JPH06144228A - 再乗降式列車運行法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本案は、都市外から都市部への通勤者、都市部
線の利用者、盆暮の帰省者の激増を、鉄道が緊急に解決
することを目的とする。 【構成】１列車の車両数を２倍、３倍に増結し、各駅に
於て再停車、再々停車、再乗降、再々乗降を行なって、
輸送人員を３３％から８０％増加させることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【産業上の利用分野】本案は列車の車両を従来の２倍、
もしくは２倍以上に増両し、各駅に於て再停車、再乗降
を行う再乗降式列車運行法に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来、鉄道は１駅で１回停車、乗降を行
っている。しかし輸送力は限界に達していると言われて
おり、今後ますます増加すると考えられる利用者の輸送
を消化する対策として、単純な車両の増結、複々線化、
１・５複線化、２階車両の新設等が計画されている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】これらには次のような
欠点がある。単なる車両の増結には全駅のホームを伸長
しなければならない。複々線化のためには、土地の買
収、住民との軋轢、多額の建設費、長い時間等多くの問
題がある。１・５複線化も多少の違いはあるが同様であ
る。２階車両は１両当りの重量が増し、車両の重心が高
くなる。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本案によれば、都市部駅
のホームを延長するか、不可能な場合は連結車両の引込
線を設けること、都外駅、途中駅に増結分車両の車庫を
設置し、朝の便に於ける乗客数の増加に見合った増結を
行なうこと、列車は従来の２倍、もしくは２倍以上増両
する。この列車は各駅に停車する時、まず前半分をホー
ムに着けて乗降を行ない、次に少距離前進して後の半分
をホームに着けて乗降を行なった後出発進行すること、
以上の手段によって輸送量の増強を図ることができる。
本案は、以上の構成より成る再乗降式列車運行法であ
る。 【０００５】 【作用】混雑時の列車を、２倍、３倍以上増結し、１駅
に２回、３回以上停車乗降を行なうことにより輸送量の
増強を行なう。 【０００６】 【実施例】本案の実施例について説明する。 （イ）都市外駅に於て、ホームに十分の長さがあれば全
車両を停止乗車を行なうが、乗客が少いかホームが短い
場合は前半分のみを使用、出発する。 （ロ）始発駅に十分な車両置場が無い場合、適当な途中
駅に車両を置き、列車の進行に伴い乗客の増加に合せて
増結して行く。 （ハ）都市部駅に到着した後、全車両を連結したまま都
外駅に逆行するが、この場合は途中前車のみを使用す
る。夕方の混雑時には、以上の方法を逆に行なう。この
方法を行なうために列車の両端に運転車を繋ぐ。 （ニ）車掌室は両端の他に中央部にも設ける。 【０００７】 【考案の効果】現状に於て、１便、１０両、１２０秒間
隔、輸送人員係数を１００とすると、１時当り３０便、
輸送人員は３０００係数となる。これに対して再乗降式
列車運行法によれば （イ）１便、２０両、１８０秒間隔、輸送人員係数２０
０、１時間当り２０便、輸送人員は４０００係数とな
る。 （ロ）１便、２０両、１６０秒間隔、輸送人員数２０
０、１時間当り２２．５便、輸送人員は４５００係数と
なる。 （ハ）１便、３０両、２００秒間隔、輸送人員数３０
０、１時間当り１８便、輸送人員は５４００係数とな
る。 （ニ）本案によれば、増結車両を建造しなければならな
いが、他のどんな計画でも輸送力を増強するためには車
両の増建が必要な筈であり、また他の計画が達成された
後も、本案はその計画の実行に併用して１層の増強に資
することができる。 （ホ）時間当りの便数が少なくなるから、乗務員を減員
することができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本考案に於て、列車の前半部をホームに着けた
所の上面図である。 【図２】本考案に於て、列車の後半部をホームに着けた
所の上面図である。 【符号の説明】 １ 駅のホーム ２ レール ３ 列車の前半部 ４ 列車の後半部

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項の１】 混雑時に於て、１列車の車丙を現状運
   行限度の２倍までに増両し、各駅に於て前半分をホーム
   に停車、客の乗降を行い、次に前半分の距離だけ前進さ
   せて後半分をホームに停車、客の乗降を行った後、出発
   進行する再乗降式列車運行法。 【請求項の２】 前記請求項の１によって、なお乗客の
   輸送を消化し切れない場合、１列車の車両を３倍、もし
   くは３倍以上に増両して、請求の１の方法により輸送を
   行う再乗降式列車運行法。