JPH06151081A - ストロボ電源の昇圧方法、およびストロボ電源回路 - Google Patents

ストロボ電源の昇圧方法、およびストロボ電源回路

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JPH06151081A
JPH06151081A JP29860192A JP29860192A JPH06151081A JP H06151081 A JPH06151081 A JP H06151081A JP 29860192 A JP29860192 A JP 29860192A JP 29860192 A JP29860192 A JP 29860192A JP H06151081 A JPH06151081 A JP H06151081A
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circuit
voltage
transformer
output
power supply
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JP29860192A
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Inventor
Yoshiaki Sakamoto
義明 坂本
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RITSUKU KK
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RITSUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電池の直流出力を交流変換して昇圧トランス
を作動させ、昇圧トランスの交流出力を整流して、スト
ロボ発光用の高電圧エネルギ−を出力コンデンサに蓄積
するストロボ電源回路に関し、電池の本数を増したり、
特殊な電池を使用することなく、短時間でストロボ発光
用の高電圧エネルギ−を蓄積できるストロボ電源回路を
提供することを目的としている。 【構成】 電池10の直流出力を交流に変換する交流変
換回路20と、変換された低電圧の交流出力を昇圧する
昇圧トランス30と、該昇圧トランス30の交流出力を
整流して出力コンデンサ50に蓄積する直流変換回路4
0と、を有するストロボ電源回路において、前記昇圧ト
ランス30における1次側と2次側の少なくとも一方に
1つ以上の中間タップ31、32を設け、かつ、前記出
力コンデンサ50の蓄積電圧の昇圧過程に定めた複数の
段階で前記昇圧トランス30のタップ切り替えを制御す
る制御回路60を設ける構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電池の直流出力を交流
変換して昇圧トランスを作動し、この昇圧トランスの交
流出力を整流して、ストロボ発光用の高電圧エネルギ−
を出力コンデンサに蓄積する形式のストロボ電源回路に
関し、写真撮影時の照明、光信号の発信等に用いるスト
ロボ装置に採用される。
【0002】
【従来の技術】カメラに内蔵されたストロボ装置、ある
いは、カメラに装着される携帯用ストロボ装置は、電池
の直流出力を交流変換して昇圧トランスを作動し、この
昇圧トランスの交流出力を整流して、ストロボ発光用の
高電圧エネルギ−を出力コンデンサに蓄積する形式のス
トロボ電源回路を備える。ストロボ電源回路は、1.5
〜15Vの電池出力を用いて、ストロボ発光素子(例え
ばキセノン放電管)を作動させて十分な光量が得られる
300V以上の高電圧を出力コンデンサに蓄積する。ス
トロボ電源回路は、最初の起動後あるいはストロボ発光
素子の発光後、ストロボ発光素子の1回の発光で瞬時に
費やされる高電圧エネルギ−を1〜30秒間かけてゆっ
くりと蓄積する。
【0003】このようなストロボ電源回路の動作は、例
えば、起動用スイッチを操作すると出力コンデンサに充
電が開始され、充電電圧が300V以上の規格値に達す
ると発光可能ランプが点灯するものである。そして、こ
の状態でストロボ装置にトリガ−入力がなされると、ス
トロボ装置のトリガ−回路が作動して、キセノン放電管
に瞬時の高電圧が印加される。これにより、放電状態が
開始され、出力コンデンサに充電された300V以上の
高電圧エネルギ−がキセノン放電管内に開放されて、放
電による強いストロボ発光がキセノン放電管から放出さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ストロボ電源回路にお
けるストロボ発光素子の1回の発光に必要な高電圧エネ
ルギ−の蓄積時間は短いほうが望ましい。蓄積時間が短
かくて済めば、最初の起動後、あるいはストロボ発光素
子の発光後、短時間のうちに次の発光が可能になり、写
