JPH06155135A - 溝加工用チップおよび工具 - Google Patents

溝加工用チップおよび工具

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JPH06155135A
JPH06155135A JP30866792A JP30866792A JPH06155135A JP H06155135 A JPH06155135 A JP H06155135A JP 30866792 A JP30866792 A JP 30866792A JP 30866792 A JP30866792 A JP 30866792A JP H06155135 A JPH06155135 A JP H06155135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting edge
tool holder
edge portion
tip
tool
Prior art date
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Pending
Application number
JP30866792A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiya Shino
恵也 篠
Tadatomo Hatayama
忠友 畑山
Hirozo Takano
浩造 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】溝加工作業を効率的かつ高精度に遂行すること
ができるとともに、工具費用を有効に削減することを可
能にする。 【構成】工具ホルダ12とチップ14とを備え、このチ
ップ14は、皿ねじ用取付穴16を挟んで対称位置に設
けられる第1および第2切刃部18、20と、この第2
切刃部20の両側に設けられ、前記第1切刃部18で溝
加工をする際に前記工具ホルダ12に当接して該第1切
刃部18に作用する切削抵抗を保持しかつ該第1切刃部
18の位置決め機能を有する第1受座部22と、前記第
1切刃部18の両側に設けられ、前記第2切刃部20で
溝加工をする際に前記工具ホルダ12に当接して該第2
切刃部20に作用する切削抵抗を保持しかつ該第2切刃
部20の位置決め機能を有する第2受座部24とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒状ワークの内周面
に溝加工を施すための溝加工用チップおよび工具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、ロータリバルブを構成するスリ
ーブ等の円筒状ワークの内周面には、その軸線方向に所
定の長さだけ延在しかつ等角度間隔ずつ離間して断面円
弧状の複数の溝が形成されている。
【0003】図4は、この種の加工に使用される一般的
な工具1を示しており、この工具1は、工具ホルダ2と
バイト3とを備えている。この工具ホルダ2に挿入穴4
が貫通形成されており、この挿入穴4にバイト3が挿入
され、止めねじ5を介して固着されている。このバイト
3の先端部には、切刃部6が設けられており、工具ホル
ダ2が円筒状ワーク7内に配置されて所定の軌跡に沿っ
て移動されることにより、前記切刃部6を介してこの円
筒状ワーク7の内周面8に溝9が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、バイト3を工具ホルダ2に固着する際に
切刃部6の位置調整作業が相当に煩雑なものとなってい
る。このため、バイト3の固着作業に時間がかかるとと
もに、このバイト3の位置ずれが溝加工精度に大きな影
響を及ぼしてしまい、迅速かつ高精度な溝加工作業を行
うことが困難となるという問題が指摘されている。さら
に、加工される円筒状ワーク7の数が多くなれば、切刃
部6の損耗も生じ易くなって、複数のバイト3を用意し
なければならず、工具費用が増大するという不具合が生
ずる。
【0005】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、溝加工作業を効率的かつ高精度に遂行することが
できるとともに、工具費用を有効に削減することが可能
