JPH06158436A - 梳綿機の機能補助装置 - Google Patents

梳綿機の機能補助装置

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JPH06158436A
JPH06158436A JP31523692A JP31523692A JPH06158436A JP H06158436 A JPH06158436 A JP H06158436A JP 31523692 A JP31523692 A JP 31523692A JP 31523692 A JP31523692 A JP 31523692A JP H06158436 A JPH06158436 A JP H06158436A
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roller
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doffer
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダからドッファに供給する繊維の品質
の向上を図る。 【構成】 フラット6とドッファ3との間に、シリンダ
2の表面に担持されドッファ3の側に移送される繊維層
に働く機能補助手段11を有し、機能補助手段11は、
シリンダ2の表面にこれよりも低周速度の順方向回転に
て近接した第1、第2のローラ12、13を有し、第1
のローラ12は第2のローラ13と近接するとともにこ
の第2のローラ13よりもシリンダ2の回転方向の下流
側に位置し、第1のローラ12は回転方向に背角となる
針12aを持ち、第2のローラ13は回転方向に働き角
となる針13aを持っていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、梳綿機の機能補助装置
に関し、詳しくはフラットとドッファとの間に、シリン
ダの表面に担持されドッファの側に移行される繊維層に
働き、例えば起綿、除塵等を行う機能補助手段を設けた
梳綿機の補助装置に関するものである。
【0002】
【従来例】図6に示すように、シリンダaがテーカーイ
ンローラbによって繊維を渡されて、これをドッファc
に供給するまでの、シリンダaの表面まわりには、元来
フラットdが設けられている。フラットdはシリンダa
表面の比較的広範囲に亘って設けられ、シリンダaがド
ッファcの側に移行される繊維層を十分に開繊し、十分
な平行度が得られるようになっている。
【0003】しかし梳綿機は近時高速運転されるように
なっている。これに伴いシリンダaからドッファbに渡
される繊維の平行度が低下し、交絡繊維が増加するよう
になった。
【0004】これに対処するのに従来、図6〜図8に示
すようにフラットdとドッファbとの間に、シリンダa
の表面に近接し、これに担持されドッファb側に移行さ
れる繊維層に働く機能補助手段eが設けられている。
【0005】図6に示すこの機能補助手段eは、シリン
ダトップカバーfに嵌め付けたフラットバーであって、
固定状態にてシリンダa上の繊維に働き開繊を行う。
【0006】図7に示す機能補助部材eは、ローラメン
バであり、前記低速回転によってシリンダa上の繊維に
働く針面が更新する。
【0007】また図8に示す機能補助手段eは、シリン
ダaの表面にこれより低周速度で接近して配されたウォ
ーカローラhを持ち、これの針面によってシリンダaの
針面に把持されている繊維jを剥離してこれを蓄層す
る。したがってウォーカローラhはこの繊維jを蓄層す
る分だけシリンダaの表面よりも低周速度とされてい
る。
【0008】さらにウォーカローラh上に蓄層されたウ
エブjは剥離ローラ対kによって剥離し、ディッシュプ
レートlおよびフィードローラmによってシリンダaの
表面に戻し、シリンダaの針面によって徐々に櫛削られ
ながら受け取られて行く。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし梳綿機に供給さ
