JPH06149959A - 画像切り抜き装置 - Google Patents

画像切り抜き装置

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JPH06149959A
JPH06149959A JP4299786A JP29978692A JPH06149959A JP H06149959 A JPH06149959 A JP H06149959A JP 4299786 A JP4299786 A JP 4299786A JP 29978692 A JP29978692 A JP 29978692A JP H06149959 A JPH06149959 A JP H06149959A
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JP
Japan
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data
color
spatial frequency
area
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JP4299786A
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Satoru Shigenaga
哲 重永
Toshimitsu Honma
俊光 本間
Yasushi Teraoka
裕史 寺岡
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、面倒な切り抜き条件の設定を行うこ
となく、様々な色や絵柄の組合せでできた模様からなる
画像を切り抜ける装置を提供することを目的とする。 【構成】画像データの入力手段aに画像データが入力さ
れると、色量子化手段bによって類似色ごとにグルーピ
ングされ、色数を減らした色量子化画像データが生成さ
れる。一方入力手段aから入力された画像データは、空
間周波数変換手段cによって局所領域ごとの空間周波数
データに変換されて空間周波数の強弱の変化の様子が検
出され、局所領域ごとの空間周波数特徴データが生成さ
れる。領域分割画像生成手段dは、色量子化画像データ
内の色により切りわけられた(グルーピングされた)領
域の中で類似の色特徴をもつ領域と、類似の空間周波数
特徴をもつ隣接領域をまとめて領域分割画像データを生
成し、このデータからマスク作成手段eがマスクデータ
を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データから必要な
領域の画像のみを抽出するための画像切り抜き装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、レイアウトスキャナー等の画像処
理システムにおいて、画像データの中から必要とする画
像領域を切り抜くための切り抜き装置としては、作業者
がディスプレイ上に表示された画像を参照しながら、切
り抜きたい領域の輪郭部分をデジタイザあるいはマウス
等のポインティング・デバイスを用いてトレースするこ
とにより切り抜き領域を指示するものがある。
【0003】また、これらの作業を自動的に行なうため
に、切り抜きたい領域と背景領域の色差や濃度差等を検
出して、予め設定されたしきい値などを基に両者を分割
し、背景領域切り抜く装置がある。
【0004】更に、本出願人による特願平2−2562
80号には、画像データの色量子化とエッジ抽出とから
領域分割を行なって、切り抜き領域を指示する装置が記
載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トレー
スによる切り抜き装置においては複雑な形状の領域を切
り抜こうとすると、トレース作業が複雑になって作業者
の負担が増大し、作業時間も非常にかからざるを得な
い。また、トレースにより読み取られた点情報をつない
で線情報とする際に、スムージング処理を施したり、ベ
クトル化処理を施す必要があり、装置に複雑な処理を組
み込まなければならなくなってしまう。
【0006】一方、色信号や濃度信号から自動的に画像
を切り抜く装置においても、作業者が画像を確認しなが
ら、最適なしきい値をその都度設定する必要がある。し
かも、切り抜きを行なう対象となる画像データは千差万
別であり、野外などの自然環境の下で撮られた写真画像
から特定の領域を切り抜こうとする場合、切り抜きたい
領域内にある色と同じ色が背景領域に存在しているよう
な場合には、うまく切り抜けない。
【0007】また、画像データの色量子化とエッジ情報
とから領域分割を行なう装置においては、様々な色や絵
