JPH06153224A - Y/c分離フィルタ装置 - Google Patents

Y/c分離フィルタ装置

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JPH06153224A
JPH06153224A JP30120192A JP30120192A JPH06153224A JP H06153224 A JPH06153224 A JP H06153224A JP 30120192 A JP30120192 A JP 30120192A JP 30120192 A JP30120192 A JP 30120192A JP H06153224 A JPH06153224 A JP H06153224A
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video signal
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複合カラー映像信号における動きの有無、ラ
イン相関の高低及び再生画像の特性の如何に拘らず、複
合カラー映像信号から搬送色信号及び輝度信号を確実に
分離することができると共に、再生画像の特性によっ
て、再生画像の解像度が低下したり、再生画像にクロス
カラーが発生するのを軽減する。 【構成】 動き検出回路7の検出出力によって第2の選
択回路6を制御して、動きが検出されなかったときは3
次元フィルタF−3Da、F−3Dbの出力を選択する
と共に、動きが検出されたときは第1の選択回路16の
出力を選択し、判定回路17の出力によって第1の選択
回路を制御し、相関が基準値より低いときは1次元フィ
ルタF−1Dの出力を選択すると共に、相関が基準値よ
り高いときは2次元フィルタF−2Da、F−2Dbの
出力を選択するようにする。そして、基準値を再生画像
の特性に応じて可変する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はY/C分離フィルタ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のY/C分離フィルタ装置では、低
域の輝度信号及びその高域の搬送色信号から成るNTS
C方式の複合カラー映像信号及びその1フレーム周期期
間異なる信号を減算することにより搬送色信号を得る3
次元フィルタと、複合カラー映像信号及びその1水平周
期期間異なる信号を減算することにより搬送色信号を得
る2次元フィルタ(くし形フィルタ)と、3次元フィル
タ及び2次元フィルタの各出力を選択する選択回路と、
複合カラー映像信号の動きを検出する動き検出回路とを
設け、動きが検出されなかったときは3次元フィルタの
出力を選択し、動きが検出されたときは2次元フィルタ
の出力を選択して、搬送色信号を得るようにし、その搬
送色信号を複合カラー映像信号から減算することによ
り、輝度信号を得るようにしていた。
【0003】この従来のY/C分離フィルタ装置では、
複合カラー映像信号に動きが検出された場合に、選択回
路によって2次元フィルタの出力が選択されたとき、複
合カラー映像信号のライン相関が低いと、得られた搬送
色信号にドット妨害が発生する虞があると言う欠点があ
った。
【0004】そこで、かかる従来例の欠点を解決するた
めに、上述の従来のY/C分離フィルタ回路に、複合カ
ラー映像信号を供給して搬送色信号を通過させる周波数
特性を有する1次元フィルタ(バンドパスフィルタ)
と、複合カラー映像信号のライン相関が基準値より高い
か低いかを判定する判定回路とを付加し、複合カラー映
像信号に動きが検出され、しかも、ライン相関が基準値
より高いときは、2次元フィルタの出力を選択し、基準
値より低いときは、1次元フィルタの出力を選択するし
ょうにした改良されたY/C分離フィルタ装置が提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来例におい
て、複合カラー映像信号及びその1水平周期期間異なる
信号を比較したとき、そのライン相関が低い場合にライ
ン相関が同じでも、搬送色信号のレベルが高く、輝度信
号の高域成分のレベルが低い場合と、搬送色信号のレベ
ルが低く、輝度信号の高域成分のレベルが高い場合とが
ある。
【0006】かかる従来例において、前者の場合は問題
ないが、後者の場合に1次元フィルタの出力を選択する
と、再生画像の解像度が低下し、再生画像にクロスカラ
