JPH06147567A - 氷蓄熱装置 - Google Patents

氷蓄熱装置

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JPH06147567A
JPH06147567A JP29418592A JP29418592A JPH06147567A JP H06147567 A JPH06147567 A JP H06147567A JP 29418592 A JP29418592 A JP 29418592A JP 29418592 A JP29418592 A JP 29418592A JP H06147567 A JPH06147567 A JP H06147567A
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heat storage
heat
ice
storage tank
water
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JP29418592A
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Yuji Nakazawa
優司 仲沢
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄熱槽にスラリー状の氷を貯蔵するようにし
た氷蓄熱装置に対し、蓄熱槽内の蓄熱量を正確に認識す
る。 【構成】 内部にオイル(O)が封入された管状部材
(9)の外周部に加熱ヒータ(10)が巻設されて成る
蓄熱量検出センサ(8)を蓄熱槽の内部に配置させる。
加熱ヒータ(10)から発せられる熱により、蓄熱槽に
貯蔵されている氷の融解、水の温度上昇及び前記オイル
(O)の温度上昇がなされる。そして、このオイル
(O)の温度上昇状態によって蓄熱槽内の蓄熱量を検出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、氷蓄熱装置に係り、特
に、水又は水溶液を過冷却状態まで冷却した後、この過
冷却状態を解消することによってスラリー状の氷を生成
し、該氷を蓄熱槽に貯蔵するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、氷蓄熱型の空気調和装置等に
設けられている氷蓄熱装置として、冷房負荷のピーク時
における電力需要の軽減及びオフピーク時における電力
需要の拡大を図ることに鑑みて、冷房負荷のピーク時に
おける冷熱として利用するための氷を冷房負荷のオフピ
ーク時に生成しておく氷蓄熱装置が知られている。
【0003】この種の氷蓄熱装置の一般的なタイプとし
ては、蓄熱槽に貯留された水に冷却管を浸漬させてお
き、この冷却管の周囲の水を凝固点下まで冷却して該冷
却管外周面に氷を固着成長させる方式のものと、例えば
特開平4−3867号公報に開示されているように、水
を予め過冷却状態にしておき、この過冷却状態を解消さ
せることによってスラリー状の氷を生成し、この生成し
た氷を蓄熱槽に貯蔵させる方式のものとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
氷蓄熱装置において、冷熱利用冷房運転時における蓄熱
量の過不足を抑制するべく最適な製氷量を得るために
は、蓄熱槽内における冷熱の蓄熱量(製氷運転時には氷
貯蔵量,冷房運転時には残氷量)を認識しておく必要が
ある。そして、この冷熱の蓄熱量を認識する手段とし
て、上述した前者のタイプの氷蓄熱装置にあっては、氷
の成長に伴う蓄熱槽の水面上昇状態を検知したり、蓄熱
槽内の温度と冷却管内部の温度との差を検知したりする
ことによって冷熱の蓄熱量を認識するといった様々な構
成が提案されている。しかしながら、後者のタイプの氷
蓄熱装置にあっては、生成された氷が蓄熱槽内の上層部
分に浮遊状態で貯蔵されているために、この蓄熱槽全体
の蓄熱量を認識することは難しく、未だ正確な蓄熱量の
認識を行うことができる構成は得られていなかった。
