JP2012071377A - 切断刃およびその製造方法並びにスリッティング工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 良好な切断面を有するとともに耐欠損性を向上した切断刃を提供する。
【解決手段】 円盤状で外周に切刃35を備え、切刃35に続いて外周面38を形成し、外周面38は反対主面33に続く配置からなる切断刃(上刃)3であって、外周面38と反対主面33との間にはR曲面40が形成され、外周面38およびR曲面40においては切刃5の稜線に垂直な円盤の径方向に対して被切削物の進行方向にθ=+5°〜+10°だけ傾いた斜め方向に研磨傷42が存在するとともに、反対主面33においては切刃5の稜線に対して平行に研磨傷41が存在している切断刃(上刃)3を備えたスリッティング工具1である。
【選択図】図4

Description

本発明は、樹脂フィルム、紙、金属箔等の長尺シート状の被切削物を連続的に切断するためのスリッタ用の切断刃およびその製造方法並びにスリッティング工具に関する。
従来より、樹脂フィルム、磁気テープ、紙、金属箔、金属薄板等の長尺シート状の被切削物を連続的に切断するためのスリッティング工具が多く用いられている。例えば、特許文献1では、切断刃の外周面を切刃から離れるにつれて縮径するテーパ面とする構成が開示され、切断する際に被切削物とテーパ面とが離れやすくなることが記載されている。
実開平06−085791号公報
しかしながら、特許文献1のように切断刃の外周面をテーパ面にすると、被切削物の接触は少なくなるものの、テーパ面に続く次の面との境界で被切削物の切断面にキズをつけたり、境界部で発生する摩耗粉が切断刃の表面に固着して丸刃の平滑性を損なったりすることがあった。また、被切削物が接触する部分には溶着が発生しやすく、切断面が荒れたりダレたりするという不具合があった。
本発明は、良好な切断面を有するとともに耐欠損性を向上した切断刃およびその製造方法並びにスリッティング工具を提供することを目的とする。
本発明の切断刃は、円盤状で外周に切刃を備え、該切刃に続いて外周面を形成し、該外周面は反対主面に続く形状からなる切断刃であって、前記外周面と前記反対主面との間にはR曲面が形成され、前記外周面および前記R曲面においては前記切刃の稜線に垂直な円盤の径方向に対して被切削物の進行方向に+5°〜+10°だけ傾いた斜め方向に研磨傷が存在するとともに、前記反対主面においては前記切刃の稜線に対して平行に研磨傷が存在している構成からなる。
また、本発明の他の切断刃は、円盤状で外周に切刃を備え、該切刃に続いて第1面および第2面を具備する外周面を形成し、該外周面は反対主面に続く形状からなる切断刃であって、前記外周面の前記第1面と前記第2面との間にはR曲面が形成され、前記外周面および前記R曲面においては前記切刃の稜線に垂直な円盤の径方向に対して被切削物の進行方向に+5°〜+10°だけ傾いた斜め方向に研磨傷が存在するとともに、前記反対主面においては前記切刃の稜線に対して平行に研磨傷が存在している構成であってもよい。
ここで、前記R曲面の最大高さRzが0.2〜0.5μmである構成であってもよい。
さらに、少なくとも前記R曲面には、基体表面に厚み0.2μm以下の被覆層が被覆された構成であってもよい。
また、本発明の切断刃の製造方法は、円盤状の基体を自転させながら該基体の両主面を研磨加工する工程と、前記基体の外周面が砥石に対して平行となるように傾けるとともに
、前記砥石の回転方向と前記円盤の径方向とが+5°〜+10°だけ傾いた斜め方向になる配置で固定して前記外周面を研磨加工する工程と、前記外周面の研磨加工に引き続いてR曲面を研磨加工する工程とを備える。
さらに、本発明のスリッティング工具は、下刃および上刃が各々の中心を軸として互いに逆方向に回転しつつ、前記下刃と前記上刃との重なり部分で被切削物を剪断により連続的に切断するものであって、前記上刃が上記切断刃からなるものである。
本発明の切断刃によれば、切刃においては切刃作製時におけるチッピングの発生を抑制してシャープエッジを形成できるとともに、被切削物の溶着を抑制でき、かつ使用時の切刃の欠損も抑制できる。
本発明の切断刃の製造方法によれば、シャープな切刃で耐溶着性を改善した切断刃を作製できるとともに、精度の高い加工が可能である。
本発明のスリッティング工具によれば、切れ味が良く、かつ被切削物が溶着しにくい切断ができる。
