JPH0615480Y2 - キャンドモータの回転子 - Google Patents
キャンドモータの回転子Info
- Publication number
- JPH0615480Y2 JPH0615480Y2 JP1989026000U JP2600089U JPH0615480Y2 JP H0615480 Y2 JPH0615480 Y2 JP H0615480Y2 JP 1989026000 U JP1989026000 U JP 1989026000U JP 2600089 U JP2600089 U JP 2600089U JP H0615480 Y2 JPH0615480 Y2 JP H0615480Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- fixing
- end ring
- side plate
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はキャンドモータの回転子の構造に関するもので
ある。
ある。
従来、この種のキャンドモータの回転子としては、第３
図に示す構造のものがあった。なお、第３図（ａ）は回
転子の縦断面図、同図（ｂ）は側面図である。図示する
ように、回転子は回転子コア２が主軸１に嵌入固定さ
れ、該回転子コア２の両側にエンドリング５が配置さ
れ、該回転子コア２とエンドリング５を回転子を包む円
筒状のキャン３と側板４で密閉した構造である。
図に示す構造のものがあった。なお、第３図（ａ）は回
転子の縦断面図、同図（ｂ）は側面図である。図示する
ように、回転子は回転子コア２が主軸１に嵌入固定さ
れ、該回転子コア２の両側にエンドリング５が配置さ
れ、該回転子コア２とエンドリング５を回転子を包む円
筒状のキャン３と側板４で密閉した構造である。
しかしながら、上記従来のキャンドモータの回転子は下
記のような問題点を有していた。即ち、回転子のバラン
スを修正するためバランス取りを行なう場合、回転子コ
ア２にバランス穴６をあけるか、又はエンドリング５を
削る必要があったが、このようにしてバランスを取る方
法は、作業時間が長くかかるという問題がある。また、
回転子コア２やエンドリング５を加工するためにモータ
の電気的特性を悪化させるという問題もあった。本考案
は上述の点に鑑みてなされたもので、上記問題点を除去
し、バランス取りの作業時間が短縮でき、且つバランス
をとることにより電気的特性に悪影響を与えることがな
く、更に回転による撹拌抵抗の少ないキャンドモータの
回転子を提供することにある。
記のような問題点を有していた。即ち、回転子のバラン
スを修正するためバランス取りを行なう場合、回転子コ
ア２にバランス穴６をあけるか、又はエンドリング５を
削る必要があったが、このようにしてバランスを取る方
法は、作業時間が長くかかるという問題がある。また、
回転子コア２やエンドリング５を加工するためにモータ
の電気的特性を悪化させるという問題もあった。本考案
は上述の点に鑑みてなされたもので、上記問題点を除去
し、バランス取りの作業時間が短縮でき、且つバランス
をとることにより電気的特性に悪影響を与えることがな
く、更に回転による撹拌抵抗の少ないキャンドモータの
回転子を提供することにある。
上記課題を解決するため本考案は、主軸に嵌入固定され
た回転子コアの両側にエンドリングを配置し、該回転子
コアとエンドリングを主軸と回転子コアの外周及びエン
ドリングの外周を覆うキャンとエンドリングの外側を覆
う側板で密閉した構造のキャンドモータの回転子におい
て、エンドリングの外側部にバランスウエイト固定用の
固定棒を円周方向に等間隔で複数個設けると共に、側板
を固定する固定台を該固定棒を挟んで両側に外側に突出
させて複数個放射状に設け、固定棒の任意にバランスウ
エイトを固定してバランス修正を行ない、固定台に側板
を固定し、該側板外周とキャン端部を接合して固定棒及
び固定台を該側板で覆ったことを特徴とする。
た回転子コアの両側にエンドリングを配置し、該回転子
コアとエンドリングを主軸と回転子コアの外周及びエン
ドリングの外周を覆うキャンとエンドリングの外側を覆
う側板で密閉した構造のキャンドモータの回転子におい
て、エンドリングの外側部にバランスウエイト固定用の
固定棒を円周方向に等間隔で複数個設けると共に、側板
を固定する固定台を該固定棒を挟んで両側に外側に突出
させて複数個放射状に設け、固定棒の任意にバランスウ
エイトを固定してバランス修正を行ない、固定台に側板
