JPH0614403A - 電気車両用集電装置 - Google Patents

電気車両用集電装置

Info

Publication number
JPH0614403A
JPH0614403A JP16483992A JP16483992A JPH0614403A JP H0614403 A JPH0614403 A JP H0614403A JP 16483992 A JP16483992 A JP 16483992A JP 16483992 A JP16483992 A JP 16483992A JP H0614403 A JPH0614403 A JP H0614403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current collector
line
pressure
contact portion
sliding contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16483992A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Koga
高志 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Electric Manufacturing Ltd
Original Assignee
Toyo Electric Manufacturing Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Electric Manufacturing Ltd filed Critical Toyo Electric Manufacturing Ltd
Priority to JP16483992A priority Critical patent/JPH0614403A/ja
Publication of JPH0614403A publication Critical patent/JPH0614403A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 架線または第3軌条などの定置電線路に摺動
接触し電力の授受を行う電気車両集電装置の追従性能を
高め、離線を減少させること。 【構成】 定置電線路1に接触摺動して電力の伝送を行
う電気車両用集電装置において、集電体2に小形の摺動
接触部20を設け、加圧装置21,22,24,25に
より、集電体2と定置電線路1の相対位置変化にかかわ
らず、摺動接触部20が定置電線路1に所要の接触力で
接触するように制御する。摺動接触部20の定置電線路
1に対する追従性能は摺動接触部20と加圧装置21,
22,24,25から構成される力制御系の周波数特性
で定まり、充分な能力の力制御系を選定することによ
り、離線を減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気鉄道において、軌道
に平行して設置される架空電線、あるいは第3軌条に接
触摺動し、走行車両に電力を授受するために使用される
電気車両用集電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の電気車両用集電装置の一例
を示す図である。同図において、1は架空電線、あるい
は第3軌条(以下、架線と略称する)、2は架線1と接
触摺動する集電体、3は車体、4は集電装置を取り付け
る台枠、5は下枠、6は上枠、7はばね、8はカム機
構、9は摺板、10は摺板9を支持する摺板ばねであ
る。
【0003】従来の電気車両用集電装置においては図4
に示すように、集電体2は、車体3と架線1の間隔が変
動しても集電体2が架線1と接触摺動できるように、台
枠4に取り付けられた下枠5と上枠6により支持されて
いる。さらに、集電体2が架線にほぼ一定の接触力(以
下押し上げ力と略称する)で接触するように、下枠5に
はカム機構8を介してばね7よりの張力が与えられてい
る。
【0004】また、車両走行中に架線1と車体3との間
隔が急変しても接触を保つべく、集電体2の摺板9は摺
板ばね10により支持されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4に示す
従来の集電装置は、走行中に各種の原因で架線1と短時
間非接触状態(以下、離線という)になることがある。
この離線は、使用中の電気回路を開閉することになり、
回路に電気的な過渡現象を生じさせるばかりでなく、架
線1と摺板9の間にアークを発生させ摺板9を損耗させ
たり、大きな騒音を生じる。そして、車両の走行速度が
高速になると離線の頻度も増大するので、車両の高速化
の大きな障害となっていた。
【0006】このような離線を少なくするには、架線1
と車体3との間隔の急変あるいは架線支持物などの存在
による架線状態の急変に対して、摺板9が良い接触状態
を保つように追従することが必要であり、上記従来例に
おける摺板9を支持する摺板ばね10も、このような追
従性能を向上させる一つの手段である。しかしながら、
上記のような摺板ばね10を組み合わせた手法での追従
性能は、摺板9の質量と摺板ばね10のばね定数で定ま
る固有振動数で決まるが、定常状態では摺板ばね10
は、ある程度圧縮された状態であることが必要である。
