JPH06155373A - 切断用溝入れ刃 - Google Patents
切断用溝入れ刃Info
- Publication number
- JPH06155373A JPH06155373A JP4337973A JP33797392A JPH06155373A JP H06155373 A JPH06155373 A JP H06155373A JP 4337973 A JP4337973 A JP 4337973A JP 33797392 A JP33797392 A JP 33797392A JP H06155373 A JPH06155373 A JP H06155373A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- cutting
- edge ridge
- tilted
- forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溝入れの高寿命化を達成すること。
【構成】 光ファイバーの切断用溝入れ刃は、円板状の
素材からなる本体１を有し、この本体１は、中心部分に
取付け穴２、外周部分に１対の傾斜周面３および公差稜
としての切刃稜４がそれぞれ形成されている。この傾斜
周面３は、切刃稜４に対する接線を基準にしたときに、
傾斜角αをもつ渦巻き状の研削面により形成される。こ
の研削面は、Ｒｍａｘで、０．２〜０．３Ｓの面粗度を
有し、前記切刃稜４は、１〜３μｍのランド幅を有す
る。
素材からなる本体１を有し、この本体１は、中心部分に
取付け穴２、外周部分に１対の傾斜周面３および公差稜
としての切刃稜４がそれぞれ形成されている。この傾斜
周面３は、切刃稜４に対する接線を基準にしたときに、
傾斜角αをもつ渦巻き状の研削面により形成される。こ
の研削面は、Ｒｍａｘで、０．２〜０．３Ｓの面粗度を
有し、前記切刃稜４は、１〜３μｍのランド幅を有す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバーを切断す
るために溝を入れる切断用溝入れ刃に関し、特に高寿命
が得られるようにしたものである。
るために溝を入れる切断用溝入れ刃に関し、特に高寿命
が得られるようにしたものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の切断用の溝入れ刃は、円
板状の素材からなり、その外周部分には、Ｖ字頂角θを
構成する１対の傾斜周面および切刃稜がそれぞれ形成さ
れるものである。そして、この切刃稜の形成手段として
は、Ｖ字を構成する傾斜周面を円周方向に研削する方法
が一般的である。
板状の素材からなり、その外周部分には、Ｖ字頂角θを
構成する１対の傾斜周面および切刃稜がそれぞれ形成さ
れるものである。そして、この切刃稜の形成手段として
は、Ｖ字を構成する傾斜周面を円周方向に研削する方法
が一般的である。
【０００３】また、この切刃稜は、非回転状態で例えば
ブローチ加工のように光ファイバーを少しづつ削りとっ
ていくため、微少な欠けが必要であることも知られてい
る。
ブローチ加工のように光ファイバーを少しづつ削りとっ
ていくため、微少な欠けが必要であることも知られてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た円周方向の研削では、研削クラックが入りやすく、し
かも欠けの大きさに差が出るため、切刃稜の管理が困難
であった。また、この方法では、欠けの量が大きいた
め、高番手の砥石による研削が必要となるものであっ
た。
た円周方向の研削では、研削クラックが入りやすく、し
かも欠けの大きさに差が出るため、切刃稜の管理が困難
であった。また、この方法では、欠けの量が大きいた
め、高番手の砥石による研削が必要となるものであっ
た。
【０００５】このようなことから、本発明では、欠けの
大きさが確実に管理できるように切刃稜の構成を改善す
るようにしたものである。
大きさが確実に管理できるように切刃稜の構成を改善す
るようにしたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の点に鑑
みなされたもので、円板状をなす素材からなる光ファイ
バーの切断用溝入れ刃は、外周部分には、１対の傾斜周
面の公差による切刃稜が研削形成されるようにしたもの
である。
みなされたもので、円板状をなす素材からなる光ファイ
バーの切断用溝入れ刃は、外周部分には、１対の傾斜周
面の公差による切刃稜が研削形成されるようにしたもの
である。
【０００７】すなわち、前記切刃稜は、１〜３μｍのラ
ンド幅をもつように形成され、また頂角θを形成する１
対の傾斜周面は、切刃稜に対する接線を基準にしたとき
に、渦巻き状の研削面により形成され、その面粗度が
０．２〜０．３ＳＲｍａｘになるように設定されたもの
である。この場合、素材としては、超硬合金，サーメッ
トなどが好適する。
ンド幅をもつように形成され、また頂角θを形成する１
対の傾斜周面は、切刃稜に対する接線を基準にしたとき
に、渦巻き状の研削面により形成され、その面粗度が
