JPH06153694A - キノコの栽培方法および装置 - Google Patents

キノコの栽培方法および装置

Info

Publication number
JPH06153694A
JPH06153694A JP4333846A JP33384692A JPH06153694A JP H06153694 A JPH06153694 A JP H06153694A JP 4333846 A JP4333846 A JP 4333846A JP 33384692 A JP33384692 A JP 33384692A JP H06153694 A JPH06153694 A JP H06153694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mushroom
medium
sheet
culture medium
culture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4333846A
Other languages
English (en)
Inventor
Choji Fuse
長史 布施
Masamichi Osaki
勝通 大崎
Genshiro Kawai
源四郎 川合
Takeshi Mogi
武 茂木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kikkoman Corp filed Critical Kikkoman Corp
Priority to JP4333846A priority Critical patent/JPH06153694A/ja
Publication of JPH06153694A publication Critical patent/JPH06153694A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mushroom Cultivation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】キノコの大きさを均一に栽培する。 【構成】シイタケの培地を、キノコ培地製造装置Aへ連
続的に供給し、飽和水蒸気で加熱処理殺菌する。次いで
加水冷却し培地の水分を調整した後、シイタケ菌を接種
する。かように調整された培地を、キノコ栽培装置Bに
供給し、3段に盛り込む。培地表面は、乾燥防止のため
透明のビニールシートで覆う。そして培養室を温度22
°C、湿度75%に保持し、5週間菌を培養する。菌が
培地に蔓延し、子実体原基の形成が間近であることを確
認した後、培地表面を覆っている透明のビニールシート
を取り、代わりに光不透過性シートで覆う。そして今度
は培養室を温度16°C、湿度90%に保持して、子実
体を育成し1週間目にキノコの収穫装置Cにてシイタケ
を収穫する。その後光不透過性シートを5cmずらし、
同様な温度条件で子実体を育成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、キノコを栽培するに
際し培地へ選択的に光を照射することにより、子実体の
発生を制御し、かつそれらを効率的に収穫するものに関
する。
【0002】
【従来の技術】キノコの培地へ選択的に光を照射する発
明として、「シイタケの人工栽培方法」(特開平2−3
03413)を挙げることができる。この発明は、培養
期間中培地を栽培用容器と密着した状態で遮光し、キノ
コの発生に必要な部分のみに光を照射することにより、
キノコの発生する面積を制限すると共に培地の乾燥を防
ぐよう構成したものである。
【0003】また、キノコの収穫装置として本出願人は
先に、「子実体の採取方法および装置」(特開平3−1
55712)を出願した。この出願は、平面上の培地に
成育したキノコに、斜め上方よりスリット光を照射し
て、それの位置および大きさを検出することにより、自
動的に採取するよう構成したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記「シイタケ
の人工栽培方法」は、ビン等の小型容器での栽培である
ため、はなはだ効率が悪いものであり、さらに単位培地
当たりの収穫量も低く、資源を有効に利用するものでは
なかった。一方、キノコを自動収穫する後者に関して
は、装置が高価なものとなり、改善の余地が残されてい
た。
【0005】かかる現状に鑑み本願発明者は鋭意研究の
結果、キノコを平面状の培地で行うバルク栽培におい
て、多数の孔の開いた光を通さない部材で培地を覆い、
開孔部のみからキノコを発生させることにより、キノコ
の成育度を均一化できること、およびそのことによりキ
ノコの収穫に関しても、成育度を検出することなく、そ
れの切断機を単に培地と平行に移動させるのみで、キノ
コを収穫することが可能であることを知見し、本願発明
