JPH06155763A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JPH06155763A JPH06155763A JP31201592A JP31201592A JPH06155763A JP H06155763 A JPH06155763 A JP H06155763A JP 31201592 A JP31201592 A JP 31201592A JP 31201592 A JP31201592 A JP 31201592A JP H06155763 A JPH06155763 A JP H06155763A
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- Japan
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- ink
- recording
- ejection
- recording head
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インクジェット記録装置において、吐出回復
処理によって生じる不要なインク消費や記録速度の低下
を低減する。 【構成】 記録ヘッド10の液室10Rに貯留されるイ
ンクを一定の電位に保持することによって吐出インク滴
11が帯電するようにする一方、インク吐出口61〜6
3の近傍に電極8を設ける。これにより、記録ヘッドの
インク吐出駆動を行ったときの電極8の帯電した吐出イ
ンク滴11による電位の変化に基づき、実際にインクが
吐出されたか否かを判断することができ、不吐出の場合
にだけ吐出回復処理を行うようにすることができる。
処理によって生じる不要なインク消費や記録速度の低下
を低減する。 【構成】 記録ヘッド10の液室10Rに貯留されるイ
ンクを一定の電位に保持することによって吐出インク滴
11が帯電するようにする一方、インク吐出口61〜6
3の近傍に電極8を設ける。これにより、記録ヘッドの
インク吐出駆動を行ったときの電極8の帯電した吐出イ
ンク滴11による電位の変化に基づき、実際にインクが
吐出されたか否かを判断することができ、不吐出の場合
にだけ吐出回復処理を行うようにすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式の記録ヘッドでは、
一般に、インク水分の蒸発によるインク増粘等によっ
て、インクが吐出されなくなったり吐出方向が偏向する
などの吐出不良を生じ易い。
一般に、インク水分の蒸発によるインク増粘等によっ
て、インクが吐出されなくなったり吐出方向が偏向する
などの吐出不良を生じ易い。
【0003】従来より、このような吐出不良を未然に防
止するよう吐出状態を正常な状態に保つための構成が種
々提案されてきた。
止するよう吐出状態を正常な状態に保つための構成が種
々提案されてきた。
【0004】このような従来構成として、装置の電源オ
ン時や、電源オンの期間中所定時間間隔でいわゆる吐出
回復処理を行うものが知られている。すなわち、このよ
うな吐出回復処理では、電源オン時や所定時間が経過し
たときに、装置の所定位置に記録ヘッドを移動させ、記
録ヘッドの各吐出口からインクを吸引して増粘インク等
を除去する。また、軽微な吐出不良に対応していわゆる
空吐出による回復処理を行うこともある。
ン時や、電源オンの期間中所定時間間隔でいわゆる吐出
回復処理を行うものが知られている。すなわち、このよ
うな吐出回復処理では、電源オン時や所定時間が経過し
たときに、装置の所定位置に記録ヘッドを移動させ、記
録ヘッドの各吐出口からインクを吸引して増粘インク等
を除去する。また、軽微な吐出不良に対応していわゆる
空吐出による回復処理を行うこともある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、吐出不良が発生しそうであるという予測
に基づいて回復処理を行うものであるため、吐出不良が
実際に発生するしないにかかわらず回復処理が行われ
る。
来の構成では、吐出不良が発生しそうであるという予測
に基づいて回復処理を行うものであるため、吐出不良が
実際に発生するしないにかかわらず回復処理が行われ
る。
【0006】この結果、回復処理のために消費され無駄
になるインクの量が多大なものになるという問題があっ
た。また、吐出回復処理のために、記録ヘッドを所定位
置に移動させる等のために時間を要し、記録速度が低下
する等の問題を生じることもあった。
になるインクの量が多大なものになるという問題があっ
た。また、吐出回復処理のために、記録ヘッドを所定位
置に移動させる等のために時間を要し、記録速度が低下
する等の問題を生じることもあった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは吐出回復処理
によって生じる不要なインク消費や記録速度の低下を低
減することを可能としたインクジェット記録装置を提供
することにある。
れたものであり、その目的とするところは吐出回復処理
によって生じる不要なインク消費や記録速度の低下を低
