JP3483912B2 - 色判別装置および色判別方法 - Google Patents

色判別装置および色判別方法

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JP3483912B2 JP18845493A JP18845493A JP3483912B2 JP 3483912 B2 JP3483912 B2 JP 3483912B2 JP 18845493 A JP18845493 A JP 18845493A JP 18845493 A JP18845493 A JP 18845493A JP 3483912 B2 JP3483912 B2 JP 3483912B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像の特定領域
内の色の数を求める色判別装置および色判別方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像の特定領域内の色の数
を求める場合、領域内の各画素をある色空間上に写像す
ることによって得られる点分布をクラスタリングし、ク
ラスタの数を求めることで色数を求めていた。
【0003】このようなクラスタリングの方法として
は、例えば、特開平4−61558号公報に開示されて
いるように、カラー画像を色空間に写像し、主成分分析
と距離比較等を用いてクラスタリングするものが知られ
ている。図19にクラスタリングの一例を示す。この図
では、白色、黒色、赤色、および青色の存在するカラー
画像をRGB色空間上に写像し、分布をクラスタリング
した結果を示している。図中の黒点は、カラー画像の各
画素がRGB色空間上に写像された点を示し、円で囲ん
だ領域が1つのクラスタを成している。この例では、4
つのクラスタに分かれていることから、カラー画像の色
数は「4」となる。
【0004】また、このクラスタリングされた各領域内
の色を1つの色に置き換えることで少色化が実現でき
る。すなわち、例えば、図19に示すようなクラスタ内
の各点が表す画素値を、その分布の重心や平均色に置き
換えると図20に示すようになる。この操作により、図
20では4色しか存在しないカラー画像に変換される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】領域内の各画素をある
色空間上に写像することによって得られる点分布をクラ
スタリングする方法として、さまざまな方法が提案され
ているが、汎用的な手法は存在せず、点分布の状態によ
ってクラスタリング方法を選択しているのが現状であ
る。また、点分布によってはクラスタリングが困難な場
合がある。クラスタリングが困難な例として、例えば図
5のように点分布が幾つかのクラスタにまたがって分布
してしまう場合がある。
【0006】たとえば、白色301と赤色303の分布
がつながってしまう理由として、カラー画像読取り時
に、図21(a)のように下地の白色401と下地に書
かれた赤色402の境界をカラーセンサ403の画素4
05が読取り、この2色が混ざった色が生じてしまうた
め、あるいは図21(b)のように下地の白色401で
反射した光と、下地に書かれた赤色402で反射した光
の両方を同時にカラーセンサ403の画素406が読み
取るために生じるものと推測される。
【0007】また、白色301と黒色302の分布がつ
ながっていしまう原因としては、上記以外に下地の折れ
曲がりやしわなどで影が生じ、これらを読み取ることに
よって白色が黒色がかった色となることも考えられる。
【0008】これらの理由により、図5のような分布の
つながりが生じ、クラスタリングが困難にる。クラスタ
リングを間違えると、抽出される色数が違ってしまい、
少色化にも影響する。例えば、図5では本来4色として
判定されるべきであるが、クラスタリングにより破線の
ように1色として判定されてしまう恐れがあり、少色化
では1色のカラー画像となってしまう。
【0009】そこで、本発明は、色空間での画素の点分
布が幾つかのクラスタにまたがる直線状の分布で、色数
の判別が困難な場合において、色空間上の直線状の点分
布の位置の検出と、直線上の点分布の主成分分析によ