を完成させた。
【0006】すなわち本願発明は、培地を平面状に盛込
みキノコを栽培する菌床栽培において、子実体原基の形
成直前に培地を複数個の孔を有する光不透過性部材で覆
い、孔部のみに原基を形成させ子実体を育成することを
特徴とするキノコの栽培方法、および移動動自在に形成
され溝状をしたシートガイド、培地シートの巻取ドラム
と移動動自在に形成されたガイドローラとより成る巻取
装置、培地シートを巻着収納するシートドラム、および
移動動自在に形成されたキノコ切断機より成り、シート
ドラムに収納された培地シートをシートガイドとキノコ
の栽培棚を介して巻取装置と、かつキノコ切断機とキノ
コの栽培棚をそれぞれ係合するよう構成したことを特徴
とするキノコの栽培装置である。
【0007】
【課題を解決するための具体的手段】まず、本願発明の
対象となるキノコとして、ナメコ、ヒラタケ、マイタ
ケ、エノキタケ、およびシイタケ等を挙げることがで
き、培地としては、スギ、ナラ、ブナ、クヌギ、ラワ
ン、ケヤキ、およびカエデ等の木質原料の粉砕物あるい
はオガ粉にコメヌカ、コーンブラン、ハトムギヌカ、お
よびオオムギヌカ等の栄養源を添加したものを利用する
ことができる。
【0008】そして前記のごとく配合された培地を、ま
ず2〜3kg/cm2 ・Gの飽和水蒸気で2〜3分間加
熱殺菌する。それに殺菌済の常温水を加水して冷却し、
培地の水分を55〜65%(W/W)程度に調整する。
次いで常温に冷却された培地をプール状をした培地容
器、あるいはシート上に厚さ8〜15cm程度に盛り込
む。ここに担子菌を接種し、上下反転させて菌が培地全
体に行き渡るようにする。その他、培養室を耐熱構造と
し培地盛込後、飽和水蒸気の直吹きにより培地温度を6
0〜90°Cに加熱し、そのまま1〜6日間保持する培
地の殺菌方法も一般に用いられている。
【0009】そしてこの培地を培養棚に移し、温度18
〜22°C、湿度65〜75%程度にコントロールされ
た培養室にて、キノコの栽培を開始する。菌糸の育成時
には培地表面に褐変被膜の形成を促進するため、光の照
射が好ましく、初期の段階では培地の表面は、光の不透
過性シートで覆わずそのままにしておく。ただし、培地
の乾燥を防止するために、必要に応じて透明のシートで
その表面を覆うとよい。
【0010】かくして5〜8週間経ると培地に菌糸が蔓
延し原基が形成され、子実体が発生してくる。この子実
体原基が形成される直前に、培地表面を例えば図1〜図
2に示すような、格子状あるいは千鳥状に孔Fの開けら
れた光不透過性部材Gで覆うのである。このとき、前も
って覆われている透明のシートを、取り去ることは言う
までもない。
【0011】培地を覆う光不透過性部材の作用である
が、子実体原基の形成時には、光の波長で350〜60
0nμの光線を必要とするので、特にこの近辺の光を選
択的に遮断し子実体を限定的に発生させるのである。光
不透過性部材としては、前記作用遂行のため木材あるい
は着色されたプラスチック板等が挙げられるが、取り扱
いの簡便さ等の見地から黒系統に着色されたビニールあ
るいはポリプロピレン等のプラスチックシート材が好適
である。一般に、黒系統に着色されたプラスチックシー
ト材は、15μm以上のものが市販されており、このシ
ートで充分光を遮断することができる。光不透過性部材
Gにおける孔Fの大きさは、数等は任意に決めればよ
く、例えば開口比(孔の面積/シートの面積)は40〜
50%、孔間の距離は孔径に対して150〜200%、
孔径は10〜15mm程度が適当である。
【0012】このように子実体の発生箇所を規制するこ
とにより、子実体に養分が充分に行き渡り、成育時間も
早まり、もって成育度も均一化されるのである。かくし
てキノコの収穫に際しても、それの大きさを測定せずに
キノコ全体を一時に収穫しても、問題はない。例えば平
板状をした刃を、培地に対して平行に走らせるだけの簡
単な手段で、キノコを収穫することが可能なのである。
そして最初に収穫が終了した後、光不透過性部材を少し
ズラして再度子実体の発生操作を行う。このサイクルを
繰り返し行い、培地全体を有効に利用する。通常このサ
イクルは、4〜5回行う。
【0013】以下具体的手段について、図面を基にさら
に詳細に説明する。本願発明を実施する装置は、図3,
9に示すごとく、主にキノコ培地製造装置A、キノコ栽
培装置B、およびキノコ収穫装置Cとから成る。まずキ
ノコ培地製造装置Aから説明するに、1は担子菌等の培
地原料を殺菌する水平円筒状の密閉容器で、その内部に
パドル式のスクリューフィーダ2を備えて成り、前記密
閉容器1とで加熱装置3を形成する。加熱ムラの防止あ
るいは放熱防止の目的で、ジャケットを設置することも
ある。該容器1は一端に原料投入口4、他端に原料排出
口5及び加熱媒体供給口6を備えており、原料投入口4
と原料排出口5には例えばロータリーバルブのような原
料投入装置7、そして原料排出装置8が各々設置されて