柄の組み合わせでできた模様からなる領域(例えば、セ
ーター、柄物の洋服、花畑等)をまとめて切り抜こうと
する場合、エッジが細かく抽出され過ぎるために一括し
て領域分割できないという問題点がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであり、請求項1の発明は、
画像データの入力手段aと、前記画像データを量子化し
て色量子化画像データを生成する色量子化手段bと、前
記画像データを局所領域ごとに空間周波数変換して空間
周波数特徴データを生成する空間周波数変換手段cと、
前記色量子化画像データの色特徴の類似性及び前記空間
周波数特徴データの空間周波数特徴の類似性によって隣
接領域の統合を行ない領域分割画像データを生成する領
域分割画像生成手段dと、前記領域分割画像データから
マスクデータを作成するマスク作成手段eとを具備する
ことを特徴とする画像切り抜き装置である。
【0009】請求項2の発明は、画像データの入力手段
aと、前記画像データを量子化して色量子化画像データ
を生成する色量子化手段bと、前記画像データを局所領
域ごとに空間周波数変換して空間周波数特徴データを生
成する空間周波数変換手段cと、前記色量子化画像デー
タの色特徴の類似性及び前記空間周波数特徴データの空
間周波数特徴の類似性によって隣接領域の統合を行ない
領域分割画像データを生成する領域分割画像生成手段d
と、前記領域分割画像データの表示手段fと、前記領域
分割データから指示された領域を抽出する領域設定手段
gと、前記該抽出された領域分割画像データからマスク
データを作成するマスク作成手段eとを具備することを
特徴とする画像切り抜き装置である。
【0010】尚、請求項1又は2の画像切り抜き装置に
おいて、入力手段aから入力された画像データを均等色
空間上のデータに変換する色変換手段hを具備するよう
にしてもよい。
【0011】
【作用】本発明による画像切り抜き装置では、画像デー
タの入力手段aに画像データが入力されると、色量子化
手段bによって類似色ごとにグルーピングされ、色数を
減らすことによって色量子化された画像データが生成さ
れる。一方入力手段aから入力された画像データは、空
間周波数変換手段cによって局所領域ごとの空間周波数
データに変換されるとともに、この空間周波数の強弱の
変化の様子が検出され、局所領域ごとの空間周波数特徴
データが生成される。
【0012】次に領域分割画像生成手段dは、色量子化
画像データ内の色により切りわけられた(グルーピング
された)領域で、類似の色特徴をもちかつ隣接する領域
を探し、それらの領域をまとめる。また、空間周波数特
徴データにより類似の空間周波数特徴をもつ隣接領域も
まとめ、以上2つの処理により領域分割画像データが生
成される。この領域分割画像データによってマスク作成
手段eはマスクデータを作成することができる。
【0013】尚、領域分割画像データから必要な領域を
選択する方法は任意であるが、対話的に処理を行う場合
は、表示手段fに前記領域分割画像データを表示させ、
領域設定手段gにより指示された分割画像データのみを
抽出してマスクデータを作成するようにしてもよい。
【0014】又、入力手段aから入力された画像データ
が均等色空間で表されたデータ以外のデータで入力され
た場合には、入力画像データを均等色空間データに変換
する色変換手段hを備え、この色変換手段hにより均等
色空間データに変換することにより、画像データの量子
化や類似の色特徴によって色量子化データをまとめる際
に人間の視覚特性にあった均等色空間での演算を行うこ
とができる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図面を用いて詳細に説明
する。図2は、本発明による画像切り抜き装置の構成例
を示すブロック図である。
【0016】本実施例の切り抜き装置は、外部システム
から画像データを受信する画像入力手段1と、半導体メ
モリ、磁気ディスクなどよりなる記憶手段2と、カラー
ディスプレイなどよりなる表示手段3と、マウス等のポ
インティングデバイスを備えた入力手段4、コンピュー
タなどよりなる演算処理手段5、外部システムなどに演
算結果を出力する出力手段6とから概略構成されてい
る。
【0017】画像入力手段1は、少なくとも画像データ
をR,G,BあるいはC,M,Y信号として取り込むた
めのもので、カラー原稿を画像データとして取り込むた
めのスキャナ、あるいは外部システムからの画像データ
を取り込むためのデータ通信装置等である。
【0018】記憶手段2は、画像入力手段1からの画像
データを格納しておくとともに、後述する色変換された
画像データ、色量子化された色量子化画像データ、局所