ーが発生する虞がある。
【0007】又、かかる従来例において、3次元フィル
タを使用するモードと、使用しないモードとを設けて、
これらを切換えるようにした場合には、複合カラー映像
信号のライン相関が同じであっても、前者のモードのと
きに比べて後者のモードのときの方が、1次元フィルタ
の出力が選択される可能性が高く成り、このため再生画
像の解像度が低下し、再生画像にクロスカラーが発生す
る虞がある。
【0008】かかる点に鑑み、本発明は、複合カラー映
像信号における動きの有無、ライン相関の高低及び再生
画像の特性の如何に拘らず、複合カラー映像信号から搬
送色信号及び輝度信号を確実に分離することができると
共に、再生画像の特性によって、再生画像の解像度が低
下したり、再生画像にクロスカラーが発生するのを軽減
することのできるY/C分離フィルタ装置を提案しよう
とするものである。
【0009】又、本発明は、2次元フィルタ及び1次元
フィルタを使用すると共に、3次元フィルタを使用する
モードと、使用しないモードとを設けて、これらを切換
えるようにした場合において、複合カラー映像信号にお
ける動きの有無、ライン相関の高低及びモード切換えの
如何に拘らず、複合カラー映像信号から搬送色信号及び
輝度信号を確実に分離することができると共に、モード
切換えによって、再生画像の解像度が低下したり、再生
画像にクロスカラーが発生するのを軽減することのでき
るY/C分離フィルタ装置を提案しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】第1の本発明
は、例えば、図1及び図2に示す如く、複合カラー映像
信号及びその1(又は2)フレーム周期期間異なる信号
を減算することにより搬送色信号を得る3次元フィルタ
F−3Da、F−3Dbと、複合カラー映像信号を供給
して搬送色信号を通過させる周波数特性を有する1次元
フィルタF−1Dと、複合カラー映像信号及びその1
(又は2)水平周期期間異なる信号を減算することによ
り搬送色信号を得る2次元フィルタF−2Da、F2−
Dbと、1次元フィルタF−1D及び2次元フィルタF
−2Da、F2−Dbの出力を選択する第1の選択回路
16と、3次元フィルタF−3Da、F−3Dbの出力
及び第1の選択回路16の出力を選択して、出力搬送色
信号を得る第2の選択回路6と、複合カラー映像信号の
動きを検出する動き検出回路7と、複合カラー映像信号
のライン相関が基準値より高いか低いかを判定する判定
回路17と、複合カラー映像信号の特性に応じて基準値
を可変し得る基準値発生器18と、複合カラー映像信号
及び第2の選択回路6よりの出力搬送色信号を減算し
て、出力輝度信号を得る減算器と9を有する。
【0011】そして、動き検出回路7の検出出力によっ
て第2の選択回路6を制御して、動きが検出されなかっ
たときは3次元フィルタF−3Da、F−3Dbの出力
を選択すると共に、動きが検出されたときは第1の選択
回路16の出力を選択し、判定回路17の出力によって
第1の選択回路16を制御して、相関が基準値より低い
ときは1次元フィルタF−1Dの出力を選択すると共
に、相関が基準値より高いときは2次元フィルタF−2
Da、F−2Dbの出力を選択するようにする。
【0012】第2の本発明は、例えば、図1、図3及び
図4に示す如く、複合カラー映像信号及びその1(又は
2)フレーム周期期間異なる信号を減算することにより
搬送色信号を得る3次元フィルタF−3Da、F−3D
bと、複合カラー映像信号を供給して搬送色信号を通過
させる周波数特性を有する1次元フィルタF−1Dと、
複合カラー映像信号及びその1(又は2)水平周期期間
異なる信号を減算することにより搬送色信号を得る2次
元フィルタF−2Da、F−2Dbと、1次元フィルタ
F−1D及び2次元フィルタF−2Da、F−2Dbの
出力を選択する第1の選択回路16と、3次元フィルタ
F−3Da、F−3Dbの出力及び第1の選択回路16
の出力を選択する第2の選択回路6と、モード切換え信
号によって第1及び第2の選択回路16、6の出力を選
択して、出力搬送色信号を得る第3の選択回路20と、
複合カラー映像信号の動きを検出する動き検出回路7
と、複合カラー映像信号のライン相関が基準値より高い
か低いかを判定する判定回路17と、モード切換え信号
によって基準値を切換え得る基準値発生器18と、複合
カラー映像信号及び第3の選択回路20よりの出力を減
算して、輝度信号を得る減算器9とを有する。