真撮影であれば、シャッタ−チャンスを蓄積時間のため
に逸することがなくなる。また、光信号の発信であれ
ば、複数の信号を連続して送る通信をより短時間で完了
できる。
【0005】ストロボ電源回路における蓄積時間を短縮
するために、従来、電池を多数直列に接続して巻き数比
の小さな昇圧トランスを作動させたり、大電流を取り出
しても出力電圧があまり低下しないリチウム電池等を使
用して充電期間に供給する電力を実質的に増加する試み
が行なわれている。しかし、電池の本数を増すとストロ
ボ装置が大型化、重量化して携帯性が損なわれ、リチウ
ム電池等の特殊な電池は高価につく問題がある。
【0006】本発明は、電池の本数を増したり、特殊な
電池を使用することなく、ストロボ電源回路における蓄
積時間を短縮でき、ストロボ装置の小型軽量化、携帯性
向上に寄与でき、しかも電池の寿命も改善されるストロ
ボ電源の昇圧方法、および、この方法を用いたストロボ
電源回路を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のストロボ電源
回路は、電池の直流出力を交流変換して昇圧トランスを
作動し、該昇圧トランスの交流出力を整流して、ストロ
ボ発光用の高電圧エネルギ−を出力コンデンサに蓄積す
るストロボ電源の昇圧方法において、それぞれ巻き数比
の異なる複数種類の昇圧トランスを用い、該複数種類の
昇圧トランスをその巻き数比の小さいものから順に切り
替えて、前記出力コンデンサの蓄積電圧を段階的に高め
る方法である。
【0008】請求項2のストロボ電源回路を図1に模式
的に示す。図1において、請求項2のストロボ電源回路
は、電池10の直流出力を交流に変換する交流変換回路
20と、変換された低電圧の交流出力を昇圧する昇圧ト
ランス30と、該昇圧トランス30の交流出力を整流し
て出力コンデンサ50に蓄積する直流変換回路40と、
を有するストロボ電源回路において、前記昇圧トランス
30における1次側と2次側の少なくとも一方に1つ以
上の中間タップ31、32を設け、かつ、前記出力コン
デンサ50の蓄積電圧の昇圧過程に定めた複数の段階で
前記昇圧トランス30のタップ切り替えを制御する制御
回路60を設けたものである。
【0009】請求項3のストロボ電源回路は、請求項2
のストロボ電源回路において、前記制御回路が、目標と
する蓄積電圧までの間に予め定めた1つ以上の電圧基準
値を蓄積する蓄積回路と、前記出力コンデンサにおける
蓄積電圧を検知する検知回路と、該検知回路が検知した
昇圧過程の蓄積電圧を前記蓄積回路の基準値に比較し
て、該基準値を1つ越えるごとに前記昇圧トランスのタ
ップ切り替えを遂行する比較回路とを含むものである。
【0010】請求項4のストロボ電源回路は、請求項2
のストロボ電源回路において、前記制御回路が、1つ以
上の時間間隔を蓄積する蓄積回路と、最初の起動後ある
いはストロボ発光素子の発光後に時間計測を開始して、
前記蓄積回路の時間間隔を1つ越えるごとに前記昇圧ト
ランスのタップ切り替えを遂行する比較回路とを含むも
のである。
【0011】請求項5のストロボ電源回路は、請求項4
のストロボ電源回路において、前記蓄積回路が充電開始
後の電池の出力電圧に応じて異なる時間間隔を設定し、
該電池の出力電圧が低い場合には、高い場合よりも長い
時間間隔を設定する設定回路を含むものである。
【0012】請求項6のストロボ電源回路は、請求項2
のストロボ電源回路において、前記中間タップを前記昇
圧トランスの1次側に設けるとともに、前記制御回路
が、前記出力コンデンサにおける蓄積電圧を検知する検
知回路と、該検知回路が検知した昇圧過程の蓄積電圧に
基づいて前記昇圧トランスのタップ切り替えを指定する
切替指定回路とを含むものである。
【0013】
【作用】請求項1のストロボ電源の昇圧方法では、それ
ぞれ巻き数比の異なる複数種類の昇圧トランスをその巻
き数比の小さいものから順に使用して、出力コンデンサ
の昇圧過程で段階的に巻き数比の大きなものに切り替
え、出力コンデンサの蓄積電圧が低い間は専ら巻き数比
の小さい昇圧トランスを作動させ、出力コンデンサの蓄
積電圧が十分に高くなった後に、最終的な高い巻き数比
の昇圧トランスを作動させる。
【0014】これにより、それぞれの巻き数比の昇圧ト
ランスを出力コンデンサの充電に単独で使用した際の昇
圧過程に含まれる効率の高い部分を選択的にリレ−し
て、出力コンデンサの充電の全段階を通じて効率の高い
直流交流変換と昇圧を獲得できる。また、出力コンデン
サの蓄積電圧の低い初期段階を、高い巻き数比の昇圧ト
ランスが充電している場合に顕著となる、過電流の取り
出しによる電池の出力電圧の低下、および、電池自身の
発熱による無駄な電力消費が抑制される。
【0015】請求項2のストロボ電源回路は、請求項1
のストロボ電源の昇圧方法を利用したストロボ電源回路
のうち、巻き数比の異なる複数種類の昇圧トランスが単