いる。また加熱媒体供給口6はボイラー等の飽和水蒸気
発生源に連通される。
【0014】9は前記加熱装置3にて加熱殺菌された培
地原料を冷却するための冷却装置で、水平円筒状の密閉
容器10、該容器10内に設けられたスクリューフィー
ダ11、および散水装置12とから構成されている。密
閉容器10は一端に原料投入口14、他端に原料排出口
15、そして種菌供給口17を備えており、原料投入口
14は、加熱装置3の原料排出口5と原料排出装置8を
介して連結される。
【0015】一方密閉容器10の下流側上部に設けられ
ている種菌供給口17は、定量フィーダ18を介してス
クリューコンベア形式の種菌供給装置19に連結され
る。そして冷却装置9における密閉容器10の下部周辺
にはジャケット13が設けられており、そこに冷却水を
流通させる。密閉容器10に設けられている散水装置1
2の供給口は、該容器10の壁部を貫通して外部に開口
し、ポンプ等に連結される。
【0016】次にキノコ栽培装置Bの説明をするに、3
1は多段に形成されたキノコの栽培棚で、各棚32には
ガード33が設けられており、その断面は図6のごとく
溝状に構成されている。34は図5のごとく溝状をし、
キノコ培地35が盛り込まれる培地シート36を、折り
込む作用をするシートガイドで、その上流側は、図4の
ごとく側壁部が広げられた、いわゆるラッパ状に形成さ
れおり、下流側は棚32近辺まで延設されている。また
37はシートドラムで、培地シート36を巻着収納する
ものであると同時に、培地シート36を巻き取り、キノ
コ培地35の排出作用もする。
【0017】38はキノコ培地35をキノコ栽培装置B
に誘導する培地シュートで、その排出口39は、シート
ガイド34に臨んで設けられている。培地シート36
は、培地シュート38の排出口39と、シートガイド3
4の間に挿通され、そこを進行し培地シュート38から
排出されたキノコ培地35が、培地シート36に盛り込
まれる構成となっている。
【0018】そして本実施例においては、シートドラム
37およびシートガイド34は、レール状に配置された
フレーム40に固定され、該フレーム40と係合してい
るウインチ41により、ローラ67を介して上下動自在
に構成されている。そしてフレーム40すなわちシート
ドラム37およびシートガイド34は、それを支持する
箱状のフレーム42の下端部に設置されているローラ4
3により、図1において、前後方向にも移動自在に構成
されている。
【0019】培地シュート38の上端部は、キノコ培地
製造装置Aの原料排出口15と連結される。この構成に
より、無菌盛込、無菌栽培が可能となるのである。シー
トガイド34の移動に伴うキノコ培地製造装置Aとの接
続は、フレキシブル性を有するシュート等を利用すれば
よい。また培地シュート38は、シートガイド34の上
下動に対応すべく、図8のごとく伸縮自在に構成されて
いる。その他シートガイド34の上下動に応じて、シュ
ートを順次継ぎ足してもよい。そして図3において、キ
ノコ栽培装置Bを無菌室に収納することにより、より確
実な無菌培養が遂行されうる。
【0020】44は培地シートを巻き取り、キノコ培地
35を栽培棚31に盛り込む作用をする巻取装置で、培
地シート36の巻取ドラム45、培地シート36のガイ
ドローラ46、およびガイドローラ46を上下動自在に
形成するガイドローラウインチ47より構成されてお
り、これらの部材は、フレーム50に設置される。そし
てこの巻取装置44もフレーム50の下端部に設けられ
た、ローラ48により前後方向に移動自在である。
【0021】次に図7に培地シート36の構造を示す。
図示のごとく、培地シート36は、キノコ培地35が盛
り込まれるシート本体49と、両サイド面に連結部5
1,52で着脱自在に係合されているロープ53,54
より構成されている。この培地シート36は、図5の形
で1セットであり、これを連続させてシートドラム37
に装着してもよいがもよいが、1セット毎に製作し装着
したほうが取り扱い上有利である。そして培地シート3
6において、ロープ53,54との連結部51,52の
外側の部分61,62が、シートガイド34と係合した
ときに折り込まれ、溝状に形成される。また培地シート
36は、シート本体49のみで構成し、ロープ53,5
4はシートドラム37および巻取ドラム45に、一端を
係合したままでもよい。
【0022】65,66は固定部材で、栽培棚31とフ
レーム42,50を一体化し、キノコ培地35の盛込お
よび排出操作を確実にする作用を有し、着脱自在に固定
される。
【0023】次に、図9〜図11を基にキノコの収穫に
ついて説明する。キノコの収穫装置Cは、主にキノコ切
断機70、およびそれを支持かつ移動自在にするフレー
ム71,72より成る。キノコ切断機70は、まずフレ
ーム71上を左右方向にレール73を介して、移動自在
に載置されている。そしてフレーム70,71は図3の
