JPH06145636A - ウレタンアクリレート接着剤 - Google Patents

ウレタンアクリレート接着剤

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JPH06145636A
JPH06145636A JP4944391A JP4944391A JPH06145636A JP H06145636 A JPH06145636 A JP H06145636A JP 4944391 A JP4944391 A JP 4944391A JP 4944391 A JP4944391 A JP 4944391A JP H06145636 A JPH06145636 A JP H06145636A
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JP
Japan
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urethane acrylate
adhesive
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acrylate
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JP4944391A
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Inventor
Masaoki Koyama
正興 小山
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/67Unsaturated compounds having active hydrogen
    • C08G18/671Unsaturated compounds having only one group containing active hydrogen
    • C08G18/672Esters of acrylic or alkyl acrylic acid having only one group containing active hydrogen

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生じる応力を吸収し、良好な接着性が保持で
きる、自動車の安全ガラス、高層建築用の軽量ガラス等
に用いるところのガラス/ポリカーボネート樹脂の積層
シートに適した接着剤を提供する。 【構成】 C5,6 −PCDLまたはC4,5 −PCDL/
水酸基含有(メタ)アクリレート/活性水素含有アルコ
キシシラン/イソシアネート/反応性希釈剤よりなるウ
レタンアクリレート接着剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラスとポリカーボネ
ート樹脂シートとの積層体に用いるウレタンアクリレー
ト接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆる安全ガラス、あるいは高
層建築用軽量化ガラスとして用いられる、ガラスと透明
プラスチックシ−トとの積層体を製造するために使用さ
れる接着剤としては、十分に満足するものが得られてい
ない。この様な接着剤には、ガラスやポリカーボネート
樹脂に対する接着性の他、透明性、耐候性、耐水性が不
可欠であり、また耐熱性や耐熱水性も要求される。更に
ガラス板とポリカーボネート樹脂シートの様に、熱膨張
係数が異なる大面積の板の積層体を製造する場合、熱膨
張または収縮による歪みを吸収する為に、硬化後に軟質
でかつ、機械的性質、特に伸びの大きい接着剤層が得ら
れる事が必要である。
【0003】この様な接着剤としては、例えば特開昭5
2−132096号公報に示されている様にポリカーボ
ネートジオール変性ポリウレタンをフィルム状に成形し
てガラス積層体のプラスチック層として用いる方法があ
る。しかし、この様な樹脂をガラス板とポリカーボネー
ト樹脂シートの間の接着剤として使用する場合には、接
着に際して高温または長時間の加熱により硬化接着させ
なければならない。高温加熱により接着させた場合ポリ
カーボネート樹脂シート中の水分が接着剤層に混入し
て、接着剤層との相溶性が無いために、接着剤層が失透
したり、発泡を起こして、安全ガラスとしての用途には
適していない、という問題点を有している。
【0004】また、特開昭56−28213号公報に
は、アクリル化ポリカーボネート系ウレタンを紫外線照
射によって硬化させ、無溶剤型塗料として用いることが
開示されている。しかし、この様な共重合体をガラス板
等の接着剤として使用した場合には、十分な接着性が得
られないという問題点を有している。また、特開昭50
−69182号公報には、ポリシロキサンとポリカーボ
ネートのブロック共重合体をガラスとポリカーボネート
樹脂の積層体の接着剤として使用する事が開示されてい
る。しかし、上記接着剤からなる層は、耐衝撃性は極め
て優れているが、ガラスに対する接着性が低いと言う問
題がある。
【0005】さらに、特開昭60−51766号公報に
ポリカーボネート樹脂シートとガラス板を貼合わせる為
のポリカーボネート変性ウレタンアクリレート接着剤に