【0005】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、蓄熱槽にスラリー状の氷を貯蔵するように
した氷蓄熱装置に対し、蓄熱槽内の蓄熱量を正確に認識
することができる氷蓄熱装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、蓄熱槽内にヒータを配置し、このヒ
ータによる加熱に伴う氷の融解状態等によって蓄熱量を
認識するようにした。具体的に、請求項1記載の発明で
は、水又は水溶液と該水又は水溶液で生成されるスラリ
ー状の氷とを貯蔵する蓄熱槽(3)と、冷却装置に接続
され、前記水又は水溶液を過冷却状態まで冷却する熱交
換器(5)と、該熱交換器(5)と前記蓄熱槽(3)と
の間で前記水又は水溶液を強制循環させる循環路(2)
とを備え、前記蓄熱槽(3)内の水又は水溶液を循環路
(2)によって取出して熱交換器(5)で過冷却状態ま
で冷却した後、この水又は水溶液の過冷却状態を解消さ
せて前記水又は水溶液を相変化させスラリー状の氷にし
て前記蓄熱槽(3)に回収するようにした氷蓄熱装置を
前提としている。そして、前記蓄熱槽(3)の内部に、
該蓄熱槽(3)内に貯蔵されている水又は水溶液と氷と
を加熱して水又は水溶液を温度上昇させると共に氷を融
解する加熱ヒータ(10)を備え該加熱ヒータ(10)
から発せられる熱量のうち水又は水溶液を温度上昇させ
るために使用された顕熱量と氷を融解するために使用さ
れた潜熱量とに基いて蓄熱槽(3)内の冷熱の蓄熱量を
検出する蓄熱量検出手段(8)を配設するような構成と
している。
【0007】請求項2記載の発明では、前記請求項1記
載の氷蓄熱装置において、蓄熱量検出手段(8)を、内
部に液体(O)が封入された管状部材(9)と、該管状
部材(9)の外周部に巻設された加熱ヒータ(10)
と、該加熱ヒータ(10)から発せられる熱による液体
(O)の単位時間当りの上昇温度に基いて蓄熱槽(3)
内の冷熱の蓄熱量を算出する蓄熱量算出手段(11),
(12)とを備えさせて成すような構成としている。
【0008】請求項3記載の発明では、前記請求項1ま
たは2記載の氷蓄熱装置において、蓄熱量検出手段
(8)を、蓄熱槽(3)内の複数箇所に配設するような
構成としている。
【0009】
【作用】上記の構成により、本発明では、以下に述べる
ような作用が得られる。請求項1記載の発明では、蓄熱
槽(3)内の水又は水溶液を循環路(2)によって取出
して熱交換器(5)で過冷却状態まで冷却した後、この
過冷却状態の水又は水溶液の過冷却状態を解消させてス
ラリー状の氷が生成され、蓄熱槽(3)に回収される。
そして、製氷運転時や冷熱利用冷房運転時において、蓄
熱槽(3)内の冷熱の蓄熱量を検出する際には、蓄熱量
検出手段(8)の加熱ヒータ(10)により、蓄熱槽
(3)内に貯蔵されている水又は水溶液と氷とを加熱し
て水又は水溶液を温度上昇させると共に氷を融解させ、
この加熱ヒータ(10)から発せられる熱のうち水又は
水溶液を温度上昇させるために使用された顕熱量と氷を
融解するために使用された潜熱量とに基いて蓄熱槽
(3)内の冷熱の蓄熱量が検出される。これにより、製
氷運転時においては冷熱利用冷房運転時に利用される冷
熱の過不足を生じさせることのない最適量の冷熱を蓄熱
槽(3)内に貯蔵させておくことができ、また、冷熱利
用冷房運転時においては蓄熱槽(3)内の冷熱の残量を
認識することができる。
【0010】請求項2記載の発明では、蓄熱量算出手段
(11),(12)により、加熱ヒータ(10)から発
せられる熱による液体(O)の単位時間当りの上昇温度
に基いて蓄熱槽(3)内の冷熱の蓄熱量が検出される。
つまり、加熱ヒータ(10)から発せられる熱のうち水
又は水溶液を温度上昇させるために使用された顕熱量と
氷を融解するために使用された潜熱量とを除いた残りの
熱量を認識することによって蓄熱槽(3)内の冷熱の蓄
熱量が検出される。
【0011】請求項3記載の発明では、蓄熱量検出手段
(8)を、蓄熱槽(3)内の複数箇所に配設して、蓄熱
槽(3)内の各所における冷熱の蓄熱量を検知すること