り、カラー画像の特定領域内の色数の判別と少色化を可
能とする色判別装置および色判別方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の色判別装置は、
カラー画像の特定領域内の色数を求める色判別装置にお
いて、前記カラー画像を入力するカラー画像入力手段
と、前記カラー画像に対して色数を求める画像領域を指
定する領域指定手段と、この領域指定手段により指定さ
れた画像領域を前記カラー画像入力手段により入力され
たカラー画像から切り出す切出手段と、この切出手段に
より切り出された画像領域の各画素を色空間上に写像す
る写像手段と、この写像手段により写像された画素の色
空間上の各点をハフ(Hough)変換する変換手段
と、この変換手段によりハフ変換された前記色空間上の
各点の分布から、この分布の極大点を検出することによ
り色数を判別する色数判別手段と、この色数判別手段に
より判別された色数を出力する色数出力手段とを具備し
ている。
【0011】また、本発明の色判別装置は、カラー画像
の特定領域内の色数を求める色判別装置において、前記
カラー画像を入力するカラー画像入力手段と、前記カラ
ー画像に対して色数を求める画像領域を指定する領域指
定手段と、この領域指定手段により指定された画像領域
を前記カラー画像入力手段により入力されたカラー画像
から切り出す切出手段と、この切出手段により切り出さ
れた画像領域の各画素を色空間上に写像する写像手段
と、この写像手段により写像された画素の色空間上の各
点をハフ(Hough)変換する変換手段と、この変換
手段によりハフ変換された前記色空間上の各点の分布か
ら、この分布の極大点を検出する極大点検出手段と、こ
の極大点検出手段により検出された極大点から色空間上
での直線状の点分布の位置を検出する直線成分検出手段
と、この直線成分検出手段により検出された色空間の直
線状の点分布を分割する直線成分分割手段と、この直線
成分分割手段により分割された色空間の直線状の点分布
を含めて色空間上の点分布のクラスタリングを行うクラ
スタリング手段と、このクラスタリング手段によりクラ
スタリングされた各クラスタ内の色を1つの色で置き換
えることにより少色化するデータ置換え手段と、このデ
ータ置換え手段により少色化された画像領域のカラー画
像を出力する画像出力手段とを具備している。
【0012】また、本発明の色判別方法は、カラー画像
の特定領域内の色数を求める色判別方法において、前記
カラー画像を入力するカラー画像入力工程と、前記カラ
ー画像に対して色数を求める画像領域を指定する領域指
定工程と、この領域指定工程により指定された画像領域
を前記カラー画像入力工程により入力されたカラー画像
から切り出す切出工程と、この切出工程により切り出さ
れた画像領域の各画素を色空間上に写像する写像工程
と、この写像工程により写像された画素の色空間上の各
点をハフ(Hough)変換する変換工程と、この変換
工程によりハフ変換された前記色空間上の各点の分布か
ら、この分布の極大点を検出することにより色数を判別
する色数判別工程と、この色数判別工程により判別され
た色数を出力する色数出力工程とを具備している。
【0013】さらに、本発明の色判別方法は、カラー画
像の特定領域内の色数を求める色判別方法において、前
記カラー画像を入力するカラー画像入力工程と、前記カ
ラー画像に対して色数を求める画像領域を指定する領域
指定工程と、この領域指定工程により指定された画像領
域を前記カラー画像入力工程により入力されたカラー画
像から切り出す切出工程と、この切出工程により切り出
された画像領域の各画素を色空間上に写像する写像工程
と、この写像工程により写像された画素の色空間上の各
点をハフ(Hough)変換する変換工程と、この変換
工程によりハフ変換された前記色空間上の各点の分布か
ら、この分布の極大点を検出する極大点検出工程と、こ
の極大点検出工程により検出された極大点から色空間上
での直線状の点分布の位置を検出する直線成分検出工程
と、この直線成分検出工程により検出された色空間の直
線状の点分布を分割する直線成分分割工程と、この直線
成分分割工程により分割された色空間の直線状の点分布
を含めて色空間上の点分布のクラスタリングを行うクラ