本発明の切削工具の好適例であるウェブ切断装置について、(a)上刃と下刃を回転軸方向で見た概略図、(b)(a)のS軸の断面についての要部拡大図、(c)(a)のT軸の断面についての要部拡大図である。 図1のウェブ切断装置について、(a)S軸における断面図、(b)上面図である。 図2の上切刃付近の拡大断面図であり、(a)第1の実施態様、(b)第2の実施態様である。 図2の上切刃の側面図である。
本発明の切削工具の好適例であるウェブ切断装置について、(a)上刃と下刃を回転軸方向で見た概略図、(b)(a)のS軸の断面についての要部拡大図、(c)(a)のT軸の断面についての要部拡大図である図1、図1のウェブ切断装置について、(a)S軸における断面図、(b)上面図である図2、図2の上切刃付近の拡大断面図であり、(a)第1の実施態様、(b)第2の実施態様である図3、図2の上切刃の側面図である図4を基に説明する。
図1〜4によれば、スリッティング工具1は、略円柱形状の下刃2と、略円盤形状の上刃3とを備えている。下刃2及び上刃3は互いに対向する側の外周部にそれぞれ下切刃25および上切刃35を備えている。下刃2と上刃3とはA−A’間において、回転軸P、Oを通る直線方向(以下、中心軸方向という。)に重なっている。また、下刃2の下切刃25と上刃3の上切刃35における回転軌道面(それぞれの切刃の回転軌道を外周とする平面)は、互いに略平行となるように配置されている。なお、下刃2の下切刃25と上刃3の上切刃35それぞれの回転軌道面が平行から±5°の範囲内であることが、切断されるウェブ10への応力や加工精度の観点から好ましい。
そして、図2のように、下刃2及び上刃3は図1に記載のO及びPを回転軸として、それぞれ逆方向に回転させて、加工対象であるウェブ10を下刃2及び上刃3の主面に対して垂直な方向から連続的に進入させて、下刃2の下切刃25と上刃3の上切刃35との間(具体的には、A−A’間)にてウェブ10を切断する。
具体的に説明すると、下刃2は略円柱形状を有し、一端面に外周に亘って切り欠かかれた切欠部を有する第1ブロック2aと、第1ブロック2aと略同一径を有し、切欠部が形成されていない第2ブロック2bとからなる。第1ブロック2aと第2ブロック2bはそれぞれの円柱の軸が合うように接合されている。そして、第1ブロック2aの切欠部と第2ブロック2bとの一端面とによって空隙部26が形成されている。なお、本発明の説明において、円柱形状とは外形が円柱になっていればよく、例えば内部に空隙部26がある円筒形状も含むものである。
第1ブロック2aは、外周側面21と切欠部の入口面22との間(即ちエッジ部分)に下切刃25が形成されている。また、入口面22では中心軸側に向かうにつれて下切刃25の位置よりも後退した逃がし部が形成されている。
上刃3は略円盤形状を有しており、該円盤形状の外周に亘って上切刃35が形成されている。また、上切刃35は、回転軸と略直交するとともに下刃2と対向する上刃摺接面32と、この上刃摺接面32とは反対側の上刃裏面(反対主面)33とによって構成されている。なお、本発明の説明において、円盤形状とは外形が円盤になっていればよく、例えば内部に空洞部34があるドーナツ形状も含むものである。
下刃2の空隙部26内には、上刃3の上切刃35が挿入された状態で配置されている。上切刃35が挿入される部分における空隙部26の幅wは非常に狭い間隔(例えば1〜10mm程度)に形成されている。そして、例えば切断装置1の下刃2および上刃3に対して垂直にウェブ10を通すことにより、下切刃25と上切刃35との間でウェブ10を切断する。このとき、ウェブ10は下切刃25と上切刃35との間の剪断応力によって切断されることとなる。
下刃の第1ブロック2aの外周側面21および第2ブロック2bの外周側面は、ともに切断するウェブ10を誘導する働きと切断時にウェブ10の切断部分の両端を支持する働きを有している。そのため、外周側面21はウェブ10がはみ出さないようにウェブ10の幅よりも幅広であることが好ましい。
ここで、図3、4の上刃3によれば、外周面38と反対主面33との間にはR曲面40が形成され、外周面38およびR曲面40においては上切刃35の稜線に垂直な円盤の径方向に対して被切削物の進行方向にθ=+5°〜+10°だけ傾いた斜め方向に研磨傷42が存在するとともに、反対主面33においては上切刃35の稜線に対して平行に研磨傷41が存在している構成からなる。
これによって、上切刃35においては上切刃35の作製時におけるチッピングの発生を抑制してシャープエッジを形成できるとともに、被切削物の上刃3への溶着を抑制でき、かつ使用時の上切刃35の欠損も抑制できる。