れる原綿によっては、層厚が著しく不均一なものがあ
る。この場合、図6、図7に示す従来例ではシリンダa
上の繊維を機能補助手段eが開繊補助を行うだけであ
り、繊維の授受はない。したがって前記のような層厚の
不均一は解消されない。
【0010】このような層厚の不均一は、梳綿機によっ
て作られるスライバの太さむらの原因になり、糸の品質
低下につながる。
【0011】図8に示す従来例の場合、シリンダa上の
繊維jは一旦剥離されて蓄層された後、ディッシュプレ
ートlとフィードローラmとによって、シリンダaの針
面によって徐々に櫛削りながらシリンダaの表面に戻す
ので、開繊と同時に前記のような層厚の不均一を是正す
ることはできる。
【0012】しかし構成が複雑であって高価につくし、
狭いスペースにて繊維を複雑な経路で移行させなければ
ならないので、繊維を規定通りに移行させ処理すること
は難く、所定の品質を確保することは実際上困難であ
る。
【0013】また従来のいずれのものも、機能補助手段
e等の補修や清掃を行うのに、機能補助手段をシリンダ
aに近接した動作位置から退避させるには、これを取り
外したり、取り付けたりしなければならないし、取り外
したときの定置スペースや定置台が特別に必要であるか
ら、実際の作業が不便である。
【0014】そこで本発明は、シリンダからドッファに
供給される繊維の品質を向上でき、また機能補助手段の
補修等にも便利な梳綿機の機能補助装置を提供すること
を課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような課
題を達成するために、フラットとドッファとの間に、シ
リンダの表面に担持されドッファの側に移行される繊維
層に働く機能補助手段を備え、機能補助手段は、シリン
ダの表面にこれよりも低周速度の順方向回転にて近接し
た第1、第2のローラを有し、第1のローラは第2のロ
ーラと近接するとともにこの第2のローラよりもシリン
ダの回転方向下流側に位置し、第1のローラは回転方向
に鈍角な働き角の針を持ち、第2のローラは回転方向に
鋭角な働き角の針を持っていることを第1の特徴とする
ものである。
【0016】この場合、第1、第2の各ローラを覆うカ
バーが設けられるのがよいし、カバーの下部には離脱し
た夾雑物を排出する排出手段が接続されているのが好適
である。
【0017】また、シリンダと第1のローラとの近接部
にシリンダ回転方向下流側からモートナイフを臨ませる
こともできる。
【0018】本発明はまた上記のような課題を達成する
ために、フラットとドッファとの間に、シリンダの表面
に担持されドッファの側に移行される繊維層に働く機能
補助手段を備え、機能補助手段は、揺動できるように設
けられたレバー部材によって支持し、このレバー部材の
揺動により機能補助手段をシリンダ表面との近接位置と
この位置から退避した退避位置との間で移動できるよう
にしたことを第2の特徴とするものである。
【0019】
【作用】本発明の第1の特徴の上記構成では、フラット
部を経た後ドッファ側に移行されるシリンダの表面上の
繊維層は、この移行の途中で、機能補助手段の働きを受
ける。
【0020】機能補助手段の第1、第2の各ローラは、
シリンダ表面にこれよりも低周速度で近接し、第2のロ
ーラは第1のローラよりもシリンダ回転方向の上流側に
位置してシリンダ表面に把持され移行されてくる繊維層
に先に接触するものの、自身の回転方向に働き角を持っ
た針が、シリンダ表面との相対移動によって、シリンダ
表面に把持され移行される繊維層には背角として働くの
で、シリンダ表面に把持された繊維層は第2のローラ表
面に把持されることはなく通常通りにドッファ側に移行
される。
【0021】これによってシリンダ上のウエブは第1の
ローラに到達する。このとき第1のローラは自身の回転
方向に背角を持った針が、シリンダ表面との相対移動に
よって、シリンダ表面に把持され移行される繊維層には
働き角として働いて、これをシリンダとの前記相対速度