領域ごとに得られた空間周波数特徴データ、領域分割画
像データ、指示選択された領域画像データ、マスクデー
タ、切り抜き画像などの各種処理画像データを格納して
おくものである。
【0019】表示手段3は、演算手段5によりその動作
が制御されており、記憶手段2からの各種画像データを
表示する。
【0020】入力手段4は、表示手段3に表示された領
域分割画像データから抽出したい領域を指示するための
ものである。
【0021】演算処理手段5は、入力された画像データ
をもとに、各画素の色を均等色空間における値に変換し
た色特徴画像データを生成する。そして、色特徴画像デ
ータにおける各画素の色を色量子化して色量子化画像デ
ータを生成する。色量子化画像データでは類似色からな
る画像データ中の連続画素群が一つの領域としてまとめ
られている。また、演算処理手段5は、色特徴画像デー
タを局所領域(n*n画素、nは任意の整数)ごとにサ
ンプリングして局所領域の空間周波数特徴データを生成
する。
【0022】そして、色量子化画像データにより色分け
(グループ分け)された領域とその隣接領域に対して色
特徴画像データを用いて色特徴による類似性を、一方空
間周波数変換データを用いて空間周波数特徴の類似性を
計算することで、類似の色特徴および空間周波数特徴を
もつ隣接領域をまとめることにより色量子化画像データ
中の色領域を統合する。統合された各領域にラベル付け
することにより領域分割画像データを生成し、これを表
示手段3に表示する。そして、オペレーターが入力手段
4により、表示された領域分割画像データの中から切り
抜きたい画像内の領域分割された領域を指定することに
よって、抽出すべき領域からなる画像領域を選び出す。
【0023】選択された領域について、演算処理手段5
は画像を切り抜くためのマスクデータを生成し、このマ
スクデータに従って画像データの切り抜きが行われて切
り抜き画像データが生成される。
【0024】次に、図3乃至図6に示すフローチャート
を参照して、この実施例の作用について説明する。 (a)色量子化画像データの生成 まず、画像入力手段1により画像データが入力され、記
憶手段2に格納される(ステップSP1)。格納された
画像データは、表示手段3により表示され(ステップS
P2)確認することができる。表示手段3上の画像デー
タが確認され(ステップSP3)、不備がなければ画像
データは、各画素の色値を均等色空間における値に変換
された色特徴画像データが生成され(ステップSP
4)、記憶手段2に格納される。これは例えばR、G、
B色空間上のデータをCIELAB空間のL* 、a*
* に変換することにより行われる。この色特徴画像デ
ータは、クラスタリング手法により色量子化が行なわれ
色量子化画像データが生成され(ステップSP5)、記
憶手段2に格納される。
【0025】このクラスタリング手法による色量子化に
ついて図4に示すフローチャートに基づいて詳しく説明
する。先ず均等色空間による色値で記述された各画素の
値を均等色空間上にマッピングする(ステップSP5
1)。例えば均等色空間として先に示したCIELAB
空間を用いる。次にCIELAB空間のL* 、a* 、b
* の各軸のデータごとに分散を求め(ステップSP5
2)、分散の最も大きい軸のデータについて判別分析法
などによりしきい値を求め(ステップSP53)、この
しきい値で画素データを二つのグループに分割する(ス
テップSP54)。二つに分けられたグループについて
も同様の操作を行ない(各グループについて各軸のデー
タごとの分散を求め、分散の最も大きい軸の分散とグル
ープ内の画素数の積が最も大きいグループに対して、そ
の分散の最も大きい軸でしきい値を求め、二つのグルー
プに分割する)、30程度のグループ分けを行なう(ス
テップSP55)。
【0026】次に、各グループに属する画素のL* 、a
* 、b* の値に対して各軸における平均値を求め、それ
を各グループのL* 、a* 、b* の値とし、これをその
グループに属する画素の色値として色特徴画像データ中
の画素の色値を置き換えた色量子化画像データを生成す
る(ステップSP56)。色量子化画像データは、更に
画像データ内において連続した類似色からなる領域(画
素群)が一つの領域としてまとめられることになる。
【0027】(b)空間周波数特徴データの生成 一方、均等色空間における色値で記述された色特徴画像
データの明度軸における値を利用して、例えばGabo
r変換により局所領域ごとの空間周波数特徴が求めら
れ、空間周波数特徴データが生成され(ステップSP
6)、記憶手段2に格納される。空間周波数特徴として
は、複数の周波数帯域における周波数の強度分布、およ
び複数の角度方向における強度分布の2種類の特徴が局