で、該蓄熱槽(3)全体の蓄熱量を正確に認識できる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図1には本例に係る氷蓄熱装置(1)を示してい
る。この図1に示す如く、本例の氷蓄熱装置(1)は、
水の循環路(2)に、蓄熱槽(3)、ポンプ(4)、熱
交換器(5)、過冷却解消部(6)が備えられて成って
いる。以下、各部材について説明する。
【0013】蓄熱槽(3)は略密閉された立方体状の箱
体であって、その内部には、水及びこの氷蓄熱装置
(1)によって生成されたスラリー状の氷が貯蔵される
ようになっている。ポンプ(4)は、配管を介して前記
蓄熱槽(3)の側面下端部に接続されており、蓄熱槽
(3)内の下層部分に貯留されている水を取出すように
なっている。また、熱交換器(5)は、前記ポンプ
(4)から導入された水を過冷却状態まで冷却するもの
であって冷凍機(7)に接続されている。この冷凍機
(7)は、圧縮機(7a)、凝縮器(7b)、膨脹弁
(7c)が冷媒管(7d)によって順次接続されて成っ
ており、圧縮機(7a)において高温高圧にされたガス
冷媒が、凝縮器(7b)で凝縮されて液化された後、膨
脹弁(7c)で減圧されて前記熱交換器(5)に導入さ
れ、この熱交換器(5)における循環路(2)の水との
間の熱交換によって蒸発して水を過冷却状態(例えば−
2℃)まで冷却するようになっている。一方、前記過冷
却解消部(6)は前記熱交換器(5)において過冷却状
態まで冷却された水に撹拌などの衝撃を与えるなどして
その過冷却状態を解消してこの水を相変化つまり氷化さ
せるようになっている。また、前記循環路(2)の下流
端は前記蓄熱槽(3)の上面に接続されており、過冷却
解消部(6)において生成された氷を蓄熱槽(3)に回
収して貯蔵させるようにしている。
【0014】そして、本例の特徴として、前記蓄熱槽
(3)内の中央部には本発明でいう蓄熱量検出手段とし
ての蓄熱量検出センサ(8)が立設状態で配置されてい
る。以下、この蓄熱量検出センサ(8)について説明す
る。この蓄熱量検出センサ(8)は、図2に示すよう
に、上下端が閉塞された金属製管状部材(9)の内部に
本発明でいう液体としてのオイル(O)が封入されてお
り、この管状部材(9)の外周面に加熱ヒータ(10)
が巻設されて成っている。そして、この蓄熱量検出セン
サ(8)の長さ寸法は、蓄熱槽(3)内部の高さ寸法に
略等しくされており、その上端部が蓄熱槽(3)の上面
に、下端部が蓄熱槽(3)の下面に夫々近接されてい
る。また、図1の如く、この蓄熱量検出センサ(8)の
上下方向中央部には、前記オイル(O)の温度変化に応
じて電気信号を出力する熱電対(11)が配設されてい
る。また、この蓄熱量検出センサ(8)の管状部材
(9)は熱伝導率の高い金属で形成されており、加熱ヒ
ータ(10)から発せられる熱が容易にオイル(O)に
伝導されるようになっている。また、この管状部材
(9)の径(図2における寸法d)は、その内部でのオ
イル(O)の対流が起こらないように数mm程度に小さく
設定されている。つまり、管状部材(9)内の温度分布
がその長手方向に直線的に変化するようにし、1箇所の
オイル(O)の温度を検知するのみで全体の温度分布が
推定可能となるような構成とされている。
【0015】次に、本装置(1)の制御系について説明
する。図1における(12)は、本装置(1)のコント
ローラであって、該コントローラ(12)の出力ターミ
ナル(12a)は、前記ポンプ(4)と冷凍機(7)の
制御電気回路(13)に接続されている。この制御電気
回路(13)は、交流電源回路(13a)にa接点でな
る第1リレースイッチ(13b)が設けられており、こ
の交流電源回路(13a)に前記ポンプ(4)及び圧縮
機(7a)が接続され、前記第1リレースイッチ(13
b)のON動作に伴って前記ポンプ(4)及び圧縮機
(7a)へ送電されるようになっている。また、この交
流電源回路(13a)には、第1リレーコイル(13
c)が前記第1リレースイッチ(13b)に並列に接続
されており、この第1リレーコイル(13c)に前記コ
ントローラ(12)の出力ターミナル(12a)が接続