一のトランスのタップ切り替えによって実現される形式
のものである。
【0016】請求項2のストロボ電源回路では、制御回
路が昇圧トランスのタップ切り替えを制御する。制御回
路は、出力コンデンサの充電の初期段階では、巻き数比
の小さな状態で昇圧トランスを作動させ、出力コンデン
サの充電の進行とともに、順次、巻き数比の大きい状態
で昇圧トランスを作動させ、出力コンデンサの充電の最
終段階では、最終的な最大巻き数比の状態で昇圧トラン
スを作動させる。
【0017】制御回路におけるタップ切り替え時期の判
別方法は、目標とする電圧に至る昇圧過程における出力
コンデンサの充電進度を、(a) 出力コンデンサの蓄積電
圧を検知して直接的に判別する方法以外にも(b) 充電開
始後の経過時間で間接的に推定する方法、すなわち、充
電開始後の時間を計測して、予め定めた適当な時間間隔
に達した段階でタップ切り替えを遂行する方法とがあ
る。
【0018】請求項3のストロボ電源回路は、目標とす
る電圧に至る昇圧過程における出力コンデンサの充電進
度を、(a) 出力コンデンサの蓄積電圧を検知して直接的
に判別するものである。目標とする蓄積電圧までの間
に、中間タップの数だけ電圧基準値を設定できる。そし
て、出力コンデンサにおける蓄積電圧を検知して、蓄積
電圧が電圧基準値を1つ越えるごとに昇圧トランスのタ
ップを切り替える。これにより、昇圧トランスを実質的
に巻き数比の大きなものに転換する。
【0019】請求項4のストロボ電源回路では、目標と
する電圧に至る昇圧過程における出力コンデンサの充電
進度を、(b) 充電開始後の経過時間を用いて間接的に推
定しており、中間タップの切替えは、経過時間を評価し
て実施される。目標とする蓄積電圧までの間に中間タッ
プの数だけ時間間隔を設定できる。そして、充電開始後
の経過時間を計測して、経過時間がこれらの時間間隔を
1つ越えるごとに昇圧トランスのタップを切り替える。
これにより、昇圧トランスを実質的に巻き数比の大きな
ものに転換する。従って、二次側(高電圧側)の蓄積電
圧を直接測定する回路を設ける必要がない。
【0020】請求項5のストロボ電源回路では、電池の
消耗に伴う出力電圧の低下によって出力コンデンサの充
電進度が遅れても、設定回路で設定時間を補正すること
によって、適正な蓄積電圧で昇圧トランスのタップを切
り替えが行なえる。
【0021】電池は一般的に新品の場合や充電直後には
起電力が高いが、放電の進行とともに起電力が下がり、
単位時間当たりに取り出される電力が低下する。従っ
て、充電開始直後の負荷状態で電池の出力電圧を検知
し、電池の出力電圧が低くて出力コンデンサの充電進度
が遅れそうな場合には、電池の出力電圧が高い場合より
も長い時間間隔を設定する。これにより、電池が消耗し
ても、切り替え時の二次側(高圧側)の電圧がほぼ一定
になる。
【0022】請求項6のストロボ電源回路では、二次側
(高圧側)の電圧を直接測定して切り替え時期を識別
し、一次側の中間タップを切り替えて昇圧トランスの巻
数比を変更する。検知回路は二次側(高圧側)の電圧を
直接測定して、予め定めた基準電圧(充電進度の設定
値)に比較して、両者が一致すると切替指定回路に信号
を送出して切り替えを実施させる。
【0023】
【実施例】図2は第1実施例のストロボ電源回路の回路
図、図3は図2のストロボ電源回路における昇圧曲線の
線図である。ここでは、目標とする電圧に至る昇圧過程
における出力コンデンサの充電進度を、出力コンデンサ
の蓄積電圧を検知して直接的に判別し、昇圧トランス
を、中間タップを用いた巻き数比200の状態にして充
電を開始し、蓄積電圧が電圧基準値140Vに達すると
両端のタップを用いた巻き数450の状態に転換して、
この状態で出力コンデンサを目標とする300Vまで充
電する。
【0024】図2において、定格電圧1.5Vの電池1
0から取り出した直流出力を交流に変換する交流変換回
路20は、出力コンデンサ50を通じた2次側信号のフ
ィ−ドバックでトランジスタ21のON−OFFを繰り
返させる自励発振型のものである。直流変換回路40は
ダイオ−ド42、43からなり、昇圧トランス30の交
流出力を整流して出力コンデンサ50に蓄積する。
【0025】昇圧トランス30の2次側には、中間タッ
プ31が1つ設けられ、接地側の端子35と中間タップ
31を使用した場合、昇圧トランス30の巻き数比nは
133となり、一方、両端の端子33、35を使用した
場合、昇圧トランス30の巻き数比nは300となる。
【0026】制御回路60は、トランジスタ61、6
2、63、64、ツェナ−電圧140Vのツェナ−ダイ
オ−ド65等を含み、出力コンデンサ50の蓄積電圧の
昇圧過程に定めた電圧基準値を境にして、昇圧トランス
30を、中間タップ31を使用した状態から高電圧側タ
ップ33を使用した状態に切り替える。
【0027】このように構成されたストロボ電源回路で
は、出力コンデンサ50の蓄積電圧が140V未満の間