そのため、摺板ばね10の反力は、集電体2に与えられ
る押し上げ力以内にせざるを得ず、充分な追従性能を持
たせることは困難であった。
【0007】本発明は上記した従来技術の欠点に鑑みな
されたものであって、架線状態急変への追従性能を高
め、離線の減少を可能とすることにより、電気車両の高
速化を図ることができる電気車両用集電装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1の発明は、定置電線路に接触摺動
して電力の伝送を行う電気車両用集電装置において、主
たる集電体に、集電体により支持され、集電体と定置電
線路の相対位置変化にかかわらず定置電線路に対して所
要の接触力で接触する小形の摺動接触部を設けたもので
ある。
【0009】本発明の請求項2の発明は請求項1の発明
において、定置電線路と摺動接触部との接触力もしくは
それに関連した値が指令値と一致するように自動制御を
行うようにしたものである。
【0010】
【作用】ばねで摺板を支持し定置電線路に接触摺動させ
る方式においては、ばねが伸長した時は定置電線路に対
する作用力が減じ、定置電線路状態の急変に対する追従
特性は、いわゆる、2次振動的な応答となる。したがっ
て、追従の速さは摺板の質量と摺板ばねのばね定数で定
まる固有振動数に依存する。
【0011】一方、軽量の摺動接触部を設け摺動接触部
が常に所要の一定力で定置電線路に接触摺動するように
制御すると、離線時には摺動接触部を高速に押し上げ、
また、着線し摺動接触部に所定の力が発生すると摺動接
触部の押し上げを止めるように作用する。そして、その
追従特性は摺動接触部を高速に移動させる能力、すなわ
ち、摺動接触部の力制御系の周波数特性できまり、充分
な能力の力制御装置を選定することにより、離線を減少
させることが可能となる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例を示す図であ
り、図4と同一のものには同一の符号が付されており、
本実施例においては、図4に示した従来例に加えて、架
線1に摺動接触する小形で軽量の摺動接触部20、摺動
接触部20を同図上方に押し上げる油圧シリンダ21と
ピストン22、油圧源24、圧力調整弁25が設けられ
ている。
【0013】図2は図1における圧力調整弁25の原理
構造を示す図であり、同図に示す圧力調整弁25は一般
に減圧弁と呼ばれ、例えば文献「油圧機器と応用回路」
(金子敏夫著 日刊工業新聞社昭和41年11月25日
発行105頁5.2.3「減圧弁」に記載されている。
図2において、同図(a)はスプールが開いている状態
を示し、同図(b)はスプールが閉じている状態を示し
ている。同図において、40はパイロット弁のポペット
であり、パイロット弁のポペット40はパイロットばね
42により同図左方向に押し付けられており、押し付け
圧力は調整ねじ41により調整される。そして、その押
し付け圧力により設定圧力すなわちF室の圧力が定ま
る。
【0014】弁本体43の中にはスプール44とスプー
ル44を同図下側に押し付けるスプールばね45が設け
られており、高圧入口47から供給される高圧の油圧は
弁本体43とスプール44の間に形成される開口部C、
通路Dを介して減圧出口46に供給され、開口部Cの開
きの大きさはスプール44の位置によって定まる。減圧
出口46の圧力は通路D、Eを介してスプール44の底
部に伝えられており、スプール44の底部はスプール4
4に設けられた細孔によって同図上方の室Fに連通して
いる。したがって、減圧出口46の圧力はスプール44
の両側に加わり、それらの作用力が等しいとき、スプー
ル44の位置は平衡する。
【0015】図2において、減圧出口46の圧力が低下
すると、スプール44の下部の圧力が低下し、同図
(a)に示すように、スプール44はスプールばね45
により下方に移動する。その結果、開口部Cが全開とな
り高圧入口47より減圧出口46に圧油が供給される。
また、減圧出口46の圧力が上昇すると、スプール44
の下部の圧力が上昇し、その圧力はスプール44の細孔
を介して室Fに伝わり、パイロット弁のポペット40を
開き、圧油を外部に逃がす。その結果、同図(b)に示
すように、スプール44は上方に移動して開口部Cが閉
じ、減圧出口46の圧力は低下する。すなわち、減圧出
口46の圧力はスプール44の移動により、所要の圧力
に維持される。
【0016】次に、図1に示した本実施例の動作を説明
する。油圧源24から供給される高圧の油圧は図2に示
した圧力調整弁25において、所要の圧力に調整されて
加圧装置シリンダ21の受圧側23に供給され、ピスト
ン22を所定の一定の力で押し上げる。そのため、摺動
接触部20は架線1に一定の力で接触しながら摺動す
る。
【0017】ここで、架線1と車体3との間隔あるいは
架線支持物などの存在による架線状態が急変し離線が発
生しそうになると、架線1から摺動接触部20に加わる
力が減少する。加圧装置の受圧側23には圧力調整弁2
5より所定の圧力が加わっているので、摺動接触部20
に加わる力が減少すると、ピストン22は摺動接触部2
0を架線1側に急速に押し上げ、着線状態を維持させ
る。
【0018】また、着線時、架線1と車体3との間隔あ
るいは架線支持物などの存在による架線状態が急変し架
線1から摺動接触部20に加わる力が増加すると、ピス
トン22は下方に移動し、摺動接触部20の押し上げ力