により起綿し、また除塵することができるし、過剰な繊
維分を自身の側に掻き取るようにして受け取り、第2の
ローラの側に移行させるので、シリンダに把持されてド
ッファの側に移行する繊維層の層厚を常に均一にするこ
とができる。
【0022】第1のローラに把持され第2のローラの側
に移行される繊維は、第2のローラとの近接部に至る
と、今度はこれら第1、第2の各ローラの相対移動によ
って、第1のローラ表面の針は背角として、第2のロー
ラ表面の針は働き角として、それぞれ前記繊維に働くの
で、この繊維は第1のローラ側から第2のローラ側に移
行され、以降第2のローラによってシリンダの前記過剰
繊維が掻きとられる位置よりも上流側に返送する。
【0023】第2のローラによってシリンダの表面に返
送されてくる繊維は、シリンダと第2のローラとの相対
移動によって、第2のローラ表面の針は前記のように背
角で、シリンダ表面の針は働き角で前記繊維に働くの
で、この繊維は第2のローラ側からシリンダ側に移行さ
れ、シリンダ上面に把持されドッファ側に移行されてく
る繊維層に合流される。
【0024】この戻される位置の繊維層の層厚は小さい
と限らないが、前記動作を繰り返すことによって、ウエ
ブの層厚の過剰を確実に矯正しながら、繊維層の層厚が
不足している部分に繊維を補い、繊維層の層厚を平均化
することができる。
【0025】要するに機能補助手段は、梳綿機の起綿や
除塵の機能と、繊維層の層厚制御機能とを補助すること
ができる。
【0026】第1、第2の各ローラを覆うカバーを設け
ていると、作業者等が第1、第2の各ローラに不用意に
触れて事故を起こすようなことを防止することができる
し、第1、第2の各ローラに外部から異物が飛び込むよ
うなことを回避することができる。
【0027】またカバーの下部に排出手段が設けられて
いると、前記第1、第2の各ローラによる除塵等にて繊
維層から離脱された葉カス、短繊維等の夾雑物をカバー
外へ排出することができる。
【0028】また、シリンダと第1のローラとの近接部
の下流側にモートナイフが臨んでいると、シリンダの表
面に把持されてそのままドッファ側に移行しようとする
繊維層とこの繊維層から第1のローラによって把持され
剥ぎ取られていく過剰繊維との分かれ目に前記モートナ
イフの先端が位置してそれまで表面に出なかった繊維層
中のドッファ側に抜ける主流繊維層に解舒作用を及ぼす
ので、ドッファの側に移行しようとする繊維層の層中に
残留していた葉かすや種かす、あるいはネップといった
夾雑物をさらに除去することができる。
【0029】本発明の第2の特徴の上記構成では、機能
補助手段はシリンダ表面に近接した動作位置にて働き、
シリンダからドッファに移行する繊維層の品質を向上す
るように機能補助するが、これを支持しているレバーの
揺動によって、機能補助手段をシリンダ表面での動作位
置とこの動作位置から退避する退避位置とに、前記レバ
ーによる支持状態のまま移動できるので、機能補助手段
をいちいち取り外したり、取付けたりしなくても、また
取り外した機能補助手段を定置しておくための特別な定
置スペースや定置部材を必要とすることなく、機能補助
手段をシリンダ表面から必要に応じて退避させ、機台の
ストリッピングドアを開けてシリンダの磨針や、ストリ
ッピング針の清掃を行うといった保全管理等、各種作業
を行えるようにすることができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の幾つかの実施例について、添
付の図面を参照しながら説明する。
【0031】図1、図2は本発明の第1の実施例として
の機能補助装置が適用された梳綿機の概略構成を示して
いる。
【0032】図1に示すように梳綿機では、テーカーイ
ンローラ1、シリンダ2、ドッファ3が順次近接して水
平方向に配設されている。
【0033】テーカーインローラ1にはディッシュプレ
ート4上のラップがフィードローラ5によって供給さ
れ、テーカーインローラ1は表面上の回転方向に鋭角な
働き角を持った針1aによって前記供給される繊維をデ
