JPH06157217A - ニワトリヌカカの防除方法 - Google Patents

ニワトリヌカカの防除方法

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JPH06157217A
JPH06157217A JP4305181A JP30518192A JPH06157217A JP H06157217 A JPH06157217 A JP H06157217A JP 4305181 A JP4305181 A JP 4305181A JP 30518192 A JP30518192 A JP 30518192A JP H06157217 A JPH06157217 A JP H06157217A
Authority
JP
Japan
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chicken
methyl
weight
parts
ethylene
Prior art date
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Pending
Application number
JP4305181A
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English (en)
Inventor
Seiichi Shibata
誠一 柴田
Takashi Chinuki
高志 千貫
Tatsuhiro Nagamatsu
龍弘 永松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ニワトリヌカカの安価で簡便な防除方法を提
供すること。 【構成】 1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル
クリサンセメート1〜15重量部を合成樹脂99〜85
重量部に含有せしめた0.5〜5mm径のストランドまたは
0.03〜0.5mm未満厚さのシートを用いるニワトリヌカカ
の防除方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鶏舎におけるニワトリヌ
カカの防除方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、鶏舎におけるニワトリヌカカ
の防除方法としては、液体蚊取りや蚊取り線香を鶏舎内
に点在させたり、殺虫薬剤をスプレー等により直接噴霧
する方法が一般的に用いられている。さらに、害虫防除
法として特開平3−200704号公報で示したような樹脂成
形体に殺虫剤を含有させる方法も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鶏舎内
を確実にかつ安定的に殺虫効力を持続させようとする
と、液体蚊取りや蚊取り線香の処理個数を増やす必要が
あり、防除費用がかさみその実現には大きな問題があ
る。さらに電気・裸火を使用するために取扱いや安全面
にも注意を要する。また、特開平3−200704号公報で示
した方法は、害虫防除法としては好適であるが薬剤の長
期徐放安定性を重視しているため、短期(3ヶ月程度)
使用では、薬剤の残存が多く無駄となる。さらに、網状
成形は成形費も高く、本願発明の目的である安価・簡便
品の提供には必ずしも充分なものとは言い難い。
【0004】
【議題を解決するための手段】この様な状況に鑑み、本
発明者らは処理方法が簡便で防殺虫能力を有し、効率的
にしかも安価に鶏舎内のニワトリヌカカの防除が出来る
方法について鋭意検討を行い本発明に至った。すなわ
ち、本発明は、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテ
ニルクリサンセメート1〜15重量部を合成樹脂99〜
85重量部に含有せしめた0.5〜5mm径のストランドま
たは、0.03〜0.5mm未満厚さのシートを用いるニワトリ
ヌカカの防除方法を提供するものである。
【0005】本発明に使用するストランドおよびシート
は、合成樹脂を基材としてこれに防殺虫効果を有する薬
剤を予め特定量含有せしめた後、所定形状に熱成形を行
うことにより得られる。本発明に用いる1−エチニル−
2−メチル−2−ペンテニルクリサンセメート(例えば
住友化学工業(株)製のベーパースリン)は、防殺虫薬
剤として市販されている。
【0006】本発明において使用する合成樹脂の具体例
としては、例えば、エチレン−メチル(メタ)アクリレ
ート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル−メチル(メタ)アクリレート共重合体等のエチレン
と極性基を有する単量体との共重合体を挙げることがで
きる。中でも、薬剤の吸収性、薬剤に対する安定性、薬
剤の拡散性、熱成形性(低温加工性)等の点から、エチ
レン−メチル(メタ)アクリレート共重合体またはエチ
レン−酢酸ビニル共重合体が好ましい。
【0007】本発明で用いる1−エチニル−2−メチル
−2−ペンテニルクリサンセメートの含有量は、合成樹
脂99〜85重量部に対して1〜15重量部である。1
−エチニル−2−メチル−2−ペンテニルクリサンセメ
ートの含有量が1重量部未満では薬効の面で不十分であ
り、15重量部を越えると基材の物性に悪影響を及ぼす
とともに、成形加工性の面からも好ましくない。本発明
に使用するストランドおよびシートは、合成樹脂と所定
濃度の薬剤を混練しペレット化を行い、押出成形あるい
はプレス成形加工を行うことにより得られる。なお、成
形加工温度は、160℃以下で行うのが成形時における
薬剤の損失防止の面から好ましい。ストランド仕様は0.
5〜5mmの径が、シート状の場合は0.03〜0.5mm未満の
厚さに加工するのが、薬剤の徐放安定性および薬効面か
ら好ましい。鶏舎等におけるストランドあるいはシート
の処理方法はケージ (鶏飼育籠) の上部に展張したり、
鶏舎の天井に張るのが好ましい。本発明に使用するスト
ランドおよびシートには、薬剤の徐放性を損なうことの
ない範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、抗ブロッキン
グ剤などを適宜併用することができる。
【0008】
【発明の効果】本発明は鶏舎の害虫防除方法として安
価、簡便であり、ニワトリヌカカ防除方法として好適で
ある。
【0009】
【実施例】以下に本発明を具体的に説明するために実施
