JPH061442U - ケーソン進水装置 - Google Patents

ケーソン進水装置

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JPH061442U
JPH061442U JP4786792U JP4786792U JPH061442U JP H061442 U JPH061442 U JP H061442U JP 4786792 U JP4786792 U JP 4786792U JP 4786792 U JP4786792 U JP 4786792U JP H061442 U JPH061442 U JP H061442U
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caisson
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buoyancy tank
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JP4786792U
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伸男 永冨
博 武藤
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 架台下部に浮力タンク部を設け、昇降装置の
架台重量分の容量を減らす。 【構成】 昇降装置7で昇降させられるスパッド2の下
端に、ケーソン3を乗せる架台4を吊り下げ支持させ
る。架台4の下面部に構造物11を取付ける。構造物1
1の下部に、架台自重分の浮力を有する浮力タンク部1
2を設ける。浮力タンク部12の浮力により架台4の重
量をみかけ上ほとんどなくし、昇降装置7の容量として
ケーソン3の重量のみの荷重に対応した能力を有するも
のとすることができるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は岸壁、護岸の構築用コンクリートケーソンを進水させるために用いる ケーソン進水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のケーソン進水装置1aは、図3に一例を示す如く、複数本のスパッド2 を、支柱5で支えられている桟橋6に設置された昇降装置(ジャッキアップ装置 )7で昇降自在に支持させ、スパッド2の下端に、ケーソン3を乗せるため上面 にケーソン受台10とケーソン運搬台車引込用レール9を有する架台4の側方張 出し部4aをピン枢着させて吊り下げ支持させ、昇降装置7によりスパッド2を 昇降させることにより架台4が上下移動させられるようにしてあり、ケーソン3 を進水させる場合には、陸上のケーソンヤード(図示せず)で製作したケーソン 3をケーソン運搬台車8に乗せてケーソンヤードからケーソン運搬台車引込用レ ール9上へ移して架台4上まで移動させ、次いで、ケーソン運搬台車8の昇降駆 動部8aによりケーソン3を徐々に下降させてケーソン3をケーソン受台10上 に載せて支持させるようにしている。
【0003】 上記ケーソン3の架台4上への移載が完了した時点で桟橋6上の昇降装置7を 駆動させることにより各スパッド2を架台4の水平面を保ったまま下方へ移動さ せ、スパッド2の下端に位置する架台4と該架台4上のケーソン3を水面下へ進 水させるようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のケーソン進水装置1aの場合には、ケーソン重量と架台 重量との合計を算出しなければ昇降装置7の容量を決定することはできないこと 、又、ケーソン重量と架台重量を合計した重量物を昇降させなければならない昇 降装置7は比較的に規模が大きくならざるを得ないこと、更に、昇降装置7の設 置場所の規模も同時に拡大させなければならないこと、等の課題があった。
【0005】 そこで、本考案は、架台重量分に相当する駆動装置の容量を減らしたケーソン 進水装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために、桟橋又は岸壁上に支持された昇降装置 により昇降させられる複数のスパッドの下端に、ケーソンを乗せる架台を吊り下 げ支持させたケーソン進水装置において、上記架台の下面部に、下部を浮力タン ク部とした構造物を取付けるか又は架台と浮力タンク部を一体構造としたもので 且つ上記浮力タンク部の位置を低位水面よりも下方位置となるようにした構成と する。
【0007】
【作用】
ケーソンを乗せる架台の下方水中部に架台自重分に相当する浮力を有する空気 入りの浮力タンク部を設けて架台を浮かしているので、昇降装置の容量はケーソ ン重量に対応したものにすることができる。又、架台は浮力タンク部付きである ため、水上を曵航することもできる。
【0008】
【実施例】
以下、図面に基づき本考案の実施例を説明する。
【0009】 図1及び図2は本考案の一実施例を示すもので、図3に示した従来のケーソン 進水装置1aと同様な構成において、架台4の下面部に、下部に浮力タンク部1 2を仕切って構成した構造物11を一体的に取り付け、架台4の自重に相当する 浮力を浮力タンク部12でもたせるようにした構成のケーソン進水装置1とする 。上記浮力タンク部12は、架台4の自重に相当する浮力を有する大きさの水密 区画とし、該浮力タンク部12の位置は、干潮時の如き低位水面13よりも下方 となるようにし、潮の干満等で水位が変動しても常に一定となるようにしてある 。