減することを可能としたインクジェット記録装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
インクを吐出するための記録ヘッドを用い、該記録ヘッ
ドから被記録媒体にインクを吐出して記録を行うインク
ジェット記録装置において、前記記録ヘッドから吐出さ
れるインクを帯電させるためのインク帯電手段と、前記
記録ヘッドのインク吐出口の近傍に配置され、前記吐出
されるインクの帯電によって当該状態量を変化させるイ
ンク検出手段と、該インク検出手段の状態量の変化に応
じて前記インク吐出口からのインク吐出状態を検出する
吐出検出手段と、該吐出検出手段が検出するインク吐出
状態が前記インク吐出口からの吐出不良を示すものであ
るとき、当該インク吐出口の吐出回復処理を行う回復制
御手段と、を具えたことを特徴とする。
インクを吐出するための記録ヘッドを用い、該記録ヘッ
ドから被記録媒体にインクを吐出して記録を行うインク
ジェット記録装置において、前記記録ヘッドから吐出さ
れるインクを帯電させるためのインク帯電手段と、前記
記録ヘッドのインク吐出口の近傍に配置され、前記吐出
されるインクの帯電によって当該状態量を変化させるイ
ンク検出手段と、該インク検出手段の状態量の変化に応
じて前記インク吐出口からのインク吐出状態を検出する
吐出検出手段と、該吐出検出手段が検出するインク吐出
状態が前記インク吐出口からの吐出不良を示すものであ
るとき、当該インク吐出口の吐出回復処理を行う回復制
御手段と、を具えたことを特徴とする。
【0009】また、本発明では、インクを吐出するため
の記録ヘッドを用い、該記録ヘッドから被記録媒体にイ
ンクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置にお
いて、前記記録ヘッドのインク吐出口の前方に電磁波を
横断させる電磁波生成手段と、前記電磁波を前記インク
吐出口から吐出されるインクが通過するのに応じた当該
電磁波の変化を検出する検出手段と、該検出手段が検出
される前記電磁波の変化が前記インク吐出口からの吐出
不良を示すものであるとき、当該インク吐出口の吐出回
復処理を行う回復制御手段と、を具えたことを特徴とす
る。
の記録ヘッドを用い、該記録ヘッドから被記録媒体にイ
ンクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置にお
いて、前記記録ヘッドのインク吐出口の前方に電磁波を
横断させる電磁波生成手段と、前記電磁波を前記インク
吐出口から吐出されるインクが通過するのに応じた当該
電磁波の変化を検出する検出手段と、該検出手段が検出
される前記電磁波の変化が前記インク吐出口からの吐出
不良を示すものであるとき、当該インク吐出口の吐出回
復処理を行う回復制御手段と、を具えたことを特徴とす
る。
【0010】さらに、本発明では、インクを吐出するた
めの記録ヘッドを用い、該記録ヘッドから被記録媒体に
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に
おいて、前記被記録媒体に対して前記記録ヘッドを相対
的に移動させるための移動手段と、該移動手段の移動を
制御しながら、前記被記録媒体上の既にインク吐出が行
われた箇所に前記記録ヘッドにインクを吐出させること
により当該吐出口の吐出回復処理を行う回復処理手段
と、を具えたことを特徴とする。
めの記録ヘッドを用い、該記録ヘッドから被記録媒体に
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に
おいて、前記被記録媒体に対して前記記録ヘッドを相対
的に移動させるための移動手段と、該移動手段の移動を
制御しながら、前記被記録媒体上の既にインク吐出が行
われた箇所に前記記録ヘッドにインクを吐出させること
により当該吐出口の吐出回復処理を行う回復処理手段
と、を具えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】以上の構成によれば、吐出不良が生じているこ
とを吐出口毎に検出することができるため、必要なとき
に必要な吐出口のみの吐出回復処理を行うことができ
る。
とを吐出口毎に検出することができるため、必要なとき
に必要な吐出口のみの吐出回復処理を行うことができ
る。
【0012】また、空吐出を記録ヘッドの移動に伴なっ
て行うことができ、吐出回復処理を、装置の特定の部位
に移動して行う必要がなく、また必要な吐出口のみにつ
いて吐出回復処理を行うことが可能となる。
て行うことができ、吐出回復処理を、装置の特定の部位
に移動して行う必要がなく、また必要な吐出口のみにつ
いて吐出回復処理を行うことが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0014】(第1実施例)図1は本発明の第1実施例
にかかるインクジェット記録装置の要部構成を示す模式
図である。
にかかるインクジェット記録装置の要部構成を示す模式
図である。
【0015】図1に示されるように、記録ヘッド10に
おいて吐出口61〜63(図では簡略化等のため3個の
