JPH06157360A - 低級炭化水素の低重合法 - Google Patents

低級炭化水素の低重合法

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JPH06157360A
JPH06157360A JP4336665A JP33666592A JPH06157360A JP H06157360 A JPH06157360 A JP H06157360A JP 4336665 A JP4336665 A JP 4336665A JP 33666592 A JP33666592 A JP 33666592A JP H06157360 A JPH06157360 A JP H06157360A
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JP
Japan
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catalyst
zeolite
ethylene
hydrocarbon
reaction
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JP4336665A
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English (en)
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Shunji Kitada
俊二 北田
Kinjiro Saito
金次郎 斉藤
Junichi Ito
潤一 伊藤
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COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Japan Petroleum Exploration Co Ltd
SEKIYU SHIGEN KAIHATSU KK
Original Assignee
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Japan Petroleum Exploration Co Ltd
SEKIYU SHIGEN KAIHATSU KK
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Publication date
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    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エチレンを主成分とする低級炭化水素から高
い転化率および選択率で炭素数4以上のイソパラフィン
に富む炭化水素を製造する方法を与える。エチレンは石
炭や天然ガスから合成することができるので、石油以外
の原料からガソリンを得ることを可能とする。イソパラ
フィンは芳香族炭化水素とは異なり高オクタン価を有し
ながら排気ガス公害を起こしにくいので、公害防止に役
立つ。 【構成】 エチレンを主成分として含む低級炭化水素
を、ZSM−5型構造のガリウム含有ゼオライトと接触
させることにより炭素数4以上のイソパラフィンに富む
炭化水素を生成させることからなる低級炭化水素の低重
合法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低級炭化水素の低重合方
法、詳しくはエチレンを主成分として含む低級炭化水素
を原料として、それをGaを特定量含んだ組成の特定の
ゼオライトと接触させることにより、イソパラフィン分
に富んだ炭素数4以上の炭化水素混合物を収率良く製造
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレンはメタンや天然ガスから合成で
き、石油以外の原料からガソリン原料を製造する方法と
して期待されている。また、イソパラフィンはオクタン
価が高いうえに、芳香族に比べて排気ガス浄化に効果的
である。
【0003】従来、低級炭化水素を原料として、ガソリ
ン留分、またはより高い沸点の液状炭化水素を得る方法
として、原料をゼオライトと接触させる方法が知られて
いる。
【0004】例えば米国特許第4,238,318号で
は、Feを含んだZSM−5型ゼオライトを用いて、イ
ソブテンを400℃、常圧の条件で反応させ、65〜7
4重量%の収率で炭素数5以上の炭化水素を得ている。
【0005】米国特許第4,605,807号では、Z
SM−5あるいはホウ素を含有したZSM−5型ゼオラ