な溝加工用チップおよび工具を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、円筒状ワークの内周面に溝加工を施す
ために工具ホルダに交換自在に固着される溝加工用チッ
プであって、前記チップを前記工具ホルダに固着するた
めのねじ用取付穴を挟んで対称位置に設けられる第1お
よび第2切刃部と、前記第2切刃部の両側に設けられ、
前記第1切刃部で溝加工をする際に前記工具ホルダに当
接して該第1切刃部に作用する切削抵抗を保持しかつ該
第1切刃部の位置決め機能を有する第1受座部と、前記
第1切刃部の両側に設けられ、前記第2切刃部で溝加工
をする際に前記工具ホルダに当接して該第2切刃部に作
用する切削抵抗を保持しかつ該第2切刃部の位置決め機
能を有する第2受座部と、を備えることを特徴とする。
【0007】前記第1および第2受座部は、前記第2お
よび第1切刃部の両側にあって互いに所定の角度を構成
するとともに、それぞれ前記工具ホルダの底部に係合す
る端面側に向かって広がる一組の第1および第2傾斜面
を備えることが好ましい。
【0008】さらに、本発明は、円筒状ワークの内周面
に溝加工を施すための溝加工用工具であって、工具ホル
ダと、前記工具ホルダに交換自在に固着されるチップ
と、を備え、前記チップは、該チップを前記工具ホルダ
に固着するためのねじ用取付穴を挟んで対称位置に設け
られる第1および第2切刃部と、前記第2切刃部の両側
に設けられ、前記第1切刃部で溝加工をする際に前記工
具ホルダに当接して該第1切刃部に作用する切削抵抗を
保持しかつ該第1切刃部の位置決め機能を有する第1受
座部と、前記第1切刃部の両側に設けられ、前記第2切
刃部で溝加工をする際に前記工具ホルダに当接して該第
2切刃部に作用する切削抵抗を保持しかつ該第2切刃部
の位置決め機能を有する第2受座部と、を備えることを
特徴とする。
【0009】
【作用】上記の本発明に係る溝加工用チップおよび工具
では、チップの第1受座部が工具ホルダに当接すること
により、第1切刃部で溝加工をする際に発生する切削抵
抗を保持しかつこの第1切刃部を位置決めすることがで
きる。このため、第1切刃部の位置決め作業が一挙に簡
素化する。さらに、第1切刃部に損耗が生じた際には、
チップを反転させて第2受座部を工具ホルダに当接させ
るだけで、第2切刃部による溝加工が可能になるととも
に、この第2受座部が該溝加工時に作用する切削抵抗を
保持しかつ前記第2受座部を位置決めすることができ
る。
【0010】しかも、第1および第2受座部が、それぞ
れ工具ホルダの内方に向かって広がる一組の第1および
第2傾斜面を備えるため、第1切刃部または第2切刃部
による溝加工時にチップに振動が発生することを確実に
阻止することができる。
【0011】
【実施例】本発明に係る溝加工用チップおよび工具につ
いて実施例を挙げ、添付の図面を参照して以下に説明す
る。
【0012】図1乃至図3において、参照符号10は、
本実施例に係る溝加工用工具を示す。この工具10は、
工具ホルダ12と、この工具ホルダ12に皿ねじ13を
介して交換自在に固着される本実施例に係るチップ14
とを備える。このチップ14は、前記チップ14を工具
ホルダ12に固着するための皿ねじ用取付穴16を挟ん
で対称位置に設けられる第1および第2切刃部18、2
0と、この第2切刃部20の両側に設けられ、前記第1
切刃部18で溝加工をする際に前記工具ホルダ12に当
接して該第1切刃部18に作用する切削抵抗を保持しか
つ該第1切刃部18の位置決め機能を有する第1受座部
22と、前記第1切刃部18の両側に設けられ、前記第
2切刃部20で溝加工をする際に前記工具ホルダ12に
当接して該第2切刃部20に作用する切削抵抗を保持し
かつ該第2切刃部20の位置決め機能を有する第2受座
部24とを備える。
【0013】第1受座部22は、第2切刃部20の両側
にあって互いに所定の角度θ°(実質的には90°)を
構成するとともに、工具ホルダ12の底部34(後述す
る)に係合する端面26側に向かって外方に広がる一組
の第1傾斜面28a、28bを備える。第2受座部24
は、前記第1受座部22と同様に、第1切刃部18の両
側にあって互いに所定の角度θ°(実質的には90°)