吐出口のみが示されている)に連通したインク路10N
およびこれらに供給されるインクを貯留した共通液室1
0Rのインクに接触する部分は導電性材料によって形成
されている。これにより、記録ヘッド10内のインク
は、抵抗7およびコンデンサ9を介して所定電位に保持
され、吐出口61〜63から吐出されるとき帯電するこ
とになる。
おいて吐出口61〜63(図では簡略化等のため3個の
吐出口のみが示されている)に連通したインク路10N
およびこれらに供給されるインクを貯留した共通液室1
0Rのインクに接触する部分は導電性材料によって形成
されている。これにより、記録ヘッド10内のインク
は、抵抗7およびコンデンサ9を介して所定電位に保持
され、吐出口61〜63から吐出されるとき帯電するこ
とになる。
【0016】吐出口61〜63の周囲には、図2に詳細
に示すように電極8が設けられており、この電極8は上
記帯電した吐出インク滴11の影響によってその電位が
変化する。電極8の電位は、増幅器13,コンパレータ
14を介して論理信号に変換される。この論理信号は、
フリップフロップ(以下、F/Fと称す)4に入力す
る。
に示すように電極8が設けられており、この電極8は上
記帯電した吐出インク滴11の影響によってその電位が
変化する。電極8の電位は、増幅器13,コンパレータ
14を介して論理信号に変換される。この論理信号は、
フリップフロップ(以下、F/Fと称す)4に入力す
る。
【0017】なお、吐出インク滴は電極8に少しだけ接
触するようにし、複数回吐出して、インク吐出状態を確
認するようにする。
触するようにし、複数回吐出して、インク吐出状態を確
認するようにする。
【0018】制御部1は、F/F4のQ出力信号3を検
出し、これにより電極8における電位の変化に基づいた
上記論理信号の状態を知ることができる。また、制御部
1はF/F4に対してリセット信号2を出力する。
出し、これにより電極8における電位の変化に基づいた
上記論理信号の状態を知ることができる。また、制御部
1はF/F4に対してリセット信号2を出力する。
【0019】図3は、図1に示した構成を具えたインク
ジェット記録装置の動作手順の一例を示すフローチャー
トである。
ジェット記録装置の動作手順の一例を示すフローチャー
トである。
【0020】図3に示されるように、ステップS101
で記録指令を待機し、この記録待機の間はステップS1
08で記録以外の他の処理を行う。記録指令があると、
ステップS102以降の処理に移行する。
で記録指令を待機し、この記録待機の間はステップS1
08で記録以外の他の処理を行う。記録指令があると、
ステップS102以降の処理に移行する。
【0021】まず、ステップS102で、リセット信号
2によってF/F4をリセットし、ステップS103
で、1つの吐出口を選択してその吐出口からインクを吐
出する。次に、ステップS104でF/F4のQ出力で
ある正常吐出検出信号3の状態を読取る。この正常吐出
検出信号3は、上記選択した吐出口で不吐出を生じてい
る場合、電極8の電位が変化しないことによって論理
“L”の状態にある。逆に、インク吐出が正常になされ
ていれば、電極8の電位が変化することによって、正常
吐出検出信号3は論理“H”となる。
2によってF/F4をリセットし、ステップS103
で、1つの吐出口を選択してその吐出口からインクを吐
出する。次に、ステップS104でF/F4のQ出力で
ある正常吐出検出信号3の状態を読取る。この正常吐出
検出信号3は、上記選択した吐出口で不吐出を生じてい
る場合、電極8の電位が変化しないことによって論理
“L”の状態にある。逆に、インク吐出が正常になされ
ていれば、電極8の電位が変化することによって、正常
吐出検出信号3は論理“H”となる。
【0022】ステップS105では、この読取った正常
吐出信号3が論理“H”か否かを判断する。論理“L”
と判断された場合、すなわち、上記選択した吐出口に不
吐出を生じている場合は、ステップS109で吐出回復
処理を行う。この吐出回復処理としては、前述したよう
に、吸引によるものあるいは空吐出によるもの等があ
り、これらの中から装置の仕様、生じ得る不吐出の程度
等に応じて適切に選択される。ただし、本例の場合、不
吐出状態の吐出口が吐出口毎に個別に検出され得るの
で、その吐出口のみから空吐出を行うことにより、吐出
回復処理を行うのが好ましい。
吐出信号3が論理“H”か否かを判断する。論理“L”
と判断された場合、すなわち、上記選択した吐出口に不
吐出を生じている場合は、ステップS109で吐出回復
処理を行う。この吐出回復処理としては、前述したよう
に、吸引によるものあるいは空吐出によるもの等があ
り、これらの中から装置の仕様、生じ得る不吐出の程度
等に応じて適切に選択される。ただし、本例の場合、不
吐出状態の吐出口が吐出口毎に個別に検出され得るの
で、その吐出口のみから空吐出を行うことにより、吐出
回復処理を行うのが好ましい。
【0023】正常吐出検出信号3が“H”、すなわち、
正常に吐出が行われていると判断した場合は、ステップ
S106で、全ての吐出口について検出信号3となった
