゴムをモール
ド加工して製造される。ストレスコーン完成後は、実際
に設計通りの特性が得られるかどうかを検査する必要が
ある。実際にストレスコーンをケーブルに装着して試験
を行うには、ケーブルの端末処理等煩雑な作業を要求さ
れる。従って、次のような方法により簡便にストレスコ
ーンの電気試験を行うようにしていた。
【0003】図4は従来のストレスコーン電気試験装置
を示す縦断面図である。図に示すように、ストレスコー
ン1は半導電部2及びテーパ状の絶縁部3から構成され
る。このストレスコーン1には、その貫通孔に実際には
ケーブル絶縁体が挿入される。この試験装置ではケーブ
ル絶縁体の代わりに、図に示すように中心に高圧側電極
5を設け、その外側にケーブル絶縁体とほぼ同一外径に
した絶縁層4を有する棒状体を使用する。図に示すよう
な状態で高圧側電極5と低圧側電極6との間に一定の試
験電圧を加え、ストレスコーン1の電気特性の試験が行
なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ののよ
うな従来のストレスコーン電気試験装置には次のような
解決すべき課題があった。図5にストレスコーンを実際
にケーブルに装着した場合の電界分布説明図を示す。図
に示すように、ストレスコーンの絶縁部3は、ケーブル
絶縁体8の外側に嵌め込まれ、ケーブルの接続部を構成
する絶縁補強体9に適当な力で押し付けられている。ま
た、内部電極10やケーブル導体11には実際の送電電
圧が加わる。図に示した多数の曲線は、この縦断面から
見た等電位面を表わしている。この図を見て分かるよう
に、実際の使用状態においては、ストレスコーンの絶縁
部3にはちょうどその外周面、即ち絶縁補強体9と接す
る面に、その高圧側から低圧側に向かう電界が加わる。
なお、設計により、例えば高圧側に近い部分にやや高い
電界が加わるようになったり、その他各種の電界分布を
示す。
【0005】図6には、図4に示したストレスコーン電
気試験装置に装着した際のストレスコーンに加わる電界
分布説明図を示す。図に示すように、ストレスコーン電
気試験装置に装着したストレスコーンの絶縁部3には、
図の多数の曲線に示した電界が加わる。この電界分布を
図5の実際の電界分布と比較すると、ストレスコーンの
絶縁部3の外表面長手方向に見た場合、特に低圧側に近
い部分に高い電界が加わる傾向にあることが分かる。
【0006】このような差が生じるのは、ケーブル絶縁
体が架橋ポリエチレンにより構成されるのに対し、図4
に示すような試験装置の絶縁層4が、エポキシ樹脂等に
より構成されるためである。即ち、両者の誘電率を比較
すると、エポキシ樹脂の誘電率は非常に大きい。このた
めに、図5と図6に示すような電界分布の相違が生じて
しまう。従って、ストレスコーンの低圧側においては、
実際より厳しい条件で試験を行なうことができるのに対
し、ストレスコーンの高圧側においては、実際の使用状
態よりも電界が小さく、十分な性能の試験が困難になる
という問題があった。
【0007】本発明は以上の点に着目してなされたもの
で、電気試験装置として十分な機械的強度を持ち、更に
ストレスコーンに対し実際の使用状態における電界分布
に近い電界分布を与えることができるストレスコーン電
気試験装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のストレスコーン
電気試験装置は、ストレスコーンの貫通孔に挿入され
て、当該ストレスコーンに試験用電圧を印加する棒状体
であって、軸部に電極を配置し、その電極の外周に絶縁
層を設けて成り、前記絶縁層の、少なくとも前記ストレ
スコーンに接する部分を構成する絶縁体が、前記ストレ
スコーンを装着するケーブルの絶縁体の誘電率に近い誘
電率を有するものとされたことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】この装置は、軸部に設けた高圧側電極の外周に
エポキシ樹脂等から成る絶縁層を被覆すると共に、スト
レスコーンに接する部分をケーブル絶縁体と同様の低誘
電率絶縁体により構成する。これによって、試験段階に
おいてもストレスコーンに実際の使用状態に近い電界分
布を与えることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は、本発明のストレスコーン電気試験装置
実施例を示す縦断面図である。図において、この装置で
は、既に図4を用いて説明したような断面構造のストレ
スコーン1の電気試験を行う。このストレスコーン1は
半導電部2及び絶縁部3から構成され、その軸部にケー
