JPH06160075A - スクロール羽根の形状測定装置 - Google Patents

スクロール羽根の形状測定装置

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JPH06160075A
JPH06160075A JP30680292A JP30680292A JPH06160075A JP H06160075 A JPH06160075 A JP H06160075A JP 30680292 A JP30680292 A JP 30680292A JP 30680292 A JP30680292 A JP 30680292A JP H06160075 A JPH06160075 A JP H06160075A
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JP
Japan
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impeller
stylus
scroll
attached
moving
Prior art date
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Pending
Application number
JP30680292A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Yoshizumi
恵一 吉住
Keiji Kubo
圭司 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP30680292A priority Critical patent/JPH06160075A/ja
Publication of JPH06160075A publication Critical patent/JPH06160075A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクロール羽根表面に傷を付けることなく高
速・高精度の測定を可能にする。 【構成】 スクロール羽根1が取付けられるエアスピン
ドル2と、その回転角度を検知するロータリエンコーダ
3と、エアスピンドル2の回転角度にほぼ比例した距離
を直線移動するように駆動される移動台5と、移動台5
の移動量を検知するリニアスケール8と、移動台5に取
付けられた板ばね9の先端部に取付けられてスクロール
羽根1に接触するスタイラス10と、板ばね9のたわみ
量を検知するたわみ量検知手段11とを備え、形状測定
時に板ばね9が形状誤差分だけたわむようにして可動部
質量を極めて小さくし、測定圧を小さくして傷を付ける
ことなく高精度の測定を高速にて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエアコン用スクロールコ
ンプレッサにおけるインボリュート曲線或いはアルキメ
デス曲線になっているスクロール羽根の形状を高速・高
精度に測定する形状測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエアコン用スクロールコンプレッ
サにおけるスクロール羽根の形状測定装置は、スクロー
ル羽根が取付けられる回転台と、回転台の回転角度を検
知する角度検知手段と、スクロール羽根の側面に押し当
てるスタイラスが一体的に取付けられ、その押し当て力
の反力を駆動力としてスクロール羽根の半径方向に直線
移動する移動台と、移動台の移動量を検知する移動量検
知手段とから構成されている。
【0003】この装置におけるスクロール羽根に対する
スタイラスの押し当て力は約200gw、移動台の質量
は約1Kgである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の測定装置に
は次の2つの問題がある。1つは、後で詳しく説明する
ように、スクロール羽根に対するスタイラスの押し当て
力の反力で質量の大きい移動台を移動させて測定するた
め測定速度が遅いことである。2つは、スタイラスの押
し当て力、即ち測定圧が大きいため、測定面にスタイラ
スのすじが入る事と、そのため先端の曲率半径の小さな
スタイラスを使用できず、測定面の細かな粗さが測定で
きないことである。
【0005】上記測定速度の決定要因について説明す
る。スタイラスは測定面に沿って動く必要があり、測定
面のうねり、凹凸にスタイラスが追従しなくなると正確
な測定ができなくなるため、測定速度はスタイラスの応
答加速度によって決まる。スタイラスの応答加速度a
は、スタイラスを含む可動部の質量Mと測定圧Fとの
比、つまりa=F/Mで与えられる。したがって、応答
加速度を上げるためには、測定圧を増やし、質量Mを減
らす必要がある。ところが、測定圧Fは測定面に傷を付
けるので小さくしなければならない。そこで、可動部の
質量を小さくするしかないが、従来の構成では限界があ
る。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、スク
ロール羽根表面に傷を付けることなく高速・高精度の測
定が可能なスクロール羽根の形状測定装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のスクロール羽根
の形状測定装置は、スクロール羽根が取付けられる回転
台と、回転台の回転角度を検知する角度検知手段と、回
転台の回転角度にほぼ比例した距離を直線移動するよう
に駆動される移動台と、移動台の移動量を検知する移動
量検知手段と、移動台に取付けられた板ばねの先端部に
取付けられてスクロール羽根に接触するスタイラスと、
板ばねのたわみ量を検知するたわみ量検知手段とを備え
たことを特徴とする。