か否かについて判断し、ここで否定判断の場合はステッ
プS102の処理を経てステップS103へ戻り、他の
吐出口を選択して、以降同様の処理を行う。このような
選択は、吐出口の予め定められた順番に従って、各吐出
口が順次選択されてゆくのが好ましい。
正常に吐出が行われていると判断した場合は、ステップ
S106で、全ての吐出口について検出信号3となった
か否かについて判断し、ここで否定判断の場合はステッ
プS102の処理を経てステップS103へ戻り、他の
吐出口を選択して、以降同様の処理を行う。このような
選択は、吐出口の予め定められた順番に従って、各吐出
口が順次選択されてゆくのが好ましい。
【0024】ステップS106で、全ての吐出口につい
て吐出が正常であると判断すると、ステップS107で
記録動作を行う。
て吐出が正常であると判断すると、ステップS107で
記録動作を行う。
【0025】図4は、図1に示した構成の変形例を示す
模式図である。この図に示される例では、インクを帯電
させるための電極15を、極力、吐出口61〜63に近
付けて設けることにより、吐出インク滴の帯電量ができ
るだけ少なくならないようにすることができる。
模式図である。この図に示される例では、インクを帯電
させるための電極15を、極力、吐出口61〜63に近
付けて設けることにより、吐出インク滴の帯電量ができ
るだけ少なくならないようにすることができる。
【0026】以上説明した第1実施例およびその変形例
によれば、吐出口周囲に電極を設け、この電極の電気的
状態がインクの吐出/不吐出に応じて変化するようにし
たことにより、インクが正常に吐出されているか否かを
判断することができ、これに基づいて吐出回復処理を行
うことが可能となる。
によれば、吐出口周囲に電極を設け、この電極の電気的
状態がインクの吐出/不吐出に応じて変化するようにし
たことにより、インクが正常に吐出されているか否かを
判断することができ、これに基づいて吐出回復処理を行
うことが可能となる。
【0027】(第2実施例)図5は、本発明の第2実施
例にかかるインクジェット記録装置の要部構成を示す模
式図である。
例にかかるインクジェット記録装置の要部構成を示す模
式図である。
【0028】本例では、各吐出口の吐出状態の検出を、
第1実施例とは異なり赤外線を用いて行う。
第1実施例とは異なり赤外線を用いて行う。
【0029】すなわち、図5に示されるように、吐出口
61〜63の配列の上方には、赤外線発光ダイオード2
3がカバー22に覆われるようにして設けられている。
発光ダイオード23から発せられる赤外線は、方向性発
生装置25を介し赤外線ビーム44として、吐出口61
〜63の前方をこれらの配列方向に沿って横断する。一
方、吐出口61〜63の配列の下方には、カバー33に
よって覆われた受光素子32が設けられ、上記発光ダイ
オード23からの発射された赤外線ビーム44をフィル
タ30を介して受光する。受光素子32は、この受光に
よって回路を閉成し、これにより、バッファ35,コン
パレータ36を介した論理信号がF/F37および38
に入力する。このように、F/Fが2つあると、インク
が赤外線を遮断した時と、通りすぎて、また、赤外線を
通過した時の両方を検知できる。
61〜63の配列の上方には、赤外線発光ダイオード2
3がカバー22に覆われるようにして設けられている。
発光ダイオード23から発せられる赤外線は、方向性発
生装置25を介し赤外線ビーム44として、吐出口61
〜63の前方をこれらの配列方向に沿って横断する。一
方、吐出口61〜63の配列の下方には、カバー33に
よって覆われた受光素子32が設けられ、上記発光ダイ
オード23からの発射された赤外線ビーム44をフィル
タ30を介して受光する。受光素子32は、この受光に
よって回路を閉成し、これにより、バッファ35,コン
パレータ36を介した論理信号がF/F37および38
に入力する。このように、F/Fが2つあると、インク
が赤外線を遮断した時と、通りすぎて、また、赤外線を
通過した時の両方を検知できる。
【0030】このF/F37および38に入力する論理
信号は、図6に示すタイミングチャートの信号Aとして
表わされるものであり、F/F37および38は、それ
ぞれ同タイミングチャートに示す信号BおよびCを出力
する。アンドゲート40は、これら信号BおよびCをそ
の入力とし、その結果、正常吐出検出信号42を出力す
る。制御部1はこの正常吐出検出信号42を図6に示す
タイミングチャートで読取る。
信号は、図6に示すタイミングチャートの信号Aとして
表わされるものであり、F/F37および38は、それ
ぞれ同タイミングチャートに示す信号BおよびCを出力
する。アンドゲート40は、これら信号BおよびCをそ
の入力とし、その結果、正常吐出検出信号42を出力す
る。制御部1はこの正常吐出検出信号42を図6に示す
タイミングチャートで読取る。
【0031】上記図5に示した構成を具えたインクジェ
ット記録装置の動作手順も、上記図3に示した手順と同
様なものとすることができる。
ット記録装置の動作手順も、上記図3に示した手順と同
様なものとすることができる。
【0032】ただし、正常吐出検出信号42は、吐出口