ものと全く同一の構成並びに作用を有しており、もって
キノコ切断機70は栽培棚31の各棚32と、順次向き
合うことが可能となる。
【0024】フレーム71に敷設されているレール73
は、棚32とキノコ切断機70が向き合ったときに、該
棚32のガード33の上面と一致するような位置で停止
される。これによりキノコ切断機70は、フレーム71
と棚31の間を移動自在となる。
【0025】キノコ切断機70は、先端部はその平面が
三角形状をしており、エッジ部には切断刃74が形成さ
れている。そして該切断刃74に沿いそこかから少し後
退した位置に、キノコを集める板75が立設されてい
る。一方、キノコ切断機70の後端部は、切断刃74と
一体化されている溝状のボデイ76を介してローラ77
が設置されている。このローラ77はガード33あるい
はレール73と係合し、モータ78の作用で前述のごと
くキノコ切断機70は、培地35に沿って走行する。こ
の走行時に、キノコ切断刃70によりキノコ79は切断
され、さらに板75により切断されたキノコは、集めら
れ前方に押される。
【0026】次にDは、キノコの排出装置で、キノコの
収穫装置Cの反対側に設置され、一例としてロボットを
利用したものを示す。先端部に収穫容器80を保持し、
キノコ切断機70が位置した棚32に収穫容器80を定
位させ、キノコ切断機70により押し出されたキノコ7
9を収納する。なお、培地盛込用フレーム42、シート
巻取用フレーム50、キノコ収穫用フレーム72、およ
び排出装置Dは図12のごとく配置させ交互に移動させ
るため、各機器の作動に支障をきたすことはない。
【0027】
【作用】本願発明は以上のごとく構成されており、培地
原料例えばオガ粉にコメヌカ等の栄養剤を添加した培地
原料を、投入装置7を介して加熱装置3へ投入する。培
地原料は加熱装置3において、飽和水蒸気により加熱殺
菌処理された後、排出装置8を介して冷却装置9へ送出
される。
【0028】冷却装置9に導入された培地原料は、スク
リューフィーダ11により移送されつつ、水分調整のた
めの補水を兼ねて、散水装置12からの無菌冷水の散水
により冷却される。また培地原料は散水による冷却が不
十分な場合、ジャケット13によっても冷却される。適
温に冷却された培地原料は種菌供給装置19より菌を添
加された後、原料排出口15より、キノコ栽培装置Bに
送られる。
【0029】そしてキノコ栽培装置Bにおいては、操作
の開始に当たり、培地シート36をシートドラム37に
装着し、シートガイド34を栽培棚31の所定の棚32
に、ウインチ41により設定する。一方巻取装置44の
ガイドローラ46も、シートガイド34と対応した位置
に設定する。
【0030】次いで培地シート36のロープ54を引き
出し、シートガイド34、栽培棚31、ガイドローラ4
6をそれぞれ介して巻取ドラム45に連結させ、シート
本体49の先端部を培地シュート36の排出口39に位
置させる。かくしてキノコ培地製造装置Aで製造したキ
ノコ培地35を、培地シュート38に供給すると同時
に、巻取ドラム45を作動させる。該ドラム45に引張
され、シート本体49が栽培棚31を進行し、盛込はシ
ート本体49の後端部まで行われ、キノコ培地35の供
給は、培地シュート38に設けられたバルブで停止され
る。しかし巻取ドラム45は作動を続け、シート本体4
9の後端部が、栽培棚31の左端部に到達した時点で停
止される。
【0031】この際培地シュート38近辺に設けられた
ビニールストックドラム55より、ビニール60を引き
だし、シート本体49の先端部に固定する等により、キ
ノコ培地35表面の乾燥防止のため、必要に応じ表面を
覆う。その後ロープ53,54をシート本体49より外
し、栽培棚31の1段分の盛込を終了する。これらの操
作を各棚32に渡って行い、栽培棚31の1基分の盛込
を行い、次いでフレーム42,50を前後に移動させて
他の栽培棚31に移る。
【0032】盛込を終了した栽培棚31は、温度20℃
前後、湿度70%前後にコントロールされた部屋にて1
0週間程度栽培する。そして培地の表面を覆っているフ
イルムを除去した後、孔の開いた光を通さないシートで
覆い、子実体原基を育成する。育成完了後、キノコ収穫
装置Cのキノコ切断機70とキノコ収穫装置Dの収穫容
器80を、目的とする棚32にそれぞれ位置させる。次
いでキノコ切断機70を培地35の表面に沿って走行さ
せ、キノコ79を切断し収穫容器80で回収する。 そ
して次に、培地35の表面を覆っている前記シートを少
しずらし、同様に子実体を育成する。
【0033】培地35の廃棄操作については、盛込操作
と同様の手順により、まず目的とする栽培棚31の棚3
2に、シートガイド34およびガイドローラ46を位置
させる。しかる後ロープ53によりシート本体49とシ
ートドラム37を係合し、シートドラム37で培地シー
ト36を順次巻き取る。この巻取時に、廃床はシート本