【0013】そして、動き検出回路7の検出出力によっ
て第2の選択回路6を制御して、動きが検出されなかっ
たときは3次元フィルタF−3Da、F−3Dbの出力
を選択すると共に、動きが検出されたときは第1の選択
回路16の出力を選択し、判定回路17の出力によって
第1の選択回路16を制御して、相関が基準値より低い
ときは1次元フィルタの出力を選択すると共に、相関が
基準値より高いときは2次元フィルタF−2Da、F−
2Dbの出力を選択するようにする。
【0014】
【実施例】以下に、図1及び図2を参照して、本発明の
実施例(1)を説明するが、後述の実施例(2)と共
に、アナログ処理であってもデジタル処理であっても良
い。T1はNTSC方式の複合カラー映像信号Aの供給
される入力端子である。この複合カラー映像信号は、低
域の輝度信号及び高域の搬送色信号から成り、輝度信号
の帯域の高域部分と搬送色信号の帯域の低域部分とは一
部重複している。
【0015】F−3Da、F−3Dbはそれぞれ3次元
フィルタである。3次元フィルタF−3Daでは、減算
器2aで、入力端子T1に供給された複合カラー映像信
号の1フレーム遅延器1aを通じた信号から、入力端子
T1に供給された複合カラー映像信号が減算されて搬送
色信号が分離される。3次元フィルタF−3Dbでは、
減算器2bで、入力端子T1に供給された複合カラー映
像信号の1フレーム遅延器1aを通じた信号から、入力
端子T1に供給された複合カラー映像信号の1フレーム
遅延器1a、1b通じた信号が減算されて搬送色信号が
分離される。そして、3次元フィルタF−3Da、F−
3Dbの各出力がそれぞれ1/4乗算器3a、3bを通
じて加算器4に供給されて加算された後、遅延時間が1
H+α(但し、Hは水平周期期間、αは微小遅延時間)
の遅延補償器5を通じて、搬送色信号Bとして選択回路
6の一方の固定接点に供給される。
【0016】入力端子T1よりの複合カラー映像信号A
の遅延器1aによって1フレーム周期期間遅延せしめら
れた信号が、遅延時間が1H+β(但し、βは微小時
間)の遅延補償器8を通じて減算器9に供給されると共
に、搬送色信号を通過させるバンドパスフィルタ10
(1次元フィルタF−1D)に供給されて、搬送色信号
が分離される。
【0017】F−2Da、F−2Dbは2次元フィルタ
(くし形フィルタ)である。2次元フィルタF−2Da
では、減算器12aで、1次元フィルタF−1Dよりの
搬送色信号の遅延時間が1水平周期期間の遅延器11a
を通じた信号Gから、1次元フィルタF−1Dよりの搬
送色信号が減算されて搬送色信号が得られる。2次元フ
ィルタF−2Dbでは、減算器12bで、1次元フィル
タF−1Dよりの搬送色信号の遅延時間が1水平周期期
間の遅延器11aを通じた信号Gから、1次元フィルタ
F−1Dよりの搬送色信号の遅延時間が1水平周期期間
の遅延器1a、1bを通じた信号が減算されて搬送色信
号が得られる。
【0018】2次元フィルタF−2Da、F−2Dbよ
りの各搬送色信号はそれぞれ1/2乗算器13a、13
bを通じて、そのレベルが1/2にされた搬送色信号
H、Jがそれぞれ選択回路16の固定接点に供給される
と共に、加算器14に供給されて加算された後、1/2
乗算器15を通じることによってそのレベルが1/2に
された搬送色信号Iが選択回路16の固定接点に供給さ
れる。
【0019】又、1次元フィルタF−1Dよりの搬送色
信号の2次元フィルタF−2Daの遅延器11aによっ
て1水平周期期間遅延された信号Gが選択回路16の固
定接点に供給される。
【0020】相関検出器17において、1次元フィルタ
F−1Dよりの搬送色信号並びにその前及び後の信号の
ライン相関を検出し、それを1次元(1D)閾値制御器
18からの基準レベルと比較し、その比較結果Lに基づ
いて選択回路16に供給される各搬送色信号G、H、
I、Jの内の1つが選択され、その選択された搬送色信
号Kが搬送色信号Cとして選択回路6に供給されて、動
き検出器7によって、入力端子T1に供給される複合カ
ラー映像信号の動きが検出されなかったときは、搬送色
信号Bが選択され、動きが検出されたときは、搬送色信
号Cが選択されるようにされる。そして、出力端子TC
に出力搬送色信号Eが出力される。尚、動き検出器7
は、入力端子T1に供給される複合カラー映像信号及び
それの4フレーム周期期間異なる信号の差の絶対値をそ
のまま、又は、基準レベルと比較されて出力される。
【0021】そして、減算器9で、入力端子T1よりの