61〜63からインクが吐出されこれにより吐出インク
滴が赤外線ビーム44を遮ったときに論理“H”とな
り、不吐出の場合に論理“L”となり、制御部1はこの
論理信号に基づき各吐出口の吐出/不吐出を知ることが
できる。
61〜63からインクが吐出されこれにより吐出インク
滴が赤外線ビーム44を遮ったときに論理“H”とな
り、不吐出の場合に論理“L”となり、制御部1はこの
論理信号に基づき各吐出口の吐出/不吐出を知ることが
できる。
【0033】図7は、図5に示した構成の変形を表わす
模式図である。同図に示されるように、本実施例では受
光素子32の受光によって生じる論理信号が入力するフ
リップフロップが唯一つであることである。このときの
各信号のタイミングチャートを図8に示す。
模式図である。同図に示されるように、本実施例では受
光素子32の受光によって生じる論理信号が入力するフ
リップフロップが唯一つであることである。このときの
各信号のタイミングチャートを図8に示す。
【0034】以上説明した第2実施例によっても、第1
実施例と同様、不吐出吐出口を検出でき、これに基づい
て適切な回復処理を行うことができる。
実施例と同様、不吐出吐出口を検出でき、これに基づい
て適切な回復処理を行うことができる。
【0035】なお、上記実施例ではインク吐出状態の検
出に赤外線を用いたが、より広い範囲の電磁波を用いて
検出を行うこともできる。
出に赤外線を用いたが、より広い範囲の電磁波を用いて
検出を行うこともできる。
【0036】(第3実施例)図9および図10は、本発
明の第3実施例にかかるインクジェット記録装置のそれ
ぞれ制御構成のブロック図および概略上面図である。
明の第3実施例にかかるインクジェット記録装置のそれ
ぞれ制御構成のブロック図および概略上面図である。
【0037】図9および図10に示されるように、本例
インクジェット記録装置の制御部1は、ホストユニット
52から送られてくる記録データに基づいて記録ヘッド
の64個の吐出口それぞれに対応した発熱抵抗素子60
1〜664を選択的に駆動し、これにより、それぞれの
吐出口からインクが吐出される。また、制御部1は、紙
送りモータ55およびキャリッジモータ56の回転を制
御し、それぞれ記録紙12の搬送および記録ヘッド10
の移動を行う。
インクジェット記録装置の制御部1は、ホストユニット
52から送られてくる記録データに基づいて記録ヘッド
の64個の吐出口それぞれに対応した発熱抵抗素子60
1〜664を選択的に駆動し、これにより、それぞれの
吐出口からインクが吐出される。また、制御部1は、紙
送りモータ55およびキャリッジモータ56の回転を制
御し、それぞれ記録紙12の搬送および記録ヘッド10
の移動を行う。
【0038】以上説明したインクジェット記録動作を図
11および図12に示すフローチャートを参照して説明
する。
11および図12に示すフローチャートを参照して説明
する。
【0039】ステップS301で、電源スイッチ68が
オンとされると、ステップS302でホストユニット5
2のイニシャライズ処理に伴なって制御部1のイニシャ
ライズ処理を行い、ステップS303で記録指令がある
か否かを判断する。記録指令がない場合はステップS3
16で記録以外の処理を行う。記録指令があると、ステ
ップS304でホストユニット52から記録データを受
信する。その後、ステップS305で、紙送りモータ5
5を正方向に所定ステップ数回転させて記録紙12の搬
送を行い、紙端スイッチ66がオンになるかどうか判断
する。スイッチ56がオンにならなければ、紙無しであ
るとして、ステップS317でエラー信号をステータス
ライン54を介してホストユニット52に伝える。
オンとされると、ステップS302でホストユニット5
2のイニシャライズ処理に伴なって制御部1のイニシャ
ライズ処理を行い、ステップS303で記録指令がある
か否かを判断する。記録指令がない場合はステップS3
16で記録以外の処理を行う。記録指令があると、ステ
ップS304でホストユニット52から記録データを受
信する。その後、ステップS305で、紙送りモータ5
5を正方向に所定ステップ数回転させて記録紙12の搬
送を行い、紙端スイッチ66がオンになるかどうか判断
する。スイッチ56がオンにならなければ、紙無しであ
るとして、ステップS317でエラー信号をステータス
ライン54を介してホストユニット52に伝える。
【0040】スイッチ56がオンであるときは、ステッ
プS306で記録紙12を記録開始位置まで搬送し、次
に、ステップS307で、キャリッジモータ56の回転
を制御し、記録ヘッド10を記録位置まで移動させる。
プS306で記録紙12を記録開始位置まで搬送し、次
に、ステップS307で、キャリッジモータ56の回転
を制御し、記録ヘッド10を記録位置まで移動させる。
【0041】次に、この記録位置で、記録ヘッド10の
発熱抵抗素子601〜664を記録データに基づいて選
択的に駆動しインクを吐出する。この吐出を終了する
と、ステップS309で、記録ヘッドの主走査方向にお
ける記録範囲右端まで記録(吐出)を行ったかを判断す
る。否定判断であれば、ステップS310で1ドット分
