JPH0615249U - シャドウマスク構体 - Google Patents
シャドウマスク構体Info
- Publication number
- JPH0615249U JPH0615249U JP5188892U JP5188892U JPH0615249U JP H0615249 U JPH0615249 U JP H0615249U JP 5188892 U JP5188892 U JP 5188892U JP 5188892 U JP5188892 U JP 5188892U JP H0615249 U JPH0615249 U JP H0615249U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frame
- shadow mask
- peripheral region
- skirt portion
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- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フレームのねじれ強度が向上すると共にオー
バースキャン時における不要電子ビームのスキャッター
を防ぐことのできるシャドウマスク構体を提供する。 【構成】 シャドウマスク用フレーム3のフランジ部3
Bに、底面に向って上方に曲げられた上向き周縁領域3
02と、フランジ開口端に向って下方に曲げられた下向
き周縁領域304とをフランジ開口部周縁に沿って環状
に設ける。
バースキャン時における不要電子ビームのスキャッター
を防ぐことのできるシャドウマスク構体を提供する。 【構成】 シャドウマスク用フレーム3のフランジ部3
Bに、底面に向って上方に曲げられた上向き周縁領域3
02と、フランジ開口端に向って下方に曲げられた下向
き周縁領域304とをフランジ開口部周縁に沿って環状
に設ける。
Description
【0001】
この考案は、シャドウマスク式カラー陰極線管のシャドウマスク構体に用いら れるフレームに関するものである。
【0002】
シャドウマスク構体1は、図3に示すように、多数の細孔2aを有しかつその 周縁に形成されたマスクスカート部2bを有するシャドウマスク本体2と、前記 マスクスカート部2bを固着するための固着側壁であるフレームスカート部3a とこのフレームスカート部3aの終端にほぼ直角に連設される環状のフレームフ ランジ部3bとを有するフレーム3と、前記フレームスカート部3aに固着され かつパネル4の内面に設けられたパネルピン5に装着するスプリング6とを備え ている。
【0003】 ここで、シャドウマスク本体2は、化学的エッチング法により明けられた多数 の細孔2aを有し、0.1mmから0.28mm厚さの鉄板または36%Ni含 有鉄材であるインバー材等をプレスによりパネル1形状に類似の曲面に絞り成形 されている。またフレーム3は、板厚0.8mmから2.0mmの冷間または熱 間圧延鋼板をプレスの打ち抜き,絞り加工により成形されている。
【0004】 さて、カラー陰極線管においては、電子銃7を出た赤(R),緑(G),青( B)に相当する電子ビーム8R,8G,8Bは偏向ヨーク9により偏向され、シ ャドウマスク本体2の細孔2aを通って蛍光面10に到達し、蛍光面10の赤( R),緑(G),青(B)の蛍光体を発光させる。このとき、細孔2aを通る電 子ビーム8R,8G,8Bは図3に示すように蛍光面10に正しく到達するよう シャドウマスク構体1をパネル4に装着している。
【0005】 しかしながら、CRT製造中のハンドリングミスや,CRT完成後の輸送中の 衝撃力により、シャドウマスク構体1のフレーム3が変形にともないフレーム3 に固着したシャドウマスク本体2が変形し、図4に示すようにシャドウマスク本 体2の細孔2aの位置が正規の位置Xよりずれた位置Yにずれてしまった場合、 細孔2aを通って蛍光面10へ到達する電子ビーム8の軌道も8Xから8Yにず れてしまい、蛍光面10を正しく発光させることができなくなり、カラー陰極線 管の色純度を低下させてしまう。
【0006】 従来のフレーム3はフレームスカート部3aとフレームフランジ部3bがL字 形に直交する図5に示すような構造であるが、このような形状では図6に示すよ うにねじれ変形を生じやすいことが加振実験によりストロボ等の観測で判明した 。
【0007】 さらに、従来のフレーム3のようにL字形断面では、図7に示すように電子ビ ーム8をオーバースキャンして用いる場合、フレームフランジ部3bでフレーム スカート部3aの不要電子ビーム8aの反射(スキャッター)をカットすること ができるが、フレームフランジ部3bの内周縁切り口3cでオーバースキャンの 不要電子ビーム8bが反射(スキャッター)し、画面の画像に不関係の色を反射 させ、画質を著しく低下させるという問題点を生じる。
【0008】
従来のシャドウマスク構体では以上のようにフレーム3の強度が十分でないの で、このようなシャドウマスク構体1を実装したカラーCRTにおいては、CR T製造中のハンドリングミスや,完成後のCRTの輸送中において衝撃が加わっ た場合、フレーム3が変形し、これに固着されているシャドウマスク本体2が変 形するという問題点があった。 また、電子ビーム8をオーバースキャンして用いる場合、オーバースキャン電 子ビームをフレームフランジ部3bでカットする場合、フレームフランジ部3b の内周縁切り口3cで電子ビームが反射を起こして蛍光面10を光らせてしまい スキャッターを起こすという問題点があった。
【0009】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、衝撃力によ って容易に変形を起こさない十分な強度を有するフレームを備えることにより電 子ビームのオーバースキャンによる不要電子ビームをスキャッターなしにカット できるシャドウマスク構体を得ることを目的とする。
【0010】
この考案に係るシャドウマスク構体は、フレームフランジ部の内周縁環状領域 をフランジ底面に対し上方に曲げ、かつこれに連なりフランジ開口部に向け下方 に曲げたものである。
【0011】