【0008】たわみ量検知手段としては、発光手段から
放射された光を板ばねのスタイラスが取付けられた先端
部の反対側側面に照射する光照射手段とその反射光の位
置を検知する光位置検知手段から成る光学式や、板ばね
のスタイラスが取付けられた先端部の反対側側面に対向
して配設された静電容量センサから成る静電容量式等を
適用できる。
【0009】
【作用】本発明の上記構成によれば、スクロール羽根の
半径方向に直線移動する移動台をスクロール羽根の設計
形状にほぼ応じて移動させることにより、移動台に小さ
い板ばねを介して取付けたスタイラスがスクロール羽根
に沿って動き、板ばねが設計形状に対するスクロール羽
根の形状誤差にほぼ対応する分だけたわみ、そのたわみ
量を検出することにより移動台の移動量との和からスク
ロール羽根の形状を測定することができ、かつその測定
時に板ばねが形状誤差分だけたわめばよいので、可動部
質量を極めて小さくすることができ、そのため測定圧を
小さくしても高い応答加速度が得られ、小さい曲率半径
のスタイラスを用いた高精度の測定を傷を付けることな
く高速にて行うことができる。
【0010】なお、スクロール羽根の測定位置を非接触
で検出する光式の位置検出手段や静電容量式の位置検出
手段を移動台に直接設けることも考えられるが、光式の
場合はスクロール羽根の表面性状によって光が散乱する
恐れがあって適正な位置検出ができず、静電容量式では
位置検出するのに一定の面積が必要であるため横方向の
分解能が低く、微小な凹凸などを高精度に検出すること
ができない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例のスクロール羽根の
形状測定装置について図1〜図4を参照しながら説明す
る。
【0012】図1において、被測定物であるスクロール
羽根1はエアスピンドル2上に取付けられる。エアスピ
ンドル2はモータ4により一定角速度で回転駆動され、
その回転角Aはロータリエンコーダ3により高精度に測
定され、その測定値はコンピュータに転送される。
【0013】エアスピンドル2の軸芯に対して垂直に交
差するY軸方向の移動台5は、スクロール羽根1の回転
速度に比例した速度で送りねじ6とモータ7にて移動駆
動され、その移動量Bはリニアスケール8により高精度
に測定され、その測定値はコンピュータに転送される。
【0014】移動台5に取付けられた板ばね9の先端に
は直径1mm程度のルビー球のスタイラス10が付いてい
る。このスタイラス10はスクロール羽根1の測定位置
に軽く接触し、スクロール羽根1の形状誤差に応じて板
ばね9のたわみ量Cが変化する。そのたわみ量Cは、図
2に示すたわみ量検知手段11により検出される。
【0015】移動台5はエアスピンドル2の軸芯と平行
なZ軸方向に移動可能な昇降台12に取付けられ、昇降
台12はY軸及びZ軸方向に対して直交するX軸方向に
位置調整可能な可動ベース13に装着されている。14
は昇降台12の駆動用モータ、15は可動ベース13の
駆動用モータである。
【0016】図2に示すたわみ量検知手段11におい
て、半導体レーザ16からの出射光がコリメートレンズ
17で集光され、反射鏡18にて板ばね9の先端部のス
タイラス10とは反対側側面に向けて照射され、その反
射光が反射鏡18を介して光半導体位置検出器18に照
射される。板ばね9は測定圧に応じて円弧状にたわみ、
たわみ量に比例して反射面の角度と位置が変化し、反射
光の光路が変化する。光半導体位置検出器19でこの光
路変化を検出することにより、たわみ量Cを測定でき
る。
【0017】尚、たわみ量の検出には、図3に示すよう
に静電容量センサ20を用いてもよい。ただし、静電容
量センサ20を用いる場合には板ばね9との間隔を0.
1mm程度に小さくしなければならないため、光学式の方
が使い易い。
【0018】たわみ量Cの測定値はAD変換器を通して
コンピュータに転送される。リニアスケール8による測
定値Bとたわみ量Cの和が測定面のY座標となる。
【0019】コンピュータは回転角AとY座標(B+
C)の測定値の列を出力する。横軸に回転角A、縦軸に
変位(B+C)を取ってグラフ化すると、測定面が完全
なインボリュート曲線になっていれば、グラフは図4に
示すような直線(a)になる。
【0020】しかし、測定面には形状誤差があるので、
測定値は誤差を誇張して示すと、直線(a)からずれた
曲線(b)に示すようになる。なお、Y座標の範囲は数
十mmだが、誤差は数μmと一般的には極めて小さい。そ
して、測定値から図4(a)に示すような設計値を引い
たものが測定したい形状誤差である。
【0021】具体構成例の数値を示すと、板ばね9は長
さ15mm、幅4mm、厚さ0.1mmのステンレスばねを、
スタイラス10は直径1mmのルビー球を使用した。板ば
ね9は測定圧F=15mN(〜1.5gw)で、x=
0.34mmだけたわむ。これから板ばね9のばね定数k
=F/x=44(N/m)である。
【0022】測定面の形状誤差は概略10μm以下なの
で、板ばね9のたわみ量の最大値は±50μmとした。
光半導体位置検出器19の検出リニアリティは千分の一
程度なので、測定範囲100μmに対し、測定精度は
0.1μmが得られる。
【0023】また、このスタイラスの応答加速度は(測
定圧/可動部質量)で得られ、その可動部質量は共振周
波数fとばね定数kから次式より得られる。
【0024】f=(k/M)1/2 /2π このスタイラスの共振周波数の実測値は260Hzであ
った。
【0025】これより、可動部質量は16mgとなり、
スタイラスの応答加速度は900m/s2 となる。
【0026】一方、従来装置では、可動部質量1Kg、
測定圧200gwなので、応答加速度は2m/s2 であ
った。従って、本実施例の装置では従来比450倍の応