【0010】 なお、上記構造物11の浮力タンク部12と架台4との間の区画部は、浮力が 生じないように外部に開放された構成としてある。
【0011】 図中、14は高位水面を示す。又、図3に示したものと同一のものには同一符 号が付してある。
【0012】 本考案のケーソン進水装置1における架台4は、上記のように下面部に、架台 4の自重分に相当する浮力をもたせた空気入りの浮力タンク部12を構成した構 造物11が取付けてあり、浮力タンク部12は低位水面13より下方に位置させ られるようにしてあるため、架台4上のケーソン受台10やケーソン運搬台車引 込用レール9等を含む架台全体の重量が浮力タンク部12の浮力により支持され た状態になる。これにより架台4上にケーソン3が乗っていないときは、架台4 を支持しているスパッド2には架台4の荷重はかかっていない状態となり、昇降 装置7の容量はケーソン重量に対応したものを装着すれば良いことになる。
【0013】 ケーソン3を進水させるときは、陸上のケーソンヤードからケーソン3を複数 のケーソン運搬台車8に載せて架台4上のケーソン運搬台車引込用レール9上に 移して架台4上に乗せ、次いで、昇降装置7を作動させて各スパッド2を下降さ せることにより架台4をケーソン3とともに没水させるようにするが、この動作 は従来と同じである。
【0014】 本考案では、架台4の自重を浮力タンク部12の浮力で支持している構成であ るため、架台4の自重はほとんどなく、上記ケーソン3の進水時は、昇降装置7 はケーソン3の重量のみに対応する容量ですみ、昇降装置を小型化することが可 能となる。
【0015】 なお、本考案は上記実施例のみに限定されるものではなく、昇降装置は油圧駆 動やギヤ駆動等の機械駆動でも良いこと、又、浮力タンク部12内は空気以外の 気体でも良いこと、更に、スパッド2を桟橋6上に支持させて、桟橋6よりケー ソン3を進水させる場合を示したが、桟橋6ではなく岸壁から進水させるように してもよいこと、その他本考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得る ことは勿論である。
【0016】
【考案の効果】
以上述べた如く、本考案のケーソン進水装置によれば、複数の上下移動自在に ならしめたスパッドの下端に、ケーソンを乗せる架台を吊り下げ支持させ、該ス パッドを桟橋等に支持させた昇降装置で昇降自在に支持させて、スパッドととも に架台を昇降できるようにした構成において、上記架台の下面部に、下部に浮力 タンク部を有する構造物を取付け、該構造物の浮力タンク部に上記架台の全重量 に相当する浮力をもたせ、且つ浮力タンク部が低位水面よりも下方に位置するよ うにして水位が変動しても浮力は常に一定となるようにした構成としてあるので 、次の如き優れた効果を有する。 (i) 架台の重量は、ほとんどないものとすることができて架台を昇降させる昇降 装置の容量を小さくでき、昇降装置を小型化できる。 (ii)架台が水上に浮く構造となるので、現地での架台設置作業が容易となる。 (iii) 上記(ii)の如く水上に架台が浮くことから架台を曵航することが可能とな り、造船所へ曵航してドックで修理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のケーソン進水装置の一実施例の概要を
示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】従来のケーソン進水装置の一例を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1 ケーソン進水装置 2 スパッド 3 ケーソン 4 架台 6 桟橋 7 昇降装置 11 構造物 12 浮力タンク部 13 低位水面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 桟橋又は岸壁上に支持された昇降装置に
    より昇降させられる複数のスパッドの下端に、ケーソン
    を乗せる架台を吊り下げ支持させたケーソン進水装置に
    おいて、上記架台の下面部に、下部を浮力タンク部とし
    た構造物を取付け、且つ上記浮力タンク部の位置を低位
    水面よりも下方位置となるようにしたことを特徴とする
    ケーソン進水装置。
JP4786792U 1992-06-17 1992-06-17 ケーソン進水装置 Expired - Fee Related JP2565539Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023111598A (ja) * 2022-01-31 2023-08-10 太平電業株式会社 ケーソン及び浮体構造物の進水方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023111598A (ja) * 2022-01-31 2023-08-10 太平電業株式会社 ケーソン及び浮体構造物の進水方法

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JP2565539Y2 (ja) 1998-03-18

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