JPH06155103A - 2主軸対向旋盤の加工制御方法 - Google Patents

2主軸対向旋盤の加工制御方法

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JPH06155103A
JPH06155103A JP34169392A JP34169392A JPH06155103A JP H06155103 A JPH06155103 A JP H06155103A JP 34169392 A JP34169392 A JP 34169392A JP 34169392 A JP34169392 A JP 34169392A JP H06155103 A JPH06155103 A JP H06155103A
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machining
interactive
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JP34169392A
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Naoki Okuno
直起 奥野
Katsuhiko Tatsuta
勝彦 辰田
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Nakamura Tome Precision Industry Co Ltd
Original Assignee
Nakamura Tome Precision Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2主軸対向旋盤における対話型加工プログラ
ムの生成と実行手段に特徴がある方法に関し、ワークの
受け渡し動作を含む対話型加工プログラムを容易に作製
できるようにし、かつ機械の稼働率を向上させることを
課題とする。 【構成】 ワークの受け渡し対話マクロ及び実行マクロ
を用意し、基本対話マクロを用いて第1主軸側での加工
プログラムを生成し、その後受け渡し対話マクロを呼び
出して対話処理により受け渡し用の加工プログラムを生
成し、さらに基本対話マクロを呼び出して第2主軸側で
の加工プログラムを生成して、ワークの受け渡しを含む
一連の対話型加工プログラムを生成する。必要に応じ
て、対話処理中に機械の制御対象物を所望位置に移動さ
せた後その位置を座標読み込みプログラムで読み込んで
データ入力を行う。生成された対話型加工プログラムを
データ変換マクロで中間データ型加工プログラムに変換
してメモリに記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はNC制御装置を備えた
2主軸対向旋盤の加工制御方法に関するもので、特に対
話型加工プログラムの生成とその実行手段に特徴がある
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスプレイとデータ入力用のキーボー
ドとを備え、作業者との対話処理によって生成されたプ
ログラムに基いて自動的に加工を行う旋盤は公知であ
る。対話処理によって生成されたプログラムに基いて旋
盤の加工制御を行う従来の方法には2つの方法がある。
第1の方法は対話処理によってNC型加工プログラムを
自動生成するもので、加工に際しては従来からのNCテ
ープ等による制御と同様に、生成されたNC型加工プロ
グラムを実行コードに翻訳して機械を制御する。
【0003】NC言語は各種の補助動作用のコマンド
(アドレス)を持っており、扉の開閉やワークのローデ
ィングアンローディングなどの補助動作をNC言語の未
定義コマンドにユーザが割りつけることにより、個々の
工作機械に固有の動作を含むNC型加工プログラムを作
製することができる。しかしながら通常このような補助
動作用のコマンド群(ブロック)は、対話処理によって
自動生成されるようにはなっておらず、作業者がNC文
でプログラムを記述して対話処理によって生成された一
般的な加工プログラムの中に嵌めこむという方法で全体
の加工プログラムを作製している。
【0004】対話処理による加工制御の第2の方法は、
各種の加工に対応する対話マクロ(ディスプレイとキー
ボードとを介しての作業者との対話および予め登録され
た工具データ、加工条件データなどを利用して個々の加