を構成するとともに、端面26側に向かって外方に広が
る一組の第2傾斜面30a、30bを備える。この第1
傾斜面28a、28bと第2傾斜面30b、30aと
は、互いに90°を構成する。
【0014】第1および第2切刃部18、20の先端面
は、図2に示すように、チップ14の中心から半径Rの
円周上に沿った円弧状面で構成されており、その先端面
から前記チップ14の端面26側に向かって内方に傾斜
している。
【0015】工具ホルダ12の先端側には、取付凹部3
2が形成されており、この取付凹部32を構成する底部
34にねじ孔36が設けられる。取付凹部32を構成す
る側壁には、第1傾斜面28a、28bおよび第2傾斜
面30a、30bに当接する傾斜壁面38a、38bが
形成される。この傾斜壁面38a、38bは、第1傾斜
面28a、28bおよび第2傾斜面30a、30bに対
応しており、互いに所定の角度θ°(実質的には90
°)を構成するとともに、底部34側に向かって内方に
広がっている(図2参照)。傾斜壁面38a、38bの
境界部位には、断面円形状に切り欠いて逃げ溝40が形
成される。
【0016】次に、このように構成される工具10の動
作について説明する。
【0017】まず、チップ14の第1受座部22を構成
する第1傾斜面28a、28bが工具ホルダ12の傾斜
壁面38a、38bに当接されるとともに、このチップ
14の端面26が底部34に係合された状態で、皿ねじ
13を介して前記チップ14が工具ホルダ12に固着さ
れる。
【0018】そこで、図3に示すように、工具10が円
筒状ワーク50内に配置され、この工具10と円筒状ワ
ーク50とが相対的に所定の軌跡に沿って移動される。
このため、チップ14の第1切刃部18が、円筒状ワー
ク50の内周面52を切削し、この内周面52に断面円
弧状の溝54が軸線方向に所定の長さにわたって形成さ
れる。さらに、円筒状ワーク50と工具10とが相対的
に所定の角度だけ回転された後、上記のように第1切刃
部18を介して内周面52に溝54が形成される。
【0019】この場合、本実施例では、チップ14の第
1受座部22を構成する第1傾斜面28a、28bが工
具ホルダ12の傾斜壁面38a、38bに当接された状
態で、このチップ14が皿ねじ13を介して前記工具ホ
ルダ12に固着されるだけで、該チップ14の第1切刃
部18を位置決めすることができる。これにより、第1
切刃部18の位置決め作業が、高精度かつ迅速に遂行さ
れるという効果が得られる。
【0020】しかも、第1傾斜面28a、28bが第1
切刃部18の反対側にあって工具ホルダ12の傾斜壁面
38a、38bに当接するとともに、この第1傾斜面2
8a、28bがチップ14の端面26側に向かって外方
に広がっている。このため、第1切刃部18により円筒
状ワーク50の内周面52を切削する際に発生する切削
抵抗を第1傾斜面28a、28bおよび傾斜壁面38
a、38bで保持でき、かつ該切削時にチップ14に振
動が発生することを阻止することが可能になり、高精度
な溝加工作業が遂行されるという利点がある。
【0021】さらに、第1切刃部18に損耗が生じた際
には、皿ねじ13を弛緩させてチップ14を工具ホルダ
12から離脱させる。次いで、このチップ14を反転さ
せて第2受座部24の第2傾斜面30a、30bを工具
ホルダ12の傾斜壁面38a、38bに当接させて該チ
ップ14を前記工具ホルダ12に固着すれば、第2切刃
部20が正確かつ強固に該工具ホルダ12に固着される
ことになる。また、第1および第2切刃部18、20が
損耗した際には、新たなチップ14を工具ホルダ12に
固着すればよい。
【0022】従って、単一のチップ14で二倍の溝加工
作業を行うことができ、しかもこのチップ14のみを交
換するだけでよく、切刃部がバイトに一体的に構成され
ている従来の工具に比べて工具費用が大幅に削減される
という効果が得られる。これにより、特に多数の円筒状
ワーク50の溝加工を行う際に、効率的かつ経済的な溝
加工作業が遂行される。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る溝加工用チップおよび工具
によれば、以下の効果が得られる。
【0024】チップの第1受座部が工具ホルダに当接さ
