JPH0614895B2 - バスユニツトの床部材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、浴室用バスユニットの浴槽を含む床部材に関
するものである。

従来の技術 従来この種の浴室用バスユニットの浴槽は第４図および
第５図に示す構造となっていた。すなわち浴槽本体１の
下部の架台２に、ナット部分５を備えた金具３を取り付
け、これに高さ調整用のボルト４を螺合した構造となっ
ていた。

発明が解決しようとする問題点 しかし、このような構造のものでは、バスユニット設置
施工時の高さ調節は、作業者が浴槽本体１の下部にもぐ
り込んでボルト４の回動作業を行なわねばならない等の
問題があった。

本発明は前記従来の問題に留意し、高さ調節ボルトの調
節作業が容易にできるバスユニットの床部材を提供しよ
うとするものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決する本発明の技術的な手段は、浴槽
と、この浴槽を支持する架台と、この架台に設けられた
ナット部と、前記浴槽を含む床部材の上部外周の壁付面
に設けられた穴部と、前記ナット部に螺合し前記浴槽の
高さを調節する高さ調整用ボルトと、前記ナット部と前
記穴部との間に前記高さ調整用ボルトを調節する調節治
具のガイドとなる筒状の支柱とを備えたものである。

作用 この技術的手段による作用は次のようになる。すなわ
ち、バスユニット設置施工時の高さ調節が、浴槽本体の
内側より可能となるため、その高さ調節作業が容易とな
るとともに、穴部は壁面材で覆設されるので、外観を損
うことがない。また、高さ調節ボルトと穴部を筒状の支
柱で連設しているので、ガイドの役目を行い穴部を介し
ての高さ調節ボルトの操作がしやすいものである。

実施例 以下本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。

第１図〜第３図において、８は、浴槽本体６下部の架台
７に設けたナット部９に螺合させた高さ調節用のボルト
であり、その上部８−ａにはドライバービット差し込み
用のスリわりが設けられている。１０は、浴槽本体６の
上部外周の壁付面６−ａの下部に設けた補強材１１とボ
ルト８の上部８−ａを内挿させ架台７との間に設けた筒
状の支柱である。支柱１０はボルト８のガタツキがなく
なる程度に偏心して取付けてある。ここで、１３は、先
端１３−ａをドライバービット形状に加工した棒状の高
さ調節治具である。

次にこの一実施例の構成における作用を説明する。上記
構成によれば、浴槽本体６の設置施工時の高さ調節の浴
槽本体６の内側より高さ調節治具１３にて可能となるた
めその高さ調節作業が容易となるとともに、穴部６−ｂ
は壁面材１２で覆設されるので、外観を損うことがな
い。また高さ調節ボルト８と穴部６−ｂを筒状の支柱１
０で連設しているので、ガイドの役目を行い、穴部６−
ｂを介しての高さ調節ボルト８の操作がしやすいもので
ある。

ここで高さ調節用ボルト８は、支柱１０が偏心して固定
してあり遊びがなくなっているため、調節後ダブルナッ
トによる固定は不要となる。

なお、上記実施例では浴槽本体６の高さ調節装置につい
て説明したが、この高さ調節装置を洗い場側に応用して
もよいものである。

発明の効果 以上の実施例の説明により明らかなように本発明によれ
ば、バスユニット設置施工時の高さ調節作業を、浴槽本
体の内側より行なうことが可能となる為、その高さ調節
作業が容易となるとともに、穴部は壁面材で覆設される
ので、外観を損うことがない。また高さ調節ボルトと穴
部を筒状の支柱で連設しているので、ガイドの役目を行
い、穴部を介しての高さ調節ボルトの操作がしやすいも
のである。さらに、支柱が、バスユニット壁付面の強度
メンバーとなる等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すバスユニット浴槽部の
外観斜視図、第２図はその要部断面図、第３図は施工時
の状態を示す斜視図、第４図は従来例を示すバスユニッ
ト浴槽部の外観斜視図、第５図は、その要部断面図であ
る。 ６……浴槽、６−ａ……壁付面、６−ｂ……穴部、７…
…架台、８……高さ調節用ボルト、１０……支柱。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】浴槽と、この浴槽を支持する架台と、この
   架台に設けられたナット部と、前記浴槽を含む床部材の
   上部外周の壁付面に設けられた穴部と、前記ナット部に
   螺合し前記浴槽の高さを調節する高さ調整用ボルトと、
   前記ナット部と前記穴部との間に前記高さ調整用ボルト
   を調節する調節治具のガイドとなる筒状の支柱とを備え
   たバスユニットの床部材。