スタリング工程と、このクラスタリング工程によりクラ
スタリングされた各クラスタ内の色を1つの色で置き換
えることにより少色化するデータ置換え工程と、このデ
ータ置換え工程により少色化された画像領域のカラー画
像を出力する画像出力工程とを具備している。
【0014】
【0015】
【作用】色数を求めたい画像領域を設定し、この指定さ
れた画像領域の各画素を色空間上に写像して得られた色
空間上の点分布をハフ変換し、色空間の直線状の点分布
の位置を検出することにより、指定された画像領域内の
色数が求められる。
【0016】また、色空間上に写像された指定された画
像領域の各画素の点分布を主成分分析し、その第1主成
分および第2主成分を用いることにより、指定された画
像領域内の色数を求めることができる。
【0017】さらに、少色化したい画像領域を指定し、
この指定された画像領域の各画素を色空間上に写像して
得られた色空間上の点分布をハフ変換することにより、
色空間の直線状の点分布の位置を検出し、この直線状の
点分布をクラスタリングして得られたクラスタの数の色
を用いて画像を表示する少色化が実現できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図2は、本発明の一実施例に係る色判別
装置の構成を示すものである。図において、全体的な制
御を司るCPU201には、CPUバス202を介し
て、CPU201の作業用メモリである記憶装置20
3、本色判別装置を制御する制御プログラム等が格納さ
れている主記憶部204、外部からのデータまたは指示
入力を行うキーボード等のデータ入力装置205が接続
されている。主記憶部204内には、プログラム格納領
域とテンポラリ記憶領域があり、プログラム格納領域に
はあらかじめプログラムが格納されており、テンポラリ
記憶領域はCPU501の一時記憶領域として使われ
る。
【0019】また、CPU201には、CPUバス20
2を介して、入力インタフェイス装置206および出力
インタフェイス装置207が接続されている。入力イン
タフェイス装置206には、画像入力装置208が接続
されていて、画像入力装置208が、あらかじめ用意さ
れたカラー画像を読み取ると、このカラー画像は、入力
インタフェイス装置206、CPUバス202を通っ
て、記憶装置203に送られ、ここに蓄えられるように
なっている。
【0020】出力インタフェイス装置207には、画像
出力装置209が接続されていて、記憶装置203に蓄
えられたカラー画像は、CPUバス202、出力インタ
フェイス装置207を通り、画像出力装置209へと送
られ、任意のデバイスに出力されるようになっている。
【0021】次に、上記のような構成において、本装置
の処理の流れについて図3に示すフローチャートを参照
して説明する。CPU201から画像入力要求の命令が
出力されると、画像入力装置208があらかじめ用意さ
れたカラー画像を読取り、記憶装置203にそのカラー
画像を蓄える(ステップ601)。
【0022】色の数を判別したい画像領域は、データ入
力装置205から入力して指定することにより、記憶装
置203に蓄えられたカラー画像から指定された画像領
域を切り出し(ステップ602)、その画像領域の各画
素を色空間上に写像する(ステップ603)。すなわ
ち、色空間としてRGB3次元色空間を用いて、カラー
画像の各画素値が赤成分、緑成分および青成分で与えら
れているものとすると、RGB3次元色空間上に写像す
るには、この画素値を赤(R)成分、緑(G)成分およ
び青(B)成分で構成されるRGB3次元色空間上の対
応する位置に写像すればよい。このような方法で、指定
された画像領域内のすべての画素を色空間上に写像する
と、指定領域内の画素は色空間内では点分布で表され
る。
【0023】次に、色数判別処理(ステップ604)に
おいて、ステップ603により求められた色空間上の点
分布から色数を求め、この色数を任意のデバイスに出力
する(ステップ605)。
【0024】色数判別処理(ステップ604)は、さら
に図4に示すフローチャートのような処理に分けられ
る。ここでの処理は、色空間上の点分布において、図1
(a)に示すように直線成分(101〜103)の数を
求めることである。ステップ603で求められた画素の