答加速度を持つことになる。
【0027】測定速度はスタイラスの応答加速度の平方
根だけ速くできるので、4501/2、つまり約20倍測
定速度を速くできることになる。その理由は、測定面を
スタイラスが走査する速度の上限は、測定面のうねりや
凹凸にスタイラスが所定の測定精度で追随できる速度で
決まるからで、測定面のうねりや凹凸により測定面のY
座標が変化する加速度は走査速度の二乗に比例するから
である。
【0028】以上のように、本実施例によればスクロー
ル羽根1の一面を測定する時間は、従来40秒であった
ものが2秒で済むことになる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、以上のようにスクロー
ル羽根の形状測定時に板ばねが形状誤差分だけたわめば
よいので、可動部質量を極めて小さくすることができ、
そのため測定圧を小さくしても高い応答加速度が得ら
れ、小さい曲率半径のスタイラスを用いた高精度の測定
を傷を付けることなく高速にて行うことができ、従って
スクロール羽根の製造工程においてインラインで測定す
ることができ、産業上大なる効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスクロール羽根の形
状測定装置の斜視図である。
【図2】同実施例の板ばねのたわみ量検知手段の構成図
である。
【図3】同実施例に適用可能な他のたわみ量検知手段の
構成図である。
【図4】同実施例の測定値の説明図である。
【符号の説明】
1 スクロール羽根 2 エアスピンドル 3 ロータリエンコーダ 5 移動台 8 リニアスケール 9 板ばね 10 スタイラス 11 たわみ量検知手段 16 半導体レーザ 17 コリメートレンズ 18 反射鏡 19 光半導体位置検出器 20 静電容量センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクロール羽根が取付けられる回転台
    と、回転台の回転角度を検知する角度検知手段と、回転
    台の回転角度にほぼ比例した距離を直線移動するように
    駆動される移動台と、移動台の移動量を検知する移動量
    検知手段と、移動台に取付けられた板ばねの先端部に取
    付けられてスクロール羽根に接触するスタイラスと、板
    ばねのたわみ量を検知するたわみ量検知手段とを備えた
    ことを特徴とするスクロール羽根の測定装置。
  2. 【請求項2】 たわみ量検知手段は、発光手段と、発光
    手段から放射された光を板ばねのスタイラスが取付けら
    れた先端部の反対側側面に照射する照射手段と、その反
    射光の位置を検知する光位置検知手段から成ることを特
    徴とする請求項1記載のスクロール羽根の形状測定装
    置。
  3. 【請求項3】 たわみ量検知手段は、板ばねのスタイラ
    スが取付けられた先端部の反対側側面に対向して配設さ
    れた静電容量式位置検知手段から成ることを特徴とする
    請求項1記載のスクローネ羽根の形状測定装置。
JP30680292A 1992-11-17 1992-11-17 スクロール羽根の形状測定装置 Pending JPH06160075A (ja)

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JP30680292A JPH06160075A (ja) 1992-11-17 1992-11-17 スクロール羽根の形状測定装置

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JP30680292A JPH06160075A (ja) 1992-11-17 1992-11-17 スクロール羽根の形状測定装置

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JPH06160075A true JPH06160075A (ja) 1994-06-07

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ID=17961437

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JP30680292A Pending JPH06160075A (ja) 1992-11-17 1992-11-17 スクロール羽根の形状測定装置

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JP (1) JPH06160075A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006038820A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Kawamura Gishi Kk 石膏型形状計測器
EP1333468A3 (en) * 2002-01-22 2008-01-16 Ebara Corporation Stage device and angle detecting device

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JP2006038820A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Kawamura Gishi Kk 石膏型形状計測器
JP4560715B2 (ja) * 2004-07-22 2010-10-13 川村義肢株式会社 石膏型形状計測器

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