JPH06157331A - 漢方製剤等における作用強化方法 - Google Patents

漢方製剤等における作用強化方法

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JPH06157331A
JPH06157331A JP4332297A JP33229792A JPH06157331A JP H06157331 A JPH06157331 A JP H06157331A JP 4332297 A JP4332297 A JP 4332297A JP 33229792 A JP33229792 A JP 33229792A JP H06157331 A JPH06157331 A JP H06157331A
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JP
Japan
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ginseng
synergistically
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JP4332297A
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English (en)
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Toshio Yamada
俊雄 山田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 人参、反鼻及び黄連を加えることを特徴とす
る。人参と反鼻には共に強精作用があり、両者を配合す
ることにより強精作用が相乗的に発現する。人参の場
合、血圧が高めの人に対し、少々血圧を上げる作用があ
り、「のぼせ」を生じさせることもあるが、黄連を加え
ることにより、血圧の上昇と「のぼせ」の発生が抑えら
れる。 【効果】 各含有成分が相互に依存し合う結果、各薬効
成分が有効に発現し、即ち、人参と反鼻の強精作用を相
乗的に発現させる一方、人参による血圧上昇、のぼせ惹
起作用を黄連によって抑制させて強精作用と抗炎症作用
とを有効に発現させることができ、以て胃腸の健康維
持、増進に寄与する漢方製剤、家庭薬、薬酒、健康飲料
等が得られる効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は漢方製剤等における作用
強化方法、より詳細には、主に生薬を用いる漢方製剤、
薬酒、健康飲料等において、それらの含有成分の薬効作
用を強化して有効に発現させ得る漢方製剤等における作
用強化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、主に生薬を用いた多種多様の
漢方製剤、薬酒、健康飲料等が出回っているが、従来そ
れらについては、適応症状に対応する生薬の模索にのみ
力が注がれており、各含有成分相互の依存、補足関係に
ついては十分な配慮がなされていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の生薬を含有
する漢方製剤、薬酒、健康飲料等においては、各含有成
分の単なる寄せ集めであることが多く、各含有成分相互
の依存、補足現象については深い配慮が払われていなか
った。そこで本発明は、含有成分相互の影響を考慮し、
各成分の薬効作用を強化し、十分且つ有効に発現させる
ことを可能にした漢方製剤等における作用強化方法を提
供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、人参、反鼻及
び黄連を加えることを特徴とする漢方製剤等における作
用強化方法、を以て上記課題を解決した。
【0005】
【作 用】人参と反鼻には共に強精作用があり、両者を
配合することにより強精作用が相乗的に発現する。人参
の場合、血圧が高めの人(上が150〜180mmHg
で下が90〜100mmHg)に対し、少々血圧を上げ
る作用があり、「のぼせ」を生じさせることもあるが、
黄連を加えることにより、血圧の上昇と「のぼせ」の発
生が抑えられる。
【0006】
【実施例】人参はオタネニンジン又はチョウセンニンジ
ンと呼ばれ、すぐれた強精、強壮作用があって、特に新
陳代謝の衰えからくる消化不良や食欲不振、胃アトニ
−、手足の先の冷え性、術後の回復等に効くところか
ら、漢方や家庭薬、健康飲料等に広く利用されている。
しかし一方、人参の強精作用には血圧を高め、「のぼ
せ」を生じさせるという弊害があるため、殊に高血圧症
の人には十分な量を配合することができない。
【0007】然るに、本発明者は、人参に黄連を加える
ことにより、人参の強精作用による血圧の上昇と「のぼ
せ」が抑えられることを見出した。これにより、高血圧
症の人のための漢方製剤であっても、十分な量の人参を
配合して、十分な強精、強壮作用を発現させることが可
能となった。黄連は消炎性の苦味健胃薬として知られて
おり、薬効も幅広く、充血や出血、炎症で胸苦しいと
き、精神不安のあるとき、みぞおちのつかえ等に効く。
【0008】反鼻には強精作用があり、これと人参とを
配合することにより強精作用を相乗的に作用させること
ができる。反鼻には血圧を上昇させたり、「のぼせ」を
生じさせたりする作用はない。以上の人参、反鼻、黄連
の配合比率は、通例、人参:反鼻:黄連=(1〜3)
g:(0.1〜3)g:(0.1〜0.5)gであっ
て、この組み合せにより強精作用と抗炎症作用とを有効
に発現させることができ、以て胃腸を健康に維持し得る
漢方薬が得られる。また、この生薬を他の薬物に加える