色空間上の点分布は、ハフ(Hough)変換により、
さらに別の空間に写像される(ステップ701)。この
空間をここではハフ変換空間と呼ぶ。ハフ変換は、直線
などの図形を画像中から検出するための手法であり、こ
こでは、最も広く使われている直線検出法について述べ
る(Dudaand Hartの方法:田村秀行 コン
ピュータ画像処理入門 総研出版1985 より抜
粋)。
【0025】直線を、 ρ=x cosθ+y sinθ ………(1) で表現し、直線を記述するためのパラメータとして、
(ρ、θ)を用いる。ここでρは原点から下ろした垂線
の長さ、θは垂線とx軸とのなす角である。この直線が
画像上の点(x0 、y0 )を通るとすると、 ρ=x0 cosθ+y0 sinθ ………(2) の関係が成り立つ。この関係はパラメータ空間ρ−θ上
ではサイン曲線となる。すなわち、x−y空間の1点は
ρ−θ空間の1本の軌跡に対応し、逆に式(2)で表さ
れるρ−θの軌跡は、x−y空間において(x0 、y
0 )を通る全ての直線群を表していることになる。従っ
て、x−y空間上で1本の直線上の点をρ−θ空間に写
像した場合、これらの点から作れるρ−θ空間上での軌
跡は1点で交わることになる。
【0026】ここで、ハフ変換処理の具体例として、図
5に示すような色空間内の点分布を基に説明する。ま
ず、RGB3次元色空間における分布をRG、RB、G
Bのいずれかの2次元空間に置き換える。置き換える方
法としては、例えばRGB3次元色空間上の各点をR
G、RB、GBそれぞれの面から見た点へ写像し、R
G、RB、GB面の中で最も分布の広がりが大きい面、
あるいは、目視により全ての直線成分がはっきりと現れ
ている面を抽出する。例えば、図5に示すRGB3次元
色空間における分布を2次元空間に置き換えるには、直
線成分のはっきり現れているRB面にデータを写像すれ
ばよい。RG面へ写像すると、白色301から赤色30
3へ延びる直線が現れず、GB面へ写像すると、白色3
01から青色304へ延びる直線が現れなくなるためで
ある。図5の分布をRB面に写像すると、図1(a)の
ような分布となる。
【0027】次に、図1(a)のRB空間に写像された
各点を、式(1)によりρ−θ空間(ハフ変換空間)上
に写像する。以下、図1(a)の分布を細線化等の処理
により直線で近似した様子を示した図6を用いて説明す
る。図6における各点(A、B、C、D、E、F、G)
をρ−θ空間(ハフ変換空間)上に写像した様子を示し
たものが図7である。
【0028】図6に示すようなRB色空間において、白
色分布領域と赤色分布領域を結ぶ直線801上の任意の
3点をA、B、C、白色分布領域と黒色分布領域を結ぶ
直線802上の任意の3点をA、D、E、白色分布領域
と青色分布領域を結ぶ直線803上の任意の3点をA、
F、Gとする。
【0029】点A(x0 、y0 )をハフ変換した場合、
図6において、原点からA点を通る直線803に下ろし
た垂線の長さをρ、その角をθとすると、式(2)か
ら、この2変数の組み合わせはρ−θ空間上で図7に示
すように1本のサイン曲線(807)で表される。これ
を点B〜Gについても同様に行い、ρ−θ空間上に各点
のサイン曲線を求める。色空間内で直線状に分布してい
る点があれば、ρ−θ空間上では、その点に対応するサ
イン曲線は1点で交わるため、図6における点A、B、
Cの各サイン曲線は図7の点α、図6における点A、
D、Eの各サイン曲線は図7の点β、図6における点
A、F、Gの各サイン曲線は図7の点γで交わる。すな
わち、色空間内に直線状の点分布が存在すれば、ρ−θ
空間上では、直線状に分布した各点に対応するサイン曲
線が互いに交わった交点が、1点に集中することにな
る。
【0030】以上により、ハフ変換空間が求められたの
で、続いて、ハフ変換空間においてサイン曲線の交点が
集中したピーク点を検出する(ステップ702)。図6
では分布を直線で近似して説明したのでρ−θ空間では
単純にピークを検出すればよいが、実際には図1(a)
のように完全な直線ではなく、ある程度のばらつきがあ
る。そこで、例えば、次のようなピーク検出法を用い
る。ピークの検出は、分布状態の山を見つければよく、
例えば、図8に示すフローチャートのような処理が考え