この考案においては、フレームフランジ部の内周縁環状領域にフランジ底面に 対して上方に曲げた領域とフランジ開口部に向けて下方に曲げた領域とを有する ためにフレーム強度が向上し、衝撃力等によるシャドウマスクの変形を抑制する し、またフレームフランジ部の開口端に向けてフレームフランジ部の内周縁環状 領域を下方に曲げることにより、電子ビームのオーバスキャン時における不要電 子ビームのスキャッターを防止することができる。
【0012】
実施例1. 以下、この考案の一実施例を図1について説明する。図1はフレームの断面図 であり、前記従来のものと同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略 する。図において、3Bはフレーム3のフレームフランジ部で、フレームスカー ト部3aに対してほぼ直角な基底周縁領域301と、この基底周縁領域301よ り90°から45°の範囲で斜め上向きに伸びる上向き周縁領域302と、この 上向き周縁領域302の終端から始まりかつ基底周縁領域301とほぼ平行な段 違い周縁領域303と、この段違い周縁領域303の終端から始まりかつ15° から55°の範囲で斜め下向きに伸びる下向き周縁領域304とで構成されてい る。
【0013】 このようにフレームフランジ部3Bを構成しておくと、オーバスキャンの不要 電子ビーム8bがフレームフランジ部3Bの内周縁切り口3cで反射しても図示 の如く問題なく、画質を低下させることがない。また、フレームフランジ部3B が上向き下向きと折曲されるので、フレーム3の強度が向上し、衝撃力等による シャドウマスクの変形を抑制できる。
【0014】 実施例2. この考案の他の実施例を図2について説明する。この実施例は図2に示すよう に実施例1を簡略化したもので、フレームフランジ部3Bとして段違い周縁領域 303をカットしたものである。作用効果は実施例1とほぼ等しいので説明を省 略する。
【0015】
以上のように、この考案によればシャドウマスクのフレームフランジ部に内周 縁環状領域を上方および下方に曲げるように構成したので、フレームに十分な強 度を有することができ、CRTの製造中のハンドリング時やCRT輸送時などに 衝撃が加わってもフレームが変形しにくく、シャドウマスクの変形を抑制するこ とができる。このためにパネル蛍光面とシャドウマスクとの位置関係を安定に保 つことができるので色純度劣化の少ないカラー陰極線管が得られるという効果が ある。また、フレームフランジ部の内周を下向きに曲げることによりオーバスキ ャンの余分な電子ビームのスキャッターを防止することができるという効果も得 られる。
【図1】この考案の実施例1によるフレームの断面図で
ある。
ある。
【図2】この考案の実施例2によるフレームの断面図で
ある。
ある。
【図3】従来のカラー陰極線管の動作を説明する図であ
る。
る。
【図4】図3におけるシャドウマスク構体の変形と色純
度の劣化の関係を示す図である。
度の劣化の関係を示す図である。
【図5】図4のシャドウマスク用フレームを示す図であ
る。
る。
【図6】図5のシャドウマスクのねじれ変形模式図であ
る。
る。
【図7】図4における不要電子ビームの反射(スキャッ
ター)の説明図である。
ター)の説明図である。
2 シャドウマスク本体 2a 細孔 2b マスクスカート部 3 フレーム 3a フレームスカート部 3B フレームフランジ部 301 基底周縁領域 302 上向き周縁領域 304 下向き周縁領域 4 パネル 5 パネルピン 6 スプリング
Claims (1)
- 【請求項1】 シャドウマスクと、このシャドウマスク
のスカート部が固着されたフレームと、このフレームに
固着されかつパネル内面に設けられたパネルピンに装着
するスプリングとを備え、 かつ前記フレームは、前記シャドウマスクのスカート部
を固着する固着側壁であるフレームスカート部と、この
フレームスカート部の終端に連なる環状のフレームフラ
ンジ部とを有しているシャドウマスク構体において、 前記フレームフランジ部は、少なくとも、前記フレーム
スカート部に対してほぼ直角な基底周縁領域と、この基
底周縁領域から斜め上向きに傾斜した上向き周縁領域
と、最内周側にあって斜め下向きに傾斜した下向き周縁
領域とを有していることを特徴とするシャドウマスク構
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5188892U JP2568603Y2 (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | シャドウマスク構体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5188892U JP2568603Y2 (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | シャドウマスク構体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0615249U true JPH0615249U (ja) | 1994-02-25 |
JP2568603Y2 JP2568603Y2 (ja) | 1998-04-15 |
Family
ID=12899423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5188892U Expired - Lifetime JP2568603Y2 (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | シャドウマスク構体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2568603Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-23 JP JP5188892U patent/JP2568603Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2568603Y2 (ja) | 1998-04-15 |
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