イトを用いて、エチレンを350〜549℃、4.1Kg
/cm2・Gの条件で反応させ、39〜65重量%の収率で
炭素数5以上の炭化水素を得ている。
【0006】米国特許第4,849,571号では、C
o担持SiO2とZSM−5との混合触媒を用いて、水
素、エチレン、窒素、メタン、COを同時に含む原料
を、315℃、21.4Kg/cm2・Gの条件で反応させ
て、53重量%の収率で炭素数5以上の炭化水素を得て
いる。
【0007】米国特許第4,180,689号では、G
aイオン交換ZSM−5を用いて、イソブタンを550
℃、常圧の条件で反応させて、41.7重量%の収率で
芳香族炭化水素を得ている。
【0008】特開昭62−45540号では、Gaイオ
ン交換ZSM−5を用いて、メタンとエタンを同時に含
む原料を625℃、3Kg/cm2・Gの条件で反応させて、
25.2重量%の収率で芳香族炭化水素を得ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術で
は、エチレンやエタン、あるいはメタンを原料とした場
合には、炭素数4あるいは5以上の炭化水素の収率が低
く、触媒活性の経時変化が大きいなど未だ満足する結果
は得られていなかった。
【0010】炭素数1または2の炭化水素を原料とした
場合、炭素数4以上の炭化水素の収率が低い理由として
は、炭素数2以下の炭化水素は、炭素数3以上の炭化水
素に比べて、極端に反応性が劣ることが考えられる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、低温かつ
低圧の反応条件において、原料である低級炭化水素、特
に、エチレンの転化率を高め、さらに重合生成物である
炭素数4あるいは5以上の炭化水素への選択率を高める
べく鋭意研究を行った結果、Gaを特定の濃度で含有さ
せた結晶性ガリウム含有シリケートを触媒として用いる
ことによって、上記課題を解決できることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち本発明の要旨は、メタンあるいは
エチレンを主成分として含む低級炭化水素を、以下の式
で表される組成を有し、かつ、ZSM−5型構造を有す
るゼオライト、または式中のMをマグネシウム、カルシ
ウム、ストロンチウム、銅、燐、亜鉛、クロム、鉄、コ
バルト、ニッケル、パラジウム、ルテニウム、ロジウム
および白金からなる群から選択された少なくとも1種の
金属で置換したゼオライトと接触させて、炭素数4ある
いは5以上の炭化水素を生成させることを特徴とする低
級炭化水素の低重合法に存する。 式:aMOn/2・Ga23・bSiO2 (Mはアルカリ金属、またはアルカリ土類金属から選ば
れた金属を、nはその金属の原子価を表し、aは0〜6
そしてbは20〜2000の数値を表す。)
【0013】本発明に使用する原料は、メタンあるいは
エチレンを主成分として含む低級炭化水素であるが、具
体的には、エチレンの他にメタン、エタン、炭素数3以
上の炭化水素、さらに水、H2、CO、CO2などを含有
していても良く、工業的にはメタンの酸化カップリング
によって得られる生成物に相当する各種混合物を用いる
こともできる。しかし、収率の面からはエチレンの濃度
が高い方が好ましく、COは少ないことが望ましい。
【0014】不活性ガス、例えばヘリウム、窒素、アル
ゴンなどを含んでいても良く、エチレンと不活性ガスと
の混合物等でも差し支えない。これらの不活性ガスの共
存はコークの生成を抑制し、触媒寿命を長くする効果が
ある。
【0015】本発明の方法の反応温度と圧力は密接に関
係しており、反応圧力を上げると比較的低温でも転化率
が向上し、高温では選択率が向上するため反応温度の範
囲は広くなる。具体的には反応圧力が常圧の時、反応温
度約230〜550℃、好ましくは約280〜400
℃、反応圧力が10Kg/cm2・Gの時、反応温度約230
〜550℃、好ましくは約260〜450℃、反応圧力
が20Kg/cm2・Gの時、反応温度約230〜550℃、
好ましくは約240〜500℃である。反応圧力は特に
制限を受けないが、好ましくは約常圧〜30Kg/cm2
G、さらに好ましくは約常圧〜20Kg/cm2・Gを用い
る。反応温度が230℃より低いと炭素数4以上の炭化
水素への選択率は上がるが転化率は下がる。550℃よ
り高いと転化率は上がるが選択率が下がり、また触媒寿
命も短くなる。
【0016】重量空間速度(WHSV)は特に制限を受
けないが、好ましくは活性成分であるゼオライトに対す
るエチレンのWHSVとして約0.5〜5.0h-1、さ
らに好ましくは約0.5〜3.0h-1、最も好ましくは