ィッシュプレート4の先端との間で解舒して主に夾雑物
を除去しながら受け取りシリンダ2側に移行する。
【0034】シリンダ2は表面の回転方向に働き角を持
った針2aによって、テーカーインローラ1が移行して
くる繊維層を剥ぎ取りドッファ3の側に移送させる。
【0035】シリンダ2の表面のテーカーインローラ1
側からドッファ3側に繊維層を移送する範囲には、図1
に示すようにフラット6が設けられている。このフラッ
ト6はシリンダ2の表面よりも低周速度で駆動され、回
転方向に働き角を持った針6aを有していて、シリンダ
2の表面との相対移動によって働き角にてドッファ3側
に移行される前記繊維層を比較的長い距離に亘って開繊
し、繊維の平行度を高める筈である。
【0036】したがってシリンダ2からドッファ3に供
給される繊維層は、夾雑物がなく繊維の平行度のよいも
のである。
【0037】しかし原綿の種類やランク等によって、夾
雑物はなお残存していることがあるし、繊維の層厚にむ
らがあることがある。特に梳綿機の高速運転下ではこの
ようなことがしばしばある。これは高速化によって梳綿
機の各部の機能が低下し、あるいは追いつけないことに
起因している。
【0038】このような点を機能補助するのに本実施例
では、フラット6とドッファ3の間でシリンダ2の表面
に近接配置されて、シリンダ2の表面に把持されて移行
される繊維に働く機能補助手段11を設けてある。
【0039】この機能補助手段11は、シリンダ2の表
面にこれよりも低周速度で順方向回転で近接する第1、
第2の各ローラ12、13を有している。第1のローラ
12は第2のローラ13よりもシリンダ2の回転方向下
流側に位置している。
【0040】第1のローラ12の表面には、自身の回転
方向に背角を持ち、シリンダ2の表面との間の相対移動
から見て働き角を持つ針12aを有し、第2のローラ1
3の表面には自身の回転方向に働き角で、第1のローラ
12の表面との間の相対移動からみても働き角を有する
とともに、シリンダ2の表面との間の相対移動からみて
背角を持つ針13aを有している。
【0041】以上によって、シリンダ2の表面に担持さ
れて移送される繊維層が、フラット6部を経た後ドッフ
ァ3側に移行される途中で、機能補助手段11の働きを
受けることになる。
【0042】ここで機能補助手段11の第1のローラ1
2はシリンダ2との間に7/1000inのゲージを持
つのに対し、第2のローラ13はシリンダ2との間に9
/1000inのゲージを持っている。そして第1、第
2の各ローラ12、13の間は8/1000inのゲー
ジに設定されている。
【0043】そして第1、第2の各ローラ12、13
は、シリンダ2の表面にこれよりも低周速度で近接し、
第2のローラ13は第1のローラ12よりもシリンダ2
の回転方向の上流側に位置してシリンダ2の表面に把持
され移送されてくる繊維層に先に接触する。しかし前記
のようにシリンダ2とのゲージが第1のローラ12とシ
リンダ2との間のゲージよりも広いことと、自身の回転
方向に働き角を持った針13aが、シリンダ2表面との
相対移動によって、シリンダ2の表面に把持され移送さ
れる繊維層には背角で働くので、シリンダ2の表面に把
持された移送される繊維層は第2のローラ13の表面に
把持されることはなく通常通りに移送される。
【0044】これによってシリンダ2上の繊維層は第1
のローラ12に到達する。このとき第1のローラ12は
自身の回転方向に背角を持った針12aが、シリンダ2
の表面との相対移動によって、シリンダ2の表面に把持
され移送される繊維層には働き角として働き、これをシ
ンリンダ2との前記相対速度により起綿し、また除塵す
ることができるし、過剰な繊維分を自身の側に掻き取る
ようにして受け取り、第2のローラ13の側に移送する
ので、シリンダ2に把持されてドッファ3の側に移行す
る繊維層の層厚を常に均一にすることができる。
【0045】第1のローラ12に把持され第2のローラ
13の側に移送される繊維は、第2のローラ13との近
接部に至ると、今度はこれら第1、第2の各ローラ1