記録ヘッドを移動させた後、ステップS308の処理に
戻る。このような処理を繰り返すことにより、図10に
示すように記録画像を構成するドットが記録紙12に記
録されて行く。
発熱抵抗素子601〜664を記録データに基づいて選
択的に駆動しインクを吐出する。この吐出を終了する
と、ステップS309で、記録ヘッドの主走査方向にお
ける記録範囲右端まで記録(吐出)を行ったかを判断す
る。否定判断であれば、ステップS310で1ドット分
記録ヘッドを移動させた後、ステップS308の処理に
戻る。このような処理を繰り返すことにより、図10に
示すように記録画像を構成するドットが記録紙12に記
録されて行く。
【0042】ステップS309で肯定判断であれば、図
12に示すステップS311へ移行し、記録ヘッドの吐
出回復を行うかどうかを判断する。本実施例では記録中
30秒毎に回復吐出を行うものであり、回復のための吐
出を行うタイミングであれば、ステップS312で、記
録ヘッドを、記録時とは逆方向(矢印607,図10参
照)に記録開始位置まで移動させた後、再び往方向(矢
印608,図10参照)に移動させながら、既に記録さ
れたドット607に対して、吐出口1〜64のうちの比
較的使用頻度の低いもの程短いインターバルでその吐出
口から吐出を行う。この際、吐出が重ねられるドット
は、図10に示すように記録紙12にすでに記録され連
続しているドットA,C,Bがそれぞれあったとすれ
ば、ドットCのように他のドットに囲まれたドットを選
択する。これにより、インクによって生じる滲みにより
記録品位が低下するのを防ぐことができる。
12に示すステップS311へ移行し、記録ヘッドの吐
出回復を行うかどうかを判断する。本実施例では記録中
30秒毎に回復吐出を行うものであり、回復のための吐
出を行うタイミングであれば、ステップS312で、記
録ヘッドを、記録時とは逆方向(矢印607,図10参
照)に記録開始位置まで移動させた後、再び往方向(矢
印608,図10参照)に移動させながら、既に記録さ
れたドット607に対して、吐出口1〜64のうちの比
較的使用頻度の低いもの程短いインターバルでその吐出
口から吐出を行う。この際、吐出が重ねられるドット
は、図10に示すように記録紙12にすでに記録され連
続しているドットA,C,Bがそれぞれあったとすれ
ば、ドットCのように他のドットに囲まれたドットを選
択する。これにより、インクによって生じる滲みにより
記録品位が低下するのを防ぐことができる。
【0043】このような記録時と同方向の記録ヘッド移
動に伴なう吐出をより詳細に説明すると以下のようにな
る。記録ヘッドの1回目の往方向移動では、記録データ
に従ったインク吐出を行い、記録紙上に所定の文字,画
像を記録し、2回目の往方向移動では、上記第1回目の
往方向でのインク吐出によって記録紙上に記録されたド
ットの上に重ねてドットを記録するようインク吐出を行
う。そして、この吐出は、使用頻度の低い吐出口程、短
いインターバルで(そのインターバルで吐出するとき、
その吐出される部分に記録ドットがあることが必要であ
り、無い場合は最も近い記録ドットの上に吐出する)吐
出する。これにより、吐出回復のための空吐出を、記録
ヘッドの動作を利用し、しかも吐出口毎の使用頻度に応
じて行うことができる。
動に伴なう吐出をより詳細に説明すると以下のようにな
る。記録ヘッドの1回目の往方向移動では、記録データ
に従ったインク吐出を行い、記録紙上に所定の文字,画
像を記録し、2回目の往方向移動では、上記第1回目の
往方向でのインク吐出によって記録紙上に記録されたド
ットの上に重ねてドットを記録するようインク吐出を行
う。そして、この吐出は、使用頻度の低い吐出口程、短
いインターバルで(そのインターバルで吐出するとき、
その吐出される部分に記録ドットがあることが必要であ
り、無い場合は最も近い記録ドットの上に吐出する)吐
出する。これにより、吐出回復のための空吐出を、記録
ヘッドの動作を利用し、しかも吐出口毎の使用頻度に応
じて行うことができる。
【0044】ステップS312の吐出回復処理を終了す
るか、ステップS311で否定判断の場合は、ステップ
S313で縦64ドット分の紙送り処理を行った後、ス
テップS314で1ページの記録を終了したかを否かを
判断する。否定判断であれば、ステップS307の処理
に移行する。また、肯定判断であれば、ステップS31
5で、記録紙を排紙した後、ステップS316で、全ペ
ージ記録終了か否かを判断する。終了していない場合に
は、ステップS304に移行し、終了していればステッ
プS303に移行する。
るか、ステップS311で否定判断の場合は、ステップ
S313で縦64ドット分の紙送り処理を行った後、ス
テップS314で1ページの記録を終了したかを否かを
判断する。否定判断であれば、ステップS307の処理
に移行する。また、肯定判断であれば、ステップS31
5で、記録紙を排紙した後、ステップS316で、全ペ
ージ記録終了か否かを判断する。終了していない場合に
は、ステップS304に移行し、終了していればステッ
プS303に移行する。
【0045】なお、上記実施例では、吐出回復のための