所領域ごとに抽出され、それぞれベクトルデータとして
記述される。
【0028】この空間周波数特徴データの生成について
詳しく説明する。画像データはGabor変換により変
換されて局所領域ごとの空間周波数特徴を表現した空間
周波数特徴データが生成される。空間周波数特徴データ
は、各局所領域における周波数の強度分布の特徴を記述
したベクトルおよび方向性の強度分布の特徴を記述した
ベクトルの2種類のベクトルによって構成される。
【0029】Gabor変換は、画像の一定間隔毎のサ
ンプリング点を中心とした空間周波数分布を、次式(数
1)によるGabor要素関数(フーリエ変換における
三角関数に相当する)を用いて特定の方向で求めること
ができるものである。
【0030】
【数1】
【0031】例えば、数1において空間周波数成分を、
空間周波数1/16、1/8 ,1/4、1/2(cy
cle/pixel)および角度0、30、60、9
0、120、150(°)の方向で求める。従って、本
実施例では各サンプリング点において合計24種類の空
間周波数成分が求められる。
【0032】このようにして求められた24種類の空間
周波数成分から、局所領域毎に、各空間周波数ごとにま
とめて求められる周波数の強度分布の特徴を記述したベ
クトル、および各角度ごとにまとめて求められる方向性
の強度分布の特徴を記述したベクトルを作ることによっ
て、局所領域の特徴を表す空間周波数特徴データを作成
することができる。
【0033】例えば、ある局所領域について、空間周波
数1/16、1/8 ,1/4、1/2(cycle/
pixel)ごとに空間周波数成分の値を合計してそれ
ぞれe1/16、e1/8 、e1/4 、e1/2 とすれば、この値
を要素とするベクトル、即ち周波数の強度分布の特徴を
記述したベクトルデータは、ベクトルeF (e1/16、e
1/8 、e1/4 、e1/2 )として表すことができる。さら
に角度0、30、60、90、120、150(°)の
方向ごとに空間周波数の成分の値を合計してそれぞれe
0 、e30、e60、e90、e120 、e150 とすれば、この
値を要素とするベクトル、即ち方向性の強度分布の特徴
を記述したベクトルデータは、ベクトルeA (e0 、e
30、e60、e90、e120 、e150 )として表すことがで
きる。
【0034】尚、空間周波数データにおけるサンプリン
グ周波数およびサンプリング角度の取り方は、この例に
限定されるものではなく、任意に決定できるものであ
る。また、Gabor変換を施す対象となるデータは、
モノクロ画像の場合はその階調データをそのまま利用
し、カラー画像の場合は、輝度信号のみを対象とすれば
よい。従って、カラー画像が輝度・色差信号として入力
される場合は輝度信号のみを採用すればよいが、R、
G、B(又はY、M、C)の3原色データとして入力さ
れる場合は、予め座標変換を行って輝度信号を求めてお
く必要がある。
【0035】 (c)色特徴および空間周波数特徴による領域統合 色量子化画像データ中の領域は、色特徴画像データを用
いて類似した色特徴をもつ領域が統合され(ステップS
P7)、さらに空間周波数特徴データを用いて類似した
空間周波数特徴を持つ領域が統合されて(ステップSP
8)、領域分割画像データが生成される。
【0036】この領域統合方法について、図5に示すフ
ローチャートに基づいて詳しく説明する。先ず色量子化
画像データ中の色量子化によってまとめられた各領域に
対して、その隣接した領域との色特徴による類似度を色
特徴データを用いて計算する(ステップSP71)。類
似度の計算方法は、領域と領域の境界に面した画素に着
目し、境界を挟んで隣り合った画素どうしの色差(均等
色空間上における距離により求められる)を色特徴デー
タにおける色値を用いて計算する。この色差の計算を境
界に面したすべての画素の組について行ない、最も色差
の大きいものをその隣接2領域間の類似度とする。類似
度の計算をすべての隣接した領域の組について行ない、
最も類似性の良い(すなわち色差の最も小さい)隣接し
た二つの領域を統合して一つの領域とする(ステップS
P72)。同様の操作を繰り返し適用し類似性の良い隣
接した領域から順に繰り返し統合していく(ステップS
P73)。
【0037】次に、空間周波数特徴データを用いてさら
に領域統合を行なう(図6参照)。色特徴による場合と
同様に、すべての隣接した領域の組に対して、空間周波
数特徴による類似度を空間周波数特徴データを用いて計
算する(ステップSP81)。類似度は、隣接した二つ
の領域に対して、周波数の強度分布の特徴を記述したベ
クトルを用いてユークリツド距離および強度分布の変化
の具合の一致性を、方向性の強度分布の特徴を記述した