られる。
【0031】まず、2次元空間における分布状態を横方
向に検索していき、左右の分布状態が現在位置の分布状
態より小さいかどうかを判定し、横方向の山を見つける
処理を行う(ステップ901)。次に、横方向の山が見
つかったら、縦方向の検索を行い、上下の分布状態が現
在位置の分布状態より小さいかどうかを判定して、縦方
向の山を見つける処理を行う(ステップ902)。この
様にして、横と縦の山が見つかったら、その点をピーク
点として出力する(ステップ903)。ここでは、ピー
ク点は1つということで説明したが、ピーク点はいくつ
あってもかまわない。この場合、ピーク点全てを抽出し
出力する。
【0032】そして、最後に、ステップ702で上記の
処理等により検出されたピーク点をカウントして色数を
判別する(ステップ703)。ここでカウントされた数
は、色空間上での直線の数を示しており、求める色数
は、一様な下地に色が存在するカラー画像の場合には、
この直線の数に「1」を加えた数となる。
【0033】カラー画像の特定領域内の色数の判別が1
色か2色か3色以上かを判定するだけで十分な場合に
は、色数判別処理(ステップ604)として、図9に示
すフローチャートのような処理が適用できる。まず、主
成分処理(ステップ1001)では、色空間における分
布の主成分分析を行う。主成分分析とは、多変量の測定
値が与えられたとき、線形変換によって変量間の相関を
なくし、より少ない変量によって測定対象の特徴を記述
しようという変換である。
【0034】具体例として、色空間における分布が図1
0に示すとおりであるとすると、分布1601の一番広
がっている方向成分を第1主成分1602、それと直行
する方向成分を第2主成分1603、さらにそれと直行
する方向成分を第3主成分1604、…というように、
大量のデータを、これら数種類の成分で表現しようとす
る分析方法である。
【0035】次に、第1主成分がしきい値θ1 よりも大
きいかどうかを判定する(ステップ1002)。第1主
成分がしきい値θ1 よりも小さい場合には、この画像領
域の色数は「1」と判定する(ステップ1003)。第
1主成分がしきい値θ1 よりも大きい場合には、さらに
第2主成分がしきい値θ2 よりも大きいかどうかを判定
する(ステップ1004)。ここで、第2主成分がしき
い値θ2 よりも小さい場合には、この画像領域の色数は
「2」と判定する(ステップ1005)。第2主成分が
しきい値θ2 よりも大きい場合には、色数は「3」以上
と判定する(ステップ1006)。
【0036】主成分分析による色数判別の具体例を図1
1、12、13に示す。図11は、第1主成分が小さい
場合の分布であり、これは例えば下地のみである色数1
の色分布を示す。図12は、第1主成分は大きいが、第
2主成分は小さい場合の分布であり、これは例えば下地
の他に1色が存在する画像の色数2の色分布を示す。図
13は、第1主成分、第2主成分が共に大きい場合の分
布であり、これは例えば下地の他に2色が存在する画像
の色数「3」の色分布を示す。
【0037】さらに、色空間上の点分布が直線状である
場合、主成分分析による色数判別の具体例を図1(b)
に示す。この図は、図1(a)と同様にRGB3次元空
間上の分布を、RG、RB、GBのいずれかの2次元空
間に置き換えた図である。第1主成分軸104及び第2
主成分軸105は図のようになり、第1主成分、第2主
成分の値がともに大きいことから、色数は「3」以上と
判定される。しきい値θ1 、θ2 は、例えば、カラー画
像の画素値の分解能が256階調だとすると、θ1
「128」、θ2 は「20」程度となる。
【0038】このように、カラー画像の特定領域内の色
の数を求めることにより、例えば、図14(a)のよう
な一様な背景に赤色の英字1101、花1102、人物
1103及び黒色の日付1104が書かれているカラー
画像から、それぞれの領域を図14(b)に示すよう
に、赤色の単色1105、多色(A)1106、多色
(B)1107及び黒色の単色1108と識別すること
ができる。
【0039】以上述べてきたように、色空間上の直線状
分布の位置の検出、または、直線状分布の成分分析によ
りカラー画像の特定領域内の色数が求められるが、さら