ここで、切断刃の構成は、図3(a)に示すような第1の実施態様に限定されるものではなく、図3(b)に示すような第2の実施態様例であってもよい。すなわち、外周面38が第1面38aおよび第2面38bの複数の面からなる構成であってもよく、この場合には、第1面38aと第2面38bとの間にR曲面40が形成された構成となる。そして、外周面38およびR曲面40においては上切刃35の稜線に垂直な円盤の径方向に対して被切削物の進行方向に+5°〜+10°だけ傾いた斜め方向に研磨傷42が存在するとともに、反対主面33においては上切刃35の稜線に対して平行に研磨傷41が存在している構成であってもよい。なお、外周面が3面以上の構成からなる場合には、切刃に隣接する2面間のみにR曲面40を形成すれば切刃作製時におけるチッピングの発生を抑制し
てシャープエッジを形成できるとともに、被切削物の溶着を抑制でき、かつ使用時の切刃の欠損も抑制できることから、第2面と第3面(図示せず)との間およびそれ以降には、R曲面40をつけなくてもよい。
そして、R曲面40の最大高さRzが0.2〜0.5μmであることが、被切削物の加工面粗度を改善できるとともに、切断加工後に被切削物が上刃3に吸い付くことを抑制できる点で望ましい。
さらに、図1(b)(c)に示すように、上刃摺接面32の上切刃35側にテーパ面37を形成し、下刃2および上刃3の中心軸を通る断面上においてテーパ面37に下切刃25の1点で接触させた構成とすることもできる。この構成によれば、テーパ面37を形成することにより、上切刃35および下切刃25が接触したり擦れあったりすることを防止することができる。そのため、上切刃35と下切刃25同士の接触による摩耗屑の低減ができて、下刃2と上刃3の切刃25、35の寿命を延命することができる。また、上刃3を大きく撓ますことなく所定の微小幅クリアランス(上切刃35と下切刃25との距離E)を長期間にわたり精度良く設定することができる。このように所定の微小幅のクリアランスを維持した状態でウェブ10を連続的に進入させることにより、下切刃25と上切刃35との間に所望の剪断応力が付与されて、ウェブ10を連続的に小さい力で鋭利な剪断面にカッティングすることができる。
ここで、下刃2および上刃3を構成する基体は、超硬合金、サーメット、高速度鋼等の硬質材が好適に使用可能であり、特に、刃先研磨加工に耐えうる靭性を兼ね備えて下切刃25および上切刃35の切刃5の先端における刃立性を向上できるとともに、切刃5の先端の耐摩耗性を両立する超硬合金が望ましい。
なお、下切刃25および上切刃35の表面に被覆層(図示せず)が形成されていてもよい。被覆層としては、周期表第4、5、6族金属の炭化物、窒化物、炭窒化物、炭酸窒化物、特に(Ti)C(ただし、M:Al、Zr、Cr、Siの群から選ばれる少なくとも1種、0<a≦1、0≦b<1、a+b=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)、ダイヤモンド、ダイヤモンドライクカーボン(以下、DLCと略す。なお、本発明のDLCはテトラヘデラルアモルファスカーボンも含む。)、立方晶窒化ホウ素(cBN)およびAlの群から選ばれる少なくとも1種の被覆層を含む単層または複数層、または上記構成に対してさらにフッ素樹脂被覆層を積層した構成が好適に使用可能である。特に、被覆層はDLCからなることが、耐摩耗性向上、摺動性の点で望ましい。なお、下切刃25および上切刃35の切刃以外もDLCからなる被覆層にて被覆されており、ウェブ10との摩擦を低減してウェブ10の溶着を抑制する。このとき、少なくともR曲面40においては、被覆層の厚みが0.2μm以下、特に0.05〜0.2μmであることがよく、これによれば、上切刃35の耐摩耗性が向上するとともに、切断加工後に被加工物の上刃3への吸い付きを抑制できる点で望ましい。
また、上記切断刃を製造するには、まず、円盤状の基体を作製し、砥石の中心と基体の中心を合わせた位置に載置して、基体を自転させながらその両主面を砥石の回転方向に対して逆回転させて研磨加工する。
次に、上記両主面を研磨加工した基体の外周面が前記砥石の表面に対して平行となるように傾けるとともに、前記砥石の回転方向が前記切刃稜線に対して80〜85°となるように基体を配置して研磨加工することにより第1面を研磨加工する。このとき、第1面には切刃稜線に対して上切刃の稜線に垂直な円盤の径方向に対して被切削物の進行方向に傾いた斜め方向に研磨加工傷が入るように基体の位置を決める。
それから、所望により、第1面の研磨加工位置と同じ位置で前記砥石に対して前記基体を傾けて第2面を研磨加工する。この工程によれば、第2面の研磨加工傷は第1面の研磨加工傷と同じく、上切刃の稜線に垂直な円盤の径方向に対して被切削物の進行方向に+5°〜+10°だけ傾いた斜め方向に研磨加工傷が入る。