複合カラー映像信号の遅延器1aによって1フレーム周
期期間遅延せしめられた信号の遅延補償器8を通じた信
号から、出力搬送色信号Eが減算されることによって、
出力端子TYから出力輝度信号Fが出力される。
【0022】次に、相関検出器17について、図2をも
参照して説明する。相関検出器17には、1次元フィル
タF−1Dよりの搬送色信号(0H)、それの1水平周
期期間遅延せしめられた搬送色信号(1H)及びそれの
更に1水平周期期間遅延せしめられた搬送色信号(2
H)がそれぞれ入力端子17T0、17T1、17T2
に供給され、それぞれ減算器17a、17bで、搬送色
信号(1H)からそれぞれ搬送色信号(0H)及び搬送
色信号(2H)減算される。その各減算出力はいずれも
非相関な輝度信号成分を含む搬送色信号で、それぞれ絶
対値化回路17c、17dを通じてローパスフィルタ1
7e、17dに供給されて積分された後、それぞれレベ
ル比較器17g、17hに供給されて、1D閾値制御器
18からの基準レベルVref とレベル比較される。そし
て、そのレベル比較器17g、17hからの比較出力が
組合せ回路17iに供給されて組合せられて、出力端子
17T4から制御信号Lが得られて、図1の選択回路1
6に供給される。
【0023】1D閾値制御器18は電源+B及び接地間
に接続されたポテンショメータ18aにて構成され、ポ
テンショメータ18aの可動端子より基準レベルVref
が得られるように成されている。
【0024】次に相関検出器17よりの制御信号Lに応
じて、選択回路16がどのように選択されるかを説明す
る。比較器17g、17hで、基準レベルVref からロ
ーパスフィルタ17e、17fの出力を減算して得た比
較出力をそれぞれL1 、L2とする。そして、比較出力
1 、L2 の如何に応じた制御信号Lが得られて選択回
路16に供給されて、搬送色信号G、H、I及びJの内
の1つが選択される。
【0025】比較出力L1 、L2 がL1 、L2 ≦0のと
きは、組合せ回路17iで、あるラインの映像信号(非
相関の輝度信号の高域成分を含む搬送色信号)とその前
後のラインの映像信号との間で共に相関がないと判定さ
れ、選択回路16では搬送色信号Gが選択される。
【0026】比較出力L1 、L2 がL1 >0、L2 ≦0
又はL1 >L2 >0ときは、組合せ回路17iで、ある
ラインの映像信号とその後のラインの映像信号との間で
相関が高く、前のラインの映像信号との間で相関がない
か又は低いと判定されて、選択回路16では搬送色信号
Hが選択される。
【0027】比較出力L1 、L2 がL2 >0、L1 ≦0
又はL2 >L1 >0ときは、組合せ回路17iで、ある
ラインの映像信号とその前のラインの映像信号との間で
相関が高く、後のラインの映像信号との間で相関がなか
又は低いと判定されて、選択回路16では搬送色信号J
が選択される。
【0028】比較出力L1 、L2 がL1 =L2 >0とき
は、組合せ回路17iで、あるラインの映像信号とその
前後のラインの映像信号との間で相関が高く、しかもそ
の相関の程度が同じであると判定されて、選択回路16
では搬送色信号Iが選択される。
【0029】さて、比較器17g、17hの比較出力L
1 、L2 がL1 、L2 ≦0のときは、上述した如く選択
回路16では1次元フィルタF−1Dよりの搬送色信号
の遅延器11aで1水平周期期間遅延された信号Gが選
択される。この場合に、あるラインの映像信号及びこれ
と隣接するラインの映像信号がそれぞれ比較的レベルの
高い搬送色信号及び比較的レベルの小さい高域の輝度信
号から成るときは問題ないが、あるラインの映像信号及
びこれと隣接するラインの映像信号がそれぞれ比較的レ
ベルの低い搬送色信号及び比較的レベルの高い高域の輝
度信号から成るときは、出力端子TCから1次元フィル
タF−1Dよりの搬送色信号の遅延器11aで1水平周
期期間遅延された信号Gがそのまま出力搬送色信号Eと
して出力端子TCに出力されると共に、減算器9で、入
力端子T1よりの複合カラー映像信号の遅延器1aで1
フレーム周期期間遅延されると共に遅延補償器8で遅延
補償された信号から、その比較的レベルの高い高域の輝
度信号を含む搬送色信号を減算して、出力端子TYに得
られた出力輝度信号Fの高域成分がかなり失われる。こ
のため、その再生画像の解像度が低下し、再生画像にク
ロスカラーが発生することに成る。
【0030】そこで、このような場合には、モニタ受像
機によって再生画像を見て搬送色信号のレベルが低いと