に、色数の判別方法と同様な処理により、色空間上での
直線状分布を検出した後、直線状分布を2分することに
より、色空間上の分布をクラスタリングし、少色化も実
現できる。その一例を図15に示すフローチャートを参
照して説明する。
【0040】画像入力装置208からカラー画像を入力
し、記憶装置203に蓄える(ステップ1201)。次
に、少色化したい画像領域をデータ入力装置205から
入力して指定することにより、記憶装置203に蓄えら
れたカラー画像から指定された画像領域を切り出した後
(ステップ1202)、その指定された画像領域の各画
素を色空間上に写像する(ステップ1203)。ここで
は、色空間としてRGB3次元色空間を用いて説明す
る。カラー画像の各画素値が赤成分、緑成分及び青成分
で与えられているものとすると、RGB3次元色空間に
写像するには、この画素値を赤成分、緑成分及び青成分
で構成されるRGB3次元色空間上に対応する位置に写
像すればよい。この操作を指定された画像領域内のすべ
ての画素について行うことで、得られた色空間分布から
カラー画像の少色化を行う(ステップ1204)。そし
て、少色化されたカラー画像を画像出力装置209へ出
力する(ステップ1205)。
【0041】次に、少色化処理(ステップ1204)
は、さらに図16に示すフローチャートのような処理に
分けられる。まず、色数判別処理(ステップ1301)
では、前述した図4のステップ701〜703と同様な
処理を行う。そして、ハフ変換空間で検出されたピーク
点から色空間上での直線状分布の位置を求める(ステッ
プ1302)。すなわち、例えば図7のピーク点α(8
06)は、式(1)により図6の色空間上の直線803
として求められる。
【0042】次に、ステップ1302により求められた
直線状分布を2分する(ステップ1303)。具体的に
説明すると、例えば図1(a)における色空間の直線状
分布101が、実際には図17(a)の分布曲線140
1であったとする。この分布を2分する方法としては、
例えばモード法が挙げられる。モード法とは、図17
(b)のようなデータ分布があるとすると、2つの山1
404及び1405の間の谷1403のところで2分す
るという方法である。
【0043】色空間のそれぞれの直線状分布を2分した
ら、次に色空間上の分布のクラスタリングを行なう(ス
テップ1304)。色空間分布の例として図5に示すよ
うな分布を色空間上の直線状分布の位置の検出、また
は、直線上の分布の解析によりクラスタリングすると、
図18に示すようになる。白色1501と赤色1502
の分布を結んだ直線状分布がステップ1303において
分割点1505で分割され、白色と赤色が分離されてい
ることがわかる。同様に、白色1501と黒色1503
が分割点1506で分割され、また、白色1501と青
色1504が分割点1507で分割されている。そし
て、最終的に図18のように4つの領域(1501、1
502、1503、1504)にクラスタリングされ
る。
【0044】そして、ステップ1304にてクラスタリ
ングされた各クラスタ内の画素値を、例えばそのクラス
タ内の平均の色に置き換えることにより少色化が実現で
きる(ステップ1305)。すなわち、図18に示すよ
うにクラスタリングされた各クラスタ内の画素値を、そ
のクラスタ内の平均の色で置き換えて少色化を行うと、
4色に少色化される。
【0045】このように、色空間上に写像された指定さ
れた画像領域の各画素の点分布を、ハフ変換、または、
主成分分析をすることにより、指定された画像領域内の
色数を求めたり、また、クラスタリングが行える。さら
に、色数がわかることにより、カラー画像の領域分割、
領域識別にも利用できる。また、クラスタリングによ
り、カラー画像を表示する際にディスプレイの表示色数
が限られている場合、求められたクラスタの数の色を用
いて画像を表示する少色化や、画像の領域分割を色で行
う際の分割領域数を知ることができ、カラー画像データ
を圧縮する際の最低限必要な色の数としてデータ圧縮に
利用することができる。
【0046】尚、前記実施例では、RGB3次元空間を
RB2次元空間に置き換えたが、RGBの3次元空間の
ままハフ変換を行い、直線を抽出することも可能であ