工に必要なデータを生成して所定のメモリに格納するプ
ログラム)と実行マクロ(対話マクロによって生成され
た個々の加工データを基に加工を実行するプログラム)
とを準備し、対話マクロを用いて一連の加工手順をデー
タリストの形で生成し、実際の加工に際してはこのデー
タリスト(対話型加工プログラム)を広義の実行マクロ
の中に含まれるデータ変換マクロで中間データリストに
変換し、各加工ブロック毎に実行マクロを呼び出して中
間データを読み取りながらそのデータ値に従って機械を
動作させるという方法である。
【0005】この第2の方法では、対話処理によって入
力ないし生成された加工データがそのまま所定のメモリ
領域に順に格納された形でプログラムが作られているの
で、NC言語の知識や各加工における使用工具や切削条
件の知識がなくても、生成された加工プログラムの再編
集や訂正をプログラムを生成するときと同様な対話処理
で行うことが可能であるという特徴がある。これに対し
て前述した第1の方法では、NC言語や工具および加工
条件に対する知識がなければ、生成されたNC型加工プ
ログラムの再編集や訂正を行うことができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】対話型加工プログラム
を用いる上記第2の方法による制御は、旋盤の各動作に
ついてそれに対応する対話マクロと実行マクロとが用意
されていなければ行うことはできない。そして従来の対
話処理が可能なNC制御装置には、内外周の旋削や端面
加工、孔明け加工、溝切り加工などを含む加工動作につ
いては、対話マクロと実行マクロとが用意されており、
作業者は対話処理によって機械に一連の加工動作を行わ
せることができるようになっていた。しかしながら各種
の補助動作については、補助動作の種類およびその制御
態様が個々の旋盤によって異なり、また補助動作の種類
が非常に多いということから、補助動作に対しては上記
第2の方法で制御を行うための対話マクロおよび実行マ
クロが用意されていないのが普通である。
【0007】従って上記第2方法によって生成した対話
型加工プログラムで補助動作を行わせようとするときに
は、各補助動作を単動作としてNC文で記述し、対話型
加工プログラムの実行途中において、各単動作プログラ
ムを呼び出すという方法で制御を行う必要があった。従
って補助動作を含む制御を行うためには、各補助動作に
対応するNC文のコマンドとプログラム作製上の知識が
必要となり、対話型処理によるプログラム作製上の容易
さが大きく損なわれるという欠点があった。
【0008】特に2主軸対向旋盤においては、第1主軸
から第2主軸にワークを受け渡す動作が頻繁に必要にな
り、さらにこの受け渡し動作の途中で突っ切り加工を行
うか、あるいはワークの受け渡しを主軸を停止させて行
うか回転させながら行うかなど、ワークの受け渡しの態
様に応じた制御が必要になるが、この受け渡し動作につ
いても他の補助動作と同様に対話型加工プログラムを自
動生成することはできず、従って2主軸対向旋盤におけ
る加工プログラムの作製が知識と熟練を必要とする作業
になっていた。
【0009】また従来の対話型加工プログラムの実行に
おいては、実行の都度(連続して同一ワークの加工を行
うときは最初の実行のとき)中間データ型加工プログラ
ムに変換するという処理が必要で、そのための処理時間
が必要となり、旋盤の稼働率を低下させるという問題が
あった。特に2主軸対向旋盤は単主軸の旋盤に比べて加
工能率が非常に高くプログラムも大型となるため、プロ
グラムの変換に要する時間が稼動率を低下させる割合が
大きい。
【0010】この発明は上記問題を解決するためになさ
れたもので、2主軸対向旋盤のワークの受け渡し動作を
含む対話型加工プログラムを容易に作製することができ
るようにするとともに、対話型加工プログラムを用いて
機械を制御したときの機械の稼働率を向上させることを
課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の加工制御方法
を用いて制御される旋盤は、互いに対向して相対的に近
接離隔可能な2個の主軸ヘッドと各主軸ヘッドに対して
相対的に主軸方向と主軸直角方向とに移動する2個の刃
物台とを備えた2主軸対向型の旋盤である。この発明の
加工制御方法を実行するNC制御装置は、2個の主軸の
それぞれについての回転及び割出し制御および2対の主
軸と刃物台との対に対するそれぞれの主軸方向と主軸直