2、13の相対移動によって、第1のローラ12の表面
の針12aは背角で、第2のローラ表面の針13aは働
き角で、それぞれ前記繊維に働くので、この繊維は第1
のローラ12の側から第2のローラ13の側に移行され
ながら厚い部分や縺れた部分を開繊され、以降第2のロ
ーラ13によってシリンダ2の前記過剰繊維が掻きとら
れる位置よりも上流側に返送する。
【0046】第2のローラ13によってシリンダ2の表
面に返送されてくる繊維は、シリンダ2と第2のローラ
13との相対移動によって、第2のローラ13の表面の
針13aは前記のように背角で、シリンダ2の表面の針
2aは働き角で前記繊維に働くので、この繊維は第2の
ローラ13の側からシリンダ2の側に移行され、シリン
ダ2上に把持され移送されてくる繊維層に合流される。
【0047】この戻される位置の繊維層の層厚は小さい
と限らないが、前記動作を繰り返すことによって、繊維
層の層厚の過剰を確実に矯正しながら、繊維層の層厚が
不足している部分に繊維を補い、繊維層の層厚を常に均
一にすることができる。
【0048】要するに機能補助手段11は、梳綿機の開
繊や起綿、除塵の機能と、繊維層の層厚制御機能とを補
助することができる。
【0049】第1、第2の各ローラ12、13を覆うカ
バー21を設けている。これによって作業者等が第1、
第2の各ローラ12、13に不用意に触れて事故を起こ
すようなことを防止することができるし、第1、第2の
各ローラ12、13に外部から異物が飛び込むようなこ
とを回避することができる。したがって作業者の安全と
機能補助手段11の安全とが図れる。
【0050】このカバー21の下部には第1、第2の各
ローラ12、13の働きによって除塵等され離脱した葉
カス、短繊維等の夾雑物を捕集する筒状の捕集部21a
を設け、この捕集部21aの側面に接続した排出手段と
しての吸引パイプ24によって前記夾雑物を吸引排出で
きるようにしてある。これによりカバー21内および第
1、第2の各ローラ12、13まわりを自動的に清掃す
ることができる。
【0051】本実施例ではシリンダ2の表面のフラット
6と機能補助手段11との間と、機能補助手段11とド
ッファ3との間のそれぞれを覆うトップシート22、ボ
トムシート23とを設けてあり、これらトップシート2
2およびボトムシート23の間に前記カバー21を設け
てある。
【0052】また、シリンダ2と第1のローラ12との
近接部の下流側には、ボトムシート23の上端部に配置
したモートナイフ25の先端を臨ませてある。これによ
って、シリンダ12の表面に把持されてそのままドッフ
ァ3の側に移行しようとする繊維層とこの繊維層から第
1のローラ12によって把持され剥ぎ取られていく過剰
繊維層との分かれ目に前記モートナイフ25の先端が位
置してそれまで表面に出なかった繊維層中の繊維に解舒
作用を及ぼすので、なお繊維層の層中に残留していた葉
カスや種カス、あるいはネップ、短繊維といった夾雑物
をさらに除去することができる。
【0053】なお、モートナイフ25は下端部の軸25
aを中心に回動できるようにし、シリンダ2に表面に担
持されてドッファ3の側に移行される繊維層の層厚や繊
維の種類に応じて先端25bとシリンダ2との間のゲー
ジGを調節し、ここでの夾雑物の除去が適正に行われる
ようにする。ゲージGは、通常0.175mm程度に設
定される。
【0054】また機能補助手段11の第1、第2の各ロ
ーラ12、13どうし、あるいはこれらとシリンダ2と
の前記ゲージは、繊維や質の違いに応じて調節するのが
好適である。
【0055】例えば、繊維が太いときにはゲージを広く
とり、細い繊維に対しては狭くとる。
【0056】また天然繊維等でクリンプのあるものの場
合には、ゲージをやや広くとり、クリンプのないものに
はゲージを狭くとる。
【0057】図3〜図5は本実施例の第2の実施例を示
し、機能補助手段11とカバー21とをユニットに構成
し、これを支持レバー31により支持した点で、第1の
実施例と大きく異なっている。