空吐出を、記録と同じく記録ヘッドの往動作に伴なって
行うものとしたが、記録時とは逆の記録ヘッドの復動作
に伴なって上記空吐出を行ってもよい。これによれば、
記録のための往動作の後、記録ヘッドが記録開始位置へ
戻る際の復動作を、この空吐出に利用することができ、
装置全体の記録速度を向上させることが可能となる。
空吐出を、記録と同じく記録ヘッドの往動作に伴なって
行うものとしたが、記録時とは逆の記録ヘッドの復動作
に伴なって上記空吐出を行ってもよい。これによれば、
記録のための往動作の後、記録ヘッドが記録開始位置へ
戻る際の復動作を、この空吐出に利用することができ、
装置全体の記録速度を向上させることが可能となる。
【0046】また、以上説明した吐出回復のための空吐
出を、以下のように行うこともできる。すなわち、ま
ず、64個の吐出口の半分すなわち、32個分に対応し
て記録紙の搬送量も半分の量とする。従って、本来、6
4個の吐出口の上半分(ここで、上とは記録紙搬送方向
の下流側を示す)で記録する部分は、64個の吐出口の
下半分で記録することになる。このとき、吐出口の上半
分では、上述した空吐出を行う。すなわち、既に記録さ
れたドットにドットを重ねるよう吐出頻度に応じたイン
ク吐出を行う。
出を、以下のように行うこともできる。すなわち、ま
ず、64個の吐出口の半分すなわち、32個分に対応し
て記録紙の搬送量も半分の量とする。従って、本来、6
4個の吐出口の上半分(ここで、上とは記録紙搬送方向
の下流側を示す)で記録する部分は、64個の吐出口の
下半分で記録することになる。このとき、吐出口の上半
分では、上述した空吐出を行う。すなわち、既に記録さ
れたドットにドットを重ねるよう吐出頻度に応じたイン
ク吐出を行う。
【0047】以上のような構成とすることにより、本発
明にかかる空吐出を実行できるとともに、吐出に用いる
吐出口が均一化される。
明にかかる空吐出を実行できるとともに、吐出に用いる
吐出口が均一化される。
【0048】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0049】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0050】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0051】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0052】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0053】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0054】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0055】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば吐出不良が生じていることを吐出口毎に検出す
ることができるため、必要なときに必要な吐出口のみの
吐出回復処理を行うことができる。
によれば吐出不良が生じていることを吐出口毎に検出す
ることができるため、必要なときに必要な吐出口のみの
吐出回復処理を行うことができる。
【0057】また、空吐出を記録ヘッドの移動に伴なっ
て行うことができ、吐出回復処理を、装置の特定の部位
に移動して行う必要がなく、また必要な吐出口のみにつ
いて吐出回復処理を行うことが可能となる。
て行うことができ、吐出回復処理を、装置の特定の部位
に移動して行う必要がなく、また必要な吐出口のみにつ
いて吐出回復処理を行うことが可能となる。
【0058】この結果、吐出回復処理による不要なイン
ク消費や記録速度の低下を低減することができる。
ク消費や記録速度の低下を低減することができる。
【図1】本発明の第1実施例のインクジェット記録装置
における吐出検出構成を示す模式図である。
における吐出検出構成を示す模式図である。
【図2】図1に示した記録ヘッドの吐出口面に設けられ
た電極を示す概略正面図である。
た電極を示す概略正面図である。
【図3】上記第1実施例にかかるインクジェット記録装
置の処理手順を示すフローチャートである。
置の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】上記第1実施例の電極配置の他の例を示す模式
図である。
図である。
【図5】本発明の第2実施例のインクジェット記録装置
における吐出検出構成を示す模式図である。
における吐出検出構成を示す模式図である。
【図6】図5に示した構成における各信号のタイミング
チャートである。
チャートである。
【図7】上記第2実施例の吐出検出構成の他の例を示す
模式図である。
模式図である。
【図8】図7に示した構成における各信号のタイミング
チャートである。
チャートである。
【図9】本発明の第3実施例にかかるインクジェット記
録装置の制御構成を示すブロック図である。
録装置の制御構成を示すブロック図である。