ブル絶縁体を挿入するための貫通孔が設けられている。
この貫通孔には中心に高圧側電極5を備え、その外側に
絶縁層15を配置した棒状体が挿入されている。高圧側
電極5及び低圧側電極6の構成は、従来装置と全く同様
であり、絶縁層15は従来装置同様強度を保つためにエ
ポキシ樹脂等から構成される。
【0011】ここで、本発明のストレスコーン電気試験
装置においては、この絶縁層15の外周部分であって、
ストレスコーン1に接する部分を低誘電率絶縁体16に
より構成する。なお、この実施例では、絶縁層15の外
周に図の低誘電率絶縁体16に相当する溝を設け、この
溝にちょうど試験装置を取り囲む絶縁保護のためのガス
を流入させる。即ち、この試験装置の絶縁保護には、六
フッ化硫黄(SF6 )等が使用される。このガスがその
まま低誘電率絶縁体16として使用される。これによっ
て、ストレスコーン1に加わる電界分布が次のように改
善される。
【0012】図2に、本発明のストレスコーン電気試験
装置における電界分布説明図を示す。図に示すように、
ストレスコーンの絶縁部3には、図中の多数の曲線に示
したような等電位面が形成される。この等電位面から分
かるように、ストレスコーンの絶縁部3の外周面を高圧
側から低圧側に向かって見た場合に、その電界分布は図
6に示した従来の装置より十分平坦なものになってい
る。即ち、高圧側における電界分布と低圧側における電
界分布の差が縮まり、既に図5により説明した実際の使
用状態における電界分布に近づいた電界分布となってい
る。従って、従来よりも高圧側に高い電界を与えてスト
レスコーンの試験を行うことが可能となる。上記のよう
に、棒状体自体に従来同様エポキシ樹脂から成る絶縁層
15のみを使用し、その外側に絶縁性のガスを流入させ
て電界分布の改善を図ったのは、試験装置の強度や電気
特性を安定にし、また試験装置に異物が付着したりする
ことによる試験条件の変化等を防止するためである。
【0013】図3には、本発明のストレスコーン電気試
験装置変形例縦断面図を示す。図において、この実施例
の装置は、棒状体の絶縁層15の外周面に、ケーブル絶
縁体の誘電率に近い低誘電率絶縁体17を被覆したもの
である。この低誘電率絶縁体17としては、例えばポリ
エチレン等が使用される。なお、このようにストレスコ
ーンの貫通孔に挿入する棒状体を積層構造にした場合、
その各界面の密着性を十分に高め、また試験対象となる
ストレスコーン1を着脱する際に傷等を生じて試験条件
が変化しないように、強度の高いエポキシ樹脂との密着
性のよい材料を選択することが好ましい。このような構
成にすることによっても、図2に示したように従来の装
置と比較して十分ストレスコーン外周面の電界分布を平
坦にし、実際の使用条件に近づけることができる。
【0014】本発明は以上の実施例に限定されない。上
記実施例においては、ストレスコーンの貫通孔に挿入す
る棒状体として、エポキシ樹脂等の絶縁層外周に、気体
の絶縁体や固体の絶縁体を配置する例を示したが、液体
の絶縁体等を採用してもよく、また何層かに分けて積層
構造とし、いわゆるグレーディングを行なうような構成
にしても差し支えない。
【0015】
【発明の効果】以上説明した本発明のストレスコーン電
気試験装置は、ストレスコーンの貫通孔に挿入する棒状
体の、ストレスコーンに接する部分を構成する絶縁体
が、ストレスコーンを装着するケーブル絶縁体の誘電率
に近い誘電率を有するものにされたため、従来のエポキ
シ樹脂のみによる試験と比較して、ストレスコーンに加
わる電界分布をより実際の使用状態に近づけることがで
きる。これによって、ストレスコーンの性能を検証する
ための試験を更に信頼性の高いものにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストレスコーン電気試験装置実施例を
示す縦断面図である。
【図2】本発明の装置における電界分布説明図である。
【図3】本発明のストレスコーン電気試験装置の変形例
を示す縦断面図である。
【図4】従来のストレスコーン電気試験装置を示す縦断
面図である。
【図5】実際の使用状態におけるストレスコーンの電界
分布説明図である。
【図6】従来の装置における電界分布説明図である。
【符号の説明】
1 ストレスコーン 2 半導電部 3 絶縁部 5 高圧側電極 6 低圧側電極 15 絶縁層 16 低誘電率絶縁体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストレスコーンの貫通孔に挿入されて、
    当該ストレスコーンに試験用電圧を印加する棒状体であ