そして、切断刃を砥石に対して前記第2面の研磨加工位置から前記第1面側に動かしながら研磨して前記第1面と前記第2面との間のR曲面を研磨加工する。この工程によって、R曲面にも切刃稜線に対して+5°〜10°だけ傾いた斜め方向に研磨傷が入る。
超硬合金からなる上刃の表面に対してダイヤモンド砥石を用いて研削し、上刃摺接面、先端角30°の切刃、第1面、R曲面、所望により第2面、反対主面と続く表1の形状に加工した。そして、試料No.8においては、上刃全体にアークイオンプレーティング法によって、膜厚0.2μmのDLCからなる被覆層を被覆した。得られたDLC被覆層付きの上刃と同様にして同じ基体と被覆層にて下刃を作製し、これらを組み込んだ切断装置を用いて図1のようなスリッティング工具とし、アルミ箔を用いて下記条件でスリッティングテストを行った。
<条件>
刃具形状:スリッタ刃(上刃98φ、下刃80φ)
テープスピード:80m/分
上下刃のオーバーラップ量:0.5mm
被削材:アルミ箔(A1085H18)、20μm厚
スリッティングテスト中、500m切断毎に被切断材の加工面状態を顕微鏡で観察して切断面にバリや変形が発生した時点を寿命として評価した。結果は表1に示した。
Figure 2012071377
表1の結果から明らかなとおり、R曲面が形成されなかった試料No.7では、被切削物の加工面付近に加工筋が入っており、切刃には溶着が発生していた。また、R曲面の研磨傷の方向が切刃の稜線に対して垂直な試料No.6では全周に亘ってチッピングが発生して加工面の状態が悪く、逆に、R曲面の研磨傷の方向が切刃の稜線に対して平行な試料
No.5では、全周に亘って溶着が発生して切断距離も短いものであった。
これに対して、外周面およびR曲面においては切刃稜線に垂直な円盤の径方向に対して被切削物の進行方向に+5°〜+10°だけ傾いた斜め方向に研磨傷が存在するとともに、反対主面においては切刃稜線に対して平行に研磨傷が存在している試料No.1〜4、8では、被覆層の剥離や被切削物の吸い付きが少なくて切断距離が長くなった。
1 スリッティング工具
2 下刃
2a 第1ブロック
2b 第2ブロック
21 外周側面
22 入口面
25 下切刃
26 空隙部
3 上刃
32 上刃摺接面
33 反対主面
34 空洞部
35 上切刃
37 テーパ面
38 外周面
38a 第1面
38b 第2面
40 R曲面
41、42 研磨傷
5 切刃
O 上刃回転軸
P 下刃回転軸
S 中心軸(回転軸P、Oを通る直線)方向
T 点Aおよび点A’を通って中心軸Sに平行な直線
θ 切断刃の径方向と研磨傷とのなす角

Claims (6)

  1. 円盤状で外周に切刃を備え、該切刃に続いて外周面を形成し、該外周面は反対主面に続く形状からなる切断刃であって、前記外周面と前記反対主面との間にはR曲面が形成され、前記外周面および前記R曲面においては前記切刃の稜線に垂直な円盤の径方向に対して被切削物の進行方向に+5°〜+10°だけ傾いた斜め方向に研磨傷が存在するとともに、前記反対主面においては前記切刃の稜線に対して平行に研磨傷が存在している切断刃。
  2. 円盤状で外周に切刃を備え、該切刃に続いて第1面および第2面を具備する外周面を形成し、該外周面は反対主面に続く形状からなる切断刃であって、前記外周面の前記第1面と前記第2面との間にはR曲面が形成され、前記外周面および前記R曲面においては前記切刃の稜線に垂直な円盤の径方向に対して被切削物の進行方向に+5°〜+10°だけ傾いた斜め方向に研磨傷が存在するとともに、前記反対主面においては前記切刃の稜線に対して平行に研磨傷が存在している切断刃。
  3. 前記R曲面の最大高さRzが0.2〜0.5μmである請求項1または2記載の切断刃。
  4. 少なくとも前記R曲面には、基体表面に厚み0.2μm以下の被覆層が被覆された構成からなる請求項1乃至3のいずれか記載の切断刃。
  5. 円盤状の基体を自転させながら該基体の両主面を研磨加工する工程と、前記基体の外周面が砥石に対して平行となるように傾けるとともに、前記砥石の回転方向と前記円盤の径方向とが+5°〜+10°だけ傾いた斜め方向になる配置で固定して前記外周面を研磨加工する工程と、前記外周面の研磨加工に引き続いて前記R曲面を研磨加工する工程とを備えた切断刃の製造方法。
  6. 下刃および上刃が各々の中心を軸として互いに逆方向に回転しつつ、前記下刃と前記上刃との重なり部分で被切削物を剪断により連続的に切断するものであって、前記上刃が請求項1乃至4のいずれかに記載の切断刃からなるスリッティング工具。
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