約1.0〜2.0h-1を使用する。WHSVが5.0h
-1より高いと転化率が下がる。
【0017】本発明において触媒として使用するゼオラ
イトは 式:aMOn/2・Ga23・bSiO2 (Mはアルカリ金属、またはアルカリ土類金属から選ば
れた金属を、nはその金属の原子価を表し、aは0〜6
そしてbは20〜2000の数値を表す。)で表され、
かつZSM−5と類似構造を有するものである。
【0018】上記式中bを20〜2000、好ましくは
20〜1000、さらに好ましくは20〜300にする
ことによって、炭素数4以上の炭化水素を収率よく得る
ことができ、またその組成はイソパラフィンを多量に含
むようにすることができる。bが20より少ないとZS
M−5型構造を有するゼオライトの製造が難しく、20
00以上だと触媒としての効果が低い。
【0019】また、ゼオライト中のアルカリ金属または
アルカリ土類金属の、一部もしくはすべてが水素イオン
で置換されていることが好ましく、それにより転化率を
コントロールすることができる。
【0020】ここで言うZSM−5とは、the Structur
e Commission of the International Zeolite Associat
ion により出版されている、W.M.Meier とD.H.Olson ら
による「ATLAS OF ZEOLITE STRUCTURE TYPES」における
MFI型ゼオライトと同等の意味を持つ。本発明には、こ
のMFI型ゼオライトを使用することが好ましいが、ZS
M−5と類似構造を有するゼオライトであっても同等の
効果が期待できる。例えば、前述の「ATLAS OF ZEOLITE
STRUCTURE TYPES」においてMEL型ゼオライトに類別さ
れるZSM−11が挙げられる。このZSM−11は、
ZSM−5の構造を単純化したようなX線回折パターン
を示し、さらに、米国特許第4,150,062号に示されるよ
うにCI(Constraint Index)がZSM−5に極めて近
いものである。
【0021】前記式の組成のようにゼオライトに金属を
含有させる場合には、通常は、一旦合成したゼオライト
を、含浸法やイオン交換法などによって修飾する方法が
用いられる。
【0022】しかしながら本発明は、前記式の組成に調
整された原料を用いて水熱合成を行うことにより、前記
式で表される組成のゼオライトを直接合成することを特
徴とする。すなわち、本発明で触媒として使用するゼオ
ライトは必須成分であるSi源と、Ga源からなるゲ
ル、ゾルまたは溶液を用いて、100〜250℃の温度
で1時間〜30日、好ましくは3時間〜5日間の水熱合
成を行うことによって得られる。
【0023】このようにして得られたゼオライト中のG
aは、その大部分がゼオライト骨格中に存在すると考え
られるが、後に述べる、触媒として仕上げる過程の一連
の操作により、Gaの一部がゼオライト骨格から外れ
て、ゼオライト中にイオンまたは酸化物の状態で存在す
るようになってもかまわない。
【0024】水熱合成前のゲル、ゾルまたは溶液には、
ゼオライトの結晶性を良くするためのテンプレートやp
Hを調整するための硫酸、硝酸、水酸化ナトリウムな
ど、さらにはアルカリ金属などを加えることもできる。
【0025】Si源には、粉体シリカ、シリカゾル、シ
リカゲル、ケイ酸塩、ケイ酸など通常のゼオライト合成
において用いているものが使用できる。
【0026】Ga源には硫酸ガリウム、硝酸ガリウム、
塩化ガリウム、酸化ガリウムなどが使用できる。
【0027】テンプレートには、有機窒素化合物、詳し
くは炭素数2〜10の第1,第2,第3アミン,モノエ
タノールアミン,モノプロパノールアミン,ジグリコー
ルアミン,テトラプロピルアンモニウム,テトラエチル
アンモニウム及びこれらのアンモニウム塩,コリン,ピ
ロリジン,エチレンジアミン,ジアミノプロパンなどが
用いられ、特に、ジグリコールアミン,テトラプロピル
アンモニウムブロマイドが好ましい。
【0028】アルカリ金属は、通常水酸化アルカリ金属
塩,ケイ酸アルカリ金属塩の中から1種以上のアルカリ
源が使用できる。
【0029】このようにして得られたゼオライトを本発
明の反応に用いる場合には、次のような方法で触媒化す
るのが一般的である。
【0030】水熱合成後の結晶物を水洗,乾燥し、さら
にゼオライト中に存在するアルカリ金属を塩化アンモニ
ウム,硝酸アンモニウム水溶液等で処理し、しかる後焼
成して水素型のゼオライトが得られる。
【0031】さらに、公知のイオン交換法により前記式
のMを各種の金属イオンなどに交換して用いてもよい。
【0032】代表的なイオンとしては、マグネシウム、
カルシウム、ストロンチウム、銅、燐、亜鉛、クロム、