は、トランジスタ64がOFF、トランジスタ63がO
Nに保たれ、トランジスタ63を通じてトランジスタ6
1のベ−ス電流を流してトランジスタ61がONされ
る。このとき、出力コンデンサ50は、中間タップ31
およびダイオ−ド43からトランジスタ61を通じた直
流電流で充電される。
【0028】一方、出力コンデンサ50の蓄積電圧が1
40Vに達すると、ツェナ−ダイオ−ド65を通じてト
ランジスタ64にベ−ス電流が供給されてONとなり、
トランジスタ63は、ベ−ス電流が遮断されてOFFと
なる。従って、トランジスタ62が新たにONとなる一
方でトランジスタ61がOFFとなる。これ以後、出力
コンデンサ50は、高電圧側タップ33およびダイオ−
ド42からトランジスタ62を通じた直流電流で充電さ
れる。
【0029】図3において、曲線Aは、図2のストロボ
電源回路による140Vでタップ切り替えを行なった昇
圧曲線である。これに対して、曲線Bは、図2のストロ
ボ電源回路でトランジスタ62を短絡し、トランジスタ
61を開放した状態、すなわち、昇圧トランス30を両
端のタップによる巻き数比nが300の状態で出力コン
デンサ50を充電した場合の昇圧曲線、一方、曲線C
は、トランジスタ61を短絡し、トランジスタ62を開
放した状態、すなわち、昇圧トランス30を中間タップ
31による巻き数比nが133の状態で出力コンデンサ
50を充電した場合の昇圧曲線である。
【0030】図2のストロボ電源回路によれば、巻き数
比nが300の状態で最初から最後まで充電した場合に
比較して、0.9秒短縮された約5秒で目的とする30
0Vの充電が完了する。すなわち、18%充電時間が短
縮される。
【0031】ところで、図2のストロボ電源回路では、
出力コンデンサ50の両端の電圧が300Vを越えた以
降も、充電がそのまま継続されて、最終的には450V
程度にも達する。この充電を300Vに留める1つの方
法は、出力コンデンサ50の両端に充電電圧の検知回路
を設け、例えば、320Vに達したら、電池10からの
電力供給を遮断し、その後、自然放電で300Vまで下
がったら電池10からの電力供給を再開して320Vま
で再充電するサイクルを繰り返させる方法である。
【0032】また、充電を300Vに留める別の方法
は、昇圧トランス30に巻き数比300に相当する中間
タップを追加して、巻き数比450の状態で300Vに
達したら、昇圧トランス30をこのタップに切り替え
て、充電継続しても300Vで飽和させる方法である。
この別の方法によれば、昇圧トランスの出力飽和電圧に
よって最終電圧を制御する形式のストロボ電源回路にお
ける充電時間を著しく短縮できる。何故なら、昇圧曲線
は指数関数的に飽和電圧に接近するので、飽和電圧に達
するまでにはかなりの時間を費やすからである。
【0033】次に、本発明によって充電時間が短縮され
る理由を説明する。
【0034】図4はストロボ電源回路の1例の回路図、
図5は図4のストロボ電源回路における昇圧曲線の線図
である。図4中、(a) は回路図、(b) は二次側から見た
等価回路図である。
【0035】図4において、ストロボ電源回路は、トラ
ンスT1の2次側の交流信号をフィ−ドバックして1次
側に交流を発生する自励発振回路型のものである。
【0036】電池10は、起電力E、内部抵抗Ri (1
次側のその他の抵抗成分も含む)を有し、電池10から
取り出された直流電流は、トランジスタQ1でON−O
FFされて電圧Vi 、電流Ii の交流信号に変換され
る。1次側の交流信号は、巻き数比nのトランスTi に
よって、2次側の電圧V0 、電流I0 の交流信号に変換
され、その後、ダイオ−ドD1で整流されて出力コンデ
ンサC1に蓄積される。
【0037】トランジスタQ1は、抵抗R1を通じたベ
−ス電流でONされるが、トランスT1の1次側と2次
側の巻き線方向が逆向きなため、トランジスタQ1にコ
レクタ電流が流れると2次側からのフィ−ドバックによ
ってベ−ス電流を喪失し、瞬時にOFFする。そして、
トランジスタQ1がOFFすると、2次側からのフィ−
ドバックが消失し、抵抗R1を通じたベ−ス電流でトラ
ンジスタQ1は再びONされる。これを繰り返して自励
発振が継続する。
【0038】ここで、トランスT1の1次側に供給する
電力は、2次側に蓄えられる電力に等しく、2次側の電
圧V0 は1次側の電圧Vi のn倍だから、 Ii Vi =I0 00 =n・Vi I0 =Ii /n である。このとき、2次側から見た1次側の等価抵抗を
0 =V0 /I0 と置けば、 R0 =V0 /I0 =nVi /(Ii /n) =n2 (Vi /Ii ) =n2 Ri である。従って、(a) の回路図は、起電力nEを有し
て、昇圧トランスの接続形式や発信形式とは無関係な
(b) の等価回路に置き換えられる。そして、このときの
コンデンサC1の充電電圧Vは、その容量をCと置け