ついて開示されている。しかし、用いているポリカーボ
ネートジオールが結晶性の為、硬化物が十分な弾性を有
せず、ガラス板とポリカーボネート樹脂シートの熱膨張
または収縮による歪みを吸収させる為に、ポリエステル
ジオールやポリエーテルジオールを併用せざるを得な
い。その為にせっかく耐加水分解性の良好なポリカーボ
ネートジオールを用いたにもかかわらず、結果としては
満足出来る物性は得られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術の欠点を克服し、実用した場合に、柔軟性に富み、
耐熱性、耐加水分解性並びにガラスやポリカーボネート
樹脂シートに対する接着性に優れたウレタンアクリレー
ト接着剤を提供する事にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
の結果、ウレタンアクリレート接着剤として、非晶性ポ
リカーボネートジオールを用いる事により、得られる接
着剤が、柔軟性に富み、耐熱性、耐加水分解性に優れた
ものである事を見出し、本発明を完成した。即ち、本発
明は、下記、、、を反応させて得られるウレタ
ンアクリレートオリゴマー(I) 繰り返し単位が、下記化1からなり、AとBの割合
が7:3〜3:7でA、B、Cの総量に対して、Cの一
種または二種以上の合計が0〜10%である(但し、該
%および割合は、繰り返し単位の個数を示す。)脂肪族
ポリカーボネート系ジオール10〜2,000重量部
【0008】
【化2】
【0009】 水酸基含有(メタ)アクリレート10
0重量部 活性水素基含有アルコキシシラン0.05〜50重
量部 〜に含有される活性水素原子の総モル数に対し
70〜100モル%に相当する量のイソシアネート基を
含む有機ポリイソシアネート及び反応性希釈剤(II)
よりなり、(II)が(I)に対して10〜500重量
%配合されてなることを特徴とするウレタンアクリレー
ト接着剤である。
【0010】以下、本発明を説明する。本発明に用いる
水酸基含有(メタ)アクリレートとしては、例えば2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピルアクリレー
ト、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイオキシプ
ロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオ
キシアクリレート、1,4−ブチレングリコールモノア
クリレート、グリセリンモノアクリレート、グリセリン
ジアクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレー
ト、テトラメチロールメタントリアクリレート、トリエ
チレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレング
リコールモノアクリレート、ポリカプロラクトングリコ
ールモノアクリレート、並びに、これらアクリレートに
対応するメタアクリレートが挙げられる。
【0011】本発明に用いる脂肪族ポリカーボネート系
ジオールとしては、シェル(Shell)著、ポリマー
・レビュー(Polymer Review)第9巻、
第9〜20頁(1964年)に記載された種々の方法に
より、1,5−ペンタジオールと1,6−ヘキサンジオ
ールあるいは1,4−ブタンジオールと1,5−ペンタ
ンジオールさらには1,4−ブタンジオールと1,6−
ヘキサンジオールから合成される。
【0012】本発明に用いる脂肪族ポリカーボネート系
ジオールの配合量は、水酸基含有(メタ)アクリレート
100重量部に対して10〜2,000重量部であり、
好ましくは100〜1,000重量部である。10重量
部未満であると接着剤の耐加水分解性、耐熱性及びポリ
カーボネート樹脂シートに対する接着性が十分ではな
く、また、2,000重量部を越えるとオリゴマーの流
動性が問題となる。
【0013】本発明に用いる活性水素基含有アルコキシ
シランとしては、メルカプト基含有アルコキシシランあ
るいはアミノ基含有アルコキシシラン等が挙げられる。
具体的には、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、N−(β−アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、γ−アニリノプロピルトリメトキシシラ
ン等が挙げられる。該活性水素基含有アルコキシシラン
の配合量は、水酸基含有(メタ)アクリレート100重
量部に対して0.05〜50重量部であり、0.05重
量未満であるとガラスに対する接着性が得られず、ま
た、50重量部を越えるとポリカーボネート樹脂シート
に対する接着性が低下する。
【0014】本発明に用いる有機ポリイソシアネートと
しては、有機ジイソシアネート、例えば2,4−トリレ
ンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネー
ト及びその混合物(TDI)、ジフェニルメタン−4,
4′−ジイソシアネート(MDI)、ナフタレン−1,
5−ジイソシアネート(NDI)、3,3−ジメチル−