体49から剥離され、系外へ排出される。この操作を順
次行い、栽培棚31より廃床を排出させる。
【0034】
【実験例】
実験例1 次に実験例により、シイタケの成長度の均一性を数値的
に示す。 A.実験条件 1.培地条件 培地の組成:オガ粉10、コメヌカ0.5、フスマ0.
5(容積比) 培地の殺菌条件:90°Cで24時間 種菌:L277 培地水分:62.0%(w/w、加水後) 2.実験手順 前記の条件で製造された培地を、幅100cm、奥行3
00cmの棚3段に、おのおの10cmの厚さに盛り込
み、温度22°C、湿度75%に保持された部屋で32
日間菌を培養する。その後下記仕様の光を通さないシー
トで培地を覆い、温度16°C、湿度92%に保持し、
10日間子実体を育成して、キノコを採取した。 光不透過性シートの仕様 材質:ポリプロピレン 大きさ:1m×3m(幅×長さ) 厚さ:0.6mm 孔の大きさ:10mm 孔の配置:千鳥配列 孔の中心間の距離:行ピッチ50mm、列ピッチ50m
m 3.実験結果 実験の結果を下記表1に示す。表より明らかなごとく、
規格外品は10%足らずに過ぎず、シイタケは均一的に
成長していることがわかる。
【0035】
【0036】
【実施例】
実施例1 オガ粉10、コメヌカ0.5、フスマ0.5(V/V)
に配合され、水分が62%(W/W)に調整されたシイ
タケの培地を、キノコ培地製造装置Aへ連続的に供給
し、2.5kg/cm2 ・Gの飽和水蒸気で1.5分間
加熱処理し、それを殺菌する。次いで加水冷却し、培地
の水分を62%(W/W)に調整した後、シイタケ菌L
277を接種する。かように調整された培地を、キノコ
栽培装置Bに供給し、1段が幅100cm、奥行300
cm、高さ10cmで、3段に盛り込む。栽培棚は1基
設置し、都合3段盛り込む。培地表面は、乾燥防止のた
め透明のビニールシートで覆う。
【0037】そして培養室を温度22°C、湿度75%
に保持し、5週間菌を培養する。菌が培地に蔓延し、子
実体原基の形成が間近であることを確認した後、培地表
面を覆っている透明のビニールシートを取り、代わりに
下記仕様の光不透過性シートで覆う。そして今度は培養
室を温度16°C、湿度90%に保持して、子実体を育
成し1週間目にキノコの収穫装置Cにてシイタケ36k
gを収穫した。収穫量の内訳は、L品10.8kg、M
品14.4kg、S品7.2kg、規格外品3.6kg
であった。その後光不透過性明シートを5cmずらし、
同様な温度条件で子実体を育成し、都合5回シイタケを
収穫した。
【0038】光不透過性シートの仕様 材質:ポリプロピレン 大きさ:1m×3m(幅×長さ) 厚さ:0.6m 孔の大きさ:10mm 孔の配置:格子状 孔の中心間の距離:行ピッチ50mm、列ピッチ50m
【0039】
【発明の効果】本願発明は以上のごとく構成されてお
り、簡単な手段でキノコの成長を均一化することがで
き、収穫に際してもキノコの成長度を測定することな
く、全体を一度に収穫することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光不透過性部材の平面図
【図2】 光不透過性部材の平面図
【図3】 本願発明の正面図
【図4】 シートガイドの平面図
【図5】 図4の5−5視断面図
【図6】 図3の6−6視断面図
【図7】 培地シートの平面図
【図8】 培地シュートの正面断面図
【図9】 本願発明の正面図
【図10】 キノコ切断機の詳細図
【図11】 図10の平面図
【図12】 本願発明の平面図
【符号の説明】 A キノコ培地製造装置 B キノコ栽培装置 C キノコ収穫装置 D キノコ排出装置 F 光不透過性部材 3 加熱装置 7 投入装置 8 排出装置 9 冷却装置 19 種菌供給装置 31 栽培棚 34 シートガイド 35 キノコ培地 36 培地シュート 37 シートドラム 44 巻取装置 45 巻取ドラム 49 シート本体 70 キノコ切断機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 武 千葉県野田市野田339番地 キッコーマン 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】培地を平面状に盛込みキノコを栽培する菌
    床栽培において、子実体原基の形成直前に培地を複数個
    の孔を有する光不透過性部材で覆い、孔部のみに原基を
    形成させ子実体を育成することを特徴とするキノコの栽
    培方法。
  2. 【請求項2】移動自在に形成され溝状をしたシートガイ
    ド、培地シートの巻取ドラムと移動動自在に形成された
    ガイドローラとより成る巻取装置、培地シートを巻着収
    納するシートドラム、および移動動自在に形成されたキ
    ノコ切断機より成り、シートドラムに収納された培地シ
    ートをシートガイドとキノコの栽培棚を介して巻取装置