ば、 V =nE(1−e-t/rc ) (1) r=n2 Ri で表わされる。
【0039】図5において、nEがそれぞれ、150、
200、300、330、450の場合の(1) 式の曲線
を示す。
【0040】これらの曲線から、2次電圧が低いうちは
巻き数比nが小さい方が充電スロ−プは大きく、電圧が
高くなるにつれて巻き数比nが大きい方が充電スロ−プ
は大きい。従って、充電電圧が低いうちは、小さな巻き
数比nのトランスを用い、充電電圧が高くなるにつれ
て、順次大きな巻き数比nのトランスに切り替えて充電
を行なうことによって、合計の充電時間を短縮できるこ
とになる。
【0041】次に、(a) 巻き数比n1 =70で150V
まで充電した後に、巻き数比n3 =140に切り替えて
300Vまで充電を行った場合と、(b) 巻き数比n2
120で最初から最後まで充電を行った場合とについ
て、昇圧の所要時間と消費電力を比較する。ここでは、
電池電圧E=3V、電池の内部抵抗Ri (1次側のその
他の抵抗成分も含む)=0.6Ω、コンデンサC1の容
量C1 =160μFとしており、巻き数比n1 、n2
3 に対する最終電圧は、それぞれ、n1 E=210
V、n2 E=360V、n3 E=420Vである。
【0042】図4(b) の等価回路のループ方程式、 nE=n2 i I+(1/C)∫Idt を解くと、電流IおよびコンデンサC1の端子電圧V
は、それぞれ、 I =(nE/n2 i )e-t/rc r=n2 Ri V =nE(1−e-t/rc ) である。
【0043】ここで、巻き数比n1 =70の場合につい
て、数値を代入すると、 I1 =(210/702 *0.6)e-2.125t1 =210*(1−e-2.125t ) となり、端子電圧Vが150Vになるまでの所要時間t
1 は、0.589秒となる。また、この期間の電池の消
費電力U1 、充電効率η1 は、それぞれ、 U1 =210*∫I1 dt=5.037 〔J〕 η1 =0.357 である。ここで、充電効率ηは、消費電力Uに対するコ
ンデンサC1に実際に蓄えたエネルギーUC の割合を示
し、 η =UC /U=(1/2)CV2 /U =1.8〔J〕/U として演算される。
【0044】一方、巻き数比n2 =120の場合につい
て、数値を代入すると、 I2 =(360/1202 *0.6)e-0.723t2 =360*(1−e-0.723t ) となり、端子電圧Vが150Vになるまでの所要時間t
2 は、0.745秒となる。また、この期間の電池の消
費電力U2 、充電効率η2 は、それぞれ、 U2 =360*∫I2 dt=8.697 〔J〕 η2 =0.208 である。
【0045】すなわち、150Vまでの昇圧を巻き数比
1 =70のトランスで実施させることにより、150
Vまでの昇圧における消費電力を42%削減して、効率
を71%高め得る。
【0046】次に、150Vで巻き数比n1 =70から
巻き数比n3 =140に切り替えて300Vまで昇圧さ
せた場合の合計の所要時間ta は、 ta =t1 +t3 =0.589+(2.359−0.832) =2.116 〔秒〕 である。また、このときの消費電力Ua および充電効率
ηa は、それぞれ、 Ua =U1 +U3 =5.037+10.084 =15.121 〔J〕 ηa =0.476 である。
【0047】一方、300Vの最初から最後まで巻き数
比n2 =120で昇圧させた場合の所要時間tb は、 tb =2.470 〔秒〕 である。また、このときの消費電力Ub および充電効率
ηb は、それぞれ、 Ub =360*∫I2 dt=17.267 〔J〕 ηb =0.416 である。
【0048】すなわち、150Vで巻き数比n1 =70
から巻き数比n3 =140に切り替えた場合、最初から
最後まで巻き数比n2 =120とした場合に比較して、
所要時間を14%短縮できるとともに、消費電力を13
%削減して、効率を14%高め得る。
【0049】ここでは、150Vで巻き数比n3 =14
0に切り替えたため、全体の消費電力の削減は13%に
留まったが、150Vで巻き数比n3 =120に切り替
えれば、巻き数比n1 =70による150Vまでの消費
電力の削減量がそのまま節約される。ただし、昇圧の所
要時間の削減量は小さくなる。
【0050】すなわち、消費電力の削減(乾電池寿命の
改善)と昇圧の所要時間の削減のいずれを主目的とする
かに応じて、切り替える巻き数比の組み合わせと、切り
替えるタイミング(電圧)を適正に調整すればよい。
【0051】図6は、第2実施例のストロボ装置の回路
図である。ここでは、ストロボ電源とともに、トリガ−
回路およびキセノン管が図示される。また、他励発振型
の交流変換が行なわれ、トランスの1次側のタップの切
り替えがタイマ−回路によって制御される。
【0052】図6において、定格電圧1.5Vの電池1