されている。従って、コントローラ(12)により第1
リレーコイル(13c)が励磁されると、第1リレース
イッチ(13b)がON作動されてポンプ(4)及び圧
縮機(7a)が駆動され、上述したような循環路(2)
での水の循環及び冷凍機(7)による冷媒の循環が行わ
れるようになっている。
【0016】また、前記コントローラ(12)の出力タ
ーミナル(12a)はヒータ回路(14)にも接続され
ている。このヒータ回路(14)は、交流電源回路(1
4a)にa接点でなる第2リレースイッチ(14b)が
設けられており、この交流電源回路(14a)に前記蓄
熱量検出センサ(8)の加熱ヒータ(10)が接続さ
れ、前記第2リレースイッチ(14b)のON動作に伴
って前記加熱ヒータ(10)へ送電されるようになって
いる。また、この交流電源回路(14a)には、第2リ
レーコイル(14c)が前記第2リレースイッチ(14
b)に並列に接続されており、この第2リレーコイル
(14c)に前記コントローラ(12)の出力ターミナ
ル(12a)が接続されている。従って、コントローラ
(12)により第2リレーコイル(14c)が励磁され
ると、第2リレースイッチ(14b)がON作動されて
加熱ヒータ(10)による加熱動作が行われるようにな
っている。
【0017】一方、前記コントローラ(12)の入力タ
ーミナル(12b)は、前記冷熱量検出センサ(8)の
熱電対(11)に接続されており、この熱電対(11)
によって検出されたオイル(O)の温度がコントローラ
(12)に入力されるようになっており、コントローラ
(12)が、この温度信号に基いて蓄熱量を算出するよ
うになっている。これにより、前記熱電対(11)及び
コントローラ(12)によって本発明でいう蓄熱量算出
手段が構成されている。
【0018】次に、上述の如く構成された氷蓄熱装置
(1)の製氷運転動作について説明する。先ず、図1に
おいて、コントローラ(12)により第1リレーコイル
(13c)が励磁されると、第1リレースイッチ(13
b)がON作動されてポンプ(4)及び圧縮機(7a)
が駆動され、上述したような循環路(2)での水の循環
及び冷凍機(7)による冷媒の循環が行われる。つま
り、ポンプ(4)の駆動により蓄熱槽(3)内に貯留さ
れている水が取出されて熱交換器(5)に送込まれると
同時に冷凍機(7)から熱交換器(5)に送込まれた液
冷媒が、この熱交換器(5)において水との間で熱交換
を行って蒸発し、前記水が過冷却状態まで冷却される。
その後、この過冷却状態となった水は、液相状態を保っ
たまま過冷却解消部(6)に達する。そして、この過冷
却解消部(6)においては、過冷却状態の水に衝撃が与
えられるなどしてその過冷却状態が解消されて相変化
し、スラリー状の氷となる。そして、このようにして過
冷却解消部(6)で生成されたスラリー状の氷は、氷化
されなかった水と共に循環路(2)を下流側に流れて、
その下流端から蓄熱槽(3)内に供給され、この蓄熱槽
(3)に冷熱が蓄熱されることになる。
【0019】次に、蓄熱槽(3)内における冷熱の蓄熱
量を検出する動作について説明する。この蓄熱量検出動
作では、コントローラ(12)により第2リレーコイル
(14c)が励磁されて第2リレースイッチ(14b)
がON作動され、加熱ヒータ(10)がその周辺部を加
熱する。そして、この加熱ヒータ(10)の加熱動作に
伴い、該加熱ヒータ(10)から発せられた熱は、管状
部材(9)を伝導されて該管状部材(9)内のオイル
(O)を温度上昇させると同時に、蓄熱量検出センサ
(8)の周辺部の氷の融解及び冷熱量検出センサ(8)
の周辺部の水の温度上昇を行わせる。つまり、この熱
が、オイル(O)を温度上昇させるための顕熱として使
用されるばかりでなく、氷の融解のための潜熱及び水の
温度上昇のための顕熱として使用されることになる。そ
して、前記熱電対(11)によってオイイル(O)の温
度が検出され、その検出信号がコントローラ(12)に
送信される。
【0020】このような動作であるために、前記オイル
(O)の温度上昇割合は、冷熱量検出センサ(8)の周
辺部の氷の量や水の量によって異なることになる。つま