4,4−ビフェニレンジイソシアネート、粗製TDI、
ポリメチレンポリフェニルジイソシアネート、粗製MD
I等に代表される芳香族ジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート(XDI)、フェニレンジイソシアネ
ート等に代表される芳香脂環族ジイソシアネート、さら
には4,4′−メチレンビスシクロヘキシルジイソシア
ネート(水添MDI)、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト(HDI)、イソフォロンジイソシアネート(IPD
I)、シクロヘキサンジイソシアネート(水添XDI)
等に代表される脂肪族ジイソシアーネート等が挙げられ
る。また、これら有機ジイソシアネートのビューレット
誘導体あるいはイソシアヌレート誘導体さらには2官能
及び3官能アルコールとこれら有機ジイソシアネートと
の反応により得られる有機ポリイソシアネートが挙げら
れる。これらのポリイソシアネートは、単独で用いて
も、2種以上を組み合わせてもさしつかえない。中でも
好ましいのは、有機ジイソシアネートの組み合わせであ
る。
【0015】有機ポリイソシアネートの配合量は、ポリ
イソシアネート中に含まれるイソシアネート基の量が
及びに含まれる活性水素原子の合計量と反応する理
論量の70〜100%、好ましくは80〜98%の範囲
になるように配合される。イソシアネート基の量が理論
量の70%未満であると、ウレタンアクリレートオリゴ
マーの分子量が小さくなり、硬化後の接着剤の機械的強
度が低くなる。また、理論量の100%を越えると過剰
のイソシアネート基が残存するために、接着剤の貯蔵時
における安定性が低下する。
【0016】本発明の非晶性ポリカーボネートジオール
変性ウレタンアクリレートオリゴマー(I)は、例え
ば、、及びより調合された混合液に有機ポリイソ
シアネートを滴下することによって製造したり、及び
の混合液に有機ポリイソシアネートを滴下して製造し
たNCO末端のプレポリマーにを添加して混合、攪拌
しながら反応させて製造する方法がある。反応は、40
〜80℃に加熱して行うのが好ましい。
【0017】この場合、必要に応じてウレタン化反応の
触媒であるジブチル錫ジラウレート等を用いたり、ビニ
ルモノマーの重合防止剤であるメチルエーテルハイドロ
キノン等を添加してもよい。また上記反応時に活性水素
原子を持たない反応希釈剤(II)を添加して反応を行
ってもよい。本発明に用いる反応希釈剤(II)は、接
着剤の粘度を下げて充填あるいは塗布工程での作業製を
改良する為に使用するものであり、ポリカーボネート樹
脂シートを侵しにくいものであれば良い。例えば、前述
の水酸基含有(メタ)アクリレート類、2−エチルヘキ
シルアクリレート、プロピレングリコールジアクリレー
ト、ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタ
ンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト、ブトキシエチレングリコールアクリレート、テトラ
ヒドロフルフリルアクリレート、シクロヘキシルアクリ
レート、ベンジルアクリレート、エチルカルビトールア
クリレート、ブトキシエチルアクリレート、ブトキシジ
エチレングリコールモノアクリレート、又はグリシジル
アクリレート等に代表されるアクリレート、加えて前記
アクリレートに対応するメタクリレート、並びにN−ビ
ニル−2−ピロリドン等のビル化合物等が挙げられる。
【0018】これらの反応性希釈剤(II)は、イソシ
アネート基と反応する官能基を持たない場合は、ウレタ
ンアクリレートオリゴマー(I)の合成時又は合成後の
いずれにおいて添加しても問題ない。但し、イソシアネ
ート基と反応する官能基を有する場合は、ウレタンアク
リレートオリゴマー(I)の合成後に添加する必要があ
る。
【0019】該反応性希釈剤(II)の配合量は、ウレ
タンアクリレートオリゴマー(I)に対して10〜50
0重量%である。10重量%未満では充填または塗布時
において良好な作業性を得ることが困難であり、また、
500重量%を越えると硬化物の機械的強度及びポリカ
ーボネート樹脂シートに対する接着性が著しく低下す
る。
【0020】本発明の接着剤は、使用に際して、常温に
おける粘度が1,000,000cps以下である事が
好ましく、100,000cps以下であることが更に
好ましく、10,000cps以下である事が最も好ま
しい。本発明の接着剤には、耐候性を改良する目的で、
公知の紫外線吸収剤、酸化防止剤あるいは老化防止剤を
添加してもよい。
【0021】本発明の接着剤は、オリゴマー成分が、
(メタ)アクリレート基の二重結合を有する為、熱重合
開始剤を添加すれば加熱により、又、光重合開始剤を添
加すれば紫外線蛍光ランプあるいは高圧水銀灯等を用い
た紫外線照射あるいは電子線照射により容易に短時間で
硬化させることが可能である。被塗布物及び接着剤の加
熱を避けたい場合には紫外線照射が好ましい。
【0022】本発明の接着剤を加熱によって硬化させる
場合には、基材間に充填または塗布後、常温〜90℃程
度の加熱により硬化させることが可能である。基材がガ
ラス板とポリカーボネート樹脂シートとの積層品である