判断したときは、1D閾値制御器18よりの基準レベル
Vref を適宜高くすれば、比較出力L1 、L2 がL1
2 ≦0に成る可能性が低く成り、選択回路16で、1
次元フィルタF−1Dよりの搬送色信号の遅延器11a
で1水平周期期間遅延された信号Gが選択される可能性
が低下し、その再生画像の解像度が低下し、再生画像に
クロスカラーが発生するのを回避することができる。
【0031】尚、上述とは逆に、比較器17g、17h
の比較出力L1 、L2 を、ローパスフィルタ17e、1
7fの各出力から基準レベルVref を減算して得るよう
にした場合は、基準レベルVref を低くすれば、再生画
像の解像度が低下し、再生画像にクロスカラーが発生す
るのを回避することができる。
【0032】次に、図3及び図4を参照して、実施例
(2)を説明する。先ず、図3について実施例(2)の
構成を説明するが、図3において図1の実施例(1)と
共通な構成部分の大部分の図示を省略して示すと共に、
実施例(1)と共通の構成部分の説明を省略する。この
実施例(2)では、3次元フィルタF−3Da、F−3
Dbと、2次元フィルタF−2Da、F−2Dbと、1
次元フィルタF−1Dとの全てを使用するモード、即
ち、3D−2D−1Dモードと、これらのフィルタの内
3次元フィルタF−3Da、F−3Dbを使用しないモ
ード、即ち、2D−1Dモードとに応じて、入力端子T
Mよりのモード切換え信号Mによって、選択回路6、1
6の出力を選択する選択回路20を設けると共に、その
2つのモードに応じて1D閾値制御器18における基準
レベルVref の可変範囲を変更し得るようにしている。
【0033】選択回路20では、選択回路6よりの搬送
色信号D、即ち、搬送色信号Nと、選択回路16よりの
搬送色信号K、即ち、搬送色信号Pを、入力端子TMよ
りのモード切換え信号Mによって切換えて、出力端子T
Cより出力搬送色信号Eを出力するようにする。又、減
算器9で、遅延補償器8よりの、入力端子T1よりの複
合カラー映像信号の遅延器1aで1フレーム周期期間遅
延せしめられた信号から、出力搬送色信号Eを減算し
て、出力端子TYより出力輝度信号Fを出力するように
している。
【0034】さて、2D−1Dモードの場合は、3D−
2D−1Dモードの場合に比し、選択回路16で1次元
フィルタF−1Dよりの搬送色信号の遅延器11aで1
水平周期期間遅延された信号Gが選択される可能性が高
く成る。この場合にも、あるラインの映像信号及びこれ
と隣接するラインの映像信号がそれぞれ比較的レベルの
高い搬送色信号及び比較的レベルの小さい高域の輝度信
号から成るときは問題ないが、あるラインの映像信号及
びこれと隣接するラインの映像信号がそれぞれ比較的レ
ベルの低い搬送色信号及び比較的レベルの高い高域の輝
度信号から成るときは、出力端子TCから1次元フィル
タF−1Dよりの搬送色信号の遅延器11aで1水平周
期期間遅延された信号Gがそのまま出力搬送色信号Eと
して出力端子TCに出力されると共に、減算器9で、入
力端子T1よりの複合カラー映像信号の遅延器1aで1
フレーム周期期間遅延されると共に遅延補償器8で遅延
補償された信号から、その比較的レベルの高い高域の輝
度信号を含む搬送色信号を減算して、出力端子TYに得
られた出力輝度信号Fの高域成分がかなり失われる。こ
のため、その再生画像の解像度が低下し、再生画像にク
ロスカラーが発生することに成る。
【0035】そこで、2D、1Dモードの場合には、1
D閾値制御器18よりの基準レベルVref を高くすれ
ば、比較出力L1 、L2 がL1 、L2 ≦0に成る可能性
が低く成り、選択回路16で、1次元フィルタF−1D
よりの搬送色信号の遅延器11aで1水平周期期間遅延
された信号Gが選択される可能性が低下し、その再生画
像の解像度が低下し、再生画像にクロスカラーが発生す
るのを回避することができる。
【0036】そこで、1D閾値制御器18において、ポ
テンショメータ18a、18bを連動して可変できるよ
うにし、且つ、ポテンショメータ18bよりの基準レベ
ルの方が、ポテンショメータ18aよりの基準レベルよ
り常に高く成るようにし、3D−2D−1Dモードのと
きは、切換えスイッチ18cがポテンショメータ18a
側を選択し、2D−1Dモードのときは、ポテンショメ
ータ18bを選択するようにする。
【0037】尚、この実施例(2)の場合に、1D閾値
制御器18より、3D−2D−1Dモードのときは固定