を固定し、該側板外周とキャン端部を接合して固定棒及
び固定台を該側板で覆ったことを特徴とする。
また、固定台は固定棒の周囲のエンドリングにバランス
ウエイト挿入用の凹部を形成し、該凹部を除くエンドリ
ングの外側部であることを特徴とする。
ウエイト挿入用の凹部を形成し、該凹部を除くエンドリ
ングの外側部であることを特徴とする。
キャンドモータの回転子を上記の如く構成することによ
り、エンドリングの外側部にバランスウエイトの取付部
を設けているから、所定のバランスウエイトをこの取付
部に固着するだけで回転子のバランスを取ることがで
き、バランスを取る作業時間を大幅に短縮することがで
きる。更に、バランスを取る作業に際して回転子コアや
エンドリングに穴を形成したり、エンドリングを削る等
の加工を施す必要がないから、モータの電気特性に悪影
響を及ぼすことがなく、電気特性の良好なキャンドモー
タが得られる。
り、エンドリングの外側部にバランスウエイトの取付部
を設けているから、所定のバランスウエイトをこの取付
部に固着するだけで回転子のバランスを取ることがで
き、バランスを取る作業時間を大幅に短縮することがで
きる。更に、バランスを取る作業に際して回転子コアや
エンドリングに穴を形成したり、エンドリングを削る等
の加工を施す必要がないから、モータの電気特性に悪影
響を及ぼすことがなく、電気特性の良好なキャンドモー
タが得られる。
また、バランスウエイト固定用の固定棒及びバランスウ
エイトを側板で覆うので、通常液中モータであるキャン
ドモータの回転子の撹拌抵抗が小さくなる。
エイトを側板で覆うので、通常液中モータであるキャン
ドモータの回転子の撹拌抵抗が小さくなる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第１図は本考案に係るキャンドモータ回転子の構造を示
す図で、同図（ａ）は回転子の縦断面図、同図（ｂ）は
その側面図である。なお、同図において、第３図と同一
符号を付した部分は同一又は相当部分を示す。以下他の
図面においても同様とする。
す図で、同図（ａ）は回転子の縦断面図、同図（ｂ）は
その側面図である。なお、同図において、第３図と同一
符号を付した部分は同一又は相当部分を示す。以下他の
図面においても同様とする。
キャンドモータ回転子は、図示するように、主軸１に回
転子コア２を嵌入固定し、該回転子コア２及びエンドリ
ング５をキャン３と側板４と主軸１で密閉した構造とな
っている。エンドリング５の外側部にはバランスウエイ
ト７を取り付る固定棒８が設けられている。また、該エ
ンドリング５の外側部には前記固定棒８を挟んで側板４
を固定する側板固定台９が放射状に一体的に形成されて
いる。前記固定棒８に所定のバランスウエイト７が固定
することにより、回転子とバランスウエイト７を一体化
できるようになっている。
転子コア２を嵌入固定し、該回転子コア２及びエンドリ
ング５をキャン３と側板４と主軸１で密閉した構造とな
っている。エンドリング５の外側部にはバランスウエイ
ト７を取り付る固定棒８が設けられている。また、該エ
ンドリング５の外側部には前記固定棒８を挟んで側板４
を固定する側板固定台９が放射状に一体的に形成されて
いる。前記固定棒８に所定のバランスウエイト７が固定
することにより、回転子とバランスウエイト７を一体化
できるようになっている。
バランスウエイト７を固定棒８に取り付けるには、バラ
ンスウエイト７の中央部に設けられた穴に固定棒８を挿
入し、固定棒８の先端をハンマー等で潰すことにより、
固定することができる。従って従来のように、回転子コ
ア２にバランス用の穴をあけたり、エンドリング５を削
ったりするのに比較し、回転子のバランスを取る作業時
間を大幅に短縮できる。また、エンドリング５と一体構
造で側板固定台９を設けることにより、側板４を主軸１
やキャン３に溶接する場合の位置決めが容易にできる。
さらに、回転子のバランスを取る作業に際して、回転子
コア２にバランス用の穴をあけたり、エンドリング５を
削ったりする加工をすることがないので、モータの電気
的特性に悪影響を及ぼすことがなく、結果的に電気的特
性の良好なキャンドモータの回転子となる。
ンスウエイト７の中央部に設けられた穴に固定棒８を挿
入し、固定棒８の先端をハンマー等で潰すことにより、
固定することができる。従って従来のように、回転子コ
ア２にバランス用の穴をあけたり、エンドリング５を削
ったりするのに比較し、回転子のバランスを取る作業時
間を大幅に短縮できる。また、エンドリング５と一体構