場合には常温〜70℃程度で硬化させることが好まし
い。熱重合開始剤としては、例えば、ベンゾイルパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイド、コハク酸パーオ
キサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド及びシク
ロヘキサノンパーオキサイド等が挙げられる。
【0023】光重合開始剤としては、例えば、ベンゾフ
ェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、アセトフェノ
ン、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイ
ン−n−プロピルエーテル、ベンゾインイソプロピルエ
ーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾイン
イソブチルエーテル、ベンジル−1−(4−イソプロピ
ルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−
1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル1−フェニルプ
ロパン−1−オン、ベンジルサルファイド、チオキサン
トン及び2−クロロチキサント等が挙げられる。
【0024】本発明の接着剤の使用方法としては、例え
ば、光重合開始剤を配合したものを、スペーサーで空隙
を形成し、側部および底部がシールされた一対のガラス
板の空隙に気泡が入らないように流し込み、これに紫外
線を照射して硬化させる方法がある。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例によって何等限定されるもの
ではない。なお、実施例中の部は重量部を意味する。
【0026】
【合成例1】攪拌機、温度計、分留塔、真空ポンプを備
えた反応機に、1,5−ペンタンジオール 2261部
(21.74モル)および1,6−ヘキサンジオール
233部(19.75モル)、エチレンカーボネート
340部(40.0モル)を仕込み、N2 ガスを系内に
少量流しながら、130℃、30〜4mmHgで反応さ
せた。この間、塔頂よりエチレングリコール、エチレン
カーボネートを溜出させた。その後、反応温度を200
℃に上昇させ、4〜2mmHgで反応させた。この時、
分留塔を使用せずに系内を排気し、エチレングリコー
ル、エチレンカーボネート、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオールを溜出させた。反応終了
後、数平均分子量1,000のポリマーを得た。
【0027】このポリマ−は、C−NMRによる測定の
結果、下記化2に示す構造を有し、末端はヒドロキシル
基であり、エーテル結合の含有量は3%であった。該ポ
リマ−をPCDL−Iとする。
【0028】
【化3】
【0029】
【合成例2及び3】合成例1と同様にして数平均分子量
2,000及び800のポリマ−を得た。該数平均分子
量2,000のポリマ−をPCDL−II、数平均分子
量800のポリマ−をPCDL−IIIとする。これら
のポリマ−は、下記化3に示す構造を有し、末端はヒド
ロキシル基であり、各々のエーテル結合含有量は2.3
%及び2.7%であった。
【0030】
【化4】
【0031】
【合成例4】1,6−ヘキサンジオールとエチレンカー
ボネートを用いて合成例1と同様にして、数平均分子量
1,000のポリマ−を得た。該ポリマ−をPCDL−
IVとする。該PCDL−IVの末端はヒドロキシル基
であり、エーテル結合含有量は、3%であった。その構
造単位は、下記化4に示す如くであった。
【0032】
【化5】
【0033】
【合成例5】攪拌機、温度計および分溜管を備えた反応
器に、1,4−ブタンジオール360部(4.0モル)
及び1,5−ぺンタンジオール416部(4.0モル)
を加え、70〜80℃で金属ナトリウム1.84部
(0.08モル)を攪拌下に添加した。ナトリウムが完
全に反応した後、472部(8.0モル)のジエチルカ
ーボネートを導入した。反応温度を95〜100℃に上
昇させるとエタノールが溜出し始めた。徐々に温度を1
60℃とした。この間約10%のジエチルカーボネート
を含むエタノールが溜出した。その後、更に反応器の圧
力を10mmHg以下とし、強攪拌下200℃で反応さ
れた。得られたポリマ−は冷却後、ジクロロメタンに溶
解させ、希酸で中和した後、水洗を数回繰り返し、無水
硫酸ナトリウムで脱水してから、溶媒を蒸留除去し、更
に2〜3mmHg、140℃で数時間乾燥させた。得ら
れたポリマ−は、下記化5に示す構造を有し、数平均分
子量分子量は1,000で、末端はヒドロキシル基であ
り、エーテル結合の含有量は0%であった。該ポリマー
をPCDL−Vとする。
【0034】
【化6】
【0035】
【実施例1】合成例1で得たPCDL−I 550部、
2−ヒドキシプロピルアクリレート182部、2−エチ
ルヘキシルアクリレート 200部、触媒としてジブチ
ル錫ジラウレート0.5部、重合禁止剤としてハイドロ
キノンモノメチルエーテル1.0部を攪拌装置のついた
四ツ口フラスコに仕込み、攪拌しながら50℃に加熱し