0から取り出した直流出力を交流に変換する交流変換回
路20は、発振回路26の出力に同期させてトランジス
タ66(68)のON−OFFを繰り返させる他励発振
型のものである。直流変換回路40はダイオ−ド45か
らなり、昇圧トランス30の交流出力を整流して出力コ
ンデンサ50に蓄積する。
【0053】昇圧トランス30の1次側には、中間タッ
プ38が1つ設けられ、接地側の端子39と中間タップ
31を使用した場合の巻き数比と、両端の端子37、3
9を使用した場合の巻き数比nは300となる。
【0054】制御回路60は、トランジスタ66、6
7、切替回路69を含み、タイマ−回路72から信号が
入力された時点で、発振回路26との接続をトランジス
タ67からトランジスタ−66に切り替える。
【0055】電圧検知回路71は、ストロボ電源回路が
起動されて数秒後の電池10の出力電圧を抵抗73、7
4を介して検知し、この出力電圧に応じた時間間隔をタ
イマ−回路に設定する。タイマ−回路は、ストロボ電源
回路が起動される同時に時間計測を開始し、電圧検知回
路を通じて設定された時間間隔に一致すると、切替回路
69に切り替え指示の信号を出力する。
【0056】トリガ−回路80は、スイッチ83が閉じ
られると、抵抗81を通じてコンデンサ82に充電した
直流電圧を用いてトランス84を作動させ、キセノン管
90にパルス状の高電圧を印加する。
【0057】このように構成されたストロボ電源回路で
は、ストロボ電源回路が起動されて数秒後の電池10の
出力電圧に応じて設定された時間間隔に達するまでは、
トランジスタ68が発振回路26に同期してON−OF
Fを繰り返して、電池10の直流出力を交流変換する一
方、トランジスタ66はOFFに保たれる。このとき、
トランス30は小さい巻き数比nの状態で作動し、大き
い巻き数比nの場合よりも急速に出力コンデンサ50の
充電電圧を高める。
【0058】一方、ストロボ電源回路が起動されて時間
間隔に達した以降は、トランジスタ66が発振回路26
に同期してON−OFFを繰り返して、電池10の直流
出力を交流変換する一方、トランジスタ68はOFFに
保たれる。このとき、トランス30は大きい巻き数比n
の状態で作動し、小さい巻き数比nの場合には到達でき
なかった高い領域にまで出力コンデンサ50の充電電圧
を高める。
【0059】そして、出力コンデンサ50の充電が完了
した状態で、操作者がスイッチ83を閉じると、高電圧
が印加されたキセノン管90内で放電状態が開始され、
出力コンデンサ50に蓄積された電気エネルギ−を瞬間
的に費やして、キセノン管90からは強い光が放射され
る。
【0060】図7は、第3実施例のストロボ装置の回路
図である。図中、図6の第2実施例と共通する構成部品
には、図6と同一の符号を付して詳細な説明を省略す
る。ここでは、自励発振型の交流変換が行なわれ、出力
コンデンサの充電進度(二次側の電圧を直接測定して、
トランスの1次側のタップを切り替える。
【0061】図7において、電池10から取り出した直
流出力を交流に変換する交流変換回路は、昇圧トランス
90のタップ95、96から取り出した起電力をフィー
ドバックして、トランジスタ101、103、105に
ON−OFFを繰り返させる自励発振型である。直流変
換回路40は、昇圧トランス90の交流出力を整流して
出力コンデンサ50に蓄積する。
【0062】昇圧トランス90の1次側には、2つの中
間タップ92、93が設けらる。中間タップ93を用い
た場合の昇圧トランス90の巻き数比と、中間タップ9
2を用いた場合の昇圧トランス90の巻き数比は、端子
94を共通にして昇圧トランス90を端子91で使用し
た場合の巻き数比の、それぞれ2倍、3倍に定めてあ
る。
【0063】ダーリントン接続されたPNPトランジス
タ101、102は、トランジスタ102が0Nされて
いる場合について、昇圧トランス90のタップ95、9
6から取り出した起電力の正帰還によって昇圧トランス
90の端子91に対する印加電圧を発振状態にする。P
NPトランジスタ103、104は、同様に、トランジ
スタ104が0Nされている場合について、昇圧トラン
ス90の端子95、96から取り出した起電力の正帰還
によって昇圧トランス90の端子92に対する印加電圧
を発振状態にする。PNPトランジスタ105、106
は、同様に、トランジスタ106が0Nされている場合
について、昇圧トランス90の端子95、96から取り
出した起電力の正帰還によって昇圧トランス90の端子
93に対する印加電圧を発振状態にする。
【0064】例えば、切替指定回路76によってトラン
ジスタ102のベースが0Nされている場合、外乱等で
トランジスタ101にわずかな電流が流れると、端子9
1にわずかな正電圧が印加されて昇圧トランス90の一
次側を電流が流れ始め、端子95、96間には、端子9
6を正にする起電力が発生する。従って、端子95は負