を略一定に維持する。上記摺動接触部20の架線1への
追従特性は、摺動接触部20を高速に移動させる能力、
すなわち、圧力調整弁25、加圧装置シリンダ21とピ
ストン22の応答特性、摺動接触部20の質量等から定
まる力制御系の周波数特性で決まり、充分な能力の力制
御系を選定することにより、離線を減少させることがで
きる。
【0019】なお、上記実施例においては、油圧を用い
て摺動接触部20の押し上げ力を制御する実施例を示し
たが、空気圧を用いて、摺動接触部20の押し上げ力を
制御することもできる。図3は本発明の第2の実施例を
示す図であり、本実施例は摺動接触部の押し上げ力の制
御を電気的なサーボ・モータを用いて行う実施例を示し
ている。
【0020】同図において、図4と同一のものには同一
の符号が付されており、本実施例においては、図4に示
した従来例に加えて、支点51により腕木52を介して
支持される小形で軽量の摺動接触部50、腕木52の軸
53に接続され摺動接触部50を同図上方に押し上げる
サーボ・モータ55、サーボ・モータ55の軸56に取
付られ、そのトルクを検出するトルク・センサ54、サ
ーボ・モータ55を制御するサーボ・コントローラ5
8、指令値を出力する指令装置57、サーボ・モータ5
5の軸56に取付られ、その回転位置を検出する位置検
出器59が設けられている。
【0021】同図において、サーボ・コントローラ58
はトルク・センサ54が検出するサーボ・モータ55の
出力トルクを指令装置57が出力する指令値と比較し、
その値が一致するようにサーボ・モータ55を制御す
る。サーボ・モータ55の軸トルクは摺動接触部50の
回転角度が小範囲であれば、摺動接触部50の押し上げ
力にほぼ対応するので、第1の実施例の場合と同様、摺
動接触部50を架線1側にほぼ一定の力で押し上げ、離
線を減少させることができる。
【0022】また、摺動接触部50の押し上げ力をさら
に精密に制御したい場合には、同図に示すように、位置
検出器59を付加し、位置検出器59の出力を指令装置
57に与え、指令トルクを補正することもできる。な
お、上記実施例においては、トルク・センサ54により
サーボ・モータ55のトルクを検出しトルクを制御する
方式を示したが、トルク・センサ54を設けずに、サー
ボ・モータ55の電圧、電流よりサーボ・モータ55の
出力軸トルクを推定することにより、摺動接触部50の
押し上げ力を制御することもできる。
【0023】また、上記第1および第2の実施例におい
ては、車両上部に架線を設けたものについて説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、第
3軌条を持つものにも適用できることはいうまでもな
い。さらに、本発明で付加する制御機器は、集電体2の
重量を増加させ、集電体2自体の追従特性の低下させる
が、上記したように、高速の追従特性は摺動接触部20
または50の部分が担当するので、集電体2自体の追従
特性は重要でなく、集電体2の重量増加は実用上障害に
ならない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明においては、集電体と定置電線路の相対位置変化
にかかわらず定置電線路に対して所要の接触力で接触す
る応答速度の速い摺動接触部を設けたので、定置電線路
状態の急変への追従速度を高め、離線を減少させること
が可能となり、電気車両の高速化の大きな障害の排除に
大きく貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図2】圧力調整弁の原理構造を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図4】従来の集電装置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 架線 2 集電体 3 車体 4 台枠 5 下枠 6 上枠 7 ばね 8 カム機構 9 摺板 10 摺板ばね 20,50 摺動接触部 21 油圧シリンダ 22 ピストン 24 油圧源 25 圧力調整弁 40 圧力設定パイロットのホペット 41 圧力調整ねじ 42 パイロットばね 43 弁本体 44 スプール 45 スプールばね 46 減圧出口 47 高圧入口 54 トルク・センサ 55 サーボ・モータ 57 指令装置 58 サーボ・コントローラ 59 位置検出器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定置電線路に接触摺動して電力の伝送を
    行う電気車両用集電装置において、 主たる集電体に、集電体により支持され、集電体と定置
    電線路の相対位置変化にかかわらず定置電線路に対して
    所要の接触力で接触する小形の摺動接触部を設けたこと
    を特徴とする電気車両用集電装置。
  2. 【請求項2】 定置電線路と摺動接触部との接触力もし
    くはそれに関連した値が指令値と一致するように自動制
    御を行うことを特徴とする請求項1の電気車両用集電装
    置。