角方向の相対位置の設定および移動を行わせるためのサ
ーボ制御部、扉の開閉やローダアンローダなどの付加装
置類を制御する補助装置制御部(プログラマブルコント
ローラ)、表示用のディスプレイ装置、入力用のキーボ
ード装置、対話マクロや実行マクロなどの制御プログラ
ムを記憶したROMおよび作成ないし使用中の加工プロ
グラムを記憶するRAMを備えており、かつ一般的な加
工プログラムを編集するときに必要な基本データすなわ
ち加工種別、切削条件データ、工具データ、工具位置、
刃先経路などをセットするための基本データを格納した
メモリ(通常は外部記憶装置)を備えている。
【0012】制御プログラムには基本的な加工について
の対話型加工プログラムを生成するための従来と同様な
対話マクロと対話型加工プログラムを基にして機械を動
作させるためのデータ変換マクロを含む実行マクロとが
用意されており、以下これらを基本対話マクロおよび基
本実行マクロと呼ぶこととする。さらにこの発明の方法
を実施する制御プログラムは、2つの主軸相互間でのワ
ークの受け渡しのための対話マクロとその実行マクロと
を備えている。以下これらを受け渡し対話マクロおよび
受け渡し実行マクロと呼ぶこととする。この受け渡し対
話マクロおよび受け渡し実行マクロは、複数種のたとえ
ば2本の主軸でワークを同時に把持してワークを加工す
る動作、加工しないで単に2主軸間でワークを受け渡す
だけの動作あるいは2本の主軸を同期回転させながらワ
ークの受け渡しを行う動作など、複数の動作についての
ものがそれぞれ準備される。
【0013】そして上記メモリには前述した工具データ
などの従来と同様な基本データの他に、ワークを2主軸
で同時に把持して行う加工やワークの受け渡しの際に設
定されるべき経験的に知られたデータ、たとえば2主軸
同期立ち上げデータ、ワークの加工確認データ、ワーク
の着座データなどの受け渡しデータが記憶される。
【0014】作業者が対話処理によってワークの受け渡
しを含む対話型加工プログラムを生成するときは、各加
工に対応する基本対話マクロを呼び出して第1主軸側で
の加工について従来と同様な手順で対話型加工プログラ
ムを一連のデータリストの形で生成し、その後第2主軸
のワークの把持を伴う受け渡し動作に対応する受け渡し
対話マクロを呼び出し、ディスプレイに表示された指示
に基づく作業者のデータの選択やデータの入力およびメ
モリに記憶された受け渡しデータを参照する演算処理に
より、受け渡しの種別とその受け渡し動作に必要なデー
タが一定の形式を備えたデータリストとなって、先に生
成されたデータリスト(対話型加工プログラム)の後に
付加される。そしてさらに第2主軸側の加工について基
本対話マクロが呼び出され、従来と同様な手順によって
第2主軸側での加工プログラムがデータリストの型で生
成され、受け渡しデータリストの後に付加される。
【0015】このようにして生成された対話型加工プロ
グラムの実行に際しては、実行に先立ってデータリスト
がデータ変換マクロによって中間データリストの形に変
換された後、基本対話処理プログラムによって生成され
たプログラム部分については、各プログラム部分に対応
する基本実行マクロが呼び出され、当該基本実行マクロ
が中間データリストのデータを読み込みながら機械を動
作させる。制御が受け渡し対話マクロによって生成され
た部分に達したときには、受け渡し実行マクロが呼び出
され、これが受け渡し処理用の中間データを読み込みな
がら受け渡し動作(2主軸同時把持によるワークの加工
を含む)が実行される。そしてワークが第2主軸に受け
渡された後、第2主軸側でのワークの加工が第1主軸側
での場合と同様に加工種別に対応する基本実行マクロを
順次呼び出すことによって行われる。
【0016】上述した受け渡し対話マクロには、機械の
主軸台や刃物台の位置をエンコーダで読み取ってその読
み取り値を入力値として受け渡しデータとして取り込む
座標読み込みプログラムを設けておくのが便利である。
この場合対話処理中の作業者は、たとえばワーク受け渡
し時における第2主軸の移動量を数値データとして入力
する代わりに、制御装置に接続された機械の第2主軸を
実際に受け渡し位置にまで移動させた後、座標読み込み
プログラムによりその座標値を入力データとして取り込
んでプログラムを作製することが可能になる。
【0017】また生成された対話型加工プログラムの実
行に際して、生成された対話型加工プログラムをデータ