電位となってトランジスタ102を流れる電流を増し、
トランジスタ101を通じて端子91に流れ込む電流を
著しく増加させる。
【0065】一方、端子91に流れ込む電流が増加して
いる間は、昇圧トランス90の端子95、96の起電力
がトランジスタ101に正帰還をかけ続けるが、端子9
1に流れ込む電流が飽和すると、端子95、96間の起
電力が消滅して、トランジスタ101を通じて端子91
に流れ込む電流を一転して減少させる。
【0066】そして、端子91に流れ込む電流の減少
は、端子95、96間に逆向きの起電力を発生して、ト
ランジスタ102を完全にOFFさせてトランジスタ1
01を遮断状態にする。その後、トランジスタ101の
遮断で昇圧トランス90の一次側の印加電圧が0になる
と、端子95、96間の起電力も消滅して抵抗97を通
じてトランジスタ102に電流が流れ始めて再びトラン
ジスタ101を通じて昇圧トランス90の一次側に電圧
が印加され始める。
【0067】識別回路77は、出力コンデンサ50に並
列に接続された分割抵抗78、79の中間点から取り出
した電圧信号をA/D変換してデジタル電圧値とし、予
め定めた2段階のデジタル設定値に比較する。そして、
その比較結果を切替指定回路76に2ビット信号で送出
する。すなわち、デジタル電圧値が低いデジタル設定値
に満たない場合には0・0、低いデジタル設定値と高い
デジタル設定値の中間ならば0・1、高いデジタル設定
値を越えると1・1を送出する。
【0068】切替指定回路76は、識別回路77からの
2ビット信号に基づいて、トランジスタ102、10
4、106のいずれか1つをそのベース電圧を接地電位
にすることによってON状態にし、他の2つをそのベー
ス電圧を電池10の出力電圧にすることによってOFF
状態にする。
【0069】すなわち、識別回路77からの2ビット信
号が0・0ならば、トランジスタ102をONして、昇
圧トランス90の一次側を端子91、94間として、昇
圧トランス90の巻き線比を最小に設定し、0・1なら
ば、トランジスタ104をONして、昇圧トランス90
の一次側を端子92、94間として、昇圧トランス90
の巻き線比を2倍に設定し、1・1ならば、トランジス
タ106をONして、昇圧トランス90の一次側を端子
93、94間として、昇圧トランス90の巻き線比を3
倍の最大に設定する。
【0070】第3実施例では、分割抵抗78、79の中
間点から取り出した電圧信号をA/D変換して2段階の
デジタル設定値に比較したが、第1実施例のようにコン
パレータを利用してそのままアナログ比較する構成とし
てもよい。ツエナーダイオードや定電圧の抵抗分割によ
る基準電圧に対して、分割抵抗78、79の中間点から
取り出した電圧信号をアナログ比較してタップ切替え時
期を定める。
【0071】
【発明の効果】請求項1のストロボ電源の昇圧方法によ
れば、充電の初期段階における電力消費が少なくて済
み、出力コンデンサの1回の充電を通じて電池から取り
出される合計の電力を大幅に節約できる。
【0072】出力コンデンサの充電電圧が低い段階で高
い巻き数比の昇圧トランスを用いる場合、電池から大電
流を取り出すことになり、電池の持つ取り出し電流−出
力電圧の特性から電池の出力電圧が低下して、電池から
取り出される電力を減少させてしまい、電池の起電力を
専ら電池自身の発熱に消費してしまう結果となる。換言
すれば、巻き数比の大きな昇圧トランスは、充電電圧が
低い段階では、1次側のインピ−ダンスが低過ぎる。
【0073】請求項1のストロボ電源の昇圧方法は、こ
れに対して、巻き数比の大きな昇圧トランスを充電の最
終段階でのみ使用し、巻き数比の大きな昇圧トランスを
必ずしも使用する必要のない充電の初期段階では、1次
側のインピ−ダンスが大きくて電池から余り電流を取り
出さずに済む巻き数比の小さい昇圧トランスを作動させ
る。従って、充電の初期段階における電池の電圧低下が
小さくて済み、電池の起電力を電池自身の発熱に無駄に
費やすことなく、電池から高い電力を継続的に取り出し
得る。従って、出力コンデンサの1回の充電に要する充
電時間が短縮されると同時に、電池の限られたエネルギ
−を効率的に利用でき、目標電圧に至る1回の昇圧に要
する消費電力を節約でき、電池寿命を通じて可能な出力
コンデンサの充電回数(電池寿命を通じた可能なストロ
ボ発光回数)が増す。
【0074】請求項1のストロボ電源の昇圧方法によれ
ば、電池の本数が少なくても、大容量の電池を使用しな
くても、また、大電流を取り出しても出力電圧の低下し
ない特殊な電池を使用しなくても、ストロボ電源回路に
おける蓄積時間を短縮でき、同時に電池寿命も改善され
る。そして、必要な電池の容量や本数が少なくて済め
ば、当然、ストロボ装置の小型軽量化が容易になり、携
帯性や操作性の向上にも寄与できる。
【0075】請求項2のストロボ電源回路によれば、ス
トロボ電源回路において電池の次にかさばり、重量も大