て混合した。次いで、γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン5部を添加し、イソフォロンジイソシアネート4
88部を1時間かけて反応系に滴下した。更に攪拌しな
がら80℃に昇温して、ウレタン化反応を10時間行っ
た。
【0036】NCOの反応率が99%になったことを残
存NCO量を滴定法により求めることにより確認した
後、反応温度を下げてウレタンアクリレートオリゴマー
Aを得た。該ウレタンアクリレートオリゴマーA500
部に,反応希釈剤として、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート250部、テトラヒドロフルフリルアクリレー
ト125部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート12
5部、光重合開始剤として2−ヒドキシ−2−メチル−
1−フェニルプロパン−1−オン20部を添加攪拌し、
光重合性のウレタンアクリレート接着剤Aを得た。
【0037】一辺が30cmの正方形で、厚さが0.5
mmのポリカーボネート樹脂シート及び同じサイズで、
厚さが3mmのガラス板を両板の間隙が0.5mmとな
る用にスペーサーで固定し、接着剤が流出しない様に三
辺の側面をテープで目止めしたものを作製した。この開
口辺を上にして、前記接着剤Aを気泡が入らない様に充
填した後、上端の開口部をテープで目止めした。この積
層品に出力30W/cmの高圧水銀灯を備えた紫外線照
射装置を用いてガラス板側から15cmの距離で紫外線
を5秒間照射して、接着剤Aを硬化させ、ガラス/接着
剤/ポリカーボネート樹脂積層体を得た。得られた積層
体について、冷熱サイクルテストを実施し、接着強度を
測定し、以下の方法により評価した。その結果を表3に
示す。冷熱サイクルテスト 積層体を100℃の恒温槽に2時間放置した後、−40
℃の恒温槽中に移し、48時間放置する。これを3回繰
り返した後、接着強度を測定し、以下の基準にて判定し
た。
【0038】接着性: ○ 強度保持率 80%以上 △ 強度保持率 50〜80%未満 × 強度保持率 50%以下
【0039】
【比較例1】PCDL−IVを用いる以外は、実施例1
と同様にして得たウレタンアクリレートオリゴマーを用
い、表2に示す配合にて、ウレタンアクリレート接着剤
Eを得た。該接着剤Eを用いる以外は、実施例1と同様
にしてガラス/接着剤/ポリカーボネート樹脂積層体を
作製した。この積層体について、実施例1と同様にして
接着性を測定した。その結果を表3に示す。
【0040】
【実施例2〜4】PCDL−II、III、Vを用い、
表1に示す配合割合とする以外は、実施例1と同様にし
て作製したウレタンアクリレートオリゴマーを用い、表
2に示す配合にて、ウレタンアクリレート接着剤B,
C,Dを作製した。この接着剤を用いる以外は、実施例
1と同様にしてガラス/接着剤/ポリカーボネート樹脂
積層体B,C,Dを得た。この積層体について、実施例
1と同様にして接着性を測定した。その結果を表3に示
す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【発明の効果】本発明のウレタンアクリレート接着剤
は、硬化後において極めて軟質であり、機械的性質、特
に伸びが優れている、本発明のウレタンアクリレート接
着剤は、ガラス−ガラス、ガラス−ポリカーボネート樹
脂等の透明な基材の2層ないしは多層の積層体を製造す
る為に使用され、優れた耐熱性、耐加水分解性ならびに
接着性を示し、しかも、基材を侵すことがないものであ
る。
【0045】更に、その充填または塗布時において、接
着のために従来のような高価な装置を必要とせず、蛍光
ランプ等を使用することにより、常温ないし比較的低い
温度で短時間で硬化させる事が可能であり、プライマー
等の処理は必ずしも必要ではなく、優れた作業性を有す
るものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記、、、を反応させて得られ
    るウレタンアクリレートオリゴマー(I) 繰り返し単位が、下記化1からなり、AとBの割合
    が7:3〜3:7で、A、B、Cの総量に対して、Cの
    一種または二種以上の合計が0〜10%である(但し、
    該%および割合は、繰り返し単位の個数を示す。)脂肪
    族ポリカーボネート系ジオール10〜2,000重量部 【化1】 水酸基含有(メタ)アクリレート100重量部 活性水素基含有アルコキシシラン0.05〜50重
    量部 〜に含有される活性水素原子の総モル数に対し
    て70〜100モル%に相当する量のイソシアネート基
    を含む有機ポリイソシアネート及び反応性希釈剤(I
    I)よりなり、(II)が(I)に対して10〜500
    重量%配合されてなることを特徴とするウレタンアクリ
    レート接着剤。
JP4944391A 1991-03-14 1991-03-14 ウレタンアクリレート接着剤 Withdrawn JPH06145636A (ja)

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