鉄、コバルト、ニッケル、パラジウム、ルテニウム、ロ
ジウムおよび白金さらにこれらの混合物などがある。ま
た、このような成分はイオン交換のほか、ゼオライト組
成物中に含浸あるいは物理的に混合することもできる。
【0033】通常、工業触媒としては粉末あるいは成型
体が用いられ、この際必要ならばアルミナ、シリカ、シ
リカアルミナ、粘土、活性白土などを活性に影響しない
範囲で添加し、成型体の機械的強度、その他を向上させ
ることができる。さらに、このようにして得られた触媒
成型体を焼成した後触媒として使用しても差し支えな
い。
【0034】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらによって限定されるものではない。
【0035】(触媒の調製)触媒の調製は、特開昭61
−47421号に準じる方法で行った。
【0036】触媒Aの調製 水480g,硫酸27ml,硫酸ガリウム(添川理化学
(株)、Ga2(SO43含有率58.0%以上)4
7.6gから成る溶液[Ia]、水360g,水ガラス
(J珪酸ソーダ3号(日本化学工業(株)製))552
gから成る溶液[IIa]および水1664g,塩化ナト
リウム420g,硫酸12.4ml,テトラプロピルア
ンモニウムブロマイド63.3g,水酸化ナトリウム1
9.1gから成る溶液[IIIa] をそれぞれ調製した。
【0037】次いで、溶液[Ia]と溶液[IIa]を溶
液[IIIa]に攪拌しながら同時に加えゲル状混合物を
得た。この時、pHを10に調節した。
【0038】次に、このゲル状混合物をオートクレーブ
に入れ、撹拌しながら1.6℃/minで室温から16
0℃まで昇温した後、さらに0.2℃/minで210
℃まで昇温した。
【0039】冷却した後、オートクレーブから回収した
生成物を水で十分に洗浄し、110℃で乾燥し、さらに
空気雰囲気下で550℃にて3時間焼成した。
【0040】次いで、1N硝酸アンモニウム水溶液を用
いてアンモニウム型にイオン交換し、さらに空気雰囲気
下で550℃にて3時間焼成して水素型とし、触媒Aを
得た。
【0041】触媒Bの調製 水720g,硫酸40.6ml,硫酸ガリウム14.5
gから成る溶液[Ib]、水540g,水ガラス828
gから成る溶液[IIb]、水1872g,塩化ナトリウ
ム473g,硫酸9.3ml,テトラプロピルアンモニ
ウムブロマイド160g,水酸化ナトリウム14.3g
から成る溶液[IIIb]をそれぞれ調製した。
【0042】以下、触媒Aの調製と同様に行い触媒Bを
得た。
【0043】触媒Cの調製 水720g,硫酸40.6ml,硫酸ガリウム3.63
gから成る溶液[Ic]、水300g,水ガラス828
gから成る溶液[IIc]、水2112g,塩化ナトリウ
ム473g,硫酸9.3ml,テトラプロピルアンモニ
ウムブロマイド160g,水酸化ナトリウム14.3g
から成る溶液[IIIc] をそれぞれ調製した。
【0044】次いで、溶液[Ic]と溶液[IIc]を溶
液[IIIc]に攪拌しながら同時に加えてゲル状混合物
を得た。このとき、pHを10に調節した。
【0045】次に、このゲル状混合物をオートクレーブ
に入れ、攪拌しながら0.8℃/minで室温から16
0℃まで昇温した。
【0046】以下、触媒Aの調製と同様に行い触媒Cを
得た。
【0047】触媒Dの調製 触媒Cの調製の溶液[Ic]の硫酸ガリウムを1.47
gに変えたこと以外同様に行い、触媒Dを得た。
【0048】触媒Eの調製 触媒Aの調製の溶液[Ia]の硫酸ガリウムを硫酸アル
ミニウム(関東化学(株)、Al2(SO43・14−
18H2OをAl2(SO43として51.0〜57.5
%含有)42.0gに変えた以外同様に行い、触媒Eを
得た。
【0049】触媒A〜EはX線回折測定により、ZSM
−5型を示すことが確認された。触媒A〜Eの組成を以
下に示す。 触媒A:Ga23・30SiO2 触媒B:Ga23・160SiO2 触媒C:Ga23・590SiO2 触媒D:Ga23・1340SiO2 触媒E:Al23・34SiO2
【0050】これらの触媒は調製過程中でナトリウムイ
オンをアンモニウムイオンでイオン交換し焼成して得た
水素型でありNaを含まず、また組成分析の前に焼成を
施しているので、H2Oも含まない。
【0051】実施例1 上記の触媒A〜Dを用いて流通式反応装置によりエチレ
ンの転化反応を行った。
【0052】反応条件は次の通りである。 触媒量 :4g(16〜28meshに打錠成型したもの) 原料 :エチレン 51.3% ヘリウム 48.7% 反応温度:300℃ 反応圧力:10Kg/cm2・G WHSV:1.5h-1
【0053】生成物は、一定時間ごとに保温したライン
