JPH061535Y2 - 円板状材の吊具 - Google Patents

円板状材の吊具

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JPH061535Y2
JPH061535Y2 JP5585289U JP5585289U JPH061535Y2 JP H061535 Y2 JPH061535 Y2 JP H061535Y2 JP 5585289 U JP5585289 U JP 5585289U JP 5585289 U JP5585289 U JP 5585289U JP H061535 Y2 JPH061535 Y2 JP H061535Y2
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JP
Japan
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wire
guide
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plate
plate body
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JP5585289U
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岩夫 西山
正夫 市川
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Showa Denko KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、円板材もしくは曲率面を有する板材等(これ
らを円板状材という)を処理装置内から吊り出す吊具に
係るものであり、詳しくは高温にして直接手を触れにく
い対象物を安全且つ的確に吊り出す吊具に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
従来、例えば黒鉛電極の黒鉛化炉内の壁面と平行に置か
れた高温(約300℃以下)の円板材を常温雰囲気下へ
移動させる炉出し作業においては、直接に円板材に手を
触れることができない。そこで、吊鋏が用いられるが、
肉厚の円板材は吊鋏と天井クレーンによって吊り出しが
容易であるが、肉薄の円板材は吊鋏で掴む際に不安定と
なり、吊り出し作業性が著しく低下するので、綿手袋を
はめた作業員が、高温の円板材を掴んで外へ取り出す手
段が採るれている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の技術で述べたもののうち吊鋏による吊り出し作業
においては、本来吊鋏は吊荷の外周面部を掴み、クラン
プ力は吊荷の自重に依存する関係上、肉薄の円板材を掴
む際、円板材のもたれ等により掴み損う場合があり、掴
みの位置決めには精度が要求されるために、作業性を著
しく低下させること、及び軽量の円板材においては、ク
ランプ力が不足し、振動、衝撃等によって落下し易い等
の問題点を有していた。
また、綿手袋をはめて手作業により、円板材を取り出す
場合は、火傷を負う危険があると共に、作業スペースに
制約がある場合は、安定した姿勢がとれず、不安定状態
下で作業するために、作業性の低下を招き且つ腰痛症を
誘発させる懸念がある。更に、掴んだ円板材が手から滑
り落下による打撲の懸念がある等、安全性の面に問題点
を有する。
本考案は、従来の技術の有する問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、円板材もしくは
曲率面を有する板材を簡単な手動により、確実に保持さ
せて吊り出すことができるようになし、作業性及び安全
性の向上を図った吊具を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するための本考案の構成を、実施例に
対応する添付図を参照して説明すると、本考案は、両端
部位にワイヤー挿通孔を穿った二つの板体をX字状に交
叉させ、その交叉部をボルト類で止着させて案内体を構
成させ、この案内体を一組として互いに相対向させて、
一方の案内体を構成する板体に穿った挿通孔をワイヤー
を通し、他方の案内体を構成する板体に穿った二つの挿
通孔にさらに挿通させ、続いて一方のガイド管に挿通し
て他方の案内体の板体に穿った二つの挿通孔に通し、さ
らに一方の案内体の板体に穿った二つの挿通孔を通し、
続いて他方のガイド管に挿通させてループ状にワイヤー
を形成させて、ワイヤーの両端部を一つの板体面部に止
金具で固定したものである。
〔作用〕
本考案は前記の手段を採ることにより、吊具で掴んだ円
板材の両側面部は、二つの案内体によって支えられるの
で、円板材のもたれ及び転倒は回避される。また、クラ
ンプ力の不足による円板材の落下は、二つの案内体の下
側端部位の挿通孔に挿通されるワイヤーの把持力と各案
内体の下側部で支持されるので回避させることができ
る。
ワイヤーは柔軟性の高い部材にすることにより、円板材
の径及び肉厚に応じて密着性の高いクランプ状態を維持
することができるので、円板材のもたれ及びクランプ力
不足に対して、有効に作用する。ワイヤーは既述のよう
に二つの案内体を構成する二つの板体に亘ってループ状
に挿通されておるので、円板材の径、厚みに応じて案内
体の開度と対向する二つの案内体間の距離を自在に調節
することができる。ワイヤーの材質は、高温を考慮して
硬鋼線材等が用いられる。
ガイド管は、案内体の最小開度を維持し、円板材が本考
案の吊具側部から抜け落ちるのを防止する。また、人力
で本考案の吊具で把持された円板材を運搬する際の取手
の機能を有すると共に、二つのガイド管にアイボルト等