【0058】支持レバー31はドッファ3の両側に位置
して図示しないフレームにボルト止めした取付け金具3
0に下端が軸32によって枢支され、各支持レバー31
の上端間にボルト33によって取付けられている。
【0059】これによって、機能補助手段11は支持レ
バー31の揺動によって、シリンダ2の表面での図3に
示す動作位置と、この動作位置から退避してドッファ3
のケーシング34の上にカバー21が載って受け止めら
れる退避位置とに、前記支持レバー31による支持状態
のまま移動できるので、機能補助手段11をいちいち取
り外したり、取付けたりしなくても、また取り外した機
能補助手段11を定置しておくための特別な定置スペー
スや定置部材を必要とすることなく、機能補助手段11
をシリンダ2の表面から必要に応じて退避させ、各種補
修作業を行えるようにすることができる。
【0060】また本実施例では、カバー21の下部の捕
集部21a内に、ここに溜まった風綿を送り出すスクリ
ュウ35を設け、捕集部21に接続した輸送パイプ36
を通じて捕集容器37内に落とし込み、あるいは押し出
して捕集容器37に収容されるようにしてある。
【0061】スクリュウ35の駆動は図5に示すように
第1のローラ12および第2のローラ13の駆動機構3
8からベルト39等にて回転をとることによって簡単に
行える。駆動機構38は梳綿機の既設回転軸からベルト
40によって回転をとればよい。
【0062】なお、ベルト40は支持レバー31を枢支
する軸32上のプーリを経て前記既設軸からの回転をと
るようにすると、機能補助手段11を動作位置と退避位
置とに移動するのに、いちいちベルト40を外さなくて
済むので便利である。
【0063】捕集容器37は輸送パイプ36と分離可能
なように接続しておくと、これが満杯になった時点で捕
集容器37を取外し、捕集している風綿を排出して処分
し、あるいは捕集容器37ごと処分することができる。
【0064】もっとも第1の実施例の場合でもこのよう
な処理方式を採用することはできる。しかし第1の実施
例の場合では吸引により捕集するので、吸引経路の設計
によって捕集した風綿をどのような場所に輸送すること
も容易であるから、集中した捕集場所に輸送するのが好
適である。
【0065】また支持レバー31によって支持する機能
補助手段11は、前記各実施例に示すもののほか、どの
ような機能補助を行うものにも適用して有用である。
【0066】
【発明の効果】本発明の第1の特徴によれば、シリンダ
に近接する機能補助手段の第1、第2の各ローラが、シ
リンダを含めたそれぞれの針の速度および回転方向との
組み合わせに応じた働き角および背角との働きによっ
て、シリンダ表面に把持され移送される繊維層を起綿し
除塵するのと同時に、過剰な繊維分を掻き取ってドッフ
ァの側に移行する繊維層の層厚を常に均一にするので、
梳綿機が高速運転されると言ったことのために、繊維の
平行度や夾雑物の除去性能が低下したり、層厚のむらが
解消されなかったりするようなことを解消することがで
きる。
【0067】第1、第2の各ローラを覆うカバーを設け
ていると、作業者等が第1、第2の各ローラに不用意に
触れて事故を起こすようなことを防止し、また第1、第
2の各ローラに外部から異物が飛び込むようなことを回
避するので、作業者および機能補助手段双方の安全を図
ることができる。
【0068】またカバーの下部に排出手段が設けられて
いると、前記第1、第2の各ローラによる除塵等にて繊
維層から離脱された葉カス、短繊維等の夾雑物をカバー
外へ排出するので、カバー内を自動的に清掃するそとが
でき、保全管理に便利である。
【0069】また、シリンダと第1のローラとの近接部
の下流側にモートナイフが臨んでいると、シリンダの表
面に把持されてそのままドッファ側に移行しようとする
繊維層とこの繊維層から第1のローラによって把持され
剥ぎ取られていく過剰繊維との分かれ目に前記モートナ
イフの先端が位置してそれまで表面に出なかった繊維層
中のドッファ側に抜ける主流繊維層に解舒作用を及ぼ