    と、かつキノコ切断機とキノコの栽培棚をそれぞれ係合
    するよう構成したことを特徴とするキノコの栽培装置。
JP4333846A 1992-11-20 1992-11-20 キノコの栽培方法および装置 Pending JPH06153694A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4333846A JPH06153694A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 キノコの栽培方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4333846A JPH06153694A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 キノコの栽培方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06153694A true JPH06153694A (ja) 1994-06-03

Family

ID=18270603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4333846A Pending JPH06153694A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 キノコの栽培方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06153694A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105103946A (zh) * 2015-08-18 2015-12-02 黄旭胜 一种食用菌包灭菌灶房

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105103946A (zh) * 2015-08-18 2015-12-02 黄旭胜 一种食用菌包灭菌灶房

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5073401A (en) Automated hydroponic growing system
KR101643553B1 (ko) 온실을 이용한 자동화 육묘시설
US7383661B2 (en) Ozone treatment of mushroom house
LT2010083A (lt) Lokalinės aeracijos įranga, skirta pievagrybiams bei kitiems kultūriniams grybams auginti, ir jos panaudojimo būdas
US7647725B2 (en) Ozone treatment of mushroom house
KR102104631B1 (ko) 버섯 재배 장치
CN108271467A (zh) 一种用于植物种子表面杀虫、灭菌的装置及其方法
JPH06153694A (ja) キノコの栽培方法および装置
CN103125266A (zh) 银耳短段木熟料层架栽培新方法
RU2511185C1 (ru) Способ производства субстратных блоков для выращивания вешенки обыкновенной
JP2795770B2 (ja) キノコの栽培装置
CN110545657B (zh) 用于栽培作物的方法和装置
JP4704837B2 (ja) 茸栽培用培基の連続活性化処理装置及び茸の栽培方法
US2034678A (en) Method of producing mushrooms
KR20200029213A (ko) 버섯 재배장치
CN105309092A (zh) 叶菜类智能规模化移栽种植的方法
KR20080109466A (ko) 느타리버섯 재배용 침공 멀칭비닐백 및 이를 이용한버섯재배방법
JP2002204622A (ja) 茸菌床栽培方法並びに、茸菌床栽培システム、及び、茸菌床栽培に使用される栽培場及び容器入り菌床体
KR102125499B1 (ko) 식물 재배 장치
US2097766A (en) Means for producing mushrooms
JPH06276869A (ja) 移動式作物栽培装置及び方法
KR20010038127A (ko) 볏짚을 이용한 버섯재배용 배지와 그 배지의 제조방법 및 볏짚파쇄장치
JP4597536B2 (ja) しいたけ菌床栽培方法
JP7372699B1 (ja) シイタケ容器栽培方法
RU201804U1 (ru) Устройство для выращивания вешенок