変換マクロで中間データ型加工プログラムに変換して外
部記憶装置等のメモリに記録しておくことにより、加工
に際しては対応するワークの中間データ型加工プログラ
ムを制御装置本体のRAMにロードすることによって直
ちに加工動作を開始させることができる。
【0018】
【作用】上述したこの発明の方法によれば、2主軸対向
旋盤において各軸単独でワークを把持して加工を行う基
本的な加工動作の他、2主軸でワークの両端を把持して
同期回転しながらワークの加工を行う動作および第1主
軸から第2主軸にワークを受け渡す各態様のワーク受け
渡し動作の全てをデータリストの形の対話型加工プログ
ラムとして生成させることができ、従ってワークの受け
渡し動作を含む一連の加工プログラムをNC言語の知識
を有しない者でも作製することが可能になる。また一旦
作製された加工プログラムの再編集や訂正に際しても、
データリストの形で記録されている加工データを呼び出
してそのデータ値を変更する等の作業によって容易に可
能となり、試験加工を行いながらプログラムを完成させ
る作業も容易にできる。
【0019】また座標読み取り装置によってワーク受け
渡し時の主軸の位置などを入力データとして読み込むこ
とにより、作業者は面倒な計算を行うことなくかつ直感
的に理解できる形でデータの入力を行うことが可能とな
り、特に正確な位置制御を必要としない動作において
は、この座標読み取りによってプログラム作製作業がよ
り容易となり、かつデータの入力ミスも回避できる。
【0020】さらに頻繁に加工されるワークに対する対
話型加工プログラムを中間データ型加工プログラムの形
で記録しておくことにより、実行時にデータ変換に要す
る時間を節約することができ、2主軸対向旋盤の稼働率
が向上する。
【0021】
【実施例】次に図面に示す実施例について説明する。図
2は制御装置のブロック図と制御対象となる旋盤を模式
的に示したもので、制御対象となる旋盤は固定位置にあ
る第1主軸1Lと、主軸方向(Z軸方向)に移動する第
2主軸1Rと、主軸方向および主軸直角方向(X軸方
向)に移動する第1刃物台2Lと、主軸直角方向にのみ
移動する第2刃物台2Rとで構成される。図にはさらに
補助装置としてバーフィーダ3が示されている。
【0022】制御装置は、第1側と第2側のX軸方向お
よびZ軸方向位置ならびに第1主軸と第2主軸の主軸回
転(C軸)を制御するサーボドライバ群11とエンコー
ダ群12とを備えている。バーフィーダ3等の補助装置
は、プログラマブルコントローラ13を介して制御され
る。制御装置は、データ入力用のキーボード14とデー
タ表示用のディスプレイ15とを備え、制御プログラム
を格納した2個のROM16、17とRAM(本体メモ
リ)18と外部メモリ19、20を備えている。図では
表示の都合上ROMおよび外部メモリを2個に分割して
記載しているが、ハードウエアとしてのROMや外部メ
モリ装置は1個であってももちろん構わない。
【0023】NC−ROM16には、対話処理によって
入力されたデータからNC文を生成するためのNC文変
換プログラム、プログラムメモリ20に記録されている
NC型加工プログラムを呼び出して編集および訂正を行
うためのNC文編集プログラム、所望のNC型加工プロ
グラムを実行するためのNC文実行プログラムなどが格
納されており、これらは従来装置に設けられているもの
と同様なものである。
【0024】対話ROM17には4種類のプログラム群
が格納されている。第1群の基本対話プログラムは、従
来のNC制御装置に設けられていた対話プログラムと同
様なもので、一般的な加工についての対話型加工プログ
ラムを対話処理によって生成する対話マクロ、生成され
た対話型加工プログラムの実行の際に工具の刃先形状や
削り代に応じて現実の加工動作に則したデータ(中間デ
ータ)を生成するデータ変換マクロおよび対話型加工プ
ログラムを実行して加工を行う際に呼び出される実行マ
クロとが工程種別毎に準備されている。
【0025】受け渡し対話プログラムおよび座標読み込
みプログラムは、この発明の方法を実施するために設け
られたもので、受け渡し対話プログラムには対話処理に
よってワーク受け渡し用の対話型加工プログラムを生成
する対話マクロとこれに対応するデータ変換マクロおよ
び実行マクロとが含まれる。ワークの受け渡し種別が複
数種ある場合、たとえば後述する突っ切り加工を伴うワ
ークの受け渡し、主軸を回転させながら行う受け渡しお