造で側板固定台９を設けることにより、側板４を主軸１
やキャン３に溶接する場合の位置決めが容易にできる。
さらに、回転子のバランスを取る作業に際して、回転子
コア２にバランス用の穴をあけたり、エンドリング５を
削ったりする加工をすることがないので、モータの電気
的特性に悪影響を及ぼすことがなく、結果的に電気的特
性の良好なキャンドモータの回転子となる。
第２図は本考案に係る他のキャンドモータの回転子の構
造を示す図で、同図（ａ）は回転子の縦断面図、同図
（ｂ）はその側面図である。本実施例においては、図示
するように、エンドリング５に所定の間隔でバランスウ
エイト７を挿入するための凹部１０が形成されており、
該凹部１０の中央部にバランスウエイト７を固定するた
めの固定棒８が設けられている。バランスウエイト７を
取り付けるには、バランスウエイト７を凹部１０に挿入
し、固定棒８の先端をハンマー等で潰して固定すること
により行なう。
造を示す図で、同図（ａ）は回転子の縦断面図、同図
（ｂ）はその側面図である。本実施例においては、図示
するように、エンドリング５に所定の間隔でバランスウ
エイト７を挿入するための凹部１０が形成されており、
該凹部１０の中央部にバランスウエイト７を固定するた
めの固定棒８が設けられている。バランスウエイト７を
取り付けるには、バランスウエイト７を凹部１０に挿入
し、固定棒８の先端をハンマー等で潰して固定すること
により行なう。
上記の如く構成することにより、第１図に示す構造のキ
ャンドモータの回転子が具備する作用効果に加え、主軸
１とキャン３及び側板４で密閉された内部の空隙部容積
を小さくすることができるから、モータの過負荷運転時
や回転子の拘束時等に発生する回転子の異常発熱に対し
て、キャン３の内部の圧力上昇を低く抑えキャン３や側
板４の変形を防止する効果がある。
ャンドモータの回転子が具備する作用効果に加え、主軸
１とキャン３及び側板４で密閉された内部の空隙部容積
を小さくすることができるから、モータの過負荷運転時
や回転子の拘束時等に発生する回転子の異常発熱に対し
て、キャン３の内部の圧力上昇を低く抑えキャン３や側
板４の変形を防止する効果がある。
以上、説明したように本考案によれば以下のような優れ
た効果が得られる。
た効果が得られる。
エンドリングの外側部にバランスウエイトを取り付け
るだけで回転子のバランスをとることができるので、バ
ランスをとるための作業時間を大幅に短縮できる。
るだけで回転子のバランスをとることができるので、バ
ランスをとるための作業時間を大幅に短縮できる。
バランスをとるための作業に際して回転子コアやエン
ドリングを加工することがないので、モータの電気的特
性に対して悪影響を及ぼすことなく良好な電気的特性の
キャンドモータが得られる。
ドリングを加工することがないので、モータの電気的特
性に対して悪影響を及ぼすことなく良好な電気的特性の
キャンドモータが得られる。
エンドリング外側部に側板固定台を設け、該側板固定
台に側板を固定することにより、キャン及び主軸との溶
接時の位置決めが容易となる。
台に側板を固定することにより、キャン及び主軸との溶
接時の位置決めが容易となる。
バランスウエイト取り付け部の構造がエンドリングの
外側部にバランスウエイトを挿入し固着する凹部を形成
した構造とするので、回転子のキャン内部の空隙部容積
が縮小でき、モータの過負荷運転時や、回転子の拘束時
等に発生する回転子の異常発熱に対し、キャンや側板の
変形を防止することができる。
外側部にバランスウエイトを挿入し固着する凹部を形成
した構造とするので、回転子のキャン内部の空隙部容積
が縮小でき、モータの過負荷運転時や、回転子の拘束時
等に発生する回転子の異常発熱に対し、キャンや側板の
変形を防止することができる。
回転子が回転する時撹拌抵抗が大となるバランスウエ
イト固定用の固定棒及びバランスウエイトを側板で覆う
ので撹拌時の撹拌抵抗が小さくなる。
イト固定用の固定棒及びバランスウエイトを側板で覆う
ので撹拌時の撹拌抵抗が小さくなる。
第１図は本考案に係るキャンドモータ回転子の構造を示
す図で、同図（ａ）は回転子の縦断面図、同図（ｂ）は
その側面図、第２図は本考案に係る他のキャンドモータ
の回転子の構造を示す図で、同図（ａ）は回転子の縦断
面図、同図（ｂ）はその側面図、第３図は従来のキャン
ドモータ回転子の構造を示す図で、第３図（ａ）は回転
子の縦断面図、同図（ｂ）はその側面図である。 図中、１……主軸、２……回転子コア、３……キャン、