ことにより、他の薬物の作用を強化させることもでき
る。
【0009】次に、上記本発明に係る生薬を健康飲料に
利用した場合について説明する。その場合の成分配合例
を示せば、次の通りである。 カミツレエキス 0.5g〜1g(溶質により
相違) 人参(オタネニンジン) 3g 反鼻(マムシ) 0.3g 黄連 0.1g 瓦葺 3g 甘草 1g 梅肉エキス 0.1g ビタミンB1 10mg ビタミンB2 3mg ビタミンB6 3mg ビタミンC 100mg カフェイン 30mg 精製ハチミツ 2〜3g(夏期には増量)
【0010】カミツレエキスは、次のようにして抽出し
たものである。原料であるカミツレを通例開花期に取
り、その花頭から根までを天日で淡褐色になるまで乾燥
させた物(水分含量13〜20%程度)を利用する。抽
出に用いる水・アルコ−ル混合溶媒は、通例水とアルコ
−ルの比が70:30〜4:96程度とし、その使用量
は原料カミツレに対し、約10重量倍(対乾燥重量)程
度とする。抽出操作は、従来からの方法によった場合は
室温ではカミツレからの有効成分の抽出効率が悪く、ま
た、加温した場合には有効成分が分解する虞れがあるの
で、次に示す本発明者の開発した方法に従い、室温で実
施することが好ましい。
【0011】先ず、抽出装置として、ミキサ−羽根を有
し、加圧、減圧ができる密閉容器を用意し、この抽出装
置内に原料のカミツレと水・アルコ−ル混合溶媒を入
れ、初めに常圧で攪拌抽出した後加圧下にて攪拌抽出
し、更に減圧下にて攪拌抽出した後、常圧に戻して抽出
を行なう。上記の加圧・減圧抽出サイクルを1ないし数
回行った後、抽出混合物を別の密閉容器に移し、数日な
いし三十日程度静置する。次いで、抽出混合物を濾過や
遠心分離に付すことにより、目的とするカミツレ抽出物
を得ることができる。
【0012】人参はチョウセンニンジンとも呼ばれるも
ので、強精作用があるが、これに反鼻が加わって相乗的
に作用する。このままであると、血圧が高めの人の場合
のぼせを生じてしまうので、本発明においては、更に黄
連が加えられる。黄連はアルカロイドのベルベリンを約
7%含んだ生薬で、この黄連の作用でのぼせが抑えられ
る。それだけでなく黄連には、消化器官に良い作用があ
ると共に、抗炎症作用があり、これとカミツレエキスの
抗炎症作用とが相乗的に作用する。
【0013】梅肉エキスにはクエン酸が含まれている
が、これが体内に入って体内を弱アルカリ性にし、酸性
化することによって現れる疲労現象を中和する。かかる
環境下において人参、反鼻、黄連の諸作用が良好に発現
し、また、同時に甘草に含まれるグリチルリチンによる
解毒作用としこり解消作用が発現する。以上の状況下に
おいて、抗癌作用のある瓦葺の成分である多糖体が作用
する。
【0014】上記飲料成分を薄層クロマトグラフィ−に
よって分析してみたところ、人参、反鼻及び黄連を加え
ない場合に比較し、カミツレのスポットの面積が広く現
われた。このことは、人参、反鼻及び黄連が含まれるこ
とにより、カミツレ成分の浸透が阻害されなくなること
を意味する。このことから、本発明に係る飲料において
はカミツレの有効成分の作用が良好に引出されることが
理解される。また、血圧90〜160mmHgの高血圧
の人々30人に上記飲料を試飲してもらったが、1人も
のぼせを生ずることはなく、黄連が十分に作用している
ことも確認された。
【0015】
【発明の効果】本発明は上述した通りであって、各含有
成分が相互に依存し合う結果、各薬効成分が有効に発現
し、即ち、人参と反鼻の強精作用を相乗的に発現させる
一方、人参による血圧上昇、のぼせ惹起作用を黄連によ
って抑制させて強精作用と抗炎症作用とを有効に発現さ
せることができ、以て胃腸の健康維持、増進に寄与する
漢方製剤、家庭薬、薬酒、健康飲料等が得られる効果が
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人参、反鼻及び黄連を加えることを特徴
    とする漢方製剤等における作用強化方法。
JP4332297A 1992-11-18 1992-11-18 漢方製剤等における作用強化方法 Pending JPH06157331A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4332297A JPH06157331A (ja) 1992-11-18 1992-11-18 漢方製剤等における作用強化方法

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JP4332297A JPH06157331A (ja) 1992-11-18 1992-11-18 漢方製剤等における作用強化方法

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JPH06157331A true JPH06157331A (ja) 1994-06-03

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ID=18253393

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JP4332297A Pending JPH06157331A (ja) 1992-11-18 1992-11-18 漢方製剤等における作用強化方法

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JP (1) JPH06157331A (ja)

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