し、ドッファの側に移行しようとする繊維層の層中に残
留していた葉かすや種かす、あるいはネップといった夾
雑物をさらに除去するので、得られるウエブの品質を向
上することができる。
【0070】本発明の第2の特徴によれば、機能補助手
段はシリンダ表面に近接した動作位置にて働き、シリン
ダからドッファに移るウエブの品質を向上するように働
くが、これを支持しているレバーの揺動によって、機能
補助手段をシリンダ表面での動作位置とこの動作位置か
ら退避する退避位置とに、前記レバーによる支持状態の
まま移動できるので、機能補助手段をいちいち取り外し
たり、取付けたりしなくても、また取り外した機能補助
手段を定置しておくための特別な定置スペースや定置部
材を必要とすることなく、機能補助手段をシリンダ表面
から必要に応じて退避させ、各種補修作業を可能とし、
機能補助手段をいちいち取り外したり、取付けたりしな
くても、また取り外した機能補助手段を定置しておくた
めの特別な定置スペースや定置部材を必要とすることな
く、機能補助手段をシリンダ表面から必要に応じて退避
させ、機台のストリッピングドアを開けてシリンダの磨
針や、ストリッピング針の清掃を行うといった保全管理
等、各種作業を行えるようにするので、補修等各種作業
に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての機能補助装置が
適用された梳綿機の概略構成図である。
【図2】図1の機能補助手段を詳細に示す断面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例としての機能補助装置が
適用された梳綿機の一部の側面図である。
【図4】図3の機能補助装置を詳細に示す断面図であ
る。
【図5】図3の機能補助装置の斜視図である。
【図6】従来の機能補助装置を示す梳綿機の側面図であ
る。
【図7】従来の他の機能補助装置を示す梳綿機の側面図
である。
【図8】従来の今1つの機能補助装置を示す梳綿機の側
面図である。
【符号の説明】
2 シリンダ 3 ドッファ 6 フラット 11 機能補助手段 12 第1のローラ 12a 針 13 第2のローラ 13a 針 21 カバー 31 支持レバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラットとドッファとの間に、シリンダ
    の表面に担持されドッファの側に移行される繊維層に働
    く機能補助手段を備え、機能補助手段は、シリンダの表
    面にこれよりも低周速度の順方向回転にて近接した第
    1、第2のローラを有し、第1のローラは第2のローラ
    と近接するとともにこの第2のローラよりもシリンダの
    回転方向の下流側に位置し、第1のローラは回転方向に
    背角となる針を持ち、第2のローラは回転方向に働き角
    となる針を持っていることを特徴とする梳綿機の機能補
    助装置。
  2. 【請求項2】 第1、第2の各ローラを覆うカバーが設
    けられている請求項1に記載の梳綿機の機能補助装置。
  3. 【請求項3】 カバー下部には離脱した夾雑物を排出す
    る排出手段が接続されている請求項2に記載の梳綿機の
    機能補助装置。
  4. 【請求項4】 シリンダと第1のローラとの近接部にシ
    リンダ回転方向下流側からモートナイフを臨ませた請求
    項1〜3のいずれかに記載の梳綿機の機能補助装置。
  5. 【請求項5】 フラットとドッファとの間に、シリンダ
    の表面に担持されドッファの側に移行される繊維層に働
    く機能補助手段を備え、機能補助手段は、揺動できるよ
    うに設けられたレバー部材によって支持し、このレバー
    部材の揺動により機能補助手段をシリンダ表面との近接
    位置とこの位置から退避した退避位置との間で移動でき
    るようにしたことを特徴とする梳綿機の機能補助装置。
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