の低い基準レベルを発生し、2D−1Dモードのときは
固定の高いレベルを発生させるようにし、これら基準レ
ベルを切換えスイッチ18cで切換えるようにしても良
い。
【0038】この場合も、比較器17g、17hの比較
出力L1 、L2 を、ローパスフィルタ17e、17fの
各出力から基準レベルVref を減算して得るようにした
場合は、3D−2D−1Dモードのとき基準レベルVre
f を高くし、2D−1Dモードのとき基準レベルVref
を低くするようにすれば、2D−1Dモードのときに再
生画像の解像度が低下し、再生画像にクロスカラーが発
生するのを回避することができる。
【0039】尚、上述の各実施例では、1次元フィルタ
F−1Dよりの搬送色信号を、2次元フィルタF−2D
a、F−2Dbに供給するようにしたが、遅延器1aよ
り複合カラー映像信号を直接供給するようにしても良
い。
【0040】又、上述の各実施例は、複合カラー映像信
号がNTSC方式の場合であったが、PAL方式の場合
は、3次元フィルタF−3Da、F−3Dbで使用する
遅延器1a、1bの遅延時間をそれぞれ2フレーム周期
期間に選定し、2次元フィルタF−2Da、F−2Db
で使用する遅延器11a、11bの遅延時間をそれぞれ
2水平周期期間に設定すれば良い。又、その場合には、
複合カラー映像信号及びそれと4フレーム周期期間異な
る信号を比較することによって、動き検出を行う。
【0041】
【発明の効果】上述せる第1の本発明によれば、複合カ
ラー映像信号における動きの有無、ライン相関の高低及
び再生画像の特性の如何に拘らず、複合カラー映像信号
から搬送色信号及び輝度信号を確実に分離することがで
きると共に、再生画像の特性によって、再生画像の解像
度が低下したり、再生画像にクロスカラーが発生するの
を軽減することのできるY/C分離フィルタ装置を得る
ことができる。
【0042】上述せる第2の本発明によれば、2次元フ
ィルタ及び1次元フィルタを使用すると共に、3次元フ
ィルタを使用するモードと、使用しないモードとを設け
て、これらを切換えるようにした場合において、複合カ
ラー映像信号における動きの有無、ライン相関の高低及
びモード切換えの如何に拘らず、複合カラー映像信号か
らを確実に分離することができると共に、モード切換え
によって、再生画像の解像度が低下したり、再生画像に
クロスカラーが発生するのを軽減することのできるY/
C分離フィルタ装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例(1)を示すブロック線図
【図2】実施例(1)の相関検出器及び1D閾値制御器
の詳細を示すブロック線図
【図3】実施例(2)を示すブロック線図
【図4】実施例(2)の相関検出器及び1D閾値制御器
の詳細を示すブロック線図
【符号の説明】
F−3Da、F−3Db 3次元フィルタ F−2Da、F−2Db 2次元フィルタ F−1D 1次元フィルタ(バンドパスフィルタ) 6 選択回路 7 動き検出器 9 減算器 16 選択回路 17 相関検出器 18 1D閾値制御器 18a ポテンショメータ 18b ポテンショメータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合カラー映像信号及びその1(又は
    2)フレーム周期期間異なる信号を減算することにより
    搬送色信号を得る3次元フィルタと、 上記複合カラー映像信号を供給して搬送色信号を通過さ
    せる周波数特性を有する1次元フィルタと、 上記複合カラー映像信号及びその1(又は2)水平周期
    期間異なる信号を減算することにより搬送色信号を得る
    2次元フィルタと、 上記1次元フィルタ及び上記2次元フィルタの出力を選
    択する第1の選択回路と、 上記3次元フィルタの出力及び上記第1の選択回路の出
    力を選択して、出力搬送色信号を得る第2の選択回路
    と、 上記複合カラー映像信号の動きを検出する動き検出回路
    と、 上記複合カラー映像信号のライン相関が基準値より高い
    か低いかを判定する判定回路と、 上記複合カラー映像信号の特性に応じて上記基準値を可
    変し得る基準値発生器と、 上記複合カラー映像信号及び上記第2の選択回路よりの
    出力搬送色信号を減算して、出力輝度信号を得る減算器
    とを有し、 上記動き検出回路の検出出力によって上記第2の選択回
    路を制御して、動きが検出されなかったときは上記3次