よび停止させた状態で行う受け渡しなどの複数の受け渡
し種別を設けるときはそのそれぞれについて対話マク
ロ、データ変換マクロおよび実行マクロが準備される。
【0026】座標読み込みプログラムは受け渡し処理用
の対話型加工プログラムを対話処理によって作製してい
る途中で実機(主として第2主軸台)の座標データを入
力データとして取り込むためのプログラムである。
【0027】補助対話プログラムは、バーフィーダ3を
用いてバー材を供給する場合などに用いるバーストッパ
処理、トップカット処理などの動作を制御する対話型加
工プログラムの生成および実行に用いるプログラム群
で、基本対話プログラムや受け渡し対話プログラムと同
様に各補助動作毎の対話マクロ、データ変換マクロおよ
び実行マクロ群によって構成されている。
【0028】データメモリ19には、基本対話プログラ
ムの実行時に用いられる工具データ、切削条件データな
どの基本データの他に受け渡し対話プログラムの実行時
に用いられる受け渡しデータおよび補助対話プログラム
の実行に用いられる補助データが格納されている。受け
渡しデータとしては、たとえばワークの両端を把持した
状態で主軸回転を立ち上げる際の加速度やワークを把持
するために第2主軸がワークの先端に接近する際の高速
移動速度および接近後の低速移動速度などの標準値が格
納される。
【0029】プログラムメモリ20には各種のワーク毎
に作製されたNC型加工プログラムや対話処理によって
作製された対話型加工プログラムが格納されている。さ
らに主要なワークについては、対話型加工プログラムの
データをデータ変換マクロを通して、実際の加工動作に
則した中間データに変換した中間データ型加工プログラ
ムが格納されている。
【0030】図1はあるワークについての対話型加工プ
ログラムおよび中間データ型加工プログラムを作製する
際の全体的な流れを示したものである。対話処理によっ
て加工プログラムを作製しようとする作業者は、初期デ
ータ入力用のマクロ(基本対話プログラムの対話マクロ
に含まれている)を呼び出して、素材寸法、材質、加工
原点などの初期データを入力する。これらの初期データ
はRAM18に記憶され、データメモリ19に記録され
た各種のデータと共に後のプログラム作製手順の中で利
用される。初期データの入力が終了したら、第1主軸側
で行われる加工をその工程順に工程を選択してデータの
入力を行う(ステップ31ないし34)。
【0031】すなわち作業者はディスプレイに表示され
た工程一覧から所望の工程を選択することによってその
工程に対応する基本対話マクロを呼び出し、ディスプレ
イに表示される指示に従ってデータを入力していく。こ
のデータ入力時に使用する工具や標準的な主軸回転数お
よび工具刃先の切り込み量などは、データメモリ19に
格納された基本データを参照して自動入力される。そし
てある工程についての指定されたデータの入力が終了し
たら、作業者の確認キー入力によって入力された加工デ
ータが順にデータリストの形でストアされた対話型加工
プログラムが1工程ずつ作られていく。
【0032】このステップ31ないし34の手順を第1
主軸での工程が完了するまで繰り返し、第1主軸での工
程が完了したら工程一覧画面から受け渡し種別を選択し
て当該受け渡し種別毎の受け渡し対話マクロを呼び出
し、ディスプレイの指示に従ってデータを入力してい
く。このとき主軸の回転立ち上げ速度や第2主軸の接近
速度などの受け渡しデータは、データメモリ19からそ
の標準値を呼び出して自動入力される。また第2主軸が
ワークの先端を把持するときの第2主軸の位置などは、
実際の機械にワークを搭載して第2主軸を移動させ、そ
の移動完了位置で座標読み込みプログラムを動作させて
入力させることもできる。この座標読み込み手順は図4
および図5に示されており、詳細は後述する。このよう
な方法によって受け渡しデータが入力されたら、作業者
の確認キー入力により受け渡しデータが先に作製した第
1主軸における最終工程データの後に受け渡し工程デー
タとして付加される。
【0033】次に第2主軸側での加工について、第1主
軸側での加工と同様にステップ36ないし39におい
て、工程順に基本対話マクロを呼び出して所定のデータ
を入力し、入力したデータを作製中の対話型加工プログ
ラムの後に順次ストアしていくという方法でプログラム
の作製が続行される。このようにして対話型加工プログ