きな昇圧トランスが1個で済むため、ストロボ装置の小
型軽量化が容易になり、携帯性向上にも寄与できる。
【0076】請求項3のストロボ電源回路は、出力コン
デンサの充電進度を直接的に判別するから、寿命末期で
電池の出力電圧が低下した場合でも、出力電圧が高かっ
た頃と同じ充電電圧で昇圧トランスのタップ切り替えを
実行でき、タップ切り替え時期を誤ることがない。
【0077】請求項4のストロボ電源回路によれば、充
電電圧の計測に伴う負荷を出力コンデンサの両端に接続
する必要がなく、電池の電力を費やして出力コンデンサ
に蓄えた電気エネルギ−をこの負荷によって費やさずに
済むから、充電電圧を計測する場合に比較して電池の寿
命が増す。
【0078】請求項5のストロボ電源回路によれば、電
池の消耗に伴って出力電圧が低下した場合でも、補正さ
れた時間間隔によって、ほぼ適正な蓄積電圧で昇圧トラ
ンスのタップ切り替えを実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のストロボ電源回路の説明図である。
【図2】第1実施例のストロボ電源回路の回路図であ
る。
【図3】図2のストロボ電源回路における昇圧曲線の線
図である。
【図4】ストロボ電源回路の説明図である。
【図5】図4のストロボ電源回路における昇圧曲線の線
図である。
【図6】第2実施例のストロボ電源回路の回路図であ
る。
【図7】第3実施例のストロボ電源回路の回路図であ
る。
【符号の説明】
10 電池 20 交流変換回路 30 トランス 31 中間タップ 32 中間タップ 40 直流変換回路 50 出力コンデンサ 60 制御回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池の直流出力を交流変換して昇圧トラ
    ンスを作動し、該昇圧トランスの交流出力を整流して、
    ストロボ発光用の高電圧エネルギ−を出力コンデンサに
    蓄積するストロボ電源の昇圧方法において、それぞれ巻
    き数比の異なる複数種類の昇圧トランスを用い、該複数
    種類の昇圧トランスをその巻き数比の小さいものから順
    に切り替えて、前記出力コンデンサの蓄積電圧を段階的
    に高めることを特長とするストロボ電源の昇圧方法。
  2. 【請求項2】 電池(10)の直流出力を交流に変換す
    る交流変換回路(20)と、変換された低電圧の交流出
    力を昇圧する昇圧トランス(30)と、該昇圧トランス
    の交流出力を整流して出力コンデンサ(50)に蓄積す
    る直流変換回路(40)と、を有するストロボ電源回路
    において、前記昇圧トランス(30)における1次側と
    2次側の少なくとも一方に1つ以上の中間タップ(3
    1、32)を設け、かつ、前記出力コンデンサ(50)
    の蓄積電圧の昇圧過程に定めた複数の段階で前記昇圧ト
    ランス(30)のタップ切り替えを制御する制御回路
    (60)を設けたことを特長とするストロボ電源回路。
  3. 【請求項3】 請求項2のストロボ電源回路において、
    前記制御回路が、目標とする蓄積電圧までの間に予め定
    めた1つ以上の電圧基準値を蓄積する蓄積回路と、前記
    出力コンデンサにおける蓄積電圧を検知する検知回路
    と、該検知回路が検知した昇圧過程の蓄積電圧を前記蓄
    積回路の基準値に比較して、該基準値を1つ越えるごと
    に前記昇圧トランスのタップ切り替えを遂行する比較回
    路とを含むことを特長とするストロボ電源回路。
  4. 【請求項4】 請求項2のストロボ電源回路において、
    前記制御回路が、1つ以上の時間間隔を蓄積する蓄積回
    路と、最初の起動後あるいはストロボ発光素子の発光後
    に時間計測を開始して、前記蓄積回路の時間間隔を1つ
    越えるごとに前記昇圧トランスのタップ切り替えを遂行
    する比較回路とを含むことを特長とするストロボ電源回
    路。
  5. 【請求項5】 請求項4のストロボ電源回路において、
    前記蓄積回路が充電開始後の電池の出力電圧に応じて異
    なる時間間隔を設定し、該電池の出力電圧が低い場合に
    は、高い場合よりも長い時間間隔を設定する設定回路を
    含むことを特長とするストロボ電源回路。
  6. 【請求項6】 請求項2のストロボ電源回路において、
    前記中間タップを前記昇圧トランスの1次側に設けると
    ともに、前記制御回路が、前記出力コンデンサにおける
    蓄積電圧を検知する検知回路と、該検知回路が検知した
    昇圧過程の蓄積電圧に基づいて前記昇圧トランスのタッ
    プ切り替えを指定する切替指定回路とを含むことを特長
    とするストロボ電源回路。
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