例を示すが、本発明は必ずしもこれらの例により限定さ
れるものではない。
【0010】なお、本発明における成形体の試験法は以
下の通りである。 効力試験:成形体試料を鶏舎内の鶏ケージの上部に設置
し、ライトトラップにて捕獲したニワトリヌカカの雌成
虫数および吸血虫数を処理区と無処理区とを比較するこ
とによって実施した。なお鶏舎は両側壁部と入口が開放
しており、2つの鶏舎が仕切りをはさんで隣接し、片方
の鶏舎を処理区、他方を無処理区とした。またライトト
ラップの作動時間は午後6時から翌朝の午前9時までと
し、捕獲された昆虫については大型のものを除いた後全
体の捕獲量を調べ、さらにこの約100mgを精秤してヌ
カカ数と吸血虫数を調べ、この値をもとに全体個体数を
算出した。鶏舎の概略図を第1および第2図に示した。
【0011】薬剤揮散性試験:上記鶏舎の処理区に分析
用試料を設置し、一定時間後の試料中の薬剤の残存量を
アセトンを溶媒としたソックスレー抽出器により抽出し
た後、ガスクロマトグラフィー((株)島津製作所製の
GC−7A型、液相DEGS2%、担体Chromosorb W
AW、DMCS処理、100〜120メッシュの1m
長のカラムを用いる)により定量し算出した。
【0012】実施例1 合成樹脂としてエチレン−メチルメタクリレート共重合
体(住友化学工業(株)製アクリフトWH202)98
重量部と薬剤として1−エチニル−2−メチル−2−ペ
ンテニルクリサンセメート(住友化学工業(株)製ベー
パースリン)2重量部とを密閉式ニーダー(森山製作所
製35リットルニーダー)にて混練したのち、押出機に
供給し押し出しながら2.5mmφのストランドを得た。
尚、この時の押出温度はダイス部において150℃とな
るよう調節した。得られたストランドを第1および第2
図に示した鶏舎内の鶏ケージの上部約20cmの位置に鶏
ケージに沿って水平に設置し、効力試験および薬剤揮散
製試験を行った。ストランド処理量は第1表に示した。
捕獲虫数および薬剤含量の推移結果は第2表および第3
表に示す通り、薬剤の揮散は長期的に継続し、ニワトリ
ヌカカの飛来を防止すると同時に吸血阻害効果を示すこ
とを確認した。
【0013】実施例2 エチレン−メチルメタクリレート共重合体に代えて、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体(住友化学工業(株)製エ
バテートH2020)を用いる以外は実施例1と同様の
配合で径4mmφのストランドを得た。本ストランドを試
料として、実施例1と同様の方法で鶏舎に設置し効力試
験および薬剤揮散性試験を行った。ストランド処理量は
第1表に示した。第2表および第3表に示す通り、実施
例1と同じく、薬剤の揮散は長期的に継続し、ニワトリ
ヌカカの飛来を防止すると同時に吸血阻害効果を示すこ
とを確認した。
【0014】実施例3 合成樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合体(住友化
学工業(株)製エバテートH2020)95重量部、薬
剤として1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニルク
リサンセメート(住友化学工業(株)製ベーパースリ
ン)5重量部を実施例1と同様の方法で混練し、押出機
に供給し押し出しながら0.1mm厚のシートを得た。5cm
幅の連続シートを実施例1と同様な方法で試験に供し
た。第2表および第3表に示す通り、薬剤の揮散は長期
的に継続し、ニワトリヌカカの飛来を防止すると同時に
吸血阻害効果を示すことを確認した。
【0015】比較例1 合成樹脂としてエチレン−メチルメタクリレート共重合
体(住友化学工業(株)製アクリフトWH2O2)を用
い、実施例1と同様にして、6mmφのストランドを得
た。さらに実施例1と同様にして鶏舎において試験を行
った。第3表に示す通り、効力が不十分であった。
【0016】比較例2 合成樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合体(住友化
学工業(株)製エバテートH2020)を用い、実施例
3と同様にして、1mm厚のシートを得た。5cm幅の連続
シートにおける鶏舎での試験結果は、第3表に示す通
り、効力が不十分であった。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】 処理区の指数は、無処理区の捕獲虫数および吸血虫数を
100 とした場合の数値を示す。
【0020】
【表4】
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で使用した鶏舎の平面図であ
る。
【図2】本発明の実施例で使用した鶏舎の側面図であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニ
    ルクリサンセメート1〜15重量部を合成樹脂99〜8
    5重量部に含有せしめた0.5〜5mm径のストランドを用
    いるニワトリヌカカの防除方法。
  2. 【請求項2】1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニ
    ルクリサンセメート1〜15重量部を合成樹脂99〜8
    5重量部に含有せしめた0.03〜0.5mm未満厚さのシート
    を用いるニワトリヌカカの防除方法。
  3. 【請求項3】合成樹脂がエチレン−メチル(メタ)アク
    リレート共重合体またはエチレン−酢酸ビニル共重合体
    である請求項1または2記載の防除方法。
  4. 【請求項4】ストランドまたはシートを鶏舎の天井に張
    ること、またはケージの上部に展張することを特徴とす
    る請求項1または2記載の防除方法。
JP4305181A 1992-11-16 1992-11-16 ニワトリヌカカの防除方法 Pending JPH06157217A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09100203A (ja) * 1995-06-21 1997-04-15 Fmc Corp ピレスロイド含有農作物保護袋

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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