り、冷熱量検出センサ(8)の周辺部の氷の量が多い
(冷熱の蓄熱量が多い)場合には、ヒータ(10)から
発せられる熱量の大部分が氷の溶融のための潜熱として
使用されるために、単位時間当たりのオイル(O)の温
度上昇は小さく、一方、冷熱量検出センサ(8)の周辺
部の氷の量が少ない(冷熱の蓄熱量が少ない)場合に
は、単位時間当たりのオイル(O)の温度上昇は大きく
なる。このため、予め、蓄熱槽(3)内の冷熱の蓄熱量
に応じたオイル(O)の温度上昇特性を認識しておけ
ば、前記熱電対(11)によって検知されるオイル
(O)の温度上昇割合により蓄熱槽(3)内における冷
熱の蓄熱量を認識することができる。
【0021】そして、このような、冷熱の蓄熱量の検出
は、製氷運転時や冷熱利用冷房運転時において夫々行わ
れるようになっており、これにより、製氷運転時におい
ては冷熱利用冷房運転時に利用される冷熱の過不足を生
じさせることのない最適量の冷熱を蓄熱槽(3)内に貯
蔵させておくことができ、また、冷熱利用冷房運転時に
おいては蓄熱槽(3)内の冷熱の残量を正確に認識する
ことができることになる。
【0022】このように、本例では、加熱ヒータ(1
0)によって発せられる熱を利用することによって蓄熱
槽(3)内の蓄熱量を認識することができ、蓄熱槽
(3)にスラリー状の氷を貯蔵するようにした氷蓄熱装
置に対して、蓄熱槽(3)内の蓄熱量を正確に認識する
ことができる。
【0023】また、請求項3記載の発明に係る本例の変
形例として、図1に仮想線で示すように、蓄熱槽(3)
内の複数箇所に蓄熱量検出センサ(8´),(8´),
…を配設するようにすれば、蓄熱槽(3)内の各所にお
ける冷熱の蓄熱量を検知することで、蓄熱槽(3)内の
各所での蓄熱量にばらつきがあるような場合であって
も、該蓄熱槽(3)全体の蓄熱量を正確に認識すること
ができる。
【0024】更に、蓄熱量検出センサ(8)の複数箇所
に熱電対(9´),(9´),…を設けるようにすれ
ば、オイル(O)の温度分布が正確に認識でき、これに
よっても蓄熱槽(3)内の蓄熱量を正確に認識できる。
【0025】尚、上述した各実施例では水によって氷を
生成するようにしたが、循環路(3)には水に限らずブ
ライン等の低濃度水溶液を流通させるようにしてもよ
い。また、上述したオイル(O)は、温度検知を容易に
行うために比熱の小さいものを採用することが望まし
い。また、このオイル(O)に、該オイル(O)に沈殿
しない程度に微細な金属粉を混入させるようにし、この
混入量を調整することによって比熱を調整するようにし
てもよい。更に、蓄熱量検出動作時における氷の融解量
をできるだけ抑制し且つオイル(O)の加熱量を増加さ
せて検出精度を向上させるために、加熱ヒータ(10)
の外側を樹脂膜などで覆うような構成としてもよい。ま
た、本例のような蓄熱量検出センサ(8)を使用する場
合、氷層の上面位置が変化するような状況にあっては、
この氷層の上面位置を常時検知して加熱ヒータ(10)
が氷や水に接触していない部分を認識するために、図示
しないレベルゲージを設けておくことが望ましい。ま
た、上述した実施例では、管状部材(9)の内部に封入
されたオイル(O)の温度変化に基いて蓄熱槽(3)内
の蓄熱量を検出するようにしたが、請求項1記載の発明
は、これに限るものではなく、ヒータ表面温度を検出す
るなど種々の構成を採用することが可能である。
【0026】
【発明の効果】上述してきたように、本発明によれば、
以下に述べるような効果が発揮される。請求項1記載の
発明によれば、蓄熱槽(3)の内部に、該蓄熱槽(3)
内に貯蔵されている水又は水溶液と氷とを加熱して水又
は水溶液を温度上昇させると共に氷を融解する加熱ヒー
タ(10)を備え該加熱ヒータ(10)から発せられる
熱量のうち水又は水溶液を温度上昇させるために使用さ
れた顕熱量と氷を融解するために使用された潜熱量とに
基いて蓄熱槽(3)内の冷熱の蓄熱量を検出する蓄熱量
検出手段(8)を配設するような構成としたために、製
氷運転時においては冷熱利用冷房運転時に利用される冷
熱の過不足を生じさせることのない最適量の冷熱を蓄熱