れることにより、第1切刃部で溝加工をする際に発生す
る切削抵抗を保持しかつこの第1切刃部を位置決めする
ことができる。このため、第1切刃部の位置決め作業が
一挙に簡素化し、効率的かつ高精度な溝加工作業が可能
になる。さらに、第1切刃部に損耗が生じた際には、チ
ップを反転させて第2受座部を工具ホルダに当接させる
だけで、第2切刃部による溝加工が可能になるととも
に、この第2受座部が該溝加工時に作用する切削抵抗を
保持しかつ前記第2受座部を位置決めすることができ
る。従って、単一のスローアウェイ式チップで二倍の溝
加工作業が可能になり、工具費用の削減が容易に遂行さ
れる。
【0025】しかも、第1および第2受座部が、それぞ
れ工具ホルダの内方に向かって広がる一組の第1および
第2傾斜面を備えるため、第1切刃部または第2切刃部
による溝加工時にチップに振動が発生することを確実に
阻止でき、高精度な溝加工が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る溝加工用チップおよび工
具の分解斜視説明図である。
【図2】前記工具の正面図である。
【図3】前記工具の縦断側面図である。
【図4】従来技術に係る工具の縦断側面図である。
【符号の説明】
10…工具 12…工具ホルダ 14…チップ 18、20…切刃部 22、24…受座部 26…端面 28a、28b、30a、30b…傾斜面 34…底部 38a、38b…傾斜壁面 50…円筒状ワーク 52…内周面 54…溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状ワークの内周面に溝加工を施すため
    に工具ホルダに交換自在に固着される溝加工用チップで
    あって、 前記チップを前記工具ホルダに固着するためのねじ用取
    付穴を挟んで対称位置に設けられる第1および第2切刃
    部と、 前記第2切刃部の両側に設けられ、前記第1切刃部で溝
    加工をする際に前記工具ホルダに当接して該第1切刃部
    に作用する切削抵抗を保持しかつ該第1切刃部の位置決
    め機能を有する第1受座部と、 前記第1切刃部の両側に設けられ、前記第2切刃部で溝
    加工をする際に前記工具ホルダに当接して該第2切刃部
    に作用する切削抵抗を保持しかつ該第2切刃部の位置決
    め機能を有する第2受座部と、 を備えることを特徴とする溝加工用チップ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のチップにおいて、前記第1
    および第2受座部は、前記第2および第1切刃部の両側
    にあって互いに所定の角度を構成するとともに、それぞ
    れ前記工具ホルダの底部に係合する端面側に向かって広
    がる一組の第1および第2傾斜面を備えることを特徴と
    する溝加工用チップ。
  3. 【請求項3】円筒状ワークの内周面に溝加工を施すため
    の溝加工用工具であって、 工具ホルダと、 前記工具ホルダに交換自在に固着されるチップと、 を備え、 前記チップは、該チップを前記工具ホルダに固着するた
    めのねじ用取付穴を挟んで対称位置に設けられる第1お
    よび第2切刃部と、 前記第2切刃部の両側に設けられ、前記第1切刃部で溝
    加工をする際に前記工具ホルダに当接して該第1切刃部
    に作用する切削抵抗を保持しかつ該第1切刃部の位置決
    め機能を有する第1受座部と、 前記第1切刃部の両側に設けられ、前記第2切刃部で溝
    加工をする際に前記工具ホルダに当接して該第2切刃部
    に作用する切削抵抗を保持しかつ該第2切刃部の位置決
    め機能を有する第2受座部と、 を備えることを特徴とする溝加工用工具。
JP30866792A 1992-11-18 1992-11-18 溝加工用チップおよび工具 Pending JPH06155135A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012043027A1 (ja) * 2010-09-28 2012-04-05 エドワーズ株式会社 排気ポンプ

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