でガスクロマトグラフに導入して全成分を分析した。ま
た一方では、別にドライアイスとメタノールを用いて液
体成分をトラップし、詳しく分析した。
【0054】反応開始後2時間を経過したときのオンラ
インガスクロでの分析結果を表1に、また触媒Aを用い
た実験での反応開始から2時間までの液体生成物の分析
結果を表3に示す。さらに、エチレンの転化率と炭素数
5以上の炭化水素成分への選択率の経時変化を図1(触
媒A)、図2(触媒C)に示す。
【0055】比較例1 触媒Eを用いて、実施例1と同様にエチレンの転化反応
を行った。反応開始後2時間を経過したときのオンライ
ンガスクロでの分析結果を表2に示した。さらに、エチ
レンの転化率と炭素数5以上の炭化水素成分への選択率
の経時変化を図3に示す。
【0056】比較例2 触媒に東ソー製Y型ゼオライト、HSZ−330HUA
(SiO2/Al23=6.1)を用いた以外、実施例
1と同様にエチレンの転化反応を行った。反応開始後2
時間を経過したときのオンラインガスクロでの分析結果
を表2に示した。
【0057】比較例3 触媒に東ソー製Y型ゼオライト、HSZ−380HUA
(SiO2/Al23=49.7)を用いた以外、実施
例1と同様にエチレンの転化反応を行った。反応開始後
2時間を経過したときのオンラインガスクロでの分析結
果を表2に示した。
【0058】比較例4 触媒に東ソー製モルデナイト、HSZ−640NAA
(SiO2/Al23=18.9)を硝酸アンモニウム
でイオン交換して用いた以外、実施例1と同様にエチレ
ンの転化反応を行った。反応開始後2時間を経過したと
きのオンラインガスクロでの分析結果を表2に示した。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】
【発明の効果】表1に示したように、300℃、10Kg
/cm2・Gの反応条件において、本発明による触媒は、約
100%のエチレン転化率を示し、炭素数4以上の炭化
水素の選択率は90〜95重量%、炭素数5以上の炭化
水素の選択率は72〜83重量%であった。
【0063】また、表3に示したように、炭素数4以上
の炭化水素中、イソパラフィンの占める割合が61重量
%であり、特に炭素数4,5,6のイソパラフィンの割
合が大きい。イソペンタンはオクタン価が高いので、ガ
ソリン基材として好ましい。
【0064】さらに、実施例による触媒は、実施例1の
Gaに変えてほぼ同濃度のAlを含み、かつZSM−5
型である比較例1の触媒に比べて数倍の触媒寿命を示し
た。
【0065】以上の様に、本発明による転化方法によっ
て、エチレンよりイソパラフィンを多く含む炭素数4以
上の炭化水素を高い転化率と選択率で得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の触媒Aを用いた際の転化率ならびに
5 +の経時変化を示すグラフである。
【図2】実施例1の触媒Cを用いた際の転化率ならびに
5 +の経時変化を示すグラフである。
【図3】比較例1の触媒Eを用いた際の転化率ならびに
5 +の経時変化を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 (72)発明者 斉藤 金次郎 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内 (72)発明者 伊藤 潤一 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタンあるいはエチレンを主成分として
    含む低級炭化水素を、以下の式で表される組成を有し、
    かつ、ZSM−5型構造を有するゼオライト、または式
    中のMをマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、
    銅、燐、亜鉛、クロム、鉄、コバルト、ニッケル、パラ
    ジウム、ルテニウム、ロジウムおよび白金からなる群か
    ら選択された少なくとも1種の金属で置換したゼオライ
    トと接触させて、炭素数4あるいは5以上の炭化水素を
    生成させることを特徴とする低級炭化水素の低重合法。 式:aMOn/2・Ga23・bSiO2 (Mはアルカリ金属、またはアルカリ土類金属から選ば
    れた金属を、nはその金属の原子価を表し、aは0〜6
    そしてbは20〜2000の数値を表す。)
JP4336665A 1992-11-24 1992-11-24 低級炭化水素の低重合法 Pending JPH06157360A (ja)

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