    って、 軸部に電極を配置し、その電極の外周に絶縁層を設けて
    成り、 前記絶縁層の、少なくとも前記ストレスコーンに接する
    部分を構成する絶縁体が、前記ストレスコーンを装着す
    るケーブルの絶縁体の誘電率に近い誘電率を有するもの
    とされたことを特徴とするストレスコーン電気試験装
    置。
JP30890392A 1992-11-18 1992-11-18 ストレスコーン電気試験装置 Pending JPH06160463A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30890392A JPH06160463A (ja) 1992-11-18 1992-11-18 ストレスコーン電気試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30890392A JPH06160463A (ja) 1992-11-18 1992-11-18 ストレスコーン電気試験装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06160463A true JPH06160463A (ja) 1994-06-07

Family

ID=17986660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30890392A Pending JPH06160463A (ja) 1992-11-18 1992-11-18 ストレスコーン電気試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06160463A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6818828B2 (en) Dry termination for an electric cable
US4109098A (en) High voltage cable
US7938682B2 (en) Adapter, a cable connector with the adapter and a cable connector assembly
AU2009200542B2 (en) Apparatus for a Junction Point Between Two Electrical High-Voltage Cables
US4377547A (en) Molded high voltage splice body
EP2102874A1 (en) Electric bushing and a method of manufacturing an electric bushing
US3801730A (en) High voltage cable splice with provision for testing the insulation thereof and method of making same
JP2017529815A (ja) 大電力ケーブル用電界制御デバイス、および電界制御デバイスの製造方法
US2396283A (en) Method of terminating high-tension cables
JPH06160463A (ja) ストレスコーン電気試験装置
US3860741A (en) Stress cone
CN109802351B (zh) 全干式电缆终端和电缆组件及其制造、组装或改进方法
WO1994005064A1 (en) Electric power cable jointing
JPH08122401A (ja) 長距離電力ケーブル線路の耐電圧試験方法
JP4768551B2 (ja) 導体接続装置およびその組立方法
JPH08262099A (ja) 絶縁破壊電圧試験装置
JP3192033B2 (ja) ケーブル終端
JP2584871Y2 (ja) ストレスコーン
US3104275A (en) Construction of joints and sealing ends for high tension electric cables
JPH06133443A (ja) ケーブル接続部
JP3886565B2 (ja) 断路機能付きケーブルヘッド
JPH09269353A (ja) プレハブ型ケーブル終端部のとう管電気試験装置
JP3192727B2 (ja) ケーブル接続用ブッシング盲栓
JPH07294591A (ja) 電気試験方法
KR910007693B1 (ko) 케이블 접속부용 절연유니트의 검사장치 및 그 방법