【図10】上記第3実施例にかかるインクジェット記録
装置の概略上面図である。
装置の概略上面図である。
【図11】上記第3実施例にかかるインクジェット記録
装置の動作手順を示すフローチャートの一部である。
装置の動作手順を示すフローチャートの一部である。
【図12】上記第3実施例にかかるインクジェット記録
装置の動作手順を示すフローチャートの一部である。
装置の動作手順を示すフローチャートの一部である。
1 制御部 4,37,38 フリップフロップ 8 電極 10 記録ヘッド 23 赤外線発光ダイオード 32 受光素子 55 紙送りモータ 56 キャリッジモータ 61〜63 吐出口 601〜664 発熱抵抗素子
Claims (5)
- 【請求項1】 インクを吐出するための記録ヘッドを用
い、該記録ヘッドから被記録媒体にインクを吐出して記
録を行うインクジェット記録装置において、 前記記録ヘッドから吐出されるインクを帯電させるため
のインク帯電手段と、 前記記録ヘッドのインク吐出口の近傍に配置され、前記
吐出されるインクの帯電によって当該状態量を変化させ
るインク検出手段と、 該インク検出手段の状態量の変化に応じて前記インク吐
出口からのインク吐出状態を検出する吐出検出手段と、 該吐出検出手段が検出するインク吐出状態が前記インク
吐出口からの吐出不良を示すものであるとき、当該イン
ク吐出口の吐出回復処理を行う回復制御手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 インクを吐出するための記録ヘッドを用
い、該記録ヘッドから被記録媒体にインクを吐出して記
録を行うインクジェット記録装置において、 前記記録ヘッドのインク吐出口の前方に電磁波を横断さ
せる電磁波生成手段と、 前記電磁波を前記インク吐出口から吐出されるインクが
通過するのに応じた当該電磁波の変化を検出する検出手
段と、 該検出手段が検出される前記電磁波の変化が前記インク
吐出口からの吐出不良を示すものであるとき、当該イン
ク吐出口の吐出回復処理を行う回復制御手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 インクを吐出するための記録ヘッドを用
い、該記録ヘッドから被記録媒体にインクを吐出して記
録を行うインクジェット記録装置において、 前記被記録媒体に対して前記記録ヘッドを相対的に移動
させるための移動手段と、 該移動手段の移動を制御しながら、前記被記録媒体上の
既にインク吐出が行われた箇所に、前記記録ヘッドから
インクを吐出させることにより当該インクを吐出する吐
出口の吐出回復処理を行う回復処理手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項4】 前記インク吐出は、当該吐出口の使用頻
度に応じて行われることを特徴とする請求項3に記載の
インクジェット記録装置。 - 【請求項5】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
してインクに気泡を生成し、該気泡の生長に伴なってイ
ンクを吐出することを特徴とする請求項1ないし4のい
ずれかに記載のインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31201592A JPH06155763A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31201592A JPH06155763A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06155763A true JPH06155763A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=18024191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31201592A Pending JPH06155763A (ja) | 1992-11-20 | 1992-11-20 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06155763A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006346573A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Ulvac Japan Ltd | 印刷装置、印刷方法 |
-
1992
- 1992-11-20 JP JP31201592A patent/JPH06155763A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006346573A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Ulvac Japan Ltd | 印刷装置、印刷方法 |
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