    元フィルタの出力を選択すると共に、動きが検出された
    ときは上記第1の選択回路の出力を選択し、上記判定回
    路の出力によって上記第1の選択回路を制御して、相関
    が上記基準値より低いときは上記1次元フィルタの出力
    を選択すると共に、相関が上記基準値より高いときは上
    記2次元フィルタの出力を選択するようにしたことを特
    徴とするY/C分離フィルタ装置。
  2. 【請求項2】 複合カラー映像信号及びその1(又は
    2)フレーム周期期間異なる信号を減算することにより
    搬送色信号を得る3次元フィルタと、 上記複合カラー映像信号を供給して搬送色信号を通過さ
    せる周波数特性を有する1次元フィルタと、 該複合カラー映像信号及びその1(又は2)水平周期期
    間異なる信号を減算することにより上記搬送色信号を得
    る2次元フィルタと、 上記1次元フィルタ及び上記2次元フィルタの出力を選
    択する第1の選択回路と、 上記3次元フィルタの出力及び上記第1の選択回路の出
    力を選択する第2の選択回路と、 モード切換え信号によって上記第1及び第2の選択回路
    の出力を選択して、出力搬送色信号を得る第3の選択回
    路と、 上記複合カラー映像信号の動きを検出する動き検出回路
    と、 上記複合カラー映像信号のライン相関が基準値より高い
    か低いかを判定する判定回路と、 上記モード切換え信号によって上記基準値を切換え得る
    基準値発生器と、 上記複合カラー映像信号及び上記第3の選択回路よりの
    出力を減算して、輝度信号を得る減算器とを有し、 上記動き検出回路の検出出力によって上記第2の選択回
    路を制御して、動きが検出されなかったときは上記3次
    元フィルタの出力を選択すると共に、動きが検出された
    ときは上記第1の選択回路の出力を選択し、上記判定回
    路の出力によって上記第1の選択回路を制御して、相関
    が上記基準値より低いときは上記1次元フィルタの出力
    を選択すると共に、相関が上記基準値より高いときは上
    記2次元フィルタの出力を選択するようにしたことを特
    徴とするY/C分離フィルタ装置。
  3. 【請求項3】 上記3次元フィルタは、上記複合カラー
    映像信号並びにその1(又は2)フレーム周期期間前及
    び後の信号をそれぞれ減算することにより上記搬送色信
    号を得るように構成されて成ることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のY/C分離フィルタ装置。
  4. 【請求項4】 上記2次元フィルタは、上記複合カラー
    映像信号並びにその1(又は2)水平周期期間前及び後
    の信号をそれぞれ減算することにより上記搬送色信号を
    得るように構成されて成ることを特徴とする請求項1、
    2又は3に記載のY/C分離フィルタ装置。
  5. 【請求項5】 上記1次元フィルタはバンドパスフィル
    タであることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記
    載のY/C分離フィルタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4849358A (en) * 1987-04-24 1989-07-18 The Research Foundation For Microbial Diseases Of Osaka University Method for culturing bordetella pertussis, a pertussis toxoid and a pertussis vaccine
KR100674939B1 (ko) * 2005-01-13 2007-01-26 삼성전자주식회사 프레임 기반의 적응적 시공간 y/c 분리를 위한 디지털영상 신호 처리 장치 및 방법

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KR100674939B1 (ko) * 2005-01-13 2007-01-26 삼성전자주식회사 프레임 기반의 적응적 시공간 y/c 분리를 위한 디지털영상 신호 처리 장치 및 방법

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