ベクトルを用いて強度分布の変化の具合の一致性および
方向性の一致性を計算して、それら四つの計算結果の積
により求める。類似度の計算をすべての隣接した領域の
組について行ない、最も類似性の良い(求められた類似
度の値の最も小さい)隣接した二つの領域を統合して一
つの領域とする(ステップSP82)。同様の操作を繰
り返し適用し類似性の良い隣接した領域から順に繰り返
し統合していく(ステップSP83)。
【0038】空間周波数による類似性の計算方法につい
ては次式(数2〜数4)に示す3つの尺度を用いる。 (a)ユークリッド距離による類似性の尺度S
E (Vi 、Vj )の計算式
【0039】
【数2】
【0040】(b)強度分布の変化の具合の一致性によ
る類似性の尺度SD (Vi 、Vj )の計算式
【0041】
【数3】
【0042】(c)方向性の一致性による類似性の尺度
O (Vi 、Vj )の計算式
【0043】
【数4】
【0044】数2はベクトル間のユークリッド距離を計
算するものであり、数3は強度分布の変化の具合の一致
性を計算するためのものであり、数4は方向性の一致性
を計算するためのものである。従って、周波数の強度分
布の特徴を記述したベクトルでは数2及び数3の式を用
い、方向性の強度分布の特徴を記述したベクトルでは数
3及び数4の式を用いて、合計4種類の類似性の尺度を
計算する。隣接した二つの領域間の類似度は、これら4
つの値の積によって求められる。
【0045】色量子化画像データを初期状態として以上
の2段階の領域統合操作によって再構成された領域にラ
ベル付けを施すことにより、領域分割画像データが生成
され、表示手段3に表示されるとともに(ステップSP
9)記憶手段2に格納される。図7は、人間の像を切り
抜く場合であるが、図7(a)のような画像データから
図7(b)に示すような領域分割された画像データを得
ることができる。図7(b)は、分割された領域の境界
腺を示している。
【0046】(d)抽出領域の指定およびマスクの作成 この領域分割画像データを参照して、入力手段4により
切り抜きたい画像部分を指定する(ステップSP1
0)。抽出したい領域がうまく一つの領域として領域分
割されているとは限らないため、複数の領域を選択でき
るようになっており、領域の指示が終了かどうかを待機
する(ステップSP11)。指示が終了したならば、選
択された領域画像データが生成され表示手段3に表示さ
れるとともに(ステップSP12)、記憶手段2に格納
される。この選択された領域画像データをマッピングす
ることで、指示された領域を切り抜くためのマスクを作
成する(ステップSP13)。図7(b)のように領域
分割された画像データを、図4(c)に示すように切り
抜きたい領域a〜jを複数指定することで、図7(d)
に示すようなマスクを生成することができる。
【0047】(e)切り抜き画像データの作成 表示手段3に生成された領域抽出マスクが表示されると
ともに、(ステップSP14)、記憶手段2にこのデー
タが格納される。抽出すべき領域の形状と、表示された
領域抽出マスクの形状を比較確認し(ステップSP1
5)、画像データと領域抽出マスクデータを掛け合わせ
る(AND演算する)ことにより、図7(e)に示すよ
うな切り抜き画像データが生成される(ステップSP1
6)。
【0048】この切り抜き画像データは記憶手段2に記
憶されるとともに、表示手段3に表示される(ステップ
SP17)。表示手段3に表示された切り抜き画像デー
タを確認して(ステップSP18)OKであれば、出力
手段6からデータを出力する(ステップSP19)。う
まく切り抜き画像を抽出できなかった場合には、抽出し
たい領域を設定し直すためにステップSP9へ戻るルー
プが用意されている。
【0049】以上説明したように、本発明によれば、類
似した色からなる連続領域は一つの領域として認識され
易いという性質および濃淡の規則性が類似している領域
では空間周波数の特徴が類似しているという性質を用い
て、色および局所的な空間周波数の特徴の類似性をもと
に画像を自動的に領域分割しているため、従来のよう
に、入手によるトレース作業は不要であり、色の違いの
みによって領域分割を行なっていないため背景領域の一
部と領域内に同じ色が存在している場合や、様々な色や
絵柄の組み合わせでできた模様からなる領域(例えば、
セーター、柄物の洋服、花畑など)を切り抜こうとする
場合でも、人手のかかわる切り抜き作業を短時間で容易
に行なうことが可能となる。
【0050】本実施例では、レイアウトスキャナー等で
画像の切り抜きを行なう場合について説明したが、通常
の印刷の写真製版の集版工程において、分解フィルムの
特定部分を切り抜き製版する際に用いるピールオフフィ