る。また、色空間としてRGB色空間だけでなく、HV
C色空間、CMY色空間、L***色空間などを用い
て解析することも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、デ
ータ分布が幾つかのクラスタにまたがって分布してしま
うような色数の判別が困難な場合において、色空間上の
直線状分布の位置の検出、または、直線状分布の主成分
分析により、カラー画像の特定領域内の色数の判別と少
色化を可能とする色判別装置および色判別方法を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る色判別装置の色数判別
法を説明する図。
【図2】本発明の一実施例に係る色数判別装置の構成を
概略的に示すブロック図。
【図3】色数判別方法を説明するフローチャート。
【図4】色空間の直線状分布の検出による色数判別処理
を説明するフローチャート。
【図5】色空間上のクラスタリングが従来の方法では困
難な場合の色分布の一例を示した図。
【図6】ハフ変換による色空間の直線状分布の検出処理
を説明する図。
【図7】ハフ変換による色空間の直線状分布の検出処理
を説明する図。
【図8】ピーク点検出処理を説明するフローチャート。
【図9】主成分分析による色数判別処理を説明するフロ
ーチャート。
【図10】主成分分析を説明する図。
【図11】主成分分析による色数判別処理により色数が
判別された(色数1)分布の例を示す図。
【図12】主成分分析による色数判別処理により色数が
判別された(色数2)分布の例を示す図。
【図13】主成分分析による色数判別処理により色数が
判別された(色数3)分布の例を示す図。
【図14】カラー画像の領域識別の一例を示す図。
【図15】クラスタリングによる少色化を説明するフロ
ーチャート。
【図16】図15の少色化処理を説明するフローチャー
ト。
【図17】直線状分布の分割方法について説明する図。
【図18】直線状の点分布をクラスタリングする一例を
示した図。
【図19】色空間にクラスタリングされた色分布の一例
を示した図。
【図20】少色化の一例を示した図。
【図21】色分布のつながりの原因を説明する図。
【符号の説明】
101〜103…直線状点分布、104…第1主成分
軸、105…第2主成分軸、201…CPU、202…
CPUバス、203…記憶装置、204…主記憶装置、
205…データ入力装置、206…入力インタフェイス
装置、207…出力インタフェイス装置、208…画像
入力装置、209…画像出力装置。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−194773(JP,A) 特開 平4−61558(JP,A) 特開 昭63−142771(JP,A) 特開 平2−1076(JP,A) 富永昌治,カラー画像の色分類と分 割,情報処理学会論文誌,1990年11月15 日,Vol. 31, No. 11,p p. 1589−1598 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 - 7/60 G06T 1/00 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像の特定領域内の色数を求める
    色判別装置において、 前記カラー画像を入力するカラー画像入力手段と、 前記カラー画像に対して色数を求める画像領域を指定す
    る領域指定手段と、 この領域指定手段により指定された画像領域を前記カラ
    ー画像入力手段により入力されたカラー画像から切り出
    す切出手段と、 この切出手段により切り出された画像領域の各画素を色
    空間上に写像する写像手段と、 この写像手段により写像された画素の色空間上の各点を
    ハフ(Hough)変換する変換手段と、 この変換手段によりハフ変換された前記色空間上の各点
    の分布から、この分布の極大点を検出することにより色
    数を判別する色数判別手段と、 この色数判別手段により判別された色数を出力する色数
    出力手段と、 を具備することを特徴とする色判別装置。
  2. 【請求項2】 カラー画像の特定領域内の色数を求める