０．２〜０．３ＳＲｍａｘになるように設定されたもの
である。この場合、素材としては、超硬合金，サーメッ
トなどが好適する。
【０００８】
【作用】本発明の切断用溝入れ刃は、切刃稜を構成する
傾斜周面が渦巻き状の研削面とされ、しかもその面粗度
を０．２〜０．３ＳＲｍａｘとしたことおよび切刃稜の
ランド幅を１〜３μｍとしたことから、光ファイバーの
溝入れに好適し、高寿命が得られるようになったもので
ある。
傾斜周面が渦巻き状の研削面とされ、しかもその面粗度
を０．２〜０．３ＳＲｍａｘとしたことおよび切刃稜の
ランド幅を１〜３μｍとしたことから、光ファイバーの
溝入れに好適し、高寿命が得られるようになったもので
ある。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の切断用溝入れ刃の一実施例に
ついて図を参照しながら説明する。
ついて図を参照しながら説明する。
【００１０】図１乃至図３は、本発明光ファイバーの切
断用溝入れ刃を示し、その本体１は、円板状をなす例え
ば超硬合金製の素材からなっているものである。そし
て、この本体１は、中心部分には、取付け穴２が穿設さ
れ、その外周部分には、頂角θを構成する１対の傾斜周
面３およびこの傾斜周面３の公差稜による切刃稜４が形
成されている。この場合、頂角θは、一般的には、５０
°〜６０°に設定され、この切刃稜４は、回転刃ではな
く、その外周の数ケ所を順次移動させて使用するもので
ある。要すれば、光ファイバーの切断は、例えばブロー
チ加工のように被削材を少しづつ削り取っていくスライ
ド方式の刃先になっている。
断用溝入れ刃を示し、その本体１は、円板状をなす例え
ば超硬合金製の素材からなっているものである。そし
て、この本体１は、中心部分には、取付け穴２が穿設さ
れ、その外周部分には、頂角θを構成する１対の傾斜周
面３およびこの傾斜周面３の公差稜による切刃稜４が形
成されている。この場合、頂角θは、一般的には、５０
°〜６０°に設定され、この切刃稜４は、回転刃ではな
く、その外周の数ケ所を順次移動させて使用するもので
ある。要すれば、光ファイバーの切断は、例えばブロー
チ加工のように被削材を少しづつ削り取っていくスライ
ド方式の刃先になっている。
【００１１】前記傾斜周面３は、超硬合金としてＤ１０
相当のものを適用した場合、例えば＃２０００程度の研
削砥石により研削されるが、その面粗度は、０．２〜
０．３ＳＲｍａｘに設定される。これは、切刃稜４の刃
立ちに伴う欠けに影響するもので、０．２Ｓ未満では、
刃立ちがよくなりすぎ、スライドによる溝入れ時に滑り
を起すことから不具合となる。また、０．３Ｓよりも粗
いと切刃稜４の欠けが大きくなり不具合となる。
相当のものを適用した場合、例えば＃２０００程度の研
削砥石により研削されるが、その面粗度は、０．２〜
０．３ＳＲｍａｘに設定される。これは、切刃稜４の刃
立ちに伴う欠けに影響するもので、０．２Ｓ未満では、
刃立ちがよくなりすぎ、スライドによる溝入れ時に滑り
を起すことから不具合となる。また、０．３Ｓよりも粗
いと切刃稜４の欠けが大きくなり不具合となる。
【００１２】また、前記傾斜周面３の研削は、同心円を
描くような周方向の研削では、研削クラックが入りやす
く、欠けの大きさに差が出て不具合となる。したがっ
て、傾斜周面３の研削にあたっては、切刃稜４の接線を
基準にしたときに、渦巻き状を呈する研削面に形成して
いる。そして、この渦巻き状の研削面は、図３でみられ
るように、その傾斜角度αがα＝１５°〜３０°の範囲
にあるように設定した。この範囲は、前述した欠けの管
理を確実にするため、実験により知見したものである。
描くような周方向の研削では、研削クラックが入りやす
く、欠けの大きさに差が出て不具合となる。したがっ
て、傾斜周面３の研削にあたっては、切刃稜４の接線を
基準にしたときに、渦巻き状を呈する研削面に形成して
いる。そして、この渦巻き状の研削面は、図３でみられ
るように、その傾斜角度αがα＝１５°〜３０°の範囲
にあるように設定した。この範囲は、前述した欠けの管
理を確実にするため、実験により知見したものである。
【００１３】このようにして構成された切断用溝入れ刃
は、その切刃稜４が１〜３μｍのランド幅を有すること
が必要である。これは、１μｍ未満では、切刃稜４の欠
けが大きくなって不具合であり、また、３μｍをこえる
と切刃稜４の欠けが少なくなって光ファイバーを切断で
きず不具合となる。
は、その切刃稜４が１〜３μｍのランド幅を有すること
が必要である。これは、１μｍ未満では、切刃稜４の欠
けが大きくなって不具合であり、また、３μｍをこえる
と切刃稜４の欠けが少なくなって光ファイバーを切断で
きず不具合となる。
【００１４】
【発明の効果】本発明の切断用溝入れ刃は、以上説明し
たように、１対の傾斜周面３については、特定の面粗度
および渦巻き状研削面を採用し、また切刃稜４について
は、所定のランド幅を有するように構成したものであ
る。そして、光ファイバーの溝入れ後の切断作業では、
円周方向研削による従来品の寿命が３００回切断であっ