槽(3)内に貯蔵させておくことができ、また、冷熱利
用冷房運転時においては蓄熱槽(3)内の冷熱の残量を
認識することができるので、蓄熱槽(3)内の蓄熱量の
管理を適切に行うことができる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、蓄熱量検出
手段(8)を、内部に液体(O)が封入された管状部材
(9)と、該管状部材(9)の外周部に巻設された加熱
ヒータ(10)と、該加熱ヒータ(10)から発せられ
る熱による液体(O)の単位時間当りの上昇温度に基い
て蓄熱槽(3)内の冷熱の蓄熱量を算出する蓄熱量算出
手段(11),(12)とを備えさせて成すような構成
としたために、加熱ヒータ(10)から発せられる熱量
のうち水又は水溶液を温度上昇させるために使用された
顕熱量と氷を融解するために使用された潜熱量とを簡単
な構成で認識することができ、構成の簡略化を図りなが
ら蓄熱槽(3)内の冷熱量を認識することができる。
【0028】請求項3記載の発明では、蓄熱量検出手段
(8)を、蓄熱槽(3)内の複数箇所に配設するように
したために、蓄熱槽(3)内の各所における冷熱の蓄熱
量を検知することで、蓄熱槽(3)内の各所での蓄熱量
にばらつきがあるような場合であっても、該蓄熱槽
(3)全体の蓄熱量をより正確に認識することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】氷蓄熱装置及びその制御系を示す全体概略図で
ある。
【図2】蓄熱量検出センサを示す一部破断正面図であ
る。
【符号の説明】
(1) 氷蓄熱装置 (2) 循環路 (3) 蓄熱槽 (5) 熱交換器 (8) 蓄熱量検出センサ(蓄熱量検出手段) (10) 加熱センサ (11) 熱電対(蓄熱量算出手段) (12) コントローラ(蓄熱量算出手段) (O) オイル(液体)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水又は水溶液と該水又は水溶液で生成さ
    れるスラリー状の氷とを貯蔵する蓄熱槽(3)と、 冷却装置に接続され、前記水又は水溶液を過冷却状態ま
    で冷却する熱交換器(5)と、 該熱交換器(5)と前記蓄熱槽(3)との間で前記水又
    は水溶液を強制循環させる循環路(2)とを備え、 前記蓄熱槽(3)内の水又は水溶液を循環路(2)によ
    って取出して熱交換器(5)で過冷却状態まで冷却した
    後、この水又は水溶液の過冷却状態を解消させて前記水
    又は水溶液を相変化させスラリー状の氷にして前記蓄熱
    槽(3)に回収するようにした氷蓄熱装置において、 前記蓄熱槽(3)の内部には、該蓄熱槽(3)内に貯蔵
    されている水又は水溶液と氷とを加熱して水又は水溶液
    を温度上昇させると共に氷を融解する加熱ヒータ(1
    0)を備え該加熱ヒータ(10)から発せられる熱量の
    うち水又は水溶液を温度上昇させるために使用された顕
    熱量と氷を融解するために使用された潜熱量とに基いて
    蓄熱槽(3)内の冷熱の蓄熱量を検出する蓄熱量検出手
    段(8)が配設されていることを特徴とする氷蓄熱装
    置。
  2. 【請求項2】 蓄熱量検出手段(8)は、内部に液体
    (O)が封入された管状部材(9)と、該管状部材
    (9)の外周部に巻設された加熱ヒータ(10)と、該
    加熱ヒータ(10)から発せられる熱による液体(O)
    の単位時間当りの上昇温度に基いて蓄熱槽(3)内の冷
    熱の蓄熱量を算出する蓄熱量算出手段(11),(1
    2)とを備えていることを特徴とする請求項1記載の氷
    蓄熱装置。
  3. 【請求項3】 蓄熱量検出手段(8)は、蓄熱槽(3)
    内の複数箇所に配設されていることを特徴とする請求項
    1または2記載の氷蓄熱装置。
JP29418592A 1992-11-02 1992-11-02 氷蓄熱装置 Withdrawn JPH06147567A (ja)

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