ラムが作製されたら、通常はこれをそのままプログラム
メモリ20に記憶し、加工実行時に当該プログラムを各
対話プログラムのデータ変換マクロおよび実行マクロを
呼び出すことにより実行する。
【0034】もし作製した対話型加工プログラムが頻繁
に加工されるワークのためのものであるならば、試験加
工を行ってプログラムの動作を確認した後、データ変換
マクロを呼び出して対話型加工プログラムのデータをよ
り実際の加工に近い中間データに変換した中間データ型
加工プログラムを作製してこれをプログラムメモリ20
に格納しておく。このような中間データ型加工プログラ
ムを作製したものについては、プログラムの実行に先立
ってデータ変換処理を行うことなく加工を実行できるか
ら、加工時間がその分短縮されることとなる。特に複数
種類のワークをランダムな順序で加工を行うようなフレ
キシビリティの高い加工ラインにおいて、対話型加工プ
ログラムを中間データ型加工プログラムの形で記憶して
おくことは、加工能率を向上させるのに極めて有効であ
る。
【0035】図3は図1の手順での受け渡し種別選択時
のディスプレイ画面の例を示した図である。図の画面に
おいては主軸を回転させたままバー材の両端を把持して
突っ切り加工を行って切断後のワークピースを第2主軸
に受け渡すバー回転という受け渡し態様、主軸停止状態
でバー材の両端を把持して両主軸の回転を同期立ち上げ
して突っ切り加工を行って切断されたワークピースを第
2主軸に受け渡すバー停止と表示された態様および単品
ワークの受け渡し態様の3つの受け渡し種別をソフトキ
ー(ディスプレイ画面に表示されたキー)で選択するよ
うになっており、選択された種別に応じて第2主軸によ
るワークの把持位置、第2主軸がワークを把持した後の
ワークの引き出し量、突っ切り加工時における主軸の回
転数、使用する工具の種類、第1主軸および第2主軸の
位相などが受け渡しデータとして入力されるようになっ
ている。
【0036】図4は受け渡しデータ入力時における座標
読み込み時のディスプレイの表示画面の一例を示したも
ので、ワークの先端を把持する際の第2主軸の移動位置
を座標読み込みによって入力するときの画面表示の例で
ある。この表示状態において、機械に実際にワークを把
持させて第2主軸をワークの先端に接近させ、データの
読み込みを指令すると、エンコーダで検出されている第
2主軸の位置が入力データとして読み込まれる。図5は
このときの動作をフローチャートで示しもので、ステッ
プ41のウインド表示が図4に示したものである。なお
図の例では座標値をラダー(図2のプログラマブルコン
トローラ13)から読み込むようになっているが、これ
は出願人が使用した制御装置では、NC制御装置から直
接座標値を読み取るコマンドが準備されていなかったた
め、座標値を一旦プログラマブルコントローラに移して
そこから入力する方法を採用したためであり、NC制御
装置から直接入力するようにしてももちろん構わない。
【0037】図6ないし8は、受け渡し用の対話型加工
プログラムに基づいて受け渡し動作を実行する実行マク
ロの動作手順の一例を示したものである。
【0038】次に図2に記載した補助対話プログラムの
一例としてバーフイーダ3を用いてバー材を供給する際
のバーストッパ処理についてその入力画面を図9に、実
行手順を図10及び図11に示す。図10、11に示す
バーストッパ処理においては、まず主軸回転タイプに応
じて主軸を停止させるか又は指令値をチェックしたあと
指令回転数で主軸を回転させ、次にタレット旋回指令値
をチェックし、旋回タイプに応じてタレットを旋回して
バーストッパを割り出し、突っ切り確認(バー材の先端
から加工済ワークピースが切り落とされているかどうか
の確認)が指令されていれば、Z軸およびX軸方向移動
によりタレットヘッドを突っ切り確認位置に移動し、ト
ルクスキップをかけてバーストッパを前進させ、バー先
端部に加工済みワークピースがないことを確認した後、
バーストッパの動作タイプによって動作を分岐する。す
なわち第1タイプの動作であれば、タレットヘッドのZ
軸およびX軸方向移動により、バーストッパを主軸軸線
上の指定位置に移動する。また第2タイプの動作であれ
ば、Z軸およびX軸方向移動によりバーストッパを動作
開始位置まで移動し、チャックを開いてM61指令によ
りワークを送り出す。そしてチャックを閉じ、チャック
ドウェル(チャック閉じの時間待ち動作)の後、送り出