JP16483992A 1992-06-23 1992-06-23 電気車両用集電装置 Pending JPH0614403A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16483992A JPH0614403A (ja) 1992-06-23 1992-06-23 電気車両用集電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16483992A JPH0614403A (ja) 1992-06-23 1992-06-23 電気車両用集電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0614403A true JPH0614403A (ja) 1994-01-21

Family

ID=15800906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16483992A Pending JPH0614403A (ja) 1992-06-23 1992-06-23 電気車両用集電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0614403A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0818609A2 (en) 1996-07-11 1998-01-14 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Valve timing control devices
JP2011205774A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Railway Technical Research Institute 接触力制御方法及び接触力制御装置、並びに、集電装置における接触力制御方法及び接触力制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0818609A2 (en) 1996-07-11 1998-01-14 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Valve timing control devices
US5813378A (en) * 1996-07-11 1998-09-29 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Valve timing control device
JP2011205774A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Railway Technical Research Institute 接触力制御方法及び接触力制御装置、並びに、集電装置における接触力制御方法及び接触力制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES8503089A1 (es) Perfeccionamientos en un accionador electrico
GB2182742A (en) Cross blending railway train brake system
CA2486160A1 (en) Force assistance module for providing a load-dependent assistance force
JP2001023818A (ja) 通電の特性曲線に基づく調整による電磁アクチュエータの可動片衝突速度の調整方法
CN101678848A (zh) 轨道制动控制器
US4035034A (en) Antiskid device for air brakes
JPH0614403A (ja) 電気車両用集電装置
AU3320599A (en) Holding brake for a traction sheave elevator
JPS6233106B2 (ja)
US4854648A (en) Automatic air braking system
CA1049068A (en) Electro-pneumatic brake valve
JP2506155Y2 (ja) 圧力制御弁
US2118412A (en) Combined electric and pneumatic brake
US4288045A (en) Device for controlling the tension of a web
US2257301A (en) Brake system
JP2589496B2 (ja) 自動空気ブレーキ装置
US4572586A (en) Brake system incorporating a stepping motor
US2096480A (en) Electropneumatic brake
US2045175A (en) Speed controlled brake
US2012747A (en) Vehicle braking system
GB2086157A (en) Dc motor shunt field control apparatus and method
CN1083610C (zh) 开关装置
JP2584314B2 (ja) 切換機構付圧力調整弁
US2068338A (en) Brake control system
CA1262184A (en) Load control apparatus