を取り付けて、天井クレーンにフッキング可能にすれ
ば、重量物も吊り上げ可能となる。
次に、本考案に係る吊具を用いて円板材の吊り出し作用
手順を説明する。
作業員は安定の姿勢で、例えば炉内壁面に平行に置かれ
た円板材に向けて吊具のガイド管を握って対向する二つ
の案内体を開き、降下させて円板材の外周面を夫々の案
内体の下部孔に亘って挿通されるワイヤーに当接させて
からガイド管を引き上げることにより、二つの案内体が
閉じる方向に動く、同時に下部孔に挿通されたワイヤー
が絞られて二つの案内体間の距離が縮まる。更にガイド
管を引き上げると、ワイヤーは張った状態となり、下部
孔に挿通されたワイヤーは円板材の外周面部をフック
し、二つの案内体を構成するそれぞれの板体は、円板材
の両側面部に密着するので、円板材のもたれ、転倒は発
生せず、安定した状態で円板材を掴み上げることができ
る。
上記の説明においては、円板材の吊り出しについて述べ
たが、これに限らず曲率面を有する板材についても適用
することができる。
〔実施例〕
以下添付図面について本考案の実施例を説明すると、
1,1aは一端部をカギ状に折曲させて、その折曲中央
部にワイヤー挿通孔2を穿ち、他端部に端部より15mm
の位置に挿通孔3を穿った板体であって、厚さ2mm程
度、幅30mm程度の金属板よりなり、長さは吊り上げる
円板材の径により異なるが、通常は500mm、570mm
のものが用いられる。この二つの板体は折曲部を外方に
向けてX字状に交叉させ、その交叉部をボルト・ナット
4で止着させて案内体5を構成させている。前記ナット
がゆるまないように、ナットとボルト軸を貫通させて割
ピンが挿設される。
上記案内体は一組5,5aとなして互いに対向させて、
一方の案内体5を構成する左傾斜板体1の外側から穿た
れた挿通孔3を通して他方の案内体5aを構成する左傾
斜の板体1′に穿たれた挿通孔3にワイヤー6を通し、
更にその板体の折曲部に穿った挿通孔2を通し、続いて
ガイド管7に挿通させ、続いて他の案内体5aを構成す
る右傾斜の板体1a′の折曲部に穿った挿通孔2からそ
の板体の挿通孔3を通して一方の案内体5を構成する右
傾斜板体1aに穿った挿通孔3を通し、更にその板体の
折曲部に穿った挿通孔2に挿通し、続いてガイド管7a
を通し、続いて前記左傾斜板体1の折曲部に穿った挿通
孔2を通してワイヤー6をループ状に挿通させてワイヤ
ーの両端部を二つの止金具8,8でその板体面部に固定
させて吊具が構成される。
ワイヤー6の径は6mm程度であって、長さは案内体5の
寸法によって定められる。前記各板体の下端部位に穿た
れた挿通孔3に挿通されたワイヤーは、押え金具9によ
って対応する板体外側面部に押えられが、ワイヤーの摺
動をさまたげないようにその押え金具を設けるとよい。
ガイド管7,7aの外形は12mm程度であって金属管が
用いられる。長さは案内体5の寸法によって異なるが、
通常は325mm、350mm程度のものが用いられる。
〔考案の効果〕
本考案は、上記のとおり構成されているので、次に記載
する効果を奏する。
本考案に係る吊具を用いることにより、円板材もしくは
曲率面を有する板材に、直接手を触れることなく簡単且
つ的確にそのものを吊り上げることができるので、作業
性と安全性の向上が図られる。また、構造が簡単である
ので、安価に提供することができると共に、各部材の材
質を選択することにより、例えば黒鉛化された円板材や
曲率面を有する板材の吊り出し作業のほか、CVD処理
等の高温処理を施した、あるいは電解処理等の薬品処理
した円板材もしくは曲率面を有する板材の吊り出し作業
にも適用することができる汎用性を有する。
次に本考案に係る吊具を用いて黒鉛性円板材(温度約2
00〜230℃)の吊り上げ実施結果の一例を次表に示
した。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係る吊具の構成を示す斜視図である。 1,1a…板体、2・3…ワイヤー挿通孔、4…ボルト
類、5・5a…案内体、6…ワイヤー 7・7a…ガイ
ド管、8…止金具、9…押え金具。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端部位にワイヤー挿通孔(2,3)を穿
    った二つの板体(1,1a)をX字状に交叉させ、該交
    叉部をボルト類(4)で止着させて案内体(5)を構成
    し、該案内体を一組(5,5a)となして相対向させ、
    一方の案内体(5)を構成する板体(1)の挿通孔
    (3)にワイヤー(6)を通し、続いて他方の案内体
    (5a)を構成する板体(1′)の挿通孔(3)に通し
    て該板体上部に穿った挿通孔(2)に挿通させ、続いて
    一方のガイド管(7)を通して他方の案内体(5a)の
    板体(1a′)に穿った二つの挿通孔(2,3)に通
    し、さらに一方の案内体(5)の板体(1a)に穿った
    挿通孔(2,3)に挿通させ、続いて他方のガイド管
    (7a)を通して前記板体(1)の上部に穿った挿通孔
    (2)に挿通させて該ワイヤーをループ状に形成させ、
    該ワイヤーの両端部を互いに一つの板体(1)面部に止
    金具(8)で固定させてなる円板状材の吊具。
JP5585289U 1989-05-17 1989-05-17 円板状材の吊具 Expired - Lifetime JPH061535Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH02147407U JPH02147407U (ja) 1990-12-14
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