    色判別装置において、 前記カラー画像を入力するカラー画像入力手段と、 前記カラー画像に対して色数を求める画像領域を指定す
    る領域指定手段と、 この領域指定手段により指定された画像領域を前記カラ
    ー画像入力手段により入力されたカラー画像から切り出
    す切出手段と、 この切出手段により切り出された画像領域の各画素を色
    空間上に写像する写像手段と、 この写像手段により写像された画素の色空間上の各点を
    ハフ(Hough)変換する変換手段と、 この変換手段によりハフ変換された前記色空間上の各点
    の分布から、この分布の極大点を検出する極大点検出手
    段と、 この極大点検出手段により検出された極大点から色空間
    上での直線状の点分布の位置を検出する直線成分検出手
    段と、 この直線成分検出手段により検出された色空間の直線状
    の点分布を分割する直線成分分割手段と、 この直線成分分割手段により分割された色空間の直線状
    の点分布を含めて色空間上の点分布のクラスタリングを
    行うクラスタリング手段と、 このクラスタリング手段によりクラスタリングされた各
    クラスタ内の色を1つの色で置き換えることにより少色
    化するデータ置換え手段と、 このデータ置換え手段により少色化された画像領域のカ
    ラー画像を出力する画像出力手段と、 を具備することを特徴とする色判別装置。
  3. 【請求項3】 カラー画像の特定領域内の色数を求める
    色判別方法において、 前記カラー画像を入力するカラー画像入力工程と、 前記カラー画像に対して色数を求める画像領域を指定す
    る領域指定工程と、 この領域指定工程により指定された画像領域を前記カラ
    ー画像入力工程により入力されたカラー画像から切り出
    す切出工程と、 この切出工程により切り出された画像領域の各画素を色
    空間上に写像する写像工程と、 この写像工程により写像された画素の色空間上の各点を
    ハフ(Hough)変換する変換工程と、 この変換工程によりハフ変換された前記色空間上の各点
    の分布から、この分布の極大点を検出することにより色
    数を判別する色数判別工程と、 この色数判別工程により判別された色数を出力する色数
    出力工程と、 を具備することを特徴とする色判別方法。
  4. 【請求項4】 カラー画像の特定領域内の色数を求める
    色判別方法において、 前記カラー画像を入力するカラー画像入力工程と、 前記カラー画像に対して色数を求める画像領域を指定す
    る領域指定工程と、 この領域指定工程により指定された画像領域を前記カラ
    ー画像入力工程により入力されたカラー画像から切り出
    す切出工程と、 この切出工程により切り出された画像領域の各画素を色
    空間上に写像する写像工程と、 この写像工程により写像された画素の色空間上の各点を
    ハフ(Hough)変換する変換工程と、 この変換工程によりハフ変換された前記色空間上の各点
    の分布から、この分布の極大点を検出する極大点検出工
    程と、 この極大点検出工程により検出された極大点から色空間
    上での直線状の点分布の位置を検出する直線成分検出工
    程と、 この直線成分検出工程により検出された色空間の直線状
    の点分布を分割する直線成分分割工程と、 この直線成分分割工程により分割された色空間の直線状
    の点分布を含めて色空間上の点分布のクラスタリングを
    行うクラスタリング工程と、 このクラスタリング工程によりクラスタリングされた各
    クラスタ内の色を1つの色で置き換えることにより少色
    化するデータ置換え工程と、 このデータ置換え工程により少色化された画像領域のカ
    ラー画像を出力する画像出力工程と、 を具備することを特徴とする色判別方法。
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富永昌治,カラー画像の色分類と分割,情報処理学会論文誌,1990年11月15日,Vol. 31, No. 11,pp. 1589−1598

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