ルム切り抜き機のデータを、マスクの輪郭腺のデータを
抽出することで容易に得ることができる。尚、本発明は
上記の実施例に限定されるものではない。画像入力手段
として、外部システムからのデータを受信する受信装置
を用いて画像データを入力してもよいし、スキャナによ
り、写真原稿から直接に画像データを取り込むようにし
てもよい。また、画像の出力手段として、外部システム
へデータを送信する通信装置を用いて切り抜き画像デー
タを出力してもよいし、レイアウトスキャナに出力した
り、ハードコピー機などへ出力してもよい。
【0051】局所領域ごとに空間周波数特徴を得るため
の空間周波数変換手段は、上記実施例に限定されるもの
ではなく、フーリエ変換などの方法を用いてもよい。さ
らに、入力される画像データは、R、G、B色空間ある
いはY、M、C空間で記述されたデータでなく、他の色
空間、例えばCIELAB色空間あるいはCIELUV
色空間などの均等色空間で記述されたデータであっても
よい。このとき、均等色空間で記述された画像データを
入手する場合は色変換手段を用いる必要はない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像切り
抜き装置によれば、面倒な切り抜き条件の設定を行なう
ことなく、画像の切り抜きを容易に行なえ、作業時間の
著しい短縮化を図ることができる。特に、自然環境の下
で撮られた写真による、画像データからの切り抜き可能
であり、様々な色や絵柄の組み合わせでできた模様から
なる画像領域を切り抜くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像切り抜き装置の構成を示すブロッ
ク図
【図2】本発明の一実施例の概略構成を示すブロック図
【図3】本発明の作用を説明するためのフローチャート
【図4】本発明の作用を説明するためのフローチャート
【図5】本発明の作用を説明するためのフローチャート
【図6】本発明の作用を説明するためのフローチャート
【図7】本発明の作用を説明するための説明図
【符号の説明】 1:画像入力手段 2:記憶手段 3:表示手段 4:入力手段 5:演算処理手段 6:出力手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データの入力手段と、 前記画像データを量子化して色量子化画像データを生成
    する色量子化手段と、 前記画像データを局所領域ごとに空間周波数変換して空
    間周波数特徴データを生成する空間周波数変換手段と、 前記色量子化画像データの色特徴の類似性及び前記空間
    周波数特徴データの空間周波数特徴の類似性によって隣
    接領域の統合を行ない領域分割画像データを生成する領
    域分割画像生成手段と、 前記領域分割画像データからマスクデータを作成するマ
    スク作成手段と、 を具備することを特徴とする画像切り抜き装置。
  2. 【請求項2】画像データの入力手段と、 前記画像データを量子化して色量子化画像データを生成
    する色量子化手段と、 前記画像データを局所領域ごとに空間周波数変換して空
    間周波数特徴データを生成する空間周波数変換手段と、 前記色量子化画像データの色特徴の類似性及び前記空間
    周波数特徴データの空間周波数特徴の類似性によって隣
    接領域の統合を行ない領域分割画像データを生成する領
    域分割画像生成手段と、 前記領域分割画像データの表示手段と、 前記領域分割データから指示された領域を抽出する領域
    設定手段と、 前記抽出された領域分割画像データからマスクデータを
    作成するマスク作成手段と、 を具備することを特徴とする画像切り抜き装置。
  3. 【請求項3】入力された画像データを均等色空間上のデ
    ータに変換する色変換手段を具備することを特徴とする
    請求項1又は2記載の画像切り抜き装置。
JP4299786A 1992-11-10 1992-11-10 画像切り抜き装置 Pending JPH06149959A (ja)

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JP4299786A JPH06149959A (ja) 1992-11-10 1992-11-10 画像切り抜き装置

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JP4299786A JPH06149959A (ja) 1992-11-10 1992-11-10 画像切り抜き装置

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