し確認が指令されていれば、トルクスキップをかけた状
態でバーストッパをZ軸方向にわずかに後退させ、次に
G31指令(計測指令)により送り出し位置を確認した
後、タレットをZ軸方向に若干退避し、次いでX軸およ
びZ軸方向に移動してタレットを旋回位置に復帰させ
る。
【0039】このバーストッパ処理におけるプログラム
の入力データは、動作ヘッド、バーストッパタイプ、バ
ーストッパの主軸軸線上での停止位置、主軸回転方向お
よびバーストッパのツールコードである。またこれらの
データの入力画面の一例を図9に示す。
【0040】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、受け渡
し動作を含む加工プログラムが対話処理によって容易に
作製され、作業者がNC言語に対する知識を有しない者
であっても、ワークの受け渡しを含む一連の加工プログ
ラムを作製することができるばかりでなく、作製された
プログラムの再編集や訂正も容易にできるという効果が
ある。また作製した対話型加工プログラムのデータを中
間データに変換した形で記憶することにより、実行時の
旋盤のロス時間をなくして稼働率を向上させることがで
きる。またデータ入力に際して実機の座標読み込み機能
を設けることにより、データ入力をより直観的に行うこ
とができ、入力ミスも防止することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の制御の流れを示すフローチャート
【図2】制御装置のブロック図
【図3】受け渡し工程選択画面の一例を示す図
【図4】座標読み込み時の表示画面の一例を示す図
【図5】座標読み込み動作を示すフローチャート
【図6】受け渡し実行マクロの動作手順を示すフローチ
ャート(その1)
【図7】受け渡し実行マクロの動作手順を示すフローチ
ャート(その2)
【図8】受け渡し実行マクロの動作手順を示すフローチ
ャート(その3)
【図9】補助動作の対話画面の一例を示す図
【図10】図9の補助動作の動作手順を示すフローチャ
ート(その1)
【図11】図9の補助動作の動作手順を示すフローチャ
ート(その2)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向して相対的に近接離隔可能な
    2個の主軸を備え、基本的な加工についての基本対話マ
    クロと基本実行マクロとを含む対話プログラムを用いて
    対話処理による対話型加工プログラムの生成と実行とを
    行う2主軸対向旋盤の加工制御方法において、2つの主
    軸相互間でのワークの受け渡しのための受け渡し対話マ
    クロと受け渡し実行マクロとを用意し、各加工に対応す
    る基本対話マクロを呼び出して第1主軸側での対話型加
    工プログラムを一連のデータリストの形で生成し、その
    後受け渡し対話マクロを呼び出してデータの入力ないし
    演算処理により受け渡し用の対話型加工プログラムをデ
    ータリストの形で生成し、さらに第2主軸側の加工につ
    いて基本対話マクロを呼び出して第2主軸側での対話型
    加工プログラムをデータリストの形で生成することによ
    り、ワークの受け渡しを含む一連の対話型加工プログラ
    ムを生成することを特徴とする、2主軸対向旋盤の加工
    制御方法。
  2. 【請求項2】 対話プログラム中に機械の主軸台や刃物
    台の位置をエンコーダで読み取ってその読み取り値を入
    力データとして取り込む座標読み込みプログラムを用意
    し、受け渡し対話マクロを呼び出してデータの入力ない
    し演算処理を行う際に、機械の制御対象物を所望位置に
    移動させた後その位置を座標読み込みプログラムで読み
    込んでデータ入力を行うことを特徴とする、請求項1記
    載の2主軸対向旋盤の加工制御方法。
  3. 【請求項3】 生成された対話型加工プログラムをデー
    タ変換マクロで中間データ型加工プログラムに変換して
    メモリに記録し、加工に際しては対応するワークの中間
    データ型加工プログラムを制御装置本体メモリにロード
    することによって直ちに加工動作を開始させることを特
    徴とする、請求項1または2記載の2主軸対向旋盤の加
    工制御方法。
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