たのに対し、本発明品では、５００回切断の寿命を示
し、高寿命が期待できるという利点を有する。
たように、１対の傾斜周面３については、特定の面粗度
および渦巻き状研削面を採用し、また切刃稜４について
は、所定のランド幅を有するように構成したものであ
る。そして、光ファイバーの溝入れ後の切断作業では、
円周方向研削による従来品の寿命が３００回切断であっ
たのに対し、本発明品では、５００回切断の寿命を示
し、高寿命が期待できるという利点を有する。
【図１】本発明品切断用溝入れ刃の一実施例を示す正面
図である。
図である。
【図２】側面図である。
【図３】傾斜周面の研削面の状況を概念的に示す説明図
である。
である。
１ 本体 ２ 取付け穴 ３ 傾斜周面 ４ 切刃稜
Claims (2)
- 【請求項１】 円板状をなす本体１の外周部分には、Ｖ
字頂角θを構成する傾斜周面３および公差稜としての切
刃稜４がそれぞれ形成されるようにした光ファイバーの
切断用溝入れ刃において、 前記傾斜周面３は、切刃稜４に対する接線を基準にした
渦巻き状の研削面により形成され、その面粗度が０．２
〜０．３ＳＲｍａｘになっており、 前記切刃稜４は、１〜３μｍのランド幅をもつように形
成されていることを特徴とする切断用溝入れ刃。 - 【請求項２】 請求項１記載の本体１は、超硬合金から
形成されている請求項１記載の切断用溝入れ刃。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4337973A JPH06155373A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 切断用溝入れ刃 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4337973A JPH06155373A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 切断用溝入れ刃 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06155373A true JPH06155373A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=18313742
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4337973A Withdrawn JPH06155373A (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 切断用溝入れ刃 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06155373A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100757037B1 (ko) * | 2006-02-28 | 2007-09-07 | 일신테크(주) | 광섬유 절단기 |
| JP2010271385A (ja) * | 2009-05-19 | 2010-12-02 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバ切断用カッター及び光ファイバの切断方法 |
| JP2012071377A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-12 | Kyocera Corp | 切断刃およびその製造方法並びにスリッティング工具 |
| JP2017137090A (ja) * | 2016-02-03 | 2017-08-10 | アイロップ株式会社 | 緩衝材の製造方法及び緩衝材 |
-
1992
- 1992-11-25 JP JP4337973A patent/JPH06155373A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100757037B1 (ko) * | 2006-02-28 | 2007-09-07 | 일신테크(주) | 광섬유 절단기 |
| JP2010271385A (ja) * | 2009-05-19 | 2010-12-02 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバ切断用カッター及び光ファイバの切断方法 |
| JP2012071377A (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-12 | Kyocera Corp | 切断刃およびその製造方法並びにスリッティング工具 |
| JP2017137090A (ja) * | 2016-02-03 | 2017-08-10 | アイロップ株式会社 | 緩衝材の製造方法及び緩衝材 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000201 |