４……側板、５……エンドリング、６……バランス穴、
７……バランスウエイト、８……固定棒、９……側板固
定台、１０……凹部。
す図で、同図（ａ）は回転子の縦断面図、同図（ｂ）は
その側面図、第２図は本考案に係る他のキャンドモータ
の回転子の構造を示す図で、同図（ａ）は回転子の縦断
面図、同図（ｂ）はその側面図、第３図は従来のキャン
ドモータ回転子の構造を示す図で、第３図（ａ）は回転
子の縦断面図、同図（ｂ）はその側面図である。 図中、１……主軸、２……回転子コア、３……キャン、
４……側板、５……エンドリング、６……バランス穴、
７……バランスウエイト、８……固定棒、９……側板固
定台、１０……凹部。
Claims (2)
- 【請求項１】主軸に嵌入固定された回転子コアの両側に
エンドリングを配置し、該回転子コアとエンドリングを
前記主軸と回転子コアの外周及びエンドリングの外周を
覆うキャンとエンドリングの外側を覆う側板で密閉した
構造のキャンドモータの回転子において、 前記エンドリングの外側部にバランスウエイト固定用の
固定棒を円周方向に等間隔で複数個設けると共に、前記
側板を固定する固定台を該固定棒を挟んで両側に外側に
突出させて複数個放射状に設け、前記固定棒の任意にバ
ランスウエイトを固定してバランス修正を行ない、前記
固定台に前記側板を固定し、該側板外周と前記キャン端
部を接合して前記固定棒及び固定台を該側板で覆ったこ
とを特徴とするキャンドモータの回転子。 - 【請求項２】前記固定台は前記固定棒の周囲のエンドリ
ングにバランスウエイト挿入用の凹部を形成し、該凹部
を除くエンドリングの外側部であることを特徴とする請
求項(1)記載のキャンドモータの回転子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989026000U JPH0615480Y2 (ja) | 1989-03-07 | 1989-03-07 | キャンドモータの回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989026000U JPH0615480Y2 (ja) | 1989-03-07 | 1989-03-07 | キャンドモータの回転子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02118450U JPH02118450U (ja) | 1990-09-21 |
| JPH0615480Y2 true JPH0615480Y2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=31247226
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989026000U Expired - Lifetime JPH0615480Y2 (ja) | 1989-03-07 | 1989-03-07 | キャンドモータの回転子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0615480Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6121967B2 (ja) * | 2014-10-02 | 2017-04-26 | ファナック株式会社 | バランサ錘を備える回転子、およびモータ |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS435781Y1 (ja) * | 1965-12-22 | 1968-03-13 | ||
| JPS5230681B2 (ja) * | 1974-05-20 | 1977-08-10 | ||
| JPS58179851U (ja) * | 1982-05-26 | 1983-12-01 | 三菱電機株式会社 | 回転電機の回転子 |
| JPS59148543U (ja) * | 1983-03-23 | 1984-10-04 | 松下冷機株式会社 | 空調流吹出装置 |
-
1989
- 1989-03-07 JP JP1989026000U patent/JPH0615480Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02118450U (ja) | 1990-09-21 |
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